JP3310448B2 - 荷電粒子ビーム露光方法及びその装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム露光方法及びその装置

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JP3310448B2
JP3310448B2 JP04752194A JP4752194A JP3310448B2 JP 3310448 B2 JP3310448 B2 JP 3310448B2 JP 04752194 A JP04752194 A JP 04752194A JP 4752194 A JP4752194 A JP 4752194A JP 3310448 B2 JP3310448 B2 JP 3310448B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は荷電粒子ビーム露光方法
及びその装置に関し、より詳細には、試料が搭載された
ステージを連続的に移動させつつ、複数形成された荷電
粒子ビームを全体として所望のビーム形状となるように
制御し、かつ荷電粒子ビームを偏向器により偏向してラ
スタ走査を行うことで試料面上に照射して露光する荷電
粒子ビーム露光方法及びその装置に関する。
【0002】近年、ICは、その集積度と機能の向上に
伴い計算機、通信、機械制御等、広く産業全般に応用さ
れている。例えば、DRAMでは、1M,4M,16
M,64M,256M,1Gビットとその集積化が進ん
でいる。このような高集積化は、ひとえに微細加工技術
の進歩によっている。このような集積回路の高密度化に
伴い、微細パターンの形成方法として、電子線等の荷電
粒子ビームを用いた露光装置が開発されている。荷電粒
子ビーム露光では、0.05μm以下の微細加工が0.
02μm以下の位置合わせ精度で実現できる。しかしな
がら、これまでは、上記露光装置はスループットが低く
てLSIの量産には使用できないであろうと考えられて
きた。これは、いわゆる一筆書きの電子ビームについて
の議論であって、真剣に検討した結果ではなく、単に現
在の市販装置や生産性に鑑みて判断されているに過ぎな
い。
【0003】しかし、近年本発明者らによるブロック露
光やブランキングアパーチャアレイ(BAA)露光方式
の発明により、1cm2 /1sec程度のスループット
が期待できるようになった。微細さ、位置合わせ精度、
クイックターンアラウンド及び信頼性のどれをとって
も、他の方法に比較して優れている。
【0004】上記のような利点を有する荷電粒子ビーム
露光においては、他の露光方法と同様に、露光パターン
データを効率的に処理して露光のスループットを向上さ
せることが必要である。
【0005】
【従来の技術】従来の可変矩形露光装置においては、第
1スリットで電子ビームを矩形に成形し第2スリット上
に結像させ、その重ね合わせによってビームサイズを決
定し、縮小レンズ、投影レンズを介して試料上に照射し
ていた。従ってビームの均一照射性は第1スリットを照
射する電子銃の性能に依存しており、均一照射性を改善
するには照射範囲のうち第1スリットで切り出す範囲を
小さくする(第1スリットを小さくする)が電子銃と第
2スリットの距離を大きくするしかなかった。通常の露
光装置において実用に耐えうる均一照射範囲は電子銃か
ら100mm離れた第1スリットにおいて200ミクロ
ン角であり、これ以上の範囲を第1スリットで切り出す
と試料上で最大ビームを出した場合にビーム内均一性が
失われ、鮮度良いパターンを露光することは不可能であ
った。
【0006】ブロック露光の場合は、第2スリット上に
任意形状のパターンが存在し、可変矩形露光装置の場合
の最大ビーム状態においてビームの部分部分の開口部か
ら切り出されるビームによってパターンを露光するた
め、最大ビーム状態の全体にわたり、さらに均一性を要
求される。実際に電子銃の不良等、ビームの均一性が劣
化した場合ブロック露光されたパターンの各ショット毎
に同じ部分の電子線照射量が不足している場合がある。
【0007】BAA露光方式の場合、1000個の二次
元配列されたピクセルをON/OFFさせてピクセルを
重ね打ちして露光するため、さらに広い範囲でかつ均一
なビーム照射が要求される。BAAは半導体技術を利用
してシリコン基盤に作りこまれた開口と偏向電極と電極
への配線によって構成されている。試料上への倍率、B
AAチップへのビーム照射ダメージ、配線の引き出し条
件等から、BAAの1ピクセルの開口サイズは、チップ
上で25ミクロンである。1行を2段千鳥で構成し、1
28列×8行の構成とすればBAAの行方向は25×1
28=3200ミクロン(3.2mm)と、可変矩形露
光装置が第1スリットにおいて200ミクロン角である
のに対して大幅に大きくなり、これを1/300に縮小
投影、即ち10ミクロンの幅のビームで露光していく。
従って、従来に比べ行方向に数倍の広範囲を均一照射し
なければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】BAA露光方式で広範
囲を均一にビーム照射するために電子銃の改良、光
学系の改良、BAAのピクセルサイズの調整が従来か
ら行なわれている。
【0009】電子銃の先端形状の改良によって照射範囲
