JP3192088U - 太陽光発電装置 - Google Patents

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驥 中村
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Abstract

【課題】農地に適法に設置でき、半陰性又は陰性栽培植物の日差し除け設備としても利用し得る太陽光発電装置において、農薬付着問題及び土埃被り問題を解決する太陽光発電パネルを提供する。【解決手段】矩形状の底面を有し、農地G上に構築される骨組構造体10と、その頂部に設けられた複数の太陽光発電パネル20と、太陽光発電パネルに散水を施す散水設備15とを具備する。骨組構造体は底面の側辺に沿って配置される複数の支柱部材11と、支柱部材間に張り渡された補強梁部材13とから成り、各支柱部材の下端部は農地に埋設される。また、補強梁部材は太陽光発電パネルを着脱自在に固定保持する。散水設備は太陽光発電パネルよりも上方に位置した複数の回転式散水ヘッドを有し、互いに隣接する2つの散水ヘッドによって画定される円形散水領域がオーバーラップして全ての太陽光発電パネルを覆うように適当な間隔で配設される。【選択図】図2

Description

本考案は太陽光発電装置に関し、一層詳しくは農作地に設置される太陽光発電装置に関する。
一般的に、農地法で言う農地に何らかの構造物を勝手に設置することは農地保護のために許されていない。農地法で言う農地に設置されることが許されている構造物として代表的なものは所謂ビニールハウスが挙げられるが、しかしその設置には農地の毀損を最小に抑えるために様々な規制がある。要するに、通常の太陽光発電装置は複数の太陽光発電パネルを固定保持するための支持構造体を有するが、このような支持構造体については、農地法で言う農地に導入することが許容されているものではない。
そこで、複数の太陽光発電パネルを固定保持するための支持構造体として所謂ビニールハウスの骨組構造体を利用することが既に提案されている(実用新案登録文献1)。
実用新案登録第3186560号公報
この文献1に開示された太陽光発電装置は、半陰性野菜や陰性野菜の栽培に用いる日差し除け設備としても利用されるものであって、矩形状の底面を有し、しかも農地上に構築される骨組構造体と、この骨構造体の頂部に設けられた複数の太陽光発電パネルとを具備して成るものである。
骨組構造体はその矩形状の底面の側辺に沿って適宜配置される複数の支柱部材と、これら支柱部材間に適宜張り渡された補強梁部材とから成り、各支柱部材の下端部は農地に所謂ビニールハウスを構築する際の支柱部材の埋設手法と同様な手法で該農地に埋設される。骨組構造体の補強梁部材は太陽光発電パネルを着脱自在に固定保持するために使用され、太陽光発電パネルが骨組構造体の頂部の太陽光透過領域の面積を少なくとも50%以上覆うように該頂部上に配設される。
このような太陽光発電装置を半陰性或いは陰性栽培植物の栽培時に日差し除け設備として農地に設置することにより、その農地を半陰性或いは陰性栽培植物の耕作地として使用し得るだけでなく、太陽光発電装置の設置場所としても使用することが可能となる。
因みに、半陰性栽培植物の代表的なものとしては、苺、ほうれん草、小松菜、蕪、山葵、レタス、春菊、パセリ、馬鈴薯、里芋、生姜、アスパラガスなどが挙げられる。このような半陰性栽培植物は半日(凡そ3ないし4時間)くらいは直射日光があたる所を好み、木漏れ日やレースのカーテン越しの日照が一日中あれば育つことができる。
また、陰性栽培植物の代表的なものとしては、三つ葉、セリ、クレソン、紫蘇、茗荷、ラッキョウ、蕗、韮などが挙げられる。このような陰性栽培植物は直射日光のあたらない半日陰から日陰を好み、一日1ないし2時間の日照でも育つことができる。
なお、半陰性栽培植物及び陰性栽培植物に対して陽性栽培植物があり、その代表的なものとしては、トマト、茄子、ピーマン、西瓜、メロン、胡瓜、キャベツ、人参、薩摩芋、玉葱などが挙げられ、このような陽性栽培植物は一日中(凡そ6時間以上)直射日光があたる所を好み、日陰では育たない。
