JP3197436U - 音響機器教材 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気と木材を融合させた、より高い教育実習効果が期待できる実用性の高い音響機器教材を提供する。【解決手段】立方体の筐体CAを備え、筐体の互いに向かい合う第一面P1と第二面を樹脂成形部材11a、11bにより構成し、残る四面を同寸の4枚の木材の板組により構成し、かつ四面のうち二面にそれぞれスピーカ131を取り付けた音響機器教材であって、四面の板組により、向かい合う二面にスピーカを配置した第1のタイプ1Aと、隣り合う二面にスピーカを配置した第2のタイプを選択して組立加工されるようにした。木部製作と電子回路製作を同一部品構成により同時に実習できるとともに、デザインの違い、サウンド効果の違いなどを実習により体験することができる。【選択図】図1

Description

本考案は、電子機器教材に係り、特に中学生を対象とした電気と木材の融合教材に適用して好適な音響機器教材に関する。
中学生を対象とした学校用実習教材としては、技術分野が、木材、金属、電気、機械、情報等などに分類され、その中から所望する技術分野の教材を選択して技術を習得していた。例えば電気に係る技術分野では、携帯型ラジオやインターホン等の電子教材キットが存在した。しかしながらこれらの教材は技術分野が特定され、技術分野を跨る、より学習者(習得者)の発想性に委ねた自由度の高い複合化された技術の教育実習教材が要望されていた。
特開2001−042763号公報 特開2013−134349号公報
本考案は、学生を対象とした電子機器教材において、電気と木材を融合させた、より高い教育実習効果が期待できる実用性の高い高音質の音響機器教材を提供することを目的とする。
本考案は、立方体の筐体を備え、この筐体の互いに向かい合う第一面および第二面をそれぞれ樹脂成形部材により構成し、前記筐体の残る四面をそれぞれ同寸の4枚の木材の板組により構成し、かつ前記四面のうち二面にそれぞれスピーカを取り付けた音響機器教材であって、前記四面の板組により、向かい合う二面にスピーカを配置した第1のタイプと、隣り合う二面にスピーカを配置した第2のタイプを選択して組立加工可能な構成とした学校用実習教材としての音響機器教材を特徴とする。
また本考案は、前記音響機器教材において、前記第一面を構成する前記樹脂成形部材は、トップ方向を定めた操作パネルと、前記操作パネルを支持するパネル取付枠と、前記トップ方向を前記第一面の向かい合う二辺の中央を通る前記スピーカを配置した面に平行した線上と前記第一面の向かい合うコーナーを通る線上のいずれかに合わせて前記操作パネルを前記パネル取付枠に嵌合する嵌め合い構造とを具備して、前記操作パネルのトップ方向を前記タイプに合わせて選択可能にしたことを特徴とする。
本考案によれば、学生を対象とした電子機器教材において、電気と木材を融合させた、より高い教育実習効果が期待できる実用性の高い高音質の音響機器教材を提供できる。
本考案の実施形態に係る音響機器の第1の筐体構造(タイプA)の外観を示す斜視図。 本考案の実施形態に係る音響機器の第2の筐体構造(タイプB)の外観を示す斜視図。 上記第1の筐体構造に係る四面の板組構成とその板組用ガイド枠部材を示す展開図。 上記第2の筐体構造に係る四面の板組構成とその板組用ガイド枠部材を示す展開図。 上記四面の板組構成の板組用ガイド枠部材を拡大して示す平面図。 上記第2の筐体構造に係る四面の板組された筐体部分の加工例を示す斜視図。 上記実施形態に係る音響機器の第1面および第2面の筐体部分の外観を示す斜視図。 上記第1面を構成する嵌め合い構造の2部材を嵌め合いを外した状態で図(a)、図(b)に示す斜視図。 上記実施形態に係る組み立て回路基板における組み立て回路の構成例を示す回路図。 上記組み立て回路基板に付随する実験回路基板における実験回路の構成例を示す回路図。
以下図面を参照して本考案の実施形態を説明する。
本考案の実施形態に係る音響機器の第1の筐体構造(タイプA)の外観構造を図1に示し、同実施形態に係る音響機器の第2の筐体構造(タイプB)の外観構造を図2に示し、上記第1の筐体構造(タイプA)に係る四面の板組構成を図3に示し、上記第2の筐体構造に係る四面の板組構成(タイプB)を図4に示している。
