JP3194842U - 除雪具 - Google Patents
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Abstract
【課題】労力が少なくてすみ、地面の雪かきに適用することができる除雪具を提供する。【解決手段】本体1と、本体1に取り付けられる棒状部材の柄部2とからなり、本体1は、柄部2を押す方向に向かって逆V字状に互いに接近して端面が接合された左右の掻き分け板4、5と、本体1の背面に設けられ、柄部2の先端が嵌合される嵌合部とを有し、掻き分け板4、5のそれぞれは、後方に傾斜すると共に、後方に向かって膨らむように湾曲され、本体1底辺と柄部2の中心軸とが平行にならないように構成する。【選択図】図1
Description
本考案は、除雪具に関する。
人力による除雪具としては、作業者が手に持って使用するショベル、雪をすくう本体部を地面に滑らせるスノーダンプ等が知られている。何れの除雪具の場合も、すくった雪を邪魔にならない場所に運んだり、投げたりする必要があり、除雪に要する労力が大きい問題があった。そこで、雪の積もった場所に人が通る道を確保することができ、雪を運んだり、投げたりする必要のない除雪具が望ましい。
この種の除雪具として、ラッセル車のように、逆V字状となるように、二つの案内面が形成され、人が柄部を持って押すようにした除雪具が考えられる。例えば特許文献1には、このような除雪具が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の除雪具は、屋根の雪おろしに使用するもので、底板と棒部材とがほぼ同一延長線上に位置する構成とされている。したがって、かかる除雪具は、道路等の地面の雪かきに適用することが難しい問題があった。
したがって、本考案の目的は、労力が少なくてすみ、地面の雪かきに適用することができる除雪具を提供することにある。
本考案は、本体と、本体に取り付けられる棒状部材の柄部とからなり、
本体は、柄部を押す方向に向かって逆V字状に互いに接近して端面が接合された左右の掻き分け板と、本体の背面に設けられ、柄部の先端が嵌合される嵌合部とを有し、
掻き分け板のそれぞれは、後方に傾斜すると共に、後方に向かって膨らむように湾曲され、本体底辺と柄部の中心軸とが平行にならないように構成した除雪具である。
本体は、柄部を押す方向に向かって逆V字状に互いに接近して端面が接合された左右の掻き分け板と、本体の背面に設けられ、柄部の先端が嵌合される嵌合部とを有し、
掻き分け板のそれぞれは、後方に傾斜すると共に、後方に向かって膨らむように湾曲され、本体底辺と柄部の中心軸とが平行にならないように構成した除雪具である。
本考案の少なくとも一の実施形態によれば、雪を除いて通り道を確保することができ、そのために要する労力が少なくてすむ除雪具を提供できる。なお、本明細書において例示された効果により本考案の内容が限定して解釈されるものではない。
以下に説明する実施の形態は、本考案の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかしながら、本考案の範囲は、以下の説明において、特に本考案を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
なお、本考案の説明は、下記の順序にしたがってなされる。
<1.一実施の形態>
<2.変形例>
なお、本考案の説明は、下記の順序にしたがってなされる。
<1.一実施の形態>
<2.変形例>
<1.一実施の形態>
図1乃至図6は、本考案の一実施の形態の全体の構成を示している。除雪具は、本体1と、本体1に取り付けられる棒状部材の柄部2とからなる。柄部2には、グリップ3が取り付けられている。本体1は、合成樹脂例えばポリカーボネートを成型したものである。柄部2は、塩化ビニール樹脂被覆鋼管であり、グリップ3は、合成樹脂例えばポリプロピレンを成型したものである。除雪時には、グリップ3を持って柄部2を押すことによって本体1が前進するようになされている。
図1乃至図6は、本考案の一実施の形態の全体の構成を示している。除雪具は、本体1と、本体1に取り付けられる棒状部材の柄部2とからなる。柄部2には、グリップ3が取り付けられている。本体1は、合成樹脂例えばポリカーボネートを成型したものである。柄部2は、塩化ビニール樹脂被覆鋼管であり、グリップ3は、合成樹脂例えばポリプロピレンを成型したものである。除雪時には、グリップ3を持って柄部2を押すことによって本体1が前進するようになされている。
本体1は、前進方向に向かって逆V字状に互いに接近して端面が接合されると共に、後方に傾斜するように一体に成型された左右の掻き分け板4および5を有する。掻き分け板4および5の先端同士の幅は、除雪後に人が歩ける幅の道を形成することができること、並びに除雪時に人が重みで押せなくなることを考慮して選定されている。例えば30cm〜60cmの範囲の幅とされている。特に,50cm程度の幅が好ましい。さらに、掻き分け板4および5は、後方に向かって突出するように湾曲されている。掻き分け板4および5の前面側には、複数の突条6が形成されている。突条6は、掻き分け板4、5の接合部から外側に向かって拡がるように斜めに形成されている。突条6は、雪が掻き分け板4、5に付着することを防止すると共に、強度を増すための機能を有している。
掻き分け板4および5は、異なる曲率でもって湾曲された上部と下部とをそれぞれ有する。下部の曲率に比して上部の曲率が大とされている。下部の先端にエッジ7、8がそれぞれ形成されている。除雪時には、エッジ7、8が地面よりやや上の面にささり、グリップ3を持って柄部2を押すことによって本体1が前進し、積雪が掻き分け板4、5の面に沿って左右に掻き分けられる。この場合、突条6に沿って雪が移動するので、雪が掻き分け板4、5に付着しないで左右に掻き分けられる。さらに、上部の曲率が大とされ、上側の端面がオーバーハングしているので、掻き分け板4、5の上方に向かう雪が本体1の後方に落ちることを防止することができる。
