JP3192293B2 - 光伝送装置 - Google Patents

光伝送装置

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JP3192293B2 JP22991193A JP22991193A JP3192293B2 JP 3192293 B2 JP3192293 B2 JP 3192293B2 JP 22991193 A JP22991193 A JP 22991193A JP 22991193 A JP22991193 A JP 22991193A JP 3192293 B2 JP3192293 B2 JP 3192293B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光周波数分割多重(光
FDM)通信等の通信方式における光伝送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より光通信技術の研究や開発が盛ん
に行なわれている。これは光信号伝送が電気信号伝送よ
り伝送速度や信号間の干渉等の点で優れているからであ
る。このような状況の中、近年、光FDMが注目されて
いる。これは光FDMが光の周波数空間への多重化を利
用することで大容量伝送を実現する通信方式であるから
である。特に、光の周波数・位相を利用するコヒーレン
ト光通信は、周波数多重の高密度化が可能であり、飛躍
的に情報伝送量を増大することができるため、次世代通
信方式として有望視されている。
【0003】ところで、コヒーレント光通信では、単一
縦モード発振し、狭いスペクトル線幅を有する光源が要
求される。光FDM通信方式においては、以上の特性に
加えて、広範囲にわたる波長可変特性が要求される。波
長可変光源は、受信側においてチャンネルを選択する際
に用いられ、その波長可変範囲が広いほど多数のチャン
ネルを受信することが可能となる。また、n対n光通信
システムを構成するためには、チャンネルの切り換え時
間が短いことが要求される。
【0004】波長可変な半導体レーザとしては、多電極
分布帰還型(多電極DFB)半導体レーザや、多電極分
布ブラッグ反射型(多電極DBR)半導体レーザなどが
知られている。
【0005】多電極DFB半導体レーザにおいては、レ
ーザ本体を共振器方向に複数の領域に分割し、それぞれ
の領域に独立に電流注入することで、共振器内部の屈折
率分布を制御し、発振波長を変化させるもので、高い光
出力と狭いスペクトル線幅を広い波長可変範囲にわたっ
て実現できるという特徴がある。
【0006】しかし、多電極DFB半導体レーザにおい
ては、屈折率はキャリア密度と温度とに依存するが、活
性導波路における注入電流によるキャリア密度の変化量
が小さいため、電流注入にともなう温度上昇の影響が無
視できない。実際のデバイスにおいて、数nm以上にわ
たる広い波長可変範囲が得られているが、温度による波
長可変量が支配的である。
【0007】このため、多電極DFBレーザを用いた光
伝送装置では、波長変化の速度は温度変化の速度によっ
て律速され、チャンネルの切り換え時間がミリ秒程度と
長くなるという問題点があった。
【0008】一方、多電極DBR半導体レーザは、共振
器方向において、活性領域の他に、受動導波路からなる
ブラッグ反射領域と位相整合領域とを有しており、各領
域に対応して複数の電極を設けたものである。
【0009】ブラッグ反射領域と位相整合領域への注入
電流を制御し、その屈折率を変化させることで波長可変
動作を行なう。受動導波路(ブラッグ反射領域,位相整
合領域)では、注入電流によりそのキャリア密度を大き
く変化させることができるため、ブラッグ反射領域と位
相整合領域における屈折率変化に対しては、温度の寄与
よりもキャリア密度の寄与の方が支配的となる。このた
め、キャリア密度の変化の速度はナノ秒程度と速いた
め、多電極DBRレーザでは、短いチャンネル切り換え
時間を実現できる。
【0010】しかし、受動導波路における注入キャリア
量が大きくなると、吸収損失が増大し、光出力が減少す
ると同時に、スペクトル線幅が増大する。このため、多
電極DBRレーザを用いた光伝送装置では、狭いスペク
トル線幅を保てる波長可変範囲が小さくなるという問題
点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の多
電極DFB半導体レーザを用いた光伝送装置では、広い
波長可変範囲にわたって狭いスペクトル線幅を保てる
が、チャンネルの切り換え時間が長いという問題点があ
った。
【0012】また、従来の多電極DBR半導体レーザを
用いた光伝送装置では、チャンネルの切り換え時間は短
