JP3190678B2 - クロマトグラフィー分析法 - Google Patents

クロマトグラフィー分析法

Info

Publication number
JP3190678B2
JP3190678B2 JP52207494A JP52207494A JP3190678B2 JP 3190678 B2 JP3190678 B2 JP 3190678B2 JP 52207494 A JP52207494 A JP 52207494A JP 52207494 A JP52207494 A JP 52207494A JP 3190678 B2 JP3190678 B2 JP 3190678B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
standard solution
test
peak
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP52207494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07507879A (ja
Inventor
パーネンダ ケイ ダスグプタ
Original Assignee
ダイオネックス コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダイオネックス コーポレイション filed Critical ダイオネックス コーポレイション
Publication of JPH07507879A publication Critical patent/JPH07507879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3190678B2 publication Critical patent/JP3190678B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/62Detectors specially adapted therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/447Systems using electrophoresis
    • G01N27/44704Details; Accessories
    • G01N27/44717Arrangements for investigating the separated zones, e.g. localising zones
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/447Systems using electrophoresis
    • G01N27/44704Details; Accessories
    • G01N27/44717Arrangements for investigating the separated zones, e.g. localising zones
    • G01N27/4473Arrangements for investigating the separated zones, e.g. localising zones by electric means
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/96Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation using ion-exchange
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/26Conditioning of the fluid carrier; Flow patterns
    • G01N30/28Control of physical parameters of the fluid carrier
    • G01N2030/285Control of physical parameters of the fluid carrier electrically driven carrier
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/62Detectors specially adapted therefor
    • G01N2030/626Detectors specially adapted therefor calibration, baseline

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、クロマトグラフィー・システムで得られた
クロマトグラムの標準化方法に関する。本発明は、細管
電気泳動システムにおいて特に有用である。
発明の背景 細管電気泳動(CE)は、内径の小さな細管を利用する
電気泳動技術である。CEは、巨大分子を含むイオン種の
分離方法を提供するものである。CEの効率は、比較的高
く、即ち400,000理論段を越えることができるため、多
くのいろいろな用途が探求されている。
典型的なCEシステムは、適当な導電性の緩衝液を満た
した50〜100μmの内径の珪素毛細管を含んでいる。細
管の出口端は、緩衝液及び電極を収容した貯液槽に浸漬
されている。関心のあるイオンを含む試料を、細管の入
口端に導入した後、入口端を、緩衝液及び他の電極を収
容した他の貯液槽に入れる。CEに小さな直径の細管が用
いられるため、細管内に熱勾配が生じることなしに比較
的高い印加電圧を用いることができるため、電極は、10
0cmの細管あたり〜30kVを送電することのできる給電ケ
ーブルに接続される。細管内を泳動する種々のイオン種
の検知ができるよう、検知器が、二つの電極の間に配置
されている。そのように配置された検知器を、しばしば
オン・カラム検知器と称する。ピークの面積を測定する
ことができるよう、検知器には、積分器が取り付けられ
ているのが典型的である。
関心のある試料イオンの移動は、二つの要因:電気泳
動速度及び電気浸透流動速度によって制御される。総合
泳動速度は、これら二つの成分のベクトル和である。
電気泳動は、電場の影響下に逆符号に帯電した電極に
向かう試料イオンの泳動である。あらゆる特定のイオン
の電気泳動移動度は、単位電場強度あたりの電気泳動速
度である。
電気浸透流動(EOF)は、細管内の緩衝液のバルク・
フローである。EOFは、可動な対イオンを含む緩衝液と
接触している細管の内面の電荷に起因するものである。
例えば、未変性珪素細管表面は、緩衝液のpHが約2より
も高い場合には負に帯電(Si−O-)し、pHが約2よりも
低い場合には正に帯電(Si−OH2 +)するシラノール(Si
−OH)を有している。その他、より高いpHで正に帯電し
た表面を得るため、疎水性カチオンを細管の内面に吸着
させることもできる。
表面が負に帯電していると、可動な対イオン、例え
ば、ナトリウムイオン(Na+)は、電場の影響下に泳動
し、それらとともにプロセス・ドラッグ内をバルク溶剤
が泳動する。そのため、電気浸透流動の方向は、表面が
負に帯電している場合には、正から負の電極へと向か
う。
表面が正に帯電していると、可動な対イオン、例え
ば、バイフォスフェートイオン(HPO4 2-)は、電場の影
響下に泳動し、それらとともにプロセス・ドラッグ内を
バルク溶剤が泳動する。そのため、電気浸透流動の方向
は、表面が正に帯電している場合には、負から正の電極
へと向かう。
表面が帯電していない場合には、電気浸透流動は無
く、被分析(analyte)イオンのあらゆる運動は、電気
泳動移動度のみに起因する。
そのため、関心のあるイオンの電荷、細管表面の帯電
の性質と程度、並びに印加電圧の極性により、電気浸透
は、電気泳動運動を増大させることも、中和すること
も、又はそれを越えることさえもできる。測定する試料
成分が、細管の入口端から細管の出口端の近くに配置さ
れた検知器へと進行しなければならないので、それらの
成分は、所望の方向に移動することが必要である。しか
しながら、試料の総合泳動速度は、電気泳動速度と電気
浸透流動速度とのベクトル和であるため、電気浸透流動
の不存在下に試料が出口電極から隔たる方に移動するよ
うな試料の電荷があり得る。これらの条件下では、バル
ク溶液の電気浸透流動速度は、被分析物の電気泳動移動
度よりも大きいはずである。
CEシステムに用いる検知器は、非常に重要であり、用
いる検知器の種類は、通常、分析下にある化合物の特性
による。現在、CEに利用されている多くの異なる検知器
構成がある。これらの構成には、抑制及び非抑制電気伝
導度検知のほか、直接及び間接光度検知、直接及び間接
蛍光検知がある。利用することのできる他の種類の検知
は、質量分析、放射分析及び他の電気化学的方法、例え
ば電流測定である。これらの方法は、オン・カラム又は
エンド・カラム、即ち出口電極よりも後のある時点で用
いることができる。
関心のあるほとんどの有機分子が、直接光度検知が実
用的であるような相当な紫外線吸収を示すが、非常に低
い光吸収を示す多くの無機イオン又は脂肪族カルボン酸
の場合には、この限りでない。そのため、これらの場合
には、間接の光度又は蛍光検知を利用するのがよい。例
えば、間接蛍光検知が、Gross et al.,Anal.Chem.62:42
7−431(1990);Bachmann et al.,Journal of Chrom.62
6:259−265(1992);及びGross et al.,Journal of Ch
