JP3194212U - 包装されたカット目入りシート状食品 - Google Patents

包装されたカット目入りシート状食品 Download PDF

Info

Publication number
JP3194212U
JP3194212U JP2014003458U JP2014003458U JP3194212U JP 3194212 U JP3194212 U JP 3194212U JP 2014003458 U JP2014003458 U JP 2014003458U JP 2014003458 U JP2014003458 U JP 2014003458U JP 3194212 U JP3194212 U JP 3194212U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
food
cut
present
packaged
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014003458U
Other languages
English (en)
Inventor
宇 鈴木
宇 鈴木
俊哉 苗加
俊哉 苗加
清敬 北浦
清敬 北浦
小澤拓也
拓也 小澤
勇馬 小笠
勇馬 小笠
裕伴 長谷川
裕伴 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Oillio Group Ltd
Original Assignee
Nisshin Oillio Group Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Oillio Group Ltd filed Critical Nisshin Oillio Group Ltd
Priority to JP2014003458U priority Critical patent/JP3194212U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3194212U publication Critical patent/JP3194212U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23DEDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS, COOKING OILS
    • A23D7/00Edible oil or fat compositions containing an aqueous phase, e.g. margarines
    • A23L1/00

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Wrappers (AREA)

Abstract

【課題】使用時にナイフで切り出す必要がなく、使い勝手が良好な包装されたシート状食品を提供する。【解決手段】上フィルム3aと下フィルム3bの間に挟まれて包装されたカット目4入りシート状食品2であって、上フィルムと下フィルムとを重ね合わせて押圧すれば互いに自己粘着してシート状食品を密封包装するものであり、シート状食品には、カット目が所要の間隔で一方向に設けられている。一方向のカット目とすることで、1回の折り作業で計量ができるとともに、シート状食品が本来持っている保型性を保ち、作業時の出し入れも容易になる。【選択図】図2

