JP3191870U - 経過時間管理用の時間表示装置 - Google Patents

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潤 花岡
洋一 小平
和義 渡辺
武志 岩垂
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Abstract

【課題】多数の人の開始時刻にバラツキがあっても、順次開始から終了までの予め定められた時間を視覚的に容易に計測することができ、しかも、1台の装置で多数の人が利用可能な経過時間管理用の時間表示装置を提供する。
【解決手段】経過時間管理用の時間表示装置は、外形を時間管理する項目に図形化した形状に形成され、円環状に複数個の指標2を配列した固定表示板1と、指標の一つを露出させる窓部6が指標を通過するように設けられると共に指標と同心円に回転する回転板5と、回転板と同軸かつ高速で回転するとともに、時間管理項目として用いる器具を模した形状に形成した動作表示体7と、固定表示板1の裏面側に設けられ、回転板及び動作表示体を所定時間で回転させる駆動ムーブメントとを備え、窓部6が所定の指標2を露出したときを起点として、回転板が1周して再び同じ指標を露出することにより所定の時間が経過したことを表示する。
【選択図】図1

Description

本考案は、所定の管理すべき時間が経過したことを使用者に知らせるための経過時間表示装置に関する。
一般に、歯みがきは予防歯科として大切なものであり、歯に付いた細菌の塊である歯垢を除去するために、1回の歯みがき時間は最低3分が必要であると推奨している。この3分の歯みがき時間は意外に長く、時計やタイマー等で測ることを勧めている。また、この種のタイマーとしては、例えば、実開平6−41540号公報(特許文献1)に示すような、歯ブラシ本体にタイマーを内蔵させ、設定時間が経過したときに電子音を発生させるものや、実開平5−82321号公報(特許文献2)に示すような、歯ブラシホルダーにタイマー機能を備えたデジタルウォッチを取り付け、歯ブラシの取外し操作によりタイマーをスタートさせて歯みがき時間を表示するものが提案されている。
実開平6−41540号公報 実開平5−82321号公報
幼稚園や小学校、あるいは育児施設等で多数の幼児や児童に対して、正しい方法によって歯みがき習慣を付ける場合、幼児や児童は一斉に歯みがきを始めることが少なく、指導者が号令しても開始するまでに数分以上のバラツキが生じ、開始時刻が各々異なることがある。ところが、特許文献1、2に示されたタイマー、あるいは、時計やストップウオッチは1台のため、号令によってスタートさせても、遅れて始めた幼児や児童は、歯みがき時間が所定の時間よりも短くなり、正しい歯みがきができない問題がある。また、特許文献1、2に示されたようなタイマーを人数分揃えることは、各施設等においては多額の費用が必要になることから、実際には歯みがき用タイマーが実用に供されていないのが実情である。
そこで、本考案の目的は、この問題を解決し、多数の人の開始時刻にバラツキがあっても、順次開始から終了までの予め定められた時間を視覚的に容易に計測することができ、しかも、1台の装置で多数の人が利用可能な経過時間管理用の時間表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本考案による経過時間管理用の時間表示装置は、外形を時間管理する項目に図形化した形状に形成され、円環状に複数個の指標を配列した固定表示板と、上記指標の一つを露出させる窓部が上記指標を通過するように設けられると共に上記指標と同心円に回転する回転板と、上記回転板と同軸かつ高速で回転するとともに、上記時間管理項目として用いる器具を模した形状に形成した動作表示体と、上記固定表示板の裏面側に設けられ、上記回転板及び動作表示体を所定時間で回転させる駆動ムーブメントとを備え、上記回転板の上記窓部が上記固定表示板の所定の上記指標を露出したときを起点として、上記回転板が1周して再び同じ上記指標を露出することにより所定の時間が経過したことを表示することを要旨としている。
さらに、本考案の経過時間管理用の時間表示装置は、時間管理する項目が歯みがき時間であり、上記固定表示板が歯を図形化した形状に形成され、上記動作表示体に少なくとも一部を歯みがきに用いる歯ブラシを模した形状に形成することにより、歯みがき用タイマーとして使用することが望ましい。