は広がったが、照射均一性については不十分であった。
BAA全部をONした場合に通過する電流値を最大に調
整すると、特にBAAチップ周辺と中心部での電流密度
(単位面積当たりの電流値)の差が大きく、中心部に比
べて周辺部では2割程度電流密度が小さくなる。この値
は従来に比べ数倍の改善であるが、不均一であることは
変わり無く、従来に比べて改善はしたものの、パターン
を露光した場合にBAAの周辺部のパターンは照射量が
小さくなり、パターンが細るためBAAの行方向10ミ
クロン毎に試料上に縞状の模様が観察される。
【0010】光学系の改良によって第1スリットの像を
第2スリットに結像する際の倍率を従来の2倍から4倍
にしたことによって、従来の4倍の面積を従来のとおり
の均一性で照射することができる。しかしながらBAA
の面積は従来の第2スリットの12倍であり、倍率が不
足である。さらに倍率を大きくすることも可能である
が、ラウンドアパーチャ上のクロスオーバ像の倍率が必
然的に小さくなりラウンドアパーチャによる試料面への
入射半角が制限出来なくなるため限度がある。上記電子
銃及び光学系の改良によって中心部に比較し周辺部での
電流密度の不均一性を1割程度に改善できる。しかし露
光時の行方向10ミクロン毎の縞状の模様は依然観察さ
れる。
【0011】等価的に均一性が向上した様に露光結果が
得られ、BAA上周辺部に近付くに従って、電流密度が
小さくパターンが細る位置においては各ピクセルの大き
さを相対的に大きくし、電流密度は不均一で変わらない
が露光パターンにおいては同じサイズで露光が行なわれ
るようにBAAのピクセルサイズの調整をする。ところ
が、電子銃の交換、コラムの保守等を行なうと若干のビ
ーム照射の均一性が失われるという問題があった。
【0012】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
BAAマスクの各開口を通って試料に照射される荷電粒
子ビーム強度を均一にでき、精度良くパターンを描画で
きる荷電粒子ビーム露光方法及びその装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、試料が搭載されたステージを第1の方向に連続的に
移動させながら、BAAマスク上の複数の開口夫々に対
応した駆動手段によりオンオフ制御して複数の荷電粒子
ビームを全体として所望のビーム形状となるように制御
し、かつ上記荷電粒子ビームを偏向して試料上にパター
ンを描画するマルチビーム方式の荷電粒子ビーム露光方
法において、上記BAAマスクの複数の開口を所定数を
1単位としてオンとするステップと、試料上に到達する
荷電粒子ビームの強度を検出するステップと、上記検出
された荷電粒子ビーム強度に応じて上記1単位の開口の
駆動手段のオン制御時に与えるオフセット電圧を算出す
るステップとを有し、上記BAAマスクの複数の開口を
通して試料上に到達する荷電粒子ビームの強度を上記1
単位毎に略同一とする。
【0014】請求項8に記載の発明は、試料が搭載され
たステージを第1の方向に連続的に移動させながら、B
AAマスク上の複数の開口夫々に対応した駆動手段によ
りオンオフ制御して複数の荷電粒子ビームを全体として
所望のビーム形状となるように制御し、かつ上記荷電粒
子ビームを偏向して試料上にパターンを描画するマルチ
ビーム方式の荷電粒子ビーム露光装置において、上記B
AAマスクの複数の開口を所定数を1単位としてオンと
する第1の手段と、試料上に到達する荷電粒子ビームの
強度を検出する第2の手段と、上記検出された荷電粒子
ビーム強度に応じて上記1単位の開口の駆動手段のオン
制御時に与えるオフセット電圧を算出する第3の手段と
を有し、上記BAAマスクの複数の開口を通して試料上
に到達する荷電粒子ビームの強度を上記1単位毎に略同
一とする。
【0015】
【作用】本発明においては、BAAマスクの開口の1単
位毎にオフセット電圧を算出して各開口の駆動手段に与
え、BAAマスクの複数の開口を通して試料上に到達す
る電子ビームの強度を1単位毎に同一とするため、BA
Aマスクを通って試料に照射される荷電粒子ビーム強度
を均一にでき、これによって試料の各部露光量が均一と
なり、精度良くパターンを描画することが可能となる。
【0016】
【実施例】以下に説明する本発明の実施例は、複数形成
された荷電粒子ビーム(例えば電子ビーム)を全体とし
て所望のビーム形状となるように制御するマルチビーム
方式の荷電粒子ビーム露光装置の1つであるブランキン
グアパーチャアレイ(BAA)露光方式の電子ビーム露
光装置である。ここで、上記制御は、各々のビームが試
料上に到達するか(オン)、しないか(オフ)を単独又
はまとめて独立に制御し、複数のビーム全体が所望のビ
ーム形状となるようにする。上記オン/オフ制御は露光
すべきパターンに応じて次々と変化させる。他方、試料
が搭載されたステージを第1の方向に連続的に移動さ
せ、第1の方向又はそれと垂直な第2の方向に、1つ又
は複数の偏向器により略直線上に偏向しながら露光を行
なう。
【0017】BAAは公知のように、矩形の開孔とその
すぐ横に対向辺上に形成された2つの電極からなる群を
千鳥格子状に複数個配列し、2つの電極のうち一方をグ
ランド電位に設定し、他方のグランド電位又はある電位