Description

本考案は、包装されたカット目入りシート状食品に関する。より詳細には、上下のフィルムで挟まれて密封包装された衛生的なシート状食品であり、しかも、計量が容易で使い勝手が良くなるように、その表面に一方向のカット目が設けられているシート状可塑性食品に関する。
従来から、自己付着性を有する上下2枚のフィルムの間にシート状食品を挟み込んで密封包装する技術は公知であった。
例えば、所定の圧力によって自己付着する自己付着面を有する2枚のフィルムを互いの自己付着面が対向するように重なり合わせ、チーズ、バター、かまぼこ等のシート状食品を挟むと共に、前記食品の外側に形成された重ね合わせ部で自己付着して密封包装する包装物は、特許文献1に記載されている。
例えば、当該食品に上部を覆う上パウチと当該食品の下部を覆う下パウチとの間にシート状食品を挟みこみ、次いで、前記上下パウチを自己密着させて、前記食品を密封包装したシート状油性食品は、特許文献2に記載されている。
登録実用新案第3157570号公報 登録実用新案第3156339号公報
しかしながら、これらの従来技術では、包装されたシート状食品を使用する際、使用する部分をナイフ等で切り出して、計量して使用しなければならないという問題があった。
したがって、本考案の課題は、使用時の計量が容易であり使い勝手が良好な包装されたシート状食品を提供することである。
本考案は、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、シート状食品に所要の間隔で一方向にカット目を設けることにより、使用時に計量が容易であり、使用勝手の良いものが得られることを見出し、本考案を完成させた。
すなわち、本考案の一態様によれば、上フィルムと下フィルムの間に挟まれて包装されたカット目入りシート状食品であって、前記上フィルムと下フィルムとを重ね合わせて押圧すれば互いに自己粘着してシート状食品を密封包装するものであり、かつ、前記シート状食品には、カット目が所要の間隔で一方向に設けられていることを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の好ましい一態様によれば、上記密封包装が安定的に粘着できるように、十分な大きさの重ね合わせ部を備えたことを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の好ましい一態様によれば、上下フィルムのいずれか又は両方を剥がして密封包装を剥がした後に、再び上下フィルムを重ね合わせて押圧すれば互いに自己粘着して繰り返し密封包装可能であることを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の好ましい一態様によれば、上記所要の間隔で設けられた一方向のカット目が、上記シート状食品の厚さに対し60〜90%の深さで設けられることを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の好ましい一態様によれば、上記シート状食品はその全体が重量管理されているものであり、所要の間隔で設けられた一方向のカット目に沿って折ると、所定の重量を持つシート状食品の一部が得られるように前記カット目が設けられていることを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の好ましい一態様によれば、上記所要の間隔で設けられる一方向のカット目が、成形機ノズルの出口付近に設けられた切込み刃によって設けられることを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の好ましい一態様によれば、上記シート状食品が、シート状マーガリンであることを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の好ましい一態様によれば、上記シート状食品が、生地折り込み用及び/又は練り込み用であることを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案では、簡便に計量ができるように所要の間隔で一方向のカット目が設けられている。このため、そのカット目に沿って折るという単純操作で、使用時に計量をしなくても、所定の重量を有するシート状食品を得ることができる。
また、本考案は、シート状食品が特にシート状マーガリンの場合に利点が大きい。すなわち、シート状マーガリンはクロワッサン等のベーカリー製品を製造するための折り込み用油脂として使用され、折り込み用マーガリンの重量に合わせて折り込み生地の仕込み量を決めることが一般的である。本考案のシート状マーガリンでは、予め一方向にカット目が入っているので、必要量に合わせて折り込むマーガリンを切り出すことが極めて容易であるため、無駄に折り込み生地の仕込み量を増やすことが避けられる。そればかりか、シート状であるためポンドタイプよりもマーガリンの調温時間が短くなる利点を活かし、マーガリンに副材料を加えて生地を調製するケーキ生地やクッキー生地などの練り込み用油脂としても使用することができる。
さらに、本考案は、上下フィルムが互いに粘着してシート状食品を密封包装するので衛生的である。そして、本考案の上下フィルムは一旦開封した後であっても再粘着できるから、シート状食品を何度でも密封包装することができ、残りのものを使い切るまで衛生的に使用することができる。また、上下フィルムの内面のみで密封包装されるように構成すれば、シート状食品を積み重ねて収納することもできる。本考案のシート状食品は冷蔵庫のトレーボックスや段ボール等に何枚も重ねて収納することができ、収納に大きなスペースを必要としない。