ところで、野菜栽培に伴う農作業の一つとして農薬(石灰硫黄合剤、ベンレール水和剤、モスミラン水和剤、スプラサイド水和剤、ドーシャスフロアブル等)散布がある。このような農薬散布は太陽光発電装置下の半陰性栽培植物や陰性栽培植物に必要とされるだけでなく、太陽光発電装置の設置場所の近隣の栽培植物にも必要とされる。ここで問題となることは、太陽光発電パネルが農薬散布時に飛散した農薬に晒され、そこに農薬が付着し得るといことである。というのは、太陽光発電パネルに農薬が付着すると、太陽光発電パネルは大きなダメージを受けて早急に劣化するからである。従って、このような問題を回避するためには、農薬散布時には、太陽光発電パネルを例えばビニールシート等で覆う面倒な作業が伴うことになる。
また、農地に設置した太陽光発電装置の別の問題としては、乾燥時期に太陽光発電パネルが土埃等を被り易く、その発電効率が低下するという点が挙げられる。従って、特に乾燥時期には、太陽光発電パネルの面倒な清掃を頻繁に行う必要がある。
従って、本考案の目的は、農地法で言う農地に適法に設置し得るだけではなく、半陰性栽培植物及び陰性栽培植物の育成に用いる日差し除け設備としても利用し得る太陽光発電装置であって、農薬散布時に太陽光発電パネルに対する農薬の付着問題及び太陽光発電パネルの土埃等の被り問題を解決し得る太陽光発電装置を提供することである。
本考案による太陽光発電装置は、農地法で言う農地に設置されるものであって、矩形状の底面を有し、しかも該農地上に構築される骨組構造体と、この骨構造体の頂部に設けられた複数の太陽光発電パネルと、これら太陽光発電パネルに対して必要に応じて散水を施すための散水設備とを具備して成るものである。骨組構造体はその矩形状の底面の側辺に沿って適宜配置される複数の支柱部材と、これら支柱部材間に適宜張り渡された補強梁部材とから成り、各支柱部材の下端部は農地に所謂ビニールハウスを構築する際の支柱部材の埋設手法と同様な手法で該農地に埋設される。また、骨組構造体の補強梁部材は太陽光発電パネルを着脱自在に固定保持するために使用される。散水設備は太陽光発電パネルよりも上方に位置した複数の回転式散水ヘッドを有し、これら回転式散水ヘッドのうち互いに隣接する2つの回転式散水ヘッドによって画定される円形散水領域が互いに部分的にオーバーラップして全ての太陽光発電パネルを覆うように該回転式散水ヘッドが適当な間隔で配設させられる。
本考案による太陽光発電装置においては、好ましくは、太陽光発電パネルが骨組構造体の頂部に規定される太陽光透過領域の面積を少なくとも50%以上覆うように該頂部上に配設される。
また、本考案による太陽光発電装置においては、好ましくは、太陽光発電パネルが太陽光を効率的に受光し得るように傾斜させられる。
更に、本考案による太陽光発電装置においては、好ましくは、太陽光発電パネルの配設が規則性をもって行われる。
一方、本考案による太陽光発電装置においては、太陽光透過領域の全体に太陽光発電パネルが敷き詰められ、該太陽光発電パネルの各々には太陽光透過領域として開口部が形成され、太陽光発電パネルの各々の受光面積に対する該開口部の面積比率が50%以下とされてもよい。
本考案による太陽光発電装置においては、散水設備は太陽光発電パネルよりも上方に位置した複数の回転式散水ヘッドを有し、これら回転式散水ヘッドのうち互いに隣接する2つの回転式散水ヘッドによって画定される円形散水領域が互いに部分的にオーバーラップして全ての太陽光発電パネルを覆うように該回転式散水ヘッドが適当な間隔で配設させられるので、農薬散布時に回転式散水ヘッドから散水し続けることにより、太陽光発電パネルに対する飛散した農薬の付着を防止し、その劣化を阻止することができる。
