JP3196534U - 車イス上で着付け可能な着物 - Google Patents

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Abstract

【課題】体勢の変更が困難で車イスの使用を余儀なくされる身体の不自由な方であっても、車イス上に着座した状態で容易に着付けることができる着物を提供する。【解決手段】着用者が車イスW上に着座した状態で着付けることができる着物であって、着物本体を連結自在な上衣1および下衣2とからなる二部式に構成している。上衣1は後身頃における背縫い部を開放して、かつ、袖山と肩山と衿上端部とを連続的に開放して開放辺を形成する一方、背縫い部および開放辺の端縁部近傍には、着脱自在な一対の止着手段をそれぞれ配設する。下衣2は後身頃における背縫い部を開放して、かつ、前身頃にはおくみ線を形成して、当該下衣2の上縁近傍および背縫い部の略中央部における着用者のふくらはぎ当接位置に一対の止着手段をそれぞれ配設する。【選択図】図3

Description

本考案は、着物の改良、更に詳しくは、体勢の変更が困難で車イスの使用を余儀なくされる身体の不自由な方であっても、車イス上に着座した状態で容易に着付けることができる着物に関するものである。
人生の節目である成人式や入学式、卒業式、結婚式などの各種式典に出席する場合においては、女性の場合、式服として振り袖などの和服着物を着用する機会がある。
ところで、体勢の変更が困難で車イスの使用を余儀なくされる身体の不自由な方にとっても、これらの式典に出席する機会が訪れるが、ただでさえ着物の着付け作業には手間と熟練された技巧が必要であるところ、腕や脚、腰などの筋肉が硬直していて関節が思うように曲がらないとなると、着付け作業は更に困難を極めることから、せっかくの晴れの舞台にもかかわらず、着物の着用を遠慮してしまうこともあった。
従来、着付け作業を容易にするものとして、上着部と下着部とに分離される二部式着物において、着脱可能な交換袖部を有するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、かかる構造の着物を車イス上に着座した状態で着付けようとすると、着用者の体勢は、上半身は背もたれに寄り掛かったままで、臀部は座席に載置されたままであることから、着物に身体の一部を通すことすら困難であるという問題がある。
また、袖部が輪っかの状態で着脱して交換する構造であるため、腕や肩などの上半身の関節の可動範囲が限定されている場合には、袖に腕を通して羽織ることも容易ではないという問題があった。
特開2005−23488号公報
本考案は、従来の着物に上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、体勢の変更が困難で車イスの使用を余儀なくされる身体の不自由な方であっても、車イス上に着座した状態で容易に着付けることができる着物を提供することにある。
本考案者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添付図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
即ち、本考案は、着用者が車イス上に着座した状態で着付けることができる着物であって、着物本体を連結自在な上衣1および下衣2とからなる二部式に構成して、
前記上衣1は後身頃における背縫い部11を開放して、かつ、袖山12aと肩山12bと衿上端部12cとを連続的に開放して開放辺12を形成する一方、前記背縫い部11および開放辺12の端縁部近傍には、着脱自在な一対の止着手段3をそれぞれ配設するとともに、
前記下衣2は後身頃における背縫い部21を開放して、かつ、前身頃にはおくみ線22を形成して、当該下衣2の上縁近傍および前記背縫い部21の略中央部における着用者のふくらはぎ当接位置に一対の止着手段3をそれぞれ配設するという技術的手段を採用したことによって、車イス上で着付け可能な着物を完成させた。
また、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、止着手段3の配設部位の生地内部に裏打ち材を内装するという技術的手段を採用することができる。
更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、止着手段3を、面ファスナー、ホック、ボタン、ファスナー、スナップの何れかにするという技術的手段を採用することができる。
更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、上衣1の袖部と前身頃とを着脱自在に分離するという技術的手段を採用することができる。
本考案にあっては、着物本体を連結自在な上衣および下衣とからなる二部式に構成して、前記上衣は後身頃における背縫い部を開放して、かつ、袖山と肩山と衿上端部とを連続的に開放して開放辺を形成する一方、前記背縫い部および開放辺の端縁部近傍には、着脱自在な一対の止着手段をそれぞれ配設するとともに、前記下衣は後身頃における背縫い部を開放して、かつ、前身頃にはおくみ線を形成して、当該下衣の上縁近傍および前記背縫い部の略中央部における着用者のふくらはぎ当接位置に一対の止着手段をそれぞれ配設したことによって、体勢の変更が困難で車イスの使用を余儀なくされる身体の不自由な方であっても、車イス上に着座した状態で容易に着付けることができる。
また、本考案の車イス上で着付け可能な着物は、袖山と肩山と衿上端部とを連続的に開放して形成した開放辺の端縁部近傍に止着手段を配設しているため、止着部分である継目が前方から目立たず、自然な着付けの仕上がりを得ることができる。
更にまた、下衣の前身頃にはおくみ線を予め形成して、背縫い部の略中央部における着用者のふくらはぎ当接位置に止着手段を配設したことによって、下衣の上端側方における背縫い部の余剰部分を着用者と車イスの肘掛けとの間に差し込んで下半身に巻き付けて、ふくらはぎの後方で止着することができるので、下衣の前身頃においても自然な仕上がりを得ることができる。
