JP3194339U

JP3194339U - 展示器具

Info

Publication number: JP3194339U
Application number: JP2014004754U
Authority: JP
Inventors: 勝清青木; 真知子青木
Original assignee: 勝清青木; 真知子青木
Priority date: 2014-09-05
Filing date: 2014-09-05
Publication date: 2014-11-13
Anticipated expiration: 2024-09-05

Abstract

【課題】ミニチュア着物等の表に描かれた絵柄全体を見せると共に、裾を安定して広げて展示することのできる展示器具を提供する。【解決手段】展示用パネル２とミニチュア着物８の左右の袖に通されてその着物を吊り下げる竿９と、その竿９を前記展示用パネル２から浮かせた状態でその展示用パネル２に取り付ける取付具１０〜１１と、前記展示用パネルとミニチュア着物の前面に所定距離だけ離した透明パネルを取り付ける取付具４，５，６，７とを備える。【選択図】図１

Description

本考案は、ミニチュア着物等を絵画のように展示用パネルに吊り下げて展示することのできる着物展示器具に関する。

和服を広げた状態で展示する器具としては、古くから衣桁が知られている。また、ミニチュア着物の展示器具としては、下記特許文献に記載のものが知られている。これらの特許文献に記載のものは、何れも古来の衣桁に似せた形態であり、床に設置することを基本としている。

特開２００２−１７５３０号公報実用新案登録第３１１５３２８号公報実用新案登録第３１８０５４０号広報

ところが、和服やミニチュア着物を衣桁に掛けて展示する方法では、着物の絵柄全体が表に出ないという致命的な欠点がある。すなわち、着物の絵柄は、着物を着たときに、前側の上衽（うえおくみ）から前身頃へ、さらには、後側の後身頃へと描かれるので、特許文献２に開示された衣桁は、簡便で有るものの、ミニチュア着物の裾の文様が絵羽文様になっている場合、裾文様のつながりが見えにくいという欠点がある。また、特許文献３に開示された展示キットでは、表側の絵柄は、余すところなく見せることができるが、一般的なミニチュア着物の仕立て方では、展示パネルの下部が展示パネルの上部より前面に出さなければならないという欠点がある。

本考案は、こうした問題を解決したもので、ミニチュア着物等を絵画と同じような方法で展示でき、鑑賞してもらうことのできる新たな展示器具を提供することを課題とする。なお、以下で説明する着物は、和服と洋服を含む概念であり、実施例においては、両方の意味で解釈するものとする。

本考案に係る展示器具は、ミニチュア着物を広げた状態で展示する展示用パネルと、前記ミニチュア着物の左右の袖に通してその着物を吊り下げる竿と、その竿の重心位置を前記展示パネルから若干浮かせて前記展示パネルに着脱自在に取り付ける上部取付具と、前記展示パネルにミニチュア着物を装着し、装着したミニチュア着物の前面に所定距離だけ離した透明パネルを取り付けることを特徴とする。

上部取付具は、竿に取り付けられたピンで展示用パネルの穴を貫通して展示用パネルの裏側から蝶タック等で固定することにより、竿に通されたミニチュア着物等が展示用パネルに装着される。また、竿の形状は、そこに吊り下げる着物や洋服の形状に沿った上に凸の湾曲状のハンガーでもよい。

前記取付具は、こうした構成に限定されるものではなく、磁石等を利用しても良い。

ここでの展示用パネルは、合板、金属板、合成樹脂板、圧縮ボード、コルク板、厚紙、薄い板材、ガラス、アクリル樹脂等で形成されているもの等、その素材は問わない。

前面の透明パネルの装着位置は、ミニチュア着物等の展示物の厚さに関係しているので展示物の厚さに随時合わせて装着する。前面透明パネルは、透明であれば素材は問わない。

本考案によれば、ミニチュア着物を展示パネルに簡単に装着でき、簡便に展示出来るスタイルを市場に提供することができる。

本考案に係る展示器具の実施形態を斜め上方から見た外観斜視図上記施形態の側面図

以下、図面を参照しながら、本考案に係る展示器具の実施形態を説明する。

図１、図２において、展示器具１は、展示パネル２とミニチュア着物８を吊り下げる竿９と、その竿９を展示用パネル２に着脱自在に固定する取付具１２と、ミニチュア着物の裾の安定の為の前面透明パネル３と、展示パネル２と透明パネル３を固定する取付具４と、取付具５と、取付具６と取付具７から構成される。

この実施形態に係る展示用パネル２は、アクリル板等を使用し、ミニチュア着物が際立つ文様を入れてもよい。展示用パネル２にはミニチュア着物８を吊り下げる竿９を固定させるピン穴を開けておく。四辺には、前面透明パネル３を装着する取付具４、取付具５、取付具６、取付具７を用いて展示用パネルに装着する穴等を開けておく。また、展示パネル２に、ミニチュア着物８を装着した部分以外の空間に、文様などを描いてもよい。また、展示パネル２が大きくなれば前面透明パネル３との取付具は数を増やすことができる。

ミニチュア着物８は、本物の着物の縮小版として、染色や刺繍が施された鑑賞用の着物である。

ミニチュア着物８を吊り下げる竿９は、ミニチュア着物８の両方の裄より少し短めの丸棒で形成されその中央重心位置に滑り止め１０にピン１１が装着されている。この竿９に、ミニチュア着物８の左右袖を通した後、ミニチュア着物８の襟ぐりに滑り止め１０を合わせ、ピン１１がミニチュア着物８の開いている胸側に成るようにして、展示パネル２前側の穴に通し展示パネル２裏側から蝶タック１２で止める。ミニチュア着物８が展示パネル２に装着されたら、その前面に透明パネル３を取付具４、取付具５、取付具６、取付具７で止める。また、取付具５、取付具６は、展示パネル２と透明パネル３の距離を開けるためにナットを２個装着しているが、両パネル間の距離が一定以上保つスペーサーが有ればそれ使用してもよい。

１展示器具
２展示用パネル
３透明パネル
４展示用パネルと透明パネルの連結具
５展示用パネルと透明パネル距離を開ける
６展示用パネルと透明パネル距離を開ける
７展示用パネル
８展示物（着物）
９竿
１０滑り止め
１１ピン
１２蝶タック

Claims

ミニチュア着物等を広げた状態で展示する展示用パネルと、前記ミニチュア着物の左右の袖に通してその着物を吊り下げる竿と、その竿の重心位置を前記展示用パネルから若干浮かせて前記展示用パネルに着脱自在に取り付ける上部取付具と、前記ミニチュア着物の裾を広げた状態で、前記展示用パネルから離れないように、表側から所定距離だけ離して押さえ付ける表側透明パネルを備えたことを特徴とする展示器具。