JP3194541B2 - 電子ビーム露光装置 - Google Patents

電子ビーム露光装置

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  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子ビーム露光装置に係
り、特に、ブランキングアパーチャアレイ方式の電子ビ
ーム露光装置の電子銃の針状チップに関する。
【0002】近年、IC化が高集積度化してきている。
【0003】このため、ウェハを露光する技術について
みると、より微細なパターンを高精度に露光することが
要求されてきている。
【0004】また、量産を考慮すると、ウェハ露光技術
は、スループットが高いものであることが必要である。
【0005】本出願人は、先に、特願平4−51808
号、発明の名称「電子ビーム露光方法」において上記の
両者を略満足する露光装置として、ブランキングアパー
チャアレイ方式を採用した電子ビーム露光装置を提案し
た。
【0006】こゝで、説明の便宜上、この露光装置の概
要について説明する。図7は、ブランキングアパーチャ
アレイ方式の電子ビーム露光装置1を示す。2は電子
銃、3はブランキングアパーチャアレイ(以下BAAと
いう)、4はメインデフレクタ(通常コイルにより構成
される)、5はサブデフレクタ(通常静電電極により構
成される)、6はウェハ7を支持するステージ、8は遮
蔽板である。
【0007】10〜15は収束用レンズである。
【0008】BAA3は、図8に示すように、基板20
に、多数のブランキングアパーチャ(以下BAという)
21が、例えば1行に128個づつ、8行に、且つ隣り
合う行間で千鳥状に並んで形成してある。
【0009】各BA21は、25μm□の開口22と、
この開口22の縁に相対向させて設けた一対の電極2
3,24と、電極23,24から引き出されている配線
パターン25とよりなる。
【0010】21-1〜21-4は、夫々第1行乃至第4行
を構成するブランキングアパーチャ行である。
【0011】BA21は、所謂常閉のシャッタとして機
能し、動作すると一時的に開き、このときのみ、これを
透過した電子ビームを、ウェハ7上に照射させるように
作用するものである。なお、実際には、「シャッタ閉」
というのは、BAAを通過する際に電子ビームを偏向さ
せる意であり、「シャッタ開」というのは、BAAを通
過する際に電子ビームを偏向させず、電子ビームを直進
させる意である(図7参照)。
【0012】図7中、30は制御装置であり、電子ビー
ム露光装置1のBAA3及びデフレクタ4,5を制御す
る。
【0013】31はビーム・オン/オフ信号発生器であ
り、CPU32によって露光情報が記憶されているメモ
リ33から読み出されたデータを供給されて動作し、上
記BAA3の個々のBA21の電極にオフ信号又はオン
信号を独立に印加する。
【0014】オフ信号が印加されているときに、BA2
1を通過した電子ビームを、オフ・ビームという。オフ
・ビームはウェハ7にまで到らず、ウェハ7を照射しな
いビームである。
【0015】また、オン信号が印加されたときに、BA
21を通過した電子ビームを、オン・ビームという。オ
ン・ビームは、ウェハ7にまで到達して、これを照射す
るビームである。
【0016】通常は各BA21の電極にはオフ信号が印
加されている。
【0017】このビームオン/オフ信号発生器31及び
遮蔽板8が、照射電子ビーム特定手段を構成する。
【0018】電子銃2から放射された電子ビーム40
は、BAA3を照射し、、各BA21を通過して二次元
的に整形され、複数のオフ・ビーム41とオン・ビーム
42との束となる。
【0019】オフ・ビーム41は、屈曲して、遮蔽板8
により遮ぎられ、ウェハ7上には照射されない。
【0020】オン・ビーム42は、直進して、レンズ1
2,13,14,15により500分の1に縮小され
て、ウェハ7上に照射される。
【0021】走査信号発生器34は、CPU32によっ
てメモリ33から読み出されたデータを供給されて、デ
フレクタ4,5に偏向電圧を印加する。
【0022】サブデフレクタ5及び走査信号発生器3と
が偏向手段を構成する。
【0023】図9中、符号43は、BA21を通過した
電子ビームの全部がオン・ビーム41である場合におけ
