JP3148509U - 水浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用した水から汚染物質を効率よく取除いて浄化でき、排水路等への悪影響を防げることに加え、メンテナンス性に優れ且つコンパクトに構成できる水浄化装置を提供する。【解決手段】排水中の汚染物質を取除くフィルタ11、12を複数直列に接続して装置筐体内に並べて配設し、必要に応じてフィルタ毎に取扱える状態を得ることから、浄化能力とメンテナンス性を最大限確保しつつフィルタ構成をコンパクトにまとめることができ、装置全体の小型化が図れる。また、フィルタ11、12の入口側に不織布と多孔板を配設することから、フィルタ内に進入した水を最初に不織布を通じてフィルタ容器外周側に拡散させて、多孔板から水を均等に容器筒軸方向へ進行させられ、容器中心部分のみに水が集中する状態を防止でき、水を容器外周部近傍の濾材とも接触させて濾材の劣化の集中を抑え、フィルタ全体で長期間浄化性能を維持できる。【選択図】 図1
Description
本考案は、後段側で使用に供される水や、前段側で使用済の排水等を浄化する水浄化装置に関する。
細菌等をはじめとする有機物や、重金属等の汚染物質を含む水から、こうした汚染物質を除去して浄化した水を得る浄化装置は、従来から広く使用されている。こうした浄化装置としては、水を濾材に通し、汚染物質を濾材で捕捉する方式のものが一般的である。
このように濾材で水中の不純物や汚染物質を除去する浄化装置は、従来から種々提案されており、そうした一例として、特開2002−326083号公報、特開2005−736号公報、特開2008−132431号公報等に記載されるものがある。
特開2002−326083号公報
特開2005−736号公報
特開2008−132431号公報
従来の浄化装置は、前記特許文献に示されるものとなっており、水が浄化された上で供給又は排出されることを必要とされる工場や事業所等で用いられることが多かった。一方、小規模の店舗等では、業務で使用した水が一般の下水として排出されることが多かったが、こうした排水をそのまま排出した場合、排水の環境への影響が懸念されることから、近年、小規模の店舗でも排水の浄化処理が企図されるようになっている。
しかしながら、従来の浄化装置は、フィルタ構造が複雑且つ大がかりなものであるため、フィルタを浄化装置筐体から取外し、且つ分解して活性炭等の濾材を交換することが難しく、メンテナンスしにくいという課題を有していた。そして、このメンテナンスしにくい点から、フィルタの浄化能力をなるべく長期にわたって維持する必要が生じるが、この場合活性炭等の濾材を大量に用いなければならないことから、フィルタの小型化を図りにくくなり、装置全体を小型化することが難しくなっていた。このため、従来の浄化装置を、小規模の店舗等で業務排水浄化用として利用しようとしても、従来の浄化装置構成では小規模の店舗等に設置して使用できる程度の大きさとすることが困難であり、排水浄化用としての導入は容易ではないという課題を有していた。
本考案は前記課題を解消するためになされたもので、使用した水から汚染物質を効率よく取除いて浄化でき、排水路等への悪影響を防げることに加え、メンテナンス性に優れ且つコンパクトに構成できる水浄化装置を提供することを目的とする。
本考案に係る水浄化装置は、汚染物質を含んだ水から汚染物質を取除く水浄化装置において、前記水が流される管路中に複数配設されるフィルタと、前記各フィルタを内部に配設される筐体とを備え、前記フィルタは、円筒状の中空容器の両端部に水の出入口を配設されると共に、容器内の入口寄り部位に容器内横断面全体にわたる大きさの不織布及び金属製の多孔板を重ねた状態で配設され、且つ当該多孔板から出口までの容器内部空間に粒状の濾材を充填されて形成され、前記各フィルタが、直列に接続された状態で、互いに近接し且つ平行に並んだ配置とされて前記筐体内に着脱自在に配設されるものである。
このように本考案によれば、排水中の汚染物質を取除くフィルタを複数直列に接続して装置筐体内に並べて配設し、メンテナンス時等、必要に応じてフィルタ毎に取扱える状態を得ることにより、浄化能力とメンテナンス性を最大限確保しつつフィルタ構成をコンパクトにまとめることができ、装置全体の小型化が図れる。また、フィルタの入口側に不織布と多孔板を配設することにより、フィルタ内に進入した水を最初に不織布を通じて容器外周側に拡散させて、多孔板から水を均等に円筒軸方向へ進行させられ、入口に近い容器中心部分のみに水が集中する状態を防止でき、水を容器中央の濾材だけでなく容器外周部近傍の濾材とも接触させて、濾材の劣化の集中を抑えてフィルタ全体で長期間浄化性能を維持できる。
