JP3196097B2 - 予測符号化装置及び予測復号化装置 - Google Patents

予測符号化装置及び予測復号化装置

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JP3196097B2 JP16777994A JP16777994A JP3196097B2 JP 3196097 B2 JP3196097 B2 JP 3196097B2 JP 16777994 A JP16777994 A JP 16777994A JP 16777994 A JP16777994 A JP 16777994A JP 3196097 B2 JP3196097 B2 JP 3196097B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン信号をディ
ジタル化して差分符号化信号として伝送する差分符号化
装置(予測符号化装置)及びこの差分符号化信号を復号
化する予測復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の差分符号化装置(DP
CM)で用いられる量子化器では、入力画像信号がn
(nは2以上の整数)ビットの場合、入力信号と予測信
号との差分信号はn+1ビット以上となる。このため、
差分信号を量子化して出力する量子化器では、少なくと
もn+1ビットのダイナミックレンジの予測誤差信号を
受けて量子化を行う量子化特性を決定する必要がある。
この際、限定されたレベル数(量子化ビット数)では、
S/Nと過負荷特性の両方を十分満足できるような量子
化特性を設定することは困難であり、このため、信号平
坦部における量子化雑音及び過負荷の劣化の両方を目立
たなくするためには、量子化レベル数を多くすることが
必要である。
【0003】従来、上述の不具合を改良するため、所謂
折り返し量子化が知られている。例えば、Bostel
mannの折り返し量子化器が知られており、この折り
返し量子化器については、例えば、ドイツ特許公報24
05534号に記載されている。
【0004】この折り返し量子化器では、予測誤差信号
を求める減算及び局部復号信号を求める加算が、オーバ
フローおよびアンダーフローのビットを無視して、モジ
ュロ演算で行われ、予測誤差信号のダイナミックレンジ
は入力信号と同一のnビットで出力される。従って、量
子化特性のダイナミックレンジも半分のnビットで済
み、過負荷特性を改善することができる。
【0005】ただし、量子化雑音の影響によって、局部
復号信号(=入力信号+量子化雑音)がnビットのダイ
ナミックレンジを越えないようにするため、リミッター
で入力信号を予め最大量子化雑音の大きさにその上限及
び下限を振幅制限して置く必要がある。
【0006】ここで、従来の予測符号化復号化装置につ
いて概説する。図2を参照して、送信側には予測符号化
装置が配置され、受信側には予測復号化装置が配置され
て、これら予測符号化装置及び予測復号化装置は、例え
ば、伝送路によって接続されている。
【0007】予測符号化装置において、A/D変換器2
1は画像入力信号を受け、nビットのPCM画像信号を
出力する。このPCM画像信号は、リミッタ回路22に
供給されて、ここで、量子化器24の有する量子化特性
の最大量子化雑音の大きさでその振幅の上限及び下限が
振幅制限された後、振幅制限PCM信号として減算器2
3へ供給される。減算器23には予測器26からの予測
信号が与えられており、減算器23では、nビットのモ
ジュロ演算によって減算を実行して予測誤差信号を求
め、この予測誤差信号を量子化器24へ与える。量子化
器24はnビットのダイナミックレンジを有する量子化
特性を有しており、量子化器24はこの量子化特性に応
じて予測誤差信号を量子化する。そして、量子化器24
は量子化出力信号を加算器25及び符号変換器27へ与
える。
【0008】加算器25では予測器26からの予測信号
及び量子化出力信号をnビットのモジュロ演算で加算し
て局部復号信号で求めて予測器26へ供給する。予測器
26では次の標本化時刻の予測値を求めて予測信号とし
て減算器23及び加算器25へ供給する。
【0009】上述のように、図2に示す予測符号化装置
では、予め最大量子化雑音の大きさでPCM画像信号を
振幅制限しているため、局部復号信号(=入力信号+量
子化雑音)に量子化雑音が加わってもnビットのダイナ
ミックレンジを越えた値となることはなく、正しいレン
