JP3196731U - ケーキ類用トレーシート - Google Patents
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Abstract
【課題】誰でも被包装物に変形や崩れなどを生じることなく、円滑に包装を解き、包丁を使用せず、均等に美しく裁断し、ケーキサーバーなどを要さずとも簡単に銘々皿に移し変えることができるケーキ類用トレーシートを提供する。【解決手段】中央に搭載する被包装物7の外側となる周囲に把持代23を設定した台紙2であって、台紙2は、2以上の分離区画22,22,……に分割するよう横断する少なくとも1本の線状脆弱部21,21を有し、台紙2の裏面壁側には、各線状脆弱部21,21に沿って平行すると共に、各両端が各線状脆弱部21,21の両外端に吐出可能とするよう配した切索50,50を有する裁断手段5,5を添設してなるケーキ類用トレーシート1である。【選択図】図8
Description
この考案は、ホールケーキの外、メレンゲを絡ませスポンジ状に作るケーキ類を載置して展示、販売するときに必要となるトレーシート(台紙)を製造、販売、使用する分野は勿論のこと、その輸送、保管、組み立ておよび設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
クリスマスや誕生日を祝うホールケーキやロールケーキなどのように、カット前の形状のまま包装・販売するお菓子は、包装を解き、切り分ける場合に、一般家庭で平面視円形のケーキを中心に先端を寄せた同じ角度寸法の扇形に正確に切り分けることは非常に難しく、刃渡りの長いケーキ切り用の包丁を準備しておかなければ、綺麗に飾り付けられたケーキも、スポンジが潰れて飾り付けが傾き、倒れたり落下したりしてしまうなど形が崩れてしまい、さらに、カットしたケーキを皿に移すとき、ケーキサーバーなどを使わなければ、ホールケーキの平面視遠心方向に引き出すよう移動するのが難しく、分離できたとしても形崩れが進み、手際を誤ると横転させてしまうなど、なかなか上手に切り分けるのは至難の業であった。
クリスマスや誕生日を祝うホールケーキやロールケーキなどのように、カット前の形状のまま包装・販売するお菓子は、包装を解き、切り分ける場合に、一般家庭で平面視円形のケーキを中心に先端を寄せた同じ角度寸法の扇形に正確に切り分けることは非常に難しく、刃渡りの長いケーキ切り用の包丁を準備しておかなければ、綺麗に飾り付けられたケーキも、スポンジが潰れて飾り付けが傾き、倒れたり落下したりしてしまうなど形が崩れてしまい、さらに、カットしたケーキを皿に移すとき、ケーキサーバーなどを使わなければ、ホールケーキの平面視遠心方向に引き出すよう移動するのが難しく、分離できたとしても形崩れが進み、手際を誤ると横転させてしまうなど、なかなか上手に切り分けるのは至難の業であった。
(従来の技術)
こうした状況を反映し、その打開策となるような提案もこれまでに散見されない訳ではない。
例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、ロールケーキの外周囲を回り込んで余りある長さとした細線の両端に摘み部を設け、ロールケーキ本体下部に細線を渡し、ケーキ本体上部に摘み部を交差し、細線を巻き付けた状態に反対方向へ引っ張り、包丁を使うことなく所望の厚みに裁断可能としたものや、同特許文献1(2)に見られるような、平面円形のケーキを包囲可能な円形枠の一直径方向両外側縁に把持片を設け、該円形枠に正8角形の対角線状となるよう、4本のワイヤを45°の角度置き毎に中央で交差するよう張設し、ケーキ上端から下端まで押し下げるようにして8個に切り分け可能としてなるもの、また、同特許文献1(3)に示されているもののように、ロールケーキ用の載置面を有する支持台に対し開閉自在に連結した枠状フレームに、所定間隔毎ワイヤを張設してなり、載置面にロールケーキを置き、支持台に対し枠状フレームを閉じるよう倒し込み、各ワイヤがロールケーキを均等に裁断可能としてなるものなどが散見される。
こうした状況を反映し、その打開策となるような提案もこれまでに散見されない訳ではない。
例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、ロールケーキの外周囲を回り込んで余りある長さとした細線の両端に摘み部を設け、ロールケーキ本体下部に細線を渡し、ケーキ本体上部に摘み部を交差し、細線を巻き付けた状態に反対方向へ引っ張り、包丁を使うことなく所望の厚みに裁断可能としたものや、同特許文献1(2)に見られるような、平面円形のケーキを包囲可能な円形枠の一直径方向両外側縁に把持片を設け、該円形枠に正8角形の対角線状となるよう、4本のワイヤを45°の角度置き毎に中央で交差するよう張設し、ケーキ上端から下端まで押し下げるようにして8個に切り分け可能としてなるもの、また、同特許文献1(3)に示されているもののように、ロールケーキ用の載置面を有する支持台に対し開閉自在に連結した枠状フレームに、所定間隔毎ワイヤを張設してなり、載置面にロールケーキを置き、支持台に対し枠状フレームを閉じるよう倒し込み、各ワイヤがロールケーキを均等に裁断可能としてなるものなどが散見される。