したがって、本考案の着物を使用することによって、体勢の変更が困難で車イスの使用を余儀なくされる身体の不自由な方であっても、人生の節目である成人式や入学式、卒業式、結婚式などの各種式典において、晴れ着として着物を着用して堂々と出席することができ、極めて大きな精神的満足が得られることから、利用価値は頗る大きいものがあると云える。
本考案の実施形態の着物の上衣を表わす分解斜視図である。 本考案の実施形態の着物の下衣を表わす分解斜視図である。 本考案の実施形態の着物の使用状態を表わす説明斜視図である。 本考案の実施形態の着物の使用状態を表わす説明斜視図である。
本考案を実施するための形態を、具体的に図示した図面に基づいて、更に詳細に説明すると、次のとおりである。
本考案の実施形態を図1から図4に基づいて説明する。図中、符号1で指示するものは上衣であり、また、符号2で指示するものは下衣である。更にまた、符号3で指示するものは止着手段である。
しかして、本考案は、着用者が車イス上に着座した状態で着付けることができる着物であって、着物本体を連結自在な上衣1および下衣2とからなる二部式に構成する。これら上衣1および下衣2には、装飾的な色合いの模様や図柄、刺繍などを施した生地を採用すことができる。
上衣1の構成を図1に示す。この上衣1は、後身頃における背縫い部11を開放する。この開放部分は、既存着物の縫合部分から抜糸または切断して形成しても良いし、初めから非縫合として形成することもできる。
また、上衣1の袖山12aと肩山12bと衿上端部12cとを連続的に開放して開放辺12を形成する。この際、袖から衿にかけては前身頃においては縫合一体化されており、上端のみが開放されているため、着物の形態安定性に優れ、前方からの外観を自然にすることができる。
そして、前記背縫い部11および開放辺12の端縁部近傍には、着脱自在な一対の止着手段3をそれぞれ配設する。本実施形態では、止着手段3を、面ファスナー、ホック、ボタン、ファスナー、スナップの何れかにすることができ、配設部位に応じて最も作業性の高い材料を選択することができる。例えば、体格や姿勢に応じて止着位置の微調整が必要な部位には面ファスナーを配設し、また、開放辺12のように確実に位置決めをしないと着物のシルエットを損なうおそれがある部位にはホックやボタンを配設するのが好ましい。
なお、本実施形態では、止着手段3の配設部位の生地内部に裏打ち材を内装することができる。こうすることによって、止着作業の際に生地をよれにくくして確実に止着することができ、作業性を向上させることができる。この裏打ち材としては、厚布やプラスチック製板材などを採用することができる。
次に、下衣2の構成を図2に示す。この下衣2は、後身頃における背縫い部21を開放して、かつ、前身頃にはおくみ線22を形成する。この背縫い部21の開放部分は、既存着物の縫合部分から抜糸または切断して形成しても良いし、初めから非縫合とすることもできる。また、おくみ線22は上前と下前とを重ね合わせた状態で縫合して予め形成しておくことで外観が安定して好ましいが、着脱自在に構成したり、非縫合の状態にすることも可能である。
そしてまた、当該下衣2の上縁近傍および前記背縫い部21の略中央部における着用者のふくらはぎ当接位置に一対の止着手段3をそれぞれ配設する。
本考案の着物の着付け例を図3に基づいて以下に説明する。上衣1の着付け方法は、着用者が車イスWに着座した状態で、着用者の背中と車イスWとの間の左右それぞれから、後身頃の背縫い部11を差し込む。この際、左右の背縫い部11同士は、止着手段3により適宜止着するのが通常であるが、着用者の身体の状況に応じて無理に止着しない場合もある。
次いで、着用者の上半身の前方に上衣1の前面(前身頃)を被せ、前記のように着用者の背中側に回り込ませて配置しておいた開放辺12と、前面の開放辺12とを互いに止着することによって(図中の矢印参照)、上衣1を上半身に巻き付けるようにして着付けることができる。
この開放辺12は、袖山12aと肩山12bと衿上端部12cとを連続的に開放してを形成しているため、この開放辺12の端縁部近傍に止着手段3を配設しても、止着部分の境界となる継目が前方から目立たないため、自然な着付けの仕上がりを得ることができる。
一方、下衣2の着付け方法は、下衣2の上端側方における余剰部分を着用者の腰部や臀部、太ももと車イスWの肘掛けとの間の左右それぞれから差し込んで下半身に巻き付けて、ふくらはぎの後方で止着する。こうすることにより着用者の臀部を無理に持ち上げることなく着付けることができ、しかも、前方からの外観も自然に仕上げることができる。なお、上衣1と下衣2の着付け順序はどちらが先でも良い。
然る後、図4に示すように、上衣1と下衣2とを止着手段3により連結止着するとともに、上衣1の下端におはしょりを作出して、帯4を着用者の腰部ないし胴部に巻き付ける。この際、帯4の所要位置に止着手段3を配設することによって、着用者に巻き付けた帯4を簡単に止着することができる。また、帯4を着用する際には、帯板や帯枕を使用して巻き付け作業を効率化することができる
また、帯4を着用者に1周ないし2周巻き付けることによって帯4に余剰部分を設けるようにして、この余剰部分を用いて羽根やお太鼓、垂れなどの種々の形状の帯飾りを作出することができる。
本実施形態では、更に、上衣1の袖部と前身頃とを着脱自在に分離するように構成することもでき、着用者の腕や肩などの自由が利かない場合であっても、着付け作業を容易にすることができる。
本考案は、概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、上衣1および下衣2における止着手段3の配設位置や大きさ、数量、種類は、着用者の体格や身体の状態に応じて変更することができ、本考案の技術的範囲に属する。
1 上衣
11 背縫い部
12 開放辺
12a 袖山
12b 肩山
12c 衿上端部
2 下衣
21 背縫い部
22 おくみ線
3 止着手段
4 帯
W 車イス