ジの信号となる。
【0010】上述のようにして、符号変換器27は量子
化出力信号を受けて、符号変換器27ではこの量子化出
力信号を伝送符号に変換して送出する。
【0011】受信側では、つまり、予測復号化装置で
は、符号逆変換器28で伝送符号を逆変換して量子化出
力信号を再生し、加算器29に供給する。加算器29で
は予測器30からの予測値と量子化出力信号とをnビッ
トのモジュロ加算を行ってnビットの復号信号を得る。
この復号信号は送信側の局部復号信号と一致する。復号
信号はD/A変換器31に送られ、ここでアナログの画
像信号とされる。
【0012】上述のように、予めリミッタで入力信号
(PCM画像信号)の上限及び下限を振幅制限している
ため、予測符号化をnビットの演算で行ってもオーバー
フロー及びアンダーフローを起さず、正しいレンジで復
号信号を得ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
予測符号化復号化装置では、予めリミッターによって、
最大量子化雑音の大きさで入力画像信号の上限及び下限
を振幅制限しておく必要がある。このため、画像信号の
実質的なダイナミックレンジが小さくなってしまい、広
いダイナミックレンジを取ろうとすると、水平同期区間
の水平同期信号の先端がクリップされてしまう等の不具
合がある。例えば、CCIR勧告601のビデオ信号レ
ベルは8ビット(0〜255)においては、黒レベルは
16、白レベルは235に設定されている。−128〜
127のレンジでは黒レベルは−112に、白レベルは
107の値になる。従って、量子化器における最大量子
化雑音の大きさが、例えば、18とすると、黒レベルは
−110にクリップされることになる。クランプのレベ
ルがさらに下側に設定されている場合には、クリップさ
れる部分がさらに大きくなってしまうという問題点があ
る。
【0014】本発明の目的は、最大量子化雑音の大きさ
で振幅制限しても、広いダイナミックレンジの信号に対
して水平同期信号の先端がクリップされることなく、し
かも、量子化による過負荷を生じることなく品質な画像
を伝送できる予測符号化装置及び予測復号化装置を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ディジ
タル画像信号及び送信側予測信号から得られる予測誤差
信号を量子化して符号化伝送する予測符号化装置におい
て、前記ディジタル画像信号を受けその1水平走査期間
中の画像区間と同期区間とを識別して前記画像区間及び
前記同期区間を示す識別信号を送出する識別手段と、前
記識別信号に応じて前記画像区間においては前記ディジ
タル画像信号を第1の振幅範囲に制限し、前記同期区間
においては前記ディジタル画像信号を第2の振幅範囲に
制限して振幅制限画像信号を出力する振幅制限手段と、
前記振幅制限画像信号から前記予測信号をモジュロー演
算で減算して前記予測誤差信号を求める予測誤差生成手
段と、予め定められた折り返し量子化特性に応じて前記
予測誤差信号を量子化して送信側量子化出力信号を出力
する送信側量子化手段と、該送信側量子化出力信号と前
記送信側予測信号をモジュロ加算して送信側局部復号信
号を得る送信側局部復号手段と、該送信側局部復号信号
に基づいて前記送信側予測信号を生成する送信側予測手
段と、前記送信側量子化出力信号を伝送符号に変換して
送出する送出手段とを有することを特徴とする予測符号
化装置が得られる。この際、前記第1の制限範囲は、予
め定められたレベル範囲を少なくとも前記量子化手段が
有する最大量子化雑音で規定されるレベルだけ狭めたレ
ンジであり、前記第2の制限範囲は前記予め定められた
レベル範囲を所定の設定レベル下側にシフトさせるとと
もに前記最大量子化雑音で規定されるレベルだけ狭めた
レンジである。
【0016】さらに、前記送出手段は前記量子化出力信
号に前記識別信号を多重化して前記伝送符号として送出
する。そして、予測復号化装置では前記伝送符号を受信
信号として受け、前記受信信号を逆変換して受信側量子
化出力信号及び前記識別信号を出力する受信手段と、受
信側予測信号と前記受信側量子化出力信号をモジュロ加
算して復号信号を得る復号手段と、該復号信号に基づい
て前記受信側予測信号を求める受信側予測手段と、前記
識別信号に基づいて前記同期区間において前記復号信号
の下限値が前記予め定められたレベル範囲の下限値を越
えた際前記復号信号を前記予め定められたレベル範囲の
