JP3192089U - 先行ダイスタンプの凸形作りを模造した印刷物及びそのための印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被印刷物の所望の部分を、ダイスタンプで多色で印刷し、凸形状にして、高級感のある印刷物を作成できる多色自動印刷装置及び印刷物を提供する。
【解決手段】被印刷物の一部に適量な粘着剤を、印刷ソフト版40の図柄に合わせて塗布する、一番目のインク入れ101と、ダイスタンプの押さえ板50にあわせ、押さえながら粘着させて、被印刷物の粘着剤が塗布された部分の対応部位に対応図柄に基づいてダイスタンプを完成させる、インク入れを改造した、コールドスタンプ装置20と、コールドスタンプ装置以降の同一生産ラインで、被印刷物にインクを塗布する少なくとも一つ以上のインク入れ103〜107と、を有し、被印刷物にインクを塗布した後に、被印刷物の少なくとも一部分に凸形状図柄を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】被印刷物の一部に適量な粘着剤を、印刷ソフト版40の図柄に合わせて塗布する、一番目のインク入れ101と、ダイスタンプの押さえ板50にあわせ、押さえながら粘着させて、被印刷物の粘着剤が塗布された部分の対応部位に対応図柄に基づいてダイスタンプを完成させる、インク入れを改造した、コールドスタンプ装置20と、コールドスタンプ装置以降の同一生産ラインで、被印刷物にインクを塗布する少なくとも一つ以上のインク入れ103〜107と、を有し、被印刷物にインクを塗布した後に、被印刷物の少なくとも一部分に凸形状図柄を形成する。
【選択図】図1
Description
本考案は、先行ダイスタンプの凸形作りを模造した印刷物及びそのための印刷装置に関し、先進的な印刷装置と新開発の印刷プロセスを組み合わせ、スタンプ、印刷、凸形作りなどを高効率な作業で遂行し、印刷効率の向上や印刷コストの低減を図る。この印刷装置による印刷方式は、複数の色、例えば七色の自動印刷装置を使用し、まずは、一つ目のインク入れに粘着用の粘着剤を装填し、二つ目のインク入れをコールドスタンプ装置に改造し、そのコールドスタンプ装置にロール状フィルムを組入れ、二つ目のインク入れ以降の残りのインク入れには印刷の必要により、異なる色のインクを装填する。その結果、印刷の流れとしては被印刷物に一部のコールドスタンプ作業を終えてから、同じ生産ラインで要望通りの色印刷作業まで行い、次に該被印刷物の特定部分に凸形作り作業を実施して完成する。この印刷物には吸水性のある被印刷物を用い、該被印刷物は、特定部分に凸形状図柄を持ち、一部にダイスタンプ部分、一般の色塗り層を含む。
印刷の分野では、高級感のある印刷物を作成するために、ダイスタンプが用いられることが多い。ダイスタンプとは、色塗り印刷作業を終えた被印刷物の所望の部分に金属系フィルムを貼り付ける技術であり、このフィルムは、一般に金色、銀色、赤色などの、独特の色彩と光沢を有した非常に煌びやかな材料であり、熱と圧力により被印刷物に転写される。これにより、非常に高級感のある印刷物を作成することが可能となる。これらの印刷物は、例えば結婚式の招待状、祝賀の際の郵便物、例えば、祝電に添付されるカード、高品質の名刺、などに用いられ、多くの需要がある。
このようなダイスタンプ作業は、従来は、印刷物の作成のオフライン作業として行われていた。即ち、被印刷物を印刷装置で色塗り印刷し、その半製品に、専用のホットスタンプ装置において二次加工を施してから、完成品の印刷物となる。オフラインの加工作業を考えると、印刷に多くの時間が必要となるという問題点がある。またその結果、コストが高くなる。
更に、被印刷物に立体的な視覚効果を増し加えるために、同じ被印刷物の上に凸形作り作業を行うこともできる。しかし、ダイスタンプ、印刷、凸形作り作業をそれぞれ行う必要があり、コストが更に高くなる。