更に、本考案によれば、乾燥時期に太陽光発電パネルが土埃等を被ったとしても、また太陽光発電パネルが鳥の糞等で汚染された場合でも、散水設備を適宜用いて太陽光発電パネルを容易に清掃することができる。また、本考案による太陽光発電装置が降雪地方に設置される場合には、降雪時に散水設備を稼動することにより、太陽光発電パネル上への積雪を阻止することができるという利点も得られる。要するに、本考案による太陽光発電装置にあっては、その通年を通しての保守管理作業が大幅に軽減されることになる。
更には、本考案によれば、太陽光発電装置下で半陰性栽培植物や陰性栽培植物の育成中、それら植物への水補給のために散水設備を利用することもできる。
は、本考案による太陽光発電装置の第1の実施形態を示す正面図である。 は、図1に示す太陽光発電装置の左側面図である。 は、図1に示す太陽光発電装置の平面図である。 は、図1に示す支柱部材の下端部を農地に埋設した状態で示す部分断面図である。 は、本考案による太陽光発電装置の散水設備で用いる回転式散水ヘッドの拡大頂面図である。 は、本考案による太陽光発電装置の第2の実施形態を示す概略平面図である。 は、本考案による太陽光発電装置の第2の実施形態の変形実施形態を示す概略平面図である。
以下、図1ないし図5を参照して、本考案による太陽光発電装置の第1の実施形態について説明する。
先ず、図1、図2及び図3を参照すると、太陽光発電装置は骨組構造体10を具備し、その底面は図3の平面図から明らかなように矩形状を呈する。骨組構造体10は農地法で言う農地G上に設置され、このとき図1の正面図は南側から観察したものとなる。図3に示すように、骨組構造体10は5対の支柱部材11及び11、11及び11、11及び11、11及び11並びに11及び11から成る。1対の支柱部材11及び11は上述した矩形状の底面の右方側辺(図1において)のコーナ部に配置され、1対の支柱部材11及び11は上述した矩形状の底面の左方側辺(図1において)のコーナ部に配置される。また、その他の3対の112〜4及び112〜4は1対の支柱部材11及び11と1対の支柱部材31及び31との間に上述した矩形状の底面の前後方向側辺(図1において)に沿って等間隔例えば300cmに配置される。
本実施形態においては、支柱部材11の長さは250cmとされ、その他の支柱部材112〜5の長さは300cmとされるが、これら支柱部材111〜5の下端部は50cm程地中に埋設されるので(図4参照)、支柱部材11の地上からの高さは200cmとなり、その他の支柱部材112〜5の地上からの高さは250cmとなる。また、すべての支柱部材111〜5は好ましくは鋼製の中空丸材から形成され、その外径は486mm程度、その肉厚は24mm程度とされる。
骨組構造体10は、また、5対の支柱部材111〜5の各々の一方及び他方の上端部に適当な着脱自在の固定具(図示されない)によって固着された1対の補強側方部材12及び12から成り、本実施形態では、各補強側方部材12も支柱部材111〜5の場合と同様な鋼製の中空丸材から形成される。各補強側方部材12は、その最上母線が該当支柱部材11の上端面と一致するように配置され、このため該最頂母線は支柱部材11の地上からの高さに等しい200cmの高さとなる。
骨組構造体10は、更に、5対の支柱部材111〜5のそれぞれの上端部間に架け渡されて適当な着脱自在の固定具(図示されない)によって固着された5本の補強梁部材13、13、13、13及び13と、1対の補強側方部材12間に架け渡されて適当な着脱自在の固定具(図示されない)によって固着された3本の補強梁部材13、13及び13とから成る。本実施形態においては、補強梁部材13及び13の水平間距離は例えば105cm程度とされ、この水平間距離105cmは補強梁部材13及び13と、補強梁部材13及び13と、補強梁部材13及び13とのそれぞれの水平間距離に等しい。また、本実施形態では、これら補強梁部材131〜8の各々も支柱部材311〜5の場合と同様な鋼製の中空丸材から形成される。