rom.480:169−178(1989)に記載されている。間接光度
検知が、Foret et al.,Journal of Chrom.470:299−308
(1989);Foret et al.,Electrophoresis 11:780−783
(1990);及びHenshall et al.Journal of Chrom.608:
413−419(1992)に記載されている。加えて、電気移動
度は、全てのイオンの固有の特性なので、電気伝導度に
基づく検知は、CEの使用の多くに望ましい方法である。
しかしながら、電気伝導度検知器は、非選択性の内部
特性検知器である。信号は、電荷担体電解質イオンと被
分析イオンとの当量導電率又は移動度の差から発生す
る。CEでは、電荷担体電解質イオンと被分析イオンとの
移動度における大きな差は、過剰なピークのテーリング
/フロンティングにつながり、このことは、溶離剤イオ
ンの選択に対する実用上の制限があることを意味する。
最適な感度と分離効率との間のこの矛盾は、CEにおける
非抑制電気伝導度の決定的な制限を意味する。
電解質抑制、即ち緩衝液のバックグラウンド「ノイ
ズ」が減少するような電解質緩衝液の実施後の変化が、
イオン・クロマトグラフィーに関して(例えば、米国特
許第3,897,213号、第3,920,397号、第3,925,019号、第
3,956,559号、第4,474,664号、第4,751,004号、第4,45
9,357号及び第4,999,098号参照)、並びに最近ではCEに
関して(1991年10月4日に出願され、参照することによ
り本明細書に組み込まれている米国特許出願第07/771,3
36号及び07/771,597号参照)探求されてきた。これらの
システムは、「抑制」システムと称する。
電気伝導度検知を利用する場合には、CE試験による電
気泳動図の特徴は、光学的に検知されたCE試験のもとは
異なっている。これらの現象は、本発明の主題である。
CEに関する一つの問題は、細管に導入する試料の容量
が変化することがあることであり、試料は、定量弁によ
ってカラムに注入するのが容易でない。これは、他のク
ロマトグラフィー・システムにおいても、多くのシステ
ムが定量弁を実際用いているが、問題である。これに代
えて、CEにおいて、試料は幾つかの態様で細管に導入さ
れる。CEに関する典型的な注入法は、試料又は標準液の
入ったバイアルを所定の長さの時間加圧すること(圧力
注入)、又は電場を所定の長さの時間印加すること(静
電注入)である。このように、CE試料注入法は、注入の
時間に基づいている。このことは、時間、試料の粘度、
圧力又は静水圧の高さの小さな変動性が、注入された試
料の容量に変動性に帰着することを意味する。このこと
は、泳動時間及びピークのサイズに対して強い影響を有
することがある。
更に、これらの潜在的変動性は、試料ピークの定量化
を困難にすることがある。定量化は、試料の注入容量と
標準液の注入容量とがほぼ正確に同じであること、又は
各々の容量が、注入容量の差を補正できるよう正確に分
かっていることを要する。
CE及び電気浸透流動に依る他のシステムに関する他の
問題は、電気浸透流動速度を測定することが困難であ
り、この速度の如何なる変化も検知するのが困難なこと
である。例えば、CEにおいて、裸の珪素細管内の電気浸
透流動速度は、先の注入により壁に吸着された流速を変
化させる物質によって影響されることがある。同様に、
異なる細管の流速は、種々の要因によって異なることが
ある。電気浸透流動速度は、印加電圧の変化の結果とし
て変化することもある。流速は、被分析物のピークの泳
動時間、即ち、被分析物の総合泳動速度に影響を及ぼす
ので、このことは、深刻な問題である。このことは、積
分器を用いる場合に、重要度が増すが、それは、積分器
は、時間に依存するため、試料試験に関する流速の低下
がピーク面積の増加に帰着し、逆のことも言えるからで
ある。
これら二つの制限は、本発明によって取り組まれてい
る。
発明の概要 本発明は、CE及び他の種類のクロマトグラフィーに或
る種の検知が利用された場合、注入した試料と混在する
水が検知器を通って泳動する際、検知器のバックグラウ
ンドに「ウォーター・ディップ(water dip)」が生じ
ることを観察することに基づいている。本発明は、ウォ
ーター・ディップに含まれる情報を用いることにより、
2以上のクロマトグラフィー又はCEを基準化又は標準化
する方法を指向している。
ウォーター・ディップは、その重要性が認識されるこ
とはなかったが、或るクロマトグラフィー・システムに
おいては周知である。例えば、Stillian,J.,Liquid Chr
omatography,September 1985,は、イオン・クロマトグ
ラフィー用の改良された抑制器を記載しており、典型的
なウォーター・ディップを図面に見ることができる。図
2は、高感度での定量化に対するウォーター・ディップ
の妨害を示している。これらのシステムは、ホウ酸塩又
は炭酸塩溶離剤を用いることができ、流速及び注入容量
が分るので、ウォーター・ディップは、概して重要では
ない。細管電気泳動においても、ウォーター・ディップ
が示されている。例えば、Foret et al.,J.Chrom.470:2
99−308(1989)を参照されたい。時折、ウォーター・
ディップは、早期に溶出するピークの正確な定量化を妨
げるため、悩みの種であることがある。例えば、ウォー
ター・ディップは、早期に溶出するピークの分析を阻害
することが報告されている。Haddad,P.R.et al.,Ion Ch
romatography:Principles and Applications,Elsevier
Science Publishing Co.,page 263(1990);Gjerde,D.
T.and Fritz,J.S.,Ion Chromatography,Alfred Huthig
Verlag,page 127,(1987)Johonson.,E.L.;Ion Chromat
ography,Marcel Dekker Inc.,Tarter,J.G.Ed.,page 5−
6(1987)を参照されたい。
ウォーター・ディップは、試料の希釈剤が、システム
を流れる緩衝液の組成と異なる組成を有している場合
に、試料をクロマトグラフィー・システムに導入した結
果である。試料の希釈剤と、システムを流れる緩衝液と
の間のこの差異を検知することのできる検知器を用いた
場合には、試料希釈剤が検知器を通過すると、検知器の
出力が変化することになる。試料希釈剤は、その特性
が、システムを流れる緩衝液の特性よりも「低い」こと
が多い。例えば、電気伝導度検知では、イオン性試料を
水で希釈すると、この水は、システムを流れる緩衝液よ
りも導電性が低い。このことが、試料希釈水が検知器を
通過する際に、「ウォーター・ディップ」に帰着する。
間接光度検知では、試料の水は、システムを流れる緩衝
液よりも低い吸光度を有しており、この緩衝液は、吸光
度が高いものであるのが典型的である。そのため、水が
検知器のセルを通過することによる検知器の反応は、負
であるのが典型的である。蛍光検知に関しても、同様で
ある。直接光度検知又は直接蛍光検知では、流れる緩衝
液は、選択された検知条件で、低い吸光度又は蛍光性を
有するが、それでもなお、その吸光度は、試料希釈剤の
吸光度よりも大きく、ウォーター・ディップが発生する
ことが多い。試料希釈剤が、流れる緩衝液よりも大きな
吸光度又は蛍光性を有することもあり得るが、この場合
には、水のピークが生じる。
細管電気泳動では、試料のイオン又は他の化合物は、
水中に存在していることが多い。試料全体中の水はイオ
ン化していないので、この水は、電気浸透流動の結果と
して、バルク電解質と同じ速度で細管を移動する。試料
と混在する水は、バルク電解質よりも低い導電率を有
し、水が電気伝導度測定セルを通過する際に、検知器の
出力にディップを生じさせる。
本発明は、ウォーター・ディップに含まれた情報は、
クロマトグラフィー試験、そして特に、細管電気泳動試
験の標準化(standarization)及び規準化(normarizat
ion)に非常に有用であるという発見に基づくものであ
る。本出願人は、標準液試験のウォーター・ディップの
面積と、試料試験のウォーター・ディップの面積との間
には、これら二つの面積の比較が、標準液濃度と試料濃
度との相関関係をもたらすという関係があることを発見
したのである。この関係は、一以上の方法で決定するこ
とができる。
特に、ウォーター・ディップの面積は、水を含む注入
試料の容積の直接の尺度である。種々のクロマトグラフ
ィー・システム、そして特に細管電気泳動システムで
は、電気浸透流動は、「プラグ」流動の性質のものであ
る。そのため、電気浸透流動の変化に対する必要な補正
をしたウォーター・ディップの巾、又はウォーター・デ
ィップの面積は、水を含む注入試料の容積の直接の尺度
である。このことは、以前は困難であった試料の標準液
に対する比較及び定量化を可能にするも。このことは、
ある種のクロマトグラフィー・システム、そして特に細
管電気泳動システムにおける定量化の精度を著しく向上
させるものである。
したがって、本発明には、標準液試験及び試料試験の
クロマトグラムの注入物容積変動性の規準化方法が含ま
れる。先ず、既知濃度の一つの標準液又は一群の標準液
のクロマトグラムを作成する。次いで、関心のある一つ
又は複数の試料のクロマトグラフィー試験の少なくとも
一つのクロマトグラムを作成する。標準液試験に関する
