JP3193874B2 - ヘアーブラシ及びヘアーセッター - Google Patents

ヘアーブラシ及びヘアーセッター

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JP3193874B2 JP19595896A JP19595896A JP3193874B2 JP 3193874 B2 JP3193874 B2 JP 3193874B2 JP 19595896 A JP19595896 A JP 19595896A JP 19595896 A JP19595896 A JP 19595896A JP 3193874 B2 JP3193874 B2 JP 3193874B2
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秀樹 田中
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  • Cleaning And Drying Hair (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヘアーブラシ
びヘアーセッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平5−16852
0号公報には、毛髪に確実にテンションを加えることが
できて、毛髪の各種セットが容易に行なうことができる
ヘアーブラシが提案されている。このヘアーブラシは、
一般にロールブラシとして使用されるものであり、ブラ
シ全周に1回以上毛髪を巻き付けて強いカール付けを行
なうものである。
【0003】一方、毛髪の毛先部分に半円程度の弱い
(軽い)カール付けを好む使用者のために、ブラシ基台
の上面にブリスルを設けたヘアーブラシ(ブローブラ
シ)が提案されている。使用者はヘアーブラシを回転さ
せながらブラッシングを行ない、ブラシ基台の側面を利
用して弱いカール付けを行なうものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、毛先をセッ
トする場合のポイントはいかに毛先部分の毛髪にテンシ
ョンをかけて曲げるかということであるが、前者のヘア
ーブラシ(ロールブラシ)の場合、ブリスルを設けてい
ない領域の全面にわたってヘアーブラシの長手方向と直
交する方向に伸びた複数の突条から成る滑り止め部を設
けているため、ヘアーブラシ全周に毛髪を1回以上巻き
付けてカール付けをする際に、滑り止め部によって毛髪
にテンションがかかりすぎ、カール付けがし難くなり、
毛髪を傷めるという問題があった。
【0005】一方、後者のヘアーブラシ(ブローブラ
シ)では、ブラシ基台の側面を利用して弱いカール付け
を行なうものであるから、毛先部にテンションがかかり
にくく、毛先部にきたときに毛髪を強く手で押さえて、
意識的にテンションをかけるようにする必要がある。し
かしながら、はね易い毛先を手でしっかりとつかまえる
ことは難しく、例えば毛髪の毛先部分に半円程度の弱い
(軽い)カール付けを行なったり、或いは手で強く押さ
えながら毛髪を後ろに巻き返すといったセットを行なう
のが難しくなり、このため毛髪のスタイリングを奇麗に
まとめることができないという問題があった。
【0006】なお、前者のヘアーブラシ(ロールブラ
シ)に設けた滑り止め部を後者のヘアーブラシ(ブロー
ブラシ)のブリスルを設けていない領域の全面に設けた
場合、ブローブラッシング時のテンション力が増加する
ため、ブロー時に毛髪にテンションがかかりすぎてブロ
ー性が悪くなり、また毛髪を傷めることにもつながると
いう問題が生じる。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、ブラシ基台と毛髪との間の滑りを少なくして、毛髪
に確実にテンションをかけることができると同時に、ブ
ロー時に毛髪にテンションがかかりすぎるのを防いで、
毛髪の毛先のカール付け等を容易に行なうことができる
ようにしたヘアーブラシ及びヘアーセッターを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るヘアーブラシ1は、毛髪が巻き付けら
れるブラシ基台2の上面にブリスル3を突設させ、ブラ
シ基台2の側面2aより滑り止め部材4を突出させ、該
滑り止め部材4をブラシ基台2の長手方向Aに延びる突
起状に形成したことを特徴としており、このように構成
することで、ブラシ基台2と毛髪との間の滑りが少なく
なり、毛髪に確実にテンションをかけることができる。
また、滑り止め部材4を長手方向Aに延びる突起状とし
