JP3195928U - 戸閉具ユニット - Google Patents

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睦 竹内
睦 竹内
伊藤 潔
伊藤  潔
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Abstract

【課題】ストッパーに衝撃緩衝部材を付した上で、確実に、ダンパーに結合したフック部材がストッパーに当接し結合すると共に、結合する際の当接音も軽減できる戸閉具ユニットを提供する。【解決手段】戸閉具とストッパーを有する構成にして、戸閉具は、長手方向端部に係止溝32を有するケーシング3と、シリンダとピストン及びピストンロッドを有するダンパー4と、ダンパーに結合したフック部材5を有し、フック部材は係止溝に係止し得る構成にして、かつ、ストッパー2と結合分離が可能な構成であって、ストッパーの当接面23a、23bには衝撃緩衝部材23が付されており、フック部材の当接面52a、53aには衝撃緩衝部材に当接するように突起部56が設けられている。【選択図】図4

Description

本考案は、食器棚、本棚、陳列棚等の収納家具、部屋の間仕切りの引戸に適用される戸閉具ユニットに関する。
従来からレール上若しくは近傍と、該レールに沿って移動する引戸の何れかにショックアブソーバを備え、他方にストッパーを備える戸閉具ユニットが知られている。前記ショックアブソーバの一端には前記ストッパーと結合したり分離したりすることができるフック部材を備えている。
この戸閉具ユニットは、戸を閉める際には、所定の位置で前記ストッパーと前記フック部材が結合する。そして、前記フック部材を通じて前記ショックアブソーバの作用によって、前記引戸は十分に移動速度を落として静かに戸閉めを完了する。戸を開く際には、前記フック部材と前記ストッパーが結合されたままで、前記ショックアブソーバは元の状態に復帰し、所定の位置で前記フック部材と前記ストッパーは分離する。これより以後、前記引戸は、前記ストッパーからの力を受けずに自由に移動できるようになる。
特開2009−287355号公報
特許文献1に記載の戸閉具ユニットは、ショックアブソーバたるダンパーのピストンロッド若しくはシリンダを、一時的にレール上に固定のストッパーと結合させて、引戸がかまちに激突することを防止している。高級家具や引戸にはこのような仕組みによる静粛性が求められる。しかし更なる静粛性を求めると、引戸上のダンパーの一部が前記レールに固定のストッパーに結合する際の当接音も防止しなければならないという課題が生じる。
そこで本考案は、ストッパーに衝撃緩衝部材を付した上で、確実に、該衝撃緩衝部材に前記ダンパーに結合したフック部材が当接することで、該フック部材が前記ストッパーに結合する際の当接音も軽減できる戸閉具ユニットを提供することを目的とする。
戸閉具とストッパーを有する構成にして、前記戸閉具は、長手方向端部に係止溝を有するケーシングと、シリンダとピストン及びピストンロッドを有するダンパーと、該ダンパーに結合したフック部材を有し、該フック部材は前記係止溝に係止し得る構成にして、かつ、該フック部材は前記ストッパーと結合分離が可能な構成であって、前記ストッパー当接面には衝撃緩衝部材が付されており、前記フック部材の当接面には前記衝撃緩衝部材に当接するように突起部が設けられていることを特徴とする戸閉具ユニットにより実現される。
本考案の戸閉具ユニットによれば、前記フック部材は、当接面に突起部を設けた形状で一体成型されるため頑丈である上に、前記ストッパーに装着の衝撃緩衝部材に確実に当接し、当接音を消音することができるという効果がある。
(A)は本考案に係る戸閉具の例を示す図、(B)と(D)はフック部材の例を示す図、(C)はケーシング補助具の例を示す図、(E)と(F)はフック部材が係止溝に係止している図、(G)はケーシングの図示を省いて示した戸閉具を示す図である。 (A)は本考案に係る戸閉具ユニットの、衝撃緩衝部材を装着したストッパーの例の、斜視図と、平面図と側面図、(B)はストッパー裏面図、(C)は(B)のX−X面におけるストッパー端面図、(D)はストッパーに衝撃緩衝部材を装着する様子を示す図である。 (A)は本考案に係る戸閉具フック部材の例の斜視図、(B)は該フック部材の側面図、(C)は(A)のY−Y矢視断面図である。 本考案に係る戸閉具ユニットのフック部材とストッパーの動作例を示す図であって、(A)はフック部材とストッパーが分離している図、(B)は前記フック部材が前記ストッパーに当接瞬間の図、(C)は前記フック部材と前記ストッパーが結合している図、(D)はフック部材を回転させる作用を説明する図である。 (A)乃至(C)は、本考案の戸閉具ユニットの動作概要を説明する図である。 (A)乃至(D)は、本考案の戸閉具ユニットの動作概要を説明する図である。