るウェハ7上の照射スポットパターンであり、大略、図
8のBAA3のBA21の配列が500分の1に縮小さ
れたものであり、幅WSは約5μmである。−のオン・
ビーム41の照射スポット45は、0.05μm□と微
小である。このことによって、微細なパターンの露光が
可能となる。
【0024】オン・ビーム41の束は、サブデフレクタ
5に1よって、照射スポットパターン43が、ウェハ7
上、図10中、(1) →(2) →(3) で示すようにLs=1
00μmの長さのサブフィールド領域SF1 ,SF2
SF3 を順次走査するように規則的に偏向される。
【0025】なお、Yが電子ビーム偏向(走査)方向、
Xがこの偏向方向に直交する偏向(走査)直交方向であ
る。
【0026】また、図8のBAA3についてみると、列
の方向であるYが電子ビーム偏向(走査)方向であり、
行の方向であるXがこの偏向方向に直交する偏向(走
査)直交方向である。
【0027】次に、上記構成の装置1による露光動作に
ついて図11及び図12を併せ参照して説明する。
【0028】図10中、ウェハ7上に、符号50で示
す、幅が0.05μmのパターンを露光する場合を例に
とって説明する。
【0029】なお、この露光予定パターン50は、オン
・ビーム41の束(照射スポットパターン43)が(1)
に示すように一度だけ偏向される過程において、露光が
なされ、露光が完了するものである。
【0030】図11及び12中、中段は、露光予定パタ
ーン(露光予定部)50と、照射スポットを示し、上段
は、BAA3の各BA21の制御状態、下段は、露光状
態を示す。
【0031】BAA3は、第1行目のBA21-1〜21
-1-4、第2行目のBA21-2-1〜21-2-3、第3行目の
BA21-3-1〜21-3-4、第4行目のBA21-4-1〜2
-4 -3を有する。
【0032】オフ信号が印加されているBAはハッチン
グを付して示し、オン信号が印加されているBAを白抜
きで示す。
【0033】照射スポットパターン43は、上記各BA
21-1-1〜21-4-3を通過したビームのうちのオン・ビ
ームの分布によって決まる。
【0034】44-1-1は、BA21-1-1を通過したビー
ムがオン・ビームであると仮定したときの、当該オン・
ビームが照射する予定の部分である。
【0035】44-1-2〜44-4-3は、BA21-1-2〜2
-4-3を通過したビームがオン・ビームであると仮定し
たときの、当該オン・ビームが照射する予定の部分であ
る。上記の照射予定部分は破線で囲んで示す。
【0036】実線の四角は、実際にオン・ビームが照射
したスポット45-1-1〜45-4-3を示す。このスポット
は既に述べたように0.05μm□の極く微小なサイズ
である。
【0037】図11(A)は、サブデフレクタ5によっ
てビームが(1) 方向に偏向され、照射スポットパターン
43がSF1 を(1) 方向に走査されて露光予定部50の
直前の位置に到った時点の状態を示す。
【0038】BA21-1-1〜21-4-3は全てオフ信号が
印加された状態にあり、照射スポットパターン43-1
スポットの全く無い状態となっている。
【0039】同図(B)に示すように、走査方向上先頭
の照射スポット形成予定部44-1-1〜44-1-4が上記パ
ターン露光予定部51に到ると、第1行目のBA21
-1-1〜21-1-4にオン信号が一時的に印加される。
【0040】これにより、BA21-1-1〜21-1-4を通
過したビームがオン・ビームとされ、ウェハまで到達
し、露光予定部50上に照射スポット45-1-1〜45
-1-4が結ばれ、照射スポットパターンは符号43-2で示
す如くになり、第1回目の分割露光が行われる。この露
光時間は、例えば0.25nsecと極く短い。これによっ
て所望のスループットを得ることができる。
【0041】52-1〜52-4は、第1回目の分割露光が
なされた、第1回目分割露光済部を示す。円で囲んだ数
値は、分割露光の回数を示す。
【0042】次に、同図(C)に示すように、次の行の
照射スポット形成予定部44-2-1〜44-2-3が上記露光
予定部51に到ると、今度は、第2行目のBA21-2-1
〜21-2-3にオン信号が一時的に印加される。
【0043】これにより、BA21-2-1〜21-2-3を通
過したビームがオン・ビームとされ、ウェハまで到達