加えて、本考案では、シート状食品の一方向にしかカット目が設けられていないので、全体として十分に安定した形状が保たれている。例えば、カット目が縦方向となるように手で持てば、シート状食品の全体が崩れる心配はほとんどない。したがって、カット目が縦方向となるように向きを揃えて収納すれば、シート状食品の出し入れは効率よく行える。なお、仮に縦横の双方向にカット目を入れてしまうと、手で持った時に安定した形状を保つことが難しくなる。
最後に、本考案では一方向にしかカット目が設けられていないので、カット目に沿って折るときに反りやひび割れを生じることは少なく、効率よく所定の重量を有する短冊状のシート状食品を得ることができる。もし、縦横の双方向にカット目を入れてしまうと、反りやひび割れが生じやすく、一方向のものよりも効率よく折ることはできない。
本考案の包装されたカット目入りシート状食品の斜視模式図である。 本考案の包装されたカット目入りシート状食品の断片模式図である。 本考案の包装されたカット目入りシート状食品の上方模式図である。 本考案の包装されたカット目入りシート状食品の包装ラインの側面模式図である。 本考案のシート状食品にカット目を設ける機構の正面模式図である。
以下、本考案の「包装されたカット目入りシート状食品」について順を追って記述する。
本考案において「シート状食品」とは、シート状に成形された食品の全てを含むものである。当該「食品」としては、マーガリン、バター、チーズ、ショートニング、フラワーペースト、固形油脂などの油性食品が挙げられるが、かまぼこ、こんにゃく、豆腐といった他の食品であっても構わない。ここで、シート状食品は、上下フィルムに対する粘着性や上下フィルムで挟んだ際の形態安定性を有しているものがよく、ある程度の粘性と硬さを有するものが好ましい。そのため、本考案の「シート状食品」としては、例えば、シート状に成形された、マーガリン、バター、ショートニングなどの可塑性食品が好ましく、その中でも特にシート状マーガリンが好ましい。
さらに、本考案のシート状食品が、シート状マーガリンなどの油性食品である場合、一方向にカット目が設けられているので、生地の幅に合わせた調整が容易にできるという利点がある。そのため、本考案のシート状食品は、生地折り込み用及び/又は練り込み用として好適に使用できる。
本考案の「シート状食品」のサイズ(縦×横×厚さ)は特に制限されない。例えば、縦及び横の長さはそれぞれ50〜1000mmであることが好ましく、100〜500mmであることがより好ましく、200〜400mmであることがさらに好ましい。また、厚さは5〜50mmであることが好ましく、5〜30mmであることがより好ましく、10〜20mmであることがさらに好ましい。
後述するように、本考案において最も好ましいサイズの1例は、例えば、220mm×220mm×11mm(縦×横×厚さ)である。
本考案の「シート状食品」の重量は特に制限されないが、予め重量管理されていることが好ましい。例えば、シート1枚当たりの「シート状食品」の重量は、10〜2000gであることが好ましく、100〜1500gであることがより好ましく、200〜1000gであることがさらに好ましい。
なお、本考案の「シート状食品」に所要の間隔で設けられたカット目に沿って折ると、所定の重量の一部が得られるように構成することが好ましい。1カット(1短冊)あたりの重量は30〜500gであることが好ましく、50〜300gであることがより好ましく、100〜200gであることがさらに好ましい。
シート状食品の種類によっては、手で1カット(1短冊)を折りにくい場合もある。その場合は、任意の切断手段で、1カット(1短冊)を切り出してもよい。この場合、ナイフ、カッターなどを使用することができる。
後述するように、本考案において最も好ましい態様の1つは、例えば、シート1枚当たりの重量が500gであり、1カット(1短冊)あたり重量が100gとなるようにすることである。
本考案の「上フィルム」とはシート状食品に対し上側のフィルムのことであり、本考案の「下フィルム」とはシート状食品に対し下側のフィルムのことである。本明細書では、これらを合わせて「上下フィルム」ということがある。
「上下フィルム」の材質はプラスチック、ビニール、紙、布、金属箔等をはじめとする任意の材質のものが用いられ、自己粘着性を有するものであれば特に制限されない。ここで、「自己粘着性」とは、熱や接着剤などを使用しなくても、フィルムどうしを互いに重ね合わせて押圧するだけで、当該フィルムどうしのみが粘着する性質のことをいう。このような自己粘着性を有するフィルムは古くから知られており、プラスチックフィルムに自己粘着性接着剤が塗布されたものが挙げられる。自己粘着性接着剤としては、例えば、(公序良俗違反につき、不掲載)が挙げられる(特開昭61−217308号公報参照)。なお、自己粘着性接着剤は、別名として「コールドシール剤」と呼ばれることもある(特開平3−29710号公報参照)。このようなコールドシール剤は多数市販されている。
さらに、自己粘着性を有するプラスチックも市販されており、本考案において好適に用いられるフィルムの例として、例えば、(公序良俗違反につき、不掲載)が挙げられる。
なお、本考案の「フィルム」としては、包装されたシート状食品がどのようなものであるか、外観から確認できるように半透明又は透明であるものが好ましい。
本考案においては、「上下フィルム」を重ね合わせれば、自重等により互いに自己粘着してシート状食品は自然と密封包装されるものである。したがって、本考案においては、フィルムどうしを重ね合わせて押圧する手段は特に制限されず、このような押圧手段は本考案においてあってもなくてもよい。
本考案における押圧手段としては、上下フィルムの端と端とを合わせて十分な重ね合わせ部が得られるようにフィルムどうしを押圧するものが挙げられる。例えば、押圧ローラーや押圧ピストンなどの押圧手段が挙げられる。また、真空包装機などを用いて、一旦真空状態を生成して、上下フィルムどうしの間の空気が除かれることによって、上下フィルムが重なり合うように構成してもよい。さらに、こうした機械的手段だけでなく、人間がシート状食品の四方を手で押圧して、上下フィルムどうしを自己粘着させるようにしてもよい。
