JP3192363U - 光治療装置 - Google Patents

Abstract

【課題】人体に装着可能であり、人の活動に影響を与えない光治療装置に関する。【解決手段】装着物としての敷シート２０、発光ユニット１４、および駆動ユニット１６を備える。敷シートには結合部が設けられており人体に装着可能である。発光ユニットは装着物の結合部を構成する収容溝２０２ａに設けられており人体を照射する光を投射する投光面を有する。駆動ユニットは発光ユニットに電気的に接続されており発光ユニットに電気エネルギを供給する。使用者は、光治療装置を身体に装着して治療を行うことができ、場所または行動の制限を受けない。【選択図】図４

Description

本考案は、光により刺激を行う針灸に関し、詳しくは光治療装置に関する。

針灸は、中国伝統的な医療技術であり、その治療効果が国内外に知られている。伝統的な針灸は、つぼに針を突き刺す技術である。針の突き刺す位置と深さを精確に把握し、安全な治療を行うことは専門的な指導を受けた医師に限られている。とはいえ、専門医師が治療する場合であっても、治療を受ける患者が針恐怖症を有する場合、針が停滞する場合、または、針が曲がる場合、患者の肉体と精神の面に大きなストレスをもたらす。

近年、光線治療システムが発明され、これは針の代わりに光線による針灸治療方法である。光線で人体を照射することにより、生物的な反応を誘発し、治療の目的を達成する。従来の光線治療システムは固定式および手持ち式を含む。

固定式光線治療システムは、光線発生装置を利用して光線を発生し、発生した光線を特定の位置まで導く治療システムである。例えば、固定式光線治療システムは、光線を箱に導き、使用者が箱に入って光線照射を受けるようにする。または、固定式光線治療システムは、光線をあるライト治療器に導き、使用者の治療を受けようとする部位にライト治療器を移動し、光線がその部位を照射するようにする。固定式光線治療システムの欠点は、照射される使用者が特定の場所にいないと、治療が不可能となるところにある。これは使用者にとって非常に不便である。

手持ち式の光線治療システムは、光線発生装置が棒状、柱状、櫛状などの形状に作られており、使用者がそれを持って治療を受けようとする部位を照射する治療システムである。固定式光線治療システムに比べ、手持ち式の光線治療システムは、移動が便利であるメリットを有する。使用者が特定の場所にいなくても使用可能である。ただし、治療を行うとき、光線発生装置を手で持つ必要がある。また、治療を受けようとする部位によって、周囲の人の協力がないと治療を行うことが困難である。よって、使用者は活動上の制限を受ける。

本考案は、人体に装着可能であり、人の活動に影響を与えない光治療装置に関する。

上述の目的を達成するために、本考案が提供する光治療装置は、装着物、発光ユニット、および駆動ユニットを備える。装着物は結合部が設けられており、人体に装着可能である。発光ユニットは装着物の結合部に設けられており人体を照射する光を投射する投光面を有する。駆動ユニットは発光ユニットに電気的に接続されており発光ユニットに電気エネルギを供給する。

上記構成により、使用者は、光治療装置を身体に装着した後、光による治療を行うとき、身体を自由に動くことができ、場所または行動の制限を受けない。

本考案の第一実施形態による光治療装置に用いられる針灸モジュールを示す立体図である。 本考案の第一実施形態による光治療装置に用いられる針灸モジュールを示す断面模式図である。 本考案の第一実施形態による光治療装置を示す図である。 図３の４−４線断面図である。 本考案の第一実施形態による光治療装置に用いられる他の針灸モジュールを示す断面模式図である。 本考案の第二実施形態による光治療装置を示す断面図である。 本考案の第三実施形態による光治療装置を示す図である。

（第一実施形態）
本考案を明確に説明するために、図面に基づいて好ましい実施形態を詳細に説明する。図１、２に示す本考案の第一実施形態による光治療装置に用いられる光により刺激を行う針灸モジュール１０は、一つの本体１２、一つの発光ユニット１４、一つの駆動ユニット１６、および一つの蓋１８を備える。

本体１２は、内部に形成されている一つの収容室１２２、収容室１２２と連通している一つの上側開口１２４、および一つの下側開口１２６を有する。発光ユニット１４は収容室１２２の中に設置されている。本実施形態では、発光ユニット１４は発光ダイオード（ＬＥＤ）であり投光面１４２を有する。投光面１４２は本体１２の底面１２８と所定距離離れている。下側開口１２６は本体１２の底面１２８に位置している。発光ユニット１４が投射する光は下側開口１２６に向いており底面１２８を通過する。発光ユニット１４が点光源であるため、光線は中心から放射状となる。よって、発光ユニット１４の投光面１４２と本体１２の底面１２８とが所定距離離れている構成は、発光ユニット１４が投射する光が下側開口１２６により囲まれている範囲を覆うようにする。また、発光ユニット１４と使用者が直接に接触することを防止し、発光ユニット１４の発生する熱が使用者に直接に伝達されることを防止する。発光ユニット１４として有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）を使用してもよい。有機発光ダイードが薄くて容易に発熱しない特性を有するため、発光ユニット１４と本体１２の底面１２８を接近させることができる。また、発光ユニット１４と人の皮膚をさらに接近させるか、発光ユニット１４と人の皮膚を接触させることができる。