に設定することにより、開孔を通過する電子ビームの軌
道を制御するものである。このBAAを通過した電子ビ
ームが光学鏡筒内部で更に先にあるアパーチャプレート
の開孔を通過するかしないかを制御する。そして、副偏
向器がおおよそラスタ走査するのに同期させてBAAの
電極にかける電圧を制御することで、帯状の領域の所望
のパターンを露光する。
【0018】はじめに、本実施例の走査を説明する。図
2は1枚のウェハ10を示す図である。ウェハ10上に
は、複数のチップが形成される。露光中、ウェハ10を
Y方向に連続的に、繰り返し移動させる。電子ビームの
走査は、セル領域単位に行なう。図2の参照番号14は
1つのセル領域を示す。セル領域は、X方向は主偏向器
の偏向能生な範囲(例えば、2mm程度)であり、Y方
向はチップ12の大きさ以下である。図2の例では、セ
ル領域のY方向の大きさは、この方向のチップ12の大
きさに等しい。電子ビームは、X方向に蛇行しながら
(X方向に振れながら)Y方向に進むように偏向され
る。ここで、原理的には、Y方向はステージが連続移動
しているので、Y方向におけるセル領域の大きさを規定
する必然性は存在しない。しかしながら、各種の補正演
算及びデータの効率的処理の観点から、ある程度の大き
さにY方向に区切った方がよい。このとき、Y方向の大
きをでできるだけ大きくとりたいので、例えばチップサ
イズの大きさとなる。なお、補正演算をより精度良く行
なうことが好ましい場合には、セル領域のY方向の大き
さはチップサイズよりも小さくなる。
【0019】ここで、セルストライプを定義する。セル
ストライプとは、副偏向器での一回の走査で露光を行な
える領域に等しい大きさ又はこれ以下の大きさの領域で
ある。例えば、副偏向器が最大約100μm偏向可能で
あり、BAAの幅を約10μmとすると、セルストライ
プはX方向に約10μm、Y方向に100μmの大きさ
を最大とする。
【0020】図3に図2の黒く塗りつぶした領域を拡大
して示すように、各セルストライプ16毎にY方向に副
偏向器で電子ビームを走査させながらX方向に電子ビー
ムを移動させる。セルストライプ16が上記最大の大き
さ10μm×100μmの場合、X方向にセルストライ
プ14を10本程度並べた領域を副偏向器で走査する。
従って、約100μm□の領域が副偏向領域となる。そ
して、X方向の幅2mm程度、Y方向は連続移動時の偏
向可能範囲が主偏向器で走査するセル領域14である。
【0021】セルストライプ16は、10μm×100
μmを最大として、その大きさを可変とする。可変方法
は、次の通りである。BAAの大きさは決っているが、
セルストライプの幅を小さくするには、BAAの端の方
の開孔からでるビームを常時オフしておけばよい。ま
た、長さ方向を小さくするには、スキャンを短くする
か、もしくはスキャン距離は一定で、その間のセルスト
ライプ以外の所のデータをオフのデータにしておけばよ
い。具体的には、繰り返し性のあるパターンに対して
は、そのピッチにセルストライプの大きさを合わせる。
【0022】図4は本発明のBAA露光方式の電子ビー
ム装置の電子ビーム露光装置の概要を示す。図4を参照
するに、電子ビーム露光装置は一般に電子ビームを形成
しこれを集束させる電子光学系100と、電子光学系1
00を制御する制御系200とよりなる。電子光学系1
00は電子ビーム源として電子銃101を含み、電子銃
101は電子ビームを所定の光軸Oに沿って発散電子ビ
ームとして発射する。電子銃101で形成された電子ビ
ームはアパーチャ板102に形成されたビーム整形用ア
パーチャ102aを通されて整形される。アパーチャ1
02aは光軸Oに整合して形成されており、入射電子ビ
ームを矩形断面形状に整形する。
【0023】整形された電子ビームは電子レンズ103
により、ブランキングアパーチャアレイ(BAA)を形
成されたBAAマスク110上に集束される。その際、
レンズ103は前記矩形開口の像をBAAマスク110
上に投影する。BAAマスク110上には半導体基板上
に描画される多数の露光ドットに対応して多数の微細な
アパーチャが形成され、各アパーチャには静電偏向器が
形成されている。この静電偏向器は駆動信号Eにより制
御され、非励起状態では電子ビームをそのまま通過させ
るが、励起状態では通過電子ビームを偏向させ、その結
果通過電子ビームの方向が光軸Oから外れる。その結
果、以下に説明するように、前記半導体基板上には、非
励起状態のアパーチャに対応した露光ドットパターンが
形成される。
【0024】BAAマスク110を通った電子ビームは
縮小光学系を形成する電子レンズ104および105を
通った後光軸O上の焦点f1 において集束され、その際
選択された開口部の像が焦点f1 において結像する。こ
うして集束された電子ビームは、ラウンドアパーチャ板
113に形成されたラウンドアパーチャ113aを通っ
た後、別の縮小光学系を形成する電子レンズ106,1
07により、移動自在なステージ114上に保持された
半導体基板115上に集束され前記BAAマスク110
の像が基板115上に結像する。ここで、電子レンズ1
07は対物レンズとして作用し、焦点補正および収差補
正のための補正コイル108,109や集束電子ビーム
を基板表面上で移動させるための偏向器111,112
等を含んでいる。
【0025】レンズ104とレンズ105の中間には静
