JP3195859U - シェード - Google Patents

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Abstract

【課題】合成樹脂製の糸によりスクリーンを織成して、55%以上のUV遮蔽率でもって日照をほどよく取り入れながら、簾よりも優れた通気性でもって風通しのよいシェードを提供する。【解決手段】建家に開口する開口部をスクリーンによって前記建家の外方から覆うようにした掛け簾状のシェードを前提とする。そして、スクリーンは、UV遮蔽率が55%以上でかつ通気性が400cm3/cm2・sec以上得られるように、合成樹脂よりなる平たいテープ状の糸をラッセル織りして縦方向に経糸21,22の織目20を連ねた鎖織の列2,2,…のうちの1列おきで互いに相隣なる鎖織の列2,2同士の間において上下方向の3〜5個の織目20,20,…おきに通風可能な隙間4,4,…を有して織成している。【選択図】図3

Description

本考案は、建家に開口する開口部をスクリーンによって建家の外方から覆うようにした掛け簾状のシェードに関する。
従来より、シェードとしては、開口部の上縁において上端が支持されたスクリーンを下方へ垂らして開口部を建家の外方から覆うようにしたものが知られている(特許文献1参照)。このスクリーンは、合成樹脂製の不織布よりなり、直径が1mm〜1.5mmで、ピッチが8mm〜12mmの多数の通気孔を有している。
実用新案登録第3170114号公報
ところで、日本古来より、建家の外方から開口部を覆うために、糸で竹やよしを編み連ねた簾がある。この簾は、視界を確保しつつ遮光性を備えている上、通気性を備えており、現在も人気が高く広く愛用されている。このような簾では、UV遮蔽率が55%程度しかないものの、通気性が300cm3/cm2・sec程度確保されているため、日照をほどよく取り入れながら、風通しをよくしている。
これに対し、前記従来のものでは、スクリーン自体が合成樹脂製の不織布よりなるため、高いUV遮蔽率が得られてはいるものの、通気性については、スクリーンに開口する多数の通気孔のみに依存される。しかし、このものでは、多数の通気孔の直径が1mm〜1.5mmで、ピッチが8mm〜12mmであるため、通気孔のみでは簾に近い通気性が得られるはずもなく、その対策が切望されていた。
本考案は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、合成樹脂製の糸によりスクリーンを織成して、55%以上のUV遮蔽率でもって日照をほどよく取り入れながら、簾よりも優れた通気性でもって風通しのよいシェードを提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案では、建家に開口する開口部をスクリーンによって前記建家の外方から覆うようにした掛け簾状のシェードを前提とする。そして、前記スクリーンは、UV遮蔽率が55%以上でかつ通気性が400cm3/cm2・sec以上得られるように、合成樹脂よりなる平たいテープ状の糸をラッセル織りして縦方向に経糸の織目を連ねた鎖織の列のうちの予め設定された列おきで互いに相隣なる鎖織の列同士の間において上下方向の予め設定された数量の織目おきに通風可能な隙間を有して織成されていることを特徴としている。
また、前記隙間を、前記鎖織の列の1列おきでかつ上下方向の3〜5個の織目おきに設けていてもよい。
これに対し、前記隙間を、前記鎖織の列の6〜15列おきの互いに相隣なる列同士の間でかつ上下方向の8〜12個の織目おきに上下方向の12〜16個の織目に相当するように設けていてもよい。
前記鎖織の列の6〜15列おきでかつ上下方向の8〜12個の織目おきに上下方向の18〜12個の織目に相当するように設けていてもよい。
以上、要するに、UV遮蔽率が55%以上でかつ通気性が400cm3/cm2・sec以上得られるように、合成樹脂よりなる平たいテープ状の糸をラッセル織りして縦方向に経糸の織目を連ねた鎖織の列のうちの予め設定した列おきで互いに相隣なる鎖織の列同士の間において上下方向の数量の織目おきに通風可能な隙間を有してスクリーンを織成することで、55%以上のUV遮蔽率でもって日照をほどよく取り入れながら、合成樹脂製の平たいテープ状の糸をラッセル織りした際の隙間のみならず糸同士の空隙からの通風も可能となって簾よりも風通しをよくすることができる。
また、隙間を鎖織の列の1列おきでかつ上下方向の3〜5個の織目おきに設けることで、隙間からの通風量を十分に確保することができる。