上述したように、本実施形態では、支柱部材112〜5の地上からの高さは250cmとされるので、5本の補強梁部材131〜5の高さ位置は250cmとなり、また補強側方部材12の最上母線が支柱部材31の上端面と一致するので、3本の補強梁部材136〜8の高さ位置は200cmとなり、その高低差については50cmとなる。
本実施形態においては、太陽光発電装置は、更に、骨組構造体10の頂部に設けられた20枚の太陽光発電パネル20を具備し、これら太陽光発電パネル20は図3に示すように5枚ずつ4列に配列される。詳述すると、第1列の5枚の太陽光発電パネル20は2本の補強梁部材13及び13に沿って配列され、該補強梁部材13及び13に適当な着脱自在の固定具(図示されない)によって固着される。また、第2列の5枚の太陽光発電パネル20も2本の補強梁部材13及び13に沿って配列され、該補強梁部材13及び13に適当な着脱自在の固定具(図示されない)によって固着される。同様な態様で、第3列及び第4列のそれぞれの5枚の太陽光発電パネル20も補強梁部材13及び13及び補強梁部材13及び13に沿って配列され、該補強梁部材13及び13及び補強梁部材13及び13に適当な着脱自在の固定具(図示されない)によって固着される。本実施形態においては、各太陽光発電パネル20の寸法形状ついては、その縦幅は約165cmであり、その横幅は約100cmである。
上述したように、補強梁部材131〜5と補強梁部材136〜8との間の高低差50cmであり、また補強梁部材13及び13と、補強梁部材13及び13と、補強梁部材13及び13と、補強梁部材13及び13とのそれぞれの水平間距離は105cm程度とされるので、各太陽光発電パネル20は約24°の角度で南側を仰ぐように傾斜させられる。この傾斜角度については、各太陽光発電パネル20の受光面が効率よく太陽光を受けるために決められるもので、本考案による太陽光発電装置が設置されるべき農地の緯度に応じて調整されることになる。なお、日照角度は四季によっても変化するので、その日照角度変化の平均角度が太陽光発電パネル20の傾斜角度としてもよいし、或いは太陽光発電パネル20の傾斜角度を四季の変化に応じて調整するための角度調整機構、例えば支柱部材112〜5を伸縮させる機構が該支柱部材2〜5に組み込まれてもよい。
また、上述したように、各太陽光発電パネル20の縦幅は約165cmであり、この縦幅の水平面投影距離は、互いに隣接する太陽光発電パネル20の配列間距離に実質的に等しい(図3参照)。ここで、それぞれ5枚の太陽光発電パネル20の配列から成る第1列、第2列、第3列及び第4列の外側輪郭によって囲まれる矩形状領域が骨組構造体10の頂部に規定される太陽光透過領域として定義されると、本実施形態では、その太陽光透過領域の面積は35枚分の太陽光発電パネル20の面積に相当する。しかしながら、実際には、該太陽光透過領域の下辺側には5枚分の太陽光発電パネル20の面積に相当する付加的な太陽光透過領域が存在すると見做すことができるので、該太陽光透過領域に付加的な太陽光透過領域を加えた全体の太陽光透過領域の面積は太陽光発電パネル20の40枚分に相当し、このため全体の太陽光透過領域の50%が計20枚の太陽光発電パネル20によって覆われることになる。従って、本実施形態においては、太陽光発電装置は日照量を実質的に50%に低減させる日差し除け設備として機能するだけでなく太陽光発電をも行い得る。要するに、このような太陽光発電装置によれば、農地法で言う農地で半陰性農作物を栽培しつつ、その農地を利用して太陽光発電を行うことが可能となる。
図4を参照すると、所謂ビニールハウスのクランプ柱の下端部を農地法で言う農地に埋設する埋設手法を用いて支柱部材11の下端部を該農地に埋設した状態が示されている。このような埋設手法の例においては、ボイド管と呼ばれる鋼製円筒管14と、鋼製円筒管14の内径に等しい外形を持つ円形鋼板14が使用される。