本考案の経過時間管理用の時間表示装置によれば、外形が時間管理する項目に図形化した形状に形成され、さらに、動作表示体を時間管理項目として用いる器具に模した形状に形成されているので、幼稚園や小学校、あるいは育児施設等の幼児や児童であっても、使用目的を容易に理解させることができ、正しい指導や教育が可能となる。また、固定表示板には、複数個の指標が円環状に配列され、この指標と同心円に回転する回転板には、上記指標の一つを露出させる窓部が設けられているので、駆動ムーブメントによって回転板が回転するとき、開始時には、窓部に露出された指標を目視して起点とし、回転板が1回転して再び窓部に露出された同じ指標を目視したときを終了時とすることにより、予め定められた経過時間を視覚的に容易に計測することができる。これは多数の人が利用する場合でも同様であり、各々の人が、窓部に露出された指標を起点として開始し、回転板が1回転して再び窓部に同じ指標が露出したときを終了することにより、各々の人が所定の経過時間を視覚的に計測することができる。
また、固定表示板を図形化した歯の形状に形成し、動作表示体に歯ブラシを模した形状を形成することにより、幼稚園や小学校、あるいは育児施設等の幼児や児童が、個別に開始から終了時を把握して、所定の正しい歯みがき時間を認識することができる。これにより、集団であっても全員に対して所定の時間歯みがきを行うことが可能となる
本考案による経過時間管理用の時間表示装置は、外形を時間管理する項目に図形化した形状に形成され、円環状に複数個の指標を配列した固定表示板と、上記指標の一つを露出させる窓部が上記指標を通過するように設けられると共に上記指標と同心円に回転する回転板と、上記回転板と同軸かつ高速で回転するとともに、上記時間管理項目として用いる器具を模した形状に形成した動作表示体と、上記固定表示板の裏面側に設けられ、上記回転板及び動作表示体を所定時間で回転させる駆動ムーブメントとを備え、上記回転板の上記窓部が上記固定表示板の所定の上記指標を露出したときを起点として、上記回転板が1周して再び同じ上記指標を露出することにより所定の時間が経過したことを表示する。
以下、図面に基いて本考案の好適な実施例について説明する。図1は、本考案による経過時間管理用の時間表示装置を示す平面図である。この実施例においては、1回の歯みがきに必要な時間を視覚的に表示するための時間表示装置について説明する。固定表示板1は、例えば、プラスチック板や木製板、或いは、段ボールによって円盤上に形成され、外形を図形化した歯の形状に形成している。この固定表示板1の形状は、時間表示装置が歯みがき時間を時間管理する項目としているため、歯みがきの対象である歯を図形化した形状としている。さらに、固定表示板1の表面には、図2に示すように、6個の指標2が円環状に等角度で配列されている。
固定表示板1の裏面には、図4に示すように、駆動ムーブメント3が配設され、固定表示板1に穿設された透孔1aから、回転軸4を表面側に突出させている。回転軸4は、2重構造となっていて、外側の筒状軸が一般の時計における分針駆動用の軸に相当し、内側の軸が一般の時計における秒針駆動用の軸に相当する。駆動ムーブメント3の構成としては、一般に周知の時計用の構成と同様であり、詳細な説明は省略するが、周知の時計と相違する点は、外側の筒状軸が、例えば3分、5分、10分等の予め設定された所定の時間で1周するように設定されていることである。また、内側の軸については、周知の時計と同様に1分で1周するように設定しても良いが、これに限らず、少なくとも外側の筒状軸よりも高速で回転するように設定されている。なお、駆動ムーブメント3は、電気的に回転駆動する同期モータ、或いは、ゼンマイを駆動源とするオルゴールが好ましい。
固定表示板1の表面には、図2に示すように、回転板5が回転軸4の外側の筒状軸の上端に載置固定されている。回転板5は、図3に示すように、指標2の一つを露出させるための窓部6が設けられている。図1に示す実施例においては、窓部6として、回転板5の一部を半円状に切開している。そして、窓部6は、指標2を通過する位置に設けられ、指標2の一つを露出させ、他の指標2は遮蔽するようにしている。このため、駆動ムーブメント3の回転駆動によって回転板5が回転すると、窓部6から1個の指標2が順次1個づつ露出される。
回転板5の上面側には、図1及び図3に示すように、動作表示体7が回転軸4の内側の軸の上端に載置固定されている。動作表示体7は、図示のように、中央が円盤状に形成され、外周から歯ブラシを模したブラシ部分と柄の形状が突出形成されている。中央の円盤状部分の中心には、駆動ムーブメント3の内側の軸に取り付けられている。このように、回転板5と同軸に設けられた動作表示体7は、回転板5よりも高速で回転し、幼児や児童等の利用者が視覚的に経過時間表示装置の動作状態を確認できるようにしている。また、動作表示体7に歯ブラシを模した形状を形成することにより、上述した固定表示板1の形状とともに、歯みがきに必要な時間を表示するためのものであることを視覚的に表している。