しかし、前者特許文献1(1)に示されているような、細線の両端に摘み部を設けたカット器具は、包装を解いたロールケーキの下部に細線を渡すよう潜り込ませるため、ロールケーキを把持して持ち上げたり、ケーキサーバーを用いたりしなければならず、ケーキを崩してしまったり、横転させてしまったりする虞があり、特許文献1(2)や後者特許文献1(3)のケーキ裁断手段類は、ワイヤをケーキ天面から底面に向けて押し下げる圧力を加えて裁断するものであり、スポンジを押し潰して崩したり、飾りを傾けてしまったりする虞があった。
(1)特開2011−189450号公報 (2)実用新案登録第3066805号公報 (3)実用新案登録第3160510号公報
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある各種ケーキ用の裁断手段類は、何れも包装されているケーキの包装を解いて取り出した上、ケーキを持ち上げるようにして下部に細線を渡して裁断したり、枠間に張設したワイヤをケーキの上端から下端に向けて押し下げるようにして裁断したりするものとなっており、ケーキを持ち上げたり、裁断手段上に移動させたりする段階に、柔らかな周壁面に把持跡や崩れを生じてしまう虞があり、さらに、ワイヤを一方向に押し付けて裁断するものは、線状圧潰に引き摺られて生じる変形や傾き、崩れ、装飾物の変形や破損、横転、脱落などを生じる虞があり、こうしたケーキ用の包装技術および裁断技術が機能的に不十分であったり、一般家庭では常備することが困難ものになっていている点に日頃から不満を抱き、様々に飾り作られた美味しいケーキを家庭や職場などに持ち帰り、包装を解き、中から取り出したデコレーションのままに、誰にでもその型崩れさせることなく、均等に切り分けて美しいまま銘々皿に取り分けることができる技術、手段はないものかと常々痛感していた。
上述したとおり、従前までに提案のある各種ケーキ用の裁断手段類は、何れも包装されているケーキの包装を解いて取り出した上、ケーキを持ち上げるようにして下部に細線を渡して裁断したり、枠間に張設したワイヤをケーキの上端から下端に向けて押し下げるようにして裁断したりするものとなっており、ケーキを持ち上げたり、裁断手段上に移動させたりする段階に、柔らかな周壁面に把持跡や崩れを生じてしまう虞があり、さらに、ワイヤを一方向に押し付けて裁断するものは、線状圧潰に引き摺られて生じる変形や傾き、崩れ、装飾物の変形や破損、横転、脱落などを生じる虞があり、こうしたケーキ用の包装技術および裁断技術が機能的に不十分であったり、一般家庭では常備することが困難ものになっていている点に日頃から不満を抱き、様々に飾り作られた美味しいケーキを家庭や職場などに持ち帰り、包装を解き、中から取り出したデコレーションのままに、誰にでもその型崩れさせることなく、均等に切り分けて美しいまま銘々皿に取り分けることができる技術、手段はないものかと常々痛感していた。
(考案の目的)
そこで、この考案は、誰でも、被包装物に変形や崩れなどを生じることなく円滑に包装を解き、包丁を使用せず、均等に美しく裁断し、ケーキサーバーなどを要さずとも簡単に銘々皿に移し変えることができる新たな技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造のケーキ類用トレーシートを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの考案を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
そこで、この考案は、誰でも、被包装物に変形や崩れなどを生じることなく円滑に包装を解き、包丁を使用せず、均等に美しく裁断し、ケーキサーバーなどを要さずとも簡単に銘々皿に移し変えることができる新たな技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造のケーキ類用トレーシートを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの考案を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(考案の構成)
図面に示すこの考案を代表する実施例からも明確に理解されるように、この考案のケーキ類用トレーシートは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、中央に被包装物の搭載域、該搭載域の外がわに把持代を設定した台紙であって、該台紙は、搭載域を2以上の分離区画に分割するよう横断する少なくとも1本の線状脆弱部を有し、該台紙の裏面壁がわには、適宜長さの切索が各線状脆弱部に沿って平行すると共に、各切索両端が各線状脆弱部の両外端に露出可能とするよう配した裁断手段を添設してなるものとした構成を要旨とするケーキ類用トレーシートである。
図面に示すこの考案を代表する実施例からも明確に理解されるように、この考案のケーキ類用トレーシートは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、中央に被包装物の搭載域、該搭載域の外がわに把持代を設定した台紙であって、該台紙は、搭載域を2以上の分離区画に分割するよう横断する少なくとも1本の線状脆弱部を有し、該台紙の裏面壁がわには、適宜長さの切索が各線状脆弱部に沿って平行すると共に、各切索両端が各線状脆弱部の両外端に露出可能とするよう配した裁断手段を添設してなるものとした構成を要旨とするケーキ類用トレーシートである。
