JP3196748B2 - ヒートシンク - Google Patents

ヒートシンク

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱量が大きいた
めに放熱を行なう必要がある電子部品に用いられるヒー
トシンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、放熱を行なう必要がある電子部品
に対しては、熱伝導率の高いアルミニウムからなる直方
体状のブロックの上面に多数の溝を格子状に加工して、
四角柱の突起物を多数形成することにより、放熱面積を
大きくしたヒートシンクが使用されてきた。
【0003】従来のヒートシンクについて、図4を参照
して説明する。同図(a)において、100はヒートシ
ンクであり、放熱効率を高めるために、多数の四角柱の
突起物101を上面に形成してある。そして、同図
(b)に示すように、ヒートシンク100は、シリコン
系の熱伝導性の高い接着剤3により、BGAパッケージ
2に接着され、発生する熱を突起部101の表面から大
気中に放出していた。
【0004】ところが、最近の電子部品の高性能化及び
小型化にともなって、電子部品の単位体積当たりの発熱
量、即ち発熱密度が増大し、結果的に単位表面積当たり
の放熱量を大きくする必要性に迫られている。しかし、
ヒートシンク100は、放熱量を大きくする場合には、
突起物101を高くするか、横方向にヒートシンク10
0を大きくするかして、放熱面積を増加し放熱量を大き
くすることができるが、高さ方向の寸法が増大するため
に、製品を薄形化することができないといった問題があ
る。さらにまた、ヒートシンク100を大きくすると重
量が増大し、特に半田ボール2aを用いた電子部品にお
いては、半田ボール2aにその重量が作用し、電子部品
の長期信頼性が低下することが心配されるという問題が
ある。
【0005】また、他の従来例として、近年、BGA
(Ball Grid Array)パッケージなどの小
型化されかつ集積化された発熱密度の高い電子部品が普
及している中で、マイクロヒートパイプを用いた放熱体
が種々提案されている。また、マイクロヒートパイプを
用いた放熱体としては、たとえば、CPU(中央演算処
理装置)を冷却するために、配線基板を収納するアルミ
ニウムからなるフレームに用いられることがある。しか
し、このような放熱体は、放熱特性を解析する上で、吸
熱部と放熱部が複雑な一体構造となっており、さらにマ
イクロヒートパイプが用いられていることによって、適
切にモデル化することが難しく正確に解析することが困
難であり、ヒートシンクとしての設計の簡素化を図れな
いといった問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決すべくなされたものであり、電子部品の発熱密度
の上昇に対して、薄形かつ軽量であり、さらに、放熱特
性の解析に基づく簡素化されたヒートシンク設計を行な
うことができるヒートシンクの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のヒートシンクは、電子部品
の放熱を行なうヒートシンクにおいて、熱伝導率の高い
材質からなる外形が円形又は角形の吸熱部と、前記吸熱
部から外周方向に向けて水平に突設された複数のマイク
ロヒートパイプと、前記電子部品の上面外形より大きな
寸法の外周形状を有し、かつ前記吸熱部の外形より大き
な寸法の円形又は角形の内周形状を有する環状であり、
前記マイクロヒートパイプの上側位置及び下側位置に接
着された熱伝導率の高い材質からなる板状の放熱フィン
とを具備した構成としてある。
【0008】これにより、ヒートシンクを薄形化及び軽
量化することができ、結果的に装置の薄形化及び軽量化
を行なうことができ、さらに、電子部品にその重量が作
用し、電子部品の長期信頼性が低下することを防止する
ことができる。
【0009】また、マイクロヒートパイプの高い熱伝導
率によって、吸熱部の熱を効率良く放熱フィンに伝える
ことができ、高い放熱性能を発揮することができる。
らに、放熱特性を解析する上で、吸熱部と放熱部を分離
した構造とし、この間の熱伝達をマイクロヒートパイプ
が行なうことにより、適切なモデル化が可能となり、簡
素化されたヒートシンク設計を行なうことができる。