更に、被印刷物に立体的な視覚効果を増し加えるために、同じ被印刷物の上に凸形作り作業を行うこともできる。しかし、ダイスタンプ、印刷、凸形作り作業をそれぞれ行う必要があり、コストが更に高くなる。
本考案の目的は、このような従来技術の問題点が解決された、多色刷印刷装置及びこれにより印刷された印刷物であって、被印刷物の一部に適量な粘着剤を、印刷ソフト版の図柄に合わせて塗布する、一番目のインク入れと、ダイスタンプの押さえ板にあわせ、押さえながら粘着させて、被印刷物の粘着剤が塗布された部分の対応部位に対応図柄に基づいてダイスタンプを完成させる、インク入れを改造した、コールドスタンプ装置と、コールドスタンプ装置以降の同一生産ラインで、被印刷物にインクを塗布する少なくとも一つ以上のインク入れと、を有し、被印刷物にインクを塗布した後に、被印刷物の少なくとも一部分に凸形状図柄を形成する、多色自動印刷装置、及び、この装置により、金属系フィルム材が貼り付けられ、多色印刷がされ、凸形状図柄が形成された、印刷物を提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案の請求項1にかかる多色刷印刷装置は、被印刷物の一部に適量な粘着剤を、印刷ソフト版の図柄に合わせて塗布する、一番目のインク入れと、ダイスタンプの押さえ板にあわせ、押さえながら粘着させて、被印刷物の粘着剤が塗布された部分の対応部位に対応図柄に基づいてダイスタンプを完成させる、インク入れを改造した、コールドスタンプ装置と、コールドスタンプ装置以降の同一生産ラインで、被印刷物にインクを塗布する少なくとも一つ以上のインク入れと、を有し、被印刷物にインクを塗布した後に、被印刷物の少なくとも一部分に凸形状図柄を形成する、多色自動印刷装置、となるように構成されている。
本考案の請求項2にかかる装置は、被印刷物は、吸水性があり、一部分に凸形状図柄を持つ、請求項1に記載の、多色自動印刷装置、となるように構成されている。本考案の請求項3にかかる装置は、印刷物の、ダイスタンプが行われた部位に、複数の色彩、図柄及び模様が印刷される、請求項1または請求項2に記載の、多色自動印刷装置、となるように構成されている。また本考案の請求項4にかかる装置は、被印刷物の、ダイスタンプが行われた部位以外の部位に、複数の色彩、図柄及び模様が印刷される、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の、多色自動印刷装置、となるように構成されている。更に本考案の請求項5にかかる装置は、ダイスタンプは、対応図柄の部分の被印刷物に金属系フィルムを貼り付けて行う、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の、多色自動印刷装置、となるように構成されている。
本考案の請求項6にかかる印刷物は、被印刷物の、印刷ソフト版の図柄に合わせて粘着剤が塗布された部分にダイスタンプが行われた後に、当該部分を含む、被印刷物の表面に、所望の色のインクが塗布され、続いて、被印刷物の少なくとも一部分に凸形状図柄が形成される、印刷物、となるように構成されている。また、本考案の請求項7にかかる印刷物は、凸形状図柄は、濃淡、明暗、強弱、或いは浅深の色彩を有する、印刷物、となるように構成されている。
被印刷物の一部に適量な粘着剤を、印刷ソフト版の図柄に合わせて塗布する、一番目のインク入れと、ダイスタンプの押さえ板にあわせ、押さえながら粘着させて、被印刷物の粘着剤が塗布された部分の対応部位に対応図柄に基づいてダイスタンプを完成させる、インク入れを改造した、コールドスタンプ装置と、コールドスタンプ装置以降の同一生産ラインで、被印刷物にインクを塗布する少なくとも一つ以上のインク入れと、を有し、被印刷物にインクを塗布した後に、被印刷物の少なくとも一部分に凸形状図柄を形成する、多色自動印刷装置、となるように構成されることで、最低限の資源と印刷手順を利用して要望通りのダイスタンプ、色印刷などの印刷効果を実現して、印刷効率の向上と印刷時間の低減を図るともに、要望通りの総合効果を得るために、被印刷物の特定部分に凸形作り作業を行うことが可能となる。