この基本的な構成からなるケーキ類用トレーシートは、より具体的なものとして示すと、中央に被包装物の搭載域、該搭載域の外がわに把持代を設定した台紙であって、該台紙は、搭載域を2以上の分離区画に分割するよう横断する少なくとも1本の線状脆弱部を有し、該台紙の裏面壁がわには、適宜長さの切索が各線状脆弱部に沿って平行すると共に、各切索両端が各線状脆弱部の両外端に露出可能とするよう配した裁断手段を添設し、切索1本毎の両端を搭載域被包装物外がわから中央上部に交叉するよう迂回し、線状脆弱部諸共絞り切断するよう操作可能なものとしてなるケーキ類用トレーシートということができる。
これを換言するならば、中央に被包装物の搭載域、該搭載域の外がわに把持代を設定した台紙であって、該台紙は、搭載域を2以上の分離区画に分割するよう横断する少なくとも1本の線状脆弱部を有し、該台紙の裏面壁がわには、適宜長さの切索が、各線状脆弱部に沿って平行すると共に、各切索両端が各線状脆弱部の両外端に露出可能とするよう配した裁断手段を配し、各切索を各線状脆弱部に沿うよう抱持する裁断手段用装着部を添設してなるものとしたケーキ類用トレーシートとなる。
以上のとおり、この考案のケーキ類用トレーシートによれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、ケーキ用などの専用のナイフやサーバなどのカトラリー類を全く準備せずとも、購入して来た被包装物の包装を解き、台紙毎取り出した上、予め備わっている裁断手段用切索を素手によって操作するだけで、誰でも簡単且つ衛生的に、しかも綺麗な形を維持したまま効率的に均等裁断し、簡便に切り分けることができる上、個別に分離した台紙分離区画に乗せたまま把持代を掴み、そのまま銘々皿に移すことができるから、従前までのように被包装物を把持して裁断手段上に移動させる必要がなく、しかも切索を一方向にのみ押し付けるようにして裁断するものに比較し、被包装物の変形や型崩れを防止して、購入当初の形状を美しいまま保つよう簡単且つ速やかに裁断することができるという秀でた特徴が得られるものである。
加えて、台紙の裏面壁がわの各線状脆弱部に沿って平行する裁断手段を配し、各裁断手段用の切索を各線状脆弱部に沿うよう抱持する裁断手段用装着部を添設してなるものは、各裁断手段の切索を台紙の各線状脆弱部の裏面壁がわに沿うよう保持し、不用意にズレ動いてしまうのをより確実に防止可能とし、さらに、被包装物の裁断操作に際し、裁断手段の切索が、台紙の線状脆弱部に確実に一致し、正確且つ効率的に分離区画毎に裁断することができるものとなる。
裁断手段用の各切索の両端夫々に把持用舌片を設けたものは、裁断に伴い切索両端を引き絞る際の操作性を高め、より正確に、しかも手に切索が食い込むのを防止してより安全に裁断できるものとなり、各把持用舌片を台紙各線状脆弱部の外端に対応する把持代に一体に設けたものは、輸送中に各把持用舌片が、移動するのを防止し、被包装物に接触して傷付けてしまうのを未然に防ぎ、裁断する際には、把持代から簡単に分離することができ、一段と合理的に利用できるものとなる。
各切索の両端近傍に識別印を表示してなるものは、各切索の端部を取り違えることなく簡単且つ正確に選択し、裁断操作することができるから、切断操作の失敗を格段に減らし、利用者の見誤りや混乱を防いで整然と正確に裁断できるものとすることができる。
台紙各把持代、および各把持用舌片の少なくとも一方に、裁断手段用各切索の搭載域の外がわに延びる両端がわ夫々を、被包装物を裁断操作する場合に展開および延伸の少なくとも何れか一方を可能とするよう仮固定可能な切索端収納部を有してなるものは、包装状態中にあっては、台紙外周縁から各切索の両端がわが延伸状に露出して邪魔になったり、互いに絡まり合ったりして見栄えを悪化させるのを防止する上、裁断操作するときには、必要な切索のみ選択的に展開操作し、裁断操作できるようにすることが可能となり、より美しく整然と包装し、効率的に裁断操作できるものとなる。
さらに、裁断手段用各切索の両端夫々に、切索端収納部としての切索巻き揚げ軸を有してなるものは、台紙製造の段階から、被包装物の包装に利用し、同被包装物を裁断操作する直前までの間に渡り、巻き揚げ軸に切索の端部がわを巻き取った状態に一纏めに仮固定できるようにしてあるから、各切索の端部がわを邪魔にならないようコンパクトに取りまとめて台紙の生産効率を高め、外的美観を高め、より秀れた装飾性と実用性とを達成可能なものとすることができる。
台紙が、上層部、および、該上層部下面壁がわとの間に各裁断手段を挟んで積層するよう下層部を配し、該下層部の各裁断手段に対応する範囲を、線状脆弱部を有して抱持する裁断手段用装着部とした下層部の、裁断手段用装着部の余となる上面壁糊代域を貼着してなるものは、上層部および下層部の間に、各裁断手段を挟み込むよう一体化してなるから、各裁断手段をより正確且つ確実に、線状脆弱部に平行するよう保持することができ、しかも上層部および下層部が、双方に設けた線状脆弱部にて分離区画毎に、容易に分割可能となり、被包装物の裁断をより円滑に行えるものとなる。