図1に基づいて、本考案に係る戸閉具の例を示す。図1(A)に示すのは戸閉具の例であって、ケーシング3に有する2つの係止溝32にそれぞれ、フック部材5が係止されている。同図左側のフック部材5はピストンロッド42に結合し、右側のフック部材5はシリンダ41に結合している。ピストンロッド42のもう一つの端はピストン43が結合しているが、同図ではシリンダ41内部に押し込められていて不可視である。
ピストンロッド42とピストン43とシリンダ41は、両フック部材5,5の間にダンパー4を構成する。ケーシング補助具31はシリンダ41がケーシング3の長手方向に摺動自在に移動できるように保持する部品である。これはケーシング3と一体化していてもよい。
図1(B)と図1(D)には、フック部材5、図1(C)にはケーシング補助具31の例を示す。フック部材5には係止溝32に係止するための係止突起55が両側に設けられている。図1(E)と図1(F)には、係止溝32に係止しているフック部材5が示されている。フック部材5は、ピストンロッド42またはシリンダ41に回転軸51で軸支されている。フック部材5は、これを軸として傾きが自在に変わるようになっている。
図1(A)において、左側のフック部材5は回転軸51を軸として、時計回りに適宜角度回転すると係止が解除される。この状態では係止突起55はケーシング3の上端辺を長手方向右方に移動可能であって、右方に移動することで、ピストンロッド42ピストン43をシリンダ41内に押し込めることができる。
一方、右側のフック部材5は、逆に、反時計回りに適宜角度回転すると係止が解除される。この状態では係止突起55はケーシング3の上端辺を長手方向左方に移動可能であって、左方に移動することで、シリンダ41を左方に移動させることができる。
図1(G)は、説明の都合上、ケーシング3を除いて図示した戸閉具である。左フック部材5aと右フック部材5b間には張力ばね33が張られている。以上が、本考案に係る戸閉具の例である。
次に図2に基づいて、本考案の戸閉具ユニットに係るストッパー2と衝撃緩衝部材23について説明する。図2(A)は本考案に係る戸閉具ユニットのストッパー2の例であって、斜視図と平面図と側面図を示している。ストッパー2は金属で成型されていて、中寄りにストッパー凸部21を有する。同図では、ストッパー凸部21の左側に略鋭角を形成する当接面を有し、右側に略直角な当接面を有する。
図2(A)において、ストッパー2は上方から衝撃緩衝部材23が挿入されている。ストッパー2には、スリット22が開いていて、ここから衝撃緩衝部材23が若干はみ出すようになっている。図2(B)はストッパー2の裏面図である。スリット22は貫通していて、該スリット22の周囲の一部が段差24としてへこんでいる。図2(C)は、X−X面による、ストッパー2の端面図である。
貫通するスリット22と、段差24が示されている。図2(D)はストッパー2のスリット22に裏面から衝撃緩衝部材23が挿入されて装着される状態を示す例である。衝撃緩衝部材23の形状は、ストッパー凸部21の側面形状とほぼ同形であって、圧力緩衝面23aと引力緩衝面23bを有する。圧力緩衝面23aは略鋭角を成す側面に面しており、引力緩衝面23bは略直角を成す側面に面している。
また、衝撃緩衝部材23にはスリット22の幅よりも広いフィン23cが形成されていて、該フィン23cが段差24に嵌まり込むことにより、ストッパー2に留められている。衝撃緩衝部材23を装着したストッパー2を側方から見ると、前記当接面において、略0.2mm〜1.0mm程はみ出すようになっている。このような構造にすることで、当接面を衝撃緩衝部材にしながらもダンパー4からの圧力に十分耐え得る強度を確保している。衝撃緩衝部材としては、ウレタンゴムが好ましい。
図3は本考案に係る戸閉具フック部材5の例である。図3(A)はフック部材5の斜視図であって、回転軸51と係止突起55を有する。形状は略「ユ」字形である。回転軸51の動径方向に凸となる軸寄り凸部52と、かぎ形状のかぎ部53を有する。軸寄り凸部52とかぎ部53の間には、略「コ」字形のフック凹部54が形成されている。
