JP3193269U - シールアタッチメント及びシール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な厚さにプレスでき、設計者による調整作業を必要としない熱分析試料容器の密封治具用シールアタッチメントを提供する。【解決手段】下側シールアタッチメント261は、側壁261aを有する下側筒状部と、下側筒状部の周縁部に形成され下側筒状部の高さより低い段差部261bを有し、上側シールアタッチメント262は、押圧部262aと、押圧部の周縁部に形成され押圧部の下面より下方に突出する段差部262bを有する。下側筒状部の側壁261aの上面と押圧部262aの下面とにより容器本体部2の水平部と蓋体3を圧接する際、下側シールアタッチメントの段差部261bの上面と上側シールアタッチメントの段差部262bの下面とが当接されるまでプレスすれば、下側筒状部の側壁261aの上面と押圧部262aの下面との距離が所定距離αとなり、容器の材質によらずに適切な厚さが得られる。【選択図】図2

Description

本考案は、シールアタッチメント及びシール装置に関し、特に熱分析に用いられる熱分析試料容器の密封治具に取り付けられるシールアタッチメントに関する。
熱分析装置(DSC等)は、被測定試料と基準試料とを加熱炉内において同じ条件下で加熱したとき、被測定試料と基準試料との間に生じる温度差から被測定試料の熱的性質を解析するものである。
ところで、熱分析に用いられる試料には、液体試料や蒸気圧の高い試料やそれらが含まれている試料がある。このような試料を分析する場合には、測定中に蒸発の潜熱が奪われるため、例えばDSC曲線において、目的のピークが小さいときには蒸発のピークに隠れてしまったり、見かけ上のベースラインが歪曲したりする。
よって、このような試料を分析する場合には、容器本体部と蓋体とからなる試料容器を用いて、密封された試料容器内に収容するようにしている。また、このような試料容器には、分析の際に自動での取り扱いを可能とするべく、ロボットアームで把持できるようにしたものがある。図5は、そのような試料容器の一例を示す断面図である。なお、地面に水平な一方向をX方向とし、地面に水平でX方向と垂直な方向をY方向とし、X方向とY方向とに垂直な方向をZ方向とする。
試料容器1は、容器本体部2と、蓋体3とからなる。
容器本体部2は、アルミニウムや銅や銀や金製であって、底面を有する円筒形状をしており、その円筒形状の上部外周面には、外側に所定長さで突出する水平部2aが設けられている。
蓋体3は、アルミニウムや銅や銀や金製であって、容器本体部2の水平部2aの外周の直径を有する円板形状をしており、その円板形状の外周部3aには、下側に所定長さで突出する側壁部が設けられている。
このような試料容器1内を密封(シール)するために、熱分析試料容器の密封治具が使用されている(例えば、特許文献1参照)。図6は、従来の熱分析試料容器の密封治具の一例を示す概略断面図であり、図7は、図6の熱分析試料容器の密封治具による試料容器1の圧接の概要を示すC部分の拡大断面図である。
熱分析試料容器の密封治具70は、コの字形のスタンド64を備える。スタンド64は、円板形状のベース部64aと、ベース部64aの上方に配置される円柱形状のアーム部64bとを有する。
ベース部64aの中央部には、円柱形状の装着孔64cが形成されている。また、固定ダイス(下側シールアタッチメント)61は、焼入れにより硬化処理された鉄やステンレス製であり、円筒形状の本体部と、本体部の上面に形成された下側筒状部と、本体部の下面に形成された円筒形状の取付部とを有する。取付部は、装着孔64cと同形状をしており、装着孔64cに上方から挿入されるようになっている。よって、取付部が装着孔64cに挿入されることで、ベース部64aの所定位置に固定ダイス61が配置されるようになっている。
また、下側筒状部は、円筒形状の側壁61aを有する。そして、側壁61a内に容器本体部2の側壁が挿入され、側壁61aの上面に容器本体部2の水平部2aが載置されるようになっている。
一方、アーム部64bの中央部には、ねじ孔64eが内周面に形成された孔64dが形成されており、孔64dに円柱形状のねじ軸63が螺合されている。また、ねじ軸63の上端には、上下方向(Z方向)に回転軸を有するハンドル65が固定されている。このハンドル65の回転により、ねじ軸63がアーム部64bに対して回転しながら上下動するようになっている。