台紙が、上層部および下層部からなり、何れか一方が高強度の硬質素材製、何れか他方が変形容易な軟質素材製のものとし、互いの線状脆弱部同士を一致するよう対応し、各分離区画相当範囲を貼着一体化してなるものは、上下何れか一方の硬質素材製器部分が、被包装物用の器、トレー、皿、盆などの機能を担うものとなり、また、裁断後は、分離区画毎に分解器状となり、例えば、ケーキ用サーバなどのような役目を果たすものとなり、銘々皿への移し変えなどの利便性を格段に高めたものとすることができる。
台紙が、複数本の線状脆弱部中途同士を、搭載域内に交叉するよう配し、それら線状脆弱部中途同士の交叉位置に、同線状脆弱部の幅寸法よりも大きく拡開状した切索用の誘導孔を穿設してなるものは、複数本の線状脆弱部の中、対応する1本のみを裁断しなければならない切索が、線状脆弱部の交叉位置から、隣接する他の線状脆弱部に誤って進入し、裁断方向を変えてしまうのを阻止するものとなり、該誘導孔が、切索を本来の進むべき線状脆弱部に誘導し、被包装物を一段と正確に裁断することができるものとすることができる。
上記したとおりの構成からなるこの考案の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
台紙は、被包装物を搭載して包装可能とし、包装を解いた後には、被包装物の搭載状態を維持したまま該被包装物と共に所定平面視形状に分割可能となる機能を担い、中央に被包装物の搭載域、該搭載域の外がわに把持代を設定し、搭載域を2以上の分離区画に分割するよう横断する少なくとも1本の線状脆弱部を有するものとしなければならず、その全体形状をプレート型、皿型、丼型など様々な形状のものとすることができ、合成樹脂製、紙製、布製、その他の様々な素材製、またはそれらの複合素材製とすることが可能であり、例えば、台紙が、硬質なケーキ用トレーに線状脆弱部を設けた下層部の上面に、裁断手段を挟み込むよう、ケーキ用ナプキンに線状脆弱部を設けた上層部の下面適宜範囲を貼着してなるものとすることができ、表現を変えて示すならば、後述する実施例に示すように、上層部および下層部からなり、何れか一方が高強度の硬質素材製、何れか他方が変形容易な軟質素材製のものとし、互いの線状脆弱部同士を一致するよう対応し、各分離区画相当範囲を貼着一体化してなるものとすることができる。
台紙は、被包装物を搭載して包装可能とし、包装を解いた後には、被包装物の搭載状態を維持したまま該被包装物と共に所定平面視形状に分割可能となる機能を担い、中央に被包装物の搭載域、該搭載域の外がわに把持代を設定し、搭載域を2以上の分離区画に分割するよう横断する少なくとも1本の線状脆弱部を有するものとしなければならず、その全体形状をプレート型、皿型、丼型など様々な形状のものとすることができ、合成樹脂製、紙製、布製、その他の様々な素材製、またはそれらの複合素材製とすることが可能であり、例えば、台紙が、硬質なケーキ用トレーに線状脆弱部を設けた下層部の上面に、裁断手段を挟み込むよう、ケーキ用ナプキンに線状脆弱部を設けた上層部の下面適宜範囲を貼着してなるものとすることができ、表現を変えて示すならば、後述する実施例に示すように、上層部および下層部からなり、何れか一方が高強度の硬質素材製、何れか他方が変形容易な軟質素材製のものとし、互いの線状脆弱部同士を一致するよう対応し、各分離区画相当範囲を貼着一体化してなるものとすることができる。
分離区画は、台紙搭載域を各線状脆弱部より裁断した場合に分割可能な最小区画範囲であり、裁断された被包装物の搭載を維持する機能を担い、その外がわに把持代を配したものとすべきであり、把持代は、被包装物を搭載した台紙の移動操に際して把持可能とする機能を担い、形状や寸法を自由に設定可能であり、折り畳みや伸縮して収納可能なものとすることができ、移動操作するときに分離区画の外がわに配することができるものとすれば良く、後述する実施例のように、搭載域の外がわに沿って帯状をなすよう設けたものとすることができる。
線状脆弱部は、台紙を分割する境界線となり、搭載した被包装物諸共、裁断手段によって裁断可能とする機能を担い、台紙の搭載域を2以上の分離区画に分割するよう横断する線状のものとしなければならず、台紙線状脆弱部の裏面壁がわに沿って平行するよう裁断手段を添設したものとすべきであり、線状薄肉部、線状ミシン孔部などとすることができ、後述する実施例に示すように、台紙が上層部および下層部からなり、上層部、および、該上層部下面壁がわとの間に各裁断手段を挟み、積層するよう下層部を配し、該下層部の各裁断手段に対応する範囲を、線状脆弱部を有して抱持する裁断手段用装着部とした下層部の、裁断手段用装着部の余となり、各分離区画に略相当する上面壁糊代域を貼着してなるものとすることができる。
裁断手段は、被包装物の包装に支障を来さぬよう、台紙の適所に収納状となり、使用の際には刃物類を使うことなく、搭載した被包装物諸共、台紙を線状脆弱部に沿って裁断可能とする機能を担い、台紙の裏面壁がわに、適宜長さの切索が、各線状脆弱部に沿って平行すると共に、各切索両端が各線状脆弱部の両外端に吐出可能とするよう配したものとすべきであり、各切索両端に把持用舌片を有してなるものとするのが望ましく、より具体的には、各切索両端に、台紙各線状脆弱部の外端に対応する把持代に設けた把持用舌片を一体化してなるものとすることができ、後述する実施例に示すように、台紙各線状脆弱部の外端に対応する把持代、および、各把持用舌片の少なくとも一方に、裁断手段用の各切索の搭載域の外がわに延びる両端がわ夫々を、被包装物を裁断操作する場合に展開および延伸の少なくとも何れか一方を可能とするよう仮固定可能な切索端収納部を有してなるもの、また、各切索両端に、切索端収納部としての切索巻き揚げ軸を有してなるものとすることができ、切索の一端のみ展開または延伸可能としたものの場合などには特に、切索を線状脆弱部に平行する方向に摺動自在に保持し、切索両端の露出長寸法を適宜張設可能とするよう抱持してなるものとするのが良い。