いが、狭いスペクトル線幅を保てる波長可変範囲が狭い
という問題点があった。
【0013】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、広範囲にわたって狭い
スペクトル線幅を保ちつつ、短いチャンネル切り換え時
間を実現できる光伝送装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の光伝送装置は、光信号を送信する送信装
置と、受信用光源として半導体レーザを使用し、前記光
信号を受信する光受信装置とを具備してなり、前記半導
体レーザは、その発振波長を温度により制御する第1の
発振波長制御手段と、キャリア密度によって制御する第
2の発振波長制御手段とを備え、前記第1の発振波長制
御手段により所望の波長範囲にわたって発振波長を過渡
的に掃引するとともに、この発振周波数を前記第2の発
振波長制御手段により過渡的に変動させ、範囲の所望の
波長を段階的に順次選択することを特徴とする。
【0015】ここで、発振波長を温度により制御する第
1の発振波長制御手段とは、具体的には、活性導波路領
域への電流注入、或いは(薄膜抵抗などの)作りつけら
れた加熱手段を意味している。活性導波路領域への電流
注入の場合、温度変化と同時にキャリア密度変化が生じ
るため、温度変化の効果の方が支配的になるようにす
る。
【0016】
【作用】一般に、温度による発振波長の制御は、広い波
長可変範囲にわたって狭いスペクトル線幅を保てるが、
発振波長の切り換えに時間がかかる。一方、キャリア密
度による発振波長の制御は、発振波長の切り換え時間は
短いが、狭いスペクトル線幅を保てる波長可変範囲は狭
い。
【0017】このため、本発明によれば、発振波長を温
度により制御する第1の発振波長制御手段によって、狭
いスペクトル線幅を保ったまま広範囲の波長範囲を掃引
できるとともに、キャリア密度によって制御する第2の
発振波長制御手段によって、短時間で上記波長範囲の所
望の波長を選択できる。
【0018】したがって、上記第1および第2の発振波
長制御手段を備えた半導体レーザを用いた本発明の光伝
送装置によれば、広範囲にわたって狭いスペクトル線幅
を保ちつつ、短いチャンネル切り換え時間を実現でき
る。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1は、本発明の第1の実施例に係る光伝送装置の
受信装置に用いる多電極DFB半導体レーザの構造を示
す模式図である。
【0020】図中、1はn型InP基板を示しており、
このn型InP基板1上には共振器方向の一部を除いて
回折格子2が形成されている。この回折格子2上には、
活性導波路としてのInGaAsP活性層(光導波層を
含む)3が形成され、また、共振器方向で回折格子が形
成されていない領域には、受動導波路としてのInGa
AsP受動層(光導波層を含む)4が形成されている。
【0021】InGaAsP活性層3とInGaAsP
受動層4の上には、p型InPクラッド層5およびp型
InGaAsコンタクト層6が形成され、このp型In
GaAsコンタクト層6は電極ごとに分離されて形成さ
れている。
【0022】共振器方向には4つのp型オーミック電極
1 ,72 ,73 ,74 が設けられており、これらのう
ちp型オーミック電極72 はInGaAsP受動層4上
に形成されている。劈開により形成された両端面には、
SiNx からなる反射率1%以下の低反射膜9がコーテ
ィングされている。
【0023】レーザ本体は、AuSnハンダにより接地
電極となるヒートシンク(不図示)の上に固定されてお
り、ヒートシンクは、例えば、温度センサとペルチェ素
子とを用いて一定温度になるように制御されている。
【0024】p型電極71 ,72 ,73 ,74 は、セラ
ミック基板上に形成された給電線とボンディングにより
接続されており、各電極独立に注入電流を制御できるよ
うになっている。p型電極71 ,73 ,74 は電流制御
装置12(第1の発振波長制御手段)によって、p型電
極72 は自動周波数制御回路11(第2の発振波長制御
手段)によって制御できるようになっている。具体的に
は、周波数検出装置10にはビームスプリッタ13を介
してレーザ光17の一部が導入されるようになってい
る。そして、周波数検出装置10はレーザ光17の周波
数を検出し、この検出結果は自動周波数制御回路11を
介して電極72 への注入電流にフィードバックされてい
る。また、電流制御装置12は、InGaAsP活性層
3への注入電流を精密に制御すると同時に、チャンネル
波長の切り換えを指示する信号を自動周波数制御回路1
1へ送っている。
【0025】ここで、電流制御装置12とは、具体的に