下限値に振幅制限して出力する出力手段とを有してい
る。
【0017】
【実施例】以下本発明について実施例によって説明す
る。
【0018】まず、初めに、図3を参照して本発明の原
理について説明する。
【0019】本発明ではリミッタ(振幅制限)の範囲を
同期区間と画像区間で切り換えて行う。
【0020】図3(a)に従来の折り返し量子化の際の
リミッタにおける振幅制限の範囲を示す。
【0021】図3(a)に示す例では、8ビットPCM
(−128〜127)信号に対して最大量子化雑音Kが
18の場合、−128+K以下と127−K以上がリミ
ットされ、その結果、リミッタからの出力信号は、−1
28+K〜127−Kの範囲の信号となる。
【0022】図3(b)に本発明における折り返し量子
化の際のリミッタにおける振幅制限範囲を示す。
【0023】ここでは、テレビジョン信号の同期区間に
おける平均信号レベルは画像区間に比べて低いレベルを
とることに着目する。
【0024】本発明においては、1水平走査期間を水平
同期区間と画像区間に分けて、各々の制限レンジを変え
て振幅制限を行う。例えば、8ビットのPCM信号のレ
ンジを、画像区間は−128〜127、同期区間はレベ
ル範囲を予め定められた値Mだけ下にシフトした−12
8−M〜127−Mのレンジとする。このようなレンジ
のPCM信号に対して各レンジの上限及び下限を最大量
子化雑音Kの大きさで振幅制限する。同期区間において
シフトされたPCM信号(レンジは−128−M〜12
7−M)を表現するには9ビットの信号が必要である
が、入力PCM信号のダイナミックレンジは8ビットで
あるので、9ビット表示の下位の8ビットを取り出して
表現することにしても、どの値か区別出来る。つまり、
−128−M〜−129の範囲の値は、8ビットの信号
では128−M〜127の範囲の信号に一意に対応でき
る。
【0025】この結果、画像区間においては、−128
+K〜127−Kの範囲に振幅制限された8ビットの信
号に、同期区間においては、−128−M+K〜127
−M−Kの範囲に振幅制限された8ビットの信号とな
る。
【0026】今、説明を簡単にするため、シフト量Mを
最大量子化雑音Kの大きさと等しくすると、同期区間の
レンジは、−128−K〜127−Kで、振幅制限され
た範囲は−128〜127−2Kとなる。
【0027】同期区間または画像区間の局部復号信号
(復号信号)は量子化雑音が加わっても、画像区間にお
いては−128〜127、同期区間においては−128
−K〜127−Kのレンジの範囲を越えることはない。
【0028】受信側では、8ビットの復号信号は画像区
間ではそのまま8ビットのPCM信号として出力され
る。同期区間においては、レンジを変換しているため、
128−K〜127の範囲の信号は、−128−K〜1
29の範囲の信号に逆変換する必要がある。同期区間に
おいて、レンジを逆変換した復号信号が、−128−K
〜−129の値を取っても、元々の入力信号は、8ビッ
ト(−128〜127)の範囲の信号であるので、−1
29以下の信号は−128にリミットして出力する。
【0029】上述のようにして、同期区間においては、
−128〜−128−2K迄の範囲の信号が水平同期区
間の水平同期信号の先端をクリップされる等の振幅制限
を受けなく正しく復号できることになる。
【0030】次に図1を参照して、本発明による予測符
号化復号化装置の実施例について説明する。
【0031】予測符号化装置は画像信号としてNTSC
カラーテレビジョン信号を受け、A/D変換器1で、N
TSCカラーテレビ信号をカラーサブキャリアfscの3
倍の標本化周波数で標本化を行い、カラーテレビジョン
信号をn=8ビットのPCM画像信号(−128〜12
7)に変換する。そして、このPCM画像信号は、同期
分離回路2及びリミッタ回路3に与えられる。
【0032】同期分離回路2はPCM画像信号から同期
信号の分離を行って水平同期区間と画像区間を区別する
信号(識別信号)をリミッタ回路3と符号変換器8へ送
る。なお、同期区間と画像区間とはテレビジョン信号の
同期信号に一致させる必要はなく、信号レベルが恒常的
に近い近傍(ほぼ同一レベル)を同期区間と定めてもよ
い。
【0033】リミッタ回路3は、識別信号に応じてPC
M画像信号を水平同期区間と画像区間とに分けて振幅制
限を行う。同期区間においては、予め定められたシフト
値Mで信号領域がシフトされ、−128−M〜127−