図3(B)はフック部材5の側面図である。同図において、軸寄り凸部52の、フック凹部54側の側面は圧力当接面52aが形成されている。そして、かぎ部53の、フック凹部54側の側面は引力当接面53aが形成されている。更に、軸寄り凸部52の略頂点から、フック凹部54を経て、かぎ部53の略頂点にかけて、突起部56が形成されている。突起部56は、ストッパー2に装着されている衝撃緩衝部材23に直接当接するように設計されるべきであって、幅は、スリット22よりも狭いことが好ましい。例えば、幅は略1.5mmで、高さは略0.2mmとすることができる。
図3(C)には、Y−Y断面図を示す。上部には突起部56が一体成型されている。このような突起部を当接面に設けると、この部分が確実にストッパー2の衝撃緩衝部材23に当接するので、確実に当接時の衝撃が緩衝されて、当接音を軽減する効果がある。
次に、図5と図6を使って、本考案に係る戸閉具ユニットの動作概要を説明する。図5(A)は、本考案の戸閉具ユニットを引戸12に適用した例である。引戸12はかまち11の間を左右に移動し得るものとする。
この例では、本考案の戸閉具ユニットのダンパー4はシリンダ41と、ピストン43と、ピストンロッド42で構成している。ピストンロッド42の先端にはピストン43が取り付けられているが、もう一端にはフック部材5が取り付けられている。同図において、左方のフック部材は左フック部材5と表記する。ピストンロッド42が挿入されている側と反対側のシリンダ41にはフック部材5が取り付けられている。同図において、右方のフック部材は右フック部材5と表記する。
シリンダ41にピストンロッド42およびピストン43が押し込められるときはシリンダ41内部の空気圧抵抗若しくは油圧抵抗によりダンパー効果を発揮する。また、シリンダ41からピストンロッド42が最も引き出されたときは左フック部材5と右フック部材5の間隔は最大となる。
ケーシング3はレール11cと同一の長手方向に、所定の長さを有し、引戸12に固定される。左フック部材5と右フック部材5及び、これらの間に位置するピストンロッド42と、ピストン43と、シリンダ41は、長手方向を所定の範囲で、ケーシング3に対して摺動自在である。引戸12はレール11c上を転がる車輪12a(図示せず)により左右に移動可能で、かまち左側11aとかまち右側11bの範囲を移動可能である。
張力ばね33は、左フック部材5と右フック部材5の間に張られていて、両フック部材を接近させる方向に力を及ぼす。実際には、レール11cと引戸12はもっと接近しているが、ここでは動作の概要を説明するために間隔を開けて図示する。また、引戸12の下部も省略して図示する。
ケーシング3の両端付近にはそれぞれ係止溝32が設けられている。図5(A)においては、左側の係止溝32を左係止溝32とし、右側の係止溝32を右係止溝32とする。同図では、左フック部材5と右フック部材5はそれぞれ、係止溝32によってケーシング3に係止されていて、これは下に凸の三角▼で図示している。
すなわち、両フック部材5とピストンロッド42とピストン43とシリンダ41はケーシングに固定された状態である。そして、ピストンロッド42はシリンダ41から最も引き出された状態を維持し、張力ばね33も伸ばされた状態を維持している。このときは、両フック部材は専ら、引戸に固定されたケーシング3にのみ係止されて、レール11c側には何ら力を及ぼし得ない状態である。従って、引戸12は何ら抵抗を受けずに左右に移動し得る。
一方、レール11c上にはストッパー2が固定されている。図5(A)においては左側のストッパーを左ストッパー2とし、右側のストッパーを右ストッパー2とする。ただし、ストッパー2はレール11c上を転がる車輪12aの障害にはならないように取り付けてある。
引戸12を左方に移動させて、左フック部材5を左ストッパー2まで移動すると、左フック部材5は、ストッパー2と結合すると共に、左係止溝32への係止を解除する。このとき、張力ばね33の張力が発揮されて左フック部材5と右フック部材5は接近しようとする。しかし、左フック部材5が左ストッパー2と結合しているので、ケーシング3及びこれに固定された引戸12はかまち左側11aへ向かう。
また、左フック部材5は左係止溝32よりもケーシング3の内側に来ている。このため、左フック部材5は左係止溝32に係止することはできず、ストッパー2との結合が維持される。この状態が図5(B)に示される。左フック部材5が左ストッパー2と結合していることを示すために、上に凸の三角▲で図示している。
