JP3192362U - 針灸モジュール - Google Patents

Abstract

【課題】人体と直接に接触可能であり、人の活動に影響を与えない光により刺激を行う針灸モジュールを提供する。【解決手段】本体１０、発光ユニット１６、および駆動ユニット１８を備える。本体１０は、人の皮膚と接触可能な接合面１４２が表面に形成されている。発光ユニット１６は、本体１０に結合されており、照射面１６２を有し、照射面１６２から投射する光で人の皮膚を照射する。駆動ユニット１８は、発光ユニット１６に電気的に接続されており、発光ユニット１６に電気エネルギーを供給する。【選択図】図２

Description

本考案は、光により刺激を行う針灸に関し、詳しくは光により刺激を行う針灸モジュールに関する。

針灸は、中国伝統的な医療技術であり、その治療効果が国内外に知られている。伝統的な針灸は、つぼに針を突き刺す技術である。針の突き刺す位置と深さを精確に把握し、安全な治療を行うことは専門的な指導を受けた医師に限られている。とはいえ、専門医師が治療する場合であっても、治療を受ける患者が針恐怖症を有する場合、針が停滞する場合、または、針が曲がる場合、患者の肉体と精神の面に大きなストレスをもたらす。

近年、光線治療システムが発明され、これは針の代わりに光線による針灸治療方法である。光線で人体を照射することにより、生物的な反応を誘発し、治療の目的を達成する。従来の光線治療システムは固定式および手持ち式を含む。

固定式光線治療システムは、光線発生装置を利用して光線を発生し、発生した光線を特定の位置まで導く治療システムである。例えば、固定式光線治療システムは、光線を箱に導き、使用者が箱に入って光線照射を受けるようにする。または、固定式光線治療システムは、光線をあるライト治療器に導き、使用者の治療を受けようとする部位にライト治療器を移動し、光線がその部位を照射するようにする。固定式光線治療システムの欠点は、照射される使用者が特定の場所にいないと、治療が不可能となるところにある。これは使用者にとって非常に不便である。

手持ち式の光線治療システムは、光線発生装置が棒状、柱状、櫛状などの形状に作られており、使用者がそれを持って治療を受けようとする部位を照射する治療システムである。固定式光線治療システムに比べ、手持ち式の光線治療システムは、移動が便利であるメリットを有する。使用者が特定の場所にいなくても使用可能である。ただし、治療を行うとき、光線発生装置を手で持つ必要がある。また、治療を受けようとする部位によって、周囲の人の協力がないと治療を行うことが困難である。よって、使用者は活動上の制限を受ける。

本考案の目的は、人体と直接に接触可能であり、人の活動に影響を与えない光により刺激を行う針灸モジュールを提供することである。

本考案にかかる針灸モジュールは、本体、発光ユニット、および駆動ユニットを備える。本体は、人の皮膚と接触可能な接合面が表面に形成されている。発光ユニットは、本体に結合されており、投光面を有し、前記投光面から投射する光で人の皮膚を照射する。駆動ユニットは、発光ユニットに電気的に接続されており、発光ユニットに電気エネルギーを供給する。

上述の構成により、針灸モジュールが体の所定部位（例えば、ツボ）に固定された後、使用者は自由に体を動かすことができ行動が制限されない。

本考案の第一実施形態による針灸モジュールを示す立体図である。 本考案の第一実施形態による針灸モジュールを示す断面図である。 本考案の第二実施形態による針灸モジュールを示す断面図である。 本考案の第三実施形態による針灸モジュールを示す断面図である。 本考案の第三実施形態による針灸モジュールの基座およびベルトからなる本体を示す立体図である。 本考案の第四実施形態による針灸モジュールを示す立体図である。 本考案の第四実施形態による針灸モジュールの本体が腰ベルトである形態を示す模式図である。 本考案の第五実施形態による針灸モジュールを示す模式図である。 本考案の第五実施形態による針灸モジュールの要部を示す模式図である。

（第一実施形態）
本考案を明確に説明するために、好ましい実施形態を用いて図面に合わせて以下の通り説明する。図１及び図２に示すように、本考案の第一実施形態の針灸モジュール１は、一つの本体１０、一つの発光ユニット１６、一つの駆動ユニット１８、および一つの蓋２０を備える。

本体１０は、一つの基座１２および置決め部材である一つの粘着層１４を有する。基座１２内部には一つの収容室１２２、および収容室１２２と連通する一つの上側開口１２４および下側開口１２６を有する。粘着層１４は基座１２の底面に位置しており下側開口１２６の周方向に沿って設置されている。粘着層１４の底面は接合面１４２を形成し人の皮膚と接触するのに用いられ本体が人の皮膚に定位するようにする。粘着層１４は皮膚に優しい材料で作られている。例えば、繰り返して使用可能なシリコンテープまたは両面テープを使用することができる。よって、人の皮膚の違和感を避けることができる。粘着層１４は透光性材料を使用してもよい。これにより、下側開口１２６を密封することで基座１２を密封状態にし、水が基座１２中に侵入することを避けることができる。