Mが信号領域となる。一方、画像区間においては、レン
ジ−128〜127そのままが信号領域とする。シフト
値Mは、例えば、量子化器の最大量子化雑音Kに等しい
値とされる。
【0034】量子化器5の量子化特性の最大量子化雑音
Kが、K=18であると、リミッタ回路3において、信
号領域の上限及び下限に対してK=18の振幅制限が行
われる(なお、M=K=18である)。つまり、画像区
間では、PCM画像信号は−128+18〜127−1
8の範囲に納まるように振幅制限される。一方、水平同
期区間では、−128〜127−36の範囲に納まるよ
う振幅制限されることになる。
【0035】振幅制限されたPCM画像信号(以下振幅
制限PCM画像信号と呼ぶ)は、減算器4に送られ、こ
こで予測器7からの予測信号と8ビットのモジュロ減算
が行われる。そして、減算器4からは8ビットの予測誤
差信号が出力される。
【0036】予測誤差信号は量子化器5の量子化特性に
応じて量子化され、量子化器5は量子化出力信号を加算
器6及び符号変換器8に与える。
【0037】加算器6では、量子化出力信号及び予測器
7からの予測信号を8ビットのモジュロ演算で加算し局
部復号信号を生成して予測器7へ供給する。予測器7は
予測特性に応じて次の予測値を演算して8ビットの予測
信号を出力する。前述のように、カラーサブキャリアf
scの3倍の標本化周波数(3fsc)で標本化している
ため、効率よくカラーテレビジョン信号を直接予測する
予測関数として、例えば、3サンプル前の信号を用いて
次の予測値とするものが用いられる。
【0038】符号変換器8では量子化出力信号を伝送符
号に変換し、同期分離回路2からの同期信号に関する情
報(同期情報)を多重化して多重信号として出力する。
【0039】受信側において、つまり、予測復号化装置
では、符号逆変換器11で多重信号を受け、符号逆変換
器11では、多重信号を逆変換して量子化出力信号を再
生する。そして、符号逆変換器11は量子化出力信号を
加算器12へ供給するとともに、同期情報を分離してレ
ベル変換器14へ送る。
【0040】加算器12は量子化出力信号と予測器13
からの予測信号を8ビットのモジュロ演算で加算して復
号信号を出力し、予測器13とレベル変換器14へ供給
する。予測器13は予測器7と同一の予測特性をもち、
予測特性に応じて復号信号から次の予測値を演算し8ビ
ットの予測信号を出力する。
【0041】8ビットの復号信号は、同期区間と画像区
間とでは、PCM信号のレンジが異なる。この復号信号
には量子化雑音が加わっているが、送り側でリミット
(振幅制限)を行っているため、送り側で設定された同
期区間及び画像区間の各レンジは超えていないはずであ
る。画像区間では−128から127が信号領域である
が、同期区間では−128−18から127−18が信
号領域である。
【0042】従って、8ビットの復号信号が同期区間で
127−17〜127の範囲の値を取った場合には、本
来の値は−128−18〜−129の範囲の値である。
【0043】レベル変換器14では、同期情報に応じて
同期区間の復号信号に対して127−17〜127の範
囲の信号については−128−18〜−129の範囲の
値にレンジの変換を行う。そして、元々の入力信号は−
128〜127の範囲であるので、同期区間では−12
8より下側の値は取らず、−128より下側の値は量子
化雑音が加えられることにより発生したものであるとし
て、−128以下の値は−128にリミットする。一
方、レベル変換器14は、画像区間では復号信号をその
まま出力する。D/A変換器15では復号信号(PCM
信号)をアナログ復号信号(画像信号)に変換して出力
する。
【0044】上述のように、本実施例によれば、ダイナ
ミックレンジを大きく取るため水平同期信号の先頭をP
CM信号の最下部近くの値、例えば−126にクランプ
してA/D変換を行っても、先頭がクリップすることな
く折り返し量子化が行え、過渡応答のよい画像信号を得
ることができる。
【0045】量子化特性の具体的な例として量子化ステ
ップの圧伸則を0,1,3,5,11,21,33,3
6とした4ビット(15レベル)の量子化特性を用い
る。これから量子化特性を設計すると一例として次の特
性が求められる。この量子化特性について、各量子化レ
ベルで発生する量子化雑音及び4ビットの伝送符号例を