【0010】また、放熱フィンを前記マイクロヒートパ
イプの上側位置及び下側位置に接着することにより、マ
イクロヒートパイプが伝える熱をより効果的に放熱する
ことができ、ヒートシンクの放熱性能を向上させること
ができる。
【0011】請求項記載の発明は、請求項1記載のヒ
ートシンクにおいて、前記放熱フィンに複数の放熱孔を
設けた構成としてある。これにより、放熱フィンの上面
と下面を熱風が対流することにより、放熱性能を向上さ
せることができる。
【0012】請求項記載の発明は、請求項1または2
記載のヒートシンクにおいて、前記マイクロヒートパイ
プが中央部から曲げられており、この曲げ部を吸熱部に
配設した構成としてある。これにより、マイクロヒート
パイプと吸熱部との伝熱効率を向上することができ、結
果的にヒートシンクの放熱性能を向上することができる
とともに、マイクロヒートパイプの使用本数を削減でき
る。
【0013】請求項記載の発明は、請求項1〜のい
ずれか一項記載のヒートシンクにおいて、前記放熱フィ
ンに、少なくとも三箇所以上の脚部を設けた構成として
ある。これにより、ヒートシンクが、小型化された電子
部品だけで支持されることにより、たとえば、ヒートシ
ンクの端部に外力を加えることによって電子部品、特に
半田ボールにダメージを与えてしまうことを防止するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。図1を参照してヒート
シンクの第一実施形態について説明する。同図におい
て、1はヒートシンクであり、吸熱部11、マイクロヒ
ートパイプ12及び放熱フィン14から構成されてい
る。
【0015】吸熱部11は、熱伝導率の高い材質である
アルミニウムからなる円形平板状の構造としてあり、こ
の下面が電子部品に接着される。ここで、吸熱部11の
下面は、電子部品の発熱を効率良く吸熱できる面積を有
し、好ましくは、この円形の直径が、電子部品の一辺の
長さより大きく対角線の長さより小さい範囲に設定する
と良い。また、吸熱部11の厚さは必要以上に厚くなら
ない構造とし、マイクロヒートパイプ12を挿入穴11
aに突設する構造とする場合には、具体的には、マイク
ロヒートパイプ12の直径がたとえば3mmのときは、
約4〜5mmの厚さとすることが望ましい。
【0016】吸熱部11の側面には、八本のマイクロヒ
ートパイプ12が水平方向に放射状に突設される挿入穴
11aを設けてあり、また上面には、この挿入穴11a
に貫通するようにリベット取付孔11bを設けてある。
そして、挿入穴11aにマイクロヒートパイプ12を挿
入した後に、リベット13をリベット取付孔11bに打
ち込むことによって、マイクロヒートパイプ12は吸熱
部11に固定されている。このように、マイクロヒート
パイプ12は、確実に吸熱部11と接触することによっ
て、吸熱部11の熱を良好に吸熱することができる。
【0017】マイクロヒートパイプ12は、長さを等し
くかつ等間隔に配設された構造としてあるので、各マイ
クロヒートパイプ12は、同じ熱量を放熱フィン14に
伝熱することができる。なお、本実施形態においては、
マイクロヒートパイプ12を八本使用しているが、これ
に限定されるものではなく、具体的には、マイクロヒー
トパイプ12の性能、電子部品の発熱量、放熱フィン1
4の放熱量などの諸条件により放熱特性を解析すること
によって決定される。
【0018】放熱フィン14は、熱伝導率の高いアルミ
ニウムからなる薄い板状の構造としてあり、さらに、そ
の外周形状及び内周形状を円形とした環状の形状を有し
ている。具体的には、外周の直径は冷却する電子部品の
外形寸法より大きく、かつ内周の直径は吸熱部11の外
径より大きくしてあり、これらの直径は、その放熱面積
が放熱特性の解析から求められる必要表面積となるよう
に設定してある。また、図示していないが、放熱フィン
14は熱伝導率の高いシリコン系の接着剤でマイクロヒ
ートパイプ12の上側位置に接着してあり、マイクロヒ
ートパイプ12の熱は良好に放熱フィン14に伝熱さ
れ、放熱フィン14の表面から放熱される。したがっ
て、ヒートシンク1は、吸熱部11の外形と放熱フィン
14の内周との間に隙間空間15を有し、放熱特性を解
析する上で、単純化したモデル化を行なうことができ放
熱特性を容易に算出できる構造としてある。
【0019】上記のように構成された第一実施形態の作