発光ユニット１６は収容室１２２の中に設置されている。本実施形態では、収容室１２２は発光ダイオード（ＬＥＤ）である。発光ユニット１６は投光面１６２を有し、投光面１６２は下側開口１２６に向いている。投光面１６２と接合面１４２は所定距離離れている。発光ユニット１６の光は投光面１６２から下側開口１２６を経由して外部に投射する。発光ユニット１６は、点状の光源であり、光線が中心から外側に向いて光を投射する。よって、発光ユニット１６の投光面１６２と接合面１４２が所定距離離れている構成により、発光ユニット１６から投射する光線の範囲が下側開口１２６によって囲まれている範囲を含むようにする。また、発光ユニット１６が発生する熱エネルギーは直接に使用者の皮膚まで伝達される。

発光ユニット１６は有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）を使用してもよい。有機発光ダイオードが薄くて発熱しにくい特性を有するため、発光ユニット１６の投光面１６２は接合面１４２にさらに接近することができ、人の皮膚にさらに接近することができる。

本実施形態では、駆動ユニット１８は一つの電池であり、上側開口から収容室１２２の中に入れられ、収容室１２２の中に設置されている。駆動ユニット１８は、発光ユニット１６に電気的に接続されており、発光ユニット１６が発光するのに必要とする電気エネルギーを提供する。駆動ユニット１８は、ボタン電池、燃料電池、薄膜電池、リチウムポリマー電池などの体積が小さい電池を使用することができる。

蓋２０は、基座１２の頂部に分離可能に設けられており、上側開口１２４を密封し、分離可能な構成を有することで、駆動ユニット１８および発光ユニット１６を交換可能にする。蓋２０と基座１２の結合は、螺合または嵌合する方式である。

上述の構成により、針灸モジュール２は使用者の体の所定の部位（ツボ）に貼付けられた後、下側開口１２６が人の皮膚に向いている。発光ユニット１６が発生する光線は、所定の部位を照射し、刺激を行う。針灸モジュール２は、直接に人の皮膚に粘着しており、露出する配線がない。また、針灸モジュール２を衣服の内部に隠すことができるので、使用者が正常に活動することができ、美観および行動を制限することはない。

（第二実施形態）
以下、上述の実施形態と同様な効果を有するほかの実施形態を提供する。
図３に示すように、本考案の第二実施形態の針灸モジュール２は、上述の第一実施形態と類似する構成を有する。異なるのは、本実施形態の駆動ユニット２２は制御回路２２２および電池２２４を有する。制御回路２２２は電池２２４の電力を受電し発光ユニット１６に供給する。制御回路２２２は発光ユニット１６の光の強度を制御する。制御回路２２２は複数のスイッチに電気的に接続されており（図示せず）、使用者がニーズに応じて発光ユニット１６の光の強度を調整するようにする。

発光ユニット１６は、光の色が異なる発光部材を複数有する。例えば、発光ダイオードおよび有機発光ダイオードを有する。制御回路２２２は発光部材毎の光の強度を制御する。よって、異なる光の強度を有する発光部材を組み合わせることによって、発光ユニット１６が投射する光の色を調整することができる。発光ユニット１６は光の色が同じである発光部材を複数有してもよい。制御回路２２２は発光部材毎の光の強度を制御することで、発光ユニット１６が投射す光の強度を調整する。

（第三実施形態）
図４に示すように、本考案の第三実施形態の針灸モジュール３の構成は、第二実施形態の構成と概ね同じである。異なるのは、本実施形態では、第二実施形態の蓋２０の代わりに一つの太陽エネルギーパネル２４が設けられている。また、駆動ユニットは薄膜電池２６（Ｔｈｉｎ ｆｉｌｍ ｂａｔｔｅｒｙ）である。薄膜電池２６は、軽量であり、体積が小さい特徴を有し、電池と制御回路を一体にすることで、小型化を実現することができる。太陽エネルギーパネル２４は薄膜電池２６の制御回路に電気的に接続されている。太陽エネルギーパネル２４は、発光ユニット１６に電気エネルギーを供給するほか、薄膜電池２６に対して充電を行う。よって、光が足りないときであっても、薄膜電池２６が発光ユニット１６に電力を供給することができる。

発光ユニット１６が有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）である場合、薄膜電池を有機発光ダイオードの基板として使用することができる。直接に有機発光ダイオードを薄膜電池２６の上に設けることができる。よって、部材が占める体積を減少することができ、一体化かつ軽量化の効果を有する。薄膜電池は、リチウムポリマー電池、プリント電池、有機ラジカル電池、太陽エネルギー電池、燃料電池であってもよい。

