JP3196023B2 - 血液循環診断装置 - Google Patents

血液循環診断装置

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JP3196023B2
JP3196023B2 JP20861498A JP20861498A JP3196023B2 JP 3196023 B2 JP3196023 B2 JP 3196023B2 JP 20861498 A JP20861498 A JP 20861498A JP 20861498 A JP20861498 A JP 20861498A JP 3196023 B2 JP3196023 B2 JP 3196023B2
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acceleration
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裕司 佐野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液循環診断装置
に係り、より詳しくは、生体を循環する血液の脈波を検
出する血液循環診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の高齢化社会の中で、成人病を中心
とする健康問題が大きく取り上げられるようになってき
ている。即ち、癌・脳卒中・心不全等のような成人病が
死因の上位を占めるようになっている。これらの病気
は、血液循環、特に末梢血液循環が悪くなることと深く
関連することが知られている。即ち、血液循環が不十分
な場合では、組織や細胞が必要なだけの酸素や栄養素の
補給が受けられなくなる。よって、血液循環が不十分な
状態が長い間継続すると、臓器や組織が器質的変化に移
行し、移行した箇所に上記病気が発病すること等が解明
されてきている。従って、血液循環が不十分な状態を続
くことがなければ、これらの病気を予防することができ
る可能性が高い。このため、健康にとって血液循環は重
要である。
【0003】ところで、血液循環の状態は、血液の脈波
では認識することが困難であるが、脈波を2回微分して
得られる加速度脈波により認識することができる。よっ
て、生体を流れる血液の脈波を検出し、検出された脈波
を2回微分して加速度脈波を求め、求めた加速度脈波の
波形を印刷する装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置では、加速度脈波の波形を印刷するだけであり、加速
度脈波の波形に基づいて血液循環が良好か否かやその程
度等の血液循環の状態を診断することはできない。即
ち、血液循環の状態は、高度の知識を持った人間(医者
等)により判断されていたが、加速度脈波の波形につい
ての正確な判断基準がないため、十分な診断がなされて
いなかった。よって、血液循環の状態を自動的に診断す
る血液循環診断装置が待ち望まれていた。本発明は、上
記事実に鑑みてなされたもので、血液循環の状態を自動
的に診断する血液循環診断装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、以下
の本発明により達成される。
【0006】(1) 被測定者の生体を流れる血液の脈
波を検出する検出手段と、前記検出手段により検出され
た脈波を2回微分して加速度脈波を求める2回微分手段
と、加速度脈波の複数のピークに基づいて、血液循環の
各々異なる複数の状態各々毎に対応した加速度脈波のグ
ループが予め分類され、前記グループは、加速度脈波の
複数のピーク値に基づいて得られる加速度脈波の波形を
定める条件式に基づいて分類され、前記2回微分手段に
よって求められた加速度脈波の複数のピーク値が上記条
件式を満足するか否かを判定することによって、加速度
脈波がいずれのグループに含まれるかを判定する第1判
定手段と、前記グループは、加速度脈波の複数のピーク
値により演算される判定基準値の所定範囲毎に分類さ
れ、前記2回微分手段により求められた加速度脈波の複
数のピーク値に基づいて該判定基準値を演算し、演算さ
れた判定基準値が、いずれの判定基準値の範囲内の値か