本考案の出願人は、本考案の属する分野において積み上げてきた実務経験より、本考案の装置の研究・開発を行った。そして本考案においては、ダイスタンプ、多色印刷が行われ、被印刷物の特定部分に凸形作り作業が実施されることができる。
本考案にかかる装置で採用される印刷方式は、主に七色の自動印刷装置を使用し、まず、一つ目のインク入れに粘着剤を装填し、二つ目のインク入れをコールドスタンプ装置に改造し、そのコールドスタンプ装置にロール状フィルムを組入れ、二つ目以降のインク入れには印刷における必要性により異なる色のインクを装填する。そうすると、印刷の流れとしては被印刷物に一部のコールドスタンプ作業を終えてから、同じ生産ラインで色印刷作業を行い、被印刷物の特定部分に凸形作り作業を実施して完成する。印刷物には、吸水性があり、特定部分に凸形状図柄を持つ被印刷物、一部のダイスタンプ部分、一般の色塗り層が含まれる。
以下で、添付の図面を参照しながら、好ましい実施例に関連して本考案をより詳細に説明する。
図1と図2にそれぞれ、本考案にかかる印刷の七色自動印刷装置10の基本配置図、本考案にかかる印刷物の一部分の拡大図を示す。本考案では、主に七色自動印刷装置10を使用し、まず、一つ目のインク入れ101に粘着剤を装填し、そして二つ目のインク入れ102をコールドスタンプ装置20に改造してロール状フィルム21を組入れられるようにする。残りのインク入れ103、104、105、106及び107には印刷における必要性により、それぞれ色の異なるインクを装填する。
そうすると、被印刷物30の印刷・輸送の流れとして、一つ目のインク入れ101に充填される粘着剤を、印刷ソフト版40の図柄によって、被印刷物30の一部に適量を塗布する。そして二つ目のインク入れ102は、コールドスタンプ装置20に改造されており、図柄に対応したダイスタンプの押さえ板50で、被印刷物30の粘着剤を塗布した対応部位に、対応図柄の金属系フィルム21を押えながら貼り付ける。これにより、一部のコールドスタンプ作業が完成する。次に、コールドスタンプ装置20以降に設置されるインク入れ103、104、105、106、107も同一生産ラインで要望通りの各色の印刷作業を行う。続いて、被印刷物30の特定部分に凸形作り作業を実施して、凸形状図柄301を形成させて完成する。従って、ダイスタンプ、印刷及び凸形作りなどの作業効率と生産能力をアップし、更に印刷コストを全体的な低減を得ることができるようになる。
本考案では、七色自動印刷装置10と適切な増設及び改造により、塗布用の印刷ソフト版40とダイスタンプ押さえ板50を組み合わせて、既設の設備を充分に利用して生産効率を向上させることができるほか、更に大幅に印刷の時間とコストを低減し、七色自動印刷装置10の印刷機能を発揮させることもできる。
七色自動印刷装置10、コールドスタンプ装置20、金属系フィルム材21、塗布用印刷ソフト版40及びダイスタンプの押さえ板50等は既存の基本印刷設備であり、本考案の範囲ではないので、説明を省略する。
本考案による印刷物は以下のようなものを含む。
− 吸水性があり、特定部分に凸形状図柄301を持つ被印刷物30。紙材などの印刷・色塗りされる材料。
− 一部金属系フィルム302。被印刷物30の上に金属系フィルム21がダイスタンプ押さえ板50で貼り付けられ、様々な色や図柄模様も持つもの。
− 一般の色塗り層303。様々な色があり、被印刷物30の上にダイスタンプされ、要望通りの図柄や模様を形成させるもの。
なお、凸形状図柄301は被印刷物30の任意の部位に実施されるものであり、要望により、濃淡・明暗・強弱・浅深のような色のデザインを行うことができるため、印刷内容に表現された図柄模様や物(図に示されていない)によりビジュアル的且つ立体的な視覚と触覚効果を持たせることができる。
− 吸水性があり、特定部分に凸形状図柄301を持つ被印刷物30。紙材などの印刷・色塗りされる材料。