電偏向器116が形成されており、偏向器116を駆動
することにより電子ビームの経路が板113のラウンド
アパーチャ113aを通る光軸Oから外される。その結
果、半導体基板上において電子ビームを高速でオン/オ
フすることが可能となる。また、先に説明したBAAマ
スク110上のアパーチャにおいて静電偏向器の励起に
伴い偏向された電子ビームも前記ラウンドアパーチャ1
13aを外れるため、半導体基板上に到達することがな
く、その結果、基板115上において前記露光ドットパ
ターンの制御が可能になる。
【0026】かかる露光動作の制御のために、図4の電
子ビーム露光装置は制御系200を使用する。制御系2
00には描画したい半導体装置の素子パターンに関する
データを記憶する磁気ディスク装置や磁気テープ装置等
の外部記憶装置201が含まれる。
【0027】記憶装置201に記憶されたデータはCP
U202により読み出され、データ展開回路203によ
ってデータ圧縮を解除されることにより、BAAマスク
110上の個々の開口部を所望の露光パターンに従って
オンオフする露光ドットデータに変換される。図4の電
子ビーム露光装置は露光パターンの微妙な修正を可能に
するために、基板115上の各露光点をN回、独立な露
光パターンで重複露光するように構成されており、この
ためデータ展開回路203はN個の回路203 1 〜20
N より構成され、各々の回路2031 〜203N はC
PU202から供給される露光データをもとに、前記N
回の重複露光に使われるN個の独立な露光ドットパター
ンデータを発生させる。
【0028】個々の回路2031 〜203N は、前記C
PU202から供給される露光データを保持するバッフ
ァメモリ203aと、前記バッファメモリ203aに保
持された露光データをもとに露光ドットパターンを表す
ドットパターンデータを発生させるデータ展開部203
bと、前記データ展開部203bで展開されたドットパ
ターンデータを保持するキャンバスメモリ203cとに
より構成され、データ展開回路204はキャンバスメモ
リ203cに保持されているドットパターンデータを、
対応する出力バッファ回路204に供給する。すなわ
ち、出力バッファ回路204は、N個のデータ展開回路
2031 〜203N に対応してN個の保持回路2041
〜204N を含んでおり、各々の保持回路、例えば回路
2041 はBAAマスク110上においてX方向に整列
した合計128個の開口部に対応して128個の回路2
041 〜204128 を含んでいる。その際、前記128
個の回路2041 〜204128 の各々は、前記開口部を
オンオフする1ビットのデータを前記キャンバス203
cから供給され、これを保持する。さらに、前記回路2
041 〜204N は、保持している1ビットのブランキ
ングデータを対応するD/A変換器2051 〜205N
でアナログ信号に変換のBAAマスク110に供給す
る。その結果、前記BAAマスク110上のY方向に整
列した開口部に協働する静電偏向器が逐次駆動される。
【0029】図4の電子ビーム露光装置はさらに、外部
記憶装置201に記憶された制御プログラムにもとづい
てCPU202から制御信号を供給され、前記データ展
開回路203および出力バッファ回路204の動作、デ
ータ展開回路203からバッファ回路204へのデータ
転送、さらにD/A変換器205によるBAAマスク1
10の駆動の制御を行なう露光制御装置206を備えて
いる。また、露光制御装置206はさらに主偏向器制御
回路207および副偏向器制御回路208を介して主偏
向器111および副偏向器112を制御し、電子ビーム
を基板115上で走査させる。一方、主偏向器制御回路
207はさらに歪み補正回路207aを含み、歪み補正
回路207aは収差を、スティグ補正回路207bを介
して補正コイル109を駆動することにより補正する。
また、補正回路207aは焦点補正を、フォーカス補正
回路207cを介してフォーカス補正コイル108を駆
動することにより行なう。
【0030】さらに、電子ビームを集束する際に生じる
クーロン反発力によるビームの広がりを補正するため
に、リフォーカス制御回路203eを設けられ、リフォ
ーカス制御回路203eは露光ドットパターンに対応し
て電子レンズ106の強度を適宜調整する。
【0031】次に、BAAマスク110の構成を簡単に
説明する。
【0032】図5を参照するに、個々の開口120を挟
んでオンオフ電圧が印加される駆動電極121と接地さ
れたグランド電極122とが設けられている。Y方向一
列が8開口あり、X方向に合計128列形成されてい
る。従って、全体で1024開口ある。列a,b,c,
dは同列である。図の左側の括弧でくくってあるよう
に、A1,A2,B1,B2のように2開口ずつでペア
を構成する。A,B,C,Dには別のデータが与えられ
る。更に、A2にはA1に与えるデータを遅延したデー
タが与えられる。BAAマスク110は各開口部群に対
応してマトリクス状に配列した複数の電子ビーム要素よ
りなる電子ビーム群を形成し、各電子ビーム要素は基板
115上にセルストライプの最大サイズである0.08
μm×0.08μmの大きさの露光ドットを露光する。
その際、最大で8×128個の露光ドットが、基板11
5上に一斉に露光される。