本実施形態では、針灸モジュールは、粘着層１４により人の皮膚に粘着されている。針灸モジュールの本体は、図５に示すように、基座１２とベルト２８により構成される。ベルト２８は使用者の体に付けるのに用いられる。ベルト２８の内側面２８２には、人の皮膚と接触する接合面が形成されている。人体の異なる部位に応じて、ベルト２８は、異なるサイズおよび形を有し、使用者がニーズに応じてつけるようにする。

（第四実施形態）
図６に示すよう、本考案の第四実施形態の針灸モジュール４は、上述の第一実施形態〜第三実施形態と異なる。

本実施形態の針灸モジュール４の本体は、腕ベルト３０である。腕ベルト３０は収容室３０４を複数有する。複数の発光ユニット１６は複数の収容室３０４にそれぞれ収容されている。腕ベルト３０の内側面３０２には人体と接合可能な接合面が形成されている。本実施形態では、駆動ユニット３２は腕ベルト３０の収容空間３４の中に設けられている。駆動ユニット３２は一つの３２２電池および一つの制御回路３２４を有する。制御回路３２４は３２２電池に電気的に接続されており、配線３２６を介して発光ユニット１６に電気的に接続されている。制御回路３２４には複数個の制御ボタン３２８が電気的に接続されている。使用者は、制御ボタン３２８を押すことで発光ユニット１６から投射する光の色および強度を制御することができる。使用者は、針灸モジュール４を付けても、正常に活動することができ、行動が制限されない。

腕ベルト３０の形の他、図７に示すように、本体を腰ベルト３６の形に形成してもよい。これにより、使用者の胴体に付けることができる。

（第五実施形態）
図８、９に示すように、本考案の第五実施形態の針灸モジュール５が前述の実施形態と異なる点は、本実施形態の本体は一つの粘着シート３８を例とする粘着部材により作られている。粘着シート３８は、透光性のシリコン材質により作られる。よって、人体の異なる部位に合わせて異なる形状にすることができる。粘着シート３８は、一つの上側表面３８２および一つの下側表面３８４を有する。下側表面３８４は粘着面であり人の皮膚と接触する。複数の発光ユニット４０は粘着シート３８の上側表面３８２の所定位置に結合されている。本実施形態の各発光ユニット４０は一つの有機発光ダイオード４０２および一つのパッケージ層４０４を有する。有機発光ダイオード４０２の投光面４０２ａは、粘着シート３８の上側表面３８２に向いている。パッケージ層４０４は有機発光ダイオード４０２を覆うことで水が有機発光ダイオード４０２中に侵入することを防止する。薄膜電池４２を例とする複数個の駆動ユニットは発光ユニット４０とそれぞれ結合する。各薄膜電池４２の表面層は一つの保護層４２２であり水が薄膜電池４２内に進入することを防止する。各薄膜電池４２は、各発光ユニット４０の有機発光ダイオード４０２に電力を供給し、各発光ユニット４０の有機発光ダイオード４０２光の強度を調整するのに用いる。粘着シート３８を人体の所定部位に張り付けると、有機発光ダイオード４０２の光は粘着シート３８を通過して人体の皮膚を照射する。

発光ユニット４０は有機発光ダイオード４０２であるため、有機発光ダイオード４０２の基板として薄膜電池４２を利用することができる。保護層４２２を有する薄膜電池４２の上に有機発光ダイオード４０２を直接に設けることができる。よって、一体構成により小型化を実現することができる。また、使い捨ての針灸モジュール５とし、使用できない時に直接に取り換えることができる。発光ユニット４０として、発光ダイオードを使用してもよい。ただし、発光ダイオードのチップは保護層４２２を有する薄膜電池４２の上に直接結合されている。

前述の実施形態の本体の中に磁石を埋め込んでもよい。よって、光の刺激の他、磁場による刺激を与えることで生物反応を発生させる。

上述したように、本考案の光により刺激を与える針灸モジュールは使用者の体と直接に接触することができる。よって、光が使用者の体の所定の部位に直接に照射することができる。また、場所を特定することを必要とせず、操作が簡単であり、使用者の外観および活動を制限せず、使用者がいつどこでも使用することができる。

上述したのは、本考案の好ましい実施形態にすぎない。本考案の明細書および実用新案登録請求の範囲に基づいた同じ効果を有する変化は本考案の実用新案登録請求の範囲に含まれる。