駆動ユニット１６は一つの制御回路１６２および一つの電池１６４を有する。駆動ユニット１６は上側開口１２４から収容室１２２内に入れられ、収容室１２２内に設置されている。制御回路１６２は電池１６４および発光ユニット１４に電気的に接続されている。制御回路１６２は電池１６４の電力を受電するとともに電池１６４の電力を発光ユニット１４に供給する。制御回路１６２は発光ユニット１４が投射する光の強度を制御する。使用者がニーズに応じで発光ユニット１４が投射する光の強度を調整することができるよう、制御回路１６２はスイッチ（図示せず）に電気的に接続されている。

蓋１８は本体１２の頂部に分離可能に設けられており上側開口１２４を密封する。蓋１８が分離可能に設けられているため、駆動ユニット１６および発光ユニット１４が交換可能である。蓋１８と本体１２の結合形式は螺合する形式または嵌合する形式である。

駆動ユニット１６の電池は、ボタン型電池、燃料電池、リチウムポリマー電池などの体積が比較的に小さい電池である。駆動ユニット１６は薄膜電池（Ｔｈｉｎ ｆｉｌｍ ｂａｔｔｅｒｙ）を利用してもよい。薄膜電池は、軽量であり体積が小さい特徴を有し、電池と制御回路を一体にすることができ、小型化を実現することができる。薄膜電池を利用するとき有機発光ダイオードを発光ユニットとすると、薄膜電池を有機発光ダイオードの基板として使用することができる。有機発光ダイオードを薄膜電池上に設けることで部材の体積を減少することができる。また、一体成形の効果を有する。

発光ユニット１４は色が異なる発光部材を複数有する。例えば、発光ダイオード（ＬＥＤ）または有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）を有する。制御回路１６２は発光部材毎の光の強度を制御する。強度の異なる各発光部材の光の組み合わせにより、発光ユニットの光の色を調整することができる。発光ユニット１４は色が同じである複数の発光部材を有してもよい。制御回路１６２は、発光部材毎の光の強度を制御することで、発光ユニット１４の光の強度を制御する。

本体１２は透光性を有する材料で作られてもよい。発光ユニット１４の光は本体１２を通過することで外部に投射する。よって、本体１２に下側開口１２６を形成する必要としないため、本体１２が密封状態となり、水が本体１２内に侵入することを防止することができる。

図３、４に示すように、本考案の第一実施形態の光治療装置１は、敷シート２０を例とする装着物および針灸モジュール１０を備える。

敷シート２０は一つの主体２０２および透光性を有する被覆層２０４を有する。主体２０２は上側に向いて開口している収容溝２０２ａを有する。収容溝２０２ａは敷シート２０の結合部を構成する。針灸モジュール１０は逆となるよう収容溝２０２ａ内に嵌設されている。下側開口１２６は収容溝２０２ａの開口に向いている。被覆層２０４は主体２０２の上側に被覆しており収容溝２０２ａの開口を密封する。よって、使用者の足の汗が主体２０２内に入り針灸モジュール１０に影響を与えることを防止することができる。発光ユニット１４の光は被覆層２０４を通過して上方向に投射する。使用者は敷シート２０が設けられている靴を履くと、敷シート２０の主体２０２内に位置する発光ユニット１４から投射する光は使用者の足の裏の所定部位を照射することで光による刺激を行う。使用者は通常通り動くことができ行動制限を受けない。

主体２０２の中には一つの磁石２２がさらに設けられている。磁石２２は主体２０２の周囲に環状に設けられている。よって、光により足の底部を刺激する他磁石２２の磁場を利用して刺激を強め生物反応を引き起こすことができる。