ウォーター・ディップの面積を、好ましくは検知器に取
り付けた積分器を使用することによって、測定する。標
準液のピーク(単数又は複数)の面積も測定する。次い
で、試料を流し、試料試験のウォーター・ディップの面
積、及び試料のピークの面積を測定する。次いで、試料
のウォーター・ディップ及び試料の成分のピーク面積を
以下の式を用いて補正する。
補正ピーク面積=(測定ピーク面積)(面積wd std/面積wd sample) ここで、面積wd stdは、標準液試験のウォーター・ディ
ップの面積であり、面積wd sampleは、試料試験のウォ
ーター・ディップの面積である。この計算は、試料試験
のウォーター・ディップのピークだけでなく、各試料ピ
ークについても行なう。しかる後、式: 試料濃度=(試料の補正ピーク面積)(標準液濃度/標準液のピーク面積) を用いて、試料を定量化することができる。
これは、試料の濃度の正確な測定を可能にするもので
ある。このようにして、標準液試及び験試料試験は、重
要な比較のための標準化又は規準化をすることができ
る。
このテクニックは、例えば、検定(calibration)に
関してより良好な感度を得るため、より大きな試料容積
を意図して用いる場合にも用いることができる。新たな
試料容積を用いて再検定をする必要も、注入容積を前以
て知る必要もない。上記と同じ方程式を適用して、正確
な被分析物の濃度を決定することができる。
本発明の他の特徴には、細管電気泳動システム又はク
ロマトグラフィー・システムにおけるシステムを流れる
緩衝液の流速決定手段として、ウォーター・ディップを
用いることが含まれる。本出願人は、試験の開始とウォ
ーター・ディップ出現との間の間隔が、システムを流れ
る緩衝液の流速の決定に有用であることを発見したので
ある。具体的には、本出願人は、標準液試験ウォーター
・ディップの泳動時間と、試料試験ウォーター・ディッ
プの泳動時間との間の関係は、二つの試験間のシステム
を流れる緩衝液の流速のあらゆる変化を決定することを
発見したのである。そのため、この関係は、標準液の移
動度を試料の移動度と相関させるのに用いることができ
る。
標準液試験のウォーター・ディップの泳動時間と、試
料試験のウォオーター・ディップの泳動時間との間のこ
の関係は、細管電気泳動システムに特に有用である。こ
の関係は、多くの方法で、二つの試験間の電気浸透流動
速度のあらゆる変化を決定することを可能にするもので
あり、それらのうちの幾つかを以下に概略的に述べる。
先に概略的に述べたように、細管電気泳動における、
電気浸透流動速度は、細管の表面に吸着された物質の堆
積、新しい細管又は細管に取り付けられた膜の導入の結
果として、或いは、印加電圧の変化の結果として変化す
ることがある。これらの変化は、試料又は標準液の泳動
時間の変化に帰着することがある。試料の注入とウォー
ター・ディップの出現との間の時間間隔を検定すること
により、容積が既知の細管に関する流動速度を決定する
ことができる。電気浸透流動速度が分ったら、個々の標
準液及び被分析物に関して電気泳動速度を算出すること
ができ、電気泳動速度は、被分析物又は標準液に特徴的
なものであり、電気浸透流動速度、細管の長さ又は印加
電圧とは独立である。電気泳動速度は、被分析物ピーク
の重要な確認特徴であるため、電気浸透流動速度の決定
を通じて電気泳動速度を正確に計算できることは、重要
である。
本発明の一つの特徴においては、クロマトグラムは、
以下の方法で規準化される。先ず、試料希釈剤とシステ
ムを流れる緩衝液との相違の結果として、検知器出力に
おいて変化を検知することのできる検知器を利用して、
クロマトグラムを作成する。このクロマトグラムは、濃
度が既知の少なくとも一つの標準液のクロマトグラフィ
ー試験のものである。次いで、関心のある一以上の試料
のクロマトグラフィー試験の少なくとも一つのクロマト
グラフを、同じ検知器を用いて作成する。標準液及び試
料の泳動時間の他、標準液試験及び試料試験におけるウ
ォータ・ディップの泳動時間も測定する。しかる後、以
下の式により、補正泳動時間を算出する。
補正泳動時間=(測定した泳動時間)(泳動時間wd std/泳動時間wd sample) ここで、泳動時間wd stdは、標準液試験におけるウォー
ター・ディップの泳動時間であり、泳動時間wd sample
は、試料試験におけるウォーター・ディップの泳動時間
である。次いで、試料の補正泳動時間を標準液の補正泳
動時間と相関させることにより、補正保持時間によって
試料のピークを確認することができる。本発明の他の特
徴においては、細管電気泳動による電気泳動図が、以下
の方法で規準化される。先ず、濃度が既知の少なくとも
一つの標準液の細管電気泳動の電気泳動図を作成する。
次いで、関心のある一以上の試料の細管電気泳動試験の
少なくとも一つの電気泳動図を作成する。標準液及び試
料の及動時間の他、標準液試験及び試料試験におけるウ
ォーター・ディップの泳動時間も測定する。しかる後、
標準液及び試料各々の電気泳動度(electrophoretic mo
bility)を、以下の式により算出する。
uep=L2(1/ts−1/tw)/V ここで、 uep=電気泳動度、 L=細管の長さ、 V=印加電圧、 tw=ウォーター・ディップの泳動時間、 ts=試料の泳動時間、 である。
次いで、試料の電気泳動度を標準液の電気泳動度と相関
させることにより、電気泳動度によって試料のピークを
確認する。
本発明の他の特徴においては、標準液試験と試料試験
との間で、電圧及び細管に変化がないシステムにおける
電気伝導分析細管電気泳動のバルク緩衝液の電気浸透流
動速度の変化に関連する変動性の規準化のための方法が
説明される。これらのシステムで、標準液及び試料各々
の電気泳動指数(電気泳動度と類似のものである)を比
較すること又は相関させることができる。
本発明のこの特徴においては、上記のように、標準液
試験及び試料試験におけるウォーター・ディップの泳動
時間を決定する。次いで、電気泳動指数を、以下の式に
より算出する。
E=1/ts−1/tw ここで、 E=電気泳指数、 tw=ウォーター・ディップの泳動時間、 ts=試料の泳動時間、 である。
次いで、試料の電気泳動指数を標準液の電気泳動指数と
相関させるか又は比較することにより、電気泳動指数に
よって試料のピークを確認することができる。このよう
にして、電気浸透流動速度の変動性を、規準化し、標準
液と試料との間で重要な比較をすることができる。
図面の簡単な説明 図1は、ウォーター・ディップの面積と、被分析物の
ピーク面積との間の直線関係を表わしている。これらの
最良適合線に関して、外挿が、実験誤差範囲内で、これ
らの線の共通の交点に帰着することに注目されたい。
図2は、実施例1の抑制電気伝導度測定細管電気泳動
試験の標準液電気泳動図を表わしている。
図3は、間接光度検知法を用いた細管電気泳動の標準
液電気泳動図を表わしている。
定義 本明細書における「クロマトグラフィー」の語又はそ
の均等表現には、多数の異なるクロマトグラフィー法が
含まれる。クロマトグラフィーには、例えば、イオン交
換クロマトグラフィー、イオン排除クロマトグラフィ
ー、順相液体クロマトグラフィー、逆相液体クロマトグ
ラフィー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、細管
電気泳動(CE)、等電点クロマトグラフィー、及びミセ
ル電動細管クロマトグラフィー(MECC)がある。
本明細書における「電気伝導度測定細管電気泳動」の
語又はその均等表現は、ピーク検知の方法として導電率
計を利用するあらゆる細管電気泳動システムを意味す
る。定義には、抑制及び非抑制の細管電気泳動システム
の何れもが含まれる。
本明細書における「クロマトグラム」の語又はその均
等表現は、試料が検知セルを通過する際の検知器出力の
変化によって生じたピークを有するクロマトグラフィー
試験のタイムトレース、即ち、検知測定のタイムトレー
スを意味する。この語は、検知の方法によらず用いられ
る。この語は、電気泳動図を含むものであり、電気泳動
図は、細管電気泳動試験に特有のものである。電気泳動
図には、導電率検知を利用し、試料が導電率計を通過す
る際の導電率の変化によって生じたピークを有する細管
電気泳動試験が含まれる。これらのピークは、導電率の
違い及びそれにより生じた検知器の応答の結果である。
クロマトグラム又は電気泳動図のピークは、負のこと
もあれば、正のこともある。例えば、電気伝導度測定CE
試験の電気泳動図の場合には、(ウォーター・ディップ
の場合のように)、検知器を通過する試料がバルク電解
質よりも導電性が低いことによってピークが生じたとい
う意味で、ピークが負のことがあり得る。ピークは、
(試料又は被分析物のピークの場合のように)導電率計
を通過する試料がバルク電解質よりも導電性である場合
には、正のこともあり得る。
本明細書における「ウォーター・ディップ」の語又は
その均等表現は、導電率計を通じて試料をCEシステムに
注入した場合の水又は試料電解質の通過によって生じた
負のピークを意味する。
本明細書における「試料」又は「被分析物」又は「試
料化合物」の語或いはその均等表現は、分析の目的でク
ロマトグラフィー・システムに流すことのできるあらゆ
る化合物を意味する。斯かる化合物は、何であるのかが
未知の化合物、又は濃度が未知の既知化合物、又は何れ
もが未知の化合物でよい。斯かる化合物は、イオン、蛋
白質、無機及び有機分子、核酸、その他の物質でよい。
これらの語の、単数形又は複数形の使用は決定的なもの
ではなく、本発明及び請求項の解釈を限定すべきもので
