JP3195903B2 - 建設機械の制御装置 - Google Patents

建設機械の制御装置

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JP3195903B2
JP3195903B2 JP12163796A JP12163796A JP3195903B2 JP 3195903 B2 JP3195903 B2 JP 3195903B2 JP 12163796 A JP12163796 A JP 12163796A JP 12163796 A JP12163796 A JP 12163796A JP 3195903 B2 JP3195903 B2 JP 3195903B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械に設けられ、油圧シリンダがストロークエンド
に達したときの衝撃を緩和する緩衝制御を実施可能な建
設機械の制御装置に係り、アクチュエータが上述の油圧
シリンダのほかに、この油圧シリンダに並列に設けられ
る他のアクチュエータを含む建設機械の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の建設機械の制御装置とし
ては、例えば特開昭58−131403号公報に記載の
ものがある。以下、この従来技術について図3及び図4
を用いて説明する。
【0003】図3は従来の建設機械の制御装置の一例を
示す回路図、図4は図3に示す従来の建設機械の制御装
置に備えられる油圧シリンダの時間tに対するストロー
ク量Sの関係を示す特性図である。
【0004】図3に示すように、可変容量型油圧ポンプ
31は、方向制御弁すなわち手動式の方向切換弁33を
介して油圧シリンダ34に接続されている。方向切換弁
33は、油圧ポンプ31から油圧シリンダ34のロッド
側に圧油を供給する位置(A)と、油圧ポンプ31から
油圧シリンダ34のボトム側に圧油を供給する位置
(B)と、油圧ポンプ31と油圧シリンダ34を遮断
し、油圧ポンプ31から吐出される圧油を直接タンクに
逃がす中立位置(C)とを有している。
【0005】油圧ホンプ31と方向切換弁33との間に
は、油圧ポンプ31から吐出された圧油の流量を制御す
る可変絞り弁32が設けられている。可変絞り弁32の
絞り量は、油圧パイロット式のレギュレータ47によっ
て調節され、該レギュレータ47に作用するパイロット
圧は、後述する2位置切換弁46によって制御される。
また、方向切換弁33と油圧シリンダ34のロッド側と
を結ぶ油路には、方向切換弁33から油圧シリンダ34
のロッド側への流れのみ許容するチェツク弁37と、油
圧シリンダ34のロッド側から方向切換弁33への流れ
のみ許容するチェック弁38が並列に設けられている。
チェック弁37と方向切換弁33の間には、方向切換弁
33から油圧シリンダ34のロッド側へ流れる圧油の流
量を検出する第1の油量検出手段35が設けられ、チェ
ツク弁38と油圧シリンダ34のロッド側との間には、
油圧シリンダ34のロッド側から方向制御弁33へ流れ
る圧油の流量を検出する第2の油量検出手段36が設け
られている。
【0006】前述した第1の油量検出手段35及び第2
の油量検出手段36によって検出された流量信号は、制
御手段40に取り込まれる。制御手段40は、第1の油
量検出手段35から送信されるパルス信号をカウントす
る第1カウンタ41と、第2の油量検出手段36から送
信されるパルス信号をカウントする第2カウンタ42
と、同図3に示す油圧シリンダ34のロッド最収縮時の
ストロークS1,ロッド収縮状態の緩衝制御開始時のス
トロークS2,ロッド伸長状態の緩衝制御開始時のスト
ロークS3,ロッド最伸長時のストロークS4の4つの
値を記憶する記憶手段44と、第1カウンタ41と第2
カウンタ42とでカウンタした値、及び記憶手段44に
記憶された4つの値S1,S2,S3,S4を取り込ん
で、油圧シリンダ34のストローク量Sがストロークエ
