JP3193775B2

JP3193775B2 - オーディオ・ミキシング装置

Info

Publication number: JP3193775B2
Application number: JP17781792A
Authority: JP
Inventors: 信之関; 育生松山
Original assignee: Panasonic Corp; Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Corp; Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1992-06-12
Filing date: 1992-06-12
Publication date: 2001-07-30
Anticipated expiration: 2016-07-30
Also published as: JPH05347800A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、音声等の調整、混合を
行なうオーディオ・ミキシング装置に関し、特に、制御
手段を分散化させて故障に強い装置に構成したものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来のオーディオ・ミキシング装置は、
図５に示すように、複数チャネルのオーディオ信号が入
力される複数の入力端子11〜13と、入力信号に対して増
幅、イコライジング等の整音処理を施す複数の入力信号
処理部21、22、23と、各入力信号処理部21〜23が出力す
る信号電流を加算するサミング・バス４と、サミング・
バス４から受信した信号を電圧の変化に変えて出力する
出力信号処理部３と、出力端子９と、各入力信号処理部
21〜23および出力信号処理部３を集中制御する制御手段
５と、制御手段５の操作部７とを備えている。

【０００３】このオーディオ・ミキシング装置では、そ
れぞれの入力信号処理部21〜23が、各入力端子11〜13か
ら入力した各チャネルのオーディオ信号に対して増幅や
イコライジング等の整音処理を施し、処理後の信号をサ
ミング・バス４に出力する。サミング・バス４は、出力
された信号電流を加算して出力信号処理部３に送出し、
出力信号処理部３は、信号を電圧の変化に変換した後、
イコライジング等の整音処理を施して、出力端子９から
出力する。

【０００４】また、各入力信号処理部21〜23および出力
信号処理部３には、操作部７の操作に基づいて、制御手
段５から制御信号が送出され、それによって、各信号処
理部21〜23、３の動作が制御される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来のオ
ーディオ・ミキシング装置では、操作部７から出力され
た制御データが単一の制御手段５を経由して各入力信号
処理部21〜23に伝達されるために、制御手段５に故障が
生じると、装置全体の動作が不能になるという問題点を
抱えている。

【０００６】本発明は、このような従来の問題点を解決
するものであり、装置の故障に対する信頼性を高め、ま
た、ミキサーの制御を容易にしたオーディオ・ミキシン
グ装置を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、複
数の入力信号処理部と、出力信号処理部と、これらの入
力信号処理部および出力信号処理部の動作を制御する制
御手段と、制御手段に制御データを送る操作部とを備え
るオーディオ・ミキシング装置において、制御手段とし
て、入力信号処理部および出力信号処理部の各々を個別
に制御する複数の制御手段を、各入力信号処理部および
出力信号処理部に対応して設け、この複数の制御手段と
操作部との間を共通の制御バスで接続している。

【０００８】

【作用】各入力信号処理部および出力信号処理部の制御
は、操作部から、それらの信号処理部に対応して設けら
れている個々の制御手段に制御データを送ることによっ
て行なわれる。そのため、制御手段の１つが故障して
も、装置全体が動作不能に陥ることはない。

【０００９】

【実施例】本発明のオーディオ・ミキシング装置の実施
例は、図１に示すように、複数チャネルのオーディオ信
号が入力される複数の入力端子11〜13と、入力信号に対
して整音処理を施す複数の入力信号処理部21〜23と、各
入力信号処理部21〜23が出力する信号電流を加算するサ
ミング・バス４と、サミング・バス４に接続する複数の
出力信号処理部31、32と、出力端子91、92とを備え、ま
た、制御機構として、各入力信号処理部21〜23に対応し
て配置した入力制御手段51〜53と、各出力信号処理部3
1、32に対応して配置した出力制御手段61、62と、各入
力制御手段51〜53に制御データを送出する入力操作部71
〜73と、出力制御手段61〜62に制御データを送出する出
力操作部81、82と、各操作部71〜73、81、82および各信
号処理部21〜23、31、32の間を共通に接続する制御バス
41とを備えている。

【００１０】各入力信号処理部21〜23は、図３に示すよ
うに、入力端子24と、音量調整を行なうヘッド・アンプ
25と、音質調整を行なうイコライザ26と、音質調整後の
信号の音量を調整するサミング出力アンプ27と、サミン
グ抵抗28と、信号電流を出力する出力端子29とから成
り、また、各出力信号処理部31〜32は、図４に示すよう
に、サミング・バス４において電流加算された信号を受
信する入力端子33と、電流−電圧変換を行なうサミング
・アンプ34と、変換後の信号電圧を増幅する出力アンプ
35と、出力端子36とから成る。

【００１１】次に、このオーディオ・ミキシング装置の
動作について説明する。

【００１２】各入力信号処理部21〜23では、入力端子11
〜13から入力された各チャネルの音声信号の音量をヘッ
ド・アンプ25で調整し、次いで、イコライザ26で歪み除
去等を行なって音質を調整し、更に、サミング出力アン
プ27で音量を調整した後、サミング抵抗28を介して、音
声信号の信号電流をサミング・バス４に出力する。

【００１３】サミング・バス４は、各入力信号処理部21
〜23から出力された信号電流を電流加算し、出力信号処
理部31、32に送り込む。

【００１４】各出力信号処理部31、32では、サミング・
アンプ34において受信信号の電流量を電圧の大きさに変
換し、その電圧値を出力アンプ35で増幅した後、出力端
子91から出力する。