本考案では、上下フィルムの自己粘着によりシート状食品が密封包装されるものであるが、密封包装の程度も特に制限されない。衛生的な視点に立てば、完全に外気から遮断されるように密封包装されることが好ましいが、多少の隙間が生じており、そこから外気に触れることも特段排除されない。すなわち、密封包装されたシート状食品が外へ漏れだすことがなく、包装されたシート状食品に通常要求される使用期間内において、十分な衛生状態が保たれる程度の密封包装であれば構わない。なお、多少外気に触れる程度の密封包装であっても、包装されたシート状食品を冷蔵庫等に保管して衛生状態をより良く保つようにすれば、通常要求される使用期間を満たすことができる。
また、包装されたシート状食品に反りがあったり、上下フィルムの重なりに隔たりがあたったりする場合は、そこに負荷が集中し、割れや剥がれにつながることから、できるだけ整った状態で包装されることが好ましい。
本考案の「自己粘着性を有する上下フィルム」を用いれば、手などで簡単に密封包装を剥がすことができる。一旦密封包装を開封した後であっても、上下フィルムを再び重ね合わせて押圧すれば再度自己粘着し、繰り返し密封包装をすることができる。これにより、使い残りのシート状食品を使い切るまで衛生的に使用することができる。これも本考案の重要な特徴の1つである。
本考案において「カット目」を設ける目的は、計量を容易にするとともに、必要な量に応じて使えるようにし、残りの部分の保存できるようにするためである。そのため、シート状食品の全体の重量を管理し、所要の間隔で設けたカット目に沿って折ることによって、所定の重量のシート状食品の一部(1カット)が得られるようにすることは、本考案の重要な特徴の1つである。
そこで、シート状食品の全体の重量を管理するため、シート1枚毎に所定の重量となるようにシート状食品を切断することが好ましい。このように所定の重量に切断するタイミングは、カット目を入れた後でもよいし、カット目を入れる前でもよい。
本考案のシート状食品に設ける「カット目」は任意の手段で設けることができる。例えば、図5に示されるように、多数の切込み刃を備えた専用の治具を用意し、これをノズル成形機の出口付近に固定して、シート状食品の進行方向に沿って移動する際、当該専用治具の切込み刃の一部がシート状食品の表面上部に接触するようにして、所要の間隔でカット目を設けるようにすることが好ましい。なお、「多数の切込み刃」の形状及びその数は特に制限されない。
本考案における「カット目」の深さは特に制限されないが、大きな力を入れずに折れるようにすること、及び、他の部分に反りや割れが生じないようにすること等を考慮すると、シート状食品の厚さに対して60%以上の深さで設けることが好ましい。すなわち、シート状食品の厚さに対して60〜90%の深さでカット目を入れることがより好ましく、65〜80%の深さでカット目を入れることがさらに好ましい。
なお、本考案の「カット目」は所要の間隔で設けられるものであるから、一定の間隔で設けてもよいし、不規則な間隔で設けてもよい。例えば、「シート状食品」の縦又は横の長さを基準として、間隔の大きさを定めることができる。例えば、「カット目」の間隔は、「シート状食品」の縦又は横の長さの20分の1であることが好ましく、10分の1であることがより好ましく、5分の1であることがさらに好ましい。
本考案における重要な特徴の1つは、「シート状食品」の「一方向」のみに「カット目」を設けることである。ここで、「一方向」とは、シート状食品の縦方向又は横方向のいずれか一つの方向のみに「カット目」が設けられていることを意味する。したがって、シート状食品の縦方向及び横方向にクロスして「カット目」を設けることは、本考案からは排除される。本考案において「一方向」のみに「カット目」を設ける目的は、シート状食品を使用する際の計量を容易にし、使い勝手を良くするためである。すなわち、「一方向」の「カット目」とすることで、1回の折り作業で計量ができるようにするとともに、「カット目」を入れる方向を一方向に限定することで、シート状食品が本来持っている保型性を保ち、作業時の出し入れを容易にすることができる。
以下に、添付図面に基づいて、本考案に係る包装されたカット目入りシート状食品について詳細に説明する。
[実施例1]
<包装されたカット目入りシート状食品>
図1は、本考案の包装されたカット目入りシート状食品の斜視模式図である。図2は、本考案の包装されたカット目入りシート状食品の図1のA−A断面模式図である。図3は、本考案の包装されたカット目入りシート状食品の上面模式図である。
包装されたカット目入りシート状食品1は、シート状食品2と、シート状食品の上を覆う上フィルム3aと、シート状食品の下を覆う下フィルム3bとからなり、上下フィルム3a及び3bが自己粘着してできる、密封包装体3とから構成されている。なお、シート状食品2には、予めシート状食品2の一方向にカット目4が所要の間隔で設けられている。
図2にあるように、上下フィルム3a及び3bの四方の端部が自己粘着して重ね合わせ部3cを形成し、シート状食品2と上下フィルム3a及び3bの接着面から空気を押し出すことにより、密封包装をすることができる。なお、シート状食品2の四方には、上下フィルム3a及び3bが粘着していない空間3dも生じる。
上下フィルム3a及び3bは、自己粘着性プラスチックフィルムであり、例えば、(公序良俗違反につき、不掲載)が好適に使用される。
上下フィルム3a及び3bは自重等により互いに自然と粘着するものであるが、任意の手段により押圧して粘着することもできる。これにより、密封包装を形成することができ、低コストで衛生的な包装されたシート状食品を供給することができる。なお、上下フィルムの間に付箋などを挟むと、後で上下フィルム3a及び3bを剥がすときの作業が容易になる。