ンド近傍の緩衝制御領域内のものであるかどうか判断す
る判断手段を内蔵する中央演算処理装置(CPU)43
と、このCPU43の判断手段の判断結果を指令信号と
して出力する出力手段45とを備えている。
【0007】上述した2位置切換弁46は、油圧ポンプ
31からレギュレータ47に圧油、すなわち負荷圧を供
給する位置(イ)と、レギュレータ47内の圧油をタン
クに戻し負荷圧を解除する位置(ロ)とを有しており、
出力手段45から送られる信号に応じてその弁位置が切
り換えられるようになっている。なお、この2位置切換
弁46とレギュレータ47とによって、油圧ポンプ31
の吐出量を調整可能な油量調整手段が構成されている。
【0008】この従来技術では、手動方向切換弁33が
位置(A)に切り換えられ、油圧ポンプ31から吐出さ
れた圧油が油圧シリンダ34のロッド側に流れる場合に
は、その油圧シリンダ34に供給される流量が第1の油
量検出手段35によって検出され、その流量に相応した
パルス信号が出力される。また、手動方向切換弁33が
位置(B)に切り換えられ、油圧ポンプ31から吐出さ
れた圧油が油圧シリンダ34のボトム側に流れる場合に
は、その油圧シリンダ34から戻される流量が第2の油
量検出手段36によって検出され、その流量に相応した
パルス信号が出力される。
【0009】第1の油量検出手段35、第2の油量検出
手段36で検出されたパルス信号は、第1のカウンタ4
1、第2のカウンタ42でそれぞれカウントされ、CP
U43により油圧シリンダ34の現在のストローク量S
と、ストローク方向が演算される。また、CPU43の
判断手段では、求めたストローク量Sと記憶装置44に
記憶されたS1,S2,S3,S4の4つの値とを比較
し、併せてストローク方向を考慮して、油圧シリンダ3
4が緩衝制御すべき位置にあるかどうか判断する。そし
て、図4に示すように、S≦S2、かつ(ds/dt)
<0、すなわち、ストローク量Sがロッド収縮時の緩衝
制御開始位置に相当するS2からさらにストロークエン
ドに相当するS1に近づく場合、及び、S≧S3、かつ
(ds/dt)>0、すなわち、ストローク量Sがロッ
ド伸長時の緩衝動作開始位置に相当するS3からさらに
ストロークエンドに相当するS4に近づく場合には、C
PU43の判断手段からの指令信号により2位置切換弁
32が(イ)の位置に切り換えられ、レギュレータ47
にパイロット圧が加えられる。これにより可変絞り弁3
2が絞られ、油圧シリンダ34に供給される油量が減少
し、油圧シリンダ34の作動速度が低下する。これによ
って、油圧シリンダ34がストロークエンドに到達した
ときの衝撃が緩和される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、例えば油圧シリンダ34が油圧ショベルに備えられ
るブームシリンダである場合、このブームシリンダの作
動状態が所定の緩衝制御開始地点からストロークエンド
の間にあるときには、油圧ポンプ31から吐出される圧
油の流量が制限されるために、上述のようにストローク
エンド到着時の衝撃を抑えることができる。
【0011】しかしながら、ブームシリンダに並列に配
置される他のアクチュエータ、例えばバケットシリンダ
が存在し、ブームシリンダの緩衝制御に際してバケット
シリンダも操作されているものとすると、ブームシリン
ダが緩衝制御領域内で停止しているときにも、あるいは
ブームシリンダが緩衝制御域内にあるもののストローク
エンドから離れる方向に作動しているときにも、ブーム
シリンダの緩衝制御によって油圧ポンプ31の吐出量が
減少し、バケットシリンダに供給される流量が減少し、
このバケットシリンダの作動速度が低下する。これによ
りバケットの作業速度が不所望に低下し、バケットを介
しておこなわれる作業の能率が低下してしまう問題があ
る。
【0012】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、所定の油圧シリ
ンダのストローク量がストロークエンド近傍の緩衝制御