敷シート２０を装着物とするほか、本実施形態の構成をスリッパに適用することができる。よって、光または磁場により足の裏を刺激する目的を達成することができる。

上述の第一実施形態の光治療装置１は図５に示す針灸モジュール２３を使用してもよい。この針灸モジュール２３は発光ユニット２３２および駆動ユニット２３４を有する。異なるのは、針灸モジュール２３は、本体を備えず、透光性を有するパッケージ層２３６を有し、パッケージ層２３６が発光ユニット２３２を覆う。発光ユニット２３２の投光面２３２ａから出る光はパッケージ層２３６を透過する。パッケージ層２３６は湿気が発光ユニット２３２に侵入することを防止する。発光ユニット２３２は発光ダイオードまたは有機発光ダイオードを用いることができる。駆動ユニット２３４は薄膜電池であり表面が保護層２３４ａであり湿気が駆動ユニット２３４の内部に侵入することを防止する。有機発光ダイオードを発光ユニット２３２に適用するとき、有機発光ダイオードを薄膜電池の上に直接に形成することができ、小型化を実現することができる。針灸モジュール２３を使い捨ての形式にすることができ、針灸モジュール２３が使用不能となるときに交換する。

（第二実施形態）
図６は本考案の第二実施形態による光治療装置２を示す。光治療装置２は衣服２４を例とする装着物および一つの針灸モジュール２８を有する。

衣服２４には一つの磁石２６を例とする磁性体が移動可能に設けられている。針灸モジュール２８は上述の実施形態の針灸モジュール１０と類似する構成を有する。異なるのは、針灸モジュール２８の本体３０の内部には磁石３２を例とする別の磁性体が設けられている。磁石３２は発光ユニット１４に環設されている。本体３０の底面には一つの透光性を有する被覆層３４が設けられており、被覆層３４は本体３０の下側開口を密封する。

磁石２６は衣服２４の外側に貼付けられており、針灸モジュール２８は衣服２４の内側に貼付けられている。二つの磁石２６、３２の相互吸引により衣服２４を挟むことで本体３０を衣服２４の内側に結合させ、磁石２６と本体３０の間に位置する衣服２４が結合部となるようにする。よって、使用者が衣服２４を装着した後発光ユニット１４が投射する光が皮膚Ｓの所定位置に照射するようにする。

磁石２６は衣服２４に固定されていない。よって、使用者は磁石２６を任意に移送することができる。つまり、針灸モジュール２８が衣服２４のいずれの位置に吸着可能にする。よって、ニーズに応じて光線照射部位を調整する効果を有する。被覆層３４は身体の汗が本体３０の下側開口から本体３０内に進入することを防止することができる。被覆層３４は皮膚に優しい材料で作られており使用者の皮膚の違和感を防止することができる。

（第三実施形態）
図７に示すように、本考案の第三実施形態による光治療装置３は一つの腰ベルト３６を例とする装着物、複数の針灸モジュール３８、および制御ユニット４０を備える。

腰ベルト３６には複数の収容溝３６２が設けられている。収容溝３６２は結合部を構成する。複数の針灸モジュール３８はそれぞれ複数の収容溝３６２の中に嵌設されている。上述の実施形態と異なるのは、本実施形態の針灸モジュール３８は一つの本体３８２および一つの発光ユニット３８４を有する。発光ユニット３８４は本体３８２内に設けられている。また、発光ユニット３８４を設置せず一つのパッケージ層で発光ユニット３８４を覆うことができる。

制御ユニット４０は、複数の針灸モジュール３８に対して独立しており、腰ベルト３６に形成されている収容空間３６４内に設けられている。制御ユニット４０は制御回路４０２および電池４０４を有する。制御回路４０２は、電池４０４に電気的に接続されており、配線４０６を経由して発光ユニット３８４に電気的に接続されている。制御回路４０２は複数個の制御ボタン４０８に電気的に接続されている。使用者は、制御ボタン４０８を押すことで発光ユニット３８４から投射される光の強度および色を制御することができる。使用者による光治療装置３の使用は、使用者の正常な活動に影響を与えず、行動または場所の制限を受けない。

本考案の光治療装置の装着物は、異なるサイズおよび形を有する衣服またはアクセサリにすることができ、使用者がニーズに応じて選択的に着用可能にすることができる。よって、発光ユニットが投射する光が人体の所定部位に直接に照射可能にする。使用するとき特定の場所を選択する必要とせず、使用者の活動を制限することなく、使用者がいつどこでも光による治療を行うことができるようにする

上述したのは、本考案の好ましい実施形態にすぎない。本考案の明細書および実用新案登録請求の範囲に基づいた同じ効果を有する変化は本考案の実用新案登録請求の範囲に含まれる。