密封包装を安定化にするため、重ね合わせ部3cは十分な大きさとなることが好ましい。十分な大きさとは、上下フィルム3a及び3bの四辺(外辺)から内側に向かって計算して1〜10cmの幅であり、好ましくは3〜7cmの幅である。また、シート状食品の酸化等を防止するため、空間3dはできるだけ小さくなるようにすることが好ましい。
[実施例2]
<シート状食品の包装ライン>
図4は、本考案の包装されたカット目入りシート状食品の包装ラインの側面模式図である。図5は、本考案のシート状食品にカット目を設ける機構の正面模式図である。ここでは、シート状マーガリン7を例にして本考案における包装について説明する。なお、図中の矢印は進行方向、動作方向を表す。
包装されたカット目入りシート状食品1の包装ライン5は、シート状マーガリン7を載せて移動させるベルトコンベア6と、当該マーガリンを排出する成形機ノズル8と、フィルム送り機構5aと、切断機構5bとから構成されるものである。
シート状マーガリン7は、成形機ノズル8の出口から、シート状に連続的に排出される。当該ノズル8の出口付近には、シート状マーガリン7にカット目を設けるための専用治具8aが取り付けられている。また、この専用治具8aには、図5に示されるように所要の間隔で切込み刃8bが設けられている。したがって、シート状マーガリン7がベルトコンベア6aによりノズル8から製品の進行方向に向かって排出されるときに、切込み刃8bがシート状マーガリンの上面に当たり、所要のカット目が形成されるように構成されている。それを第1カッター9で切断し、1枚のシートの重量が一定となるように切断される。この切断工程により、一定の重量を有するシート状食品2が複数形成され、ベルトコンベア6bにより、次の工程へ運ばれる。なお、第1カッター9は、上下移動するカッターに限らず、スライド歯、回転歯などであってもよい。
フィルム送り機構5aは、ロール状に巻かれた上フィルム3aと、ロール状に巻かれた下フィルム3bと、上下フィルム3a及び3bをベルトコンベア6c上に誘導する各ガイドローラー11から構成されるものである。
上フィルム3aは、ロール状に巻かれ、シート状マーガリン7の上方に位置し、シート状マーガリンの上に1枚のシート状物として連続的に供給される。好ましくは、ベルトコンベア6c及び6dの移動速度に同期して、ロール状に巻かれた上フィルム3aを矢印の方向に自転させて送り出す。必要に応じて、回転するガイドローラー11を採用し、ガイドローラー11の位置を調節し、シート状マーガリン7の上に載せる上フィルム3aの位置を調節する。
下フィルム3bは、ロール状に巻かれ、シート状マーガリン7及びベルトコンベア6cの下方に位置し、ベルトコンベア6cの上でシート状マーガリンの下に、ベルトコンベア6bと6cの間から1枚のシート状物として連続的に供給される。好ましくは、ベルトコンベア6c及び6dの移動速度に同期して、ロール状に巻かれた下フィルム3bを矢印の方向に自転させて送り出す。必要に応じて、回転するガイドローラー11を採用し、ガイドローラー11の位置を調節し、ベルトコンベア6cに送る下フィルム3bの位置を調節する。
上下フィルムを自己密着させる押圧手段は特に図示していないが、包装ライン5において、適宜の押圧手段を設けることができる。例えば、製品(ベルトコンベア)の進行方向に対して垂直となるように押圧ローラーを設け、さらに当該押圧ローラーをスプリングにより付設し、上フィルム3aの上方から常時押し付けるように構成して、上下フィルム3a及び3bの先端及び後端を押圧して確実に自己密着させるようにすることができる。
また、製品(ベルトコンベア)の進行方向に対して平行となるようにサイドローラーを設け、上下フィルム3a及び3bの両側部を押圧して確実に自己密着させるようにすることができる。なお、サイドローラーはスプリングによる付設を受けていてもよい。
押圧ローラー及びサイドローラーの表面は上下フィルム3a及び3bに対して滑らない材質ものが選択され、例えば、シリコン等で被覆されていることが好ましい。
切断機構5bは、第1カッター9と第2カッター10とを含むものである。特に図示していないが、前記カッターの下には、床等に固定した台を設けることが好ましい。
第1カッター9は、ベルトコンベア6aとベルトコンベア6bの間に位置し、シート状マーガリン7の進行方向の先端及び後端位置で当該マーガリンを切断する。これにより、所定の重量を有するシート状マーガリン2が作製される。
また、第2カッター10は、ベルトコンベア6cとベルトコンベア6dの間に位置し、上下フィルム3a及び3bの進行方向の先端及び後端位置で当該フィルムを切断する。これにより、所定の大きさの上下フィルムに挟まれたシート状マーガリン1が作製される。
通常、この切断によって、上下フィルム3a及び3bの進行方向の先端及び後端が強く圧着される。したがって、第2カッター10は、シート状マーガリンの移動速度に同期して、間欠的に上下動し、上下フィルム3a及び3bを押圧して切断するようにすることが好ましい。
上下フィルム3a及び3bの進行方向の先端及び後端を切断し、個別にシート状マーガリン7を上下フィルム3a及び3bで密封包装することで、本考案である包装されたカット目入りシート状食品1が完成する。この後、密封包装されたシート状食品1は、段ボールなどに入れられ、複数枚毎に梱包され、保管又は出荷される。
[実施例3]
<カット目入りシート状マーガリンの形状に関する検討>
計量が容易で使い勝手が良い、シートサイズ及びカット目の深さを決定するため、3種類のシート状マーガリン2を用意した。それぞれのマーガリンについて、シートサイズ(縦×横×厚)、シート重量、1カット横幅、1カット重量、カット目深さを測定した。そして、一方向に設けられたカット目に沿って折る作業を行い、その作業性についても検討した。その結果を下記表1に示す。
Figure 0003194212
