JP3193553B2 - バックアップ用二次電池の制御回路 - Google Patents

バックアップ用二次電池の制御回路

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JP3193553B2
JP3193553B2 JP34412793A JP34412793A JP3193553B2 JP 3193553 B2 JP3193553 B2 JP 3193553B2 JP 34412793 A JP34412793 A JP 34412793A JP 34412793 A JP34412793 A JP 34412793A JP 3193553 B2 JP3193553 B2 JP 3193553B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータを再起動
したときに、コンピュータ本体の電源を切断する前のデ
ータを保持するために、メモリ上のアプリケーションプ
ログラム及び入力データ等をバックアップするためのバ
ックアップ用二次電池の制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハンドヘルドコンピュータのよう
な持ち運びが容易で使用場所に制約されない小型電子機
器の駆動用電源として、充電が可能なニッケルカドミニ
ウム電池(以下、ニッカド電池という)、ニッケル水素
電池等からなる二次電池が使用されている。このような
小型電子機器は、ACアダプターと二次電池の両方によ
り動作させることが可能となっているが、通常の使用状
態では、小型電子機器に内蔵された二次電池を使用し
て、この小型電子機器を駆動するのが一般的である。ま
た、小型電子機器を二次電池で駆動させていると、この
二次電池の電圧が次第に低下するため、この二次電池の
電圧が低下して、使用に適さなくなった場合には、機器
の使用中であっても新たな二次電池と交換する必要があ
る。そのため、このような小型電子機器には、上記した
二次電池の交換中に小型電子機器内のメモリのバックア
ップを行なうためのバックアップ用二次電池が更に設け
られている。
【0003】図3は、上述した従来のバックアップ用二
次電池の制御回路を示したブロック図であり、符号1は
必要に応じて接続されるACアダプター、符号2はシス
テム用二次電池、符号3はDC−DCコンバータ、符号
4はバックアップ用二次電池、符号5はバックアップ・
メモリ、符号Vinは入力端子、符号Voutは出力端
子、符号D4〜D6はダイオード、符号R3は抵抗であ
る。
【0004】通常は、コンピュータ本体(図示せず)に
脱着自在に内蔵されたシステム用二次電池2は入力端子
Vinに接続されている。このシステム用二次電池2
は、例えばニッケル水素電池を7個直列に接続して7V
〜10V程度の直流電圧が出力するようになっている。
【0005】入力端子Vinは、バックアップ用二次電
池4に流れる電流値を設定するための抵抗R3の一端
と、ダイオードD4のアノード端子とに接続され、抵抗
R3の他端はバックアップ用二次電池4からシステム用
二次電池2に電流が流れ込むのを防止するためのダイオ
ードD5を介して、例えばニッカド電池を7個直列に接
続して7V〜10V程度の直流電圧を出力するバックア
ップ用二次電池4のプラス極(以下、+極という)に接
続されている。このバックアップ用二次電池4のマイナ
ス極(以下、−極という)は、アースに接続されてい
る。また、バックアップ用二次電池4の+極には、ダイ
オードD6のアノード端子が接続され、このダイオード
D6のカソード端子及びダイオードD4のカソード端子
は、DC−DCコンバータ3の入力端子3−1に接続さ
れている。このDC−DCコンバータ3の出力端子3−
2は出力端子Voutに接続されている。
【0006】次に、従来のバックアップ用二次電池4の
制御回路の動作を図3に基づいて説明する。図3におい
て、使用者がコンピュータ(図示せず)を操作する場
合、すなわちシステム用二次電池2が入力端子Vinに
接続され、コンピュータ本体(図示せず)の電源スイッ
チを「ON」している場合には、システム用二次電池2
の7V〜10V程度の電圧が入力端子Vinに入力さ
れ、この電圧により抵抗R3と、ダイオードD5を介し
て電流IRが流れ、常時バックアップ用二次電池4は充
電される。また、このとき、システム用二次電池2の電