次に、本考案による経過時間管理用の時間表示装置の動作について歯みがきを例として、図5によって説明する。経過時間表示装置の回転板5は、駆動ムーブメント3の回転駆動によって1周を3分で矢示の時計方向に回転している。幼稚園や小学校、あるいは育児施設等で多数の幼児や児童に対して、保育士や指導者が歯みがきを開始するよう指示する。このとき、幼児や児童が図5(A)に示す回転板5を目視する。回転板5には指標2の一個を露出させるための窓部6が設けられているので、固定表示板1の表面に配列された指標2の一個が露出されている。幼児や児童は、この指標2を目視して記憶する。その後、図5(B)に示すように回転板5が回転し、やがて図5(C)に示す位置まで回転した後、再び図5(A)に示す位置まで回転し、歯みがきを開始したときの指標2が露出される。この時点で3分が経過し、幼児や児童は歯みがきを終了する。
一方、幼児や児童の中には、保育士や指導者の指示から遅れて開始する者がいる。この場合は、開始したときに、図5(B)に示す位置で指標2が回転板5の窓部6から露出しているので、この指標2を目視して記憶する。そして、回転板5が1回転して再び同じ指標2が露出したときに歯みがきを終了すれば良い。
また、この間、回転板5と同軸に設けられた動作表示体7が回転板5よりも高速で回転し、経過時間表示装置が動作中であることを示している。この動作表示体7には、時間管理項目として用いる歯ブラシに模した形状に形成されているので、歯みがきを楽しみながら行うことができ、このため、正しい指導や教育が可能となる。
以上、本考案を実施例に基づき具体的に説明したが、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。例えば、上述した実施例においては、回転板が1周する時間を3分とした例を示したが、駆動ムーブメントの設定によって必要な時間に設定することができる。また、指標を文字、記号、イラスト等に変更してもよい。さらに、固定表示板や回転板を平板状に形成した例を示したが、略皿状に形成する等、立体的に構成しても良い。
本考案は、種々の経過時間を多数の人が認識するための経過時間表示装置に適用可能である。
本考案による経過時間表示装置を示す平面図である。 図1に示す経過時間表示装置の固定表示板を示す平面図である。 図1に示す経過時間表示装置の動作表示体を示す平面図である。 図1に示す経過時間表示装置を示す断面図である。 (A)(B)(C)は、経過時間表示装置の動作を示す説明図である。
1 固定表示板
2 指標
3 駆動ムーブメント
5 回転板
6 窓部
7 動作表示体
8 表示具

Claims (2)

  1. 外形を時間管理する項目に図形化した形状に形成され、円環状に複数個の指標を配列した固定表示板と、
    上記指標の一つを露出させる窓部が上記指標を通過するように設けられると共に上記指標と同心円に回転する回転板と、
    上記回転板と同軸かつ高速で回転するとともに、上記時間管理項目として用いる器具を模した形状に形成した動作表示体と、
    上記固定表示板の裏面側に設けられ、上記回転板及び動作表示体を所定時間で回転させる駆動ムーブメントとを備え、
    上記回転板の上記窓部が上記固定表示板の所定の上記指標を露出したときを起点として、上記回転板が1周して再び同じ上記指標を露出することにより所定の時間が経過したことを表示する経過時間管理用の時間表示装置。
  2. 時間管理する項目が歯みがき時間であり、上記固定表示板が歯を図形化した形状に形成され、上記動作表示体に少なくとも一部を歯みがきに用いる歯ブラシを模した形状に形成された請求項1に記載の経過時間管理用の時間表示装置。
JP2014002588U 2014-04-28 経過時間管理用の時間表示装置 Expired - Lifetime JP3191870U (ja)

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JP3191870U true JP3191870U (ja) 2014-07-17

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