し、パターン露光予定部50上に照射スポット45-2-1
〜45 -2-3が結ばれ、照射スポットパターンは符号43
-2で示す如くになり、露光予定部51のうち、上記の第
1回目分割露光済部52-1〜52-4の間の部分について
第1回目の分割露光が行われる。
【0044】53-1〜53-4は、第1回目の分割露光が
なされた、第1回目分割露光済部を示す。
【0045】第1回目分割露光済部52-1〜52-4と5
-1〜53-3とは連なって直線状をなっている。
【0046】次に、同12(A)に示すように、第3行
の照射スポット予定形成予定部44 -3-1〜44-3-4が上
記露光予定部51に到ると、今度は、第3行目のBA2
-3 -1〜21-3-4にオン信号が一時的に印加される。
【0047】これにより、BA21-3-1〜21-3-4を通
過したビームがオン・ビームとされ、ウェハまで到達
し、パターン露光予定部50上に照射スポット45-3-1
〜45 -3-4が結ばれ、照射スポットパターンが符号43
-2で示す如くになり、第1回目分割露光済部52-1〜5
-4に重ね打ちされ、第2回目の分割露光が行われる。
54-1〜54-4は、第2回目の分割露光がなされた、第
2回目分割露光済部を示す。
【0048】次に、同図(B)に示すように、第4行の
照射スポット形成予定部44-4-1〜44-4-3が上記露光
予定部50に到ると、今度は、第4行目のBA21-4-1
〜21-4-3にオン信号が一時的に印加される。
【0049】これにより、BA21-4-1〜21-4-3を通
過したビームがオン・ビームとされ、ウェハまで到達
し、パターン露光予定部51上に照射スポット45-3-1
〜45 -3-3が結ばれ、照射スポットパターンが符号43
-5で示す如くになり、電子ビームが上記の第1回目分割
露光済部53-1〜53-3ち重ね打ちされ、第2回目の分
割露光が行われる。
【0050】これにより、2回の分割露光が行われ、2
回重ね打ちされた部分が連なって直線状とされ、パター
ン露光予定部分50に幅が0.05μmと極く細い直線
状のパターン51が露光される。
【0051】こゝで、一回の露光量は極く僅かであるけ
れども、複数回重ねて露光されることによって、所望の
露光量が確保される。
【0052】以上が、BAA方式の電子ビーム露光方法
の概要である。
【0053】上記より分かるように、図11(B)の照
射スポットパターンの偏向方向(Y方向)についてみる
と、Y方向に分布している強度の強いビームと弱いビー
ムとが重なって打たれ、露光の程度が平均化されるた
め、この方向についてのレーザビームの強度の分布Iの
不均一性は問題とされない。
【0054】しかし、偏向方向に直交する方向(X方
向)についてみると、強度の強い部分については、強度
の強いビームだけが重ね打ちされる。強度の弱い部分に
ついてみると、弱いビームだけが重ね打ちされる。この
ため、X方向ついての線IIで示す強度分布の不均一性
は、X方向に長いパターンの長手方向上露光の程度の不
均一性として表われてしまう。
【0055】従って、BAA方式の電子ビーム露光を行
うには、電子銃は、以下の要件を満たすものであること
が必要とされる。
【0056】第1には、放射される電子ビームの偏向直
交方向上の強度分布が均一であること。露光の程度の均
一化のためである。
【0057】第2には、電子ビームの強さに経時変化が
ないものであること。電子ビームの強度が経時的に変化
して弱くなると、露光の程度が漸次低下し、これを補う
ために露光時間を増やそうとすると、制御が面倒になる
と共に、単位面積当りの露光に要する時間が増え、スル
ープットが低下してしまうからである。
【0058】こゝで、説明の便宜上、電子銃1の一般的
構造について、図13を参照して説明する。
【0059】電子銃1は、カソード60と、ウェーネル
ト61と、アノード62とより構成される。
【0060】カソード60は、単結晶のLaB6 製の針
状チップ63を有する。
【0061】この針状チップ63より、電子ビーム40
が放射される。
【0062】64がクロスオーバ点である。
【0063】
【従来の技術】従来の電子銃の針状チップ70は、図1
4に示すように、LaB6 の単結晶製であり、四角柱状
の端を、尖状としたものである。
【0064】この針状チップ70を組込んだ電子銃71