領域内にある場合でも、所定の油圧シリンダが停止状態
にあるとき、及び所定の油圧シリンダがストロークエン
ドから離れる状態にあるときのいずれかの状態であっ
て、この所定の油圧シリンダと並列に配置される他のア
クチュエータが操作されるときには、他のアクチュエー
タの通常の作動速度を確保することができる建設機械の
制御装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る発明は、所定の油圧シリン
ダ、及びこの所定の油圧シリンダに並列に設けられる他
のアクチュエータを含む複数のアクチュエータと、これ
らのアクチュエータに圧油を供給する可変容量型油圧ポ
ンプと、上記アクチュエータのそれぞれに対応して設け
られ、上記可変容量型油圧ポンプから上記アクチュエー
タのそれぞれに供給される圧油の方向および量を制御す
る方向制御弁と、上記所定の油圧シリンダのストローク
量を検出するストローク量検出手段と、このストローク
量検出手段から出力される信号により上記所定の油圧シ
リンダのストローク量が、ストロークエンド近傍の緩衝
制御領域内のものであるかどうか判断し、判断結果に対
応する指令信号を出力する判断手段と、この判断手段か
ら出力される指令信号に応じて上記可変容量型油圧ポン
プの吐出量を調整可能な油量調整手段とを備え、上記判
断手段によって、上記ストローク量検出手段から出力さ
れる信号が緩衝制御領域内のものであると判断されたと
き、この判断手段から上記所定の油圧シリンダの作動速
度を緩やかな速度にする指令信号を上記油量調整手段を
作動させるために出力し、所定の緩衝制御を実施する建
設機械の制御装置において、上記所定の油圧シリンダと
上記他のアクチュエータのそれぞれの操作状態を検出し
信号を出力する操作状態検出手段を設けるとともに、上
記判断手段、上記ストローク量検出手段から出力され
る信号により、上記所定の油圧シリンダのストローク量
が上記ストロークエンド近傍の緩衝制御領域内のもので
あると判断し、 しかも、上記操作状態検出手段から出力
される信号により、上記所定の油圧シリンダが停止状
態、及びストロークエンドから離れる方向に作動してい
る状態のいずれかの状態であり、かつ、上記他のアクチ
ュエータが作動している状態であると判断したときに
は、 上記可変容量型油圧ポンプの吐出量を制限させない
指令信号を上記油量調整手段を作動させるために出力す
る構成にしてある。
【0014】このように構成した請求項1に係る発明で
は、所定の油圧シリンダのストローク量がストローク量
検出手段によって検出されるとともに、操作状態検出手
段によって所定の油圧シリンダと他のアクチュエータの
それぞれの操作状態が検出される。判断手段は、ストロ
ーク量検出手段から出力される信号により、所定の油圧
シリンダのストローク量がストロークエンド近傍の緩衝
制御領域内のものであると判断し、しかも、操作状態検
出手段から出力される信号により、所定の油圧シリンダ
が停止状態、及びストロークエンドから離れる方向に作
動している状態のいずれかの状態であり、かつ、他のア
クチュエータが作動している状態であると判断したとき
には、緩衝制御を実施しない指令信号、すなわち、可変
容量型油圧ポンプの吐出量を制限させない指令信号を油
量調整手段を作動させるために出力する。これにより、
油圧ポンプの吐出量が通常制御時の大きな流量に保た
れ、上述した他のアクチュエータに十分な流量を供給す
ることができ、この他のアクチュエータの比較的速い作
動速度を確保することができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の建設機械の制御装
置の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明
の建設機械の制御装置の一実施形態を示す回路図、図2
は図1に示す一実施形態に備えられる判断手段における
処理手順を示すフローチャートである。
【0018】図1に示す本実施形態は、例えば油圧ショ
