JP3191543U - 血管カテーテルシステム及びcto病変の貫通方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】CTO病変を視認でき、CTO病変を効率的に貫通することができ、かつ、細血管に挿通することができる十分に細い血管カテーテルシステムを提供する。
【解決手段】1つのルーメンに、光ファイバーカテーテル4とガイドワイヤ3とのいずれをも挿通することができるカテーテルを提供する。ルーメンに光ファイバーカテーテル4を挿入し画像を参照してカテーテル(又はガイドワイヤ3)をCTO病変8,81に挿入し、その後にルーメンにガイドワイヤ3を挿入してCTO病変8,81を貫通する。
【選択図】図7
【解決手段】1つのルーメンに、光ファイバーカテーテル4とガイドワイヤ3とのいずれをも挿通することができるカテーテルを提供する。ルーメンに光ファイバーカテーテル4を挿入し画像を参照してカテーテル(又はガイドワイヤ3)をCTO病変8,81に挿入し、その後にルーメンにガイドワイヤ3を挿入してCTO病変8,81を貫通する。
【選択図】図7
Description
本考案は、血管カテーテルシステム、特にCTO病変(慢性完全閉塞病変)に貫通させてCTO病変を治療する血管カテーテルシステムに関する。
(用語についての注記)
例えばガイドワイヤと光ファイバのように、複数の細線体を備えたカテーテルチューブを血管内に挿入する場合において、各々の細線体を「カテーテル」と呼ぶことも、カテーテルチューブを含む血管内挿入物全体を「カテーテル」と呼ぶこともあった。本明細書においては、前者を「カテーテル」と呼び、後者を「カテーテルシステム」と呼ぶことで、両者を区別する。
例えばガイドワイヤと光ファイバのように、複数の細線体を備えたカテーテルチューブを血管内に挿入する場合において、各々の細線体を「カテーテル」と呼ぶことも、カテーテルチューブを含む血管内挿入物全体を「カテーテル」と呼ぶこともあった。本明細書においては、前者を「カテーテル」と呼び、後者を「カテーテルシステム」と呼ぶことで、両者を区別する。
CTO病変(慢性完全閉塞病変)の治療に当たっては、冠動脈造影のみでは血管走行を完全に把握する事が困難である。このため、カテーテルを貫通させてCTO病変を治療することが行われている。貫通させることによって血流が開通し、治療につながる。
しかし、CTO病変にカテーテル(又はガイドワイヤ)を貫通させるには、カテーテルを操作する医師の高度な技量を必要とした。CTO病変のない箇所にカテーテル(又はガイドワイヤ)を貫通させてしまうと血管が破裂してしまうためである。このため、血管走行と閉塞部の病変性状をいかに完全に把握するか、把握したところにいかにガイドワイヤ貫通させ、操作するかが治療成功のポイントとなるが、このポイントを確実に実施できるための血管カテーテルシステム方法は提示されていなかった。
このため、従来は、CTO病変を貫通するための装置には工夫を要した。かかる工夫として、例えば、特許文献1には、高周波エネルギーを加える方法が開示されている。また、特許文献2には、湾曲した血管に挿通するためのカテーテルチューブが開示されている。
血管を傷つけずにCTO病変を的確に貫通するためには、CTO病変を視認できることが必要である。この点、特許文献3には、ペネトレータ(ガイドワイヤに相当)の位置を決定するための光画像装置を有するカテーテルシステムが開示されている。
しかし、特許文献3に開示されたカテーテルシステムには、以下の問題があった。光ファイバーカテーテルとペネトレータ(本考案における第二のガイドワイヤに相当)とを同時に使用するため、細血管に挿通することができるような十分に細い血管カテーテルシステムとならない。
以上のとおり、CTO病変を視認でき、CTO病変を効率的に貫通することができ、かつ、細血管に挿通することができる十分に細い血管カテーテルシステムは知られていなかった。
本考案は、CTO病変を視認でき、CTO病変を効率的に貫通することができ、かつ、細血管に挿通することができる十分に細い血管カテーテルシステムを提供することを課題とする。
その血管カテーテルシステムを利用したCTO病変の貫通方法が提供される。
本考案の血管カテーテルシステムは、
カテーテルチューブの先端から突出し、CTO病変に挿入可能な第一のガイドワイヤと、
前記カテーテルチューブを貫通する2つのルーメンと、
前記2つのルーメンの一方に挿入され、先端に光学レンズを有する内視鏡カテーテルと、
前記2つのルーメンの他方に挿入された第二のガイドワイヤと、
前記カテーテルチューブに設けられる血管拡張用バルーンと、
を備えることを特徴とする。
カテーテルチューブの先端から突出し、CTO病変に挿入可能な第一のガイドワイヤと、
前記カテーテルチューブを貫通する2つのルーメンと、
前記2つのルーメンの一方に挿入され、先端に光学レンズを有する内視鏡カテーテルと、
前記2つのルーメンの他方に挿入された第二のガイドワイヤと、
前記カテーテルチューブに設けられる血管拡張用バルーンと、
を備えることを特徴とする。
内視鏡カテーテルによってCTO病変を視認しつつ、微小開口、柔軟部位などを確認し、第一及び第二のガイドワイヤのそれぞれをCTO病変に確実に挿入することができる。第一及び第二のガイドワイヤをCTO病変の開口へ確実に挿入するためには内視鏡による視認が必須であり、内視鏡カテーテルが血管径の中央付近に位置して視野を確保するために血管拡張用バルーンによる血管カテーテルシステムの固定を行う本考案が有効である。
本考案の血管カテーテルシステムは、
カテーテルチューブの先端に設けられ、CTO病変に挿入可能な第一のガイドワイヤと、
カテーテルチューブを貫通するルーメンと、
前記ルーメンに挿入可能であり先端に光学レンズを有する内視鏡カテーテルと、
を備えることを特徴とする。
カテーテルチューブの先端に設けられ、CTO病変に挿入可能な第一のガイドワイヤと、
カテーテルチューブを貫通するルーメンと、
前記ルーメンに挿入可能であり先端に光学レンズを有する内視鏡カテーテルと、
を備えることを特徴とする。
内視鏡カテーテルによってCTO病変を視認しつつ、微小開口、柔軟部位などを確認し、第一のガイドワイヤをCTO病変に確実に挿入することができる。血管の側枝にCTO病変が存在する場合には、ガイドワイヤをCTO病変の開口へ確実に挿入するためには内視鏡による視認が必須であり、本考案が有効である。
本考案の血管カテーテルシステムは、
前記ルーメンに挿入可能な第二のガイドワイヤをさらに備え、
前記内視鏡カテーテルと前記第二のガイドワイヤとが略同径であることを特徴とする。
前記ルーメンに挿入可能な第二のガイドワイヤをさらに備え、
前記内視鏡カテーテルと前記第二のガイドワイヤとが略同径であることを特徴とする。
第二のガイドワイヤは、CTO病変に挿入された第一のガイドワイヤを基準として、適切な硬度、方向を選択し、CTO病変を治療するものである。
内視鏡カテーテルと第二のガイドワイヤとを略同径とすることにより、これらを相互に交換することを可能とする。これにより、(2つでなく)1つのルーメンに内視鏡カテーテル又は第二のガイドワイヤが挿入され、カテーテルシステム全体を細径とすることができる。
本考案の血管カテーテルシステムは、
カテーテルチューブの根元に設けられた操作部において前記第二のガイドワイヤの先端からの突出長さを操作することができることを特徴とする。
カテーテルチューブの根元に設けられた操作部において前記第二のガイドワイヤの先端からの突出長さを操作することができることを特徴とする。
第二のガイドワイヤを操作する際には、内視鏡カテーテルが存在しない。かかる状態においても、内視鏡カテーテルを介して事前に確認した箇所に第二のガイドワイヤが挿入されるようにするものである。
本考案の血管カテーテルシステムは、
血管拡張用バルーンを更に備えることを特徴とする。
血管拡張用バルーンを更に備えることを特徴とする。
血管拡張用バルーンによって、血液が排除され、内視鏡カテーテルの視野を確保する。合わせて、第一及び第二のガイドワイヤが血管径の中央付近に位置することを保証する。
本考案の血管カテーテルシステムを使用することにより、
ルーメンに光ファイバーカテーテルを挿入し、画像を参照して第一のガイドワイヤをCTO病変に挿入する第一ステップと、
必要な場合ルーメンに第二のガイドワイヤを挿入し、第二のガイドワイヤによってCTO病変を貫通する第二ステップと、
を有することを特徴とするCTO病変の貫通方法が実現できる。
ルーメンに光ファイバーカテーテルを挿入し、画像を参照して第一のガイドワイヤをCTO病変に挿入する第一ステップと、
必要な場合ルーメンに第二のガイドワイヤを挿入し、第二のガイドワイヤによってCTO病変を貫通する第二ステップと、
を有することを特徴とするCTO病変の貫通方法が実現できる。
効率的なCTO病変の貫通方法を提供するものである。
本考案の血管カテーテルシステムは、CTO病変を視認でき、CTO病変を効率的に貫通することができ、かつ、細血管に挿通することができる十分に細い血管カテーテルシステムである。
本考案のCTO病変の貫通方法は、内視鏡カテーテルを併用する十分に細い血管カテーテルシステムを利用し、血管のCTO病変を貫通することができる。
(基本的な処置)
図1は、血管カテーテルシステムを示す図である。血管カテーテルシステム1のカテーテルチューブ2の先端には、第一のガイドワイヤ3が備えられている。カテーテルチューブ2のルーメンには、内視鏡カテーテル4が通っている。
図1は、血管カテーテルシステムを示す図である。血管カテーテルシステム1のカテーテルチューブ2の先端には、第一のガイドワイヤ3が備えられている。カテーテルチューブ2のルーメンには、内視鏡カテーテル4が通っている。
内視鏡カテーテル4の先端には光学レンズ41が備えられ、光ファイバである内視鏡カテーテル4の本体を介して血管内の画像が送られる。送られた画像は、ディスプレイ(非図示)に表示される。
医師は、表示される画像を見ながら、第一のガイドワイヤ3をCTO病変に挿入する。画像によって確認できるので、ガイドワイヤ3の先端角度及び方向を調整して、正確にCTO病変に挿入することができる。CTO病変にマイクロチャネル(幅1mm以下程度の亀裂)が存在する場合、マイクロチャネルに第一のガイドワイヤ3を挿入してCTO病変を効率的に貫通することができる。
従来は、ガイドワイヤがCTO病変に挿入されて通過する際に、血管壁を破ってしまい穿孔してしまうことがあった。本考案によれば、表示される画像を見ながら操作することで、血管壁付近の組織に損傷を与えてしまう兆候を確実に把握でき、必要に応じてガイドワイヤ3の撤収、旋回、方向転換が可能である。
図2は、血管カテーテルシステムの断面図である。図1におけるA線の断面図である。カテーテルチューブ2にはルーメン21が設けられ、内視鏡カテーテル4がルーメン21を通っている。ルーメン21の内径(内視鏡カテーテル4の外径)は、0.4mm以下とすることが好ましい。また、光学レンズ41の外径を内視鏡カテーテル4の外径以下とし、光学レンズ41を含む内視鏡カテーテル4がルーメン21から抜き取れるようにする。
医師は、第一のガイドワイヤ3をCTO病変に挿入した後、内視鏡カテーテル4を抜き取り、第二のガイドワイヤ5を含むカテーテルをルーメン21に挿入する。図3は、血管カテーテルシステムを示す図である。第二のガイドワイヤ5を挿入した後の状態を示すものである。
第二のガイドワイヤ5は、操作部51の操作によって突出・格納される。医師は、第二のガイドワイヤ5を突出させてCTO病変に挿入する。第二のガイドワイヤ5はバルーンが拡張している状況でカテーテルチューブ2の中心軸に沿って突出・格納されるので、内視鏡カテーテル4を抜き取る直前に挿入箇所を視認することができる。第二のガイドワイヤ5を操作する際に内視鏡カテーテル4がなくても問題なく操作できる。
第一のガイドワイヤ3と第二のガイドワイヤ5とによって、いわゆる「ダブルガイドワイヤテクニック」による処置が可能となる。第一のガイドワイヤ3をCTO病変に挿入する際に、画像によって状況が把握できるので、効率的である。
(バルーンの効果)
図4は、血管カテーテルシステム(バルーン収縮状態)を示す図である。実施例1に説明した血管カテーテルシステムに、バルーン6を付加したものである。バルーン6は、バルーン操作部61と給排気(液体の給排を含む)用ルーメン62を介して接続され、バルーン操作部61の操作によって拡張・縮小される。バルーン6を拡張させる媒体としては、二酸化炭素、造影剤等を用いることができる。
図4は、血管カテーテルシステム(バルーン収縮状態)を示す図である。実施例1に説明した血管カテーテルシステムに、バルーン6を付加したものである。バルーン6は、バルーン操作部61と給排気(液体の給排を含む)用ルーメン62を介して接続され、バルーン操作部61の操作によって拡張・縮小される。バルーン6を拡張させる媒体としては、二酸化炭素、造影剤等を用いることができる。
バルーン6を低圧(0.5気圧以下)で拡張すると、血液が排除され、内視鏡カテーテル4の視野を確保することができる。
バルーン6を高圧(2.0気圧以上)で拡張すると、血管カテーテルシステム1が血管中心に固定される。第一のガイドワイヤ3及び第二のガイドワイヤ5が前方のCTO病変の中心に確実に挿入される。また、CTO病変の近傍で拡張させて病変プラークに亀裂を発生させることもできる。図5は、血管カテーテルシステム(バルーン拡張状態)を示す図である。バルーン6によって血管カテーテルシステム1が血管中心に固定される。第一のガイドワイヤ3及び第二のガイドワイヤ5の操作が容易かつ確実になる。
図6は、血管カテーテルシステムの断面図である。給排気(液体の給排を含む)用ルーメン62を介して、バルーン操作部61の操作によるバルーン6の拡張・縮小が行われる。
以上の効果を得るため、バルーン6は、ポリウレタン製等のセミコンプリント性のものであることが好ましい。
(CTO病変の処置)
図7は、血管カテーテルシステムの使用状態を示す図である。ここまでの説明は、主として主管7(例えば大動脈)にできたCTO病変8に対する処置であった。しかし、CTO病変には側枝71(例えば冠動脈)にできたもの(CTO病変81)もある。本考案の血管カテーテルシステムは、主管7、側枝71の両方のCTO病変に対応できる、以下、説明する。
図7は、血管カテーテルシステムの使用状態を示す図である。ここまでの説明は、主として主管7(例えば大動脈)にできたCTO病変8に対する処置であった。しかし、CTO病変には側枝71(例えば冠動脈)にできたもの(CTO病変81)もある。本考案の血管カテーテルシステムは、主管7、側枝71の両方のCTO病変に対応できる、以下、説明する。
図8は、血管カテーテルシステムの使用方法及び画像の例を示す図である。(A)に示すように、バルーン6を拡張して血管カテーテルシステム1を血管中心に固定する。これによって血流も抑止され、光学レンズ41には血管内画像が確実に、かつ、安定した角度で補足される。光学レンズ41を写角9を60度以上の広角のものとすることができ、CTO病変8を含む画像を得ることができる。
画像の例を(B)に示す。CTO病変8が視認できる。CTO病変8にマイクロチャネル82がある場合には、それも視認することができ、第一のガイドワイヤ3をマイクロチャネル82に挿入することができる。
図9は、血管カテーテルシステムの使用方法及び画像の例を示す図である。図8は、主管7にできたCTO病変8に対する処置であったが、図9は、側枝71にできたCTO病変81に対する処置である。
側枝のCTO病変81については、ガイドワイヤの挿入が困難である。CTO病変によって閉塞された側枝には血流がなく、X線による造影が入り口を確認できないためである。
従来は、ガイドワイヤを試行錯誤的に血管側部に接触させることによっており、血管の正常な部分にガイドワイヤを挿入してしまうリスクがあった。
本考案によれば、(A)に示すように、光学レンズ41を写角9内に側枝のCTO病変81を含む画像を得ることができる。画像の例を(B)に示す。表示される画像を見ながら、第一のガイドワイヤを側枝のCTO病変81に確実に挿入することができる。
図10は、血管カテーテルシステムを示す図である。実施例2に説明した血管カテーテルシステムに、1つのルーメンを有するカテーテルチューブ2に代えて、内視鏡カテーテル4と第二のガイドワイヤ5とのそれぞれが通る2つのルーメンを有するカテーテルチューブ2を設けたものである。内視鏡カテーテル4と第二のガイドワイヤ5(カテーテルチューブ2以外の構成各部)とは、実施例2におけるそれらと同じ構成である。
図11は、本実施例の血管カテーテルシステムの断面図である。図10におけるB線の断面図である。カテーテルチューブ2には2つのルーメン21,22が設けられている。一方のルーメン21は、実施例2の血管カテーテルシステムにおけるルーメン21と同径であり、内視鏡カテーテル4を通すことができる。また、内視鏡カテーテル4(光学レンズ41を含む)をルーメン21から抜き取ることができる。他方のルーメン22はルーメン21より小さい径を有し、第二のガイドワイヤ5を通すことができる。
図12及び図13は、ガイドワイヤの挿入状況を示す図である。医師は、バルーン6を拡張することによって血管カテーテルシステム1を血管中心に固定する。これにより、第一のガイドワイヤ3及び第二のガイドワイヤ5の操作が容易かつ確実になる。次に、医師は、内視鏡カテーテル4によって血管内の画像を見ながら第一のガイドワイヤ3をCTO病変に挿入する。このとき、画像によってCTO病変の位置を確認できるので、ガイドワイヤ3の先端角度及び方向を調整して、正確にCTO病変に挿入することができる。(図12参照。)続けて、医師は、血管内の画像を見ながら第二のガイドワイヤ5をルーメン22に通し、CTO病変に挿入する。内視鏡カテーテル4を抜き取ることなく第二のガイドワイヤ5をカテーテルチューブ2に通すことができることで、画像によって第一のガイドワイヤ3の挿入位置を確認し、2本のガイドワイヤによる処置が効率的に行えるように、ガイドワイヤ5の先端角度及び方向を調整して、正確に挿入することができる。(図13参照。)
特に、第一のガイドワイヤ3及び第二のガイドワイヤ5を近接した位置に確実に挿入できることで、CTO病変以外の血管壁を損傷することなく、確実な処置が可能となる。
実施例2の血管カテーテルシステムと同様に、第一のガイドワイヤ3と第二のガイドワイヤ5とによる「ダブルガイドワイヤテクニック」による処置が可能となり、さらに、第一のガイドワイヤ3をCTO病変に挿入する際だけでなく第二のガイドワイヤ5をCTO病変に挿入する際にも画像によって血管内の状況が把握できるので、主管7だけでなく側枝71のCTO病変を処置する場合においても、より正確かつ効率的に処置することができる。
なお、本実施例の血管カテーテルシステムにおいて、2つのルーメンを有するカテーテルチューブ2に代えて、内視鏡カテーテル4と第二のガイドワイヤ5とを同時に通すことのできる1つのルーメンを有するカテーテルチューブ2を設けることとしてもよい。これによっても、画像によって血管内の状況を把握して、第一のガイドワイヤ3と第二のガイドワイヤ5とのそれぞれをCTO病変に挿入し、正確かつ効率的に処置することができる。
CTO病変を視認でき、CTO病変を効率的に治療することができ、かつ、細血管に挿通することができる十分に細い血管カテーテルシステム、及びその血管カテーテルシステムを利用したCTO病変の貫通方法であり、多くの医療機関による利用が考えられる。
1 血管カテーテルシステム
2 カテーテルチューブ
3 第一のガイドワイヤ
4 内視鏡カテーテル
5 第二のガイドワイヤ
6 バルーン
7 血管
8 CTO病変
2 カテーテルチューブ
3 第一のガイドワイヤ
4 内視鏡カテーテル
5 第二のガイドワイヤ
6 バルーン
7 血管
8 CTO病変
Claims (5)
- カテーテルチューブの先端から突出し、CTO病変に挿入可能な第一のガイドワイヤと、
前記カテーテルチューブを貫通する2つのルーメンと、
前記2つのルーメンの一方に挿入され、先端に光学レンズを有する内視鏡カテーテルと、
前記2つのルーメンの他方に挿入された第二のガイドワイヤと、
前記カテーテルチューブに設けられる血管拡張用バルーンと、
を備えることを特徴とする血管カテーテルシステム。 - カテーテルチューブの先端から突出し、CTO病変に挿入可能な第一のガイドワイヤと、
カテーテルチューブを貫通する1つのルーメンと、
前記ルーメンに挿入可能であり、先端に光学レンズを有する内視鏡カテーテルと、
を備えることを特徴とする血管カテーテルシステム。 - 前記ルーメンに挿入可能な第二のガイドワイヤをさらに備え、
前記内視鏡カテーテルと前記第二のガイドワイヤとが略同径であることを特徴とする、請求項2に記載の血管カテーテルシステム。 - カテーテルチューブの根元に設けられた操作部において前記第二のガイドワイヤの先端からの突出長さを操作することができることを特徴とする、請求項3に記載の血管カテーテルシステム。
- 血管拡張用バルーンを更に備えることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか1項に記載の血管カテーテルシステム。
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2013212508 | 2013-10-10 |
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Publication Number | Publication Date |
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