JP3193325U - 太陽熱温水器 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽光を受けることが可能な場所であればどこにでも設置可能であり、しかも貯湯槽内の湯の排出の際に変圧のための装置を介在させる必要も無く、更には冬季の凍結の恐れもない太陽熱温水器を提供する。
【解決手段】上部が開放されたケーシング20内底部に断熱材40を装備し、断熱材上に集熱管30を敷設し、集熱管の一方端に水道と連結される注入口を設けると共に他方端に排出口32を設け、ケーシングの上部開放面を透光材41で覆蓋して構成した太陽熱温水器10において、排出口から上方に延設され、続いて下方に延設されると共に端部が開放された管部材33を設け、管部材の上方延設側下部に供給口35を設けて構成した。また、集熱管の一部をヒーター34で被覆して構成した。更に、ケーシング端縁に樋21を設けると共に、樋の端部に貯水槽を連設して構成した。
【選択図】図2
【解決手段】上部が開放されたケーシング20内底部に断熱材40を装備し、断熱材上に集熱管30を敷設し、集熱管の一方端に水道と連結される注入口を設けると共に他方端に排出口32を設け、ケーシングの上部開放面を透光材41で覆蓋して構成した太陽熱温水器10において、排出口から上方に延設され、続いて下方に延設されると共に端部が開放された管部材33を設け、管部材の上方延設側下部に供給口35を設けて構成した。また、集熱管の一部をヒーター34で被覆して構成した。更に、ケーシング端縁に樋21を設けると共に、樋の端部に貯水槽を連設して構成した。
【選択図】図2
Description
本考案は、太陽熱により温水を作り風呂や台所などに給湯する太陽熱温水器に関する。
図4は従来の太陽温水器を示すものである。1は透光性ガラスで覆蓋されたケーシング内に集熱板を収納してなる集熱部であり、2は集熱部1に往き管と戻り管で接続された貯湯槽である。この往き管と戻り管を介して熱媒を循環させることによっ て貯湯槽2内に温水が蓄えられるものである。
かかる太陽熱温水器は、集熱部1と貯湯槽2をそれぞれ別個に形成して設置場所まで運 搬し、設置場所(家屋の屋根上等)で循環用配管を接続して連結金具で集熱部1と貯湯槽 2を機械的に一体化するものである。
特許文献1には往き管や戻り管等の裏面にヒーターを介在させた太陽熱温水器が開示さ れている。
特許文献2には集熱部と貯湯槽とを、往き管や戻り管等を介さずに直接接続することで、耐久性を増した太陽熱温水器が開示されている。
特許文献3には断熱材を装備したケーシング内に水道と連結された集熱管を敷設した太陽熱温水器が開示されている。
上記従来の太陽熱温水器は、水の注入には上水道の圧力を用いているが、湯の排出には貯湯槽と蛇口との聞の高低差を利用するため、貯湯槽と浴槽との高低差が小さいほど排出時の水圧が低くなるという問題点がある。また、高低差がない位置には当然設置できないという難点がある。
また、水道圧を利用して貯湯槽内の湯を排出すると圧力が高すぎ、部材の損傷をきたす恐れがあり、圧力の調整のため変圧弁を介在させる必要が生じる。
更には、太陽熱温水器は冬季に管部内の水が凍結する恐れがある。
そこで、本考案はかかる問題点を解消することを目的とするものであり、具体的には太 陽光を受けることが可能な場所であればどこにでも設置可能であり、しかも貯湯槽内の湯 の排出の際に変圧のための装置を介在させる必要も無く、更には冬季の凍結の恐れもない太陽熱温水器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本考案の構成は次の通りである。
(1) 請求項1に記載の考案は、上部が開放されたケーシング内底部に断熱材を装備 し、該断熱材上に集熱管を敷設し、集熱管の一方端に水道と連結される注入口を設けると 共に他方端に排出口を設け、ケーシングの上部開放面を透光材で覆蓋して構成した太陽熱温水器において、排出口から上方に延設され、続いて下方に延設されると共に端部が開放された管部材を設け、当該管部材の上方延設側下部に供給口を設けて構成した。
(2) 請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の太陽熱温水器において、集熱管の一部をヒーターで被覆して構成した。
(3) 請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載の太陽熱温水器において、ケーシング端縁に樋を設けると共に、樋の端部に貯水槽を連設して構成した。
上記のように構成される本考案が、如何に作用して課題を解決するかを図面を参照し ながら概説する。
本考案にかかる太陽熱温水器10は、図1に示すようにケーシング20内に集熱管30を敷設し、当該集熱管30の注入口31より水道から給水して使用するものである。
他方で、湯の供給は排出口32から上方に延設された管部材33に設けた供給口35より行うものであり、管部材33内に滞留した湯の高低差による圧力を使用して供給するものである。かように水道圧を利用して貯湯槽内の湯を排出するものではないことから、予想外の高圧が付加されることが無く、部材の損傷が可及的に抑制され、また、圧力の調整のため変圧弁を介在させる必要も無いものである。