検討の結果、番号3のシート状マーガリン2が最も望ましいものであった。すなわち、割りやすさ及び1カットあたりのバラツキを少なくするため、厚さは11mmであることが好ましかった。シート状マーガリンの全重量は500gであり、1カットの横幅は44mm(つまり5等分)であり、1カットの重量は100gであることが好ましかった。
また、割りやすさの点からみると、カット目の深さは、11mmの厚さに対しては7mmであることが適当であり、22mmの厚さに対しては18mmが適当であった。つまり、厚さは薄い場合は深いカット目が必要なく、厚さが厚い場合は深いカット目が必要であることがわかった。厚さにより好ましい深さは異なるが、厚さに対して概ね64%〜82%程度の深さでカット目を入れることが望ましいことがわかった。
[実施例4]
<実機での製造試験における検討>
上記実施例3において、シート状マーガリン2の形状は220mm×220mm×11mm(縦×横×厚)に決定することができた。そこで、本シートサイズで、実施例2に従って、実機での製造試験を行った。これにより製造された、包装されたカット目入りシート状マーガリン1を10枚毎にまとめて段ボールに梱包した。その後、段ボールを開封し、当該シート状マーガリン1を1枚毎に取り出して、1カットごとに折って切りだし、その重量を測定した。その結果を表2、3に示す。
Figure 0003194212
Figure 0003194212
上記表2及び3から明らかであるように、本考案では、計量が容易で使い勝手の良い包装されたシート状マーガリン1を安定的に製造することができた。1カット目から5カット目の重量は、概ね100gとなっており、ほぼ均一であるから、使用者は別途計量することなく安心して使用することができることがわかった。
1 包装されたカット目入りシート状食品
2 シート状食品
3 密封包装体
3a 上フィルム
3b 下フィルム
3c 重ね合わせ部
3d 空間
4 カット目
5 包装ライン
5a フィルム送り機構
5b 切断機構
6 ベルトコンベア
6a ベルトコンベア
6b ベルトコンベア
6c ベルトコンベア
6d ベルトコンベア
7 シート状マーガリン
8 成形機ノズル
8a 専用治具
8b 切込み刃
9 第1カッター
10 第2カッター
11 ガイドローラー
すなわち、本考案の一態様によれば、上フィルムと下フィルムの間に挟まれて包装されたカット目入りシート状食品であって、前記上フィルムと下フィルムとを重ね合わせて自己粘着させ、シート状食品を密封包装したものであり、かつ、前記シート状食品には、カット目が所要の間隔で一方向に設けられていることを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の好ましい一態様によれば、粘着できる十分な大きさの重ね合わせ部を備えたことを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の好ましい一態様によれば、上下フィルムのいずれか又は両方を剥がして密封包装を剥がした後に、再び上下フィルムを重ね合わせて自己粘着させ、繰り返し密封包装したものであることを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の好ましい一態様によれば、上記所要の間隔で設けられた一方向のカット目が、上記シート状食品の厚さに対し60〜90%の深さで設けられることを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の好ましい一態様によれば、上記シート状食品はその全体が重量管理されているものであり、所要の間隔で設けられた一方向のカット目に沿って折ると、所定の重量を持つシート状食品の一部が得られるように前記カット目が設けられていることを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の好ましい一態様によれば、上記所要の間隔で設けられる一方向のカット目が、成形機ノズルの出口付近に設けられた切込み刃によって設けられることを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の好ましい一態様によれば、上記シート状食品が、シート状マーガリンであることを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の好ましい一態様によれば、上記シート状食品が、生地折り込み用及び/又は練り込み用であることを特徴とする、シート状食品を提供することができる。
本考案の「上フィルム」とはシート状食品に対し上側のフィルムのことであり、本考案の「下フィルム」とはシート状食品に対し下側のフィルムのことである。本明細書では、これらを合わせて「上下フィルム」ということがある。
「上下フィルム」の材質はプラスチック、ビニール、紙、布、金属箔等をはじめとする任意の材質のものが用いられ、自己粘着性を有するものであれば特に制限されない。ここで、「自己粘着性」とは、熱や接着剤などを使用しなくても、フィルムどうしを互いに重ね合わせて押圧するだけで、当該フィルムどうしのみが粘着する性質のことをいう。このような自己粘着性を有するフィルムは古くから知られており、プラスチックフィルムに自己粘着性接着剤が塗布されたものが挙げられる。なお、自己粘着性接着剤は、別名として「コールドシール剤」と呼ばれることもある(特開平3−29710号公報参照)。このようなコールドシール剤は多数市販されている。
さらに、自己粘着性を有するプラスチックも市販されている。なお、本考案の「フィルム」としては、包装されたシート状食品がどのようなものであるか、外観から確認できるように半透明又は透明であるものが好ましい。
上下フィルム3a及び3bは、自己粘着性プラスチックフィルムであり、例えば、市販のものが好適に使用される。