ねじ軸63の下面には、円柱形状の孔63aが形成されており、孔63aと円柱形状の可動ブロック66とがアンギュラ玉軸受67を介して回転自在に結合されている。具体的には、可動ブロック66の上部の軸部66bの外周面には、背面合わせの2個のアンギュラ玉軸受67の内径が止め輪69によって取り付けられ、アンギュラ玉軸受67の外径は、ねじ軸63の孔63aの内周面にプレート68とスクリュー74とによって固定されている。
また、可動ブロック66の下部の外周面には、上下方向に長溝66aが形成されており、長溝66aに孔64fに取り付けられたピン75が挿入されることにより、可動ブロック66はアーム部64bに対して回転止めされた状態で、上下にスライド自在となっている。つまり、ハンドル65を回すと、ねじ軸63が回転しながら上下方向に移動するが、可動ブロック66は上下方向にのみ移動するようになっている。
そして、可動ブロック66の下面には、円柱形状の装着孔が形成されている。また、移動ダイス(上側シールアタッチメント)62は、焼入れにより硬化処理された鉄やステンレス製であり、円柱形状の本体部と、本体部の下面に形成された押圧部62aと、本体部の上面に形成された円柱形状の取付部とを有する。取付部は、装着孔と同形状をしており、装着孔に下方から挿入されるようになっている。そして、取付部が装着孔に挿入されてねじ機構やナット機構等で固定されることで、可動ブロック66の所定位置に移動ダイス62が配置されるようになっている。
また、押圧部62aは、下側筒状部の側壁61aの上面より大きい円形状となる下面を有する。そして、移動ダイス62が下方に移動すると、押圧部62aの下面で下側筒状部の側壁61aの上面を押圧することができるようになっている。
ここで、固定ダイス61と移動ダイス62とからなるシールアタッチメント60が取り付けられた熱分析試料容器の密封治具70で、密封容器を作製する作製方法について説明する。
まず、測定者は、容器本体部2の内部に試料Wを収容した後、容器本体部2の水平部2aに蓋体3を被せる。つまり、容器本体部2の水平部2aの上面に蓋体3の外周部3aを載置する。次に、測定者は固定ダイス61の側壁61aに試料容器1を挿入して載置する。
次に、測定者はハンドル65を適当な回数だけ回して移動ダイス62を下動させることにより、固定ダイス61の側壁61aと移動ダイス62の押圧部62aの下面との合わせ部P2を圧接させる。これにより、容器本体部2の水平部2aと蓋体3の外周部3aとが圧接(プレス)される(図7参照)。最後に、測定者はハンドル65を逆回転させて移動ダイス62を上動させた後、試料容器1を取り出している。
また、図8は、従来の熱分析試料容器の密封治具の他の一例を示す概略断面図であり、図9は、図8の熱分析試料容器の密封治具による試料容器1の圧接の概要を示すD部分の拡大断面図である。
熱分析試料容器の密封治具170は、コの字形のスタンド164を備える。スタンド164は、円板形状のベース部164aと、ベース部164aの上方に配置される円柱形状のアーム部164bとを有する。
ベース部164aの中央部には、円柱形状の装着孔164cが形成されており、この装着孔164cに、円筒形状の可動ブロック183と円環形状の皿バネ181と円環形状のスペーサ182とを介して、焼入れにより硬化処理された鉄やステンレス製の下側シールアタッチメント161が上方から挿入されて配置されている。
一方、アーム部164bには、内部空間が形成されており、その内部空間を形成するための下壁の中央部には孔164dが形成され、その孔164dには円柱形状の主軸163が挿入されている。また、主軸163の上部の外周面には、外側に所定長さで突出する水平部が設けられている。そして、下壁と水平部との間には、圧縮バネ167が配置されており、主軸163が上動するように作用している。
また、主軸163の上端面には、回転軸が中心からずれた円板形状の偏心板166が当接するようになっており、偏心板166の回転軸には、水平方向(Y方向)に回転軸を有するハンドル165が固定されている。このハンドル165の回転により、偏心板166が回転して主軸163がアーム部164bに対して上下動するようになっている。具体的には、ハンドル165が9時の位置にあるときには主軸163が最上部の位置にあり、ハンドル165が12時の位置に移動したときには主軸163が下方に移動し、ハンドル165が3時の位置に移動したときには主軸163が最下部の位置にあり、ハンドル165が6時の位置に移動したときには主軸163が上方に移動し、ハンドル165が9時の位置に戻ったときには主軸163が最上部に位置するようになっている。つまり、ハンドル165が1回転すると、主軸163が所定のストロークで上下動するようになっている。
