JP3190962B2 - カテーテルイントロデューサー用止血弁 - Google Patents

カテーテルイントロデューサー用止血弁

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catheter introducer
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カテーテルのような医
療用チューブ類を生体管腔内、特に血管内に導入する際
に用いるカテーテルイントロデューサー用の止血弁に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】診断や治療の目的で、例えば血管バルー
ンカテーテル、血管造影カテーテル、あるいは温度、p
H、酸素等を検知するセンサー付カテーテルなどを血管
内に導入するにあたっては、極めて慎重かつ安全で確実
な処置操作が要求される。
【0003】通常、血管用カテーテルを経皮的に血管内
に導入する操作としては、まずセルシンガー法によって
血管内にガイドワイヤーを挿入し、ついで拡張器を組み
合わせたカテーテルイントロデューサーをガイドワイヤ
ーに沿って血管内に侵入させたのち、拡張器とガイドワ
イヤーを抜去してイントロデューサーの先端を残留さ
せ、このイントロデューサーの誘導に沿ってカテーテル
を血管内に挿管するプロセスが採られる。
【0004】このプロセスでは、図2に示すように、イ
ントロデューサーの後端開口部(20)から先端側に設
けたシースチューブ(21)を通って血管内に挿入され
たカテーテル(22)を、手元で操作(ひねる、押す、
引く)しながら目的の部位に誘導するが、その過程で血
液が漏れるのを防ぐため、イントロデューサーには止血
弁(3)が組み込まれている。そしてこの止血弁には、
ガイドワイヤーやカテーテルの操作中だげでなく、それ
らを引き抜いた後でも血液の漏出がないこと、及びカテ
ーテルの挿入操作性がスムーズなこと、が要求される。
【0005】これに対して従来の止血弁は、図3のよう
に後端側(図の上側)にガイドワイヤーよりも一回り小
径の小孔(4)を有し、ガイドワイヤーやカテーテル挿
入時の血液の漏出を防ぐと共に、前方側(図の下側)に
は複数のスリット(5)を設けて、フラップ機構により
無挿入時の血液の漏出を防いでいる。
【0006】しかしながら、これらの弁は平らであるた
め、ゴム状弾性体からできてはいるが伸びに限界があ
る。例えば、φ0.9mmのガイドワイヤーを用いる場
合、小孔(4)の径はそれよりも一回り小径に作られて
おり、その小孔をφ1.5〜3mmのカテーテル径まで
無理に押し広げるのであるから、スリット(5)が設け
られてはいても非常に挿入抵抗が大きく、カテーテルの
操作性が悪くなるばかりでなく、特に太径のカテーテル
の挿入時に小孔(4)の周りに亀裂が入り、血液の洩れ
を引き起こす原因となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のカテ
ーテルイントロデューサー用止血弁のこのような問題点
を解消することを目的とするもので、カテーテル等の医
療用チューブを血管内に挿入する際の止血弁の損傷をな
くし、血液の漏出を確実に防止すると共に、医療用チュ
ーブの操作性に優れたカテーテルイントロデューサー用
の止血弁を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、生体管腔
内にカテーテルを導入するためのイントロデューサー内
に配設される止血弁であって、中心から放射状に伸びる
複数個の襞を設けて蛇腹状に形成された板状のゴム状弾
性体からなり、その後端側面の中心に小孔を有すると共
に、反対側前方側面にはその中心から放射状に伸びる複
数個のスリットが形成されていることを特徴とするカテ
ーテルイントロデューサー用止血弁である。
【0009】以下、図面をもとに、本発明の一実施例と
なるカテーテルイントロデューサー用止血弁について詳
細に説明する。図1は本発明による止血弁の一実施例を
示す図で、(a)は斜視図、(b)はそのA−A′断面
図である。
【0010】本発明による止血弁(3)は、図2に示し
たように、イントロデューサーのハウジングを構成する
本体部位(1)とその後端側に位置するキャップ部位