裁断手段の切索は、その中途部を被包装物の下部に配し、両端が同被包装物を互いに反対がわから上方に向けて迂回するよう取り回し、互いを交差するよう引き絞るようにして被包装物を裁断可能とする機能を担い、被包装物の包装状態にあっては台紙裏面壁がわにあって、被包装物の裁断操作に伴い、該台紙裏線状脆弱部に沿って台紙を2以上の分離区画に分割するよう裁断可能とする長さおよび強度に設定したものとしなければならず、繊維製や合成樹脂製の糸、金属製ワイヤなどとすることができる外、細いチェーン、細いチェーンソー、細帯や、ゴム紐、その他の紐状物とすることができる。
切索両端の把持用舌片は、切索の両端の視認性を高め、裁断操作中に、より確実に把持可能とする機能を担い、充分な強度をもって切索各端部に結合したものとしなければならず、シート状部とすることができる外、立体形状物や駒、マスコットなどとすることができ、後述する実施例に示すように、台紙各線状脆弱部の外端に対応する把持代に設けたものとすることができる。
識別印は、1本ずつの切索の両端を簡単に確認し、間違いなく裁断操作可能とする機能を担い、台紙各線状脆弱部の外端に対応する把持代、および、各把持用舌片の少なくとも一方に、各切索の両端を一対として個別確認可能とする表示としなければならず、1本の切索の両端が対応する適所に、数字や記号、色、打ち抜き孔形状、凹凸形状、添付部品、その他、またはそれらの組合せなど、一対であることを識別可能な印を表示したものとすべきであり、把持用舌片自体の形状や色などとすることも可能である。
切索端収納部は、被包装物が包装状態にある場合に、各切索の両端がわを露出させずに収納可能とし、被包装物を裁断する段階には、各切索の両端がわを引き出し、展開し、または延伸するなどして露出可能とする機能を担い、台紙各線状脆弱部の外端に対応する把持代、および、各把持用舌片の少なくとも一方に設けたものとすべきであり、後述する実施例に示すように、切索の両端に切索巻き揚げ軸を設け、巻き上げて把持代間に設けた舌片内に収納してなるものとすることができる。
誘導孔は、複数本の線状脆弱部中途同士を、搭載域内に交叉するよう配したものの場合、裁断操作中の切索が、線状脆弱部の交叉点を通過する際、隣接する外の線状脆弱部に誤って入り込むのを防止可能とする機能を担い、線状脆弱部の幅寸法よりも大きく拡開状したものとしなければならず、後述する実施例に示すように、線状脆弱部中途同士の交叉縁を面取りしてなるものとするのが良い。
被包装物は、包装の対象物であって包装を解き裁断して利用する対象物品であり、切索の巻き付け、引き絞り操作によって裁断可能な素材製のものであるということができ、より具体的には、ホールケーキやロールケーキなどの外、ホットケーキ、パンケーキ、パン、タルト、お好み焼き、ピザ、クッキー、饅頭、餅プリン、ゼリー、チーズ、バター、アイスクリーム、羊羹、豆腐、こんにゃく、ゆで卵、ハム、ソーセージ、果物、野菜、表現を変えると、洋菓子、和菓子、生菓子、焼き菓子、氷菓子、生鮮食品、加工食品、その他の様々な食品類の外、パテ、スポンジ、発泡樹脂、石鹸、ゲル、グリース、固形燃料、半固形接着剤、保革油、蝋、その他の切索によって裁断可能な様々な産業用物品類などに対しても適用することが可能であり、硬質素材製であっても脆弱部分を有するものや、切索の摺動操作によって切削裁断可能なものなど、切索によって切断可能なものは、何れも被包装物とすることができる。
以下では、図面に示すこの考案を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
以下では、図面に示すこの考案を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図面は、この考案のケーキ類用トレーシートの技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
ケーキ類用トレーシートを示す平面図である。
分解状態にあるケーキ類用トレーシートを示す斜視図である。
分解状態の切索端周辺を拡大して示す斜視図である。
ホールケーキを載置したケーキ類用トレーシートを示す平面図である。
ホールケーキを載置したケーキ類用トレーシートを示す正面図である。
ホールケーキを載置したケーキ類用トレーシートを示す斜視図である。
裁断開始状態のケーキ類用トレーシートを示す斜視図である。
裁断操作中のケーキ類用トレーシートを示す斜視図である。
裁断操作後のケーキ類用トレーシートを示す斜視図である。
ホールケーキを載置したその他のケーキ類用トレーシートを示す平面図である。
ロールケーキを載置したその他のケーキ類用トレーシートを示す平面図である。
ロールケーキを載置したその他のケーキ類用トレーシートを示す側面図である。
ロールケーキを載置したその他のケーキ類用トレーシートを示す正面図である。
ロールケーキを裁断操作中のケーキ類用トレーシートを示す正面図である。