そして、主軸163の下面には、円柱形状の装着孔が形成されており、この装着孔には焼入れにより硬化処理された鉄やステンレス製の上側シールアタッチメント162が下方から挿入されている。
ここで、シールアタッチメント160が取り付けられた熱分析試料容器の密封治具170で密封容器を作製する作製方法について説明する。
まず、測定者は、容器本体部2の内部に試料Wを収容した後、容器本体部2の水平部2aに蓋体3を被せる。つまり、容器本体部2の水平部2aの上面に蓋体3の外周部3aを載置する(図7参照)。次に、測定者は下側シールアタッチメント161の側壁161aに試料容器1を挿入して載置する(図9(a)参照)。
次に、測定者はハンドル165を1回転させて上側シールアタッチメント162を上下動させることにより、下側シールアタッチメント161の側壁161aと上側シールアタッチメント162の押圧部162aの下面との合わせ部を圧接させる。このとき、測定者がハンドル165を3時の位置に回すと、容器本体部2の水平部2aと蓋体3の外周部3aとが一定の荷重で圧接される(図9(b)参照)。また、測定者はハンドル165を9時の位置に回した後、試料容器1を取り出している(図9(c)参照)。
特開2013−72728号公報
ところで、試料Wを熱分析する際には、測定中の0.3MPaの内圧に耐えられるように試料容器1をシールする必要がある。例えば、厚さ0.15mmのアルミニウム製の試料容器1を用いる場合には、厚さ0.05mm程度にプレスすることになる。
しかしながら、上述したような熱分析試料容器の密封治具70を用いた場合には、測定者がハンドル65を適当な回数だけ回して移動ダイス62を下動させており、適切な厚さ(0.05mm程度)にコントロールすることが困難であった。
また、上述したような熱分析試料容器の密封治具170を用いた場合には、測定者がハンドル165を1回転させると、主軸163が所定のストロークで上下動することになっているが、1回転させた際に荷重が最適値となるように、予め設計者等が出荷前等にスペーサ182の高さを調整していた。つまり、設計者等が調整作業を実行する必要があり、非常に手間がかかっていた。
また、熱分析試料容器の密封治具170を用いた場合には、上述した通り製品出荷前に設計者等が調整作業を実行しているため、異なる材質(例えば銅や銀)の試料容器を用いることができなかった。つまり、異なる材質の試料容器を用いるときには、適切な厚さを得るための加重が異なるため、設計者等が調整作業をやり直す必要があった。
さらに、熱分析試料容器の密封治具170を用いた場合には、下側シールアタッチメント161が皿バネ181を介して配置されているため、下側シールアタッチメント161が傾く場合があり、シールの均一性を損なうことがあった。
そこで、本考案は、適切な厚さとなるようにプレスすることができるシールアタッチメント及びシール装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するためになされた本考案のシールアタッチメントは、底面を有する筒形状の側壁と当該側壁の上部に形成された水平部とを備える容器本体部と、板形状の蓋体とを密封するための熱分析試料容器の密封治具に用いられ、下側シールアタッチメントと、当該下側シールアタッチメントの上方に配置される上側シールアタッチメントとからなるシールアタッチメントであって、前記下側シールアタッチメントは、前記容器本体部の水平部が上面に載置されるとともに前記容器本体部の側壁が内部に挿入される側壁を有する下側筒状部と、前記下側筒状部の周縁部に形成されるとともに前記下側筒状部の高さより低くなっている段差部とを有し、前記上側シールアタッチメントは、前記下側筒状部の側壁の上面を押圧するための下面を有する押圧部と、前記押圧部の周縁部に形成されるとともに前記押圧部の下面より下方に突出している段差部とを有し、前記下側筒状部の側壁の上面と前記押圧部の下面とで、前記容器本体部の水平部と前記蓋体が圧接される際には、前記下側筒状部の側壁の上面と前記押圧部の下面との間の距離が所定距離になったときに、前記下側シールアタッチメントの段差部の上面と前記上側シールアタッチメントの段差部の下面とが当接されるようにしている。
ここで、「所定距離」とは、設計者等によって予め決められた任意の距離であり、例えば、厚さ0.15mmのアルミニウム製の試料容器を用いる場合には、厚さ0.05mm程度にプレスするための距離等となる。なお、シールアタッチメントの部品精度は、数μmで製作可能であることがわかっている。