圧は、ダイオードD4を介してDC−DCコンバータ3
の入力端子3−1にも入力される。
【0007】この入力端子3−1に入力された電圧は、
大きな電流を流すことができるDC−DCコンバータ3
内の「マスター回路」により、電圧変換され、出力端子
Voutから3.3V程度の電圧が出力される。この電
圧により、コンピュータ本体(図示せず)の液晶表示装
置や本体内部に設けられた回路基板内のC−MOSのI
C等に電流が供給される。
【0008】また、使用者が使用途中、あるいは使用後
にコンピュータ本体(図示せず)の電源スイッチを「O
FF」にした状態で放置している場合、すなわちシステ
ム用二次電池2が入力端子Vinに接続され、コンピュ
ータ本体(図示せず)の電源スイッチを「OFF」にし
ている場合には、すでに充電されているバックアップ用
二次電池4の電圧とシステム用二次電池2の電圧とがそ
れぞれダイオードD6及びダイオードD4を介してDC
−DCコンバータ3の入力端子3−1に入力される。
【0009】この入力端子3−1に入力されたこれらの
電圧は、電力の節電のために小さな電流を流すようにな
っているDC−DCコンバータ3内の「スレーブ回路」
により、電圧変換され、出力端子Voutから3.3V
程度の電圧が出力される。この電圧により、使用者がコ
ンピュータ本体(図示せず)を再起動したときに、コン
ピュータ本体(図示せず)の電源スイッチを「OFF」
する前のアプリケーションプログラム及び入力データ等
をバックアップするためのバックアップ・メモリ5に電
流が供給される。
【0010】ところで、コンピュータ本体(図示せず)
をシステム用二次電池2で駆動させていると、システム
用二次電池2の電圧が次第に低下していくので、このシ
ステム用二次電池2が使用できなくなった場合には、す
でに充電されている新たなシステム用二次電池2と交換
するために、電圧低下したシステム用二次電池2をコン
ピュータ本体(図示せず)内部より取り外して交換する
必要がある。
【0011】このようなシステム用二次電池2を交換す
る場合、すなわちシステム用二次電池2が入力端子Vi
nに接続されていない場合には、バックアップ用二次電
池4によりデータ等のバックアップがなされるようにな
る。
【0012】すなわち、バックアップ用二次電池4の電
圧はダイオードD6を介してDC−DCコンバータ3の
入力端子3−1に入力される。
【0013】この入力端子3−1に入力された電圧は、
電力の節電のために小さな電流を流すようになっている
DC−DCコンバータ3内の「スレーブ回路」により、
電圧変換され、出力端子Voutから3.3V程度の電
圧が出力される。この電圧により、使用者がシステム用
二次電池2を交換した後、コンピュータ本体を再起動し
たときに、電池交換の際に電源スイッチを「OFF」す
る前のアプリケーションプログラム及び入力データ等を
バックアップするためのバックアップメモリ5に電流が
供給される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、システ
ム用二次電池2が入力端子Vinに接続されていない状
を長い間継続すると、上記した従来の制御回路におい
てはバックアップ用二次電池4の電圧は次第に低下して
いき、最終的にはバックアップ用二次電池4が過放電の
状態になってしまうという問題があった。
【0015】すなわち、上述したように、バックアップ
用二次電池4から、アプリケーションプログラム及び入
力データ等をバックアップするためのバックアップ・メ
モリ5に電流が供給されることにより、バックアップ用
二次電池4の電圧は低下していき、やがてバックアップ
・メモリ5内に記憶されているデータを保持できなくな
るが、このままの状態が更に継続されると、最終的に
は、バックアップ用二次電池4は過放電の状態となる。
このように、バックアップ用二次電池4に対して過放電
が繰り返し行なわれると、バックアップ用二次電池4は
急速に劣化してしまい、ついには、使用することができ
なくなってしまう。更に、このようなバックアップ用二
次電池4は簡単に交換できるようになっていないため
に、劣化したバックアップ用二次電池4を交換するため
には、コンピュータ本体(図示せず)を解体しなければ
ならず、新たな二次電池に交換するためには、煩雑な作
業が必要になるという問題もあった。
【0016】また、図3に示すように、従来の制御回路
