JP3191759U - 卓球練習具 - Google Patents
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Abstract
【課題】通常の打撃練習をはじめ、エッジボールやネットインボールの返球練習等の、特別な練習にも使用可能な、簡易な構成の卓球練習具を提供する。【解決手段】傾斜ガイド2、支柱3及び反撥支持台4とから成り、傾斜ガイド2は、互いに平行に配置された一対の断面矩形のレール8を備え、傾斜ガイドの上端側は支柱3で支持されており、傾斜ガイドの下端側は反撥支持台4で支持されており、傾斜ガイドの上端から供給された卓球用ボール12は、一対のレール8のそれぞれと点接触して転動落下し、反撥支持台4に衝突し撥ねられて前方斜め上方に送られる。卓球用ボールが送り出される角度を調整するために、支柱を伸縮自在とするとともに、傾斜ガイドを支柱及び反撥支持台に回転可能に取り付ける構造とするのが好ましい。【選択図】図1
Description
本考案は、卓球の打撃練習(例えば、通常の返球練習、エッヂボールやネットインボールの返球練習等)に使用される卓球練習具に関する。
従来、前側及び後側の支柱によって傾斜した状態で支えられ、円筒状ガイド部材を有し、卓球台の上に載置してエッヂボールやネットインボールの返球の練習をするのに適した卓球練習具は知られている(特許文献1、図1参照)。
この卓球練習具は、エッヂボールの返球を練習するときには、卓球練習具は、そのボール出口が卓球台のエッヂに臨むようにして位置決めされ、ネットインボールの返球を練習するときには、卓球練習具は、そのボール出口がネットの上端縁に臨むようにして位置決めされて使用される。
上記特許文献1に記載の卓球練習具は、卓球用ボールを円筒状ガイド部材内でガイドさせて転動落下させる構成であるから、卓球用ボールは、転動落下する際に、円筒状ガイド部材内の底面、側面等、面接触する部分が多いので、その転動落下の速度が減じられる。
また、上記特許文献1に記載の卓球練習具は、エッヂボールの返球を練習するときには、卓球練習具は、そのボール出口が卓球台のエッヂに臨むようにして位置決めされ、ネットインボールの返球を練習するときには、卓球練習具は、そのボール出口がネットの上端縁に臨むようにして位置決めされて使用される。要するに、エッヂボールの返球やネットインボールの返球等の、特別な練習には、適宜移動して利用できるが、通常の打球練習には、必ずしも向いていない。
本考案は、上記従来の卓球練習具の問題を解決することを目的とし、通常の打球練習をするために適切であるとともに、エッヂボールの返球やネットインボールの返球等の特別な練習にも使用可能な、簡易な構成の卓球練習具を実現することを課題とする。
本考案は上記課題を解決するために、傾斜ガイド、支柱及び反撥支持台とから成る卓球練習具であって、傾斜ガイドは、互いに平行に配置された一対の断面矩形のレールを備え、傾斜ガイドの上端側は支柱で支持されており、傾斜ガイドの下端側は反撥支持台で支持されており、傾斜ガイドの上端から供給された卓球用ボールは、一対のレールと点接触して転動落下し、反撥支持台に衝突し撥ねられて前方斜め上方に送られる構成であることを特徴とする卓球練習具を提供する。
傾斜ガイドは、伸縮自在とすることで、その上端の高さを調節できる構成としてもよい。
支柱は伸縮自在であり、かつ傾斜ガイドを支柱及び反撥支持台に回転可能に取り付けられていることにより、支柱を伸縮することで、傾斜ガイドの上端の高さを調節できる構成としてもよい。
反撥支持台の上面は、水平又は傾斜した平坦面であるとしてもよい。
本考案に係る卓球練習具によれば、通常の打球練習を効果的にできるとともに、エッヂボールの返球やネットインボールの返球等の、特別な練習にも使用可能である。
本考案に係る卓球練習具を実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
本考案に係る卓球練習具の実施例を、図1〜図3において説明する。この実施例の卓球練習具1は、図1(a)、(b)に示すように、傾斜ガイド2と、支柱3と、反撥支持台4と、から構成されている。
傾斜ガイド2は、その後端部は支柱3の頂部に固定されており、その前端部は反撥支持台4の上に載置されて固定され、全体として前方(卓球練習者から見て手前側)に向けて低くなるように傾斜した構成である。
傾斜ガイド2は、木材、合成樹脂、金属、無機材等の材料で形成され、図1(c)に示すように、長細い基板7と、基板7上に取り付けられ互いに平行に配列された一対の断面矩形のレール8と、から構成される。一対のレール8は、断面矩形の角材等が用いられる。
平行に設けられた一対のレール8の互いに間隔dは、図1(d)に示すように、互いに対抗する内側の角部9で卓球用ボール12を点接触させながら転動落下させるのに適した寸法とする。