用について、図2を参照して説明する。同図(b)にお
いて、1はヒートシンクであり、実装されたBGAパッ
ケージ2の上面に、シリコン系の接着剤3を用いて接着
されている。ここで、ヒートシンク1をBGAパッケー
ジ2に接着する際に、隙間空間15から位置関係を目視
できるので、位置ずれ及び接着剤3のはみ出し不良を防
止することができる。
【0020】BGAパッケージ2は、作動状態において
発熱し、その熱は接着剤3を伝わり吸熱部11に吸熱さ
れる。そして、その熱は、マイクロヒートパイプ12に
伝わり、吸熱部11側の端から放熱フィン14側の端へ
非常に効率良く熱伝達される。そして、放熱フィン14
側に伝わってきた熱は、放熱フィン14に伝わり、放熱
フィン14の表面から大気中に放熱される。ここで、ヒ
ートシンク1は、吸熱部11の中心に対して点対称とな
る構造としてあるので、BGAパッケージ2の発熱は、
放熱フィン14からほぼ均一に放熱される。
【0021】ここで、ヒートシンク1の放熱性能は、放
熱フィン14の表面積を増減することによって容易に設
定できる。したがって、放熱性能を上げるときは、放熱
フィン14の表面積を大きくすれば良く、勿論、大きく
することによってヒートシンク1を高くする必要がない
ので、当該装置の薄形化を行なうことができる。
【0022】また、放熱フィン14を大きくしても、ヒ
ートシンクは、放熱フィン14の増分とマイクロヒート
パイプ12の増分の重量が増えるのみであり、大きな重
量増加とならないので、軽量化を行なうこともできる。
さらに、この軽量化によって、ヒートシンク1の重量に
よる悪影響、たとえば、BGAパッケージ2の半田ボー
ルへのダメージや接着剤3不足によるヒートシンク1の
脱落不良などを低減できるので、長期的信頼性が低下す
ることを防止することができる。
【0023】また、マイクロヒートパイプ12による高
性能の伝熱手段と独立した放熱フィン14を有する構造
とすることにより、ヒートシンク1の放熱特性の解析が
容易となり、誤差の少ないシミュレーション結果を得る
ことができるので、ヒートシンク1の設計の簡素化を図
ることができる。ここで、本実施形態においては、吸熱
部11の外形並びに放熱フィン14の外周形状及び内周
形状を円形とすることによって、この解析をより容易に
行なうことができる。なお、当該装置の開発設計におい
ては、装置の小型化及び薄形化のために、熱特性を十分
考慮して、筐体設計、配線基板設計などを総合的に行な
う必要があり、ヒートシンク1の放熱特性を容易にしか
も正確に解析できることは、非常に大きな効果である。
【0024】以上説明したように、第一実施形態のヒー
トシンクを用いることにより、当該装置の小型化及び薄
形化を行なうことができるとともに、ヒートシンクの設
計の簡素化により、結果的には、新製品を開発する上で
非常に大きな効果を有することができる。
【0025】次に、図面を参照してヒートシンクの第二
実施形態について説明する。図3において、1aはヒー
トシンクであり、吸熱部21、マイクロヒートパイプ2
2及び放熱フィン24、24aから構成されている。
【0026】吸熱部21は、熱伝導率の高い材質である
アルミニウムからなる矩形平板状の上側吸熱部21aと
下側吸熱部21bから構成してあり、下側吸熱部21b
の下面は、BGAパッケージ2に接着される。ここで、
下側吸熱部21bの下面は、電子部品の外形寸法とほぼ
同じ寸法形状としてあり、電子部品の熱を効率良く吸熱
できる。また、上側吸熱部21aと下側吸熱部21bに
は、マイクロヒートパイプ22を挟み込む溝部21dが
形成してあり、溝部21dの表面がマイクロヒートパイ
プ22の表面に良好に接触する形状とすることにより、
マイクロヒートパイプ22に効率良く熱を伝えることが
できる。そして、下側吸熱部21bと上側吸熱部21a
は、マイクロヒートパイプ22を挟んだ状態でリベット
23をリベット取付孔21cに打ち込むことによって固
定してある。
【0027】マイクロヒートパイプ22は、中央部が直
角に曲げられた構造としてあり、この曲げ部22aが吸
熱部21の中央に位置するように挟着されている。ま
た、本実施形態においては、二本のマイクロヒートパイ
プ22を使用しているが、この曲げ部22aも伝熱に関
与することにより、四本のマイクロヒートパイプ22が
突き出る構造とした場合と同等以上の伝熱効果を得るこ
とができる。ここで、マイクロヒートパイプ22は、吸
熱部21の対角線上に突き出る構造としてあり、吸熱部
21から効率良く熱を吸収することができる。
【0028】放熱フィン24は、外周形状及び内周形状
を矩形とした環状の薄板からなる構造としてあり、シリ
コン系の接着剤で、マイクロヒートパイプ22の上側位
置に接着してある。具体的には、この外周寸法は冷却す
るBGAパッケージ2の外形寸法より大きく、かつ内周
寸法は吸熱部11の外形寸法より大きくしてあり、これ
らの寸法は、その放熱面積が放熱特性の解析から求めら
れる必要表面積となるように設定してある。したがっ
て、ヒートシンク1aは、吸熱部21の外形と放熱フィ
ン24の内周との間に隙間空間25を有し、放熱特性を
解析する上で、単純化したモデル化を行なうことができ
放熱特性を容易に算出できる構造としてある。また、放
熱フィン24の対角線上にマイクロヒートパイプ22が
位置するように、放熱フィン24を取り付けられあり、
マイクロヒートパイプ22の熱を効果的に放熱フィン2
4に伝えることができる。さらにまた、放熱フィン24
は、下面側の熱風が上面側に移動できるようにほぼ均等
に複数の放熱孔24cを配設してある。
【0029】同様に、マイクロヒートパイプ22の下側
位置には、下側放熱フィン24aが接着してあり、放熱
面積を増加することにより、ヒートシンク1aの放熱性
能を向上することができる。ここで、下側放熱フィン2
4aの表面にも放熱孔24cが配設してあるので、上側
放熱フィン24との間の熱風を効率良く移動することが
でき、放熱性能を向上することができる。
【0030】また、下側放熱フィン24aの外形各辺の
中央部に、脚部24bが突設してあり、ヒートシンク1
bを取り付けたときの安定性を向上させることができ
る。具体的には、ヒートシンク1bは、電子部品の上面
に接着されることにより支持されているだけなので、電
子部品が小型化されるとヒートシンク1bの支持強度が
弱くなる。しかし、ヒートシンク1bは、脚部24bに
より支持されることによって、安定するとともに、電子
部品にダメージを与える危険性を排除できる。なお、装
置の仕様により、BGAパッケージ2が下側(重力落下
方向)に設置されるときは、好ましくは、脚部24bを
ねじなどの手段を用いて、被搭載物に固着すると良い。
その他の構造については、第一実施形態と同様である。
【0031】上記のように構成された第二実施形態の作
用について、同図を参照して説明する。BGAパッケー
ジ2は、作動状態において発熱し、その熱は接着剤3を
伝わり、吸熱部21に吸熱される。そして、その熱は、
マイクロヒートパイプ22に伝わり、放熱フィン24側
へ非常に効率良く熱伝達される。ここで、マイクロヒー
トパイプ22は、曲がり部22aを有しているので、マ
イクロヒートパイプ22の使用本数を削減することがで
きるとともに、曲がり部22aの分だけ吸熱部21との
接触面積を大きくできるので、伝熱効率を向上すること
ができる。
【0032】放熱フィン24側に伝わってきた熱は、上
側放熱フィン24及び下側放熱フィン24aに伝わり、
これらの表面から大気中に放熱される。ここで、下側放
熱フィン24aを設けることにより、放熱面積が増加す
るので、ヒートシンク1の放熱性能を向上させることが
でる。さらに、放熱孔24cを設けてあるので、熱風が
移動しやすくなり放熱性能を向上させることができる。
【0033】また、脚部24bによって、ヒートシンク
1aが支持されるので、放熱フィン24が大きくなった
り、BGAパッケージ2が小さくなっても、ヒートシン
ク1aの安定性が悪くなることはなく、結果的にBGA
パッケージ2へのダメージを防止することができる。そ
の他の作用については、第一実施形態と同様である。
【0034】以上説明したように、第二実施形態のヒー
トシンクを用いることにより、放熱性能が高く、電子部
品へのダメージ不良を防止できるヒートシンクを提供す
ることができる。また、ヒートシンクを折り曲げること
により、放熱性能を低下させずにヒートシンクの使用本
数を減らすことができ、部品費を削減することができ
る。
【0035】上述した実施形態においては、この発明を
特定の条件で構成した例について説明したが、この発明
は、様々な実施例を含むものである。上記実施形態にお
いては、マイクロヒートパイプを吸熱部に固定する手段