が放射する電子ビーム72は、図に示すように、X,Y
の両方向について、線、III,IVで示すように、ガウス分
布となる。X方向の強度分布がガウス分布であるため、
上記第1の要件が満足できない。また、経時変化によっ
て、先端が蒸発昇華され、図16に示すように先端に
〈100〉面が表われてくる。これによって、放射され
る電子ビームの強度が徐々に低下する。
【0065】このため、上記第2の要件も満足できなく
なる。
【0066】そこで、この問題点を解決すべく本発明者
は、先に図17(A)に示す針状チップ80を案出し
た。
【0067】この針状チップ80は、LaB6 の単結晶
製であり、四角柱の端を楔形状としたものであり、稜線
81を有する。
【0068】この稜線81が存在することにより、稜線
81の長手方向についてみると、電子ビームの強度が一
様な部分が拡がり、上記第1の要件は満足しうる。
【0069】この針状チップ80は、図18に示すよう
に、側面が〈100〉面であるLaB6 の単結晶板85
を、線86で示すように切り出し(これが一般的な切り
出し方法である)、先端を線87,88で示すように、
研磨して製造したものである。
【0070】
【発明が解決しようとする課題】従って、針状チップ8
0の先端の二つの斜面82,83は、共に〈110〉面
である。
【0071】針状チップ80のうち先端の稜線81の部
分が蒸発し易く、図17(A)に二点鎖線で示すように
細幅の面84aが表れる。
【0072】この面84aは〈100〉面である。
【0073】こゝで、面〈100〉は、他の面〈11
0〉等に比べて減り易い。
【0074】このため、僅かに表われた面84aが徐々
に減って、図17(B)に示すように、相当に広い面8
4bとなってしまう。
【0075】従って、上記の針状チップ80から放射さ
れる電子ビームの強度が漸次低下し、ウェハ露光のスル
ープットが低下してしまう。
【0076】そこで、本発明は、BAA方式の電子ビー
ム露光に最適の電子銃を適用してなる電子ビーム露光装
置を提供することを目的とする。
【0077】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電子
ビームを放射する電子銃と、夫々電極を有し、二次元的
に配された複数のブランキングアパーチャを有し、上記
電子銃からの上記電子ビームを照射され、これを、各ブ
ランキングアパーチャアレイを通過した複数の電子ビー
ムに整形するブランキングアパーチャアレイと、該ブラ
ンキングアパーチャアレイを通過した上記通過電子ビー
ムを規則的に偏向させる偏向手段と、上記ブランキング
アパーチャを通過した通過電子ビームのうち被露光体に
まで到達してこれを照射する照射電子ビームを特定する
照射電子ビーム特定手段とよりなり、上記偏向の過程
で、上記照射電子ビーム特定手段が逐次電子ビームを特
定し、上記被露光体上の露光すべき特定の部位を、該照
射電子ビームの特定手段によって特定された照射電子ビ
ームによって複数回重ね打ちして露光する電子ビーム露
光装置であって、上記電子銃を、先端が、一対の斜面を
有し、先端に稜線を有する楔形状を有し、且つ、上記斜
面が共に〈100〉面である希土類化合物結晶製の針状
チップを有し、且つ、該電子銃を、該針状チップの稜線
が、上記ブランキングアパーチャアレイの偏向直交方向
に対応する向きに設定した構成としたものである。
【0078】
【作用】請求項1の針状チップの先端を楔形状とし、且
つ稜線をブランキングアパーチャアレイの偏向直交方向
に対応する向きをした構成は、偏向方向と直交する方向
上の電子ビームの強度分布を一定とするように作用す
る。
【0079】針状チップの斜面を共に〈100〉面とし
た構成は、経時変化後も、最初の楔形状を維持して、稜
線が存在し続けるように作用する。
【0080】
【実施例】図2は本発明の一実施例になるブランキング
アパーチャアレイ方式の電子ビーム露光装置100を示
す。
【0081】この電子ビーム露光装置100のうち、図
7に示す電子ビーム露光装置1と相違するのは、主に、
電子銃101の部分である。
【0082】図2中、図7に示す構成部分と対応する部
分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0083】また、電子銃101のうち、図13に示す
電子銃と相違するのは、主に針状チップである。