【0033】前記電子ビーム群を構成する電子ビーム要
素は偏向器111,112により図中Y方向に走査さ
れ、基板上の前記8×128個の各点には、各開口部群
A〜Dに対応した露光ドットが最大で8回重複して露光
される。より具体的に説明すると、基板115上には開
口部列A1に対応して露光された露光ドット列に重複し
て、開口部列B1に対応した露光ドット列が露光され、
さらにその上に開口部列C1,D1に対応した露光ドッ
ト列が逐次重複して露光される。同様な工程が開口部列
A2,B2,C2,D2の露光についても成立する。す
なわち、開口部列A2に対応した露光ドット列が露光さ
れた後、それに重複して開口部列B2,C2,D2に対
応する露光ドット列が逐次重複して露光される。ただ
し、開口部列A1による露光ドットと開口部列A2によ
る露光ドットは相互に補間してX方向に整列した単一の
露光ドット列を形成する。各開口部群において開口部列
を相互に1ピッチずらして形成することにより、BAA
マスク110により整形された電子ビーム要素が相互に
接近し過ぎた場合に生じるクーロン相互作用を最小化す
ることが可能となる。かかるクーロン相互作用が生じる
と、先にも説明したように電子ビーム要素が相互に反発
して電子レンズの実効的な焦点距離が長くなってしま
う。
【0034】図5のBAAマスク110では、開口部群
Aの開口部列と、これに隣接する開口部群Bの対応する
開口部列、例えば開口部列A1を形成する開口部と開口
部列B1を形成する開口部列とは、X及びY方向に1/
4ピッチずつずらされている。同様な関係は開口部列A
2とB2,B1とC1,B2とC2等についても成立し
ている。すなわち、一般にN列の開口部群を有する露光
マスクにおいては、一の開口部群中の開口部とこれに隣
接する開口部群中の対応する開口部とはX及びY方向
に、MをNより小さい任意の整数としてM/Nピッチ
(M<N)だけずらされる。
【0035】かかるM/Nピッチシフト構成を有するB
AAマスクを使って露光をする場合、最も単純には同一
の露光データが開口部列A1,B1,C1,D1、ある
いは開口部列A2,B2,C2,D2と逐次おくられ
て、露光ドットが所望の露光量で重複露光され、所望の
露光パターンの露光がなされる。一方、かかるBAAマ
スク110では、各開口部列で露光データを変化させる
ことにより、非常に微妙な露光パターンの修正が可能で
ある。このため、図5に示すBAAマスク110は、電
子ビームが基板で反射あるいは散乱されることにより余
分な露光を生じてしまういわゆる近接効果を補正するの
に極めて有用である。図5のBAAマスク110を使う
ことにより、前記のY方向への電子ビーム走査を各開口
部列A1〜D2に対応して基板115上のY方向に異な
った位置で一斉に行なうことができ、近接効果を効率的
に補正することが可能となる。
【0036】図4に戻って説明するに、電子光学系10
0内のステージ114にはファラデーキャップ150が
設けられており、このファラデーキャップ150は電流
計151に接続されている。ステージ114を移動して
ファラデーキャップ150を光軸Oに合わせた状態で、
BAA110の各開口を1つずつ順次オンとすることに
より、各開口を通過した電子ビームがファラデーカップ
に照射され、ビーム照射量に応じた電流が電流計151
で検出される。
【0037】電流計151の検出電流値はCPU202
に供給される。CPU202は上記検出電流値に応じて
BAAマスク110の各開口のオフセット制御データ
(例えば4ビット)を発生し、オフセットレジスタ25
0に格納しておく。オフセットレジスタ250に格納さ
れた各開口のオフセット制御データは夫々D/A変換器
2051 〜205N に供給される。
【0038】図6はD/A変換器205内の1開口に対
応するD/A変換回路のブロック図を示す。同図中、電
圧可変回路300にはオフセットレジスタ250から4
ビットのオフセット制御データが供給される。電圧可変
回路300はこのオフセット制御データの値に応じた1
6レベルのオフセット電圧を発生してスイッチ301の
端子aに印加する。スイッチ301の端子bには10V
のオフ電圧が印加されている。スイッチ301は制御端
子dに出力バッファ回路204から1ビットのブランキ
ングデータを供給され、このブランキングデータが
“1”のとき、スイッチ301は端子a,c間を接続し
てBAAマスク110の駆動電圧121に0〜2Vのオ
フセット電圧を印加し、ブランキングデータが“0”の
ときスイッチ301は端子b,c間を接続して駆動電極
121に10Vのオフ電圧を印加する。
【0039】ここで、図7に示す如く、電子銃101よ
り出射された電子ビームはBAAマスク110に形成さ
れたBAAを通してランウドアパーチャ板113位置の
焦点f1 にて集束されラウンドアパーチャ113aを通
った後、基板115上結像する。BAAマスク110の
各開口の駆動電極121に0Vのオフセット電圧が印加
されている場合、電子ビームはラウンドアパーチャ11
3aを通過するが、駆動電極121に10Vのオフ電圧
が印加されていると、その開口を通った電子ビームは矢
印I1で示す偏向を受けてラウンドアパーチャ113a
から外れ、ラウンドアパーチャ板113で阻止される。
また、駆動電極121に印加するオフセット電圧を2V