また、本考案に係る水浄化装置は必要に応じて、前記フィルタが、前記多孔板から出口までの容器内部空間に、当該空間を複数に仕切る容器筒軸方向に平行な仕切板を配設されるものである。
このように本考案によれば、フィルタ容器内に仕切板を配設し、水の流れをフィルタ容器内の全体にわたって規制することにより、容器入口側からの水の容器軸方向への進行を容器出口近傍まで維持することができ、水を容器内にまんべんなく行渡らせて多くの濾材と接触させられ、容器内の全体で中心部の濾材への水流集中を減らして濾材全体で浄化能力を有効に発揮させられ、汚染物質に対し効率よく浄化処理が行える。
また、本考案に係る水浄化装置は必要に応じて、前記フィルタの入口側と出口側の各管路を繋ぐ配置として配設されるバイパス管路と、前記管路とバイパス管路との接続点に配設され、水の前記フィルタとバイパス管路への進行を切換える複数の流路切換弁とを備えるものである。
このように本考案によれば、フィルタと並列に接続されるバイパス管路を配設し、流路切換弁で管路の連通状態を切換えて、必要に応じ所定のフィルタに水が流れない状態を得られることにより、フィルタに対するメンテナンスの際に、作業対象となるフィルタ以外のフィルタに影響を与えないようにすることができ、いずれかのフィルタを常に使用状態としてフィルタ交換の際でも浄化した水の供給を継続でき、また、逆洗時等にはフィルタから離脱させた汚染物質を他のフィルタに向わせることなく管路から外部に排出することができるなど、水の浄化性能を維持して長期にわたり適切に使用できる。
また、本考案に係る水浄化装置は必要に応じて、前記筐体で、水の流れ方向で第一段にあたるフィルタの入口側に連通する管路の筐体入口部と、水の流れ方向で最終段にあたるフィルタの出口側に連通する管路の筐体出口部とを、相互に近付けて筐体端部に集中配置するものである。
このように本考案によれば、管路の出入口を装置筐体の端部に集中させ、装置筐体の一部のみで外部の管路との接続を図れることにより、管路を介した装置外の機器との接続構造を簡略化でき、装置外の管路を含めた浄化系統全体のさらなるコンパクト化が図れると共に、接続自体も容易となり、装置の設置に係る作業を確実且つ迅速に行える。
また、本考案に係る水浄化装置は必要に応じて、前記フィルタが、両端をフランジ状に拡径させた円筒部材の両端開口を前記フランジ部分と同じ大きさの円板で塞いで中空容器として形成され、前記各フィルタが、前記筐体内で前記フランジ部分と円板との合計厚み以上円筒軸方向にずらす配置で、且つ平行に並んだ状態での円筒中心軸同士の間隔をフランジ直径以下として配設されるものである。
このように本考案によれば、フィルタが両端にフランジ部分を有してなり、このフィルタを筐体内に複数並べて配設する際に、フランジ部分を円筒軸方向にずらして、フィルタ同士を片方のフランジ幅の分だけ近付けて配設できることにより、筐体内における各フィルタの占めるスペースを必要最小限にすることができ、装置全体のさらなる小型化が図れる。さらに、フィルタをフランジ構造とすることでフィルタの分解が容易となり、フィルタ内の濾材の交換等メンテナンスが行いやすく取扱性に優れる。
また、本考案に係る水浄化装置は必要に応じて、前記フィルタが、円筒状中空容器内の入口寄り部位に配設される前記不織布及び金属製の多孔板を、入口側から出口側に向かって略球面状に膨出させて中心部を入口側から離した形状として配設されるものである。
このように本考案によれば、フィルタ入口側の不織布と多孔板を略球面状の膨出形状とし、フィルタ内に進入した水のフィルタ容器外周側への拡散をさらに促すことにより、多孔板から水をより均等且つ安定させて円筒軸方向へ進行させて容器内の濾材全体と水を効率よく接触させられ、フィルタ入口部がフィルタ容器径に比べて小さい場合でも、中心部分のみに水が集中する状態を回避でき、濾材をバランスよく浄化に使用して一部濾材が集中して劣化するのを確実に防止できる。
以下、本考案の一実施形態を図1ないし図4に基づいて説明する。本実施形態では、所定の使用に供された後の排水を浄化処理する例について説明する。図1は本実施形態に係る水浄化装置の概略構成説明図、図2は本実施形態に係る水浄化装置の正面図、図3は本実施形態に係る水浄化装置の左側面図、図4は本実施形態に係る水浄化装置におけるフィルタの内部構成図及び中間部分横断面図である。