ないことが理解されよう。
本明細書における「標準液」の語又はその均等表現
は、電気伝導度測定CEシステムに流す化合物であって、
何であるのかも濃度も既知のものを意味する。「標準
液」の語の単数形又は複数形の使用は決定的なものでな
く、本発明及び請求項の解釈を限定すべきものでないこ
とが理解されよう。
本明細書における「ウォーター・ディップ又は試料の
面積の決定」の語又はその均等表現は、電気泳動図のピ
ーク曲線下の面積を決定又は近似するために用いるあら
ゆる測定を意味する。ピークの面積全体を積分してもよ
く、ベースラインでのピークの巾を用いてピーク面積を
近似してもよい。最も一般的には、この測定は、多くの
市販の品種のある標準的な積分器を使用することによっ
て行なわれる。しかしながら、他の方法、例えば、ピー
クを物理的に切り取って紙の重量を計ること、又はベー
スラインにおけるピークの巾を手で測定することも、曲
線下面積の比較測定として用いることができる。
ウォーター・ディップは、試料の注入による水のバル
ク電解質よりも低い検知器の応答によって生じた負のピ
ークであるが一般的であるのに対し、試料のピークは、
バルク電解質よりも高い検知器の応答によって生じた正
のピークであるのが一般的である。ピークの方向は、面
積の決定には無関係である。
本明細書における「電気泳動図間の変動性の規準化又
は標準化」の語又はその均等表現は、試料試験又は標準
液試験における差異又は変化を補正することのできる方
法を意味する。そのため、試料試験又は標準液試験は、
実験パラメータが同じ又はほぼ同である場合に規準化さ
れる。本発明で用いる場合には、規準化は、特に、標準
液試験の電気浸透流動及び試料注入容積と、試料試験の
電気浸透流動及び試料注入容積とがほぼ等しい場合の試
料注入容積及び電気浸透流動における変化についての補
正又は調整を意味する。これは、対応する試料ピークの
補正に帰着する。
本明細書における「システムを流れる緩衝液」の語又
はその均等表現は、クロマトグラフィー・システムのバ
ルク緩衝液を意味する。これは、一定してカラム又は細
管に導入される緩衝液のことである。流れる緩衝液は、
試料との相溶性、カラム又は細管との相容性、及び利用
する検知方法を含む種々のパラメータに基づき選択され
る。この緩衝液は、電気伝導度測定CHの場合に特に、電
解質であるのがよい。この緩衝液は、間接蛍光蛍光検知
及び間接光度検知の場合に、それぞれ、蛍光標識及び吸
光係数を有する緩衝液であるのがよい。
発明の詳細な記述 本発明は、クロマトグラム、そして特にCEの電気泳動
図の標準化及び規準化のための方法に関する。本発明
は、標準液CE試験と試料CE試験との間のクロマトグラム
に存在する変動性の規準化を可能にするものである。
一実施態様において、本発明は、試料の注入容積の違
いに関連する変動性の規準化に関する。標準液を注入
し、ウォーター・ディップの面積及び標準液のピーク面
積を測定する。次いで、試料を注入し、ウォーター・デ
ィップの面積及び試料のピーク面積を測定する。試料ピ
ークのピーク面積を、以下の式を用いて補正する。
(1):補正ピーク面積=(測定ピーク面積)(面積wd std/面積wd sample) ここで、面積wd stdは、標準液試験のウォーター・ディ
ップの面積であり、面積wd sampleは、試料試験のウォ
ーター・ディップの面積である。
補正ピーク面積を算出した後、以下の式を用いて試料の
濃度を算出する。
(2):試料濃度=(試料の補正ピーク面積)(標準液濃度/標準液のピーク面
積) したがって、試料濃度は、標準液濃度の単位で表わされ
る。
他の好ましい実施態様では、本発明は、システムを流
れる緩衝撃液の流速の違いに関連する変動性の規準化に
関する。特に、本発明は、CDの細管内のバルク電解質の
電気浸透流動に関連する変動性に関する。これらの違い
は、なかでも、細管の変化又は変動性、細管の壁に吸着
された物質、印加電圧の変化に起因する。このことは、
面積測定に積分器を用いる場合にも重要である。積分は
時間に従属し、流速の変化が面積の変化に帰着するため
である。
以下の変数及び方程式を用いて、電気浸透流動の変動
性を、幾つかの方法で補正することができる。試料全体
中の水はイオン化していないので、この水は、電気浸透
流動の結果として、バルク電解質と同じ速度で細管を移
動する。これは、方程式(3)で表わされる。
(3):veo=L/tw ここで、 veo=cm/秒で表わす電気浸透流動速度、 L=cmで表わす細管の長さ、 tw=秒で表わすウォーター・ディップの泳動時間 である。
総合泳動速度は、(4)で表わす電気浸透流動速度と
電気泳動速度とのベクトル和である。
(4):vtot=Veo+Vep ここで、 vtot=cm/秒で表わす総合泳動速度、 veo=cm/秒で表わす正味電気泳動速度、 vep=cm/秒で表わす電気浸透流動速度 である。
vepは、試料イオンが出口電極(outlet electrode)の
方へ電気泳動するか又は出口電極から離れる方へ電気泳
動するかによって、符号が正のこともあれば負のことも
あることに留意されたい。
(3)と(4)とを組み合わせて、(5)が得られ
る。
(5):vtot=L/tw+vep vtotは、総合泳動長さを、観測泳動時間で除算するこ
とによっても算出することができる:(6)。
(6):vtot=L/ts ここで、 ts=秒で表わす試料イオンの観測泳動時間 である。
(5)と(6)とを組み合わせて、(7)が得られ
る。
(7):vep=L(1/ts−1/tw) 再整理すると、(8)が得られる。
(8):vep/L=1/ts−1/tw Lが変化しない場合には、単位長さあたりの電気泳動
速度である電気泳動指数Vep/L又はEを、Veoに従属しな
い識別指数として用いることができる。
(9):E=1/ts−1/tw ここで、 E=vep/L=電気泳動指数 である。
しかしながら、細管の長さ又は電圧の何れがが、検量
線作成条件と試料の場合の条件との間で変化する場合に
は、電気泳動度を用いる。電気泳動度は、単位電場強度
あたりの電気泳動速度である:(10)。
(10):uep=vep/(V/L)=vepL/V ここで、 uep=cm2/ボルト秒で表わす電気泳動度、 V=ボルトで表わす総印加電圧 である。
(8)と(9)とを組み合わせて、(10)が得られ
る。
(10):uep=L2(1/ts−1/tw)/V このようにして、観測値であるts及びtw、並びに既知で
あるL及びVの値から、電気泳動度を算出することがで
きる。
他の実施態様では、クロマトグラフィー・システムに
おけるシステムを流れる緩衝液の流速の変化に関連する
変動性の規準化のための方法が説明される。
好ましい実施態様では、あらゆる個々のピークの泳動
時間として選択した値は、ピークが負であるか又は正で
あるかによって、ピークの最小値又は最大値である。即
ち、ウォーター・ディップのピークの泳動時間の測定に
関しては、電気伝導度ピークの最小値を、泳動時間とし
て選択する。試料又は標準液のピークに関しては、電気
伝導度ピークの最大値を選択する。別の実施態様では、
同じパラメータを一貫して用いる限り、ピークの始まり
又はピークの終わりを用いてもよい。
好ましい実施態様では、試料及び標準液は、100%水
性である。別の実施態様では、他の溶剤が存在する場合
には、試料及び標準物質は組成が同じである。
好ましい実施態様では、本発明を、標準液検量線の作
成に用いることができる。複数の異なる濃度の標準液の
注入を行なう。一つの試験を対照として用い、他の全て
の標準液の注入による観測面積の応答を、上記のテクニ
ックを用いて補正又は修正する。次いで、補正したピー
ク面積を、濃度の関数としてプロットする。これは、検
定の間のあらゆる変化の補正のためのウォーター・ディ
ップを用いる複数点検量線作成である。
本発明は、試料希釈剤とシステムを流れる緩衝液との
間の相違の結果として、検知器出力において変化を報知
することのできる検知器を利用するあらゆるクロマトグ
ラフィー・システムにおける用途を提供するものであ
る。好ましい実施態様では、検知は、電気伝導度検知、
抑制電気伝導度検知、直接又は間接光度検知、或いは、
直接又は間接蛍光検知である。
本発明で用いられるCE電気泳動図の規準化及び標準化
のための特定の方法を説明し、これらの方法をどのよう
に利用することができるかを詳細に述べ、CE電気泳動図
の成功した規準化を示したが、この開示は、当業者がこ
の知識を用いて、一般的に利用することのできる技術を
用いる均等手段により目指す結果を得ることができるの
に充分なものである。
以下の実施例は、上述の発明の用い方をより充分に説
明し、しかも、本発明の種々の特徴を実施することを意
図した最良の形態を述べる役割をするものである。これ
らの実施例は、本発明の真の範囲を決して限定するもの
ではなく、例示の目的で示したものであることが理解さ
れよう。
実施例 実施例1:抑制電気伝導度測定CEシステムにおける電気浸
透流動速度の補正 以下に説明するシステムは、米国特許出願第XXX,XXX
号に開示されたものとほぼ同様のものである。
細管:内径75μ、長さ60cmの溶融シリカ 電解質:2mmのホウ酸ナトリウム 電圧:正、24KV 注入:静水圧(hydrostatic)−−30mm、10秒 抑制器再生剤:10mMの硫酸 標準液CE電気泳動図を表わす図2を作成するため、以
下の化合物各々を10mM注入した。
1.炭酸塩 2.亜塩素酸塩 3.弗化物 4.リン酸塩 5.塩素酸塩 6.過塩素酸塩 7.硝酸塩 8.亜硝酸塩 9.硫酸塩 10.塩化物 11.臭化物 12.クロム酸塩 次いで、塩素酸塩、過塩素酸塩、硝酸塩及び亜硝酸塩