たことで、テンション力が大きく増加するのを防止で
き、従って、ブロー時に毛髪にテンションがかかりすぎ
るのを防止しながら、同時にブラッシング時のテンショ
ン力を確保できるようになる。
【0009】また上記滑り止め部材4をブラシ基台2の
両側面2aに設けるのが好ましく、この場合、カール付
けの方向を左右いずれの方向にも対応可能となる。また
上記滑り止め部材4の表面を凹凸状に形成するのが好ま
しく、この場合、毛髪の係止をより効果的に行なうこと
ができる。また上記ブラシ基台2はブリスル3を突設し
たブリスル基板15を備え、滑り止め部材4とブリスル
基板15とを一体に形成するのが好ましい。またポリエ
ステルエラストマーによって滑り止め部材4を形成する
のが好ましい。 また、本発明に係るヘアーセッターは、
モータ及びモータで駆動されるファンとから成る送風装
置5と、この送風装置5と送風ヒーターブロック11と
が設けられる本体7と、この本体7の先端部に着脱自在
に連結されるブラシアタッチメント8とからなり、ブラ
シアタッチメント8は、ブラシ基台2の上面にブリスル
3を突設させると共に本体7から送られる温風が吐出さ
れる吐出口12を有し、このブラシ基台2の側面には長
手方向Aに延びる突起状の滑り止め部材4を形成したこ
とを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例と
して、ヘアセッターを例示する。本実施形態のヘアー
セッターは、図2に示すように、温風乃至冷風を送るた
めの送風装置5が設けられていると共に、電源コード6
が引き出されている本体7と、グリップを兼ねることに
なる本体7の先端部に着脱自在に連結されるブラシアタ
ッチメント8とからなるものとして形成されている。
【0011】本体7は、円筒状端の電源コードの引き出
し側である後部内に、モータ及びモータで駆動されるフ
ァンから成る送風装置5を収容すると共に、ハウジング
9の前部内に送風ヒータブロック11を配したもので、
ハウジング9の先端面には網体が取付けられた送風口が
開口している。送風装置5は、本体7の後端部に形成さ
れた吸入口10から取り入れた空気を送風口から吐出す
る。送風ヒータブロック11に通電されている時には送
風口から温風を吐出する。
【0012】ブラシアタッチメント8は、毛髪が巻き付
けられる中空の有底筒状に形成されたブラシ基台2によ
り構成されている。ブラシ基台2の上面の一部には、図
3に示すように、スチームもしくは温風が吐出される多
数の吐出口12と多数のブリスル3とが立設されたブリ
スル基板15とが設けられている。尚、図中の16はブ
リスル基板15をブラシ基台2に係止する係止部、17
はスチーム乃至温風を供給する供給部であり、この供給
部17のブリスル基板15の吐出口12と対向する部分
に吐出口13が設けられている。
【0013】ブラシ基台2の両側面2aには摩擦係数が
大なる滑り止め部材4が夫々突出して設けられている。
この滑り止め部材4は、ブラシ基台2の長手方向Aに延
びる突起状に形成されており、ブラッシング時に滑り止
め部材4に対して毛髪に接触し易くしてテンションをか
け易くなっている。ブリスル基板15の材質は例えばポ
リエステルエラストマーから成る。一方、滑り止め部材
4の材質は例えばシリコンゴム又はウレタンゴム等のゴ
ム系弾性体、或いはブリスル基板15と同じ材質のポリ
エステルエラストマーから成る。尚、ポリエステルエラ
ストマーは硬度の小さいものであってもよい。
【0014】この実施形態では滑り止め部材4は、図
1、図3に示すように、ブラシ基台2とは別部品の長手
形状の部材から成り、ブラシ基台2をその両側面2aの
位置で上下に2部品に分けて、この2部品の間に滑り止
め部材4の基端部が挟み込まれて固定されている。ブラ
シ基台2の側面2aよりも突出している滑り止め部材4
の突出部分は中央部が凸となった滑らかな曲面状に形成
されており、この突出部分の表面が2分割されたブラシ
基台2の表面と夫々略面一に連成されている。なお、滑
り止め部材4を固定する方法は図3の方法に限定され
ず、例えば接着等によりブラシ基台2の側面2aに直接
固定してもよいものである。
【0015】しかして、図4に示すように、スチーム又
は温風で熱した毛髪Hをブリスル3を利用して巻き付け
る時、ブラシ基台2の側面2aにその長手方向Aに沿っ
て突起状の滑り止め部材4を突設させたことによって、
ブラシ基台2の表面と毛髪Hとの間の滑りが少なくな
り、毛髪Hに確実にテンションをかけることができる。
また滑り止め部材4を長手方向Aに延びる突起状とした
ことで、テンション力が大きく増加するのを防止でき、
従って、はね易い毛先までしっかりとつかまえながら、