は、活性導波路領域への電流注入、或いは(薄膜抵抗な
どの)作りつけられた加熱手段を意味している。なお、
活性導波路領域への電流注入の場合、温度変化と同時に
キャリア密度変化が生じるため、温度変化の効果の方が
支配的になるようにする。
【0026】この多電極DFB半導体レーザによれば、
例えば、電極72 への注入電流を0mAとし、受動導波
路にキャリアを注入しない場合には、電極71 ,74
の注入電流を一定とし、電極73 への注入電流を400
mA変化させることにより、スペクトル線幅を1MHz
以下に保ちながら、5nmにわたる連続波長可変動作を
得ることができる。
【0027】図2は、電極73 (活性導波路)への注入
電流をステップ状に変化させたときの発振波長の時間変
化を示している。ここでは、活性導波路における屈折率
変化を利用して発振波長を変化させており、温度変化に
より波長可変動作を得ている。このため、波長可変量に
関係なく、発振波長を切り換えるまでに1ミリ秒の時間
を有している。また、発振波長の時間変化は、急俊に立
ち上がってから、緩やかに変化している。
【0028】このため、図3に示すように、電極73
の注入電流を直線的に変化させると、時間に対してほぼ
線形に発振波長を変化させることができる。例えば、1
ミリ秒の間に5nmの波長掃引を行なえば、コヒーレン
ト光通信では、0.1nm程度の狭いチャンネル間隔で
周波数多重化することができるので、5nmの波長掃引
の間に50チャンネルにおよぶ多数のチャンネル波長を
横切ることになる。
【0029】このように活性導波路における屈折率変化
を利用し、所定の発振波長範囲の波長を掃引し、各チャ
ンネル波長を横切るようにしたときに、電極72 (受動
導波路)への注入電流を図5に示すように変化させれ
ば、発振波長を各チャンネル波長に合わせながら、発振
波長を掃引することができる。例えば、1ミリ秒かけて
発振波長を5nm掃引する間に、各チャンネルに20マ
イクロ秒ずつアクセスすれば、50チャンネルを切り換
えることができる。
【0030】このチャンネルの切り換えは、受動導波路
における屈折率変化がキャリア密度変化に基づいている
ため、チャンネルの切り換え時間はナノ秒程度と速い。
このため、例えば、各チャンネルに割り当てられたタイ
ムスロットが20マイクロ秒という短いものに対して
も、十分に短いチャンネル切り換え時間を実現できる。
【0031】また、InGaAsP受動層4のキャリア
密度変化にともなう波長変化量はチャンネル間隔以下と
小さく、電極72 への注入電流は微少量で済むため、全
チャンネルにおいて3MHz以下の狭いスペクトル線幅
を得ることができる。
【0032】かくして本実施例によれば、活性導波路へ
の注入電流を変化させて広範囲にわたり波長掃引を行な
う間に、受動導波路への注入電流を制御して各チャンネ
ルを高速に切り換えることにより、狭いスペクトル線幅
を保ちつつ、多数のチャンネルとアクセスすることがで
きる。
【0033】次に図1の多電極DFB半導体レーザにお
ける波長可変動作の第1の変形例を図4を用いて説明す
る。この図4は、InGaAsP活性層3(活性導波
路)およびInGaAsP受動層4(受動導波路)への
注入電流と、発振波長の時間変化との関係を示してい
る。
【0034】実際のシステムでは、広範囲にわたる波長
掃引を繰り返すことになるため、例えば、チャンネル1
からチャンネルnまでを順次切り換えながら発振波長を
掃引した後に、チャンネル1の波長まで発振波長を戻さ
なければならない。
【0035】これを実現するには、図4に示すように、
長波長側のチャンネル1から短波長側のチャンネルnへ
と順次チャンネルを切り換えた後に、活性導波路への注
入電流を制御し、温度変化の過剰応答を利用すること
で、100マイクロ秒で発振波長を長波長側のチャンネ
ル1まで掃引できる。1ミリ秒の間に各チャンネルに1
回ずつアクセスすることにすれば、デッドタイムは10
%に抑えられることになる。
【0036】次に図1の多電極DFB半導体レーザにお
ける波長可変動作の第2の変形例を図8を用いて説明す
る。この変形例では、デッドタイムをなくすために、図
8に示すように、チャンネル1からチャンネルnまでを
順次切り換えながら発振波長を掃引した後に、逆にチャ
ンネルnからチャンネル1までを順次切り換えながら発
振波長を掃引している。また、活性導波路への注入電流
を制御することにより、波長掃引時間を片道500マイ
クロ秒としており、少なくとも1ミリ秒の間に1回は、
どのチャンネルにもアクセスできるようになっている。
【0037】図6は、本発明の第2の実施例に係るn対
n光通信システムの概略構成を示す模式図である。図
中、211 〜21n は光送信装置を示しており、これら