Claims (8)

  1. 上フィルムと下フィルムの間に挟まれて包装されたカット目入りシート状食品であって、前記上フィルムと下フィルムとを重ね合わせて押圧すれば互いに自己粘着してシート状食品を密封包装するものであり、かつ、前記シート状食品には、カット目が所要の間隔で一方向に設けられていることを特徴とする、前記シート状食品。
  2. 上記密封包装が安定的に粘着できるように、十分な大きさの重ね合わせ部を備えたことを特徴とする、請求項1に記載のシート状食品。
  3. 上下フィルムのいずれか又は両方を剥がして密封包装を剥がした後に、再び上下フィルムを重ね合わせて押圧すれば互いに自己粘着して繰り返し密封包装可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のシート状食品。
  4. 上記所要の間隔で設けられた一方向のカット目が、上記シート状食品の厚さに対し60〜90%の深さで設けられることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート状食品。
  5. 上記シート状食品はその全体が重量管理されているものであり、所要の間隔で設けられた一方向のカット目に沿って折ると、所定の重量を持つシート状食品の一部が得られるように前記カット目が設けられていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシート状食品。
  6. 上記所要の間隔で設けられる一方向のカット目が、成形機ノズルの出口付近に設けられた切込み刃によって設けられることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシート状食品。
  7. 上記シート状食品が、シート状マーガリンであることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシート状食品。
  8. 上記シート状食品が、生地折り込み用及び/又は練り込み用であることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシート状食品。
JP2014003458U 2014-07-01 2014-07-01 包装されたカット目入りシート状食品 Expired - Fee Related JP3194212U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014003458U JP3194212U (ja) 2014-07-01 2014-07-01 包装されたカット目入りシート状食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014003458U JP3194212U (ja) 2014-07-01 2014-07-01 包装されたカット目入りシート状食品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3194212U true JP3194212U (ja) 2014-11-13