図1ないし図9に示す事例は、中央に搭載する被包装物7の外がわとなる周囲に把持代23を設定した台紙2であって、該台紙2は、2以上の分離区画22,22,……に分割するよう横断する少なくとも1本の線状脆弱部21,21を有し、該台紙2の裏面壁30がわには、各線状脆弱部21,21に沿って平行すると共に、各両端が各線状脆弱部21,21の両外端に吐出可能とするよう配した切索50,50を有する裁断手段5,5を添設してなるものとした、この考案のケーキ類用トレーシートにおける代表的な一実施例を示すものである。
この実施例における台紙2は、その全体が皿形状の包装皿2であり、ケーキ用ナプキンなどの紙製円形シートからなる上層部3、および、ケーキ用トレーとなる硬質紙または合成樹脂などからなる下層部4からなり、上層部3の上面中央には、円形のホールケーキ(被包装物)7を載置可能とする搭載域20を設定し、該搭載域20は、その中心に平面視十字形に交叉する2本の直線状ミシン孔線からなる線状脆弱部21,21が、互いに90°の開き角度をもって横断(または縦断)し、それら線状脆弱部21,21によって区画した平面視扇状の4個の分離区画22,22,……を設定したものとしてあり、各分離区画22,22,……の外周囲には夫々略円弧形帯状の把持代23,23,……を設けたものとする一方、前記下層部4は、後述する用裁断手段5を該上層部3下面壁30との間に挟み込むようにして一体化してなるものである。
裁断手段5は、搭載および裁断対象となるホールケーキ7の直径の2培に、高さの2培を加え、さらに、引き絞り操作に必要な余裕長さを加えた全長寸法とした、繊維製糸や合成樹脂製糸などの切索50、および、切索50の両端に結着し、収納中に余剰となる両端がわを巻き取った巻き揚げ軸60,60からなり、各裁断手段5,5は、各1本の切索50,50の中途範囲を上層部3下面壁30の線状脆弱部21,21に沿って平行に配置し、各巻き揚げ軸60,60,……が、線状脆弱部21,21の外端に配した上、該上層部3分離区画22,22,……に対し、それらに対応する下層部4上面壁糊代域40,40,……(図2中の二点鎖線ハッチング範囲)を貼着一体化し、下層部4上面壁糊代域40,40,……間に余となり、平面視十字形帯状となって前記上層部3線状脆弱部21,21直下に対峙するする被貼着箇所に、前記線状脆弱部21,21と同じ平面十字形状に交叉する2本の直線状ミシン孔線からなる線状脆弱部41,41を設けたものとし、該下層部4が裁断手段5,5用装着部4の機能を兼ねたものとなる。
各裁断手段5,5切索50,50の両端巻き揚げ軸60,60,……は、上層部3および下層部4各、線状脆弱部21,21,41,41の各端部に配し、上層部3および下層部4の各把持代23,23,……間に入れた切り込み間に、基部を一体に残こしてなる各上下舌片51,51間に挟み、巻き揚げ軸60,60,……の両軸端を上舌片51の周方向に延出状とし、同周方向端に隣接する把持代23,23上面壁上に露出するよう弾性的に挟着保持させたものとし、さらに、各上下舌片51,51……は、巻き揚げ軸60,60,……を回転自在に挟持するよう、夫々糊などの人畜無害な接着剤にて一体化するよう貼着したものとしてある。
図1、図2、および図4に示すように、包装皿2上層部3中央の線状脆弱部21,21交叉位置には、各線状脆弱部21,21の各々の幅寸法よりも大きく拡開状した切索50用の誘導孔24を穿設し、各線状脆弱部21,21の交叉位置に対峙する各分離区画22,22,……の対峙先端が平面円弧形状に大きく面取りしてなるものとしてある。
図10に示すように、包装皿2に3本の線状脆弱部21,21,……を中央で交叉するよう等角度間隔に配したものとすることが可能であり、その本数は自由に設定することができ、また、上層部3各舌片51,51,……の表面に、1本の裁断手段5切索50両端を識別可能とするよう同じ数字の識別印52を印刷表示してなるものとすることができる。
図11ないし図14に示すように、包装皿2をロールケーキ7用の平面視長方形状の包装皿2とし、その中央に搭載域20を設定し、搭載ロールケーキ7の長手方向に沿う左右縁夫々に把持代23,23,……を設け、ロールケーキ7用搭載域20には、その長手方向の等間隔置き毎に、線状脆弱部21,21,……を左右方向に向けて平行に配列するよう設け、各線状脆弱部21,21,……の下面壁30下に、夫々裁断手段5,5,……切索50,50,……を掛け渡すよう、糊などの人畜無害な接着剤を用いて仮止め状に貼着し、各切索50,50,……の巻き揚げ軸60,60,……は、その中央を包装皿2から切り出した舌片51,51,……が隠蔽状とするよう下向きに抑え、各巻き揚げ軸60,60,……両端を対応する各把持代23,23,……が上向きに抑え、上下挟持するよう仮止め保持すると共に、各巻き揚げ軸60,60,……を夫々対応する舌片51,51,……に対し、糊などの人畜無害な接着剤を用いて貼着・一体化したものとしてある。
(実施例1の作用・効果)