を判定することによって、加速度脈波がいずれのグルー
プに含まれるかを判定する第2判定手段と、第1判定手
段の判定結果と、第2判定手段の判定結果が等しいか否
かを判断する判断手段と、前記グループ各々に対応し
て、被測定者の年齢に対応した血液循環の診断結果が予
め定められ、第1判定手段の判定結果と第2判定手段の
判定結果が等しい場合には、前記判定手段により判定さ
れたグループに対応する該診断結果を提示する提示手段
とを備えた血液循環診断装置。
【0007】
【0008】
【0009】() 前記提示手段は、前記診断結果と
して、血液循環の状態及び対処方法を提示する請求項
記載の血液循環診断装置。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施
の形態に係る血液循環診断装置10の前面は、被診断者
に見易いように傾斜した傾斜部分10Uと、傾斜部分1
0Uの前側に位置した平面部分10Vと、を有する。
【0011】傾斜部分10Uには、液晶表示装置14、
液晶表示装置14の側方に各々配置された登録ボタン1
6、選択ボタン18、及び測定ボタン20が配置されて
いる。平面部分10Vには、検出手段としてのセンサ部
12が配置されている。センサ部12は、傾斜部分10
U側を基端としかつ平面部分10Vから離間した位置に
配置された支持部材12U内に配置された発光素子22
と、平面部分10Vに配置されたテーブル12V内に配
置された受光素子24と、により構成されている。
【0012】なお、血液循環診断装置10には、プリン
タ40が接続されている。液晶表示装置14及びプリン
タ40は、本発明の提示手段を構成する。なお、その
他、スピーカを備えるようにしてもよい。
【0013】図2に示すように、血液循環診断装置10
の制御系は、判定手段としてのコンピュータ42を備え
ている。コンピュータ42は、CPU42A、ROM4
2B、RAM42C、及び入出力(I/O)ポート42
Dがバス42Eを介して相互に接続されて、構成されて
いる。
【0014】入出力ポート42Dには、液晶表示装置1
4、プリンタ40、登録ボタン16、選択ボタン18、
測定ボタン20、及びセンサ部12の発光素子22が接
続されている。なお、受光素子24は、発光素子22か
らの光を受光する。発光素子22には、受光信号(脈波
信号)を増幅する増幅器(AMP)26が接続され、増
幅器26には脈波信号を2回微分して加速度脈波信号求
める、2回微分手段としての2回微分回路28が接続さ
れ、2回微分回路28には加速度脈信号を加速度脈波デ
ータにA/D変換するA/D変換器30が接続され、A
/D変換器30は入出力ポート42Dに接続されてい
る。
【0015】図3には、測定ボタン20がオンされたと
きにスタートする診断処理ルーチンが示されている。即
ち、図5に示すように、被測定者が、心臓から送り出さ
れた血液の折り返し部である指17を、センサ部12内
に、指17がストッパ15に到達するまで、挿入する。
これにより、指17が発光素子22と受光素子24との
間の光経路に挿入される。この状態で、被測定者は、測
定を指示するため、測定ボタン20をオンする。これに
より、診断処理ルーチンがスタートし、ステップ52
で、発光素子22から光を照射する。発光素子22から
照射された光は、図5に示すように、被測定者の指17
内に進入する。指17内に進入した光は、指17に充満
する血液に吸収されたり、血液を透過したり、血液で散
乱したり、する。そして、指17内に進入した光の内の
血液を透過した光が受光素子24に受光される。一方、
指17に充満する血液は、心臓から送り出されたもので
あり、循環かつ脈動している。よって、血液に吸収・透
過・散乱する光の量は、脈動に伴い変化する。従って、
受光素子24に受光される光の量も脈動に伴い変化す
る。よって、図6に示すように、受光素子24からの信
号の大きさも、脈動に伴い変化する。受光素子24から
の信号は、脈波信号と呼ばれる。なお、前述したよう
に、脈波信号では、血液循環の状態を認識することが困
難である。
【0016】脈波信号は、増幅器26により増幅され、
2回微分回路28により2回微分される。これにより、
図7に示すように、血液量の増減の加速度を示す加速度