これに対し、隙間を鎖織の列の6〜15列おきの互いに相隣なる列同士の間でかつ上下方向の8〜12個の織目おきに上下方向の12〜16個の織目に相当するように設けることで、隙間からの通風量を十分に確保することができる。
本考案の第1の実施の形態に係るシェードを窓枠の上縁部に吊した状態での斜視図である。 図1のシェードのスクリーンの一部を拡大した状態で正面から見た拡大写真である。 図2のスクリーンの一部をさらに拡大した状態での最拡大写真である。 本考案の第2の実施の形態に係るシェードを窓枠の上縁部に吊した状態での斜視図である。 図4のシェードのスクリーンの一部を拡大した状態で正面から見た拡大写真である。 図5のスクリーンの一部をさらに拡大した状態での最拡大写真である。
以下、添付図面を参照しながら、本考案の実施の形態について説明し、本考案の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本考案を具体化した一例であって、本考案の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は本考案の第1の実施の形態に係るシェードを窓枠の上縁部に吊した状態での斜視図を示している。
図1において、1は本考案の実施の形態に係るシェードであって、このシェード1は、建家Aに開口する開口部としての窓枠A1を外方から覆う略矩形状のスクリーン10を備えている。また、シェード1のスクリーン10は、上下両端においてそれぞれ折り返された折返し部分11,11を備え、この各折返し部分11にはそれぞれの幅方向の等間隔置きに4個のハトメ12,12,…が取り付けられている。
シェード1は、窓枠A1自体が幅広であるために2枚を一部重ねて用いられている。そして、上下の各折返し部分11における左右両端のハトメ12,12には、それぞれロープ13が結わえられている。この場合、互いに重ね合わされたシェード1,1同士の上下の各折返し部分11におけるハトメ12,12には、単一のロープ13が結わえられている。そして、上側の折返し部分11の左右両端のハトメ12,12に結わえたロープ13は、窓枠A1の上方にそれぞれ設けられたフック14に対しリング15を介してそれぞれ止着されている。一方、各シェード1の下側の折返し部分11の左右両端のハトメ12,12,12にそれぞれ結わえられたロープ13は、合成樹脂製の袋本体に水が充填されることによって錘として機能する錘用水袋16,16,16にそれぞれ係止されている。
図2はシェード1のスクリーン10の一部を拡大した状態で正面から見た拡大写真、図3はスクリーン10の一部をさらに拡大した状態での最拡大写真をそれぞれ示している。
図2及び図3に示すように、スクリーン10は、ポリエチレン樹脂よりなる平たいテープ状の経糸21,22と緯糸31,32とが用いられている。各経糸21,22と各緯糸31,32とは、それぞれ互いに色が異なる2種類の糸が用いられている。そして、スクリーン10は、各経糸21,22と各緯糸31,32とをラッセル織りして縦方向(図2及び図3では上下方向)で互いに経糸21,22の織目20,20,…を連ねた鎖織の列2,2,…のうちの1列おきで互いに相隣なる鎖織の列2,2同士の間において上下方向の3個の織目20,20,20おきに通風可能な隙間4を有して織成されている。鎖織の列2,2,…は、1列おきに互いに色の異なる経糸21,22によって織目20,20,…を連ねて形成される。
また、緯糸31,32のうちの一方の緯糸31は、互いに相隣なる4つの鎖織の列2,2,…のうちの左右方向一方端側で互いに相隣なる2つの鎖織の列2,2同士の間において経糸21,22の4つの織目20,20,…に対し交互に挿入されて折り返されることを繰り返す一方、左右方向他方端側で互いに相隣なる2つの鎖織の列2,2同士の間において経糸21,22の4つの織目20,20,…に対し交互に挿入されて折り返されることを繰り返しながら、当該4つの鎖織の列2,2,…の間で上下方向に織成される。この場合、一方の緯糸31は、複数用いられ、3個の鎖織の列2,2,2おきにそれぞれ上下方向に編成される。