図示はしないが、傾斜ガイド2において、少なくとも一対のレール8を、例えば入れ子式にして伸縮自在とし、上端をさらに上方に伸ばせるように調節可能な構成としてもよい。このような構成とすると、傾斜ガイド2の上端の高さが調節でき、卓球用ボール12の転動落下の速度を変えることが可能となる。
反撥支持台4は、傾斜ガイド2の下端を載置して固定するとともに、傾斜ガイド2によってガイドされて落下してきた卓球用ボール12を衝突させ反撥させて、前方斜め上方に跳ね上げて送るものである。
反撥支持台4は、卓球用ボール12が反撥する材料であれば、木材、合成樹脂、金属、無機材等、いずれの材料で形成されてもよく、矩形のブロック状に形成されている。反撥支持台4における卓球用ボール12が衝突する上面は、水平な平面に形成されている。
反撥支持台4の上面13における左右方向の寸法x及び前後方向の寸法yは、反撥支持台4の上面13に転動落下してきた卓球用ボール12が衝突する広さを備えるように設計する。
具体的には、左右方向の寸法xは、卓球用ボール12の直径程度の長さ以上であればよく、前後方向の寸法yは、卓球用ボール12が一対のレール8の下端から転がり落ちて衝突する程度の長さに、傾斜ガイド2の下端から前方に張り出している必要がある。
しかし、卓球用ボール12が一対のレール8を転動する際に、若干の横ぶれや、撥ねあがり等が生じる点を考慮して、反撥支持台4の上面13の左右方向の寸法x及び前後方向の寸法yは、余裕を持って大きめに設計することが好ましい。
この反撥支持台4の上面13は、水平でなくても前後方向のいずれか、又は左右方向のいずれかに向けて上下に、若干低く又は高くなるような傾斜面にする構成であってもよい。このような傾斜面とすることで、卓球用ボール12が反撥後に進む上方への角度や左右方向への角度を変えることが可能である。
また、反撥支持台4の上面13を平面ではなく凹凸面とすることで、反撥後の卓球用ボール12の進む方向をランダム(不規則)にして、練習者に跳ね上がり方向が予測できないランダム球の打撃練習させることも可能である。さらに、反撥力(反撥係数)の異なる材料から成る反撥支持台4を複数設け、変えてもよい。
このように反撥支持台4の上面13が傾斜したり、或いは反撥力(反撥係数)の異なる材料から成る反撥支持台4は、いろいろな種類を複数設け、適宜、傾斜ガイド2の下端に着脱して付け替え可能な構成とすれば、練習目的や練習メニューに応じて多様な練習が可能となる。
傾斜ガイド2の傾斜角度θは、35°〜50°程度であり、実証的に使用してみると、通常の打球練習では、θは40°程度が好ましい。
この傾斜角度θは、練習目的に応じて最適な角度とすればよい。例えば、反撥支持台4から卓球用ボール12を高く上げて、それを直に打つ或いは一度卓球台14でバウンドさせる場合は、傾斜角度θを大きくする。その逆に、反撥支持台4から卓球用ボール12を低く上げて、それを直に打つ或いは一度卓球台14でバウンドさせる場合は、傾斜角度θを小さくする。
そのために、支柱3を、例えば入れ子式で伸縮自在とするとともに、傾斜ガイド2の上端及び下端を支柱3及び反撥支持台4へ、上下方向に回動可能に取り付ける構成としてもよい。
(作用)
上記構成の卓球練習具1の作用について、その使用を通して、以下に説明する。卓球練習具1を使用して通常の返球のための打撃練習をする時は、図2に示すように、卓球練習具1を卓球台14上に載置する。練習者は、通常の練習のように卓球台14に向かう。
上記構成の卓球練習具1の作用について、その使用を通して、以下に説明する。卓球練習具1を使用して通常の返球のための打撃練習をする時は、図2に示すように、卓球練習具1を卓球台14上に載置する。練習者は、通常の練習のように卓球台14に向かう。
トレーナ等は、複数の卓球用ボール12をバッグ、バケツ等に入れて、傾斜ガイド2の上端において、一つづつ一対のレール8におく(図1(d)、図2のイ参照)。すると、卓球用ボール12は、図2に示すように、一対のレール8の内側の角部9に点接触して転動し落下する(図1(d)、図2のイ参照)。
そして、卓球用ボール12は、傾斜ガイド2の下端において転がり落ちてから反撥支持台4の上面13に衝突し(図2のロ参照)、反撥して前方の斜め上方へ跳ね上がり、送り出される。
練習者は、このように斜め上方に送り出された状態(図2のハ参照)の卓球用ボール12を、直接打ってもよいし、或いは、斜め上方に送り出されてからさらに卓球台14上でワンバウンドした状態(図2aのニ参照)の卓球用ボール12を打ってもよい。このような打撃のタイミングは、それぞれ練習目的に応じて行えばよい。
このように、卓球用ボール12が反撥後に送り出される角度αは、傾斜ガイド2の傾斜角度θ、傾斜ガイド2にガイドされて転動落下する卓球用ボールの落下速度、反撥支持台の反撥係数(反撥度)等のパラメータによって変わる。従って、角度αを調整するためには、上記パラメータを調整すればよい。例えば、θを40°として、αを40°とするように調整する等である。