【００１５】入力信号処理部21〜23および出力信号処理
部31、32の動作は、それぞれに対応して設けられている
入力制御手段51〜53および出力制御手段61、62によって
制御され、これらの入力制御手段51〜53および出力制御
手段61、62には、入力操作部71〜73および出力操作部8
1、82から、共通の制御バス41を介して、制御データが
与えられる。

【００１６】この制御機構の一部を、図２に抜き出して
示している。

【００１７】入力（または出力）制御手段50には、各
々、受信アドレスが設定されており、一方の入力（また
は出力）操作部70のそれぞれにも、送信アドレスが割り
振られている。

【００１８】入力（または出力）操作部70の操作を通じ
て送出される制御データには、入力（または出力）操作
部70の持つ送信アドレスＡが付与される。送信アドレス
Ａの付与された制御データは、共通の制御バス41を通じ
て伝送され、受信アドレスＡを持つ入力（または出力）
制御手段50によって受信される。この制御データは、受
信アドレスの異なる入力（または出力）制御手段では受
信されない。そのため、共通の制御バス41を使いなが
ら、目指す入力（または出力）制御手段50にのみ制御デ
ータを送ることができ、特定の入力（または出力）信号
処理部20に対する制御が可能になる。

【００１９】また、入力（または出力）操作部70では、
他の入力操作部のアドレスＢを指定して受信アドレスＢ
の入力制御手段に制御データを送ることもできる。こう
した使用の仕方をする場合には、入力（または出力）操
作部の数を入力(または出力)制御手段の数より減らすこ
とが可能になる。

【００２０】このように、このオーディオ・ミキシング
装置では、各入力信号処理部21〜23および出力信号処理
部31、32に対する制御手段51〜53、61、62を各々独立さ
せ、各制御手段に対して、操作部71〜73、81、82から、
直接、制御データを送るように構成している。この操作
部71〜73、81、82を、制御手段51〜53、61、62から遠く
離れた位置に置き、遠隔操作によって各信号処理部21〜
23、31、32を制御することも可能である。

【００２１】操作部71〜73、81、82と制御手段51〜53、
61、62との間の制御データの伝送は、アドレスによって
管理されているため、操作部で制御手段のアドレスを指
定して制御データを送ることにより、少ない操作部によ
って多数の制御手段を作動させることができる。

【００２２】また、制御機構が分散配置されているた
め、１つの制御手段の故障が他に及ぶことがない。ま
た、１つの操作部が故障したときは、他の操作部によっ
て機能を代替することができる。

【００２３】なお、入力操作部71〜73または出力操作部
81、82に記憶手段を設け、操作状態を記憶させることも
できる。この場合には、過去の操作状態を簡単に再現す
ることが可能になる。

【００２４】また、入力制御手段21〜23または出力制御
手段31、32に記憶手段を設け、制御状態を記憶させても
よい。この場合には、操作者が操作部71〜73、81、82か
ら個々の動作を制御しなくとも、制御手段に、過去に行
なった各信号処理部への制御を自動的に再現させること
が可能になる。

【００２５】また、操作部71〜73、81、82と制御手段51
〜53、61〜63の間は、リング状の制御信号伝送路によっ
て接続してもよい。この場合には、複数の操作部を同時
に操作したときでも、各操作部から出力された制御デー
タが伝送路上で衝突を起こす虞れがない。

【００２６】

【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明のオーディオ・ミキシング装置では、独立し
て設けられている、各信号処理部の制御手段に対して、
操作部から遠隔操作によって制御データを送ることがで
きる。

【００２７】また、信号処理部よりも少ない数の操作部
を用いて信号処理部を制御することが可能である。

【００２８】また、制御機構の一部に故障が発生して
も、装置全体が動作不能に陥ることなく、オーディオ・
ミキシング動作を継続することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のオーディオ・ミキシング装置における
一実施例を示すブロック図、

【図２】実施例の装置の制御機構を示すブロック図、

【図３】実施例の装置の入力信号処理部を示すブロック
図、

【図４】実施例の装置の出力信号処理部を示すブロック
図、

【図５】従来のオーディオ・ミキシング装置の一例を示
すブロック図である。

【符号の説明】

11、12、13、24、33 入力端子 20、21、22、23 入力信号処理部 25 ヘッド・アンプ 26 イコライザ 27 サミング出力アンプ 28 サミング抵抗 29、36、91、92 出力端子３、31、32 出力信号処理部 34 サミング・アンプ 35 出力アンプ４サミング・バス 41 制御バス５制御手段 50、51、52、53 入力制御手段 61、62 出力制御手段 70、71、72、73 入力操作部 81、82 出力操作部

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の入力信号処理部と、出力信号処理
部と、前記入力信号処理部および出力信号処理部の動作
を制御する制御手段と、該制御手段に制御データを送る
操作部とを備えるオーディオ・ミキシング装置におい
て、前記制御手段として、前記入力信号処理部および出力信
号処理部の各々を個別に制御する複数の制御手段を、各
入力信号処理部および出力信号処理部に対応して設け、
前記複数の制御手段と操作部との間を共通の制御バスで
接続したことを特徴とするオーディオ・ミキシング装
置。