に対応するピーク5〜8を、それらが良く分解されたの
で、更に検討するよう選択した。各々の試料試験は、上
記と同じ条件を使用した。結果を表1に示す。
Mt wdは、ウォーター・ディップの泳動時間、Mt1〜Mt
4は、ピーク5〜8の泳動時間を示す。Mt1補〜Mt4補
は、算出した電気泳動速度vepを示し、vep=L(1/ts
1/tw)である。U1〜U4は、電気泳動度であり、Uep=vep
L/Vである。生データに関するMtのRSDは、Mt補のRSDよ
りもはるかに大きく、電気浸透流動の変化に関する計算
の規準化効果を示している。更に、U1〜U4の標準偏差
は、電気泳動度間の差異の範囲内に充分入るものであ
り、そのため、Uepを化合物の確認に用いることができ
る。
実施例2:間接光度検知を利用したCEシステムにおける電
気浸透流動速度の補正 細管:No.1〜No.3、内径75μ、長さ50cmの溶融シリカ 電解質:5.0mMのフタル酸カリウム(potassium acid pht
halate)、0.5mMのテトラデシルトリメチルアンモニウ
ムブロマイド(TTAB)、2.0mMのホウ酸ナトリウム、 pH5.9 電圧:負、15KV 注入:自重、100mm、2秒 抑制器再生剤:10mNの硫酸 三種類の異なる細管を利用した。二種類の標準液、2p
pmの弗化物及び15ppmのリン酸塩、を標準液試験に利用
した。表2に示すように、Mt1及びMt2は、標準液の保持
時間である。Mt1補及びMt2補は、算出した電気泳動速度
vepを示し、vep=L(1/ts−1/tw)である。U1及びU2
は、電気泳動度であり、Uep=vepL/Vである。表2のデ
ータによって示すように、ことができる。この方法は、
異なる細管を用いる場合にも標準化を可能にするもので
ある。
実施例3:ウォーター・ディップの容積を用いた試料容積
の補正 注入試料容積を意図的に変えたことを除き、実施例1
のシステムを稼働させた。これは、四つの別個の被分析
物、即ち、ヨウ素酸素、弗化物、塩素酸塩及び硝酸塩の
ピークを用いた試験であった。ウォーター・ディップの
面積のプロットに対する被分析物ピークのプロットが、
図1にある。
この実施例は、ウォーター・ディップの大きさ又は面
積と試料ピークの大きさ又は面積との相関を実証するも
のである。
実施例4:試料注入溶液の補正 システムが、クロマトグラム又は電気泳動図を作成す
ることができる限り、実施例1及び2で説明したように
又は一般的なクロマトグラフィー・システムを用いて、
クロマトグラフィー・システム又はCEシステムを稼働さ
せることができる。用いる検知器は、積分器又は他のデ
ータ収集装置に実行可能に接続されているのが好ましい
が、これは必ずしも必要ではない。
被分析物ピークの濃度を以下のように算出することが
できる。先ず、既知濃度の標準液又は一群の標準液を試
験する、次いで、未知濃度の試料の少なくとも一度の試
験を行なう。次いで、最初の試料ピークの補正ピーク面
積を、以下の方程式によって算出する。
補正ピーク面積=(測定ピーク面積)(面積wd std/面積wd sample) 次いで、以下の式を用いて試料の濃度を算出する。
試料濃度=(試料の補正ピーク面積)(標準液濃度/標準液のピーク面積) この手続を、必要な数の試料ピークに対して繰り返せ
ばよい。
その他、秒で表わすベースラインにおけるウォーター
・ディップのピーク巾を、試料ピーク濃度を補正するの
に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 30/86 B01D 57/02 G01N 30/02 G01N 30/26 CA(STN) JICSTファイル(JOIS)

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標準液クロマトグラフィー試験及び試料ク
    ロマトグラフィー試験のクロマトグラム間の変動性を規
    準化する方法であって、前記変動性は試料の注入に関連
    し、前記変動性は試料のクロマトグラムを変化させる試
    料注入容積の相違によって生じる規準化方法において、 (1) 少なくとも一つの既知濃度の標準液のクロマト
    グラム、及び未知濃度の試料に関する少なくとも一つの
    クロマトグラムを作成する工程であって、前記クロマト
    グラムは、試料希釈剤とシステムを流れる緩衝液との間
    の相違の結果として検知器出力における変化に帰着する
    検知方法を利用して作成される工程と、 (2) 前記クロマトグラム各々に関し、ウォーター・
    ディップピーク、標準液ピーク及び試料ピークを測定す
    る工程と、 (3) 試料の濃度を標準液の濃度と相関させるため、
    標準液試験のウォーター・ディップの面積と、試料試験
    のウォーター・ディップの面積との間の関係を用いる工
    程とを、 含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】前記検知方法は、電気伝導度検知、抑制電
    気伝導度検知、直接又は間接光度検知、並びに直接又は
    間接蛍光検知からなる群から選択されることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記クロマトグラムは、細管電気泳動の電
    気泳動図であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】標準液クロマトグラフィー試験及び試料ク
    ロマトグラフィー試験のクロマトグラム間の変動性を規
    準化する方法であって、前記変動性は試料の注入に関連
    し、前記変動性は試料のクロマトグラムを変化させる試
    料注入容積の相違によって生じる規準化方法において、 (1) 少なくとも一つの既知濃度の標準液のクロマト
    グラム、及び未知濃度の試料に関する少なくとも一つの
    クロマトグラムを作成する工程であって、前記クロマト
    グラムは、試料希釈剤とシステムの電解質との間の相違
    の結果として検知器出力における変化に帰着する検知方
    法を利用して作成される工程と、 (2) 前記クロマトグラム各々に関し、ウォーター・
    ディップピーク、標準液ピーク及び試料ピークを測定す
    る工程と、 (3) 前記試料ピーク及び前記試料試験のウォーター
    ・ディップの補正ピーク面積を、式: 補正ピーク面積=(測定ピーク面積)(面積wd std/面積wd sample) ここで、 面積wd std=標準液試験のウォーター・ディップの面
    積、 面積wd sample=試料試験のウォーター・ディップの面
    積 である; によって算出する工程と、 (4) 試料の濃度を、式: 試料濃度=(試料の補正ピーク面積)(標準液濃度/標準液のピーク面積) によって決定する工程とを、 含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】前記検知方法は、電気伝導度検知、抑制電
    気伝導度検知、直接又は間接光度検知、並びに直接又は
    間接蛍光検知からなる群から選択されることを特徴とす
    る請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】前記クロマトグラムは、細管電気泳動の電
    気泳動図であることを特徴とする請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】標準液クロマトグラフィー試験及び試料ク
    ロマトグラフィー試験のクロマトグラム間の変動性を規
    準化する方法であって、前記変動性はシステムの電解質
    の流速の変化に関連し、前記変動性は試料の泳動時間及
    び標準液の泳動時間における相違によって生じる規準化
    方法において、 (1) 少なくとも一つの標準液のクロマトグラム、及
    び関心のある試料の少なくとも一つのクロマトグラムを
    作成する工程であって、前記クロマトグラムは、試料希
    釈剤とシステムを流れる緩衝液との間の相違の結果とし
    て検知器出力における変化に帰着する検知方法を利用し
    て作成される工程と、 (2) 標準液試験及び試料試験におけるウォーター・
    ディップ、標準液及び試料の泳動時間を測定する工程
    と、 (3) 補正ピーク泳動時間を、式: 補正泳動時間=(測定泳動時間)(泳動時間wd std/泳動時間wd sample) ここで、 泳動時間wd std=標準液試験のウォーター・ディップの
    泳動時間、 泳動時間wd sample=試料試験のウォーター・ディップ
    の泳動時間 である; によって算出する工程と、 (4) 試料の補正泳動時間を標準液の補正泳動時間と
    相関させることにより、補正保持時間によって試料のピ
    ークを確認する工程とを、 を含むことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】前記検知手段は、電気伝導度検知、抑制電
    気伝導度検知、直接又は間接光度検知、並びに直接又は
    間接蛍光検知からなる群から選択されることを特徴とす
    る請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】標準液細管電気泳動試験及び試料細管電気
    泳動試験の電気泳動図間の変動性を規準化する方法であ
    って、前記変動性は細管電気泳動の電気浸透流動速度の
