JP3196942U - 水中コンクリート工事用型枠ブロック - Google Patents
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Abstract
【課題】荒天時でも破損を防止でき、比較的容易に、かつ安全に施工することができる水中コンクリート工事用型枠ブロックを提供する。【解決手段】直方体形状のコンクリート製の本体12を備え、本体の頂面中央に、長さ方向に延びた凸部12aが設けられ、本体の底面中央に、凸部と補足し合う形状を有し、長さ方向に延びた凹部12bが設けられており、本体の頂面には、複数個のワイヤー吊り金具部12cが設けられ、本体の各稜線には、アングル材14が取り付けられている。本体側面の一つに、打設コンクリートの付着を回避するための木製の側板16が取り付けられているのが好ましい。【選択図】図1
Description
本考案は一般に、水中コンクリート工事に用いる型枠ブロックに関する。より詳細には、本考案は、荒天時や狭隘箇所でも施工することができる水中コンクリート工事用型枠ブロックに関する。
港湾・漁港には、堤体(防波堤・岸壁など)をはじめとして種々の施設が設けられているが、地震や老朽化等により破損したり設計基準が改訂されたりした場合には、これらの施設を補修する必要がある。
従来、既設堤体を補修する場合には、鋼製型枠が使用されていた。すなわち、図7に示されるように、既設堤体から所定間隔Wだけ離れた箇所に鋼製型枠を設置し、既設堤体と鋼製型枠とをセパレータで連結した後、既設堤体と鋼製型枠との間の空間にコンクリートを打設することによって堤体を拡幅させ、これにより破損箇所を修復したり改訂された設計基準に適合するようにしていた。
しかしながら、鋼製型枠を使用する従来の施工法では、荒天時に鋼製型枠が波を受け既設堤体にぶつかって破損することがあるという課題がある。また、既設堤体と鋼製型枠とをセパレータで連結するため、潜水士が既設堤体と鋼製型枠との間の空間に入り込まなければならないが、間隔Wが1.5m以下の場合には、潜水士の作業が困難であるという課題もある。さらに、鋼製型枠は比較的幅狭であるため、打設足場が狭くなり、作業中に事故を誘発するおそれがあるという課題もある。
本考案は、このような状況に鑑みて開発されたものであって、荒天時でも施工することができる等の新規な特徴を有する水中コンクリート工事用型枠ブロックを提供することを目的としている。
本願請求項1に記載された水中コンクリート工事用型枠ブロックは、直方体形状のコンクリート製の本体を備え、前記本体の頂面の中央に、長さ方向に延びた凸部が設けられ、前記本体の底面の中央に、前記凸部と補足し合う形状を有し、長さ方向に延びた凹部が設けられており、前記本体の頂面に、複数個のワイヤー吊り金具部が設けられ、前記本体の各稜線に、アングル材が取り付けられている、
ことを特徴とするものである。
ことを特徴とするものである。
本願請求項2に記載された水中コンクリート工事用型枠ブロックは、前記請求項1の型枠ブロックにおいて、前記本体の側面の1つに、木製の側板が取り付けられていることを特徴とするものである。
本考案の水中コンクリート工事用型枠ブロックを用いれば、鋼製型枠のように既設堤体にぶつかって破損することがないので、多少の荒天時でも施工(型枠の設置や水中コンクリートの打設)が可能である。また、本考案の水中コンクリート工事用型枠ブロックでは、セパレータを使用しないので、既設堤体と型枠との間の空間が1.5m以下の幅狭の場合であっても、潜水士の作業による作業が可能であるとともに、型枠の設置後ただちにコンクリートを打設することができ、工期の短縮を図ることができる。さらに、本考案の水中コンクリート工事用型枠ブロックは、鋼製型枠と比較して幅広であり打設足場を広くとることができるため、事故防止の観点からも有利である。
次に図面を参照して、本考案の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1において全体として参照符号10で示される本考案の好ましい実施の形態に係る水中コンクリート工事用型枠ブロック(以下、単に「型枠ブロック」という)は、直方体形状のコンクリート製の本体12を備えている。
本体12の頂面の中央には、長さ方向に延びた凸部12aが設けられ、本体12の底面の中央には、長さ方向に延びた凹部12bが設けられている。凸部12aと凹部12bは、互いに補足し合う形状を有しており、1つの型枠ブロック10の上に別の型枠ブロック10を積み重ねると、下に位置する型枠ブロック10の頂面の凸部12aに、上に位置する型枠ブロック10の底面の凹部12bが嵌まり込み、型枠ブロック10同士がずれないようになっている。
また、本体12の頂面には、複数個(図1では4個)のワイヤー吊り金具部12cが設けられている。ワイヤー吊り金具部12cは、型枠ブロック10を移動させる際にワイヤーで吊る部分となる。ワイヤー吊り金具部12cは、図3(d)に示されるように、本体12の頂面に設けられた凹部に鋼製バー12c1を埋め込むことによって形成されている。
さらに、本体12の各稜線には、アングル材(等辺山型鋼)14が取り付けられている。アングル材14により、本体12の稜線部分が破損するのが防止される。
好ましくは、本体12の側面の1つには、木製の側板16が取り付けられている。側板16が取り付けられている側が、打設されるコンクリートが接する面となるようにすることにより、型枠ブロック10にコンクリートが付着するのを回避することができる。側板16は、本体12の側面に配置された側板取付材12dにビスなどで固定することによって取り付けられている。