例えば、卓球用ボール12が送り出される角度αを調整するためには、前記したとおり、支柱3を伸縮自在とするとともに、傾斜ガイド2の上端及び下端を支柱3及び反撥支持台4へ上下方向に回転可能に取り付ける構造とすることで、傾斜ガイド2の傾斜角度θや傾斜ガイド2の上端の高さhを変えられるようにすればよい。
これによって、傾斜ガイド2の上端の高さhを変えて、卓球用ボール12の落下速度を変えたり、傾斜ガイド2の傾斜角θを変更可能とすることで、卓球用ボール12が送り出される角度αや高さを変えることが可能となる。
なお、前記したとおり、傾斜ガイド2の少なくとも一対のレール8を、例えば入れ子式にしてその長手方向に伸縮自在とすることで、傾斜ガイド2の上端の高さhを変えて、卓球用ボール12の落下速度を変えることで、卓球用ボール12が送り出される角度αや高さを変えることが可能となる。
卓球台のエッジに当るエッヂボールの打撃練習をするときには、卓球練習具1は、図3(a)に示すように、反撥支持台4から跳ね上がった卓球用ボール12が、卓球台14のエッヂ17辺りに当たるように、卓球台14上に位置決めして載置すればよい。
また、ネットに当たって返球されたネットインボールの打撃練習をするときには、卓球練習具1は、図2(b)に示すように、反撥支持台4から跳ね上がった卓球用ボール12が、ネット18の上縁辺りに当たるように、卓球台14上に位置決めして載置すればよい。
以上、本考案に係る卓球練習具を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本考案はこのような実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
本考案に係る卓球練習具は上記のような簡単な構成であるから、卓球台上に載置して使用する卓球練習場での卓球練習具としてだけでなく、家庭においてテーブル上に載置して使用する個人用の卓球練習具としても適用可能である。
また、傾斜ガイドの上端への卓球用ボールの供給を自動化する自動卓球用ボール供給機を設ければ、卓球練習場での卓球練習具としてだけでなく、野球の打撃練習のためのバッティングセンターと同様に街の卓球練習センターとしても展開可能である。
1 卓球練習具
2 傾斜ガイド
3 支柱
4 反撥支持台
7 傾斜ガイドの基板
8 傾斜ガイドのレール
9 一対のレールの互いに対抗する内側の角部
12 卓球用ボール
13 反撥支持台の上面
14 卓球台
17 卓球台のエッジ
18 ネット
2 傾斜ガイド
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17 卓球台のエッジ
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Claims (5)
- 傾斜ガイド、支柱及び反撥支持台とから成る卓球練習具であって、
傾斜ガイドは、互いに平行に配置された一対の断面矩形のレールを備え、傾斜ガイドの上端側は支柱で支持されており、傾斜ガイドの下端側は反撥支持台で支持されており、
傾斜ガイドの上端から供給された卓球用ボールは、一対のレールと点接触して転動落下し、反撥支持台に衝突し撥ねられて前方斜め上方に送られる構成であることを特徴とする卓球練習具。 - 傾斜ガイドは、伸縮自在とすることで、その上端の高さを調節できる構成であることを特徴とする請求項1に記載の卓球練習具。
- 支柱は伸縮自在であり、かつ傾斜ガイドを支柱及び反撥支持台に回転可能に取り付けられていることにより、支柱を伸縮することで、傾斜ガイドの上端の高さを調節できる構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の卓球練習具。
- 反撥支持台の上面は、水平又は傾斜した平坦面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の卓球練習具。
- 反撥支持台の上面は、複数の凹凸の形成された面である構成であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の卓球練習具。
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JP2014002166U JP3191759U (ja) | 2014-04-25 | 2014-04-25 | 卓球練習具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106267778A (zh) * | 2016-08-10 | 2017-01-04 | 张阳 | 网球落点的计算方法及系统 |
-
2014
- 2014-04-25 JP JP2014002166U patent/JP3191759U/ja not_active Expired - Lifetime
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