一方、他方の緯糸32も、互いに相隣なる4つの鎖織の列2,2,…のうちの左右方向一方端側で互いに相隣なる2つの鎖織の列2,2同士の間において経糸21,22の4つの織目20,20,…に対し交互に挿入されて折り返されることを繰り返す一方、左右方向他方端側で互いに相隣なる2つの鎖織の列2,2同士の間において経糸21,22の4つの織目20,20,…に対し交互に挿入されて折り返されることを繰り返しながら、当該4つの鎖織の列2,2,…の間で上下方向に織成される。この場合、他方の緯糸32も、複数用いられているものの、3つの鎖織の列2,2,2と2つの鎖織の列2,2おきとを交互に繰り返しながらそれぞれ上下方向に編成される。この場合、双方の緯糸31,32により織成される3つの鎖織の列2,2,2のうち、左右方向一方端側で互いに相隣なる2つの鎖織の列2,2同士の間には隙間4が存在しておらず、左右方向他方端側で互いに相隣なる2つの鎖織の列2,2同士の間には上下方向の3個の織目20,20,20おきに隙間4,4,…が存在している。
ここで、スクリーン10の試験片を用いた品質試験の結果について述べる。この品質試験結果は、一般財団法人ボーケン品質評価機構の生活用品試験センターより2014年6月19日に報告された品質試験報告書に基づくものである。
先ず、遮光性試験では、試験方法として、
JIS L 1055:2009 A法により、光源照度:10000Lxの条件で行った。
その結果、スクリーン10の試験片では、54.30%の遮光性が得られた。
また、引張強さ及び伸び率試験では、試験方法として、
JIS L 1096:2010 ストリップ法により、定速緊張形引張試験機を用いて、引張速度:20cm/分の条件で行った。
その結果、スクリーン10の試験片では、縦方向及び横方向での強力が332N及び174Nであり、縦方向及び横方向での伸び率が48.8%および73.7%であった。
また、通気性の試験では、試験方法として、
JIS L 1096:2010 フラジール形法により行った。
その結果、スクリーン10の試験片では、414.7cm3/cm2・secの通気性が得られた。
更に、UV遮蔽率試験では、試験方法として、
紫外線ランプ法により、紫外線ランプ:フナコシF−100Zを使用し、測定波長域:300〜400nmでブルーフィルターを使用して行った。また、紫外線センサーとして英弘精機株式会社のものを用いた。
その結果、スクリーン10の試験片では56.0%のUV遮蔽率が得られた。
次に、スクリーン10の試験片を用いた遮熱性試験の結果について述べる。この遮熱性試験結果は、一般財団法人カケンテストセンターの大阪事務所の資材テストラボより平成26年8月13日に報告された試験報告書に基づくものである。
先ず、遮熱性試験では、試験を開始するに当たり、発砲スチロール製の資料台に開口を設け、この開口を資料台の上面から閉塞するように黒画用紙を配置する。次いで、黒画用紙の上に、開口の縁に位置するように試料ホルダを載せ、この試料ホルダに、スクリーン10の試験片を保持する。このとき、スクリーン10の試験片は、黒画用紙の約5mm上方に離間した状態で保持されている。
また、使用ランプとして、岩崎電気(株)製のアイランプ(スポット)PRS100V500Wを用い、このランプを資料台の上面から500mm離して照射してから、資料台の下方に設置したサーモカメラによって、黒画用紙の温度を経時的に測定した。なお、サーモカメラとしては、NEC三栄(株)製のTH9100PMV(放射率1.0と設定)を使用している。
そして、遮熱性試験では、試験方法として、ランプを資料台の上面から500mm離した位置からスクリーン10の試験片の表側に15分間照射し、黒画用紙の裏側の温度を経時的に測定した。なお、スクリーン10の試験片はランプの光軸の加減から場所を移動させるなどして繰り返し4回行い、それぞれの位置での平均値を算出した。このとき、比較例として、スクリーン10の試験片がない状態でランプを黒画用紙に15分間直接照射した際の当該黒画用紙の裏側の温度をそれぞれ(°C)内に示す。
その結果、スクリーン10の試験片と、当該試験片なしとでは、それぞれの位置でのサーモカメラによる黒画用紙の裏側の温度の平均値が、44.7°C(45.6°C)、41.0°C(46.2°C)、42.4°C(44.7°C)、42.0°C(46.2°C)となり、ランプの光軸の加減によっては、温度を1°C〜5°C下げる効果があることが判った。
したがって、本実施の形態では、ポリエチレン樹脂よりなる平たいテープ状の糸を経糸21,22及び緯糸31,32として用い、この経糸21,22と緯糸31,32とをラッセル織りして縦方向で互いに経糸21,22の織目20,20,…を連ねた鎖織の列2,2,…のうちの1列おきで互いに相隣なる鎖織の列2,2同士の間において上下方向の3個の織目3,3,3おきに通風可能な隙間4を有して織成されているので、55%以上のUV遮蔽率でもって日照をほどよく取り入れながら、1列おきで互いに相隣なる鎖織の列2,2同士の間において上下方向の3個の織目20,20,20おきに通風可能な隙間4,4,…のみならず経糸21,22及び緯糸31,32同士の空隙からの通風も可能となって簾よりも風通しをよくすることができる。