では、バックアップ用二次電池4から出力される直流電
圧を、DC−DCコンバータ3の入力として使用してい
るために、バックアップ用二次電池4としては、その出
力電圧が7V〜10V程度となるような高い電圧のもの
が必要となり、ニッケル水素電池を7個も使用すること
が必要となっており、更に、DC−DCコンバータ3で
直流電圧を電圧変換するときに変換ロスが生じるため
に、バックアップ用二次電池4の出力電圧を効率的に使
用することができないという問題もあった。そのため、
従来はバックアップ用二次電池4自体の形状が大きくな
るとともにその重量が重くなってしまい、ハンドヘルド
コンピュータのような小型電子機器自体を小型化、軽量
化する上で、大きな障害になるという問題もあった。
【0017】そこで本発明はこのような問題点に鑑みて
なされたものであり、バックアップ用二次電池の劣化を
防止し、バックアップ用二次電池4を小型化及び軽量化
することができるバックアップ用二次電池4の制御回路
を提供することを目的としたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係るバックアップ用二次電池の制御回路は、システム
用二次電池と、電源スイッチのオン又はオフに対応して
動作状態が切り替えられると共に、前記システム用二次
電池から供給される入力電圧を変換して出力端子に出力
するコンバータと、前記コンバータより供給される電流
により充電されるバックアップ用二次電池と、前記バッ
クアップ用二次電池と前記出力端子との間に介挿された
スイッチ回路とを備え、前記電源スイッチのオン時には
前記スイッチ回路をオフにすると共に前記コンバータを
動作状態にし、前記電源スイッチのオフ時においては
記コンバータを非動作状態にすると共に前記スイッチ回
路をオンとして前記バックアップ用二次電池の電圧を前
記出力端子に出力し、出力された前記バックアップ用二
次電池の電圧が所定値以下に低下したときに前記スイッ
チ回路をオフとした。
【0019】また、請求項2に記載の本発明に係るバッ
クアップ用二次電池の制御回路は、前記電源スイッチの
オン又はオフに対応してロー又はハイとなる二値の電源
ON/OFF信号を出力する電源スイッチON/OFF
信号発生回路と、前記出力端子の電圧が前記所定値以上
又は以下のときに対応してハイ又はローとなる二値の比
較信号を出力する比較回路と、前記電源ON/OFF信
号と前記比較信号とが入力される排他的論理積回路とを
設け、前記排他的論理積回路が出力する二値の制御信号
のレベルがローのときに前記スイッチ回路をオンとし、
ハイのときにオフとした。
【0020】また、請求項3に記載の本発明に係るバッ
クアップ用二次電池の制御回路は、前記二値の制御信号
のレベルがローからハイに切り替わる時刻よりも前記ス
イッチ回路がオンからオフに切り替わる時刻を遅延させ
た。また、請求項4に記載の本発明に係るバックアップ
用二次電池の制御回路は、前記スイッチ回路を電界効果
トランジスタで構成し、前記電界効果トランジスタのソ
ース端子を前記バックアップ用二次電池に接続すると共
にドレイン端子を前記出力端子に接続し、前記排他的論
理積回路と前記電界効果トランジスタのゲート端子との
間に遅延回路を介挿した。
【0021】
【作用】請求項1に記載の本発明のバックアップ用二次
電池の制御回路は、通常の使用時には、電源スイッチが
オンになるので、コンバータが動作状態となってシステ
ム用二次電池の電圧がコンバータによって変換され出力
端子に供給される。また、スイッチ回路がオフとなる。
そして、コンバータから供給される電流によりバックア
ップ用二次電池が充電される。また、システム用二次電
池を交換するために電源スイッチをオフにすればコンバ
ータが非動作状態となると共に、スイッチ回路がオンと
なってバックアップ用二次電池からの出力電圧が出力端
子に供給されるこの出力電圧は比較回路によって常に
監視されており、この電圧が所定値以下となった場合に
はスイッチ回路がオフとなって前記バックアップ用二次
電池からの電圧の供給が停止される。
【0022】また、請求項2に記載の本発明のバックア
ップ用二次電池の制御回路は、排他的論理積回路が出力
する二値の制御信号は、電源スイッチがオンのときはハ
イとなってスイッチ回路がオフとなる。また、電源スイ
ッチがオフで、且つ、出力端子の電圧が所定値以上であ