前記各図において本実施形態に係る水浄化装置1は、所定の使用に供された後の排水を流される管路中に複数直列配置で配設されるフィルタ11、12と、このフィルタ11、12の入口側と出口側の各管路を繋ぐ配置として配設されるバイパス管路20と、前記管路とバイパス管路との接続点に配設され、水の前記フィルタとバイパス管路への進行を切換える複数の流路切換弁30と、前記フィルタ11、12、バイパス管路21、22、及び、流路切換弁31、32、33、34を内部に配設される筐体50とを備える構成である。
前記フィルタ11、12は、前段側の第一フィルタ11と、後段側の第二フィルタ12の二つであり、それぞれ筐体50内に着脱可能に配設される。各フィルタ11、12は、両端部に水の出入口を配設された円筒状の中空容器13を備え、この容器13内の入口寄り部位に不織布14と金属製の多孔板15を配置され、この多孔板15から出口までの容器13内部空間に、この空間を複数等分に仕切る容器筒軸方向に平行な仕切板16を配設されると共に、この仕切板16で仕切られた容器内部空間に、濾材としての粒状の活性炭17を封入して形成される構成である。前記多孔板15としては、金属網体やパンチング板等を用いることができる。
各フィルタ11、12における容器13内部の入口側に不織布14と多孔板15を配設しており、これら不織布14と多孔板15の通過抵抗に伴って、フィルタ内に進入した水は不織布14を通じて容器外周側に拡散する。これと仕切板16を配置していることで、多孔板15からは水が均等に円筒軸方向へ進行することとなり、容器内各位置で濾材の活性炭17と水が偏りなく接触し、効率よく水を浄化できる。そして、容器内空間の中心部分のみに水が集中して流れるようなことがないため、活性炭17の劣化の集中を抑えられ、フィルタとして長期間浄化性能を維持できる。
また、各フィルタ11、12をなす中空容器13は、両端をフランジ状に拡径させた円筒部材13aの両端開口を前記フランジ部分と同じ大きさの円板13bで塞いで形成されるものであり、内部から加わる圧力に耐えうる強度を有しつつ分解しやすい構造となっており、筐体50から取外したフィルタ11、12内の濾材の交換等メンテナンスが容易で取扱性に優れる。
さらに、二つの小型のフィルタ11、12を直列に接続した状態で、筐体50内に互いに近接させて平行に並べて配設することで、フィルタとしての処理能力を確保しつつ、フィルタの占有スペースを必要最小限として、装置全体を小型化できる。特に、両端にフランジ部分を有する各フィルタ11、12が、筐体50内でフランジ部分と円板との合計厚み以上円筒軸方向にずらす配置で配設されることから、平行に並んだ状態での円筒中心軸同士の間隔をフランジ直径以下にでき、例えばフィルタ同士を片方のフランジ幅の分だけ近付けて配設できることとなり、筐体50内における各フィルタ11、12の占めるスペースを必要最小限にすることができる。
これらフィルタ11、12の前段側には、比較的大きな異物を除去するストレーナ51、及び、このストレーナ51から出た水を所定の送給圧力で各フィルタ11、12に向けて送出すポンプ52がそれぞれ配設される構成である。また、ストレーナ51のさらに上流側、すなわち本水浄化装置の前段には、使用され排出された排水を所定量貯留する排水タンク60が配設される。この排水タンク60は、使用された排水を所定量貯留することで、後段側の本水浄化装置1に一定水量を連続して流すなど、水浄化装置1に流入する排水の流量を調節できる構成である。
また、第一フィルタ11とポンプ52との間には、フィルタ11、12を逆洗により洗浄した際に生じた排水を排出するための排出管路48が分岐させて配設され、切換弁49により必要に応じてフィルタ側と排出管路48側を連通状態として、逆洗により生じた排水を適切に排出できる仕組みである。
前記バイパス管路21、22は、各フィルタ11、12と並列に接続されて配設される管路であり、第一フィルタ11の出入口間を接続するための第一バイパス管路21と、第二フィルタ12の出入口間を接続するための第二バイパス管路22とが用いられる。各バイパス管路21、22により、水をフィルタ11、12のうちいずれかに通さない状態で順方向や逆方向に流すことができ、一方のフィルタを交換する際に他方のフィルタとバイパス管路を連通させて水を通すことで水の浄化状態を継続できることに加え、一方のフィルタの逆洗を行う場合にバイパス管路を用いて他方のフィルタには水を流さないようにし、他方のフィルタ側への汚染物質移動を防止することができる。この時、水は、一方のフィルタに対する逆洗使用に供される一方で、バイパス管路を経由して他方のフィルタを経由することなく、最終的に外部に排出されることとなる。