ベルに備えられるものであり、可変容量型油圧ポンプ1
に対して、所定の油圧シリンダ例えばブームシリンダ4
と、他のアクチュエータ例えばバケットシリンダ5とを
並列に接続してある。油圧ポンプ1とブームシリンダ
4、バケットシリンダ5との間には、それぞれ例えば油
圧パイロット式のブーム用方向制御弁2、バケット用方
向制御弁3を設けてある。ブーム用方向制御弁2は、油
圧ポンプ1から吐出された圧油をブームシリンダ4のロ
ッド側に供給する位置(A)と、油圧ポンプ1からブー
ムシリンダ4のボトム側に圧油を供給する位置(B)
と、油圧ポンプ1とブームシリンダ4との間の流れを遮
断し、油圧ポンプ1から吐出された圧油をタンクに逃が
す中立位置(C)とを有している。同様に、バケット用
方向制御弁3も油圧ポンプ1から吐出された圧油をバケ
ットシリンダ5のロッド側に供給する位置(A)と、油
圧ポンプ1からバケットシリンダ5のボトム側に圧油を
供給する位置(B)と、油圧ポンプ1とバケットシリン
ダ5との間の流れを遮断し、油圧ポンプ1から吐出され
た圧油をタンクに逃がす中立位置(C)とを有してい
る。
【0019】また、ブームシリンダ4には、そのストロ
ーク量を検出し、信号として出力するストローク量検出
手段16を取り付けてある。方向制御弁2,3は、操作
レバー6,7のそれぞれで操作されるようになってお
り、ブーム用方向制御弁2と操作レバー6との間には、
ブームシリンダ4の操作状態を検出し、信号を出力する
操作状態検出手段、例えば、圧力検出器21,22を設
けてある。圧力検出器21は、ブームシリンダ4が伸長
する方向にブーム用方向制御弁2が切り換えられる際
に、このブーム用方向制御弁2の一方のパイロット室に
与えられるパイロット圧P1を検出し、圧力検出器22
は、ブームシリンダ4が収縮する方向にブーム用方向制
御弁2が切り換えられる際に、このブーム用方向制御弁
2の他方のパイロット室に与えられるパイロット圧P2
を検出する。また、バケット用方向制御弁3と操作レバ
ー7との間には、バケットシリンダ5の操作状態を検出
し、信号を出力する操作状態検出手段、例えば、圧力検
出器23,24を設けてある。圧力検出器23は、バケ
ットシリンダ5が伸長する方向にバケット用方向制御弁
3が切り換えられる際に、このバケット用方向制御弁3
の一方のパイロット室に与えられるパイロット圧P3を
検出し、圧力検出器24は、バケットシリンダ5が収縮
する方向にバケット用方向制御弁3が切り換えられる際
に、このバケット用方向制御弁3の他方のパイロット室
に与えられるパイロット圧P4を検出する。
【0020】ストローク量検出手段16で検出された信
号、及び圧力検出器21,22,23,24で検出され
た信号は、制御手段15に入力される。この制御手段1
5は、判断手段12aを含むCPU12と、記憶手段1
3と、出力手段14とを内蔵している。
【0021】上述の判断手段12aは、ストローク量検
出手段16で検出された信号と、圧力検出器21,2
2,23,24で検出された信号とに基づいて、ブーム
シリンダ4の緩衝制御を実施するかどうかを判断し、そ
の判断結果に対応する指令信号を油圧ポンプ1の吐出量
を調整する後述の油量調整手段を作動させるために出力
する。この判断手段12aは、例えばストローク量検出
手段16から出力される信号により、ブームシリンダ4
のストローク量Sがストロークエンド近傍の緩衝制御領
域内のものであると判断し、このブームシリンダ4がス
トロークエンドに近づく方向に作動していると判断した
ときは、油圧ポンプ1の吐出量を制限する緩衝制御のた
めの指令信号を出力する。また、判断手段12aは、ス
トローク量検出手段16から出力される信号により、ブ
ームシリンダ4のストローク量Sがストロークエンド近
傍の緩衝制御領域内のものであるものの、圧力検出器2
1,22から出力される信号によりブームシリンダ4が
停止状態、あるいはストロークエンドから離れる方向に
作動している状態にあり、しかも圧力検出器23,24
