JP3195046U - 浄水器 - Google Patents

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Abstract

【課題】カートリッジの交換が容易であり、各フィルタの交換サイクルが短い浄水器を提供する。【解決手段】浄水器1は、ケース2内には、作用が異なる第一フィルタ20と第二フィルタ40とを連設してなるカートリッジ8が設けられたことにより、カートリッジ8の交換作業が容易である。このうち第一フィルタ20は、円筒状に形成された第一パイプ22外周を、水道管の錆や汚れ、浄水場で除去しきれなかった濁り等を低減すると共に、後段の第二フィルタ40の浄化能力を発揮させる赤水除去用の第一ろ過材21で覆ったもので、先端側にはケース2内周より外径が小さく、ケース2内周と第一ろ過材21外周との間で水道水26の流下を可能とする第一密封板24が設けられている。一方、後端側には、ケース2内周より小さく、第一ろ過材21外周との間で水道水26の一部が後段に流下し、更に第一密封板24よりも外径の大きい第一仕切り板25が設けられている。【選択図】図3

Description

本考案は、水道水を浄化する浄水器に関する。
従来より、浄水器としては、水がカートリッジ内のフィルタ全周辺部に流れ込み、中空部から排出されることで浄化するものが知られている(特許文献1)。
特開2007−61788号公報
しかしながら、このような浄水器では、材質の異なるフィルタで構成したカートリッジを二つ並べて順に水を浄化すると、より浄化能力を上げることが可能であるものの、各カートリッジ内に装着されたフィルタを交換する際には、カートリッジが個別に分かれていることから、それぞれを分解してカートリッジを取り外す作業が必要であり、交換が非常に不便であった。また、カートリッジが大型であることから各フィルタの交換サイクルが長期化するという問題もあった。
そこで、本考案の目的は、上記従来の浄水器の問題点を解消し、カートリッジの交換が容易であり、各フィルタの交換サイクルが短い浄水器を提供することにある。
本考案のうち、請求項1に記載された考案は、筒状のケースの一端から流れ込み、他端から排出して水を浄化する浄水器であって、
ケース内には、作用が異なる複数のフィルタを連設してなるカートリッジが設けられたことを特徴とするものである。
請求項2に記載された考案は、請求項1に記載の考案に加え、フィルタは、主に赤水を除去する前段フィルタと、主に塩素を除去する後段フィルタとの2つであることを特徴とするものである。
請求項3に記載された考案は、請求項1又は2に記載の考案に加え、前記ケース内では、前記水が前記ケース内周と各フィルタ全周辺部との間に流れ込み、各フィルタ中心部から浄水として排出する構造とし、フィルタ間には、前段フィルタに流れ込む前の水の一部を、後段フィルタに流下可能とする第一仕切り板を配設したことを特徴とするものである。
請求項4に記載された考案は、請求項3に記載の考案に加え、前記後段フィルタ以降には、前記前段フィルタで浄化した第一浄化水の一部を前記後段フィルタに流れ込む前に前記後段フィルタの下流側へ流下可能とする第二仕切り板を配設し、その後方には、前記第一浄化水を前記後段フィルタで浄化した第二浄化水に混合する調整孔が設けられたことを特徴とするものである。
請求項1に記載された浄水器は、カートリッジの交換作業が容易である。また、各フィルタが小型であることからカートリッジの交換サイクルを短かくすることも可能である。
請求項2に記載された浄水器は、浄化能力を上げることが可能である。
請求項3に記載された浄水器は、フィルタ間で水の流下を妨げることがなく、浄水の安定した供給が可能である。
請求項4に記載された浄水器は、浄水の塩素濃度を上げることから、配管内で菌の繁殖を防ぐことが可能である。
浄水器を示す説明図である。 (a)は浄水器を縦立した状態で水道管に設置した状態を示し、(b)は浄水器を水平な状態で水道管に設置した状態を示す説明図である。 浄水器の断面と水の流れを示した説明図である。
以下、本考案の浄水器の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、浄水器を示す説明図である。図2は、浄水器を水道管に設置した状態を示す説明図である。図3は、浄水器の断面と水の流れを示した説明図である。
先ず初めに、図1に示すように、浄水器1は、浄水用のカートリッジ8を内部に装着したステンレス製のケース2両端を、フランジ付きの蓋体3,5で閉塞したものである。この浄水器1は、図2(a)に示すように、家屋等に入る前の水道管60に接続し、蓋体3の流入口4からケース2内に水道水7(原水)を流入させてカートリッジ8で浄化した後、蓋体5の排出口6から排出して浄水として使用するものである。