前記流路切換弁31、32、33、34は、フィルタ出入口部分の管路とバイパス管路との接続点に配設され、水をフィルタとバイパス管路のいずれに流すかを切換える三方弁であり、第一フィルタ11の入口側に配設される第一流路切換弁31と、出口側に配設される第二流路切換弁32、また、第二フィルタの入口側に配設される第三流路切換弁33と、出口側に配設される第四流路切換弁34の四つからなる。
前記第一流路切換弁31は、供給管路41を第一フィルタ入口側管路42と第一バイパス管路21のいずれか一方に連通させるものである。また、第二流路切換弁32は、第一フィルタ出口側管路43と第一バイパス管路21のいずれか一方を中間管路44に連通させるものである。これら第一及び第二流路切換弁31、32は連動し、第一流路切換弁31が、供給管路41を第一フィルタ入口側管路42と連通させている状態で、第二流路切換弁32が、第一フィルタ出口側管路43を中間管路44に連通させることで、第一フィルタ11に水が導入される仕組みである。また、第一流路切換弁31が供給管路41を第一バイパス管路21に連通させると、同時に第二流路切換弁32が第一バイパス管路21を中間管路44に連通させて、水が第一バイパス管路21を経由し、第一フィルタ11には導入されない仕組みである。
前記第三流路切換弁33は、中間管路44を第二フィルタ入口側管路45と第二バイパス管路22のいずれか一方に連通させるものである。また、第四流路切換弁34は、第二フィルタ出口側管路46と第二バイパス管路22のいずれか一方を排出側管路47に連通させるものである。これら第三及び第四流路切換弁33、34は連動し、第三流路切換弁33が、中間管路44を第二フィルタ入口側管路45と連通させている状態で、第四流路切換弁34が、第二フィルタ出口側管路46を排出側管路47に連通させることで、第二フィルタ12に水が導入される仕組みである。また、第三流路切換弁33が中間管路44を第二バイパス管路22に連通させると、同時に第四流路切換弁34が第二バイパス管路22を排出用管路47に連通させて、水が第二バイパス管路22を経由し、第二フィルタ12には導入されない仕組みである。
前記筐体50は、フィルタ11、12、バイパス管路21、22、及び流路切換弁31、32、33、34を内部に収容配設される箱状体で形成される構成である。筐体50は、他に、フィルタ11、12より前段に配設されるストレーナ51及びポンプ52も収容する構成である。
この筐体50では、ストレーナ51及びポンプ52を経由して第一フィルタ11の入口側に連通する管路の筐体入口部53と、水の流れ方向で最終段にあたる第二フィルタ12の出口側に連通する管路の筐体出口部54とを、相互に近付けて筐体端部に集中配置される構成である。この筐体50における管路の出入口を筐体下端部に集中させて配設することで、他機器との管路を介した接続を容易にすると共に、管路を含む浄化系統全体のコンパクト化が図れる。
次に、本実施形態に係る水浄化装置の動作について説明する。なお、二つのフィルタ11、12のいずれにも排水を通す場合を標準動作状態として、あらかじめ、第一流路切換弁31が供給管路41を第一フィルタ入口側管路42と連通させ、且つ、第二流路切換弁32が第一フィルタ出口側管路43を中間管路44に連通させる状態とすると共に、第三流路切換弁33が中間管路44を第二フィルタ入口側管路45と連通させ、且つ、第四流路切換弁34が第二フィルタ出口側管路46を排出側管路47に連通させる状態としておく。
水浄化装置前段側で使用され、排水タンク60への一時的な貯留を経て排出された排水は、一定の流量で水浄化装置1に導入される。水浄化装置1では、まずストレーナ51で排水から髪の毛等の比較的大きな夾雑物が取除かれ、浄化された水が得られる。
この水はストレーナ51を出てさらにポンプ52で圧力を高められた後、第一流路切換弁31及び第一フィルタ入口側管路42を経由して第一フィルタ11に達する。この第一フィルタ11で、ストレーナ51で取除かれなかった微細な汚染物質を除去される。そして、第一フィルタ11を出た浄化水は、さらに、第一フィルタ出口側管路43、第二流路切換弁32、中間管路44、第三流路切換弁33、及び第二フィルタ入口側管路45を経由して第二フィルタ12に達する。