から出力される信号により、バケットシリンダ5が作動
状態にあると判断したときは、油圧ポンプ1の吐出量を
制限しない通常制御のための指令信号を出力する。さら
に、判断手段12aは、圧力検出器21,22から出力
される信号によりブームシリンダ4が停止状態にあると
判断し、同時に圧力検出器23,24から出力される信
号によりバケットシリンダ5が停止状態にあると判断し
たときは、油圧ポンプ1の吐出量を最小に設定するため
の指令信号を出力する。なお、判断手段12aは、上記
以外の状態が検出されたときは、油圧ポンプ1の吐出量
を制限しない通常制御のための指令信号を出力する。
【0022】また、制御手段15の記憶手段13には、
図1のブームシリンダ4部分に例示した、ブームシリン
ダ4の最収縮時のストローク量S1、収縮状態における
緩衝制御開始時のストローク量S2、伸長状態における
緩衝制御開始時のストローク量S3、最伸長時のストロ
ーク量S4の4つの値をあらかじめ記憶させてある。ま
た、上述した制御手段15の出力手段14は、CPU1
2の判断手段12aから出力される指令信号に応じた制
御信号を出力する。
【0023】前述した油圧ポンプ1は、吐出量を調節す
るための斜板11を備えており、この斜板11はレギュ
レータ10によって駆動が制御される。レギュレータ1
0は、パイロットポンプ8から出力されるパイロット圧
を電磁比例減圧弁9を通して与えられる制御圧により駆
動する。電磁比例減圧弁9は、制御手段15の出力手段
14から出力される制御信号に応じて駆動する。
【0024】上述したレギュレータ10、電磁比例減圧
弁9、及びパイロットポンプ8は、上述したCPU12
に備えられる判断手段12aから出力される指令信号に
相応して油圧ポンプ1の吐出量を調整可能な油量調整手
段を構成している。
【0025】次に、CPU12に備えられる判断手段1
2aの作用を、図2のフローチャートによって説明す
る。
【0026】はじめに、手順S49に示すように、制御
手段15のCPU12に内蔵される判断手段12aに、
ストローク量検出手段16から出力されるブームシリン
ダ4のストローク量Sと、ブームシリンダ4の操作状態
を検出する圧力検出器21,22のパイロット圧P1,
P2、及びバケットシリンダ5の操作状態を検出する圧
力検出器23,24のパイロット圧P3,P4が読み込
まれる。
【0027】次に手順S50に移り、記憶手段13に記
憶させてあるS3,S4を呼び出し、S3≦S≦S4、
であるかどうか判断する。すなわち、読み込んだブーム
シリンダ4のストローク量Sが、ストロークエンド近傍
の緩衝制御領域内(ロッド側)にあるかどうか判断す
る。この手順S50の条件を満足した場合(Yes)
は、手順S51に進む。
【0028】この手順S51では、P1>P2、すなわ
ち、ブームシリンダ4がストロークエンド(S4に相
当)方向に伸長している状態にあるかどうか判断する。
この手順S51の条件を満足した場合(Yes)は、手
順S54に進む。
【0029】この手順S54では、油圧ポンプ1の吐出
量を制限、すなわち減少させる指令信号を出力する。な
お、この指令信号に応じて図1に示す制御手段15の出
力手段14から電磁比例減圧弁9に制御信号が出力さ
れ、この電磁比例減圧弁9が油圧ポンプ1の吐出量を減
少させるようにレギュレータ10を駆動する。これによ
り、ブームシリンダ4に供給される流量が減少し、この
ブームシリンダ4の作動速度が低下し、伸長時のストロ
ークエンド(S4に相当)に至ったときの衝撃を緩和す
る緩衝制御が実施される。
【0030】また、上述した手順S51の条件が満たさ
れなかった場合には(No)、手順S55に進む。この
手順S55では、P1<P2、すなわち、ブームシリン
ダ4がストロークエンドS4から離れる方向に作動して
いるかどうか判断する。この手順S55の条件を満足し
た場合(Yes)、手順S59に進む。この手順S59
では、油圧ポンプ1の吐出量を通常(最大)にする指令
信号が出力される。なお、この指令信号に応じて図1に
