JP3195821U - ブレードカバー付刃物 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用時においてもブレードカバーを刃物本体から取り外す必要のないブレードカバー付刃物を提供する。【解決手段】刃物のハンドル2先端にブレード3を保護するブレードカバー4を回動可能に軸着したことを主な特徴とし、刃物の使用時においてはブレードカバー4はハンドル2によって画定されたブレードカバー収納溝に収納される。【選択図】図1
Description
本考案は、ブレードカバー付の刃物に関するものである。
刃物の分野においては、従来から断面略U字状に形成されたハンドルの先端にブレードの基端部を軸着し、使用時にはブレードをハンドルの延長方向に回動させて切断作業を行い、携行時や保管時にはブレードを回動させてハンドルの溝内に収納させるものが折り畳み式鋸や折り畳み式ナイフとして知られている。
しかしながら、このようなブレードをハンドル側に折り畳む方式では、刃物の使用時にブレードの軸着部に力が加わり軸着部が損傷するといった問題や、使用時に誤ってブレードがハンドル側に回動して手を傷つけるという問題があった。
そこで、刃物本体(ハンドルとブレード)とは別体の保護具をブレードに装着してブレードを保護するものが考案されている。その一例として特開2001−87940号広報(以下「特許文献1」という。)には手鋸のブレードの先端に端部を引っ掛けてブレードに装着する断面がU字状の保護具が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている保護具では、適切にブレードが保護されるものの、手鋸の使用時においては保護具を取り外す必要があり、手間がかかることに加えて、取り外した保護具を紛失する恐れもある。
本考案は上記の問題点を解決することを課題としており、使用時においてもブレードカバーを刃物本体から取り外す必要のないブレードカバー付の刃物を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本考案は、刃物のハンドル先端にブレードカバーを回動可能に軸着したことを主な特徴とする。
すなわち、第1の本考案の刃物は、ハンドルと前記ハンドルの先端部に設けられたブレードと前記ハンドルの先端部に基端部が回動自在に軸着されたブレードカバーとを備えた刃物であって、前記ハンドルはブレードカバーを収納するためのブレードカバー収納溝を有し、前記ブレードカバーは前記ブレードの先端側に回動させて前記ブレードの刃部全体を覆う位置でロック機構により固定されるとともに前記ハンドルの基端側に回動させて前記ブレードカバー収納溝に収納されることを特徴とする。
ハンドルカバーの基端部はハンドルの先端部に回動可能に軸着され、ブレードの先端側に回動させてブレードの切断機能を有する刃部を全長に亘って保護する位置でロック機構によりロックされる。そのため刃物の携行時や保管時にブレードカバーが外れて刃部が露出することはない。ブレードカバーは刃部が直接他の物や人体に触れることを防止できる形状であればよく、平板状の形状で刃部の片面のみを覆ってもよく、また断面が略U字状に平板が折り返された形状として、刃部の両面を覆ってもよい。さらに平板2枚をスペーサーを介して重ねた形状としてもよい。ここで刃部とはブレードの内、対象物の切断に直接寄与する部分である。
そして、ブレードカバーはロック機構を解除することで刃部を覆う位置から回動可能となり、ハンドルの基端側に回動させてハンドルに設けられたブレードカバー収納溝に収納される。ブレードカバーは先端を除きハンドルの長手方向の周囲から突出することなく収納され、使用時においてハンドルを握ることに支障することはない。
ブレードカバーが刃部を覆う位置でロックされるロック機構を設ける位置は限定されず、軸着部付近でのハンドルとブレードカバーとの機械式ロックや磁力式ロックであってもよく、またブレードの先端部でのブレードとブレードカバーとの機械式ロックや磁力式ロックであってもよい。なお、本考案は鋸、ナイフ、包丁等のハンドルとブレードから構成される刃物全般に適用される。
さらに、第2の本考案の刃物は、第1の考案におけるロック機構がブレードカバーの軸着部に設けられたライナロックであることを特徴とする。
ロック機構がブレードカバーの軸着部に設けられたライナロックであれば、刃物の使用時に簡単にロック状態を解除することができる。なお、ロックフィンガーはハンドルの先端下部から一部が露出しているタブを構成することが好ましい。この位置であればハンドルを握ったまま親指でタブを押込んでロックを解除できるからである。
さらに第3の本考案の刃物は、第1又は第2の考案において、ブレードカバーが刃部の表裏を覆う形状に形成されていることを特徴とする。
刃部を覆う形状は、平板を断面略U字状に折り返すことや、平板をスペーサーを介して2枚重ねることで実現できる。この形状により刃部をより確実に保護することができる。
さらに、第4の本考案の刃物は、第1〜第3のいずれかの考案において、ブレードカバーがブレードカバー収納溝に収納された位置でブレードカバーの先端部がハンドルの基端部よりも後方に突出しているとともにブレードカバーが刃部全体を覆った位置でブレードカバーの先端部がブレードの先端部よりも突出していることを特徴とする。
これにより、ブレードカバーが刃部全体を覆った位置で刃部だけではなくブレードの先端部まで保護することができる。加えてブレードカバーがハンドルに収納された位置では、ブレードカバーの先端がハンドルより突出しているので、この部分を持ってブレードカバーをハンドルから引き出すことができる。