(2)との間に挟持固定して用いられ、挿通されたカテ
ーテル等の医療用チューブやガイドワイヤーとの液封状
態を保持する働きをするものである。止血弁を構成する
ゴム状弾性体の材質としては、シリコーンゴムが適して
いるが、特に安全性の点からジメチルポリシロキサンか
らなる医療用シリコーンゴムを用いるのが好ましい。
【0011】図1(a)に示したように、中心から放射
状に伸びる複数個の襞を設けて蛇腹状に形成されてお
り、止血弁の後端側面(図の上側面)の山部(6)に対
応する前方側面(図の下面側)の位置は谷部(7′)、
また後端側面の谷部(7)に対応する前方側面の位置は
山部(6′)になっている。カテーテルイントロデュー
サー用に通常使用される止血弁は、厚みが1〜2mm、
外径6〜10mm程度であるが、この場合の襞の数(山
部または谷部の数)は6〜10個とするのが適当であ
る。襞の数がこれより多くなると襞の間隔が詰まり過
ぎ、またこれより少なくなると平板状に近くなり、いず
れの場合も襞を設けた効果が十分でなくなり、好ましく
ない。
【0012】また、その後端側面の中心には、使用され
るガイドワイヤーの径よりも小径で、弁の厚みの半分程
度の深さの小径(4)が設けられている。例えば、一般
に使用さるφ0.9mmのかガイドワイヤーに対して
は、小孔(4)はφ0.8mm程度とするのが望まし
い。一方、反対側の前方側面にはその中心から半径方向
に放射状に伸びる複数個のスリット(5)が形成されて
いる。スリット(5)の数は3本とするのが、止血性に
優れ望ましいが、これに限定されるものではない。止血
弁(3)の形状は通常円板状とし、後端側面と前方側面
は別々に成形してそれを積層しても良いが、一体成形品
として作る方が組立が容易となり、コスト的にも有利で
ある。
【0013】
【作用】止血弁(3)は、図2に示すように、イントロ
デューサーの後部開口端(20)からカテーテル(2
2)を挿通したとき、スリット(5)の部位が前方側に
向って押し開かれ、小さな隙間を生ずるが、止血弁のゴ
ム状弾性体がカテーテルに密着して、血液の漏れは防が
れる。そしてこの時、止血弁(3)は蛇腹状をなしてい
るためカテーテルの円周方向の伸びに余裕があり、カテ
ーテル(22)の滑り抵抗を上昇させないので、スムー
ズな操作が行え、また小孔(4)周縁の部位に無理な力
がかからないので弁が裂けるのを防ぐことができる。
【0014】
【発明の効果】以上に述べた如く、本発明によるカテー
テルイントロデューサー用止血弁は、円周方向に蛇腹状
をなしていて伸びが良いため、止血性が高く、医療用チ
ューブの挿入操作がスムーズで、且つ中心の小孔周縁部
に無理な力がかからないので亀裂を生ずることがなく、
本イントロデューサーを用いることにより安全、確実に
カテーテル等の医療用チューブの挿入を行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となるカテーテルイントロデ
ューサー用止血弁を示す図で、(a)斜視図、(b)は
(a)のA−A′断面図である。
【図2】イントロデューサーにカテーテルを挿通した状
態を示す断面図である。
【図3】従来の止血弁を示す図で、(a)は斜視図、
(b)は(a)のB−B′断面図である。
【符号の説明】
1 本体部位 2 キャップ部位 3 止血弁 4 小孔 5 スリット 6,6′ 山部 7,7′ 谷部 20 後部開口端 21 シースチューブ 22 カテーテル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体管腔内にカテーテルを導入するため
    のイントロデューサー内に配設される止血弁であって、
    中心から放射状に伸びる複数個の襞を設けて蛇腹状に形
    成された板状のゴム状弾性体からなり、その後端側面の
    中心に小孔を有すると共に、反対側前方側面にはその中
    心から放射状に伸びる複数個のスリットが形成されてい
    ることを特徴とするカテーテルイントロデューサー用止
    血弁。
  2. 【請求項2】 板状のゴム状弾性体が、複数枚の板状体
    を積層したものであることを特徴とする、請求項1記載
    のカテーテルイントロデューサー用止血弁。
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