    変化に関連し、前記変動性は試料の泳動時間及び標準液
    の泳動時間における相違に帰着する規準化方法におい
    て、 (1) 少なくとも一つの標準液の電気泳動図、及び関
    心のある試料の少なくとも一つの電気泳動図を作成する
    工程であって、前記電気泳動図は、試料希釈剤とシステ
    ムの電解質との間の相違の結果として検知器出力におけ
    る変化に帰着する検知方法を利用して作成される工程
    と、 (2) 標準液試験及び試料試験におけるウォーター・
    ディップ、標準液及び試料の泳動時間を測定する工程
    と、 (3) 標準液及び試料各々の電気泳動度を、式: uep=L2(1/ts−1/tw)/V ここで、 uep=電気泳動度、 L=細管の長さ、 V=印加電圧、 tw=ウォーター・ディップの泳動時間、 ts=試料の泳動時間、 である; によって算出する工程と、 (4) 試料の電気泳動度を標準液の電気泳動度と相関
    させることにより、電気泳動度によって試料のピークを
    確認する工程とを、 含むことを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】前記検知方法は、電気伝導度検知、抑制
    電気伝導度検知、直接又は間接光度検知、並びに直接又
    は間接蛍光検知からなる群から選択されることを特徴と
    する請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】印加電圧及び細管が変更されない標準液
    細管電気泳動試験及び試料細管電気泳動試験の電気泳動
    図間の変動性を規準化する方法であって、前記変動性は
    細管電気泳動の電気浸透流動速度の変化に関連し、前記
    変動性は試料の泳動時間及び標準液の泳動時間における
    相違に帰着する規準化方法において、 (1) 少なくとも一つの標準液の電気泳動図、及び関
    心のある試料の少なくとも一つの電気泳動図を作成する
    工程であって、前記電気泳動図は、試料希釈剤とシステ
    ムの電解質との間の相違の結果として検知器出力におけ
    る変化に帰着する検知方法を利用して作成される工程
    と、 (2) 標準液試験及び試料試験におけるウォーター・
    ディップ、標準液及び試料の泳動時間を測定する工程
    と、 (3) 電気泳動指数を、式: E=1/ts−1/tw ここで、 E=電気泳指数、 tw=ウォーター・ディップの泳動時間、 ts=試料の泳動時間 である; によって算出する工程と、 (4) 試料の電気泳動指数を標準液の電気泳動指数と
    相関させることにより、電気泳動指数によって試料のピ
    ークを確認する工程とを、 含むことを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】前記検知手段は、電気伝導度検知、抑制
    電気伝導度検知、直接又は間接光度検知、並びに直接又
    は間接蛍光検知からなる群から選択されることを特徴と
    する請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】請求項4に記載の方法であって、 (1) 標準液試験及び試料試験におけるウォーター・
    ディップ、標準液及び試料の泳動時間を測定する工程
    と、 (2) 標準液及び試料各々の電気泳動度を、式: uep=L2(1/ts−1/tw)/V ここで、 uep=電気泳動度、 L=細管の長さ、 V=印加電圧、 tw=ウォーター・ディップの泳動時間、 ts=試料の泳動時間、 である; によって算出する工程と、 (3) 試料の電気泳動度を標準液の電気泳動度と相関
    させることにより、電気泳動度によって試料のピークを
    確認する工程とを、 更に含むことを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】前記検知手段は、電気伝導度検知、抑制
    電気伝導度検知、直接又は間接蛍光検知、並びに直接又
    は間接光度検知からなる群から選択されることを特徴と
    する請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】印加電圧及び細管が変更されない請求項
    4記載の方法であって、 (1) 標準液試験及び試料試験におけるウォーター・
    ディップ、標準液及び試料の泳動時間を測定する工程
    と、 (2) 電気泳動指数を、式: E=1/ts−1/tw ここで、 E=電気泳指数、 tw=ウォーター・ディップの泳動時間、 ts=試料の泳動時間 である; によって算出する工程と、 (3) 試料の電気泳動指数を標準液の電気泳動指数と
    相関させることにより、電気泳動指数によって試料のピ
    ークを確認する工程とを、 更に含むことを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】標準液クロマトグラフィー試験及び試料
    クロマトグラフィー試験のクロマトグラム間の変動性の
    規準化及び標準化のための装置であって、前記変動性は
    試料の注入に関連し、前記変動性は試料のクロマトグラ
    ムを変化させる試料注入容積の相違によって生じる装置
    において、 (1) 試料化合物を分離するためのクロマトグラフィ
    ー分離手段と、 (2) ピークを有するクロマトグラムを作成するため
    の検知手段であって、試料希釈剤とシステムを流れる緩
    衝液との間の相違の結果として、検知器出力における変
    化を報知することができる検知手段と、 (3) 前記クロマトグラムに関連するウォーター・デ
    ィップ・ピーク、試料ピーク及び標準液ピークの面積を
    算出するための、検知手段に実行可能に接続された積分
    手段と、 (4) 前記試料の濃度を前記標準液の濃度と相関させ
    ることができるよう、前記標準液試験のウォーター・デ
    ィップの前記算出した面積と前記試料試験のウォーター
    ・ディップの前記算出された面積との間の関係を決定す
    るための、前記積分手段に実行可能に接続された分析手
    段とを、 備えていることを特徴とする装置。
  17. 【請求項17】前記検知手段は、電気伝導度検知、抑制
    電気伝導度検知、直接又は間接光度検知、並びに直接又
    は間接蛍光検知からなる群から選択されることを特徴と
    する請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】請求項16に記載の装置であって、前記分
    析手段は、 (1) 試料ピーク及び試料試験のウォーター・ディッ
    プの補正ピーク面積を、式: 補正ピーク面積=(測定ピーク面積)(面積wd std/面積wd sample) ここで、 面積wd std=標準液試験のウォーター・ディップの面
    積、 面積wd sample=試料試験のウォーター・ディップの面
    積 である; によって算出するための手段と、 (2) 試料の濃度を、式: 試料濃度=(試料の補正ピーク面積)(標準液濃度/標準液のピーク面積) によって決定するための手段とを、 含んでいることを特徴とする装置。
  19. 【請求項19】請求項16に記載の装置であって、前記分
    析手段は、 (1) 試料ピーク及び試料試験のウォーター・ディッ
    プの補正ピーク泳動時間を、式: 補正泳動時間=(測定泳動時間)(泳動時間wd std/泳動時間wd sample) ここで、 泳動時間wd std=標準液試験のウォーター・ディップの
    泳動時間、 泳動時間wd sample=試料試験のウォーター・ディップ
    の泳動時間 である; によって算出するための手段を、 含んでいることを特徴とする装置。
  20. 【請求項20】標準液細管電気泳動試験及び試料細管電
    気泳動試験の電気泳動図間の変動性の規準化及び標準化
    のための装置であって、前記変動性は細管電気泳動の電
    気浸透流動速度の変化によって生じる装置において、 (1) 試料化合物を分離するための細管電気泳動分離
    手段と、 (2) ピークを有する電気泳動図を作成するための検
    知手段であって、試料希釈剤とシステムを流れる緩衝液
    との間の相違の結果として、検知器出力における変化を
    検知することができる検知手段と、 (3) 前記電気泳動図に関連するウォーター・ディッ
    プ・ピーク、標準液ピーク及び試料ピークの泳動時間を
    測定するための、前記検知手段に実行可能に接続された
    時間測定手段と、 (4) 前記試料ピークの電気泳動度を、標準液試験の
    ウォーター・ディップの泳動時間及び試料試験のウォー
    ター・ディップの泳動時間と相関させるための、前記時
    間測定手段に実行可能に接続された分析手段とを、 備えていることを特徴とする装置。
  21. 【請求項21】請求項20に記載の装置であって、前記分
    析手段は、標準液及び試料各々の電気泳動度を、式: uep=L2(1/ts−1/tw)/V ここで、 uep=電気泳動度、 L=細管の長さ、 V=印加電圧、 tw=ウォーター・ディップの泳動時間、 ts=試料の泳動時間、 である; によって算出するための手段を含んでいることを特徴と
    する装置。
  22. 【請求項22】前記検知手段は、電気伝導度検知、抑制
    電気伝導度検知、直接又は間接光度検知、並びに直接又