この実施形態に係る音響機器教材は、樹脂成形部材と木材と電子部品とを組み合わせた、電気と木材の融合教材キットとして提供するもので、同キットには、組み立て説明書や板組用ガイド枠部材、板組接着固定用の輪ゴム、面取り用ガイドなどが添付される。図1乃至図4に示すように、六面体をなす筐体CAは、樹脂成形部材をベースにしたアンテナユニット11aおよびラジオユニット11bを第一面(P1)の部材とし、樹脂成形部材をベースにした電源ユニット12を第二面(P2)の部材とし、木材(木製の板材)13〜16を第三面〜第六面(P3〜P6)の部材として提供される。この第三面〜第六面(P3〜P6)の部材のうち、第三面(P3)と第四面(P4)の板材にはスピーカ131,141の取付孔13h,14hが開口されている。また、筐体構成部品として、第一面(P1)の部材となるアンテナユニット11aと第二面(P2)の部材となる電源ユニット12とをコーナーの4カ所で嵌め合いにより結合する4本の柱部品(図7に示す符号L1,L2,…参照)、およびスピーカカバー132,142が提供される。さらに上記筐体CAのタイプ別の板組を教示する板組用ガイド枠部材17が図示しない板組接着固定用の輪ゴムおよび面取り用ガイドとともに組み立てガイド部材として提供される。上記第一面(P1)を構成する樹脂成形部材(アンテナユニット11aとラジオユニット11b)、および第二面(P2)を構成する樹脂成形部材(電源ユニット12)には、互いに向き合う面に上記板組される四面の木材の内壁面に係合する矩形枠状の起立片123が設けられ、その内側の四隅に、上記4本の柱部品を嵌着する柱嵌合部124が設けられている。上記第二面を構成する樹脂成形部材(電源ユニット12)には、起立片123に囲われた面部に、蓋付きのバッテリィケース121が設けられ、柱嵌合部124の中央に、柱嵌合部124に嵌めた柱部品を第二面(P2)を構成する樹脂成形部材(電源ユニット12)にねじ止め固定するためのねじ穴(図5に示す符号h参照)が設けられている。
また、電子部品として、アンテナユニット11aに取り付けるロッドアンテナ111、組み立て回路基板30およびその実装回路部品(IC,C・R部品等)がヤニ入りはんだとともに提供される。この組み立て回路基板30には図10を参照して後述する実験基板40が付加されている。なお、ラジオユニット11bには、受信回路20、受信ダイヤル112、音量調節器(ボリューム)113、受信バンド(AM−FM)切替スイッチ114、タイマースイッチ115、オーディオ信号入力端子(AUDIO IN JACK)116、電源表示器(LED)118等が予め定め組み込まれた完動品として提供される。上記各ユニット間の回路結合はコネクタ接続により行われる。
上記実施形態に係る音響機器教材は、上記図1乃至図4に示すように、立方体の筐体CAを備え、この筐体CAの互いに向かい合う第一面(P1)および第二面(P2)をそれぞれ樹脂成形部材(符号11a,11bおよび符号12参照)により構成し、上記筐体CAの残る四面(P3〜P6)をそれぞれ同寸の4枚の木材13〜16の板組により構成し、かつ上記四面(P3〜P6)のうち二面(P3,P4)にそれぞれスピーカ131,141を取り付けた筐体構造であって、図1および図3に示す、四面(P3〜P6)の板組により、向かい合う二面にスピーカ131,141を配置した第1のタイプ(タイプA)の音響機器1Aと、隣り合う二面にスピーカ131,141を配置した第2のタイプ(タイプB)の音響機器1Bを選択して組立加工可能な構成とした学校用実習教材としての音響機器教材を特徴とする。
また上記第一面(P1)を構成する樹脂成形部材のうち、ラジオユニット11bはトップ方向(TOP)を定めた操作パネルを構成し、アンテナユニット11aは操作パネル11aを支持するパネル取付枠を構成している。このパネル取付枠(アンテナユニット)11aと操作パネル(ラジオユニット)11bは、トップ方向(TOP)を第一面(P1)の向かい合う二辺の中央を通る、スピーカを配置した面に平行した線上(図8(a)に示すLA参照)と、第一面(P1)の向かい合うコーナーを通る線上(図8(a)に示すLB参照)のいずれかに合わせて操作パネル(ラジオユニット)11bをパネル取付枠(アンテナユニット)11aに嵌合する嵌め合い構造を具備し、操作パネル(ラジオユニット)11bのトップ方向を上記選択したタイプAまたはタイプBに合わせて選択可能にしている。この嵌め合い構造については図8を参照して後述する。