以上のとおりの構成からなるこの考案のケーキ類用トレーシート1は、図1ないし図9に示すように、包装皿2搭載域20上にホールケーキ7を搭載し、ケーキ用の包装箱(図示せず)に収容して保管、輸送、展示、販売することが可能であり、包装状態にあっては、各裁断手段5,5切索50,50は、上層部3下に隠蔽した状態となり、外観を悪化させることなく、通常の包装用トレーと同等の外観を保つことができ、購入後に切り分ける際には、図3ないし図6に示すように、ケーキ用の包装箱(図示せず)の包装を解いてホールケーキ7を当該包装皿2に搭載したまま取り出し、図7ないし図9に示すように、何れか選択した1つの裁断手段5切索50両端一対の巻き揚げ軸60,60を、それらを隠蔽している上下舌片51,51,……諸共、線状脆弱部21,41両端から引き千切り、各巻き揚げ軸60,60に巻き付いている切索50両端がわを展開するよう引き出した上、図7に示すように、切索50両端がわをホールケーキ7の180°隔てた反対がわからより外がわ上方に取り回し、図8に示すよう、同ホールケーキ7の上部中央に交叉して引き絞るよう操作し、上層部3線状脆弱部21諸共、ホールケーキ7を平面視半円状に裁断するよう操作し、さらに、別の裁断手段5を同様に操作して上層部3線状脆弱部21諸共、ホールケーキ7を平面視90°の扇状に裁断した後、図9に示すように、把持代23,23,……の適所を把持して下層部4線状脆弱部41,41を切り離し、図示しない銘々皿に移動することが可能となる。
以上のとおりの構成からなるこの考案のケーキ類用トレーシート1は、図1ないし図9に示すように、包装皿2搭載域20上にホールケーキ7を搭載し、ケーキ用の包装箱(図示せず)に収容して保管、輸送、展示、販売することが可能であり、包装状態にあっては、各裁断手段5,5切索50,50は、上層部3下に隠蔽した状態となり、外観を悪化させることなく、通常の包装用トレーと同等の外観を保つことができ、購入後に切り分ける際には、図3ないし図6に示すように、ケーキ用の包装箱(図示せず)の包装を解いてホールケーキ7を当該包装皿2に搭載したまま取り出し、図7ないし図9に示すように、何れか選択した1つの裁断手段5切索50両端一対の巻き揚げ軸60,60を、それらを隠蔽している上下舌片51,51,……諸共、線状脆弱部21,41両端から引き千切り、各巻き揚げ軸60,60に巻き付いている切索50両端がわを展開するよう引き出した上、図7に示すように、切索50両端がわをホールケーキ7の180°隔てた反対がわからより外がわ上方に取り回し、図8に示すよう、同ホールケーキ7の上部中央に交叉して引き絞るよう操作し、上層部3線状脆弱部21諸共、ホールケーキ7を平面視半円状に裁断するよう操作し、さらに、別の裁断手段5を同様に操作して上層部3線状脆弱部21諸共、ホールケーキ7を平面視90°の扇状に裁断した後、図9に示すように、把持代23,23,……の適所を把持して下層部4線状脆弱部41,41を切り離し、図示しない銘々皿に移動することが可能となる。
図8に示すように、前述の裁断手段5切索50を操作する過程中に、線状脆弱部21,21の交叉点を切索50中途部が通過するとき、誘導孔24が、平面視で90°異なる別の線状脆弱部21に入り込むのを阻止し、対峙する分離区画22,22,……の平面視90°の先端を大きく面取りしてあるから、同切索50中途部を確実に誘導し、一段と円滑に裁断操作可能となる。
図10に示すケーキ類用トレーシート1は、ホールケーキ7を平面視45°の扇状に裁断することが可能であり、裁断する際に、上層部3各舌片51,51,……の表面に表示した識別印52,52,……を目印に、同一の識別印52,52、つまり同一数字の表示された舌片51,51を把持し、裁断手段5切索50巻き揚げ軸60,60を引き出して裁断操作することが可能となり、誤って別の切索50巻き揚げ軸60を把持・操作してしまうトラブルをより確実に防止できるものとなる。
図11ないし図14に示すように、ロールケーキ7用とした包装皿2は、包装を解き図示しない包装箱から取り出した後、包丁や定規などを一切必要とせず、所望する厚みとなる任意位置の裁断手段5切索50両端を引き出して、図14に示すよう、切索50両端をロールケーキ7の外周を回り込み上部で交叉するよう絞り込み、包装皿2諸共ロールケーキ7を好みの厚さに裁断することが可能である。
(結 び)
叙述の如く、この考案のケーキ類用トレーシートは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からのケーキ類の裁断技術に比較して大幅に利便性を高め、軽量且つ低廉化して遥かに経済的なものとすることができる上、様々な食品類は勿論のこと、同様の裁断、分割作業を要する産業用物品類などの切断作業性を大幅に改善し得るものとして適用可能になることから、衛生的な美しい包装を課題とし、被包装物を裁断する作業の不便さに着目することのなかった包装用品業界や、これまでケーキ類の裁断に専用のナイフや専用サーバなどのカトラリー類を必要としていた一般家庭などからは勿論のこと、これら技術を適用可能な台所用品業界および金物業界においても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
叙述の如く、この考案のケーキ類用トレーシートは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からのケーキ類の裁断技術に比較して大幅に利便性を高め、軽量且つ低廉化して遥かに経済的なものとすることができる上、様々な食品類は勿論のこと、同様の裁断、分割作業を要する産業用物品類などの切断作業性を大幅に改善し得るものとして適用可能になることから、衛生的な美しい包装を課題とし、被包装物を裁断する作業の不便さに着目することのなかった包装用品業界や、これまでケーキ類の裁断に専用のナイフや専用サーバなどのカトラリー類を必要としていた一般家庭などからは勿論のこと、これら技術を適用可能な台所用品業界および金物業界においても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