本考案のシールアタッチメントによれば、例えば、測定者は、容器本体部の内部に試料を収容した後、容器本体部の水平部に蓋体を被せる。次に、測定者は下側シールアタッチメントの下側筒状部の側壁に試料容器を挿入して載置する。次に、測定者は上側シールアタッチメントを下動させることにより、下側シールアタッチメントの下側筒状部の側壁の上面と上側シールアタッチメントの押圧部の下面とを圧接させる。このとき、下側シールアタッチメントの段差部の上面と上側シールアタッチメントの段差部の下面とが当接されるまでプレスすれば、下側筒状部の側壁の上面と押圧部の下面との間の距離が所定距離となり、その結果、容器本体部の水平部と蓋体の外周部とが一定の荷重で圧接される。
以上のように、本考案のシールアタッチメントによれば、熱分析試料容器の密封治具にストロークを一定とする機構がなくても、適切な厚さとなるようにプレスすることができる。また、同寸法の試料容器であれば、材質の違いは問題なく、同一のシールアタッチメントでシールを行うことができる。さらに、シールの出来栄えはシールアタッチメントのみで決まるため、熱分析試料容器の密封治具との組み合わせを必要としない。
(他の課題を解決するための手段および効果)
また、上記の考案において、上述したようなシールアタッチメントと、ベース部と、当該ベース部の上方に配置されるアーム部とを有するスタンドを備える熱分析試料容器の密封治具とを含むシール装置であって、前記ベース部に前記下側シールアタッチメントが取り付けられるとともに、前記アーム部に前記上側シールアタッチメントが取り付けられるようにしてもよい。
本考案に係るシール装置の一例を示す概略断面図。 図1に示すA部分の拡大断面図。 本考案に係るシール装置の他の一例を示す概略断面図。 図3に示すB部分の拡大断面図。 試料容器の一例を示す断面図。 従来の熱分析試料容器密封治具の一例を示す概略断面図。 図6に示すC部分の拡大断面図。 従来の熱分析試料容器密封治具の他の一例を示す概略断面図。 図8に示すD部分の拡大断面図。
以下、本考案の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本考案は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれる。
<第一実施形態>
図1は、本考案に係る熱分析試料容器密封用のシール装置の一例を示す概略断面図であり、図2は、図1の密封治具による試料容器の圧接の概要を示すA部分の拡大断面図である。なお、上述した熱分析試料容器の密封治具70や試料容器1と同様のものについては、同じ符号を付している。
シール装置10は、下側シールアタッチメント261と上側シールアタッチメント262とからなるシールアタッチメント260と、熱分析試料容器の密封治具70とを含む。
熱分析試料容器の密封治具70は、コの字形のスタンド64を備える。スタンド64は、円板形状のベース部64aと、ベース部64aの上方に配置される円柱形状のアーム部64bとを有する。
ベース部64aの中央部には、円柱形状の装着孔64cが形成されている。また、下側シールアタッチメント261は、焼入れにより硬化処理された鉄やステンレス製であり、円筒形状の本体部と、本体部の上面に形成された下側筒状部及び段差部261bと、本体部の下面に形成された円筒形状の取付部とを有する。取付部は、装着孔64cと同形状をしており、装着孔64cに上方から挿入されるようになっている。よって、取付部が装着孔64cに挿入されることで、ベース部64aの所定位置に下側シールアタッチメント261が配置されるようになっている。
また、下側筒状部は、円筒形状の側壁261aを有する。そして、側壁261a内に容器本体部2の側壁が挿入され、側壁261aの上面には容器本体部2の水平部2aが載置されるようになっている。
段差部261bは、下側筒状部の外周に形成された円筒形状体であり、円筒形状体の上面は、下側筒状部の側壁261aの高さよりLmm低くなっている。
一方、アーム部64bの中央部には、ねじ孔64eが内周面に形成された孔64dが形成されており、孔64dに円柱形状のねじ軸63が螺合されている。また、ねじ軸63の上端には、上下方向(Z方向)に回転軸を有するハンドル65が固定されている。このハンドル65の回転により、ねじ軸63がアーム部64bに対して回転しながら上下動するようになっている。
また、ねじ軸63の下面には、円柱形状の孔63aが形成されており、孔63aと円柱形状の可動ブロック66とがアンギュラ玉軸受67を介して回転自在に結合されている。