ここで、上記実施形態に係る音響機器教材の組み立て作業を手順をおって説明する。
まず、製作作業にあたって、製作する音響機器(ラジオ受信機)のタイプを選定する。
図1に示すタイプAの音響機器1Aは、左右の二面にスピーカ131,141を配置した安定感のあるタイプであり、コーナー部に配置することで、反射音に拡がりをもち、かつ木製のスピーカボックスにより特に中音域から低音域にかけてサウンドに拡がりをもたせた高音質の立体音響が期待される。
図2に示すタイプBの音響機器1Bは、隣り合う二面にスピーカ131,141を配置した斬新な左右対称タイプであり、左右のスピーカ131,141に対峙した視聴により、木製スピーカボックスに収められた左右のスピーカ131,141から出力されるステレオ・ダイレクトサウンドのダイナミックな視聴が期待される。
上記したタイプAを例に、組み立て作業を説明する。この組み立て作業はキットに添付した組み立て説明書の木部製作欄と板組用ガイド枠部材17のガイド表示を参照し図示しない板組接着固定用の輪ゴムや面取り用ガイドを用いて実施する。
まず木部加工として、木製の4枚の板組による四角い筒型の枠状筐体を製作する。ここでは、図3および図5に示す板組用ガイド枠部材17と第一面(P1)を構成する樹脂成形部材(アンテナユニット11aとラジオユニット11b)および第二面(P2)を構成する樹脂成形部材(電源ユニット12)を用いて4枚の木材13〜16の板組により四角い筒型の枠状筐体を製作する。この作業は説明書の指示および板組用ガイド枠部材17のガイドに従い4枚の木材13〜16を図3に示すように展開配置し、1枚ずつ順次ボンドで接着して第一面(P1)を構成する樹脂成形部材と板組接着固定用の輪ゴムを用い接着固定した後、四隅の角部をおよび面取り用ガイドで面取り加工することにより、図6に示すタイプAの筒型枠状筐体を製作することができる。さらに面取り加工に加え、第五面、第六面に彫刻や塗料などで所望の木工加工(例えばデザイン加工)を施すことで個性をもたせた筒型枠状筐体を製作することができる。なお、上記接着作業においては、第二面(P2)の中心から板面をみて常に左側の側面がボンド塗布面となり、右端の内壁面が被接着面となる。タイプBの筐体についても上記同様の作業工程で隣り合う二面にスピーカ131,141の取付孔132,142を有した筒型枠状筐体を製作することができる。この筒型枠状筐体を筐体周側面として、図9を参照して後述する組み立て回路基板を図7に示す固定樹脂成形部材(電源ユニット12)の基板取付支柱TPにねじ止め固定し、各ユニット間をコネクタにより回路接続した後、第一面(P1)を構成する樹脂成形部材(アンテナユニット11aとラジオユニット11b)と第二面(P2)を構成する樹脂成形部材(電源ユニット12)をコーナーの4カ所で図7に示す4本の柱部品L1〜L4(L4のみ図示せず)の嵌め合いにより結合し、第二面(P2)を構成する樹脂成形部材(電源ユニット12)の底面(外面)から柱嵌合部124の中央に設けたねじ穴(図5に示す符号h参照)を通して4本の柱部品L1〜L4を柱嵌合部124にねじ止め固定することで図1に示すタイプAの音響機器(ラジオ受信機)1Aが完成する。
上記第一面(P1)を構成する操作パネル(ラジオユニット)11bのトップ方向(TOP)をタイプ(A,B)に合わせて選択可能にした嵌め合い構造を図8に示している。ここでは、パネル取付枠(アンテナユニット)11aに設けた操作パネル嵌合用円形開口部11hの周縁2カ所(開口部中心から45度変位した周縁2カ所)に、操作パネル(ラジオユニット)11bの裏面に設けた位置決めピンTPが嵌合する係合孔T1,T2が設けられ、位置決めピンTPが係合する係合孔T1,T2を選択することによって、トップ方向(TOP)を第一面(P1)の向かい合う二辺の中央を通る、スピーカを配置した面に平行した線上LAと、第一面(P1)の向かい合うコーナーを通る線上LBのいずれかを選択可能にしている。