次に図4〜図6を参照して、既設堤体の脇に拡張部分を施工する場合を例にとり、上述のように構成された型枠ブロック10を使用した水中コンクリート工事について説明する。まず最初に地上で型枠ブロック10を製作する(図4(a)参照)。次いで、クレーンを用いて、海中の所定箇所に型枠ブロック10を設置する(図4(b)、(c)、(d)参照)。その際、コンクリートが打設される側に側板16が位置するように型枠ブロック10を設置する。なお、打設したコンクリートが基礎捨石に漏洩しないように、既設堤体と型枠ブロック10との間の箇所の底部に、漏洩防止用の布材18を設置するのが好ましい。次いで、水中に分離しないように注意しつつ、コンクリートを打設する(図4(e)、(f)参照)。コンクリートが硬化した後、型枠ブロック10を取り外す(図4(g)参照)。図4に示す例では、3個の型枠ブロック10が積み重ねたケースが示されているが、拡張部分の規模に応じて、1個の型枠ブロック10で足りるケースもあるし、4個以上の型枠ブロック10を積み重ねるケースもある。
図5は、水中コンクリート工事の施工例を示した平面図である。図5(a)では、既設堤体の脇に拡張部分Aを施工するケースが示されており、拡張部分Aの三面に型枠ブロック10が設置されている。図5(b)では、拡張部分Aが施工された後、拡張部分Aに隣接する拡張部分Bを施工するケースが示されている。図5(b)に示されるように、拡張部分Aの施工に使用された型枠ブロック10を拡張部分Bの施工箇所に移動させることにより、同様にして、拡張部分Bを施工することができる。
図6は、水中コンクリート工事の施工例を示した側面図である。既設堤体と型枠ブロック10との間の空間が拡張部分となるが、打設されるコンクリートと既設堤体とを一体化させるため、既設堤体に差筋をした後、コンクリートを打設するのが望ましい。
本考案は、以上の考案の実施の形態に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲に記載された考案の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本考案の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
たとえば、添付図面に示されている本体12の縦横比、ワイヤー吊り金具部12cの個数や設置箇所、側板16の取付方法などは、単なる例示的なものにすぎず、図示されている形態に限定されるものではない。
10 水中コンクリート工事用型枠ブロック
12 本体
12a 凸部
12b 凹部
12c ワイヤー吊り金具部
12d 側板取付材
14 アングル材
16 側板
18 布材
12 本体
12a 凸部
12b 凹部
12c ワイヤー吊り金具部
12d 側板取付材
14 アングル材
16 側板
18 布材
Claims (2)
- 直方体形状のコンクリート製の本体を備え、
前記本体の頂面の中央に、長さ方向に延びた凸部が設けられ、前記本体の底面の中央に、前記凸部と補足し合う形状を有し、長さ方向に延びた凹部が設けられており、
前記本体の頂面に、複数個のワイヤー吊り金具部が設けられ、
前記本体の各稜線に、アングル材が取り付けられている、
ことを特徴とする水中コンクリート工事用型枠ブロック。 - 前記本体の側面の1つに、木製の側板が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載された水中コンクリート工事用型枠ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015000407U JP3196942U (ja) | 2015-01-30 | 2015-01-30 | 水中コンクリート工事用型枠ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015000407U JP3196942U (ja) | 2015-01-30 | 2015-01-30 | 水中コンクリート工事用型枠ブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3196942U true JP3196942U (ja) | 2015-04-09 |
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ID=52986552
Family Applications (1)
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JP2015000407U Expired - Fee Related JP3196942U (ja) | 2015-01-30 | 2015-01-30 | 水中コンクリート工事用型枠ブロック |
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JP (1) | JP3196942U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017025585A (ja) * | 2015-07-22 | 2017-02-02 | 株式会社 南組 | 構造物の水中壁面の補修用構成体及びその補修工法 |
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2015
- 2015-01-30 JP JP2015000407U patent/JP3196942U/ja not_active Expired - Fee Related
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