併せて表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】この量子化特性は8ビットのPCM信号を
予測符号化する量子化特性であるが、折り返し量子化で
あるため予測誤差信号の範囲は8ビットのレンジの−1
28〜127ですみ、したがって量子化器の入力レンジ
も8ビットで済む。この量子化特性で発生する最大の量
子化雑音の大きさは18となる。すなわち過負荷は最大
でも18である。
【0048】次に、図1に示す予測器7の他の構成例を
図4に示す。図4を参照して、局部復号信号はレンジ変
換部41に供給されると、ここで、9ビットの信号に変
換される。つまり、画像区間の8ビットの信号はそのま
ま9ビットの信号になる。同期区間の信号については、
−128〜127−Kの範囲の信号はそのまま9ビット
の信号に、127−K+1〜127迄のレンジの信号は
−128−K〜−129の範囲の信号に変換される。こ
の変換された信号は、予測部42に供給され、予測部4
2では予測特性に応じて予測値を求め、リミッタ回路部
43へ送る。リミッタ回路部43では、画像区間の予測
値は−128〜127のレンジに、同期区間の信号は−
128〜127−Kのレンジにリミットして、8ビット
の予測信号として出力する。なお、同期区間か画像区間
かを示す信号(識別信号)は同期分離回路2から供給さ
れる。
【0049】図4に示す予測器を用いることによって、
画像区間と同期区間との境目の近傍で、誤った予測信号
を出すことがなくなる。つまり、画像区間と同期区間と
の境目における予測を効率よく行うことができる。例え
ば、画像区間の局部復号信号が127−K+1でこの値
をそのまま用いて同期区間を予測すると、同期区間では
−128−Kの値と見なされることになって予測がはず
れることになるが、図4に示す予測器ではこのような誤
りを防ぐことができる。
【0050】なお、同期区間と画像区間とを連続して予
測符号化せずに、予め分けて予測符号化を行うことも可
能である。また、上述の実施例では、同期区間のみレン
ジを下へシフトする場合を示したが、画像区間を上にシ
フトしてもよく、画像区間は上に、同期区間は下に、レ
ンジをシフトするようにしてもよい。さらに、上述の実
施例では同期区間のレンジのシフト量Mが、量子化器の
最大量子化雑音Kに等しい場合について説明したが、異
なる場合についても同様に構成できる。
【0051】さらに、送信側において、図4に示す予測
器を用いた場合には、受信側においても、図4に示す予
測器と同様の構成を有する予測器が用いられる。この場
合、図示しないが、符号逆変換器11から受信側予測器
に対して識別信号が与えられる。つまり、受信側予測器
のリミッタ回路部には同期区間か画像区間かを示す識別
信号が与えられる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、過負荷
特性が改善できる折り返し量子化を用いて予測符号化を
行う際、画像信号を同期区間と画像区間にわけ、同期区
間では画像信号のレンジを下側にシフトさせて振幅制限
を行うようにしたから、同期区間の信号に対してはレン
ジ下限が振幅制限にされることがなく、その結果、同期
信号の先端等がクリップされることのない復号信号を得
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による予測符号化復号化装置の一実施例
を示すブロック図である。
【図2】従来の予測符号化復号化装置を示すブロック図
である。
【図3】本発明及び従来の予測符号化復号化装置におい
て、信号レンジと振幅制限の関係を説明する図である。
【図4】本発明による予測符号化復号化装置に用いられ
る予測器の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,21 A/D変換器 2 同期分離回路 3,22 リミッタ回路 4,23 減算器 6,12,25,29 加算器 5,24 量子化器 7,13,26,30 予測器 8,27 符号変換器 11,28 符号逆変換器 15,31 D/A変換器 14 レベル変換器

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル画像信号及び送信側予測信号
    から得られる予測誤差信号を量子化して符号化伝送する
    予測符号化装置において、前記ディジタル画像信号は画
    像区間と同期区間とを有しており、前記画像区間におい
    ては前記画像信号を予め定められたレベル範囲を上限値