次に、図3の浄水器1の断面図に示すように、筒状のケース2内には、浄水器1内に流入した水道水7を最初に浄化する第一フィルタ20と、第一フィルタ20で浄化した水道水を更に浄化する第二フィルタ40とを連設して構成し、ケース2から着脱可能とするカートリッジ8が取り付けられている。この第一フィルタ20が、本考案の前段フィルタであり、第二フィルタ40が後段フィルタである。
そして、このうち第一フィルタ20は、円筒状に形成された第一パイプ22外周を、水道管の錆や汚れ、浄水場で除去しきれなかった濁り等を低減すると共に、後段の第二フィルタ40の浄化能力を発揮させる赤水除去用の第一ろ過材21で覆ったもので、先端側にはケース2内周より外径が小さく、ケース2内周と第一ろ過材21外周との間で水道水26の流下を可能とする第一密封板24が設けられている。一方、後端側には、ケース2内周より小さく、第一ろ過材21外周との間で水道水26の一部が後段に流下し、更に第一密封板24よりも外径の大きい第一仕切り板25が設けられている。また、第一パイプ22には、流水孔23,23・・が、周方向に複数設けられるとともに、軸方向の後方にも一定の間隔を隔てて設けられている。
一方、第二フィルタ40は、円筒状に形成された第二パイプ42外周を、残留塩素やカルキ臭、水道水に溶け込んだ有機化合物や鉛、農薬等を低減するACF(繊維状活性炭)と、ヤシガラ活性炭とを混合して一体化した浄水用の第二ろ過材41で覆ったもので、先端側には、ケース2内周より外径が小さく、ケース2内周と第二ろ過材41外周との間で第一浄水46を流下可能とする第二密封板44が設けられている。一方、後端には、ケース2内周より小さく、第二ろ過材41外周との間で第一浄水46の一部を後段に流下可能とし、更に第二密封板44と第二仕切り板45が設けられている。また、第二パイプ42には、流水孔43,43・・が、周方向に複数穿設されるとともに、軸方向の後方にも一定の間隔を隔てて設けられている。
そして、蓋体3の流入口4と第一フィルタ20との間には、円筒状に形成された第一センターパイプ10が接続されている。この第一センターパイプ10と第一パイプ22との間には、第一センターパイプ10内から第一パイプ22内にそのまま水道水7が流入しないように第一パイプ22先端を閉塞する第一止水栓12が設けられている。また、第一センターパイプ10には、流水孔11,11・・が周方向に複数穿設されている。
次に、第一フィルタ20と第二フィルタ40との間には、円筒状に形成された第二センターパイプ30が接続されている。この第二センターパイプ30には、第二センターパイプ30内から第二パイプ42内にそのまま第一浄水27が流入しないように第二パイプ42先端を閉塞する第二止水栓32が設けられている。また、第二センターパイプ30には、流水孔31,31・・が周方向に複数穿設されている。
他にも、第二フィルタ40と蓋体5との間には、円筒状に形成された第三センターパイプ50が接続されており、この第三センターパイプ50には、塩素の濃度を調整する調整孔51が穿設されている。
このようにして構成する浄水器1による水道水7の浄化は、以下のように行われる。
先ず初めに、図3に示すように、水道管内を流れる水道水7が、蓋体3の流入口4から第一センターパイプ10へと流入する。この時、第一センターパイプ10後端と第一パイプ22先端との間が、第一止水栓12で閉塞されていることから、水道水7が流水孔11,11・・から矢印15の示す方向に分散して流出する。
その後、水道水7は、ケース2内周と第一密封板24との間に流れ込み、赤水除去フィルタ21全周辺部から矢印26の示す方向に浸透して浄化された後、流入孔23,23・・から第一パイプ22内へ第一浄水27として流入し、第二センターパイプ30へ流れ込む。この時、水道水7の一部が、矢印28が示すように、ケース2内周と第一仕切り板25との間から後段の第二センターパイプ30側にそのまま流下する。
次に、第二センターパイプ30内に流入した第一浄水27は、第二センターパイプ30後端が第二止水栓32で閉塞されていることから、流水孔31,31・・から矢印35の示す方向に分散して流出する。その後、第一浄水27は、ケース2内周と第二密封板44との間に流れ込み、浄水フィルタ41全周辺部から矢印46の示す方向に浸透して浄化された後、流入孔47,47・・から第二パイプ42内へ第二浄水47として流出し、第三センターパイプ50へ流れ込む。
この時、第一浄水27の一部は、矢印48が示すように、ケース2内周と第二仕切り板45との間から後段の第三センターパイプ50側にそのまま流下し、第三センターパイプ50の調整孔51から流入する。そして、流入した第一浄水27を第二浄水47に注水した後、第三浄水55として蓋体5の排出口6から排出される。