また、隙間4,4,…が鎖織の列2,2,…の1列おきでかつ上下方向の3個の織目20,20,…おきに設けられていることにより、隙間4,4,…からの通風量を十分に確保することができる。しかも、スクリーン10の試験片と当該試験片なしとでは、サーモカメラによる黒画用紙の裏側の温度の平均値を1°C〜5°C下げる効果があり、スクリーン10によって遮熱性を十分に発揮することができる。
次に、本考案の第2の実施の形態を図4〜図6に基づいて説明する。
この実施の形態では、ラッセル織りして織成されたスクリーンの構造を変更している。なお、スクリーンの構造を除くその他の構成は、第1の実施の形態の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。図4は本考案の第2の実施の形態に係るシェードを窓枠の上縁部に吊した状態での斜視図、図5はシェードのスクリーンの一部を拡大した状態で正面から見た拡大写真、図6はスクリーンの一部をさらに拡大した状態での最拡大写真をそれぞれ示している。
すなわち、本実施の形態では、図4に示すように、シェード5は、窓枠A1を外方から覆う略矩形状のスクリーン50を備えている。また、シェード5のスクリーン50は、上下両端においてそれぞれ折り返された折返し部分51,51を備え、この各折返し部分51にはそれぞれの幅方向の等間隔置きに4個のハトメ52,52,…が取り付けられている。
シェード5は、窓枠A1自体が幅広であるために2枚を一部重ねて用いられている。そして、上下の各折返し部分51における左右両端のハトメ52,52には、それぞれロープ53が結わえられている。この場合、互いに重ね合わされたシェード5,5同士の上下の各折返し部分51におけるハトメ52,52には、単一のロープ53が結わえられている。そして、上側の折返し部分51の左右両端のハトメ52,52に結わえたロープ53は、窓枠A1の上方にそれぞれ設けられたフック14に対しリング15を介してそれぞれ止着されている。一方、各シェード5の下側の折返し部分51の左右両端のハトメ52,52,52にそれぞれ結わえられたロープ53は、各錘用水袋16にそれぞれ係止されている。
図5及び図6に示すように、スクリーン50は、ポリエチレン樹脂よりなる平たいテープ状の経糸61,62と緯糸71,72とが用いられている。各経糸61,62と各緯糸71,72とは、それぞれ互いに色が異なる2種類の糸が用いられている。そして、スクリーン50は、各経糸61,62と各緯糸71,72とをラッセル織りして縦方向(図5及び図6では上下方向)で互いに経糸61,62の織目60,60,…を連ねた鎖織の列6,6,…のうちの12列おきの互いに相隣なる鎖織の列6,6同士の間において上下方向の10個の織目60,60,…おきに上下方向の16個の織目60,60,…に相当する通風可能な隙間8を有して織成されている。鎖織の列6,6,…は、1列おきに互いに色の異なる経糸61,62によって織目60,60,…を連ねて形成される。
また、緯糸71,72は、互いに相隣なる2つの鎖織の列6,6同士の間において経糸61,62の各織目60に対し交互に挿入されて折り返されることを繰り返しながら上下方向へ織成される。そして、緯糸71,72による互いに相隣なる2つの鎖織の列2,2同士の間で交互に挿入されて折り返されることを繰り返す織成は、鎖織りの列6,6,…のうちの12列おきの互いに相隣なる鎖織の列6,6同士の間で行われておらず、各緯糸71,72を鎖織の列6,6,…の上下方向の14個の織目60,60,…おきに上下方向で互いに相隣なる10個の織目60,60,…に対し挿入して織成することで、互いに相隣なる鎖織の列6,6同士の間において上下方向の10個の織目60,60,…おきに上下方向の14個の織目60,60,…に相当する通風可能な隙間8を形成している。
ここで、スクリーン50の試験片を用いた品質試験の結果について述べる。この品質試験結果は、一般財団法人ボーケン品質評価機構の生活用品試験センターより2014年6月19日に報告された品質試験報告書に基づくものである。
先ず、遮光性試験では、試験方法として、
JIS L 1055:2009 A法により、光源照度:10000Lxの条件で行った。
その結果、スクリーン50の試験片では、57.48%の遮光性が得られた。
また、引張強さ及び伸び率試験では、試験方法として、
JIS L 1096:2010 ストリップ法により、定速緊張形引張試験機を用いて、引張速度:20cm/分の条件で行った。
その結果、スクリーン50の試験片では、縦方向及び横方向での強力が267N及び170Nであり、縦方向及び横方向での伸び率が32.5%および44.0%であった。
また、通気性の試験では、試験方法として、
JIS L 1096:2010 フラジール形法により行った。
その結果、スクリーン50の試験片では、401.0cm3/cm2・secの通気性が得られた。
更に、UV遮蔽率試験では、試験方法として、
紫外線ランプ法により、紫外線ランプ:フナコシF−100Zを使用し、測定波長域:300〜400nmでブルーフィルターを使用して行った。また、紫外線センサーとして英弘精機株式会社のものを用いた。
その結果、スクリーン50の試験片では67.9%のUV遮蔽率が得られた。
次に、スクリーン50の試験片を用いた遮熱性試験の結果について述べる。この遮熱性試験結果は、一般財団法人カケンテストセンターの大阪事務所の資材テストラボより平成26年8月13日に報告された試験報告書に基づくものである。
先ず、遮熱性試験では、試験を開始するに当たり、発砲スチロール製の資料台に開口を設け、この開口を資料台の上面から閉塞するように黒画用紙を配置する。次いで、黒画用紙の上に、開口の縁に位置するように試料ホルダを載せ、この試料ホルダに、スクリーン50の試験片を保持する。このとき、スクリーン50の試験片は、黒画用紙の約5mm上方に離間した状態で保持されている。
また、使用ランプとして、岩崎電気(株)製のアイランプ(スポット)PRS100V500Wを用い、このランプを資料台の上面から500mm離して照射してから、資料台の下方に設置したサーモカメラによって、黒画用紙の温度を経時的に測定した。なお、サーモカメラとしては、NEC三栄(株)製のTH9100PMV(放射率1.0と設定)を使用している。
そして、遮熱性試験では、試験方法として、ランプを資料台の上面から500mm離した位置からスクリーン50の試験片の表側に15分間照射し、黒画用紙の裏側の温度を経時的に測定した。なお、スクリーン50の試験片はランプの光軸の加減から場所を移動させるなどして繰り返し4回行い、それぞれの位置での平均値を算出した。このとき、比較例として、スクリーン50の試験片がない状態でランプを黒画用紙に15分間直接照射した際の当該黒画用紙の裏側の温度をそれぞれ(°C)内に示す。
その結果、スクリーン50の試験片と、当該試験片なしとでは、それぞれの位置でのサーモカメラによる黒画用紙の裏側の温度の平均値が、41.7°C(45.6°C)、41.5°C(46.2°C)、42.7°C(44.7°C)、41.1°C(46.2°C)となり、ランプの光軸の加減によっては、温度を2°C〜5°C下げる効果があることが判った。
したがって、本実施の形態では、ポリエチレン樹脂よりなる平たいテープ状の糸を経糸61,62及び緯糸71,72として用い、この経糸61,62と緯糸71,72とをラッセル織りして縦方向で互いに経糸61,62の織目60,60,…を連ねた鎖織の列6,6,…のうちの12列おきの互いに相隣なる鎖織の列6,6同士の間において上下方向の10個の織目60,60,…おきに上下方向の14個の織目60,60,…に相当する通風可能な隙間8を有して織成されているので、67%以上のUV遮蔽率でもって日照をほどよく取り入れながら、12列おきの互いに相隣なる鎖織の列6,6同士の間において上下方向の10個の織目60,60,…おきに上下方向の14個の織目60,60,…に相当する通風可能な隙間8,8,…のみならず経糸61,62及び緯糸71,72同士の空隙からの通風も可能となって簾よりも風通しをよくすることができる。
また、隙間8,8,…が12列おきの互いに相隣なる鎖織の列6,6同士の間において上下方向の10個の織目60,60,…おきに上下方向の14個の織目60,60,…に相当していることにより、隙間8,8,…からの通風量を十分に確保することができる。しかも、スクリーン50の試験片と当該試験片なしとでは、サーモカメラによる黒画用紙の裏側の温度の平均値を2°C〜5°C下げる効果があり、スクリーン50によって遮熱性を十分に発揮することができる。