上述のように、張力ばね33の作用で、引戸12は左方へ移動し、最終的に引戸12がかまち左側11aに当接して、引戸12の動きは止まる。このとき、外部から引戸12へ強い力を作用させて、引戸12の速度が速い場合は、ダンパー4の作用で速度が減速される。これにより、最終的に適切な速度で引戸12はかまち左側11aに静かに当接する。図5(C)は、引戸12がかまち左側11aに当接した状態である。ピストンロッド42はシリンダ41に最も押し込まれた状態で、張力ばね33は最も縮んだ状態である。
次に、引戸12を右方へ移動させようとする。左フック部材5が左係止溝32と右係止溝32の内側にある間はケーシング3に係止することはできず、左ストッパー2と結合したままである。ここで、引戸12及びこれに固定されているケーシング3を右方へ移動させると、これに係止した右フック部材5とシリンダ41も右方へ移動する。その結果シリンダ41からピストン43とピストンロッド42が引き出され、張力ばね33は伸ばされる。この状態を図6(A)に示す。
更に引戸12を右方へ移動すると、これに固定されたケーシング3も右方へ移動する。やがて、左係止溝32が左フック部材5aの直下に来ると、左フック部材5は左係止溝32に係止すると共に左ストッパー2との結合を解除する。これからやや右方へ移動した状態を図6(B)に示す。
このとき、両フック部材5とピストンロッド42とピストン43とシリンダ41はケーシング3に固定された状態である。そして、ピストンロッド42はシリンダ41から最も引き出された状態を維持し、張力ばね33も伸ばされた状態を維持している。このときは、両フック部材5は専ら、引戸12に固定されたケーシング3にのみ係止されて、レール11c側には何ら力を及ぼし得ない状態である。従って、引戸12は何ら抵抗を受けずに左右に移動し得る。左フック部材5と右フック部材5はそれぞれ、左係止溝32と右係止溝32に係止していることを示すために、同図においては、▼を表記している。
更に、引戸12が右方へ移動して右フック部材5が右ストッパー2直下に来る。そして、右フック部材5は右ストッパー2と結合すると共に、右係止溝32との係止を解除する。そうすると、張力ばね33が縮む作用により、ケーシング3とこれに固定した引戸12は更に右方へ移動する。この状態を図6(C)に示す。
同図において、右フック部材5は左係止溝32と右係止溝32の間にあるので、右フック部材5はケーシング3に係止することができず、右ストッパー2と結合したままである。やがて、図6(D)に示すように、引戸12はかまち右端11bに当接する。引戸12が大きな速度で右方に移動している場合は、ダンパー4により減速して、最終的に静かに当接する。
本考案に係る戸閉具ユニットを上述のように引戸に適用すると、引戸がかまちに激突することなく静かに当接させることができる。このようにダンパー効果を作用させて静かに当接させるだけならば張力ばね33は不要である。しかし、張力ばね33を有する場合は、静かな戸閉めに加えて、戸閉めを確実に完了することができる。
更に、本考案の戸閉具ユニットは、フック部材5に形成した突起部56が、ストッパー2に装着の衝撃緩衝部材23に確実に当接するので、比較的小さな音までも軽減することができる。これにより、より静粛な戸閉操作と戸開操作が可能となる。
以上の戸閉具ユニットは、左右両方向の引戸への適用例として説明した。しかし、片方のみの戸閉具ユニットも可能である。この場合は、例えば、左フック部材5と左係止溝32は設けずに、ピストンロッド42は適宜形状を変形させてケーシング3に固定する。張力ばね33は一端をケーシング3に固定し、他の一端を右フック部材5に張るようにする。また、左ストッパー2は不要となる。このようにすると、引戸12はかまち右側11bに対してのみ静粛な戸閉め完了機能を有することとなる。
逆に、右フック部材5と右係止溝32は設けずに、シリンダ41は適宜形状を変形させてケーシング3に固定する。張力ばね33は一端をケーシング3に固定し、他の一端を左フック部材5に張るようにする。また、右ストッパー2は不要となる。このようにすると、引戸12はかまち左側11aに対してのみ静粛な戸閉め完了機能を有することとなる。
上記のような、片側のみの戸閉具ユニットは、机やサイドキャビネットに収納される抽斗の収納具として適用することができる。この場合は、ケーシング3は机またはサイドキャビネットの内壁に固定し、スライドレールに沿って出し入れ自在な抽斗のレール上若しくは近傍にストッパー2を設ける。