として、リベットによる固定手段を用いたが、ネジによ
る固定でも良い。また、放熱フィンの外周形状及び内周
形状並びに吸熱部の外形については、それぞれ円形また
は角形のいずれかを自由に選択することができ、例え
ば、一例として、放熱フィンの外周形状を角形とし、内
周形状は円形とし、吸熱部の外形を角形としても良い。
また、放熱フィンは平板状に限定されるものではなく、
表面積を増加するために、ひだ形状の放熱フィンでも良
い。さらに、マイクロヒートパイプと吸熱部若しくは放
熱フィンとの接着手段は上記実施形態に限定するもので
はなく、たとえば、吸熱部若しくは放熱フィンをマイク
ロヒートパイプにかしめても良い。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明のヒートシンク
によれば、薄い構造のヒートシンクとすることができ、
さらに、軽量化を行なうことができるので、装置の薄形
化及び軽量化を行なうことができる。さらに、軽量化す
ることによって、電子部品にヒートシンクの重量が作用
し、特に半田ボールへの長期信頼性が低下するといった
危険性を排除することができる。また、吸熱部と放熱フ
ィンを分離し、マイクロヒートパイプが吸熱部の熱を放
熱フィンに伝達する構造とすることにより、放熱特性を
解析する上で有効にモデル化することができ、ヒートシ
ンクの設計を簡略化することができる。したがって、本
発明のヒートシンクを使用することにより、薄形化及び
小型化された装置を開発する上で、熱特性に関し開発当
初から正確にシミュレーションを行なうことが可能とな
り、開発期間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第一実施形態におけるヒートシンク概
略図で、(a)は上面拡大図を、(b)はA−A‘断面
の拡大断面図を示している。
【図2】図2は、第一実施形態におけるヒートシンクの
取り付け状態における概略図で、(a)は上面拡大図
を、(b)はA−A‘断面の拡大切断図を示している。
【図3】図3は、第二実施形態におけるヒートシンクの
取り付け状態における概略図で、(a)は上面拡大図
を、(b)はA−A‘断面の拡大切断図を示している。
【図4】図4は、従来のヒートシンクの取り付け状態に
おける概略図で、(a)は上面拡大図を、(b)はA−
A‘断面の拡大断面図を示している。
【符号の説明】
1 ヒートシンク 1a ヒートシンク 2 BGAパッケージ 2a 半田ボール 3 接着剤 11 吸熱部 11a 挿入孔 11b リベット取付孔 12 マイクロヒートパイプ 13 リベット 14 放熱フィン 15 隙間空間 21 吸熱部 21a 上側吸熱部 21b 下側吸熱部 21c リベット取付孔 21d 溝部 22 マイクロヒートパイプ 22a 曲げ部 23 リベット 24 上側放熱フィン 24a 下側放熱フィン 24b 脚部 25 隙間空間 100 ヒートシンク 101 突起部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品の放熱を行なうヒートシンクに
    おいて、 熱伝導率の高い材質からなる外形が円形又は角形の吸熱
    部と、 前記吸熱部から外周方向に向けて水平に突設された複数
    のマイクロヒートパイプと、 前記電子部品の上面外形より大きな寸法の外周形状を有
    、かつ前記吸熱部の外形より大きな寸法の内周形状を
    有する環状であり、前記マイクロヒートパイプの上側位
    置及び下側位置に接着された熱伝導率の高い材質からな
    る板状の放熱フィンとを具備したことを特徴とするヒー
    トシンク。
  2. 【請求項2】 前記放熱フィンに複数の放熱孔を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のヒートシンク。
  3. 【請求項3】 前記マイクロヒートパイプが中央部から
    曲げられており、この曲げ部を吸熱部に配設したことを
    特徴とする請求項1または2記載のヒートシンク。
  4. 【請求項4】 前記放熱フィンに、少なくとも三箇所以
    上の脚部を設けたことを特徴とする請求項1〜のいず
    れか一項記載のヒートシンク。
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