脈波となる。なお、加速度脈波によれば、血液循環の状
態を認識することができる。2回微分回路28からの加
速度脈波信号は、A/D変換器30により、加速度脈波
データに変換され、コンピュータ42に入力される。ス
テップ54で、入力された加速度脈波データを取り込
み、ステップ56で、複数(本実施の形態では、第1の
ピーク(変曲点)〜第4のピーク(これらに限定されな
い))の値を抽出する。
【0017】前述したように、血液は脈動しながら体内
を循環する。即ち、心臓から一定の圧力で絶えず血液が
供給されているのではなく、最初に大きな圧力で血液が
供給される。よって、各脈波(図6参照)をみると、血
液量は最低レベルから急激に最高レベルに到達し、徐々
に血液量は少なくなり最低レベルに到達する。なお、最
高レベルから最低レベルに到達する間に、血液の供給圧
力が若干変化する。脈波がこのように変化するため、加
速度脈波には、図8に示すように、複数のピークa、
b、c、d・・が存在する。ピークa、bは、最低レベ
ルから急激に最高レベルに到達するときの血液量の増減
の加速度に対応する。ピークc、d等は、最高レベルか
ら最低レベルに到達する間の血液の供給圧力が若干変化
するときの血液量の増減の加速度に対応する。本ステッ
プ5では、このように、複数(本実施の形態では、4
個(なお、4個に限定されない。)のピークa、b、
c、dの値a、b、c、dを抽出する。ステップ58で
は、ステップ54で取り込んだ加速度脈波信号が予め定
められたグループの何れに属するかを判定する。
【0018】以下、ステップ58の詳細を、図4を参照
して説明する。図4のステップ72で、グループを識別
する変数kを初期化し、ステップ74で、変数kを1イ
ンクリメントし、ステップ76で、変数kにより識別さ
れるグループの条件式を取り込む。
【0019】ここで、本実施の形態では、加速度脈波の
複数のピークに基づいて血液循環の各々異なる複数の状
態各々毎に加速度脈波のグループが予め分類されてい
る。該グループは、加速度脈波の波形に基づいて分類さ
れている。なお、図8に示すように、大分類として7個
のグループA〜Gに分けられている。各グループの分類
基準は次の通りである。即ち、図9(A)に示すよう
に、基線(加速度脈波の大きさが0)から負側に最も離
れたピークを抽出する。この場合、ピークbである。そ
して、図9(B)に示すように、基線と、基線から負側
に最も離れたピークと、の間を3当分(b/3)する。
これにより、0からb/3のゾーン、b/3から2・b
/3のゾーン、2・b/3からbのゾーンの3つのゾー
ンが分割される。そして、ピークb、c、dが、どのゾ
ーンに入るかにより、大分類として複数(本実施の形態
では7個(7個に限定されない))のグループA〜Gに
分けている。なお、図9(B)に示した例は、基線から
負側に最も離れたピークがピークbであるが、その他、
図9(C)に示すように、基線から最も離れたピークが
ピークdの場合もある。ここで、血液循環の状態によ
り、ピークb、c、dが、どのゾーンに入るかが決定さ
れる。
【0020】即ち、図8及び図10(A)に示されてい
る大分類Aの波形は、通常若い人にみられる血液循環が
良い状態にあることを示す。大分類Aの波形のピークa
の波高に対しピークbの降下が大きく、ピークcは基線
以上の位置に位置し、ピークdの降下は少ない。大分類
Aの波形を示すピーク値の関係式(条件式)は、次の通
りである。
【0021】
【数1】
【0022】図8及び図10(B)に示されている大分
類Bの波形は、加齢に伴って血液循環が悪くなる仮定の
中でみられるが、血液循環は良好状態であることを示
す。大分類Bの波形は、大分類Aの波形に比較して、ピ
ークbの降下が少なく、ピークcは基線までは上がらな
い。ピークbの降下に対してピークdの降下が少ない。
大分類Bの波形を示すピーク値の関係式(条件式)は、
次の通りである。
【0023】
【数2】
【0024】図8及び図10(C)に示されている大分
類Cの波形は、血液循環が少し悪くなって、左心の負担
が大きくなったと考えられるときにみられる。大分類C
の波形は、大分類A、Bの波形に比較して、ピークbの
降下が少なく、ピークcは大部分が基線までは上がらな