本考案の一実施の形態では、本体1に対して柄部2が着脱自在とされている。掻き分け板4、5の背面側の接合部(中心)の位置に柄部2の先端が嵌合される嵌合部としての筒部9が一体的に形成されている。柄部2の長さと水平面に対してなす角度は、柄部2の長さに応じて使用時に腰付近にグリップ3が位置するように設定されている。一例として、柄部2の長さが約130cmとされ、角度が30°〜50°、好ましくは40°前後とされている。
図7を参照して柄部2の筒部9に対する取付について説明する。柄部2の先端に対して、図7Aに示すように、合成樹脂例えばポリプロピレンのソケット10が固着されている。ソケット10の先端が小径とされ、筒部9の先端の開口を貫通して外部に露出する。この先端に対して、図7Bに示すような抜け止め防止用のピン11の直線部12が挿入される。
ピン11は、ステンレス製の線材を折り曲げ成形してバネ性を持たしたものである。直線部12の一端が折り曲げられてほぼ円形の頭部13が形成される。さらに、線材が折り曲げられて湾曲された押さえ部14が形成される。図7Cに示すように、ソケット10の露出した先端の貫通孔に対してピン11の直線部12が挿入されると共に、押さえ部14がソケット10の先端の周面を押さえることによって、ソケット10(柄部2)が本体1から抜けないようになされる。なお、ピン11の頭部13に革等のタグ15が取り付けられており、ピン11を抜く場合にタグ15を引っ張るようになされている。
なお、本体1と柄部2との接続構成は、上述した構成以外のものを使用することができる。例えばソケットの先端に空隙が形成されて、先端の直径が圧縮可能とされ、筒部に圧縮状態で挿入され、筒部より飛び出した状態で先端の直径が戻り、抜け止めがなされる構成が可能である。さらに、柄部2と筒部9との間に、キーおよびキー溝からなる回り止め機構を設けるようにしても良い。
掻き分け板4、5の背面と筒部9との間には、複数の補強用支持板16が設けられ、柄部2を押した時に大きな力が接続部に加わっても破損等が発生しないようになされている。さらに、筒部9の中心の延長線上にエッジ7およびエッジ8の接する頂部が位置するようになされる。このような位置関係によって、柄部2を押した場合に頂部に対して最も強い力が加わるようにすることができる。
<2.変形例>
以上、本考案の実施形態について具体的に説明したが、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本考案の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の実施形態において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値などを用いてもよい。例えばエッジ7、8を例えばステンレスで覆うようにして強度を増すようにしても良い。
以上、本考案の実施形態について具体的に説明したが、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本考案の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の実施形態において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値などを用いてもよい。例えばエッジ7、8を例えばステンレスで覆うようにして強度を増すようにしても良い。
1・・・本体
2・・・柄部
4,5・・・掻き分け板
6・・・突条
7,8・・・エッジ
9・・・筒部
11・・・ピン
2・・・柄部
4,5・・・掻き分け板
6・・・突条
7,8・・・エッジ
9・・・筒部
11・・・ピン
Claims (5)
- 本体と、前記本体に取り付けられる棒状部材の柄部とからなり、
前記本体は、前記柄部を押す方向に向かって逆V字状に互いに接近して端面が接合された左右の掻き分け板と、前記本体の背面に設けられ、前記柄部の先端が嵌合される嵌合部とを有し、
前記掻き分け板のそれぞれは、後方に傾斜すると共に、後方に向かって膨らむように湾曲され、本体底辺と前記柄部の中心軸とが平行にならないように構成した除雪具。 - 前記掻き分け板は、上部の曲率が下部の曲率より大とされる請求項1に記載の除雪具。
- 前記嵌合部の中心の延長線上に、エッジの接する頂部が位置する請求項1または請求項2に記載の除雪具。
- 前記掻き分け板に対して接合位置より外側に斜めに向かう複数の突条が形成された請求項1乃至請求項3の何れかに記載の除雪具。
- 前記本体に対して前記柄部が取り付けおよび取り外しが自在とされる請求項1乃至請求項4の何れかに記載の除雪具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014005204U JP3194842U (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 除雪具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014005204U JP3194842U (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 除雪具 |
Publications (1)
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JP3194842U true JP3194842U (ja) | 2014-12-11 |
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Country | Link |
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2014
- 2014-09-30 JP JP2014005204U patent/JP3194842U/ja not_active Expired - Fee Related
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A521 | Written amendment |
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