示す制御手段15の出力手段14から電磁比例減圧弁9
に制御信号が出力され、この電磁比例減圧弁9が油圧ポ
ンプ1の吐出量を最大に保つようにレギュレータ10を
駆動する。これにより、ブームシリンダ4に供給される
流量は最大となり、このブームシリンダ4を通常の作動
速度で駆動する通常制御が実施される。
【0031】手順S59の次は、前述した手順S49に
戻り、前述した判断が引き続きおこなわれる。
【0032】また、上述した手順S55の条件が満たさ
れなかった場合(No)には、P1=P2、すなわち、
ブームシリンダ4が停止している状態であり、手順S5
8に進む。この手順S58では、P3≠P4、すなわ
ち、バケットシリンダ5が作動しているかどうか判断す
る。この判断が満たされた場合(Yes)、手順S59
に進み、前述したように通常制御のための指令信号が出
力される。したがって、このときバケットシリンダ5を
通常の作動速度で駆動することができる。
【0033】手順S58の条件が満たされなかった場合
(No)、すなわち、P3=P4であってバケットシリ
ンダ5も停止している場合には、手順S60に進む。こ
の手順S60では、油圧ポンプ1の吐出量を最小にする
指令信号が出力される。なお、この指令信号に応じて図
1に示す制御手段15の出力手段14から電磁比例減圧
弁9に制御信号が出力され、この電磁比例減圧弁9が油
圧ポンプ1の吐出量を最小に保つようにレギュレータ1
0を駆動する。
【0034】手順S60の次は、前述した手順S49に
戻り、前述した判断が引き続きおこなわれる。
【0035】また、上述した手順S50の条件が満たさ
れなかった場合(No)には、手順S52に進む。この
手順S52では、記憶手段13に記憶させてあるS1,
S2を呼び出し、S1≦S≦S2、であるかどうか判断
する。すなわち、読み込んだブームシリンダ4のストロ
ーク量Sが、ストロークエンド近傍の緩衝制御領域内
(ボトム側)にあるかどうか判断する。この手順S52
の条件を満足した場合(Yes)は、手順S53に進
む。
【0036】この手順S53では、P1<P2、すなわ
ち、ブームシリンダ4がストロークエンド(S1に相
当)方向に収縮している状態にあるかどうか判断する。
この手順S53の条件を満足した場合(Yes)は、手
順S54に進む。
【0037】この手順S54では、前述したように油圧
ポンプ1の吐出量を制限、すなわち減少させる指令信号
を出力し、これに応じて油圧ポンプ1の吐出量が減少
し、ブームシリンダ4の作動速度が低下し、収縮時のス
トロークエンド(S1に相当)に至ったときの衝撃を緩
和する緩衝制御が実施される。
【0038】また、上述した手順S53の条件が満たさ
れなかった場合には(No)、手順S56に進む。この
手順S56では、P1>P2、すなわち、ブームシリン
ダ4がストロークエンド(S1に相当)から離れる方向
に作動しているかどうか判断する。この手順S56の条
件を満足した場合(Yes)、手順S59に進む。この
手順S59では、前述したように、油圧ポンプ1の吐出
量を通常(最大)にする指令信号が出力され、油圧ポン
プ1の吐出量は最大となり、このブームシリンダ4を通
常の作動速度で駆動する通常制御が実施される。
【0039】また、上述した手順S56の条件が満たさ
れなかった場合(No)には、すなわち、P1=P2で
あり、ブームシリンダ4が停止している状態であり、前
述した手順S58に進み、バケットシリンダ5も停止し
ているかどうか判断される。以下、前述した判断、処理
を実施する。
【0040】また、前述した手順S52の判断が満たさ
れなかった場合には(No)、手順S57に進む。この
手順S57では、P1=P2、すなわち、ブームシリン
ダ4が停止しているかどうか判断される。この条件が満
たされた場合には(Yes)、前述した手順S58に進
む。以下、前述した判断、処理を実施する。
【0041】また、手順S57の条件が満たされない場
合には(No)、ブームシリンダ4が通常の作動を実施
している場合であり、前述した手順S59に進み、油圧
ポンプ1の吐出量を通常(最大)にする指令信号が出力
され、油圧ポンプ1の吐出量は最大となり、このブーム
シリンダ4を通常の作動速度で駆動する通常制御が実施
される。
【0042】本実施形態にあっては、上述のように、ブ
ームシリンダ4が伸長方向に作動している状態でそのス
トローク量がストロークエンド近傍の緩衝制御領域内に
入ったとき、及び収縮方向に作動している状態でそのス
トローク量がストロークエンド近傍の緩衝制御領域内に
入ったときには、図2の手順S54に示すように、CP
U12に内蔵される判断手段12aから緩衝制御を指令
する指令信号が出力手段14に出力され、これにより油
圧ポンプ1の吐出量が減少するように制限され、従来と
同様に、ブームシリンダ4がストロークエンドに至った
ときの衝撃が緩和される。
【0043】また、ブームシリンダ4に並列に設けられ
るバケットシリンダ5が操作されている場合で、しかも
ブームシリンダ4のストローク量Sが緩衝制御領域内に
入っている場合でも、ブームシリンダ4が停止状態にあ
るか、ストロークエンドから離れる方向に作動している
状態にあるときには、図2の手順S59に示すように、
判断手段12aから通常制御を指令する指令信号が出力
手段14に出力され、これにより油圧ポンプ1から最大
流量が吐出され、バケットシリンダ5に十分に大きな流
量を供給でき、このバケットシリンダ5の作動速度の低
下を防ぐことができ、このバケットシリンダ5の駆動に
よるバケットの作動を介しておこなわれる作業の能率を
向上させることができる。
【0044】また、操作レバー6,7が共に操作され
ず、ブームシリンダ4とバケットシリンダ5とが停止状
態に保持されている場合には、図2の手順S60に示す
ように、判断手段12aから出力手段14に油圧ポンプ
1の吐出量を最小に保つように指令する指令信号が出力
され、これにより省エネを実現させることができる。
【0045】なお、上述した実施形態では、所定の油圧
シリンダとしてブームシリンダ4を挙げ、他のアクチュ
エータとしてバケットシリンダ5を挙げているが、本発
明は、これらのアクチュエータに限られない。要する
に、所定の油圧シリンダと他のアクチュエータとが油圧
ポンプ1に対して並列に設けられ、所定の油圧シリンダ
が緩衝制御され得るものであれば適用することができ
る。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、所
定の油圧シリンダのストローク量がストロークエンド近
傍の緩衝制御領域内にある場合でも、所定の油圧シリン
ダが停止状態にあるとき、及び所定の油圧シリンダがス
トロークエンドから離れるときのいずれかの状態であっ
て、この所定の油圧シリンダと並列に配置される他のア
クチュエータが操作されるときには、可変容量油圧ポン
プの吐出量を大きく保ち、他のアクチュエータに十分に
大きな流量を供給し、この他のアクチュエータの通常の
作動速度を維持することができ、この他のアクチュエー
タを介しておこなわれる作業の能率を従来に比べて向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械の制御装置の一実施形態を示
す回路図である。
【図2】図1に示す一実施形態に備えられる判断手段に
おける処理手順を示すフローチヤートである。
【図3】従来の建設機械の制御装置の一例を示す回路図
である。
【図4】図3に示す従来の建設機械の制御装置に備えら
れる油圧シリンダの時間tに対するストロークSの関係
を示す特性図である。
【符号の説明】