また、可動ブロック66の下部の外周面には、上下方向に長溝66aが形成されており、長溝66aに孔64fに取り付けられたピン75が挿入されることにより、可動ブロック66はアーム部64bに対して回転止めされた状態で、上下にスライド自在となっている。つまり、ハンドル65を回すと、ねじ軸63が回転しながら上下方向に移動するが、可動ブロック66は上下方向にのみ移動するようになっている。
そして、可動ブロック66の下面には、円柱形状の装着孔が形成されている。また、上側シールアタッチメント262は、焼入れにより硬化処理された鉄やステンレス製であり、円柱形状の本体部と、本体部の下面に形成された押圧部262a及び段差部262bと、本体部の上面に形成された円柱形状の取付部とを有する。取付部は、装着孔と同形状をしており、装着孔に下方から挿入されるようになっている。そして、取付部が装着孔に挿入されてナット機構263で固定されることで、可動ブロック66の所定位置に上側シールアタッチメント262が配置されるようになっている。
また、押圧部262aは、下側筒状部の側壁261aの上面より大きい円形状となる下面を有する。そして、上側シールアタッチメント262が下方に移動すると、押圧部262aの下面で下側筒状部の側壁261aの上面を押圧することができるようになっている。
段差部262bは、押圧部262aの外周に形成され、下側シールアタッチメント261の段差部261bの上面と同形状となる下面を有する円筒形状体であり、円筒形状体の下面は、押圧部262aの下面より下方に(L+所定距離α)mm、突出している。なお、所定距離αは、例えば0.05mmとなっている。
ここで、シールアタッチメント260が取り付けられた熱分析試料容器の密封治具70で密封容器を作製する作製方法について説明する。
まず、測定者は、容器本体部2の内部に試料Wを収容した後、容器本体部2の水平部2aに蓋体3を被せる。つまり、容器本体部2の水平部2aの上面に蓋体3の外周部3aを載置する。次に、測定者は下側シールアタッチメント261の下側筒状部の側壁261aに試料容器1を挿入して載置する(図2(a)参照)。
次に、測定者はハンドル65を適当な回数だけ回して上側シールアタッチメント262を下動させることにより、下側シールアタッチメント261の側壁261aと上側シールアタッチメント262の押圧部262aの下面との合わせ部を圧接させる。このとき、下側シールアタッチメント261の段差部261bの上面と上側シールアタッチメント262の段差部262bの下面とが当接されるまでプレスすれば、下側筒状部の側壁261aの上面と押圧部262aの下面との間の距離が所定距離αになり、その結果、容器本体部2の水平部2aと蓋体3の外周部3aとが一定の荷重で圧接される(図2(b)参照)。
最後に、測定者はハンドル65を逆回転させて上側シールアタッチメント262を上動させた後、試料容器1を取り出している(図2(c)参照)。
以上のように、本考案のシール装置10によれば、熱分析試料容器の密封治具にストロークを一定とする機構がなくても、適切な厚さである0.05mmとなるようにプレスすることができる。また、同寸法の試料容器であれば、材質の違いは問題なく、同一のシールアタッチメント260でシールを行うことができる。さらに、シールの出来栄えはシールアタッチメント260のみで決まるため、熱分析試料容器の密封治具との組み合わせを必要としない。
<第二実施形態>
図3は、本考案に係るシール装置の他の一例を示す概略断面図であり、図4は、図3の熱分析試料容器の密封治具による試料容器の圧接の概要を示すB部分の拡大断面図である。なお、上述した熱分析試料容器の密封治具170や試料容器1やシールアタッチメント260と同様のものについては、同じ符号を付している。
シール装置20は、下側シールアタッチメント261と上側シールアタッチメント262とからなるシールアタッチメント260と、熱分析試料容器の密封治具270とを含む。つまり、本実施形態でも、シールアタッチメント260が用いられることになる。
熱分析試料容器の密封治具270は、コの字形のスタンド164を備える。スタンド164は、円板形状のベース部164aと、ベース部164aの上方に配置される円柱形状のアーム部164bとを有する。
ベース部164aの中央部には、円柱形状の装着孔164cが形成されており、この装着孔164cに下側シールアタッチメント261が上方から挿入されている。つまり、シールアタッチメント260が用いられる本実施形態では、円筒形状の可動ブロック183と円環形状の皿バネ181と円環形状のスペーサ182とは配置されない。
一方、アーム部164bには、内部空間が形成されており、その内部空間を形成するための下壁の中央部には孔164dが形成され、その孔164dには円柱形状の主軸163が挿入されている。また、主軸163の上部の外周面には、外側に所定長さで突出する水平部が設けられている。そして、下壁と水平部との間には、圧縮バネ167が配置されており、主軸163が上動するように作用している。