例えば毛髪の毛先部分H1 に半円程度の弱い(軽い)カ
ール付けを行なったり、或いは毛髪を後ろに巻き返すと
いったヘアーセットを容易に行なうことができ、毛髪の
スタイリングを奇麗にまとめることができる。そのうえ
ブラシ基台2の両側面2aに滑り止め部材4を設けてあ
るので、カール付けの方向を左右いずれの方向にも対応
できるようになり、使い勝手が良好となる。
【0016】ここで、毛先をセットする場合のポイント
はいかに毛先部分の毛髪にテンションをかけて曲げるか
ということであるが、本実施形態のヘアーブラシ1の場
合、滑り止め部材4によって毛先部にテンションがかか
り易くなっているために、図5(b)のように毛先部に
きたときに手(図中の符号「D」で示す。)を軽く毛髪
に触れるだけでテンションがかかり、毛先が押さえられ
て毛先のセットを容易に行なうことができる。ここで、
手で毛髪を押さえる力(荷重P)を増加させるとテンシ
ョン力Fが増加するが、その増加の仕方はブラシ基台2
の側面2aに滑り止め部材4のある方が大きい。図5
(a)は手で押さえる荷重(P)とテンションFとの関
係を示しており、ラインBは滑り止め部材を設けた場合
の特性を示し、ラインCは滑り止め部材を設けない場合
の特性を示している。この図5(a)から明らかなよう
に、滑り止め部材4を設けた方が手で毛髪を押さえる力
が小さくても毛髪には大きなテンション力Fがかかり、
しっかり毛髪を捉えることができ、毛先のセットが一層
し易くなることが判る。さらに、本実施形態のヘアーブ
ラシ1は、滑り止め部材4をブラシ基台2全体ではな
く、ブラシ基台2の両側面2aに長手方向Aにわたって
突起状に突設させてあるので、ブロー時に毛髪にテンシ
ョンがかかりすぎるのを防止しながら、同時にブラッシ
ング時のテンション力Fを確保できるようになり、この
結果、毛髪を傷めることなく、ブロー性を一層良くする
ことができるという利点がある。
【0017】上記実施形態では、滑り止め部材4の表面
を滑らかな曲面状に形成したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば図6及び図7に示すように、滑り止め
部材4の表面を凹凸状に形成してもよい。他の構成は図
1の実施形態と同様である。この実施形態では、滑り止
め部材4の表面の凹凸4cを滑り止め部材4の長手方向
Aの略全長にわたって形成してあり、この凹凸4cによ
って毛髪の係止をより効果的に行なうことができるの
で、毛髪の毛先のカール付けを一層容易に行なえるよう
になる。
【0018】また上記実施形態ではブリスル基板15の
長手方向Aの全長にわたって突起形状の滑り止め部材
4′を設けているが、他の実施形態として例えば図8に
示すように、突起形状の滑り止め部材4を長手方向Aに
分割形成し、この分割された滑り止め部材4′を所定間
隔をあけてブラシ基台2に取付けるようにしてもよい。
なお、これら滑り止め部材4′のブラシ基台2への固定
方法は図1の場合と同様な方法で行なうことができるも
のであり、この場合においても、図1の実施形態と同様
な作用効果が得られるものである。
【0019】さらに、図1の実施形態では滑り止め部材
4とブラシ基台2とを別部品としたが、例えば図9に示
すように、滑り止め部材4をブリスル基板15と一体形
成するようにしてもよく、この場合は、図1の実施形態
と同様な作用効果が得られるのに加えて、部品点数を少
なくできるという利点がある。なお、上記各実施形態で
は、ブラシ基台2の両側面2aから滑り止め部材4を突
出させているが、一側面2aのみから滑り止め部材4を
突出させるようにしてもよい。また、ヘアードライヤの
ブラシアタッチメント8の例を説明したが、これに限定
されるものではなく、ヘアードライヤと併用される一般
のヘアーブラシに広く適用されるものであり、この場合
においても同様な効果が得られるものである。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、毛髪が巻き付けられるブラシ基台の
上面にブリスルを突設させ、ブラシ基台の側面より滑
止め部材を突出させ、該滑り止め部材をブラシ基台の長
手方向に延びる突起状に形成したものであるから、この
ブラシ基台の側面に設けた滑り止め部材によってブラシ
基台と毛髪との間の滑りが少なくなり、毛髪に確実にテ
ンションをかけることができる。また、滑り止め部材を
長手方向に延びる突起状としたことで、テンション力が
大きく増加するのを防止でき、従って、ブロー時に毛髪
にテンションがかかりすぎるのを防止しながら、同時に
ブラッシング時のテンション力を確保できるようにな
る。この結果、はね易い毛先までしっかりとつかまえな