なお、本考案は、前記各実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、前記第1の実施の形態では、隙間4,4,…を鎖織の列2,2,…の1列おきでかつ上下方向の3個の織目20,20,…おきに設けたが、隙間が上下方向の4個又は5個の織目おきに設けられていてもよい。
また、前記第2の実施の形態では、鎖織の列6,6,…の12列おきの互いに相隣りなる列6,6同士の間でかつ上下方向の10個の織目60,60,…おきに上下方向の14個の織目60,60,…に相当する隙間8を設けたが、鎖織の列6〜11、13〜15のうちのいずれかの列おきの互いに相隣りなる列同士の間でかつ上下方向の8、9、11、又は12個の織目おきに上下方向の12、13、15、又は16個の織目に相当する隙間が設けられていてもよい。
また、前記各実施の形態では、2種類の色の異なる経糸21,22,61,62及び緯糸31,32,71,72を用いたが、単一種類又は3種類以上の互いに色の異なる経糸及び緯糸が用いられていてもよい。また、緯糸と経糸とが同色であってもよい。
また、前記各実施の形態では、スクリーン10,50の上下両端の折返し部分11,51にハトメ12,52を取り付けたが、スクリーンの上下両端に同幅に形成された円筒形状の止着具を取り付け、スクリーンが止着具の外周に巻回されて収容されるようにしてもよい。
更に、前記実施の形態では、ポリエチレン樹脂よりなる平たいテープ状の糸を経糸21,22,61,62及び緯糸31,32,71,72として用いたが、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、スチレン・アクリロニトリル共重合体、スチレン・ブタジエン・アクリロニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン(非変性)、ポリアセタール、ポリメチルメタクリレート、酢酸セルローズ、ポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタレート(ポリエステルシート)、ポリウレタン、三フッ化塩化エチレン、四フッ化エチレン、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合、四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合、四フッ化エチレンエチレン共重合、フッ化ビニリデン等の熱可塑性樹脂よりなる平たいテープ状の糸が経糸及び緯糸として用いられていてもよい。その場合、糸の作成時に紫外線散乱剤、紫外線吸収剤等を必要に応じて混入してUV遮蔽率を最適値にコントロールすることも可能である。
また、前記実施の形態では、経糸21,22,61,62及び緯糸31,32,71,72を、共に同じ幅(例えば1.2mm)に設定したが、これに限定されるものではなく、緯糸及び経糸が1mm〜2mm程度の幅に設定されていればよい。
また、前記実施の形態では、経糸21,22,61,62及び緯糸31,32,71,72の色をそれぞれ異ならせたが、緯糸及び経糸が全て同じ色であってもよい。
1 シェード
10 スクリーン
2 経糸による鎖織の列
20 経糸の織目
21,22 経糸
31,32 緯糸
4 隙間
5 シェード
50 スクリーン
6 経糸による鎖織の列
60 経糸の織目
61,62 経糸
71,72 緯糸
8 隙間
A 建家
A1 窓枠(開口部)

Claims (3)

  1. 建家に開口する開口部をスクリーンによって前記建家の外方から覆うようにした掛け簾状のシェードであって、
    前記スクリーンは、UV遮蔽率が55%以上でかつ通気性が400cm3/cm2・sec以上得られるように、合成樹脂よりなる平たいテープ状の糸をラッセル織りして縦方向に経糸の織目を連ねた鎖織の列のうちの予め設定された列おきで互いに相隣なる鎖織の列同士の間において上下方向の予め設定された数量の織目おきに通風可能な隙間を有して織成されていることを特徴とするシェード。
  2. 前記隙間は、前記鎖織の列の1列おきでかつ上下方向の3〜5個の織目おきに設けられている請求項1に記載のシェード。
  3. 前記隙間は、前記鎖織の列の6〜15列おきの互いに相隣なる列同士の間でかつ上下方向の8〜12個の織目おきに上下方向の12〜16個の織目に相当するように設けられている請求項1に記載のシェード。
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