1 可変容量型油圧ポンプ 2 ブーム用方向制御弁 3 バケット用方向制御弁 4 ブームシリンダ(所定の油圧シリンダ) 5 バケットシリンダ(他のアクチュエータ) 6 操作レバー 7 操作レバー 8 パイロットポンプ 9 電磁比例減圧弁 10 レギュレータ 11 斜板 12 中央演算処理装置(CPU) 12a 判断手段 13 記憶手段 14 出力手段 15 制御手段 16 ストローク量検出手段 21 圧力検出器(操作状態検出装置) 22 圧力検出器(操作状態検出装置) 23 圧力検出器(操作状態検出装置) 24 圧力検出器(操作状態検出装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/22 F15B 11/00 F15B 11/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の油圧シリンダ、及びこの所定の油
    圧シリンダに並列に設けられる他のアクチュエータを含
    む複数のアクチュエータと、これらのアクチュエータに
    圧油を供給する可変容量型油圧ポンプと、上記アクチュ
    エータのそれぞれに対応して設けられ、上記可変容量型
    油圧ポンプから上記アクチュエータのそれぞれに供給さ
    れる圧油の方向および量を制御する方向制御弁と、上記
    所定の油圧シリンダのストローク量を検出するストロー
    ク量検出手段と、このストローク量検出手段から出力さ
    れる信号により上記所定の油圧シリンダのストローク量
    が、ストロークエンド近傍の緩衝制御領域内のものであ
    るかどうか判断し、判断結果に対応する指令信号を出力
    する判断手段と、この判断手段から出力される指令信号
    に応じて上記可変容量型油圧ポンプの吐出量を調整可能
    な油量調整手段とを備え、 上記判断手段によって、上記ストローク量検出手段から
    出力される信号が緩衝制御領域内のものであると判断さ
    れたとき、この判断手段から上記所定の油圧シリンダの
    作動速度を緩やかな速度にする指令信号を上記油量調整
    手段を作動させるために出力し、所定の緩衝制御を実施
    する建設機械の制御装置において、 上記所定の油圧シリンダと上記他のアクチュエータのそ
    れぞれの操作状態を検出し信号を出力する操作状態検出
    手段を設けるとともに、 上記判断手段、 上記ストローク量検出手段から出力される信号により、
    上記所定の油圧シリンダのストローク量が上記ストロー
    クエンド近傍の緩衝制御領域内のものであると判断し、 しかも、上記操作状態検出手段から出力される信号によ
    り、上記所定の油圧シリンダが停止状態、及びストロー
    クエンドから離れる方向に作動している状態のいずれか
    の状態であり、かつ、上記他のアクチュエータが作動し
    ている状態であると判断したときには、 上記可変容量型油圧ポンプの吐出量を制限させない 指令
    信号を上記油量調整手段を作動させるために出力するこ
    とを特徴とする建設機械の制御装置。
  2. 【請求項2】 上記判断手段は、上記操作状態検出手段
    から出力される信号 により、上記所定の油圧シリンダと
    上記他のアクチュエータの双方が停止状態であると判断
    したときには、上記可変容量型油圧ポンプの吐出量を最
    小にする指令信号を上記油量調整手段を作動させるため
    に出力することを特徴とする請求項1記載の建設機械の
    制御装置。
  3. 【請求項3】 上記方向制御弁のそれぞれが、パイロッ
    ト圧に応じて切り換えられる油圧パイロット式の方向制
    御弁であるとともに、 上記操作状態検出手段が、上記パイロット圧の大きさを
    検出する圧力検出器である ことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の建設機械の制御装置。
  4. 【請求項4】 上記所定の油圧シリンダが、建設機械本
    体に回動可能に設けられるブームを駆動するブームシリ
    ンダであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の建設機械の制御装置。
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