上述したように、本実施形態では、支柱部材11の下端部50cmが埋設されるので、農地に50cmよりも少し深く、しかも鋼製円筒管14の外径よりも大きな円形穴が掘られ、その底部の中央に円形鋼板14が置かれる。次いで、鋼製円筒管14が円形穴に入れられ、このとき鋼製円筒管14の底部開口は円形鋼板14でもって塞がれる。次に、支柱部材11の下端部が鋼製円筒管14の中心に立てられた後に適当な骨材と共に生コンクリートが円形穴に流し込まれてコンクリートブロック14とされる。次いで、コンクリートブロック14が完全に固まって安定した後、支柱部材11の適当な鋼製帯環14が装着され、一方アンカーボルト14が支柱部材11から適当な距離だけ離れた個所に打設される。続いて、鋼製帯環14とアンカーボルト14との間に補強ワイヤ14が緊張状態で張られる。
このような埋設手法により、所謂ビニールハウスのクランプ柱の下端部が農地に埋設されると、該ビニールハウスは風速60mまでの強風にも耐え得ると言われており、このため太陽光発電装置についても同様な耐風強度が得られることになる。なお、図4に示すような支柱部材11の埋設手法は一例を示すものであり、それは所謂ビニールハウスの製造会社毎に多少異なるが、支柱部材(11)の下端部をコンクリートブロック14と共に埋設して該支柱部材(11)をアンカーボルト(14)と補強ワイヤ(14)とで緊張状態で支えるという基本構造はいずれの製造会社でも同様である。
再び、図1を参照すると、太陽光発電装置は、更に、参照番号15で全体的に示す散水設備15を具備する。本実施形態では、散水設備15は、農地Gに敷設された水平給水管15と、この水平給水管15の内側端部(太陽光発電装置に対して)に接続され、かつ太陽光発電パネル20の配設レベルよりも超える長さを持つ直立給水管15と、この直立給水管15の上端部に回転自在に接続された回転式散水ヘッド15とから成り、これら構成要素は第1の組を構成する。なお、図1では省略されているが、水平給水管15の外側部は給水タンク(図されない)まで延在して、その端部は給水タンクに接続される。
図2及び図3から明らかなように、散水設備15は、更に、同様な構成のもう一組の水平給水管15、直立給水管15及び回転式散水ヘッド15から成り、これら構成要素は第2の組を構成する。なお、図2では、直立給水管15及び回転式散水ヘッド15だけを見ることができ、また図3では、回転式散水ヘッド15だけを見ることができる。
図5を参照すると、回転式散水ヘッド15は拡大頂面図として図示され、円形横断面を持つ中空ヘッド本体部153Aと、この中空ヘッド本体部153Aから直径方向に突出させられ、かつその中空内部と連通させられた1対の短管部153B及び153Bと、この1対の短管部153B及び153Bのそれぞれの先端部から該中空ヘッド本体部153Aの接線方向にしかも互いに反対方向に突出させられた1対の散水ノズル153C及び153Cとから成る。
かくして、加圧水が上述した給水タンクから水平給水管15及び直立給水管15を通して中空ヘッド本体部153Aに流入させられると、加圧水は1対の短管部153B及び153Bを経てそれぞれの散水ノズル153C及び153Cから噴出させられる。このような加圧水噴出時、1対の散水ノズル153C及び153Cは上述したように1対の短管部153B及び153Bのそれぞれの先端部から中空ヘッド本体部153Aの接線方向にしかも互いに反対方向(図5において)に突出させられているので、回転式散水ヘッド15は反時計方向の回転力を受けて回転させられることになる。要するに、回転式散水ヘッド15は水を散水しつつ回転させられるので、回転式散水ヘッド15により、そこを中心とする円形散水領域が画定されることになる。