１ 光治療装置、
１０ 針灸モジュール、
１２ 本体、
１２２ 収容室、
１２４ 上側開口、
１２６ 下側開口、
１２８ 底面、
１４ 発光ユニット、
１４２ 投光面、
１６ 駆動ユニット、
１６２ 制御回路、
１６４ 電池、
１８ 蓋、
２０ 敷シート、
２０２ 主体、
２０２ａ 収容溝、
２０４ 被覆層、
２２ 磁石、
２３ 針灸モジュール、
２３２ 発光ユニット、
２３２ａ 投光面、
２３４ 駆動ユニット、
２３４ａ 保護層、
２３６ パッケージ層、
２ 光治療装置、
２４ 衣服、
２６ 磁石、
２８ 針灸モジュール、
３０ 本体、
３２ 磁石、
３４ 被覆層、
３ 光治療装置、
３６ 腰ベルト、
３６２ 収容溝、
３６４ 収容空間、
３８ 針灸モジュール、
３８２ 本体、
３８４ 発光ユニット、
４０ 駆動ユニット、
４０２ 制御回路、
４０４ 電池、
４０６ 配線、
４０８ 制御ボタン、
Ｓ 皮膚。

Claims (21)

1. 結合部が設けられており、人体に装着可能な装着物と、
   前記装着物の前記結合部に設けられており、人体を照射する光を投射する投光面を有する発光ユニットと、
   前記発光ユニットに電気的に接続されており、前記発光ユニットに電気エネルギを供給する駆動ユニットと、を備えることを特徴とする光治療装置。
2. 前記装着物の前記結合部に設けられている本体をさらに有し、
   前記本体は、内部に収容室を有し、表面に透光面を有し、前記透光面が人体に対向可能であり、
   前記発光ユニットは、前記収容室内に設けられており、前記投光面から投射される光が前記透光面を通過することを特徴とする請求項１に記載の光治療装置。
3. 前記駆動ユニットは、一つの制御回路および電池を有し、
   前記電池は前記制御回路および前記発光ユニットに電気的に接続されており、
   前記制御回路は前記発光ユニットの光の強度を調整することを特徴とする請求項２に記載の光治療装置。
4. 前記駆動ユニットは薄膜電池であることを特徴とする請求項３に記載の光治療装置。
5. 前記発光ユニットは発光ダイオードまたは有機発光ダイオードであることを特徴とする請求項３に記載の光治療装置。
6. 前記発光ユニットは複数の発光素子を有し、
   複数の前記発光素子は同じ色または異なる色を有することを特徴とする請求項３に記載の光治療装置。
7. 前記制御回路は、複数の前記発光素子毎の光の強度を調整することを特徴とする請求項６に記載の光治療装置。
8. 複数の前記発光素子は発光ダイオードまたは有機発光ダイオードであることを特徴とすることを特徴とする請求項６に記載の光治療装置。
9. 前記本体は蓋をさらに有し、
   前記基座は前記収容室と連通する上側開口を有し、
   前記蓋は前記基座に結合されており前記上側開口を密閉することを特徴とする請求項２に記載の光治療装置。
10. 駆動ユニットは前記本体の前記収容室の中に設けられていることを特徴とする請求項２に記載の光治療装置。
11. 前記装着物は一つの収容空間を有し、
    前記駆動ユニットは前記収容空間内に設けられていることを特徴とする請求項２に記載の光治療装置。
12. 前記本体に設けられている第一磁性体をさらに備えることを特徴とする請求項２に記載の光治療装置。
13. 前記本体に設けられている前記第一磁性体と吸引かつ分離可能である第二磁性体をさらに備え、
    前記装着物の前記結合部は前記第一磁性体と前記第二磁性体の間に位置していることを特徴とする請求項２に記載の光治療装置。
14. 前記装着物に設けられている一つの磁性体をさらに備えることを特徴とする請求項１に記載の光治療装置。
15. 前記装着物の前記結合部は一つの収容溝であり、
    前記本体は前記収容溝内に嵌設されていることを特徴とする請求項２に記載の光治療装置。
16. 前記装着物は、一つの主体および一つの透光性を有する被覆層をさらに有し、
    前記主体は前記収容溝を有し、
    前記被覆層は前記主体と結合するとともに前記収容溝を密封し
    前記発光ユニットが発生する光は前記被覆層を通過することを特徴とする請求項１５に記載の光治療装置。
17. 透光性を有する被覆層をさらに備え、
    前記本体の前記透光面は、前記収容室と連通し前記発光ユニットの前記投光面から投射される光を案内する下側開口を有し、
    前記被覆層は前記透光面に結合されており前記下側開口を密封することを特徴とする請求項２に記載の光治療装置。
18. 前記駆動ユニットは薄膜電池であることを特徴とする請求項１に記載の光治療装置。
19. 前記発光ユニットは有機発光ダイオードであることを特徴とする請求項１８に記載の光治療装置。
20. 前記薄膜電池は前記有機発光ダイオードの光の強度を調整するのに用いられることを特徴とする請求項１９に記載の光治療装置。
21. 前記有機発光ダイオードを覆うパッケージ層をさらに備えることを特徴とする請求項１９に記載の光治療装置。

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