さらに第5の本考案の刃物は、第4の考案において、ブレードカバーの先端部にソングホールを設けたことを特徴とする。
携行時においてはソングホールにカラビナや紐を通すことにより、ベルトや鞄、リュック等に装着することができ、また保管時においては、壁のフック等に掛けることができる。
本考案のブレードカバー付刃物は、ハンドルに軸着されたブレードカバーが回動することで使用時においてもブレードカバーを刃物本体から取り外す必要がない。
そして、ロック機構がブレードカバーの軸着部に設けられたライナロックであれば、刃物の使用時に簡単にロック状態を解除することができる。
また、ブレードカバーが刃部の表裏を覆う形状に形成されているので、より確実に刃部を保護することができる。
さらにブレードカバーがブレードカバー収納溝に収納された位置でブレードカバーの先端部がハンドルの基端部よりも後方に突出しているとともにブレードカバーがブレードを覆った位置でブレードカバーの先端部がブレードの先端部よりも突出していれば、ブレードカバーがブレードを覆った位置で刃部だけではなくブレードの先端部まで保護することができる。加えてブレードカバーがハンドルに収納された位置では、ブレードカバーの先端がハンドルより突出しているので、この部分を持ってブレードカバーをハンドルから引き出すことができる。
さらに、ブレードカバーの先端部にソングホールが設けられているので、携行時や保管時に利用することができる。
本考案は、使用時においてもブレードカバーを刃物本体から取り外す必要のないブレードカバー付の刃物を提供するという目的を、ブレードカバーをハンドルの先端部に回動自在に軸着することにより実現した。以下に本考案の好ましい実施の形態について図を用いて説明する。
図1は、本考案の実施例を示す正面図、図2は同底面図である。図3は本考案の実施例のブレードカバー軸着部分の拡大正面図、図4は本考案の実施例の透視による形態の遷移図である。図1〜図3に示すようにハンドル2とブレード3から刃物本体1が構成されている。ブレード3はハンドル2にブレード固定コインネジ34とブレード固定ピン36によってしっかりと固定されている。そしてハンドル2の先端部にブレードカバー4がブレードカバー支持軸42により回動可能に軸着されている。ブレードカバー4は、ブレード3の刃部32の表裏を覆うことができるように複数のスペーサー46を介して2枚の平板を重ねて形成されている。刃部32は被切断物の切断に直接寄与する切断機能を有する部分である。
そしてブレードカバー4の軸着部には後述のようにライナロック(ロック機構)5が設けられ、ブレードカバー4が刃部32を覆った状態でロックされる。
さらにブレードカバー4の先端付近には、ソングホール44が設けられている。このソングホール44を利用してカラビナ等で腰やリュック等に装着することができ、また壁等に掛けて保管することもできる。
さらにブレードカバー4の先端付近には、ソングホール44が設けられている。このソングホール44を利用してカラビナ等で腰やリュック等に装着することができ、また壁等に掛けて保管することもできる。
また、ブレードカバー4は使用時においては図1の破線に示すようにハンドル2側に回動し、ハンドル2によって画定されたブレードカバー収納溝22内に収納される。
そして、ハンドル2の表面には、ハンドル化粧板24が化粧板固定ビス26で取り外し可能に装着され、好みの色や材質のものと取り換えることができる。ハンドル化粧板24は強化木、グラスファイバー積層材、カーボン等で形成される。なお、強化木とは、木材に樹脂を浸透させて積層し、加圧・加熱した材料である。
そして、ハンドル2の表面には、ハンドル化粧板24が化粧板固定ビス26で取り外し可能に装着され、好みの色や材質のものと取り換えることができる。ハンドル化粧板24は強化木、グラスファイバー積層材、カーボン等で形成される。なお、強化木とは、木材に樹脂を浸透させて積層し、加圧・加熱した材料である。
次に図3を用いてライナロック機構の詳細を説明する。
ブレードカバー4は、ブレードカバー支持軸42を用いてハンドル2に軸着されている。そしてブレードカバー4の後端に設けられたロック面56に図の手前方向に付勢されたロックフィンガー52が係合している。この係合によりブレードカバー4は刃部32を覆った位置でロックされる。通常この状態で保管され、あるいは携行される。
そしてロックを解除するときには、ロックフィンガー52に設けられたタブ54を上から押し込む。そうするとブレードカバー4のロック面56とロックフィンガー52との係合が解かれてブレードカバー4は回動可能となる。ブレードカバー4がブレード3の保護位置にないときは、ロックフィンガー52はブレードカバー4の後端部の裏面に押し込められている。
ブレードカバー4は、ブレードカバー支持軸42を用いてハンドル2に軸着されている。そしてブレードカバー4の後端に設けられたロック面56に図の手前方向に付勢されたロックフィンガー52が係合している。この係合によりブレードカバー4は刃部32を覆った位置でロックされる。通常この状態で保管され、あるいは携行される。
そしてロックを解除するときには、ロックフィンガー52に設けられたタブ54を上から押し込む。そうするとブレードカバー4のロック面56とロックフィンガー52との係合が解かれてブレードカバー4は回動可能となる。ブレードカバー4がブレード3の保護位置にないときは、ロックフィンガー52はブレードカバー4の後端部の裏面に押し込められている。
ロック機構としては、本実施例に示すものの他、ハンドル2とブレードカバー4とのロックバックやボタンロック等の機械式ロックや磁力式ロック、またブレード3の先端部でのブレード3とブレードカバー4との機械式ロックや磁力式ロック等が採用される。