ればローとなってスイッチ回路がオンとなるが、出力端
子の電圧が所定値以下になればハイとなってスイッチ回
路がオフとなる。
【0023】さらに、請求項3に記載の本発明に係るバ
ックアップ用二次電池の制御回路は、スイッチ回路がオ
フに切り替わるタイミングが遅れるので、それまでの間
はバックアップ用二次電池の電圧が継続して出力端子に
出力される。また、請求項4に記載の本発明に係るバッ
クアップ用二次電池の制御回路は、二値の制御信号が遅
延回路を介して電界効果トランジスタのゲートに入力さ
れるので、二値の制御信号のレベルがローからハイに切
り替わった後にスイッチ回路がオンからオフに切り替わ
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は、本発明に係る一実施例のバックア
ップ用二次電池4の制御回路を示したブロック図であ
り、符号1は必要に応じて接続されるACアダプター、
符号2はシステム用二次電池、符号3はDC−DCコン
バータ、符号4はバックアップ用二次電池、符号5はバ
ックアップ・メモリ、符号6はスイッチ回路、符号7は
制御回路、符号8は比較回路、符号9は電源スイッチO
N/OFF信号発生回路、符号10はインバータ、符号
D1〜D3はダイオード、符号R1、R2は抵抗であ
る。
【0025】システム用二次電池2は例えばニッケル水
素電池を7個直列に接続して7V〜10V程度の直流電
圧を出力するようになっている。入力端子Vinに入力
されたシステム用二次電池2の電圧は、DC−DCコン
バータ3の入力端子3−1に接続されている。このDC
−DCコンバータ3の出力端子3−2は、ダイオードD
1のアノード端子と、スイッチ回路6を構成する電解効
果トランジスタ(以下、FET−TRという)のドレイ
ン端子とに接続されている。ダイオードD1のカソード
端子は、制御回路7と抵抗R1の一端とに接続されてい
る。この抵抗R1の他端は、ダイオードD2のカソード
端子とスイッチ回路6の入力、すなわちFET−TRの
ソース端子に接続されている。ダイオードD2のアノー
ド端子はバックアップ用二次電池4の+極に接続されて
いる。また、バックアップ用二次電池4の−極はアース
に接続されている。
【0026】更に、バックアップ用二次電池4の+極
は、DC−DCコンバータ3の出力端子3−3より出力
される直流電圧によりバックアップ用二次電池4に流れ
る電流値を設定するための抵抗R2とバックアップ用二
次電池4から出力端子3−3に電流が流れ込むのを防止
するためのダイオードD3を介してDC−DCコンバー
タ3の出力端子3−3に接続されており、電子機器の通
常動作時にはDC−DCコンバータ3から供給される電
流により充電がなされるように構成されている。
【0027】また、本実施例におけるバックアップ用二
次電池4はニッカド電池が3個だけ直列に接続された形
の小型、軽量の構成となっている。
【0028】比較回路8は、出力端子Voutの電圧値
を検出する検出部8−1と、バックアップ・メモリ5が
動作するための保証電圧値、すなわち3.0Vの所定の
電圧値を設定する電圧設定部8−2と、検出部8−1に
より検出される出力端子Voutの電圧値と電圧設定部
8−2により設定された所定の電圧値とを比較する比較
部8−3とから構成され、比較部8−3は出力端子Vo
utの電圧値が所定の電圧値よりも高いか又は低いかに
よってハイレベル「HIGH」(以下「H」という)又
はローレベル「LOW」(以下「L」という)となる二
値の比較信号11を出力する。
【0029】また、電源スイッチON/OFF信号発生
回路9は、コンピュータ本体(図示せず)の電源スイッ
チのオン「ON」又はオフ「OFF」に対応して「L」
又は「H」となる二値の電源ON/OFF信号12を出
力するようになっている。また、インバータ10は、電
源スイッチON/OFF信号発生回路9より出力される
電源ON/OFF信号12を反転してDC−DCコンバ
ータ3を制御するための二値の電源制御信号13を出力
するようになっている。DC−DCコンバータ3は電源
制御信号13が「H」のときに動作状態となり、「L」
のときに非動作状態となる。
【0030】また、制御回路7は、比較回路8から出力
される比較信号11と電源スイッチON/OFF信号発
生回路9から出力される電源ON/OFF信号12とが
入力され、スイッチ回路6のFET−TRのゲート端子