Claims (4)

  1. 着用者が車イス上に着座した状態で着付けることができる着物であって、
    着物本体は連結自在な上衣(1)および下衣(2)とからなる二部式に構成されており、
    前記上衣(1)は後身頃における背縫い部(11)が開放され、かつ、袖山(12a)と肩山(12b)と衿上端部(12c)とが連続的に開放して開放辺(12)を形成している一方、前記背縫い部(11)および開放辺(12)の端縁部近傍には、着脱自在な一対の止着手段(3)がそれぞれ配設されているとともに、
    前記下衣(2)は後身頃における背縫い部(21)が開放され、かつ、前身頃にはおくみ線(22)が形成されており、当該下衣(2)の上縁近傍および前記背縫い部(21)の略中央部における着用者のふくらはぎ当接位置に一対の止着手段(3)がそれぞれ配設されていることを特徴とする車イス上で着付け可能な着物。
  2. 止着手段(3)の配設部位の生地内部に裏打ち材が内装されていることを特徴とする請求項1記載の車イス上で着付け可能な着物。
  3. 止着手段(3)が、面ファスナー、ホック、ボタン、ファスナー、スナップの何れかであることを特徴とする請求項1または2記載の車イス上で着付け可能な着物。
  4. 上衣(1)の袖部と前身頃とが着脱自在に分離されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の車イス上で着付け可能な着物。
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