光送信装置211 〜21n は、スターカプラ20を介し
て、光受信装置221 〜22n に接続されている。光受
信装置221 〜22n はローカルオシレータとして先の
実施例の多電極DFB半導体レーザを用いている。すな
わち、広範囲にわって狭いスペクトル線幅を保ちつつ、
短いチャンネル切り換え時間を実現できる半導体レーザ
が用いられている。
【0038】光送信装置211 〜21n は、それぞれ、
送信信号である波長λ1 〜λn の光信号を送信し、これ
は波長λ1 〜λn の光信号はスターカプラ20によって
周波数分割多重され、光受信装置221 〜22n に送ら
れる。
【0039】図7に、スターカプラ20からの送信信号
(チャンネルch1 〜ch2 )と多電極DFB半導体レ
ーザの発振波長との関係を示す。各チャンネルからの送
信信号は、隣り合ったチャンネルと1タイムスロットず
つ時間的にずれるように同期されている。ここで、光受
信装置221 についていうと、発振波長を図7に示すよ
うに階段状に掃引すれば、光受信装置221 は各チャン
ネルから送信信号を時分割で受信できる。
【0040】すなわち、受信装置221 は、まず、時間
1 で発振波長λ1 のレーザ光よりチャネルch1 から
の送信信号を受信し、次いで時間t2 で発振波長λ2
レーザ光よりチャネルch2 からの送信信号を受信した
後、時間t3 で発振波長λ2のレーザ光よりチャネルc
3 からの送信信号を受信し、以下、同様に各チャネル
からの送信信号を受信する。同様にして、受信装置22
2 〜22n も全てのチャンネルからの送信信号を受信で
きる。
【0041】本実施例の光通信システムでは、ネットワ
ーク全体で各チャンネルからの送信信号を同期させる必
要があり、このための制御信号をネットワーク全体のコ
ントローラから各チャンネルに送信する必要がある。こ
のためには、例えば、1つのチャンネル波長をこの制御
信号用に割り当てたり、或いはデッドタイム中に強度変
調信号として制御信号を送信すれば良い。
【0042】また、InGaAsP受動層4のキャリア
密度変化にともなう波長可変量は、チャンネル間隔以下
にする必要はなく、受動導波路への注入電流は、狭いス
ペクトル線幅を保てる範囲内で変化させることができ
る。
【0043】例えば、受動導波路への注入電流を図9の
ように制御することにより、チャンネルchi-1 やチャ
ンネルchi+1 に割り当てられたタイムスロットをチャ
ンネルchi との通信に用いる。
【0044】また、各チャンネルに割り当てられるタイ
ムスロットは、全チャンネルに対して同じ長さである必
要はなく、更に、温度による波長掃引が時間に対して線
形である必要もない。チャンネルを切り換えながら波長
掃引する周期も一定である必要はない。
【0045】また、チャンネルch1 からチャンネルc
n まで波長掃引する時間と、チャンネルchn からチ
ャンネルch1 まで波長掃引する時間とを変えても良
い。図10は、本発明の第3の実施例に係る光伝送装置
の受信装置に用いる多電極DFB半導体レーザの構造を
示す模式図である。なお、図1の多電極DFB半導体レ
ーザと対応する部分には図1と同一符号を付してあり、
詳細な説明は省略する。
【0046】n型InP基板1上には、InGaAsP
活性層(光導波層を含む)3,InGaAsP受動層
(光導波層を含む)41 、42 が形成され、InGaA
sP受動層42 の下には回折格子2が形成されている。
InGaAsP活性層3,InGaAsP受動層41
2 はメサ状にエッチングされた後に、半絶縁性InP
層14によって埋め込まれている。
【0047】InGaAsP活性層3,InGaAsP
受動層41 ,42 および半絶縁性InP層14上には、
p型InPクラッド層5が形成され、その上にはp型I
nGaAsコンタクト層6およびp型オーミック電極7
1 ,72 ,73 が、InGaAsP層41、42、3に
対応して共振器方向に3つに分離されて形成されてい
る。そして、加熱用のPt薄膜抵抗16が、SiO2
15によりp型InPクラッド層5と絶縁されて形成さ
れている。
【0048】このように構成された多電極DBR半導体
レーザによれば、温度変化による発振波長制御はPt薄
膜抵抗16への電流注入によって行なわれ、キャリア密
度変化による発振波長制御は受動導波路への電流注入に
よって行なわれる。この受動導波路への電流注入は、電
極71 または電極72 への電流注入により行なう。ま
た、電極71 ,72 への注入電流を同時に制御しても良
い。その具体的な操作方法は、第1の実施例と同様に、
様々な波長可変動作が可能である。
【0049】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。例えば、上記実施例では、InGaA