また、主軸163の上端面には、回転軸が中心からずれた円板形状の偏心板166が当接するようになっており、偏心板166の回転軸には、水平方向(Y方向)に回転軸を有するハンドル165が固定されている。このハンドル165の回転により、偏心板166が回転して主軸163がアーム部164bに対して上下動するようになっている。
そして、主軸163の下面には、円柱形状の装着孔が形成されており、この装着孔には上側シールアタッチメント262が下方から挿入されている。
ここで、シールアタッチメント260が取り付けられた熱分析試料容器の密封治具270で密封容器を作製する作製方法について説明する。
まず、測定者は、容器本体部2の内部に試料Wを収容した後、容器本体部2の水平部2aに蓋体3を被せる。つまり、容器本体部2の水平部2aの上面に蓋体3の外周部3aを載置する(図7参照)。次に、測定者は下側シールアタッチメント261の側壁261aに試料容器1を挿入して載置する(図4(a)参照)。
次に、測定者はハンドル165を回して上側シールアタッチメント262を下動させることにより、下側シールアタッチメント261の側壁261aと上側シールアタッチメント262の押圧部262aの下面との合わせ部を圧接させる。このとき、下側シールアタッチメント261の段差部261bの上面と上側シールアタッチメント262の段差部262bの下面とが当接されるまでプレスすれば、下側筒状部の側壁261aの上面と押圧部262aの下面との間の距離が所定距離αになり、その結果、容器本体部2の水平部2aと蓋体3の外周部3aとが一定の荷重で圧接される(図4(b)参照)。
最後に、測定者はハンドル165を逆回転させて上側シールアタッチメント262を上動させた後、試料容器1を取り出している(図4(c)参照)。
以上のように、本考案のシール装置20によれば、適切な厚さ0.05mmとなるようにプレスすることができる。また、同寸法の試料容器であれば、材質の違いは問題なく、同一のシールアタッチメント260でシールを行うことができる。さらに、シールの出来栄えはシールアタッチメント260のみで決まるため、熱分析試料容器の密封治具との組み合わせを必要としない。
本考案は、熱分析に用いられる熱分析試料容器の密封治具に取り付けられるシールアタッチメント等に利用することができる。
2:容器本体部
3:蓋体
70:熱分析試料容器の密封治具
260:シールアタッチメント
261:下側シールアタッチメント
261a:側壁
261b:段差部
262:上側シールアタッチメント
262a:押圧部
262b:段差部

Claims (2)

  1. 底面を有する筒形状の側壁と当該側壁の上部に形成された水平部とを備える容器本体部と、板形状の蓋体とを密封するための熱分析試料容器の密封治具に用いられ、
    下側シールアタッチメントと、当該下側シールアタッチメントの上方に配置される上側シールアタッチメントとからなるシールアタッチメントであって、
    前記下側シールアタッチメントは、前記容器本体部の水平部が上面に載置されるとともに前記容器本体部の側壁が内部に挿入される側壁を有する下側筒状部と、前記下側筒状部の周縁部に形成されるとともに前記下側筒状部の高さより低くなっている段差部とを有し、
    前記上側シールアタッチメントは、前記下側筒状部の側壁の上面を押圧するための下面を有する押圧部と、前記押圧部の周縁部に形成されるとともに前記押圧部の下面より下方に突出している段差部とを有し、
    前記下側筒状部の側壁の上面と前記押圧部の下面とで、前記容器本体部の水平部と前記蓋体が圧接される際には、前記下側筒状部の側壁の上面と前記押圧部の下面との間の距離が所定距離になったときに、前記下側シールアタッチメントの段差部の上面と前記上側シールアタッチメントの段差部の下面とが当接されるようになっていることを特徴とするシールアタッチメント。
  2. 請求項1に記載のシールアタッチメントと、
    ベース部と、当該ベース部の上方に配置されるアーム部とを有するスタンドを備える熱分析試料容器の密封治具とを含むシール装置であって、
    前記ベース部に前記下側シールアタッチメントが取り付けられるとともに、前記アーム部に前記上側シールアタッチメントが取り付けられるようになっていることを特徴とするシール装置。
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