第二フィルタ12では、第一フィルタ11を通過した微量の汚染物質が除去されて、水は水道水と同等の清浄度の浄化水となる。そして、第二フィルタ12を出た浄化水は、第二フィルタ出口側管路46、第四流路切換弁34を経由して排出側管路47に達し、外部にそのまま排出されるか、必要に応じ再利用等に供される。
続いて、フィルタ内の濾材等の交換について説明する。第一フィルタ11が交換対象の場合には、第一流路切換弁31と第二流路切換弁32をそれぞれ切換動作させ、第一流路切換弁31が供給管路41を第一バイパス管路21に連通させ、且つ、第二流路切換弁32が第一バイパス管路21を中間管路44に連通させる状態とし、水が第一バイパス管路21を経由し、第一フィルタ11に向わないようにする。この状態でも、水は第二フィルタ12を通ることから、水に対する一定の浄化能力が確保される。
こうして第一フィルタ11に水が流れない状態で、筐体50内から第一フィルタ11を取外し、フィルタ容器を分解して濾材である活性炭17や不織布14等を取出し、新しいものと交換する。濾材等の交換後、組立て直した第一フィルタ11を筐体50内の元の位置に組付けて管路と接続し、第一流路切換弁31と第二流路切換弁32を元の切換状態に戻せば、交換作業は完了となる。
一方、第二フィルタ12が交換対象の場合は、第三流路切換弁33と第四流路切換弁34をそれぞれ切換動作させ、第三流路切換弁33が中間管路44を第二バイパス管路22に連通させ、且つ第四流路切換弁34が第二バイパス管路22を排出用管路47に連通させる状態とし、水が第二バイパス管路22を経由し、第二フィルタ12に向わないようにする。この状態でも、水は第一フィルタ11を通ることから、水に対する一定の浄化能力が確保される。
こうして第二フィルタ12に水が流れない状態で、前記第一フィルタ11の場合と同様、装置筐体から第二フィルタ12を取外して中の濾材等を新しいものと交換した後、再度第二フィルタ12を筐体内で管路接続状態とし、第三流路切換弁33と第四流路切換弁34を元の切換状態に戻せば、交換作業完了となる。
さらに、各フィルタ11、12の逆洗による洗浄について説明する。第一フィルタ11を洗浄対象とする場合は、第三流路切換弁33と第四流路切換弁34をそれぞれ切換動作させ、第三流路切換弁33が中間管路44を第二バイパス管路22に連通させ、且つ第四流路切換弁34が第二バイパス管路22を排出用管路47に連通させる状態とし、水が第二バイパス管路22を経由し、第二フィルタ12には導入されないようにする。この状態では、逆洗用の水は第一フィルタ11のみを通ってそのまま排出されることから、第二フィルタ12への影響はない。
こうして第一フィルタ11のみに水が流れる状態で、排出用管路47から水道水等の逆洗水を所定の供給圧力で導入すると、第四流路切換弁34、第二バイパス管路22、第三流路切換弁33、中間管路44、第二流路切換弁32、及び第一フィルタ出口側管路43を経由した逆洗水が第一フィルタ11出口に達し、フィルタ内の濾材等に付着した汚染物質を離脱させ、フィルタ入口からフィルタ外に押流す。第一フィルタ11を出た逆洗水は、第一フィルタ入口側管路42、及び第一流路切換弁31を経由して供給管路41に達し、供給管路41途中の切換弁49から排出管路48に進んで排出される。
逆洗終了後は、第三流路切換弁33と第四流路切換弁34を元の切換状態に戻せば、作業完了となる。
逆洗終了後は、第三流路切換弁33と第四流路切換弁34を元の切換状態に戻せば、作業完了となる。
一方、第二フィルタ12を洗浄対象とする場合は、第一流路切換弁31と第二流路切換弁32をそれぞれ切換動作させ、第一流路切換弁31が供給管路41を第一バイパス管路21に連通させ、且つ、第二流路切換弁32が第一バイパス管路21を中間管路44に連通させる状態とし、水が第一バイパス管路21を経由し、第一フィルタ11には導入されないようにする。この状態では、逆洗用の水は第二フィルタ12のみを通ってそのまま排出されることから、第一フィルタ11への影響はない。
こうして第二フィルタ12のみに水が流れる状態で、排出用管路47から逆洗水を導入し、第四流路切換弁34、第二フィルタ出口側管路46を経由した逆洗水が第二フィルタ12出口に達し、フィルタ内の濾材等に付着した汚染物質を離脱させ、フィルタ入口からフィルタ外に押流す。第二フィルタ12を出た逆洗水は、第二フィルタ入口側管路45、中間管路44、第一バイパス管路21、及び第一流路切換弁31を経由して供給管路41に達し、供給管路41途中の切換弁49から排出管路48に進んで排出される。