    は間接蛍光検知からなる群から選択されることを特徴と
    する請求項20記載の方法。
  23. 【請求項23】請求項16に記載の装置であって、前記分
    析手段は、電気泳動指数を、式: E=1/ts−1/tw ここで、 E=電気泳指数、 tw=ウォーター・ディップの泳動時間、 ts=試料の泳動時間 である; によって算出する手段を含んでいることを特徴とする装
    置。
  24. 【請求項24】前記変動性は、電気浸透流動速度の変化
    によっても生じる請求項16記載の装置であって、 (1) ウォーター・ディップ・ピーク、標準液ピーク
    及び試料ピークの泳動時間を測定するための時間測定手
    段と、 (2) 標準液試験のウォーター・ディップの泳動時間
    と試料試験のウォーター・ディップの泳動時間との関係
    に基づき、標準液ピークの電気泳動度と試料ピークの電
    気泳動度との間の関係を決定するための、前記時間測定
    手段に実行可能に接続された分析手段とを、 備えていることを特徴とする装置。
  25. 【請求項25】請求項24に記載の装置であって、前記分
    析手段は、 (1) 試料ピーク及び試料試験のウォーター・ディッ
    プの補正ピーク面積を、式: 補正ピーク面積=(測定ピーク面積)(面積wd std/面積wd sample) ここで、 面積wd std=標準液試験のウォーター・ディップの面
    積、 面積wd sample=試料試験のウォーター・ディップの面
    積 である; によって算出するための手段と、 (2) 試料の濃度を、式: 試料濃度=(試料の補正ピーク面積)(標準液濃度/標準液のピーク面積) によって決定するための手段と、 (3) 標準液及び試料各々の電気泳動度を、式: uep=L2(1/ts−1/tw)/V ここで、 uep=電気泳動度、 L=細管の長さ、 V=印加電圧、 tw=ウォーター・ディップの泳動時間、 ts=試料の泳動時間、 である; によって算出するための手段とを、 含んでいることを特徴とする装置。
  26. 【請求項26】前記検知手段は、電気伝導度検知、抑制
    電気伝導度検知、間接光度検知、及び間接蛍光検知から
    なる群から選択されることを特徴とする請求項25記載の
    方法。
JP52207494A 1993-03-30 1994-03-07 クロマトグラフィー分析法 Expired - Lifetime JP3190678B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/040,014 US5316630A (en) 1993-03-30 1993-03-30 Methods for chromatography analysis
US040,014 1993-03-30
PCT/US1994/002429 WO1994023290A1 (en) 1993-03-30 1994-03-07 Methods for chromatography analysis

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07507879A JPH07507879A (ja) 1995-08-31
JP3190678B2 true JP3190678B2 (ja) 2001-07-23

Family

ID=21908604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52207494A Expired - Lifetime JP3190678B2 (ja) 1993-03-30 1994-03-07 クロマトグラフィー分析法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5316630A (ja)
EP (1) EP0646239B1 (ja)
JP (1) JP3190678B2 (ja)
DE (1) DE69429055T2 (ja)
WO (1) WO1994023290A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5277571A (en) * 1992-07-17 1994-01-11 George Schmitt & Co., Inc. Apparatus for perforation of a sheet material
US5932080A (en) * 1997-05-30 1999-08-03 Bio-Rad Laboratories, Inc. Mobility-based and normalized capillary electrophoresis
AU730827B2 (en) * 1997-06-09 2001-03-15 Caliper Technologies Corporation Apparatus and methods for correcting for variable velocity in microfluidic systems
US7641780B2 (en) * 2001-05-01 2010-01-05 Calibrant Biosystems, Inc. Two-dimensional microfluidics for protein separations and gene analysis
JP2002372521A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Tosoh Corp イオンクロマトグラフ法を用いるアルカリ度の測定方法および1価陽イオンとの同時測定方法
US6902937B2 (en) * 2001-07-13 2005-06-07 Air Liquide America, L.P. Method for the determination of low-concentration anions in the presence of an excess of another anion
US6969452B2 (en) * 2003-02-28 2005-11-29 Combisep, Inc. Two-dimensional protein separations using chromatofocusing and multiplexed capillary gel electrophoresis
US20080156080A1 (en) * 2007-01-02 2008-07-03 Calibrant Biosystems, Inc. Methods and systems for multidimensional concentration and separation of biomolecules using capillary isotachophoresis
US20080160629A1 (en) * 2007-01-02 2008-07-03 Calibrant Biosystems, Inc. Methods and systems for off-line multidimensional concentration and separation of biomolecules
US9964510B2 (en) 2013-09-16 2018-05-08 Dionex Corporation Electrolytic four-channel device and method
JP6361358B2 (ja) * 2014-07-31 2018-07-25 株式会社島津製作所 電気泳動装置
US10761054B2 (en) * 2016-05-13 2020-09-01 Agilent Technologies, Inc. Systems and methods for automated alignment, calibration and standardization of electrophoresis data
CN108693286B (zh) * 2018-05-18 2020-08-07 中科广化(重庆)新材料研究院有限公司 一种药物中基因毒性杂质硫酸二异丙酯的检测方法
CN112710719B (zh) * 2020-12-16 2022-04-26 中国科学院化学研究所 一种连串进样的高通量毛细管电泳方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3590628A (en) * 1969-01-23 1971-07-06 Phillips Petroleum Co Baseline compensation for chromatographic analyzer
US3925019A (en) * 1973-08-06 1975-12-09 Dow Chemical Co Chromatographic analysis of ionic species
US3926559A (en) * 1973-08-06 1975-12-16 Dow Chemical Co Method and apparatus for quantitative chromatographic analysis of cationic species
US3920397A (en) * 1973-08-06 1975-11-18 Dow Chemical Co Apparatus and method for quantitative analysis of ionic species by liquid column chromatography