がら、例えば毛髪の毛先部分に半円程度の弱い(軽い)
カール付けを行なったり、或いは毛髪を後ろに巻き返す
といったヘアーセットを容易に行なうことができ、毛髪
のスタイリングを奇麗にまとめることができるものであ
る。
【0021】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、滑り止め部材をブラシ基台の両側面に
設けたから、カール付けの方向を左右いずれの方向にも
対応できるようになり、使い勝手が良好となる。また請
求項3記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、滑
り止め部材の表面を凹凸状に形成したから、この凹凸に
よって毛髪の係止をより効果的に行なうことができるの
で、毛髪の毛先のカール付けを一層容易に行なえるよう
になる。また請求項4記載の発明は、請求項1記載の効
果に加えて、ブラシ基台はブリスルを突設したブリスル
基板を備え、滑り止め部材とブリスル基板とを一体に形
成したので、部品点数を少なくできるという利点があ
る。 また請求項6記載の発明に係るヘアーセッターは、
モータ及びモータで駆動されるファンとから成る送風装
置と、この送風装置と送風ヒーターブロックとが設けら
れる本体と、この本体の先端部に着脱自在に連結される
ブラシアタッチメントとからなり、ブラシアタッチメン
トは、ブラシ基台の上面にブリスルを突設させると共に
本体から送られる温風が吐出される吐出口を有し、この
ブラシ基台の側面には長手方向に延びる突起状の滑り止
め部材を形成したので、スチーム又は温風で熱した毛髪
をブリスルを利用して巻き付ける時に、ブラシ基台の側
面にその長手方向に沿って形成された突起状の滑り止め
部材によって、請求項1と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す断面図である。
【図2】同上のヘアセッターの斜視図である。
【図3】同上のブラシアタッチメントの側面図である。
【図4】同上の滑り止め部材に毛髪が接触した状態を説
明する概略図である。
【図5】(a)は指の荷重とテンション力との関係を説
明するグラフ、(b)は指先を毛髪に当てた状態の説明
図である。
【図6】他の実施形態の断面図である。
【図7】更に他の実施形態の側面図である。
【図8】更に他の実施形態の側面図である。
【図9】更に他の実施形態の断面図である。
【符号の説明】
1 ヘアーブラシ 2 ブラシ基台 2a 側面 3 ブリスル 4 滑り止め部材 A 長手方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−168520(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45D 20/50 A45D 1/00 A45D 1/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛髪が巻き付けられるブラシ基台の上面
    にブリスルを突設させ、ブラシ基台の側面より滑り止め
    部材を突出させ、該滑り止め部材をブラシ基台の長手方
    向に延びる突起状に形成したことを特徴とするヘアーブ
    ラシ。
  2. 【請求項2】 滑り止め部材をブラシ基台の両側面に設
    けたことを特徴とする請求項1記載のヘアーブラシ。
  3. 【請求項3】 滑り止め部材の表面を凹凸状に形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のヘアーブラシ。
  4. 【請求項4】 ブラシ基台はブリスルを突設したブリス
    ル基板を備え、滑り止め部材とブリスル基板とを一体に
    形成したことを特徴とする請求項1記載のヘアーブラ
    シ。
  5. 【請求項5】 ポリエステルエラストマーによって滑り
    止め部材を形成したことを特徴とする請求項1記載のヘ
    アーブラシ。
  6. 【請求項6】 モータ及びモータで駆動されるファンと
    から成る送風装置と、この送風装置と送風ヒーターブロ
    ックとが設けられる本体と、この本体の先端部に着脱自
    在に連結されるブラシアタッチメントとからなり、ブラ
    シアタッチメントは、ブラシ基台の上面にブリスルを突
    設させると共に本体から送られる温風が吐出される吐出
    口を有し、このブラシ基台の側面には長手方向に延びる
    突起状の滑り止め部材を形成したことを特徴とするヘア
    ーセッター。
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