上述したように、本実施形態では、直立給水管15は太陽光発電パネル20の配設レベルよりも超える長さを持つので(図1及び図2)、回転式散水ヘッド15は必然的に太陽光発電パネル20の配設レベルよりも上方に位置させられる。勿論、その理由は、農薬の散布時に飛散した農薬が太陽光発電パネルに付着するのを防止するためであり、また太陽光発電パネル20が土埃等を被った際にそれを散水により清掃するためである。従って、2つの回転式散水ヘッド15によって互いに協働して画定される円形散水領域には20枚の全ての太陽光発電パネル20に含まれるようにしなければならない。これを保証保障するためには、2つの回転式散水ヘッド15によって画定される円形散水領域に所定の大きさを与えるだけでなく、2つの回転式散水ヘッド15を適正な間隔で配置することが必要となる。円形散水領域の大きさを決定するための主なパラメータは加圧水の流量及び回転式散水ヘッドの高さ位置であり、また2つの回転式散水ヘッド15の適正な間隔を決定するためのファクタは太陽光発電パネル20の配設形態である。本実施形態においては、図1、図2及び図3に示すように、2つの回転式散水ヘッド15によって得られた円形散水領域の大きさに基づいて、一方の直立給水管15は第2列の5枚の太陽光発電パネル20のうち中央の太陽光発電パネル20の前方縁の中心に接するように配置され、また他方の直立給水管15は第4列の5枚の太陽光発電パネル20のうち中央の太陽光発電パネル20の前方縁の中心に接するように配置されている。
次に、図6を参照すると、本考案による太陽光発電装置の第2の実施形態を説明する。
第2の実施形態では、太陽光発電装置は、図1、図2及び図3に図示した太陽光発電装置を1ユニットとして定義したとき、計6ユニットから成るものとして構成される。即ち、この第2の実施形態では、6ユニットが3×2のマトリックス状に配置されている。図2では、120(6×20)枚の太陽光発電パネル20の配置だけが示され、その他の構成要素は省かれている。また、12個の回転式散水ヘッド15の配置個所がシンボル “▲”で表されている。更に、各回転式散水ヘッド15によって画定される円形散水領域が参照番号16で示されている。
図6から明らかなように、12個の円形散水領域16のうちの互いに隣接する2つの円形散水領域16はオーバーラップして、120枚の全ての太陽光発電パネル20は円形散水領域16によって覆われている。
図7を参照すると、図6に示した第2の実施形態の変形実施形態が概略平面図として図示されている。この変形実施形態は、第2の実施形態に16枚の太陽光発電パネル20を追加したものに相当する。即ち、第2の実施形態では、第1ないし第8の横方向パネル列にはそれぞれ15枚の太陽光発電パネル20が含まれるが、図7に示す変形実施形態では、第1ないし第8の横方向パネル列にはそれぞれ2枚ずつ太陽光発電パネル20が追加される。要するに、図7に示す変形実施形態では、第1ないし第8の横方向パネル列のそれぞれは計17枚の太陽光発電パネル20によって構成される。図7では、136(17×8)枚の太陽光発電パネル20の配置だけが示され、その他の構成要素は省かれている。図6に示す第2の実施形態の場合と同様に、12個の回転式散水ヘッド15の配置個所がシンボル “▲”で表されているが、上述した16枚の太陽光発電パネル20の追加に伴って12個の回転式散水ヘッド15の配置個所は第2の実施形態の場合とは異なる。また、第2の実施形態の場合同様に、各回転式散水ヘッド15によって画定される円形散水領域が参照番号16で示されている。
図7から明らかなように、12個の円形散水領域16のうちの互いに隣接する2つの円形散水領域16はオーバーラップして、136枚の全ての太陽光発電パネル20は円形散水領域16によって覆われている。要するに、上述した16枚の太陽光発電パネル20の追加に伴って、12個の回転式散水ヘッド15の配置個所を適当に調整することにより、136枚の全ての太陽光発電パネル20を円形散水領域16で覆うこと可能となる。
勿論、第2の実施形に追加し得る太陽光発電パネル20の枚数については、回転式散水ヘッド15により得られる円形散水領域16の大きさによって制限を受けことになるが、その場合には、回転式散水ヘッド15の数を増加することにより対処可能である。
以上で説明した第1及び第2の実施形態では、太陽光発電パネル20は同じ寸法形状を持つものとされているが、横幅の異なった複数種の太陽光発電パネルが用いられてもよい。このような複数種の太陽光発電パネルを適当に選択して適宜配置することにより、太陽光発電装置で得られる日照量を育成すべき半陰性栽培植物や陰性栽培植物の種類に応じて微細に調整してもよい。