を制御するための「H」又は「L」となる二値の制御信
号14を出力するものであり、本実施例においては、こ
の制御回路7は排他的論理積回路(NAND回路)から
構成されている。
【0031】更に、スイッチ回路6は、本実施例ではF
ET−TRから構成されており、FET−TRのソース
端子には、バックアップ用二次電池4の+極がダイオー
ドD2を介して接続され、また、ドレイン端子には出力
端子Voutが接続され、また、ゲート端子には制御回
路7から出力される制御信号14が入力される
【0032】このスイッチ回路6は、制御回路7より出
力される「L」の制御信号14により、スイッチ回路6
を構成するFET−TRのゲート端子に「L」の信号が
入力され、FET−TRのソース端子とドレイン端子と
の間に電流が流れる状態、すなわち、スイッチ回路6
は、オン「クローズ」の状態となるようになっている。
また、制御回路7より出力される「H」の制御信号14
により、スイッチ回路6のゲート端子に「H」の信号が
入力され、FET−TRのソース端子とドレイン端子と
の間に電流が流れなくなる状態、すなわち、スイッチ回
路6は、オフ「オープン」の状態となるようになってい
る。
【0033】次に、本発明に係るバックアップ用二次電
池4の制御回路の動作を図1に基づいて説明する。図1
において、使用者がコンピュータ(図示せず)を操作す
る場合、すなわちシステム用二次電池2が入力端子Vi
nに接続され、コンピュータ本体(図示せず)の電源ス
イッチを「ON」にしている場合には、電源スイッチO
N/OFF信号発生回路9より出力される「L」の電源
ON/OFF信号12インバータ10により反転さ
、インバータ10からは「H」の電源制御信号13が
出力される。これによって、DC−DCコンバータ3は
動作状態となり、システム用二次電池2の7V〜10V
の電圧はDC−DCコンバータ3により電圧変換され、
出力端子Voutに3.3V程度の電圧が出力される。
この電圧によりコンピュータ本体(図示せず)の液晶表
示装置や本体内部に設けられた回路基板内のC−MOS
のIC等に電流が供給され、各部の駆動がなされる。
【0034】このとき、比較回路8から「H」の比較信
11が出力される。また、電源スイッチON/OFF
信号発生回路9から「L」の電源ON/OFF信号12
が出力される。これらの比較信号11と電源ON/OF
F12とが制御回路7に入力され、制御回路7の作用に
より「H」の制御信号14が出力されるので、スイッチ
回路6は「オープン」の状態となり、バックアップ用二
次電池4から出力端子Voutに電流が供給されない状
態となる。
【0035】また、使用者が使用途中、あるいは使用後
にコンピュータ本体(図示せず)の電源スイッチを「O
FF」にした状態で放置している場合、すなわちシステ
ム用二次電池2が入力端子Vinに接続され、コンピュ
ータ本体(図示せず)の電源スイッチが「OFF」にな
っている場合には、電源スイッチON/OFF信号発生
回路9より出力される「H」の電源ON/OFF信号1
2はインバータ10により反転され「L」の電源制御信
号13としてDC−DCコンバータ3に入力され、この
結果DC−DCコンバータ3は電圧変換を停止する。
れにより、DC−DCコンバータ3では電力消費が無く
なる。
【0036】このとき、比較回路8から「H」の比較信
11が出力され、電源スイッチON/OFF信号発生
回路9から「H」の電源ON/OFF信号12が出力さ
れる。これらの比較信号11と電源ON/OFF信号1
2とが制御回路7に入力され、制御回路7の作用により
「L」の制御信号14が出力されるので、スイッチ回路
6は、「クローズ」の状態となり、充電されたバックア
ップ用二次電池4より、スイッチ回路6を介して出力端
子Voutに3.3V程度の電圧が供給されるようにな
り、この電圧により、バックアップ・メモリ5に電流が
供給されて電源スイッチを「OFF」にする前のアプリ
ケーションプログラム及び入力データ等のバックアップ
がなされる。従って、バックアップ用二次電池4は、
3.3Vにスイッチ回路6の電圧降下分を加えた程度の
電圧があればよいので、小型、軽量とすることができ
る。
【0037】その後、この状態が長い間継続すると、バ
ックアップ用二次電池4の電圧が次第に低下していくた
め、出力端子Voutの電圧も同様に次第に低下するこ