１ 針灸モジュール、
１０ 本体、
１２ 基座、
１２２ 収容室、
１２４ 上側開口、
１２６ 下側開口、
１４ 粘着層、
１４２ 接合面、
１６ 発光ユニット、
１６２ 投光面、
１８ 駆動ユニット、
２０ 蓋、
２ 針灸モジュール、
２２ 駆動ユニット、
２２２ 制御回路、
２２４ 電池、
３ 針灸モジュール、
２４ 太陽エネルギーパネル、
２６ 薄膜電池、
２８ ベルト、
２８２ 内側面、
４ 針灸モジュール、
３０ 腕ベルト、
３０２ 内側面、
３０４ 収容室、
３２ 駆動ユニット、
３２２ 電池、
３２４ 制御回路、
３２６ 配線、
３２８ 制御ボタン、
３４ 収容空間、
３６ 腰ベルト、
５ 針灸モジュール、
３８ 粘着シート、
３８２ 上側表面、
３８４ 下側表面、
４０ 発光ユニット、
４０２ 有機発光ダイオード、
４０２ａ 投光面、
４０４ バッケージ層、
４２ 薄膜電池、
４２２ 保護層。

Claims (22)

1. 光により刺激を行う針灸モジュールであって、
   人の皮膚と接触可能な接合面が表面に形成されている本体と、
   前記本体に結合されており、照射面を有し、前記照射面から投射する光で人の皮膚を照射する発光ユニットと、
   前記発光ユニットに電気的に接続されており、前記発光ユニットに電気エネルギーを供給する駆動ユニットと、を備えることを特徴とする針灸モジュール。
2. 前記本体は、基座及び位置決め部材を有し、
   前記基座は前記発光ユニット及び前記駆動ユニットを収容する収容室を有し、
   前記位置決め部材は前記基座の底面に設けられており、一方の面に前記接合面が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の針灸モジュール。
3. 前記位置決め部材は粘着層であることを特徴とする請求項２に記載の針灸モジュール。
4. 前記駆動ユニットは、前記発光ユニットの光の強度を制御する制御回路、および前記制御回路と前記発光ユニットに電気的に接続されている電池を有することを特徴とする請求項２に記載の針灸モジュール。
5. 前記駆動ユニットは薄膜電池であることを特徴とする請求項４に記載の針灸モジュール。
6. 前記発光ユニットは、発光ダイオードまたは有機発光ダイオードであることを特徴とする請求項４に記載の針灸モジュール。
7. 前記発光ユニットは、複数の発光素子を有し、複数の前記発光素子は同じ色または異なる色を有する請求項４に記載の針灸モジュール。
8. 前記制御回路は、複数の前記発光素子毎の光の強度を調整することを特徴とする請求項７に記載の針灸モジュール。
9. 複数の前記発光素子は発光ダイオードまたは有機発光ダイオードであることを特徴とする請求項７に記載の針灸モジュール。
10. 前記基座は、前記収容室と連通する上側開口、および、前記上側開口を密閉する太陽エネルギーパネルを有し、前記太陽エネルギーパネルが前記駆動ユニットに電気的に接続されていることを特徴とする請求項２に記載の針灸モジュール。
11. 前記本体は蓋をさらに有し、
    前記基座は前記収容室と連通する上側開口を有し、
    前記蓋は前記基座に結合されており前記上側開口を密閉することを特徴とする請求項２に記載の針灸モジュール。
12. 前記本体は、収容室および収容空間を有し、
    前記発光ユニットは前記収容空間内に位置することを特徴とする請求項１に記載の針灸モジュール。
13. 前記駆動ユニットは、前記発光ユニットの光の強度を制御する制御回路、および前記制御回路と前記発光ユニットに電気的に接続されている電池を有することを特徴とする請求項１２に記載の針灸モジュール。
14. 前記発光ユニットは、複数の発光素子を有し、複数の前記発光素子は異なる色を有する請求項１３に記載の針灸モジュール。
15. 前記制御回路は、複数の前記発光素子毎の光の強度を調整することを特徴とする請求項１４に記載の針灸モジュール。
16. 複数の前記発光素子は発光ダイオードまたは有機発光ダイオードであることを特徴とする請求項１５に記載の針灸モジュール。
17. 前記本体は粘着部材であり、
    前記粘着部材は、粘着面を有し、前記接合面を形成し、
    前記発光ユニットは、前記粘着部材に結合されており、発生する光が前記粘着部材を通過して人の皮膚を照射することを特徴とする請求項１に記載の針灸モジュール。
18. 前記粘着部材は粘着シートであることを特徴とする請求項１７に記載の針灸モジュール。
19. 前記駆動ユニットは薄膜電池であることを特徴とする請求項１７に記載の針灸モジュール。
20. 前記発光ユニットは、一つの有機発光ダイオード、および、前記有機発光ダイオードを覆う一つのバッケージ層を有することを特徴とする請求項１９に記載の針灸モジュール。
21. 前記薄膜電池は前記有機発光ダイオードの光の強度を調整するのに用いられることを特徴とする請求項２０に記載の針灸モジュール。
22. 前記本体に設けられている磁性体をさらに備えることを特徴とする請求項１に記載の針灸モジュール。

Images