1 ケーキ類用トレーシート
2 包装皿(台紙)
20 同 搭載域
21 同 線状脆弱部
22 同 分離区画
23 同 把持代
24 同 誘導孔
3 上層部
30 同 下面壁
4 下層部(裁断手段用装着部)
40 同 上面壁糊代域
41 同 線状脆弱部
5 裁断手段
50 同 切索
51 同 舌片
52 同 識別印
6 切索端収納部
60 同 巻き揚げ軸
7 ホールケーキ、ロールケーキ(被包装物)
2 包装皿(台紙)
20 同 搭載域
21 同 線状脆弱部
22 同 分離区画
23 同 把持代
24 同 誘導孔
3 上層部
30 同 下面壁
4 下層部(裁断手段用装着部)
40 同 上面壁糊代域
41 同 線状脆弱部
5 裁断手段
50 同 切索
51 同 舌片
52 同 識別印
6 切索端収納部
60 同 巻き揚げ軸
7 ホールケーキ、ロールケーキ(被包装物)
Claims (11)
- 中央に被包装物の搭載域、該搭載域の外がわに把持代を設定した台紙であって、該台紙は、搭載域を2以上の分離区画に分割するよう横断する少なくとも1本の線状脆弱部を有し、該台紙の裏面壁がわには、適宜長さの切索が、各線状脆弱部に沿って平行すると共に、各切索両端が各線状脆弱部の両外端に吐出可能とするよう配した裁断手段を添設してなるものとしたことを特徴とするケーキ類用トレーシート。
- 中央に被包装物の搭載域、該搭載域の外がわに把持代を設定した台紙であって、該台紙は、搭載域を2以上の分離区画に分割するよう横断する少なくとも1本の線状脆弱部を有し、該台紙の裏面壁がわには、適宜長さの切索が、各線状脆弱部に沿って平行すると共に、各切索両端が各線状脆弱部の両外端に吐出可能とするよう配した裁断手段を添設し、切索1本毎の両端を搭載域被包装物外がわから中央上部に交叉するよう迂回し、線状脆弱部諸共絞り切断するよう操作可能なものとしてなるケーキ類用トレーシート。
- 中央に被包装物の搭載域、該搭載域の外がわに把持代を設定した台紙であって、該台紙は、搭載域を2以上の分離区画に分割するよう横断する少なくとも1本の線状脆弱部を有し、該台紙の裏面壁がわには、適宜長さの切索が、各線状脆弱部に沿って平行すると共に、各切索両端が各線状脆弱部の両外端に吐出可能とするよう配した裁断手段を配し、各切索を各線状脆弱部に沿うよう抱持する裁断手段用装着部を添設してなるものとしたことを特徴とするケーキ類用トレーシート。
- 裁断手段用の各切索が、その両端夫々に把持用舌片を有してなるものとした、請求項1ないし3何れか一項記載のケーキ類用トレーシート。
- 裁断手段用の各切索が、その両端夫々に、台紙各線状脆弱部の外端に対応する把持代に設けた把持用舌片を一体化してなるものとした、請求項1ないし4何れか一項記載のケーキ類用トレーシート。
- 台紙各線状脆弱部の外端に対応する把持代、および、各把持用舌片の少なくとも一方に、各切索の両端を一対として個別確認可能な識別印を表示してなるものとした、請求項1ないし5何れか一項記載のケーキ類用トレーシート。
- 台紙各線状脆弱部の外端に対応する把持代、および、各把持用舌片の少なくとも一方に、裁断手段各切索の搭載域の外がわに延びる両端がわ夫々を、被包装物を裁断操作する場合に展開および延伸の少なくとも何れか一方を可能とするよう仮固定可能な切索端収納部を有してなるものとした、請求項1ないし6何れか一項記載のケーキ類用トレーシート。
- 裁断手段用の各切索が、その両端夫々に、切索端収納部としての切索巻き揚げ軸を有してなるものとした、請求項1ないし7何れか一項記載のケーキ類用トレーシート。
- 台紙が、上層部、および、該上層部下面壁がわとの間に各裁断手段を挟み、積層するよう下層部を配し、該下層部の各裁断手段に対応する範囲を、線状脆弱部を有して抱持する裁断手段用装着部とした下層部の、裁断手段用装着部の余となる上面壁糊代域を貼着してなるものとした、請求項1ないし8何れか一項記載のケーキ類用トレーシート。
- 台紙が、上層部および下層部からなり、何れか一方が高強度の硬質素材製、何れか他方が変形容易な軟質素材製のものとし、互いの線状脆弱部同士を一致するよう対応し、各分離区画相当範囲を貼着一体化してなる、請求項1ないし9何れか一項記載のケーキ類用トレーシート。
- 台紙が、複数本の線状脆弱部中途同士を、搭載域内に交叉するよう配し、それら線状脆弱部中途同士の交叉位置に、同線状脆弱部の幅寸法よりも大きく拡開状した切索用の誘導孔を穿設してなる、請求項1ないし10何れか一項記載のケーキ類用トレーシート。
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CN111422464A (zh) * | 2020-05-06 | 2020-07-17 | 钟浩轩 | 一种蛋糕托 |
JP2021003030A (ja) * | 2019-06-26 | 2021-01-14 | 優輝 近藤 | ケーキ載置用部材 |
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