逆洗終了後は、第一流路切換弁31と第二流路切換弁32を元の切換状態に戻せば、作業完了となる。
逆洗終了後は、第一流路切換弁31と第二流路切換弁32を元の切換状態に戻せば、作業完了となる。
このように、本実施形態に係る水浄化装置においては、排水中の汚染物質を取除く二つのフィルタ11、12を直列に接続して装置筐体50内に並べて配設し、メンテナンス時等、必要に応じてフィルタ毎に取扱える状態を得ることから、浄化能力とメンテナンス性を最大限確保しつつフィルタ構成をコンパクトにまとめることができ、装置全体の小型化が図れる。また、フィルタ11、12の入口側に不織布14と多孔板15を配設すると共に、容器13内に仕切板16を配設することから、フィルタ内に進入した水を最初に不織布14を通じて容器外周側に拡散させて、多孔板15から水を均等に円筒軸方向へ進行させられ、且つこの円筒軸方向への水の進行を容器出口近傍まで維持することができ、出入口に近い容器中心部分のみに水が集中する状態を防止でき、濾材全体で浄化能力を有効に発揮させられ、汚染物質に対し効率よく浄化処理が行える。
なお、前記実施形態に係る水浄化装置において、水の浄化を連続して行う必要がなく、且つフィルタ交換が頻繁に行える状況下で使用されるものであれば、流路切換弁やバイパス管路を設けない構成とすることもでき、筐体内の管路構成を簡略にしてコストダウンが図れると共に、さらに上記各部品のスペースを省略できる分、装置のより一層の小型化が図れる。
また、前記実施形態に係る水浄化装置において、各フィルタ11、12は中空容器13内の入口寄り部位に不織布14と金属製の多孔板15を平らにした状態で配置される構成としているが、これに限らず、図5に示すように、不織布18及び金属製の多孔板19を、入口側から出口側に向かって略球面状に膨出させて中心部を入口側から離した形状として配設する構成とすることもでき、フィルタ内に進入した水に対し、略球面状の膨出形状とされた不織布18と多孔板19が水のフィルタ容器外周側への拡散を促すことで、多孔板19から水をより均等且つ安定させて円筒軸方向へ進行させて容器13内の濾材全体と水を効率よく接触させられ、フィルタ入口部が容器13径に比べて小さい場合でも、中心部分のみに水が集中する状態を回避でき、濾材をバランスよく浄化に使用して一部濾材が集中して劣化するのを確実に防止できる。
1 水浄化装置
11 第一フィルタ
12 第二フィルタ
13 容器
14 不織布
15 多孔板
16 仕切板
17 活性炭
18 不織布
19 多孔板
21 第一バイパス管路
22 第二バイパス管路
31 第一流路切換弁
32 第二流路切換弁
33 第三流路切換弁
34 第四流路切換弁
41 供給管路
42 第一フィルタ入口側管路
43 第一フィルタ出口側管路
44 中間管路
45 第二フィルタ入口側管路
46 第二フィルタ出口側管路
47 排出用管路
48 排出管路
49 切換弁
50 筐体
51 ストレーナ
52 ポンプ
53 筐体入口部
54 筐体出口部
60 排水タンク
11 第一フィルタ
12 第二フィルタ
13 容器
14 不織布
15 多孔板
16 仕切板
17 活性炭
18 不織布
19 多孔板
21 第一バイパス管路
22 第二バイパス管路
31 第一流路切換弁
32 第二流路切換弁
33 第三流路切換弁
34 第四流路切換弁
41 供給管路
42 第一フィルタ入口側管路
43 第一フィルタ出口側管路
44 中間管路
45 第二フィルタ入口側管路
46 第二フィルタ出口側管路
47 排出用管路
48 排出管路
49 切換弁
50 筐体
51 ストレーナ
52 ポンプ
53 筐体入口部
54 筐体出口部
60 排水タンク
Claims (6)
- 汚染物質を含んだ水から汚染物質を取除く水浄化装置において、
前記水が流される管路中に複数配設されるフィルタと、
前記各フィルタを内部に配設される筐体とを備え、
前記フィルタは、円筒状の中空容器の両端部に水の出入口を配設されると共に、容器内の入口寄り部位に容器内横断面全体にわたる大きさの不織布及び金属製の多孔板を重ねた状態で配設され、且つ当該多孔板から出口までの容器内部空間に粒状の濾材を充填されて形成され、