い。ピークb及びピークdの降下が略同じである。大分
類Cの波形を示すピーク値の関係式(条件式)は、次の
通りである。
【0025】
【数3】
【0026】図8及び図10(D)に示されている大分
類Dの波形は、血液循環が悪い状態であることを示す。
注意が必要である。大分類Dの波形は、大分類Cの波形
に比較して、ピークcが低くなっている。なお、ピーク
cが認められないときもある。大分類Dの波形を示すピ
ーク値の関係式(条件式)は、次の通りである。
【0027】
【数4】
【0028】図8及び図10(E)に示されている大分
類Eの波形は、血液循環が悪い状態であることを示し、
既往症のある人に多く見られる。大分類Eの波形は、大
分類Cの波形に比較して、ピークbの降下が少なく、ピ
ークdの降下が大きい。大分類Eの波形を示すピーク値
の関係式(条件式)は、次の通りである。
【0029】
【数5】
【0030】図8及び図10(F)に示されている大分
類Fの波形は、血液循環が悪い状態であることを示す。
大分類Fの波形は、大分類Eの波形に比較して、ピーク
cの降下が大きく、ピークcがピークbより下降し、ピ
ークdとの間の位置になっている。大分類Fの波形を示
すピーク値の関係式(条件式)は、次の通りである。
【0031】
【数6】
【0032】図8及び図10(G)に示されている大分
類Gの波形は、血液循環が悪い状態であることを示す。
大分類Gの波形は、大分類Eの波形に比較して、ピーク
cの降下が大きく、ピークcが、ピークbとピークdと
の間の位置になっている。大分類Gの波形を示すピーク
値の関係式(条件式)は、次の通りである。
【0033】
【数7】
【0034】なお、以上は大きく分類しているが、本実
施の形態では、各大分類A〜G各々を更に第1の数(本
実施の形態では、25個(25個に限定されない))の
小分類A+、A、A−、B+、B+X、B、BX、C
+、C、B−、B−X、C−、C−−、E+、E、D+
+、D+、D、D−、E−、F、F−、G、G−に分類
している。なお、各小分類の内、相違がわずかなものに
ついては、まとめて1つにして、図11に示すように、
第1の数より少ない第2の数(本実施の形態では、22
個(22個に限定されない))の小分類A+、A、A
−、B+、B+X、B、BX、C+、C、B−、B−
X、C−、E+、E、D+、D、D−、E−、F、F
−、G、G−に分類している。なお、各大分類各々の小
分類の分類基準は、ピークb、c、dの値に応じて更に
細かく分類しており、各小分類についても、条件式を予
め定めている。(図18にその一例を示す。)
【0035】本ステップ76で、変数kにより識別され
るグループの上記条件式を取り込む。ステップ78で、
上記抽出したピーク値が、取り込んだ条件式を満たすか
否かを判断することにより、取り込んだ加速度脈波が、
変数kにより識別されるグループの波形に近いか否かを
判断する。このように、各波形の条件式を予め求め、取
り込んだ加速度脈波の抽出したピーク値が条件式を満た
すか否かにより、各グループの波形に近いか否かを判断
するので、各波形の値を一つ一つ比較する波形マッチン
グ処理に比較すると、短時間に判断することができる。
上記抽出したピーク値が、取り込んだ条件式を満たさな
い場合には、ステップ74に戻って、残りの分類の波形
について同様の処理を実行する(ステップ74〜7
8)。上記抽出したピーク値が取り込んだ条件式を満た
す場合には、ステップ80で、該グループを識別するグ
ループデータを保持する。ステップ60(図3参照)
は、上記判定されたグループに対応する診断結果を取り
込む。
【0036】本実施の形態では、各グループ各々に対応
して血液循環の診断結果(血液循環の状態及び対処方
法)を予め定めている。なお、各グループ各々に対応し
て各々異なる血液循環の診断結果を予め定めてもよい
が、診断結果に大差がない場合には、次に説明するよう
に、複数のグループに対応して同じ診断結果を定めるよ
うにしてもよい。即ち、図11に示すように、各年代
(ジェネレーション)毎に、何れのグループが、どのよ
うな血液循環の状態であるかを予め定めている。例え
ば、20才〜29才の場合には、A+〜B+Xまでが、
血液循環の状態が「高い機能」であり、B〜C+まで