− 一部金属系フィルム302。被印刷物30の上に金属系フィルム21がダイスタンプ押さえ板50で貼り付けられ、様々な色や図柄模様も持つもの。
− 一般の色塗り層303。様々な色があり、被印刷物30の上にダイスタンプされ、要望通りの図柄や模様を形成させるもの。
なお、凸形状図柄301は被印刷物30の任意の部位に実施されるものであり、要望により、濃淡・明暗・強弱・浅深のような色のデザインを行うことができるため、印刷内容に表現された図柄模様や物(図に示されていない)によりビジュアル的且つ立体的な視覚と触覚効果を持たせることができる。
また、本考案にかかる七色自動印刷装置10は既設の印刷装置であり、単独の印刷装置に七つのインク入れがセットされた専用の自動印刷装置である。更に、枚葉式(シート状紙送り)と輪転式(ロール状紙送り)を含む特定の印刷装置であって、各インク入れに特定な色(例えば4原色)あるいは特定なインキ(例えば金インキ、非吸収インキなど)を装填し、対応したインキ付着網ローラーに合わせ、様々なインキないし特定インキを使用した色塗りのプロセスが可能である。その実施方法と流れは本考案により取り上げたい特徴的内容ではないので、説明を省略する。
本明細書に開示された実施例は、本考案を限定するものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本考案の思想と範囲が限定されるものではない。本考案の範囲は実用新案登録請求の範囲により解釈すべきであり、それと同等の範囲内にある全ての技術は、本考案の権利範囲に含まれるものと解釈すべきである。
10:多色刷自動印刷装置、20:コールドスタンプ装置、21:フィルム、30:被印刷物、40:印刷ソフト版、50:押さえ板、101−107:インク入れ、301:凸形状図柄、302:一部金属系フィルム、303:一般の色塗り層
Claims (7)
- 被印刷物の一部に適量な粘着剤を、印刷ソフト版の図柄に合わせて塗布する、一番目のインク入れと、
ダイスタンプの押さえ板にあわせ、押さえながら粘着させて、前記被印刷物の粘着剤が塗布された部分の対応部位に対応図柄に基づいてダイスタンプを完成させる、インク入れを改造した、コールドスタンプ装置と、
前記コールドスタンプ装置以降の同一生産ラインで、前記被印刷物にインクを塗布する少なくとも一つ以上のインク入れと、を有し、
前記被印刷物にインクを塗布した後に、前記被印刷物の少なくとも一部分に凸形状図柄を形成する、多色自動印刷装置。 - 前記被印刷物は、吸水性があり、前記一部分に凸形状図柄を持つ、請求項1に記載の、多色自動印刷装置。
- 前記被印刷物の、前記ダイスタンプが行われた部位に、複数の色彩、図柄及び模様が印刷される、請求項1または請求項2に記載の、多色自動印刷装置。
- 前記被印刷物の、前記ダイスタンプが行われた部位以外の部位に、複数の色彩、図柄及び模様が印刷される、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の、多色自動印刷装置。
- 前記ダイスタンプは、前記対応図柄の部分の被印刷物に金属系フィルムを貼り付けて行う、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の、多色自動印刷装置。
- 被印刷物の、印刷ソフト版の図柄に合わせて粘着剤が塗布された部分にダイスタンプが行われた後に、前記部分を含む、前記被印刷物の表面に、所望の色のインクが塗布され、続いて、前記被印刷物の少なくとも一部分に凸形状図柄が形成される、印刷物。
- 前記凸形状図柄は、濃淡、明暗、強弱、或いは浅深の色彩を有する、請求項6に記載の、印刷物。
Publications (1)
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JP3192089U true JP3192089U (ja) | 2014-07-24 |
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