とになり、やがてバックアップ・メモリ5をバックアッ
プすることができない状態となるが、このような状態に
なったとき、すなわちバックアップ用二次電池4の電圧
所定の電圧値である3.0V以下になった場合には、
比較回路8の比較部8−3が「L」の比較信号11を出
力する。そして、電源スイッチON/OFF信号発生回
路9から出力される「H」の電源ON/OFF信号12
と、この比較信号11とが制御回路7に入力されること
により、制御回路7から「H」の制御信号14が出力さ
れて、スイッチ回路6が、「オープン」の状態となり、
バックアップ用二次電池4の過放電が防止される。
【0038】以上説明したように、システム用二次電池
2が入力端子Vinに接続され、コンピュータ本体(図
示せず)の電源が「OFF」になっている場合には、充
電されたバックアップ用二次電池4から、バックアップ
・メモリ5に電流が供給されることによって、バックア
ップ用二次電池4の電圧は次第に低下するが、その電圧
が3.0V以下になるとバックアップ・メモリ5への電
流の供給が停止されることになり、その結果、バックア
ップ用二次電池4が過放電状態となるのを防止すること
ができる。
【0039】次に、他の実施例について図2を参照して
説明する。図2は、本発明に係る他の実施例のバックア
ップ用二次電池4の制御回路を示したブロック図であ
り、先の図1と同じ部分には同一の符号を付している。
先の図1と異なる点はタイマー回路15を付加したこと
にある。このタイマー回路15の機能は前記スイッチ回
路6の制御タイミングを遅延させることにある。以下、
本実施例について詳細に説明する。
【0040】本実施例の場合には、電圧の低下したシス
テム用二次電池2をコンピュータ本体(図示せず)の内
部より取り外して交換する際に、システム用二次電池2
が取り外された状態、すなわちシステム用二次電池2が
入力端子Vinに接続されていない状態で、コンピュー
タ本体(図示せず)の電源スイッチが誤って「ON」に
なった場合には、比較回路8から「H」の比較信号11
が出力され、電源スイッチON/OFF信号発生回路9
から「L」の電源ON/OFF信号12が出力されるの
で、制御回路7からは「H」の制御信号14が出力され
ることになる。その結果スイッチ回路6は、「オープ
ン」の状態となり、バックアップ用二次電池4からバッ
クアップ・メモリ5に電流が供給されなくなって、バッ
クアップ・メモリ5内のデータが消失してしまうことに
なる。
【0041】しかしながら、このような不都合の発生を
防止するためには、制御回路7から出力される制御信号
14が「L」から「H」に切り替わるタイミングに対し
てスイッチ回路6が「クローズ」から「オープン」に切
り替わるタイミングを遅らせればよい。そこで、スイッ
チ回路6のFET−TRのゲート端子と制御回路7と
間にスイッチ回路6の動作タイミングを遅延させるため
遅延回路15(遅延時間をTとする)を設けて、充電
されたバックアップ用二次電池4より、遅延回路15で
設定された所定の時間Tの間、電流が出力端子Vout
供給されるようにしておけばシステム用二次電池2の
交換の際に誤って電源スイッチ「ON」の操作がなされ
たとしてもバックアップ・メモリ5内のデータが保持さ
れ続けることになり、交換後の再使用時に支障をきたす
ことはない。
【0042】なお、システム用二次電池2が入力端子V
inに接続されていない状態で、コンピュータ本体(図
示せず)の電源スイッチが「OFF」になっている場合
には、比較回路8から「H」の比較信号11が出力さ
れ、電源スイッチON/OFF信号発生回路9から
「H」の電源ON/OFF信号12が出力されるので、
制御回路7からは「L」の制御信号14が出力されるこ
とになり、その結果スイッチ回路6は、「クローズ」の
状態となり、充電されたバックアップ用二次電池4よ
り、スイッチ回路6を介して出力端子Voutに3.3
V程度の電圧が出力され、この電圧により、バックアッ
プ・メモリ5に電流が供給される。
【0043】また、この状態が長い間継続して、バック
アップ用二次電池4の電圧が次第に低下し、バックアッ
プ用二次電池4の電圧が3.0V以下になると、上述し
たようにバックアップ・メモリ5への電流供給が停止さ
れて、バックアップ用二次電池4が過放電状態となるこ
とが防止される。
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば上述したような構成とすることにより、バックアップ