が、血液循環の状態が「標準的な機能」であり、C〜G
−までが、血液循環の状態が「機能が低下」している、
と定めている。そして、その他の年代も同様に定めてい
る。
【0037】また、血液循環の各状態毎に、対処方法が
定められている。 「高い機能」の場合 血液循環の状態が「高い機能」である場合は、同じ年代
と比較して、良好な状態であることを示している。よっ
て、対処方法として『自分にあった運動(ウォーキング
や軽いジョギング等)を定期的に行い、この状態を維持
することをおすすめします。』を記憶している。
【0038】「標準的な機能」の場合 血液循環の状態が「標準的な機能」である場合は、状態
(「高い機能」)より、機能が低下し始めたことを示し
ている。よって、対処方法として『週2〜3回(20分
以上)の運動(ウォーキングや軽いジョギング等)を行
い、改善することをおすすめします。』を記憶してい
る。
【0039】「機能が低下」の場合 血液循環の状態が「機能が低下」である場合は、同年代
と比較して、機能が低下している状態であるこどう示し
ている。よって、対処方法として『マイペースから始め
て徐々に、週2〜3回(20分以上)の運動(ウォーキ
ングや軽いジョギング等)を行い、改善することをおす
すめします。』を記憶している。そして、以上を性別毎
に記憶している(なお、上記(図11)は、男性につい
て定めたものである)。なお、以上は、佐野 裕司、片
岡 幸雄他著 「労働科学61巻3号1988年」及び
佐野 裕司、片岡 幸雄他著 「体力研究68巻1月号
1988年」を参考としている。
【0040】ここで、本ルーチンがスタートする際、測
定ボタン20のオンの前に、年齢及び性別が入力されて
いる必要がある。年齢及び性別に対応する上記判定され
たグループに対応する診断結果が取り込まれる。例え
ば、男性及び55才が入力された場合において、グルー
プB(BX)であることが判定された場合には、診断結
果として、血液循環の状態について「高い機能」、対処
方法について『マイペースから始めて徐々に、週2〜3
回(20分以上)の運動(ウォーキングや軽いジョギン
グ等)を行い、改善することをおすすめします。』を取
り込む。なお、年齢及び性別の入力は、初期画面に表示
された年齢及び性別を、登録ボタン16及び選択ボタン
18について所定の操作を行うことにより、選択するこ
とにより、入力する。
【0041】ステップ62で、液晶表示装置14に診断
結果を表示する。これにより、図12に示すように、何
れのグループに属するのかをエリア11に、血液循環の
状態をエリア63に、対処方法をエリア65に、グルー
プの識別情報をエリア67に、及びグループの体表的な
加速度脈波の波形をエリア69に、それぞれ表示する。
ステップ64で、診断結果データをプリンタ40に出力
する。これにより、図12のようにプリントされた用紙
が排出される。
【0042】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、加速度脈波の複数のピークに基づいて血液循環の各
々異なる複数の状態各々毎に加速度脈波のグループを予
め分類し、かつ、グループ各々に対応して血液循環の診
断結果(血液循環の状態及び対処方法)を予め定めてお
き、検出された脈波を2回微分して求めた加速度脈波が
該分類されたグループの何れに属するか否かを判定し、
判定されたグループに対応する該診断結果を提示する。
よって、血液循環の状態を自動的に診断することができ
る。
【0043】以上説明した実施の形態では、各波形の条
件式を予め求め、取り込んだ加速度脈波の抽出したピー
ク値が条件式を満たすか否かにより、各グループの波形
に近いか否かを判断しているが、本発明はこれに限定さ
れず、グループを、加速度脈波の複数のピーク値により
演算される判定基準値(スコア)の所定範囲毎に分類
し、取り込んだ加速度脈波の複数のピーク値に基づいて
該判定基準値を演算し、演算された判定基準値が、何れ
の判定基準値の範囲内の値かを判定するようにしてもよ
い。
【0044】即ち、図14に示すように、上記分類毎に
判定基準値の範囲が定められている。例えば、分類A+
については、判定基準値の範囲がP1 からP2 以下と定