このような構成にして、抽斗が所定の位置まで収納されると、前記抽斗に有するストッパーがフック部材5と結合して、張力ばね33の作用で、抽斗が引き込まれて収納が完了する。また、抽斗の速度が速すぎる場合は、ダンパーの作用で減速される。一方、抽斗を引き出す際は、所定の位置までフック部材5とストッパー2が結合した状態で、張力ばね33が伸ばされる。
併せて、シリンダ41に押し込まれていたピストンロッド42及びピストン43も引き出される。そして所定の位置まで引き出されると、フック部材5とストッパー2は分離し、フック部材5はケーシング3の係止溝32に係止する。以後、抽斗はフック部材5からは何ら力を受けず、自由に引き出せる。
ストッパー2には衝撃緩衝部材23が付されているので、フック部材5に形成した突起部56が確実に衝撃緩衝部材23に当接して消音効果を発揮する。以上が、本考案に係る戸閉具ユニットの動作概要である。
次に、図4に基づいて、本考案に係る戸閉具Aのフック部材5とストッパー2の例を説明する。説明の便宜上、レール11cの図示は省略されている。ストッパー2はレール11cの近傍若しくはレール11c上の所定の位置に固定されている。
図4(A)では、ストッパー2は角を丸くした略矩形であって、フック部材5が左方から当接する側の角が略鋭角になっている。車輪12aはレール11c上を転がる車輪であって、この車輪12aの作用で引戸12は滑らかに左右に移動させることができる。また、ストッパー2は車輪12aに干渉しないように設置されている。同図は係止溝32に係止されたフック部材5が、引戸12の右方への移動に伴ってストッパー2に接近している状況に該当している。
図4(B)はフック部材5がストッパー2の左側に当接した瞬間に該当する。この直後からフック部材5は、回転軸51(図2には図示せず。)を反時計回りに回転することによって係止を解除する。同時にフック部材5はストッパー2と結合する。
図4(C)はフック部材5とストッパー2が結合した状態で、引戸12及びケーシング3が更に右方へ移動した状態に該当する。このとき係止突起55は、ケーシング3の上部辺を、相対的に左方へ移動している。
図4(D)はフック部材5を回転させる作用を説明する図である。フック部材5の形状は既に説明した通り、回転軸51と係止突起55を有する。そして、フック部材5はピストンロッド42またはシリンダ41の端部に適宜軸支されて、回転軸51で回転自在になっている。その形状は略「ユ」字形である。回転軸51の動径方向に凸となる軸寄り凸部52と、かぎ形状のかぎ部53を有する。軸寄り凸部52とかぎ部53の間には、略「コ」字形のフック凹部54が形成されている。
軸寄り凸部52の、フック凹部54側の側面は圧力当接面52aが形成されている。そして、かぎ部53の、フック凹部54側の側面は引力当接面53aが形成されている。更に、軸寄り凸部52の略頂点から、フック凹部54を経て、かぎ部53の略頂点にかけて、突起部56が形成されている。
ここで、圧力当接面52aが左方からストッパー2の圧力緩衝面23aに当接すると、該23aからの抗力によって、フック部材5は反時計回りに回転する。この回転動作によって、フック部材5の係止が解除されると共に、ストッパー2と結合する。
次に、フック部材5とストッパー2が結合している状況において、引戸12及びケーシング3が左方へ移動する場合を考える。このとき、図示されていない、他端のフック部材5はケーシング3に係止されているから、該フック部材5は左方に移動する。これにより、同図に表示のフック部材5は、ピストンロッド42、ピストン43、シリンダ41、張力ばね33を介して左方へ引っ張られる。
その結果、ストッパー2の引力緩衝面23bが、引力当接面53aを右方へ押すので、同図に表示のフック部材5は、回転軸51を軸として時計回りに回転する力を得る。しかし、係止突起55がケーシング3の上辺に当たって回転を妨げる。これは、図4(C)に該当する状況である(先の説明ではケーシングは右方へ移動していたが、ここでは左方へ移動していると考える。)。
同図の状態を継続しつつ、ピストン43はシリンダ41から引き出され、張力ばね33は伸ばされる。やがて、係止溝32が係止突起55の直下に来る。これは図4(B)に示される状態に該当する。ここで、フック部材5は時計回りに回転して係止溝32に係止される。同時に、フック部材5とストッパー2は分離する。以後、フック部材5はケーシング3と共に左方へ移動する。これは図4(A)に表される状態に該当する。