また、太陽光発電パネル20としてそこに開口部を形成したものを用いてもよく、このような太陽光発電パネルは太陽光透過領域の全体に敷き詰められることになる。勿論、この場合には、各太陽光発電パネル20の受光面積に対する該開口部の比は50%以下とされる。
更には、本考案による太陽光発電装置を設置した農地が休耕地とされる場合には、骨組構造体10の頂部に規定される太陽光透過領域の全体を覆うように太陽光発電パネルを敷き詰めてもよく、この場合には発電量については最大2倍まで増大すること可能である。
以上で説明した太陽光発電装置において、骨組構造体10の種々の構成部材については、所謂ビニールハウスの製造会社から入手可能であり、これら既成の構成部材を利用することにより、骨組構造体10を安価に構成することが可能である。
10 骨組構造体
111〜5・311〜9 支柱部材
12・321〜5 補強側方部材
131〜8・331〜12 補強梁部材
14 鋼製円筒管
14 円形鋼板
14 コンクリート
14 鋼製帯環
14 アンカーボルト
14 補強ワイヤ14
15 散水設備
15 水平給水管
15 直立給水管
14 回転式散水ヘッド
143A 中空ヘッド本体部
153B 短管部
153C 散水ノズル
20 太陽光発電パネル

Claims (5)

  1. 農地法で言う農地に設置される太陽光発電装置であって、
    矩形状の底面を有し、しかも前記農地上に構築される骨組構造体と、この骨構造体の頂部に設けられた複数の太陽光発電パネルと、これら太陽光発電パネルに対して必要に応じて散水を施すための散水設備とを具備して成る太陽光発電装置において、
    前記骨組構造体はその矩形状の底面の側辺に沿って適宜配置される複数の支柱部材と、これら支柱部材間に適宜張り渡された補強梁部材とから成り、前記各支柱部材の下端部は前記農地に所謂ビニールハウスを構築する際の支柱部材の埋設手法と同様な手法で該農地に埋設され、
    前記骨組構造体の補強梁部材は前記太陽光発電パネルを着脱自在に固定保持するために使用され、
    前記散水設備は前記太陽光発電パネルよりも上方に位置した複数の回転式散水ヘッドを有し、これら回転式散水ヘッドのうち互いに隣接する2つの回転式散水ヘッドによって画定される円形散水領域が互いに部分的にオーバーラップして全ての太陽光発電パネルを覆うように該回転式散水ヘッドが適当な間隔で配設させられることを特徴とする太陽光発電装置。
  2. 請求項1に記載の太陽光発電装置において、
    前記太陽光発電パネルが前記骨組構造体の頂部に規定される太陽光透過領域の面積を少なくとも50%以上覆うように該頂部上に配設されることを特徴とする太陽光発電装置。
  3. 請求項1又は2に記載の太陽光発電装置において、前記太陽光発電パネルが太陽光を効率的に受光し得るように傾斜させられることを特徴とする太陽光発電装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の太陽光発電装置において、前記太陽光発電パネルの配設が規則性をもって行われることを特徴とする太陽光発電装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の太陽光発電装置において、前記太陽光透過領域の全体に前記太陽光発電パネルが敷き詰められ、前記太陽光発電パネルの各々には太陽光透過領域として開口部が形成され、前記太陽光発電パネルの各々の受光面積に対する該開口部の面積比率が50%以下とされることを特徴とする太陽光発電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111342745A (zh) * 2020-04-23 2020-06-26 张勇军 一种顶棚式光伏道路

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