程度にするとその開口を通った電子ビームは矢印I2
(オフ時の矢印I1と同一方向)で示す偏向を受けて電
子ビームの一部がラウンドアパーチャ113aから外れ
阻止される。この電子ビームが阻止される割合いはオフ
セット電圧が高い程大きくなる。
【0040】なお、上記オフセット電圧による矢印I2
の向きを矢印I1と同一の向きにしているため、オンか
らオフに変化するときの電子ビームの漏れをなくすこと
ができる。
【0041】図1は本発明方法のオフセット設定処理の
フローチャートを示す。この処理は電子銃101の交換
等の保守作業後、又は所定の運転時間が経過する毎にC
PU202の制御によって実行される。
【0042】同図中、ステップS10ではステージ11
4を移動してファラデーキャップ150を光軸Oに合わ
せる。次にステップS20でBAAマスク110の全て
の開口をオンとし、ステップS30で電流計151の検
出電流が最大となるように電子ビーム軌道を調整する。
【0043】次にステップS40でBAAマスク110
の1単位(例えば1つ)の開口だけをオンとし、ステッ
プS50で電流計151の検出電流を読み取る。CPU
202はステップS60で上記検出電流で図8に示すき
マップを参照して上記オンの開口に対するオフセット電
圧を求め、ステップS70で求めたオフセット電圧に応
じたオフセット制御データをオフセットレジスタ250
内の上記オンの開口に対応するレジスタに格納する。
【0044】ステップS80では8×128個の開口全
てのオフセットの設定が終ったかどうかを判別し、終っ
てなければステップS40に進んでオンとする開口を順
に移動させてステップS40〜S80を繰り返す。全開
口のオフセットの設定が終った場合は処理を終了する。
【0045】ところで、図9(A)に示すBAA110
のX方向に延在する開口部列A1における電子ビーム強
度はBAA110のX方向の両端部で小さくなり、例え
ば図9(C)に示す分布となる。これにより検出電流も
図9(C)に示す分布となる。
【0046】この検出電流に応じて図8のマップから得
られるオフセット電圧は図9(D)に示す如く、BAA
110のX方向の両端部で低く(0V程度)、中央部で
高く(2V程度)なり、このオフセット電圧となるよう
に各開口のオフセット制御データが設定される。上記図
9(D)に示すオフセット電圧をBAA110の開口部
列A1の各開口の駆動電極に印加することにより、開口
部列A1の全ての開口をオンとしたときの検出電流つま
り基板115上における電子ビーム強度は図9(E)に
示す如くX方向で均一となる。
【0047】また、BAA110のX方向に延在する各
開口部列A2,B1,B2,…についても、開口部列A
1と同様に図9(C)に示す如くX方向の両端部で小さ
くなる電子ビーム強度の分布となり、更に、Y方向(走
査方向)に延在する各開口部列における電子ビーム強度
も図9(B)に示す如くY方向の両端部で小さくなる分
布となる。
【0048】上記実施例では1つ1つの開口毎にオフセ
ット制御データを設定するためBAA110の全ての開
口における電子ビーム強度を精度良く均一にできる。こ
れによって試料の各部露光量が均一となり、精度良くパ
ターンを描画することが可能となる。
【0049】また、ステップS30で検出電流を最大と
するよう調整しているため、露光時にBAA110の各
開口を通して基板115に到達する電子ビーム強度を高
い値にできる。これはオフセット電圧を印加することに
より基板115に到達する電子ビーム強度は減少するた
めに必要となる。
【0050】また、BAA110の各開口の駆動電極1
21にオフセット電圧を印加するためBAA110を改
造する必要がなく、またグランド電極122を共通接続
できる。
【0051】なお、図9(A)においてはBAA110
の各開口のグランド電極122を共通化して接地し、駆
動電極121にオフセット電圧を印加しているが、図5
に示す如く各開口のグランド電極122を分離した構成
では各開口のグランド電極122にオフセット電圧を印
加しても良い。但し、この場合はオフセット電圧の極性
を反転して、ラウンドアパーチャ板113位置におい
て、オフセット電圧による電子ビームの偏向方向(図7
の矢印I2)がオフ電圧による電子ビームの偏向方向
(矢印I1)と同一となるようにしなければならない。
【0052】ところで、BAA110のY方向に存在す
る各開口部列の電子ビーム強度は図9(B)に示す分布
であるが、前記した様にY方向の走査により基板115
上には開口部列A1に対応して露光された露光ドット列
に重複して開口部列B1に対応した露光ドット列が露光
されさらにその上に開口部列C1,D1に対応した露光
ドット列が逐次重複して露光される。同様に開口部列A
2に対応した露光ドット列が露光された後、それに重複
して開口部列B2,C2,D2に対応する露光ドット列
が逐次重複して露光される。
【0053】このため、開口部列A1,B1,C1,D
1及びA2,B2,C2,D2間で図9(B)に示す如
きy方向の電子ビーム強度の異差があっても、上記重複
露光がなされるために基板115では何ら問題がない。
このことから、BAA110のX方向の開口部列A1,
A2の各開口毎にオフセット電圧を設定し、このオフセ
ット電圧を開口部列B1,B2及びC1,C2、及びD