US3897213A (en) * 1973-08-06 1975-07-29 Dow Chemical Co Automated quantitative analysis of ionic species
US4474664A (en) * 1980-01-16 1984-10-02 The Dow Chemical Company Ion analysis method and apparatus
DE3126860A1 (de) * 1981-07-08 1983-01-27 BIOTRONIK Wissenschaftliche Geräte GmbH, 6000 Frankfurt Verfahren und vorrichtung zur quantitativen bestimmung von kationen oder anionen durch ionenchromatographie
US4751004A (en) * 1981-09-18 1988-06-14 The Dow Chemical Company Liquid chromatographic method and apparatus with a packed tube membrane device for post-column derivatization/suppression reactions
JPS58135455A (ja) * 1982-02-05 1983-08-12 Yokogawa Hokushin Electric Corp 陰イオンの分析方法及びその装置
JPS60169764A (ja) * 1984-02-14 1985-09-03 Yokogawa Hokushin Electric Corp イオンクロマトグラフイを用いたイオン種測定方法
US4579663A (en) * 1984-09-24 1986-04-01 The Perkin-Elmer Corporation Apparatus and method for optimizing separation of an unknown sample by liquid chromatography
US4999098A (en) * 1984-10-04 1991-03-12 Dionex Corporation Modified membrane suppressor and method for use
US4988447A (en) * 1989-12-22 1991-01-29 Spectra Physics, Inc. Reference flow liquid chromatography system with stable baseline
AU647929B2 (en) * 1991-03-28 1994-03-31 Perseptive Biosystems, Inc. On-line product identification in a chromatography effluent by subtraction

Also Published As

Publication number Publication date
DE69429055D1 (de) 2001-12-20
WO1994023290A1 (en) 1994-10-13
US5316630A (en) 1994-05-31
EP0646239A1 (en) 1995-04-05
DE69429055T2 (de) 2002-03-21
JPH07507879A (ja) 1995-08-31
EP0646239A4 (en) 1995-09-13
EP0646239B1 (en) 2001-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Monnig et al. Capillary electrophoresis
Gross et al. Indirect fluorimetric detection and quantification in capillary zone electrophoresis of inorganic anions and necleotides
US5009760A (en) System for measuring electrokinetic properties and for characterizing electrokinetic separations by monitoring current in electrophoresis
JP3190678B2 (ja) クロマトグラフィー分析法
Altria Capillary electrophoresis guidebook: principles, operation, and applications
Cheng et al. Interaction of capillary zone electrophoresis with a sheath flow cuvette detector
Mao et al. Capillary isoelectric focusing with whole column imaging detection for analysis of proteins and peptides
US5358612A (en) Electrophoresis with chemically suppressed detection
US5624539A (en) Real time monitoring of electroosmotic flow in capillary electrophoresis
Lee et al. Real-time measurement of electroosmotic flow in capillary zone electrophoresis
Kubáň et al. Flow injection‐capillary electrophoresis system with contactless conductivity detection and hydrostatic pressure generated flow. Application to the quantitative analysis of inorganic anions in water samples
Huang et al. Determination of sugars by capillary electrophoresis with electrochemical detection using cuprous oxide modified electrodes
Yao et al. Determination of diffusion coefficients by capillary zone electrophoresis
Williams et al. Effect of the initial potential ramp on the accuracy of electrophoretic mobilities in capillary electrophoresis
US5298139A (en) End-column conductivity detector for capillary zone electrophoresis
EP1998170B1 (en) Method for electrophoretically determining the composition of multicomponent solutions and a device for carrying out said method
EP0558742B1 (en) Electrophoresis with chemically suppressed detection
Beckers et al. Calibrationless quantitative analysis by indirect UV absorbance detection in capillary zone electrophoresis: The concept of the conversion factor
Hirokawa Capillary isotachophoresis
JP3709123B2 (ja) 電気泳動分析方法
Šťastná et al. Automated instrumentation for miniaturized displacement electrophoresis with on-column photometric detection
Gilman et al. Measuring electroosmotic flow in microchips and capillaries
Vacik et al. Analytical isotachophoresis
JP2933362B2 (ja) 電気泳動法における電流の監視により界面動電特性の測定および界面動電分離の特徴づけを行うための改良されたシステム
Hu et al. Determination of idarubicin in human urine by capillary zone electrophoresis with amperometric detection

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090518

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term