上記した組み立て回路基板の回路構成を図9に示し、この組み立て回路基板に付随して設けられる実験基板の回路構成を図10に示している。
図9に示す組み立て回路基板30は、部品実装後、筐体内に組み込まれるもので、上記説明書に従いキットとして提供された各種の半導体素子とC・R部品を回路基板30にはんだ付け実装することにより、電源オートオフ回路とパワーアンプ回路を備えたオーディオ回路を実習により学ぶことができる。
また、組み立て回路基板30に付随して設けられる実験基板40を用いて、はんだ付けの練習や、組み立て回路基板30の電源を利用した、抵抗の合成回路(直列回路、並列回路、直並列合成回路)による電気的作用を実習により学ぶことができるとともに、例えばスピーカ131を入力回路部品として援用し、LEDを出力素子として、振動エネルギーを光エネルギーに変換する増幅回路などを実習により学ぶことができる。
上記したように、本考案の実施形態によれば、立方体の筐体CAを備え、この筐体CAの互いに向かい合う第一面(P1)および第二面(P2)をそれぞれ樹脂成形部材(符号11a,11bおよび符号12参照)により構成し、上記筐体CAの残る四面(P3〜P6)をそれぞれ同寸の4枚の木材13〜16の板組により構成し、かつ上記四面(P3〜P6)のうち二面(P3,P4)にそれぞれスピーカ131,141を取り付けた筐体構造であって、図1および図3に示す、四面(P3〜P6)の板組により、向かい合う二面にスピーカ131,141を配置したタイプAの音響機器1Aと、隣り合う二面にスピーカ131,141を配置したタイプBの音響機器1Bを選択して組立加工可能な構成とした学校用実習教材を提供できる。これにより、木部製作と電子回路製作を同一部品構成により同時に実習できるとともに、同一部品構成による、デザインの違い、サウンド効果の違いなどを実習により体験することができる。
1A…タイプAの音響機器、1B…タイプBの音響機器、11a…第一面(P1)を構成する樹脂成形部材(アンテナユニット)、11b…第一面(P1)を構成する樹脂成形部材(ラジオユニット)、12…第二面(P2)を構成する樹脂成形部材(電源ユニット)、13〜16…第三面(P3)〜第6面(P6)を構成する木材(木製の板材)、20…受信回路、30…組み立て回路基板、40…実験基板、131,141…スピーカ。

Claims (4)

  1. 立方体の筐体を備え、この筐体の互いに向かい合う第一面および第二面をそれぞれ樹脂成形部材により構成し、前記筐体の残る四面をそれぞれ同寸の4枚の木材の板組により構成し、かつ前記四面のうち二面にそれぞれスピーカを取り付けた音響機器教材であって、
    前記四面の板組により、向かい合う二面にスピーカを配置した第1のタイプと、隣り合う二面にスピーカを配置した第2のタイプを選択して組立加工されることを特徴とする音響機器教材。
  2. 前記第一面を構成する前記樹脂成形部材は、
    トップ方向を定めた操作パネルと、
    前記操作パネルを支持するパネル取付枠と、
    前記トップ方向を、前記第一面の向かい合う二辺の中央を通る、前記スピーカを配置した面に平行した線上と、前記第一面の向かい合うコーナーを通る線上のいずれかに合わせて、前記操作パネルを前記パネル取付枠に嵌合する嵌め合い構造と、
    を具備し、前記操作パネルのトップ方向を前記タイプに合わせて選択可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の音響機器教材。
  3. 前記操作パネルは、受信ダイヤルを外部に露出し、受信回路を前記筐体内に収納した受信ユニットを構成し、
    前記パネル取付枠は、前記受信回路に配線されたロッドアンテナを露出したアンテナユニットを構成していることを特徴とする請求項2に記載の音響機器教材。
  4. 第一面および第二面を構成する前記樹脂成形部材は、それぞれ前記板組される四面の木材の内壁面に係合する起立片を有し、
    前記樹脂成形部材を用いて、前記各タイプの前記四面の板組加工を教示する四角形の板組用ガイド枠部材を添付していることを特徴とする請求項1に記載の音響機器教材。
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