【0084】まず、針状チップ102について説明す
る。
【0085】針状チップ102は、図5に示すように、
単結晶のLaB6 製の四角柱の先端を、楔形状としたも
のであり、二つの斜面103,104及び稜線105を
有する。
【0086】斜面103及び104は共に〈110〉面
である。
【0087】この針状チップ102は、図6に示すよう
に、LaB6 の単結晶板85を、線106で示すように
斜めに切断して、柱状体107を切り出し、更に、これ
を線108,109に沿って切断し研磨して製造したも
のである。
【0088】これにより、斜面103,104は、共に
〈110〉面となる。また、四角柱のうち、斜面10
3,104に連なる側面110,111は共に〈11
0〉面となり、稜線105の両端の側面112,113
は共に〈100〉面となる。
【0089】この針状チップ102は、図3に示すよう
に、側面110と111とをグラファイト製電極11
5,116とにより挟まれている。
【0090】次に、上記の針状チップ102を有する電
子銃101のBAA3に対する相対位置について説明す
る。
【0091】図1に示すように、電子銃101は、針状
チップ102の稜線105が、X軸(偏向直交方向)と
平行な向きに定めて配設してある。
【0092】こゝで、稜線105がX軸と平行というの
は、電子ビームが収束レンズ5,7により回転された場
合に、稜線105の端から出射した電子ビームがBAA
3上においてX軸上に並ぶという意味(図1参照)、即
ち、電子ビームの収束レンズ5,7による回転分を差し
引いた場合に平行という意味である。
【0093】針状チップ103の先端からの電子ビーム
120の放射の状況は、稜線105の方向からみると、
図3に符号121で示すように捕捉放射する。これに対
し、稜線105に直角な方向からみると、図4に、符号
122で示すように拡がって放射する。
【0094】これにより、針状チップ102の先端から
放射した電子ビーム120は、図1に示すように、BA
A3上では、X軸方向に長い長円形の照射スポット12
3となる。
【0095】このスポット123の電子ビームの強度の
分布は、Y軸方向については、線Vで示すようにガウス
分布となるけれども、X軸方向についてみると、線VIで
示すように全体に亘って強度が略一定の分布となる。
【0096】これによって、前記第1の要件を満足しう
る。
【0097】次に針状チップ102の経時変化について
みる。
【0098】図5(A)に示すように、斜面103,1
04は、減り易い〈100〉面であるため、斜面10
3,104全体が減り、経時変化はするけれども、符号
103a,104aで示すように斜面103,104全
体が後退する恰好となり、楔形は維持され、符号105
aで示すように、稜線はだれることなく維持される。
【0099】このため、針状チップ102の先端から
は、経時変化後も経時変化前と同じ強さの電子ビーム1
20が放射され続け、且つ経時変化前と同じ態様で放射
され続ける。
【0100】このため、前記の第2の要件も満足され、
ウェハ露光は、安定に行われ、且つスループットも低下
しない。
【0101】なお、図5(A)中、面112,113を
グラファイト片て挟んでもよい。
【0102】なお、希土類化合物であればLaB6 に代
えて、別のものでもよい。
【0103】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1の発明によ
れば、ブランキングアパーチャアレイ方式の露光を、均
一に行うことが出来、しかも、露光を、常に安定に行な
うことが出来、高いスループットを維持出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2中の電子銃とブランキングアパーチャアレ
イとの関係を示す図である。
【図2】本発明の一実施例になるブランキングアパーチ
ャアレイ方式の電子ビーム露光装置の全体構成図であ
る。
【図3】図2中の電子銃の部分を拡大して示す図であ
る。
【図4】図3中、IV-IV 線方向よりみた矢視図である。
【図5】図1の針状チップ及びその経時変化を示す図で
ある。
【図6】図5の針状チップの製造を説明する図である。
【図7】先願のブランキングアパーチャアレイ方式の電
子ビーム露光装置の全体構成図である。