    は下方へ又下限値は上方へ少なくとも最大量子化雑音で
    規定されるレベルだけ狭めたレンジである第1の振幅範
    囲に制限し、前記同期区間においては前記ディジタル画
    像信号を前記予め定められたレベル範囲を所定の設定レ
    ベル下側にシフトさせるとともに前記最大量子化雑音で
    規定されるレベルだけ狭めたレンジである第2の振幅範
    囲に制限して振幅制限画像信号を出力する振幅制限手段
    と、前記振幅制限画像信号から前記送信側予測信号をモ
    ジュロ演算で演算して前記予測誤差信号を求める予測誤
    差生成手段と、予め定められた折り返し量子化特性に応
    じて前記予測誤差信号を量子化して送信側量子化出力信
    号を出力する送信側量子化手段と、該送信側量子化出力
    信号と前記送信側予測信号をモジュロ加算して送信側局
    部復号信号を得る送信側局部復号手段と、該送信側局部
    復号信号に基づいて前記送信側予測信号を生成する送信
    側予測手段と、前記送信側量子化出力信号を生成する送
    信側予測手段と、前記送信側量子化出力信号を伝送符号
    に変換して送出する送出手段とを有することを特徴とす
    る予測符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された予測符号化装置に
    おいて、前記ディジタル画像信号を受けその1水平走査
    期間中の画像区間と同期区間とを識別して前記画像区間
    及び前記同期区間を示す識別信号を送出する識別手段が
    備えられており、前記振幅制限手段は前記識別信号に応
    じて前記画像区間及び前記同期区間を識別するようにし
    たことを特徴とする予測符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された予測符号化装置に
    おいて、前記送出手段は前記量子化出力信号に前記識別
    信号を多重化して前記伝送符号として送出するようにし
    たことを特徴とする予測符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一つに記載さ
    れた予測符号化装置において、前記送信側予測手段は、
    前記送信側局部復号信号を前記予め定められたレベル範
    囲にレンジ変換して送信側変換復号信号を生成する送信
    側レンジ変換部と、該送信側変換復号信号に基づいて送
    信側予測値を求める送信側予測部と、該予測値を前記同
    期区間及び前記画像区間に応じて前記第1及び前記第2
    の振幅範囲に制限して前記送信側予測信号を得る送信側
    リミッタ部とを有することを特徴とする予測符号化装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載された予測符号化
    装置とともに用いられ、前記伝送符号を受信信号として
    受け、前記受信信号を逆変換して受信側量子化出力信号
    及び前記識別信号を出力する受信手段と、受信側予測信
    号と前記受信側量子化出力信号をモジュロ加算して復号
    信号を得る復号手段と、該復号信号に基づいて前記受信
    側予測信号を求める受信側予測手段と、前記識別信号に
    基づいて前記同期区間において前記復号信号の下限値が
    前記予め定められたレベル範囲の下限値を越えた際前記
    復号信号を前記予め定められたレベル範囲の下限値に振
    幅制限して出力する出力手段とを有することを特徴とす
    る予測復号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された予測復号化装置に
    おいて、前記受信側予測手段は、前記復号信号を前記予
    め定められたレベル範囲にレンジ変換して受信側変換復
    号信号を生成する受信側レンジ変換部と、該受信側変換
    復号信号に基づいて受信側予測値を求める受信側予測部
    と、該受信側予測値を前記同期区間及び前記画像区間に
    応じて前記第1及び前記第2の振幅範囲に制限して前記
    受信側予測信号を得る受信側リミッタ部とを有すること
    を特徴とする予測復号化装置。
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