1,D2の各開口にそのまま設定しても良いことが明ら
かである。
【0054】図10は上記の原理を適用したD/A変換
器205内のD/A変換回路のブロック図を示す。同図
中、電圧可変回路3001 ,3002 ,…夫々にはオフ
セットレジスタ250から4ビットのオフセット制御デ
ータが供給される。電圧可変回路3001 ,3002
…夫々はオフセット制御データの値に応じたレベル16
のオフセット電圧を発生する。電圧可変回路3001
発生されたオフセット電圧はスイッチ301Aa,30
1Ba,…に共通に供給され、電圧可変回路3002
発生されたオフセット電圧はスイッチ301Ab,31
0Bb,…に共通に供給される。スイッチ301Aa,
301Ba,…はBAA110のY方向に延在する開口
部列の各開口の駆動電極に接続され、同様にスイッチ3
01Ab,Bb,…はY方向に延在する開口部列の各開
口の駆動電極に接続されており、これらのスイッチは図
6のスイッチ301と同様にブランキングデータに従っ
てオン時に10Vのオン電圧を出力し、オフ時にオフセ
ット電圧を出力する。これによって、Y方向に延在する
開口部列の開口を単位として同一のオフセット電圧を供
給することができ、電圧可変回路3001 ,3002
…の数を図6に示す構成に対して1/8に減少でき、か
つ制御が簡単になる。
【0055】なお、X方向に延在する開口部列を隣接す
る2列又は3列等の複数列の開口を単位としてオフセッ
ト電圧を同一としても良く、更にXY方向に隣接する4
個又は16個等の複数個の開口を単位として同一のオフ
セット電圧を供給しても良い。
【0056】更に、BAA110の各開口における電子
ビーム強度は図9(B),(C)に示す如くXY方向の
両端部つまりBAA110の周辺部が中央部に対して小
さくなる傾向があるため、BAA110の周辺部の開口
120の開口面積を中央部の開口120の開口面積に対
して数%から数10%程度拡大しておき、その上で各開
口のオフセット電圧を設定しても良い。
【0057】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、BAAマ
スクの開口の1単位毎にオフセット電圧を算出して各開
口の駆動手段に与え、BAAマスクの複数の開口を通し
て試料上に到達する電子ビームの強度を1単位毎に同一
とするため、BAAマスクを通って試料に照射される荷
電粒子ビーム強度を均一にでき、これによって試料の各
部露光量が均一となり、精度良くパターンを描画するこ
とが可能となり、実用上きわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法のオフセット設定処理のフローチャ
ートである。
【図2】走査方法を示す図である。
【図3】走査方法を示す図である。
【図4】本発明の露光装置の全体的な構成を示す図であ
る。
【図5】ブランキングアパーチャアレイの構成を示す図
である。
【図6】D/A変換回路のブロック図である。
【図7】オフセット電圧による偏向を説明するための図
である。
【図8】検出電流とオフセット電圧との関係を示すマッ
プである。
【図9】本発明を説明するための図である。
【図10】D/A変換回路のブロック図である。
【符号の説明】
100 電子光学系 101 電子ビーム源 102,102a 電子ビーム整形部 103,104,105,106,107 電子レンズ 108 フォーカス補正コイル 109 スティグ補正コイル 110 BAAマスク 111 主偏向器 112 副偏向器 113 ラウンドアパーチャ板 113a ラウンドアパーチャ 114 移動ステージ 115 基板 116 ブランキング偏向器 150 ファラデーキャップ 151 電流計 200 露光制御系 201 外部記憶装置 202 CPU 203,2031 ,203N データ展開回路 203a バッファメモリ 203b データ展開部 203c キャンバスメモリ 203d アドレスカウンタ 203e リフォーカス回路 203f レジスタ 203g ビット選択回路 203h ラッチ回路 204,2041 〜204N ,2041 〜204128
BAAデータ格納および出力回路 205,2051 〜205N BAA駆動回路 206 露光制御回路 207 主偏向制御回路 207a 歪み補正回路 207b スティグ補正回路 207c フォーカス補正回路 208 副偏向制御回路 209 ステージ制御回路 210 オートローダ制御回路 250 オフセット レジスタ 300,3001 ,3002 電圧可変回路 301,301Aa,301Ab,301Ba,310
Bb スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−295419(JP,A) 特開 平4−58518(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料が搭載されたステージを第1の方向
    に連続的に移動させながら、BAAマスク上の複数の開
    口夫々に対応した駆動手段によりオンオフ制御して複数
    の荷電粒子ビームを全体として所望のビーム形状となる
    ように制御し、かつ上記荷電粒子ビームを偏向して試料
    上にパターンを描画するマルチビーム方式の荷電粒子ビ