用二次電池の劣化を防止することができ、またバックア
ップ用二次電池を小型化及び軽量化することができると
いう優れた効果を奏する。また、システム用二次電池の
交換の際に誤って電源スイッチ「ON」の操作がなされ
てもバックアップ・メモリ内のデータは保存され続け、
交換後の再使用時に支障をきたすことはないという効果
も存する。さらに、バックアップ用二次電池を使用して
いるときにはDC−DCコンバータが非動作状態とされ
るので、その間はDC−DCコンバータによる電力消費
がなくなるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるバックアップ用二次
池の制御回路を示したブロック図である。
【図2】本発明の他の実施例であるバックアップ用二次
電池の制御回路を示したブロック図である。
【図3】従来のバックアップ用二次電池の制御回路を示
したブロック図である。
【符号の説明】
1 ACアダプター 2 システム用二次電池 3 DC−DCコンバータ 3−1 DC−DCコンバータの入力端子 3−2 DC−DCコンバータの出力端子 3−3 DC−DCコンバータの出力端子 4 バックアップ用二次電池 5 バックアップ・メモリ 6 スイッチ回路 7 制御回路(排他的論理積回路) 8 比較回路 8−1 検出部 8−2 電圧設定部 8−3 比較部 9 電源スイッチON/OFF信号発生回路 10 インバータ 11 比較信号 12 電源ON/OFF信号 13 電源制御信号 14 制御信号 15 遅延回路 Vin 入力端子 Vout 出力端子 D1〜D6 ダイオード R1〜R3 抵抗

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システム用二次電池と、電源スイッチの
    オン又はオフに対応して動作状態が切り替えられると共
    に、前記システム用二次電池から供給される入力電圧を
    変換して出力端子に出力するコンバータと、前記コンバ
    ータより供給される電流により充電されるバックアップ
    用二次電池と、前記バックアップ用二次電池と前記出力
    端子との間に介挿されたスイッチ回路とを備え、前記電
    源スイッチのオン時には前記スイッチ回路をオフにする
    と共に前記コンバータを動作状態にし、前記電源スイッ
    チのオフ時においては前記コンバータを非動作状態にす
    ると共に前記スイッチ回路をオンとして前記バックアッ
    プ用二次電池の電圧を前記出力端子に出力し、出力され
    た前記バックアップ用二次電池の電圧が所定値以下に低
    下したときに前記スイッチ回路をオフとしたことを特徴
    とするバックアップ用二次電池の制御回路。
  2. 【請求項2】 前記電源スイッチのオン又はオフに対応
    してロー又はハイとなる二値の電源ON/OFF信号を
    出力する電源スイッチON/OFF信号発生回路と、前
    記出力端子の電圧が前記所定値以上又は以下のときに対
    応してハイ又はローとなる二値の比較信号を出力する比
    較回路と、前記電源ON/OFF信号と前記比較信号と
    が入力される排他的論理積回路とを設け、前記排他的論
    理積回路が出力する二値の制御信号のレベルがローのと
    きに前記スイッチ回路をオンとし、ハイのときにオフと
    したことを特徴とする請求項1に記載のバックアップ用
    二次電池の制御回路。
  3. 【請求項3】 前記二値の制御信号のレベルがローから
    ハイに切り替わる時刻よりも前記スイッチ回路がオンか
    らオフに切り替わる時刻を遅延させたことを特徴とする
    請求項2に記載のバックアップ用二次電池の制御回路
  4. 【請求項4】 前記スイッチ回路を電界効果トランジス
    タで構成し、前記電界効果トランジスタのソース端子を
    前記バックアップ用二次電池に接続すると共にドレイン
    端子を前記出力端子に接続し、前記排他的論理積回路と
    前記電界効果トランジスタのゲート端子との間に遅延回
    路を介挿したことを特徴とする請求項2に記載のバック
    アップ用二次電池の制御回路
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