以上、図4(A)〜(D)を使って、ケーシング3及び引戸12が右方へ移動して、その後左方へ移動する際のフック部材5の動作を説明した。同図(B)において、フック部材5が、ストッパー2と結合するのか、あるいは係止溝32に係止するのかは、フック部材5の回転軸51にいずれの方向に力を加えられているのかによる。
すなわち、ダンパー4を介して、回転軸51に右方向の力が加えられている場合は、フック部材5の圧力当接面52aは、ストッパー2から左向きの抗力を受けて反時計回転する。反時計回転により、フック部材5はストッパー2と結合する。逆に、回転軸51に左向き力が加えられている場合は、ストッパー2から引力当接面53aに右向きの力を受けて時計回転して、係止溝32に係止する。
また、ストッパー2に装着の衝撃緩衝部材23について、略鋭角な角を持つ圧縮緩衝面23aは、フック部材5の圧力当接面52aが当接する面である。これはダンパーを縮めるときに力が加わる面である。一方、略直角な引力緩衝面23bは、フック部材5の引力当接面53aが当接する面である。これはダンパー4を復帰させて張力ばね33を伸ばすときに力が加わる面である。
ストッパー2は金属製で頑丈であり、ダンパーから受ける力を確実に受け止めることができる。また、フック部材5の当接面に形成した突起部56は、ストッパー2のスリット22に挿入した衝撃緩衝部材23に確実に当接するので、当接音を確実に消音することができる。さらに、フック部材5は突起部56を一体成型により成型した構造なので頑丈で故障が少ないという効果がある。
尚、フック部材5の当接面に形成した突起部56の高さを適宜選択すれば、衝撃緩衝部材23は、ストッパー2のスリット22からはみ出していなくても、確実な当接が可能であり、当接音を確実に消音することができる効果がある。
11…かまち、11a…かまち左側、11b…かまち右側、11c…レール、
12…引戸、12a…車輪、2…ストッパー、21…ストッパー凸部、22…スリット、
23…衝撃緩衝部材、23a…圧縮緩衝面、23b…張力緩衝面、23c…フィン、
24…段差、α…戸閉具、3…ケーシング、31…ケーシング補助具、32…係止溝、
33…張力ばね、34…ケーシング端部補助具、35…ケーシング第二端部補助具、
4…ダンパー、41…シリンダ、42…ピストンロッド、43…ピストン、
5…フック部材、51…回転軸、52…軸寄り凸部、52a…圧力当接面、
53…かぎ部、53a…引力当接面、54…フック凹部、55…係止突起、
56…突起部。

Claims (5)

  1. 戸閉具とストッパーを有する構成にして、前記戸閉具は、長手方向端部に係止溝を有するケーシングと、シリンダとピストン及びピストンロッドを有するダンパーと、該ダンパーに結合したフック部材を有し、該フック部材は前記係止溝に係止し得る構成にして、かつ、該フック部材は前記ストッパーと結合分離が可能な構成であって、前記ストッパー当接面には衝撃緩衝部材が付されており、前記フック部材の当接面には前記衝撃緩衝部材に当接するように突起部が設けられていることを特徴とする戸閉具ユニット。
  2. 請求項1において、前記係止溝は前記ケーシングの略両端に設けられ、前記ピストンロッドの一端と前記シリンダの一端に前記フック部材が軸支されていることを特徴とする戸閉具ユニット。
  3. 請求項1において、前記係止溝は前記ケーシングの一端に設けられ、前記フック部材は前記係止溝に係止し得るように前記シリンダ若しくはピストンロッドの一端に軸支されており、該フック部材が軸支されていないシリンダ若しくはピストンロッドは前記ケーシングに固定されていることを特徴とする戸閉具ユニット。
  4. 請求項1,2又は3の何れか1項において、前記フック部材には、前記ストッパーと結合し得る凹部を備えており、該凹部には前記衝撃緩衝部材に当接するように突起部が設けられていることを特徴とする戸閉具ユニット。
  5. 請求項1,2,3又は4の何れか1項において、前記突起部の当接する面の面積は、前記衝撃緩衝部材の当接面の面積よりも小さいことを特徴とする戸閉具ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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