sP系の半導体レーザの場合について説明したが、本発
明はInGaAlAs系、AlGaInAs系、AlG
aInP系、InGaAsSb系、ZnCdSSe系な
ど様々な材料系にも適用できる。
【0050】また、基板はn型基板に限るものではない
し、端面には無反射コーティングを施さなくても良い。
更に、半導体レーザの横構造は半絶縁層埋め込み構造に
限るものではないし、活性層や受動層はバルク材料から
構成されていても量子井戸構造から構成されていても良
い。
【0051】更にまた、共振器方向における受動導波路
と活性導波路の位置、回折格子を設ける位置、分割電極
数、加熱手段を設ける位置、加熱手段の数など適宜変更
できる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種
々変形して実施できる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、発
振波長を主として温度により制御する第1の発振波長制
御手段によって、狭いスペクトル線幅を保ったまま広範
囲の波長範囲を掃引できるとともに、主としてキャリア
密度によって制御する第2の発振波長制御手段によっ
て、短時間で上記波長範囲の所望の波長を選択できる。
したがって、広範囲にわたって狭いスペクトル線幅を保
ちつつ、短いチャンネル切り換え時間を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る光伝送装置の受信
装置に用いる多電極DFB半導体レーザの構造を示す模
式図。
【図2】活性領域の注入電流と発振波長との関係を示す
図。
【図3】活性領域の注入電流と発振波長との関係を示す
図。
【図4】活性領域および受動導導波路の注入電流と発振
波長との関係を示す図
【図5】活性領域および受動導導波路の注入電流と発振
波長との関係を示す図。
【図6】本発明の第2の実施例に係るn対n光通信シス
テムの概略構成を示す模式図。
【図7】送信信号と発振波長との関係を示す図。
【図8】活性領域および受動導導波路の注入電流と発振
波長との関係を示す図。
【図9】活性領域および受動導導波路の注入電流と発振
波長との関係を示す図。
【図10】本発明の第3の実施例に係る光伝送装置の受
信装置に用いる多電極DFB半導体レーザの構造を示す
模式図。
【符号の説明】
1…n型InP基板 2…回折格子 3…InGaAsP活性層 4,41 ,42 …InGaAsP受動層 5…p型InPクラッド層 6…p型InGaAsコンタクト層 71 ,72 ,73 ,74 …p型オーミック電極 8…n型オーミック電極 9…低反射膜 10…周波数検出装置 11…自動周波数制御回路(第2の発振波長制御手段) 12…電流制御装置(第1の発振波長制御手段) 13…ビームスプリッタ 14…半絶縁性InP層 15…SiO2 膜 16…Pt抵抗薄膜 17…レーザ光 20…スターカプラ 211 〜21n …光送信装置 221 〜22n …光受信装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/28 (56)参考文献 特開 平3−87087(JP,A) 特開 昭64−14988(JP,A) 特開 平6−53616(JP,A) 特開 平6−97601(JP,A) 特開 平4−104626(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H04B 10/04 H04B 10/06 H04B 10/14 H04B 10/26 H04B 10/28 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光信号を送信する送信装置と、 受信用光源として半導体レーザを使用し、前記光信号を
    受信する光受信装置とを具備してなり、 前記半導体レーザは、その発振波長を温度により制御す
    る第1の発振波長制御手段と、キャリア密度によって制
    御する第2の発振波長制御手段とを備え、前記第1の発
    振波長制御手段により所望の波長範囲にわたって発振波
    長を過渡的に掃引するとともに、この発振周波数を前記
    第2の発振波長制御手段により過渡的に変動させ、所望
    の波長を段階的に順次選択することを特徴とする光伝送
    装置。
  2. 【請求項2】前記光信号は周波数分割多重信号であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
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