次に図4を用いて本考案の実施例における形態の遷移について説明する。
本考案の実施例である図示の鋸はその形態が保管状態から使用形態へ(a)→(b)→(c)と遷移する。
本考案の実施例である図示の鋸はその形態が保管状態から使用形態へ(a)→(b)→(c)と遷移する。
(a)はブレードカバー4が刃部32を覆う位置でライナロック5により固定されている形態を示している。通常はこの形態で携行され、あるいは保管される。
そしてこの形態でロックフィンガー52のタブ54を上から押すとロックが解除されてブレードカバー4が回動可能となる。
そしてこの形態でロックフィンガー52のタブ54を上から押すとロックが解除されてブレードカバー4が回動可能となる。
続いて(b)に示すようにブレードカバー4をハンドル2の基端側へ回動させる。そして(c)に示すようにブレードカバー4はハンドル2によって画定されたブレードカバー収納溝22に収納されて、先端部のみがハンドル2の後端から突出した形態となる。
使用時にはこの形態でハンドル2を握って対象物を切断する。
使用時にはこの形態でハンドル2を握って対象物を切断する。
以上実施例に基づき説明をしたが、本考案のブレードカバー付刃物は、実施例に示すようにブレードカバーの形状が平板2枚をスペーサーを介して重ねたものに限定されず、刃部が直接他の物や人体に触れることを防止できる形状であればよく、平板状の形状で刃部の片面のみを覆ってもよく、また断面が略U字状に平板が折り返された形状として、刃部の両面を覆ってもよい。
1 刃物本体
2 ハンドル
3 ブレード
4 ブレードカバー
5 ライナロック(ロック機構)
22 ブレードカバー収納溝
24 ハンドル化粧板
26 化粧板固定ビス
32 刃部
34 ブレード固定コインネジ
36 ブレード固定ピン
42 ブレードカバー支持軸
44 ソングホール
46 スペーサー
52 ロックフィンガー
54 タブ
56 ロック面
2 ハンドル
3 ブレード
4 ブレードカバー
5 ライナロック(ロック機構)
22 ブレードカバー収納溝
24 ハンドル化粧板
26 化粧板固定ビス
32 刃部
34 ブレード固定コインネジ
36 ブレード固定ピン
42 ブレードカバー支持軸
44 ソングホール
46 スペーサー
52 ロックフィンガー
54 タブ
56 ロック面
Claims (5)
- ハンドルと前記ハンドルの先端部に設けられたブレードと前記ハンドルの先端部に基端部が回動自在に軸着されたブレードカバーとを備えた刃物であって、前記ハンドルはブレードカバーを収納するためのブレードカバー収納溝を有し、前記ブレードカバーは前記ブレードの先端側に回動させて前記ブレードの刃部全体を覆う位置でロック機構により固定されるとともに前記ハンドルの基端側に回動させて前記ブレードカバー収納溝に収納されることを特徴とするブレードカバー付刃物
- 前記ロック機構が前記ブレードカバーの軸着部に設けられたライナロックであることを特徴とする請求項1に記載のブレードカバー付刃物
- 前記ブレードカバーが前記刃部の表裏を覆う形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブレードカバー付刃物
- 前記ブレードカバーが前記ブレードカバー収納溝に収納された位置で前記ブレードカバーの先端部が前記ハンドルの基端部よりも後方に突出しているとともに前記ブレードカバーが前記刃部全体を覆った位置で前記ブレードカバーの先端部が前記ブレードの先端部よりも突出していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のブレードカバー付刃物
- 前記ブレードカバーの先端部にソングホールを設けたことを特徴とする請求項4に記載のブレードカバー付刃物
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014006230U JP3195821U (ja) | 2014-11-25 | 2014-11-25 | ブレードカバー付刃物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014006230U JP3195821U (ja) | 2014-11-25 | 2014-11-25 | ブレードカバー付刃物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3195821U true JP3195821U (ja) | 2015-02-05 |
Family
ID=52685485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014006230U Active JP3195821U (ja) | 2014-11-25 | 2014-11-25 | ブレードカバー付刃物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3195821U (ja) |
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2014
- 2014-11-25 JP JP2014006230U patent/JP3195821U/ja active Active
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Legal Events
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