    ーム露光方法において、 上記BAAマスクの複数の開口を所定数を1単位として
    オンとするステップ(S40)と、 試料上に到達する電子ビームの強度を検出するステップ
    (S50)と、 上記検出された荷電粒子ビーム強度に応じて上記1単位
    の開口の駆動手段のオン制御時に与えるオフセット電圧
    を算出するステップ(S60)とを有し、 上記BAAマスクの複数の開口を通して試料上に到達す
    る荷電粒子ビームの強度を上記1単位毎に略同一とする
    ことを特徴とする荷電粒子ビーム露光方法。
  2. 【請求項2】 前記1単位は、1個の開口であることを
    特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム露光方法。
  3. 【請求項3】 前記1単位は、前記第1の方向と垂直な
    第2の方向に延在する複数の開口であることを特徴とす
    る請求項1記載の荷電粒子ビーム露光方法。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段は開口を挟む駆動電極とグ
    ランド電極とよりなり、前記オフセット電圧を駆動電極
    に印加することを特徴とする請求項1又は2又は3記載
    の荷電粒子ビーム露光方法。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は開口を挟む駆動電極とグ
    ランド電極とよりなり、前記オフセット電圧をグランド
    電極に印加することを特徴とする請求項1又は2又は3
    記載の荷電粒子ビーム露光方法。
  6. 【請求項6】 前記BAAマスクの全ての開口をオンと
    して試料に到達する荷電粒子ビームの強度が最大となる
    ようビーム軌道を調整するステップ(S20)を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の荷
    電粒子ビーム露光方法。
  7. 【請求項7】 前記BAAマスクの開口は、周辺部の開
    口の面積を中央部の開口の面積に対して大きいことを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の荷電粒子ビ
    ーム露光方法。
  8. 【請求項8】 試料が搭載されたステージを第1の方向
    に連続的に移動させながら、BAAマスク上の複数の開
    口夫々に対応した駆動手段によりオンオフ制御して複数
    の荷電粒子ビームを全体として所望のビーム形状となる
    ように制御し、かつ上記荷電粒子ビームを偏向して試料
    上にパターンを描画するマルチビーム方式の荷電粒子ビ
    ーム露光装置において、 上記BAAマスクの複数の開口を所定数を1単位として
    オンとする第1の手段(S40)と、 試料上に到達する荷電粒子ビームの強度を検出する第2
    の手段(S50)と、 上記検出された荷電粒子ビーム強度に応じて上記1単位
    の開口の駆動手段のオン制御時に与えるオフセット電圧
    を算出する第3の手段(S60)とを有し、 上記BAAマスクの複数の開口を通して試料上に到達す
    る荷電粒子ビームの強度を上記1単位毎に略同一とする
    ことを特徴とする荷電粒子ビーム露光装置。
  9. 【請求項9】 前記1単位は、1個の開口であることを
    特徴とする請求項8記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  10. 【請求項10】 前記1単位は、前記第1の方向と垂直
    な第2の方向に延在する複数の開口であることを特徴と
    する請求項8記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動手段は開口を挟む駆動電極と
    グランド電極とよりなり、前記オフセット電圧を駆動電
    極に印加することを特徴とする請求項8又は9又は10
    記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  12. 【請求項12】 前記駆動手段は開口を挟む駆動電極と
    グランド電極とよりなり、前記オフセット電圧をグラン
    ド電極に印加することを特徴とする請求項8又は9又は
    10記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  13. 【請求項13】 前記BAAマスクの全ての開口をオン
    として試料に到達する荷電粒子ビームの強度が最大とな
    るようビーム軌道を調整する第4の手段(S20)を有
    することを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに記
    載の荷電粒子ビーム露光装置。
  14. 【請求項14】 前記BAAマスクの開口は、周辺部の
    開口の面積を中央部の開口の面積に対して大きいことを
    特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載の荷電粒
    子ビーム露光装置。
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