上記の如く構成される浄水器1は、ケース2内には、作用が異なる第一フィルタ20と第二フィルタ40とを連設してなるカートリッジ8が設けられたことにより、カートリッジ8の交換作業が容易である。また、各フィルタが小型であることからカートリッジ8の交換サイクルを短かくすることも可能である。
また、フィルタは、主に赤水を除去する第一フィルタ20と、主に塩素を除去する第二フィルタ40との2つであることにより、浄化能力を上げることが可能である。
他にも、ケース2内では、ケース2内周と第一フィルタ20全周辺部との間に流れ込み、第一フィルタ20の第一パイプ22から第一浄水27として排出し、この第一浄水27がケース2内周と第二フィルタ40全周辺部との間に流れ込み、第二フィルタ40の第二パイプ42から第二浄水47として排出する構造とし、第一フィルタ20と第二フィルタ40との間には、第一フィルタ20に流れ込む前の水道水26の一部を、第二フィルタ40に流下可能とする第一仕切り板25を配設したことにより、第一フィルタ20と第二フィルタ40との間で水の流下を妨げることがなく、第三浄水55の安定した供給が可能である。
更に、第二フィルタ40以降には、第一フィルタ20で浄化した第一浄水27の一部を第二フィルタ40に流れ込む前に第二フィルタ40の下流側へ流下可能とする第二仕切り板45を配設し、その後方には、第一浄水27を第二フィルタ40で浄化した第二浄水47に混合する調整孔51が設けられたことにより、第三浄水55の塩素濃度を上げることから、配管内で菌の繁殖を防ぐことが可能である。
なお、本考案にかかる浄水器の構成は、上記した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、ケースやフィルタ、カートリッジの大きさや厚み、形状等を適宜変更することができる。
例えば、図2(b)に示すように、浄水器1は、縦立した状態で使用する必要はなく、水平な状態で使用しても良く、適宜変更可能である。
また、カートリッジ8は、第一フィルタ20と第二フィルタ40の二つのみを連設したものである必要はなく、水の流下が妨げられず、浄水の安定した供給が可能であれば、これらに加えて更にフィルタを追加しても良く、適宜変更可能である。
他にも、ケース2内周と第一仕切り板25との隙間から水道水7の一部の流れ込みや、ケース2内周と第二仕切り板45との隙間から第一浄水46の一部の流れ込みは、必ず隙間を設ける構造である必要はなく、各仕切り板に切り欠きや孔等を設けて水が流下する構造としても良く、適宜変更可能である。
また、ケース2の形状は、図1に示すような直線状のものだけでなく、カートリッジ8を着脱可能とするものであれば、U字状やL字状に形成したものであっても良く、適宜変更可能である。
1・・浄水器、2・・ケース、3・・蓋体(入口側)、4・・流入口、5・・蓋体(出口側)、6・・排出口、7・・水道水、8・・カートリッジ、10・・第一センターパイプ、11・・流水孔、12・・第一止水栓、15・・矢印、20・・第一フィルタ、21・・第一ろ過材(赤水除去用)、22・・第一パイプ、23・・流水孔、24・・第一密封板、25・・第一仕切り板、26・・矢印、27・・第一浄水、28・・矢印、30・・第二センターパイプ、31・・流水孔、32・・第二止水栓、35・・矢印、40・・第二フィルタ、41・・第二ろ過材(浄水用)、42・・第二パイプ、43・・流水孔、44・・第二密封板、45・・第二仕切り板、46・・矢印、47・・第二浄水、48・・矢印、50・・第三センターパイプ、51・・調整孔、55・・第三浄水、60・・水道管。

Claims (4)

  1. 筒状のケースの一端から流れ込み、他端から排出して水を浄化する浄水器であって、
    ケース内には、作用が異なる複数のフィルタを連設してなるカートリッジが設けられたことを特徴とする浄水器。
  2. フィルタは、主に赤水を除去する前段フィルタと、主に塩素を除去する後段フィルタとの2つであることを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
  3. 前記ケース内では、前記水が前記ケース内周と各フィルタ全周辺部との間に流れ込み、各フィルタ中心部から浄水として排出する構造とし、フィルタ間には、前段フィルタに流れ込む前の水の一部を、後段フィルタに流下可能とする第一仕切り板を配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の浄水器。
  4. 前記後段フィルタ以降には、前記前段フィルタで浄化した第一浄化水の一部を前記後段フィルタに流れ込む前に前記後段フィルタの下流側へ流下可能とする第二仕切り板を配設し、その後方には、前記第一浄化水を前記後段フィルタで浄化した第二浄化水に混合する調整孔が設けられたことを特徴とする請求項3に記載の浄水器。
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