前記各フィルタが、直列に接続された状態で、互いに近接し且つ平行に並んだ配置とされて前記筐体内に着脱自在に配設されることを
特徴とする水浄化装置。 - 前記請求項1に記載の水浄化装置において、
前記フィルタが、前記多孔板から出口までの容器内部空間に、当該空間を複数に仕切る容器筒軸方向に平行な仕切板を配設されることを
特徴とする水浄化装置。 - 前記請求項1又は2に記載の水浄化装置において、
前記フィルタの入口側と出口側の各管路を繋ぐ配置として配設されるバイパス管路と、
前記管路とバイパス管路との接続点に配設され、水の前記フィルタとバイパス管路への進行を切換える複数の流路切換弁とを備えることを
特徴とする水浄化装置。 - 前記請求項1ないし3のいずれかに記載の水浄化装置において、
前記筐体で、水の流れ方向で第一段にあたるフィルタの入口側に連通する管路の筐体入口部と、水の流れ方向で最終段にあたるフィルタの出口側に連通する管路の筐体出口部とを、相互に近付けて筐体端部に集中配置することを
特徴とする水浄化装置。 - 前記請求項1ないし4のいずれかに記載の水浄化装置において、
前記フィルタが、両端をフランジ状に拡径させた円筒部材の両端開口を前記フランジ部分と同じ大きさの円板で塞いで中空容器として形成され、
前記各フィルタが、前記筐体内で前記フランジ部分と円板との合計厚み以上円筒軸方向にずらす配置で、且つ平行に並んだ状態での円筒中心軸同士の間隔をフランジ直径以下として配設されることを
特徴とする水浄化装置。 - 前記請求項1ないし5のいずれかに記載の水浄化装置において、
前記フィルタが、円筒状中空容器内の入口寄り部位に配設される前記不織布及び金属製の多孔板を、入口側から出口側に向かって略球面状に膨出させて中心部を入口側から離した形状として配設されることを
特徴とする水浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008008442U JP3148509U (ja) | 2008-12-02 | 2008-12-02 | 水浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008008442U JP3148509U (ja) | 2008-12-02 | 2008-12-02 | 水浄化装置 |
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JP3148509U true JP3148509U (ja) | 2009-02-19 |
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ID=54782055
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JP2008008442U Expired - Lifetime JP3148509U (ja) | 2008-12-02 | 2008-12-02 | 水浄化装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3148509U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011094560A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd | 建設機械の燃料管理システム |
JP2011094559A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd | 建設機械の燃料管理システム |
CN113289406A (zh) * | 2021-05-21 | 2021-08-24 | 七道水(厦门)健康科技有限公司 | 一种水过滤结构 |
CN116294255A (zh) * | 2023-05-12 | 2023-06-23 | 山东省地矿工程集团有限公司 | 一种防堵塞的地热尾水回灌装置 |
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2008
- 2008-12-02 JP JP2008008442U patent/JP3148509U/ja not_active Expired - Lifetime
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