めれており、分類Aについては、判定基準値の範囲がP
2 より大きくP3 以下と定めれており、その他の分類に
ついても同様である。本変形例では、前述した実施の形
態におけるステップ58の判定処理(図4参照)に代え
て、図13に示した判定処理を実行する。即ち、ステッ
プ82で、判定基準値Pを次式より演算する。
【0045】
【数8】
【0046】ステップ72で、グループを識別する変数
kを初期化し、ステップ74で、変数kを1インクリメ
ントし、ステップ84で、変数kにより識別されるグル
ープに対応して定められた判定基準値の範囲(例えば、
P1 からP2 )を取り込む。ステップ86で、上記演算
した判定基準値Pが、取り込んだ範囲内か否かを判断す
ることにより、取り込んだ加速度脈波が、変数kにより
識別されるグループの波形に近いか否かを判断する。こ
れにより、各波形の値を一つ一つ比較する波形マッチン
グ処理に比較すると、短時間に判断することができる。
上記演算した判定基準値Pが取り込んだ範囲内でない場
合には、ステップ74に戻って、残りの分類の波形につ
いて同様の処理を実行する(ステップ74〜88)。上
記演算した判定基準値Pが取り込んだ範囲内の場合に
は、ステップ80で、該グループを識別するグループデ
ータを保持する。
【0047】ここで、本発明者等は、複数の異なる年齢
の人について種々実験等した結果、図15に示すよう
に、加齢に伴って判定基準値(スコア)が、一次関数的
に徐々に小さくなることを発見した。そこで、上記変形
例では、各年代毎に、診断結果(血液循環の状態及び対
処方法)を予め定めているが、本発明はこれに限定され
ず、各年齢、更には各年齢及び月数まで考慮して、診断
結果(血液循環の状態及び対処方法)を予め定めて、上
記のように処理してもよい。
【0048】なお、上記例では、「高い機能」、「標準
的な機能」、「機能が低下」のように定めているが、本
発明はこれに限定されず、「平均より高い」、「平
均」、「平均より低い」等のように定めても良い。な
お、更に細かく定めるようにしてもよい。
【0049】以上説明した例では、波形の条件式又は判
定基準値を用いて、取り込んだ加速度脈波が何れのグル
ープに属するか否かを判断している。判定精度を向上す
るため、双方の判定方法を用いて判定するようにしても
よい。即ち、前述した実施の形態におけるステップ58
の判定処理(図4参照)に代えて、図16に示した判定
処理を実行する。
【0050】ステップ102で、第1の判定処理(図4
の処理)を実行し、ステップ104で、第2の判定処理
(図13の処理)を実行し、ステップ106で、各々の
判定処理の判定結果が等しいか否かを判断する。判定結
果が等しい場合には、ステップ80で、グループデータ
を保持し、判定結果が等しくない場合には、ステップ1
08で、液晶表示装置14に『もう一度測定し直して下
さい。』のメッセージを表示する。このように、第1の
判定処理及び第2の判定処理の判定結果が等しい場合
に、診断結果を提示するので、精度の高い診断結果を提
示することができる。
【0051】以上説明した例では、透過型のセンサ部を
備えているが、本発明はこれに限定されず、図17に
たように、反射型のセンサ部を備えるようにしてもよ
い。また、前述した実施の形態では、指を測定対象とし
ているが、本発明はこれに限定されず、心臓から送り出
された血液の折り返し部である足を測定対象としてもよ
い。このように折り返し部を測定対象とすると、「末梢
血液循環」を知ることができる。身体のその他の場所を
測定対象とする場合もあり、手、足の関節部、顔面、頭
皮部等も測定対象となる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、加速度脈
波の複数のピークに基づいて血液循環の各々異なる複数
の状態各々毎に加速度脈波のグループを予め分類し、か
つ、グループ各々に対応して血液循環の診断結果を予め
定めておき、検出された脈波を2回微分して求めた加速
度脈波が該分類されたグループの何れに属するか否かを
判定し、判定されたグループに対応する該診断結果を提
示するので、血液循環の状態を自動的に診断することが
できる、という効果を有する。第1の判定処理及び第2