【図8】図7中のブランキングアパーチャアレイを示す
図である。
【図9】図8のBAAのBAを通過した電子ビームが全
てオン・ビームである場合における、ウェハ上の照射ス
ポットパターンを示す図である。
【図10】通過電子ビームのサブデフレクタによる偏向
を説明する図である。
【図11】露光動作を説明する図である。
【図12】図11に続く露光動作を説明する図である。
【図13】電子銃の一般的構造を示す図である。
【図14】従来の針状チップの1例を示す図である。
【図15】図14の針状チップを適用した電子銃の電子
ビームの強度分布を示す図である。
【図16】図14の針状チップの経時変化を示す図であ
る。
【図17】本発明者が先に案出した針状チップを示す図
である。
【図18】図17(A)の針状チップの製造方法を示す
図である。
【符号の説明】
2 電子銃 3 ブランキングアパーチャアレイ(BAA) 4 メインデフレクタ 5 サブデフレクタ 6 ステージ 7 ウェハ 8 遮蔽板 10〜15 収束用レンズ 21 ブランキングアパーチャ(BA) 22 電極 23,24 電極 25 配線パターン 30 制御装置 31 ビーム・オン/オフ信号発生器(照射電子ビーム
特定手段) 32 CPU 33 メモリ 34 走査信号発生器 41 オフ・ビーム 42 オン・ビーム 43 照射スポットパターン 44 照射スポット形成予定部 45 照射スポット 50 露光予定パターン(露光予定部) 51 露光されたパターン 52,53 第1回目の分割露光済部 54,55 第2回目の分割露光済部 61 ウェーネルト 62 アノード 100 ブランキングアパーチャアレイ方式の電子ビー
ム露光装置 101 電子銃 102 針状チップ 103,104 〈100〉面の斜面 103a,104a 経時変化後の斜面 105 稜線 105a 経時変化後の稜線 106 線 107 柱状体 108,109 線 110,111,112,113 側面 115,116 グラファイト製電極 120 電子ビーム 121,122 電子ビームの放射状態を示す線 123 照射スポット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−187334(JP,A) 特開 昭61−42128(JP,A) 特開 昭56−123639(JP,A) 特開 昭52−126760(JP,A) 特開 平5−275321(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 H01J 37/06 H01J 37/305

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを放射する電子銃(2,10
    1)と、 夫々電極を有し、二次元的に配された複数のブランキン
    グアパーチャ(21)を有し、上記電子銃からの上記電
    子ビームを照射され、これを、各ブランキングアパーチ
    ャアレイを通過した複数の通過電子ビームに整形するブ
    ランキングアパーチャアレイ(3)と、 該ブランキングアパーチャアレイを通過した上記通過電
    子ビームを規則的に偏向させる偏向手段(34,5)
    と、 上記ブランキングアパーチャを通過した通過電子ビーム
    のうち被露光体にまで到達してこれを照射する照射電子
    ビームを特定する照射電子ビーム特定手段(31,8)
    とよりなり、 上記偏向の過程で、上記照射電子ビーム特定手段が逐次
    電子ビームを特定し、上記被露光体上の露光すべき特定
    の部位を、該照射電子ビームの特定手段によって特定さ
    れた照射電子ビームによって複数回重ね打ちして露光す
    る電子ビーム露光装置であって、 上記電子銃を、先端が、一対の斜面(103,104)
    を有し、先端に稜線(105)を有する楔形状を有し、
    且つ、上記斜面が共に〈100〉面である希土類化合物
    結晶製の針状チップ(102)を有し、 且つ、該電子銃を、該針状チップの稜線(105)が、
    上記ブランキングアパーチャアレイ(3)の偏向直交方
    向(X)に対応する向きに設定した構成としたことを特
    徴とする電子ビーム露光装置。
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