Family

ID=51946080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014003458U Expired - Fee Related JP3194212U (ja) 2014-07-01 2014-07-01 包装されたカット目入りシート状食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3194212U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2705203A (en) Packaging of fats
EP3172136B1 (en) Reclosable packaging with a handle, and methods and devices for making such packaging
US20220273125A1 (en) Folding spoon, method and apparatus for manufacturing such folding spoon
BR112016028188B1 (pt) Embalagens e método de fabricação da mesma
CN207389678U (zh) 一次性餐具四合一全自动包装机的自动下料系统
JP3194212U (ja) 包装されたカット目入りシート状食品
CN103385271A (zh) 一种馅饼的加工方法及装置
US20150030727A1 (en) Food package, food packaging system and methods of assembly
WO2014150442A1 (en) Easy-to-open, resealable food product packaging, systems and methods
TW201110885A (en) Manufacturing method and apparatus of soft bread with multiple pastry sheathed cut crossover for rolling into round bar food
RU153128U1 (ru) Набор полуфабрикатов для изготовления мучных изделий с начинкой
EP1842790A2 (en) An improved wrapping sheet for food products
JP3156339U (ja) 包装されたシート状油性食品
JP2007511423A (ja) 分離可能な包装およびそのための積層機
US2642822A (en) Method of making sandwiches
CN204674891U (zh) 一种鲜花饼包装机
JP3168909U (ja) 食品用容器
CN211520319U (zh) 一种面包
US20130042577A1 (en) Bacon Roll
RU2570528C1 (ru) Способ упаковки лаваша
JP6437748B2 (ja) 食品包装袋
RU102591U1 (ru) Упаковочная обертка
JP2013001421A (ja) サンドイッチ用包装袋
JP6208433B2 (ja) 包装済ハンバーガー
KR20240129292A (ko) 컴팩트 음식물 포장용기

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140911

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3194212

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees