JP3191538U - クーラント用ノズルおよびクーラント噴射装置 - Google Patents
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Abstract
Description
従来、クーラントを噴射するクーラント用ノズルとして、例えば、特許文献1に記載のクーラント用ノズル、あるいは特許文献2に記載のクーラント用ノズルが知られている。
特許文献2のクーラント用ノズルは、継手本体と、継手本体内に挿入された樹脂チューブと、この樹脂チューブの外側に被嵌されたノズル本体と、継手本体に螺合するとともにノズル本体に設けられた球面部を摺接可能に支持する締付ナットとを有する。そのような構成を備えた特許文献2のクーラント用ノズルは、球面部を中心としてノズル本体の向きを変えることにより、噴射の向きを調節するように構成されている。
また、ノズルの噴射口の面積を維持したまま、ノズルの噴射口の形状をスリット状にした場合では、クーラントの流路部分が扁平な筒状となり、ノズルの噴射口に至るまでに異物が詰まりやすくなる。
本考案によれば、第1整流部が、下流側に向かうにつれて、管状に丸められた状態から平板状に開くので、まだ平板状に開ききらない第1整流部の上流側の部分において、幅方向に飛散したクーラントがクーラントの流れ方向に沿う案内部に当たる。これにより、第1整流部上のクーラントが管状部の軸線と直交する方向からこぼれることが防止される。そのようにして第1整流部内に留めたクーラントが、第1整流部の形状にならって下流側に進むにつれて連続的に拡がるので、クーラントを急激に拡げる場合と比較して圧力損失を小さくすることができる。つまり、クーラント用ノズルの切粉除去能力を維持できる。
本考案によれば、第1整流部は、管状部の軸線を通る平面に対して面対称に形成されているので、クーラントが流れの中心に対して対称に拡がる。したがって、クーラントを偏りなく噴射できる。
本考案によれば、第1整流部と第2整流部とが、共通の一枚の板材から形成されているので、整流部を削り出しで形成する場合、または第1整流部と第2整流部とを別個の部材から形成してそれらを接合する場合と比較して、整流部の形成を容易に行うことができ、クーラント用ノズルの製作を短時間で行うことが可能となる。
本考案によれば、クーラント噴射装置は、上述したいずれかのクーラント用ノズルを備えるので、工作機械の加工空間内に飛散した切粉を効率的に除去することができるとともに、加工時に摩擦熱で熱くなる加工部位や工具を効果的に冷却することができる。
本考案の実施形態に係るクーラント噴射装置10およびクーラント用ノズル20を、図1〜図5を参照して説明する。
図1には、本考案のクーラント噴射装置10を適用した工作機械としての横型マシニングセンタ1を示している。横型マシニングセンタ1は、ベース2と、このベース2の一側に配置されたコラム3とを備える。ベース2の上面には第1テーブル4が前後方向(X軸方向)へ移動可能に設けられ、この第1テーブル4の上にワークWを取り付ける第2テーブル5が左右方向(Y軸方向)へ移動可能に設けられている。コラム3には、主軸頭6が上下方向(Z軸方向)へ昇降可能に設けられている。主軸頭6は、ベース2に対して水平に支持され、かつ図示しないモータによって回転する主軸7を備える。主軸7の先端には、工具8が図示しない自動工具交換装置(ATC)によって交換可能に取り付けられている。ベース2の周囲、すなわち加工空間はカバー9によって覆われている。
次に、クーラント用ノズル20の構成について説明する。
なお、以下の説明において、「上」は上流側を指し、「下」は下流側を指す。例えば、上面は上流側の面を表す。また、「幅」は管状部21の軸線AXと直交する方向の長さを指す。
図2〜図4において、クーラント用ノズル20は、管状部21と、整流部22とを備えている。クーラント用ノズル20は、例えば、袋ナット(図示せず)を接続配管13の雄ねじに螺合させることにより、クーラント供給配管に取り付けられる。
次に、上述の構成のクーラント用ノズル20によるクーラントの噴射について説明する。
接続配管13からクーラント用ノズル20に供給されたクーラントは、管状部21内を流れて整流部22に到達する。整流部22に到達したクーラントは、まず第1整流部23の表面(図2〜図4における上を向く面)に衝突する。この衝突によりクーラントが第1整流部23の表面上に拡がる。
以上のように、実施形態に係るクーラント噴射装置10およびクーラント用ノズル20によれば、第1、第2整流部23,24は、クーラントの流れる流路面が外部に露出しているので、流路が扁平な筒状とされ、スリット状の噴射口を有する従来のクーラント用ノズルと異なり、流路上に隘路が形成されない。したがって、クーラント用ノズル20に供給されたクーラントに異物が混入していた場合でも、クーラント用ノズル20内で異物が詰まることを回避できる。
本考案は、前述の実施形態に限定されるものでなく、本考案の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本考案に含まれる。
例えば、実施形態では、整流部22を、一枚の金属プレートを曲げて形成したが、ブロック状部材からの削り出しや鋳造により形成してもよく、第1整流部23と第2整流部24とを別個の部材から形成して、それらを溶接等で接合して形成してもよい。
また、管状部21および整流部22を一枚の金属シート部材から製作することも可能である。
Claims (5)
- 上流側から供給されたクーラントを下流側に向けて噴射するクーラント用ノズルであって、
管状部と、当該管状部の下流側端部に連結されるとともに、クーラントの流れる流路面が露出した整流部とを備え、
当該整流部は、流路面が前記管状部の軸線に対して傾斜した上流側の第1整流部と、流路面が前記管状部の軸線に対して略直角をなす下流側の第2整流部とから構成され、
前記第1整流部は、下流に向かって末広がりに形成される
ことを特徴とするクーラント用ノズル。 - 請求項1に記載のクーラント用ノズルにおいて、
前記第1整流部は、下流側に向かうにつれて、管状に丸められた状態から平板状に開くように形成されており、クーラントの流れ方向に沿う両側縁部が前記流路面を囲う遮蔽壁として構成されている
ことを特徴とするクーラント用ノズル。 - 請求項1または請求項2に記載のクーラント用ノズルにおいて、
前記第1整流部は、前記管状部の軸線を通る平面に対して面対称に形成されている
ことを特徴とするクーラント用ノズル。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のクーラント用ノズルにおいて、
前記第1整流部と前記第2整流部とは、共通の一枚の板材から形成されている
ことを特徴とするクーラント用ノズル。 - 工作機械の加工空間内にクーラントを噴射するクーラント噴射装置であって、
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のクーラント用ノズルを備える
ことを特徴とするクーラント噴射装置。
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JP2019511963A (ja) * | 2016-02-24 | 2019-05-09 | クリンゲルンベルク・アクチェンゲゼルシャフトKlingelnberg AG | 液剤供給装置を提供する方法、及び液剤供給装置を使用する方法 |
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