上記の通り本考案は、管部材33内に滞留した湯の高低差による圧力を使用して供給するものであるから、従来例のように装置自体、つまりは貯湯槽を高所に設けることによる高低差を利用した圧力により温水を供給するものではなく、本考案は屋根の上等の高所に設置する必要がない。すなわち、太陽光を受けることが可能な場所であれば、どこにでも設置することが可能となるのであり、図3に示すように地面に架台70を設け、当該架台70上に太陽熱温水器10を設置することも可能である。
かかる特性を利用すれば、例えばカーポートの上や屋外の物置の上などに設置可能とな る。物置の上に設置すれば、物置内の高温化を抑止できるという利点もある。かかる利用法の場合、雨天時にケーシングから雨水が地上に落下することになり、障害となることから請求項3に記載の考案においては、ケーシング20の端縁に樋21を設けてある。樋21で雨を受け止め、地上に雨水が落下することを防止するものである。
また、樋21の端は貯水槽22と連設されており、雨水を貯水槽22に貯め、有効利用が可能となるものである。
請求項2に記載の考案においては、図3に示すように集熱管30の一部をヒーター34で被覆して構成してある。これにより集熱管30内の水が温められ、冬季でも凍結の恐れが無いものである。
以下、好ましい考案の一実施形態につき、図面を参照しながら概説する。なお、本考案の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本考案の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
図 1、図2に示されるように、本考案にかかる太陽熱温水器10は、上面が開放された箱状のケーシング20内に集熱管30が敷設されるものである。
ケーシング20は木製、樹脂製、金属製いずれでも構わないが、耐熱性や防水性、紫外線耐性に優れた素材を利用する必要がある。
集熱管30は塩化ピニルのパイプや金属パイプなどを利用可能である。
集熱管30内部の水を効率的に加熱するためには、集熱管30の管径を小さくすること が好ましい。したがって、図示されるように蛇行させて敷設することでケーシング20内 に敷設できる長さを確保しつつ、管径を小さくしても加熱可能な水の量の滞留が可能となるのである。
ケーシング20の底面にはグラスウール等の断熱材40が装備されている。これにより、ケーシング20内の温度を高温に保つことが可能となり、集熱管30内の水の加温に 資することが可能となる。
また、ケーシング20の上部開放面は透光材41で覆蓋してある。これにより、ケーシング20内の温度を高温に保つことが可能となり、集熱管30内の水の加温に資すること が可能となる。透光材41は透明なビニルシートや透光性ガラスなどを利用可能である。
集熱管30の注入 口31と水道を繋ぐ連接管60には自動給水タイマー50が介在させてある。この自動給水タイマー50は、電動開放弁とタイマー回路を組み合わせたもの等を利用可能である。
集熱管30に設けた排出口32には上方に延設され、続いて下方に延設されると共に端部が開放された管部材33が連設されている。管部材33の上方延設側下部には供給口35が設けてあり、温水利用設備等に対して温水が供給されるものである。端部が開放されているのは圧力調整のためである。
ヒーター34としては配管凍結防止電熱ヒーターなどを利用可能であり、具体的にはシリコーンゴム等のシート状可撓性樹脂からなる絶縁材で発熱素子を挟持したものなどが利用可能である。また、ヒーター34にはサーモスタットを装備せしめ、集熱管30内の水が一定温度以下になれば、あるいは外気温が一定温度以下になればヒーターが作動するようにすれば、より使い勝手に富むものとなる。
10・・太陽熱温水器
20・・ケーシング 21・・樋 22・・貯水槽
30・・集熱管 31・・注入口 32・・排出口
33・・管部材 34・・ヒーター 35・・供給口
40・・断熱材 41・・透光材 42・・波板
50・・自動給水タ イ マ 51・・変圧弁
60・・連接管 61・・供給管 70・・架台
20・・ケーシング 21・・樋 22・・貯水槽
30・・集熱管 31・・注入口 32・・排出口
33・・管部材 34・・ヒーター 35・・供給口
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50・・自動給水タ イ マ 51・・変圧弁
60・・連接管 61・・供給管 70・・架台
Claims (3)
- 上部が開放されたケーシング内底部に断熱材を装備し、該断熱材上に集熱管を敷設し、集熱管の一方端に水道と連結される注入口を設けると 共に他方端に排出口 を設け、ケーシングの上部開放面を透光材で覆蓋して構成した太陽熱温水器において、
排出口(32)から上方に延設され、続いて下方に延設されると共に端部が開放された管部材(33)を設けたこと、
当該管部材(33)の上方延設側下部に供給口(35)を設けたこと、を特徴とする太陽熱温水器。 - 集熱管(30)の一部にヒーター(34)を被覆した請求項1に記載の太陽熱温水器。
- ケーシング(20)の端縁に樋(21)を設けると共に、樋(21)の端部に貯水槽(22)を連設した請求項1又は2に記載の太陽熱温水器。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3193325U true JP3193325U (ja) | 2014-09-25 |
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