の判定処理の判定結果が等しい場合に、診断結果を提示
するので、精度の高い診断結果を提示することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る血液循環診断装置の斜視図
である。
【図2】本実施の形態に係る血液循環診断装置のブロッ
ク図である。
【図3】本実施の形態に係る血液循環診断装置の診断処
理ルーチンを示したフローチャートである。
【図4】図3の診断処理ルーチンのステップ58のサブ
ルーチンを示したフローチャートである。
【図5】センサ部の測定態様を示した図である。
【図6】脈波信号を示した図である。
【図7】加速度脈波信号を示した図である。
【図8】加速度脈波のグループを示した図である。
【図9】加速度脈波のグループの分類基準を示した図で
ある。
【図10】加速度脈波の各グループの条件式及び代表波
形を示した図である。
【図11】各グループ及び年代毎に定めた血液循環の状
態を示した図である。
【図12】診断結果の表示内容を示した図である。
【図13】変形例に係る図3の診断処理ルーチンのステ
ップ58のサブルーチンを示したフローチャートであ
る。
【図14】変形例に係る各グループと判定基準値の範囲
を定めた図である。
【図15】各年齢のスコアのサンプル及び平均を示した
図である。
【図16】第2の変形例にに係る図3の診断処理ルーチ
ンのステップ58のサブルーチンを示したフローチャー
トである。
【図17】センサ部の測定態様の変形例を示した図であ
る。
【図18】加速度脈波の各グループの条件式及び代表波
形を示した図である。
【符号の説明】
12 センサ部(検出手段) 28 2回微分回路(2回微分手段) 42 コンピュータ(判定手段) 14 液晶表示装置(提示手段) 40 プリンタ(提示手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−253198(JP,A) 特開 平1−204645(JP,A) 特開 平2−55035(JP,A) 特開 昭63−257528(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/00 - 5/0295

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定者の生体を流れる血液の脈波を検
    出する検出手段と、 前記検出手段により検出された脈波を2回微分して加速
    度脈波を求める2回微分手段と、 加速度脈波の複数のピークに基づいて、血液循環の各々
    異なる複数の状態各々毎に対応した加速度脈波のグルー
    プが予め分類され、前記グループは、加速度脈波の複数のピーク値に基づい
    て得られる加速度脈波の波形を定める条件式に基づいて
    分類され、前記2回微分手段によって求められた加速度
    脈波の複数のピーク値が上記条件式を満足するか否かを
    判定することによって、加速度脈波がいずれのグループ
    に含まれるかを判定する第1判定手段 と、前記グループは、加速度脈波の複数のピーク値により演
    算される判定基準値の所定範囲毎に分類され、前記2回
    微分手段により求められた加速度脈波の複数のピーク値
    に基づいて該判定基準値を演算し、演算された判定基準
    値が、いずれの判定基準値の範囲内の値かを判定するこ
    とによって、加速度脈波がいずれのグループに含まれる
    かを判定する第2判定手段 と、第1判定手段の判定結果と、第2判定手段の判定結果が
    等しいか否かを判断する判断手段 と、 前記グループ各々に対応して、被測定者の年齢に対応し
    血液循環の診断結果が予め定められ、第1判定手段の
    判定結果と第2判定手段の判定結果が等しい場合には、
    前記判定手段により判定されたグループに対応する該診
    断結果を提示する提示手段とを備えた血液循環診断装
    置。
  2. 【請求項2】 前記提示手段は、前記診断結果として、
    血液循環の状態及び対処方法を提示する請求項1に記載
    の血液循環診断装置。
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