JP3190579U - シューズ - Google Patents
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Abstract
【課題】アウトソールの爪先部分と接地面との間のグリップ力を確保する。【解決手段】アウトソール13上にインソール12が設けられるソールと、インソール12上に設けられるアッパー11とを備え、アッパー11は、足指を覆う爪先部21と、爪先部21の後側部に設けられ、足の甲を覆う左右の羽根22、22と、左右の羽根22、22に対して前後方向に間隔をおいて配置される踵部24とを有する。踵部24は前記左右の羽根22、22にそれぞれ係合するフック28を備え、インソール12が鼻緒部14を有し、アウトソール13の下面の爪先側に弾性を有する複数の爪先突出部15を備え、爪先突出部15は、インソール12に接する足指の腹の形状および位置に対応してアウトソール13の下面に設けられている。【選択図】図1
Description
この考案は、インソールに取り付けられた鼻緒と、アウトソールに形成された突出部とを備えるシューズに関する。
従来から、内部で足指を動きやすくしたシューズとして、インソールの爪先部分に下方への段差を設けることにより、足指の収容空間を広くし、足指の可動スペースを確保したものが知られている(例えば、特開2002−042804号公報参照)。
このようなシューズは、足指を動きやすくすることで足指を曲がりやすくして、足指が収容されるシューズの爪先部分と接地面との間のグリップ力の向上を図っている。
上述のシューズは、そのインソールに対して足指の位置を保持させることができないので、走る際の蹴り出し時において、インソールと足裏との間で滑りが生じ、インソールに対して足指のグリップ力が不十分となっていた。
インソールに対して足指のグリップ力が不十分であると、アウトソールの爪先部分と接地面との間のグリップ力を確保することが難しいという問題がある。
そこで、この考案の課題は、アウトソールの爪先部分と接地面との間のグリップ力を確保するシューズを提供することにある。
上記の課題を解決するために、接地するアウトソール上に足裏が接するインソールが設けられるソールと、前記インソール上に設けられるアッパーとを備えるシューズにおいて、前記アッパーは、足指を覆う爪先部と、その爪先部の後側部に設けられ、足の甲を覆う左右の羽根と、その左右の羽根に対して前後方向に間隔をおいて配置される踵部とを有し、その踵部は前記左右の羽根にそれぞれ係合するフックを備え、前記ソールは柔軟性を有し、そのインソールが鼻緒部を有し、前記アウトソールが、爪先側部分の下部に弾性を有する複数の突出部を備え、その突出部は、前記インソールに接する足指の腹の形状および位置に対応して、前記アウトソールの下部に設けられた構成を採用することができる。
この構成において、前記アウトソールの爪先部分にピンを備え、そのピンが接地面に対して係止可能である構成を採用することができる。
この考案は、インソールと鼻緒部との間で足指が保持されて、インソールに対して足指のグリップ力が増し、また、アウトソールの爪先部分に設けられた複数の突出部が接地面に対して滑ることなく引っかかるので、アウトソールの爪先部分と接地面との間のグリップ力が確保され、走行時、使用者の蹴り出し力を接地面に対して効率良く伝えることが可能となる。
以下、この考案に係るシューズの実施形態を図1〜6に示す。
このシューズは、図1〜3に示すように、ソール10と、ソール10の上に設けられるアッパー11とを備える。また、このシューズは、左右対称に一対組み合わされて使用されるため、前記一対のうち、左足用の片側を例に挙げて説明する。
このシューズは、図1〜3に示すように、ソール10と、ソール10の上に設けられるアッパー11とを備える。また、このシューズは、左右対称に一対組み合わされて使用されるため、前記一対のうち、左足用の片側を例に挙げて説明する。
ソール10は、足裏が接するインソール12と、接地面側に配置されるアウトソール13とが一体に形成されたものである。インソール12は、柔軟性を有する平板状をなし、上部に鼻緒部14を備えている。
鼻緒部14は、第一紐状体14aと第二紐状体14bとから構成され、インソール12上部に固定される。すなわち、第一紐状体14a及び第二紐状体14bの一端は、インソール12上部の前側において、同じ位置に固定されている。第一紐状体14aの他端は、その一端の固定位置よりも後方の右側に固定され、第二紐状体14bの他端は、その一端の固定位置よりも後方の左側にそれぞれ固定されている。
使用者がシューズを履く状態で、第一紐状体14a及び第二紐状体14bは、その一端が足指の第一指と第二指との間に位置する。また、第一紐状体14a及び第二紐状体14bは、足指の上から後方へ向かって足の左右の側面へ沿い、鼻緒部14が使用者の足指をインソール12との間で保持する。
アウトソール13は、柔軟性を有する平板状をなし、爪先側に設けられた爪先突出部15と、前後方向中央に設けられる中央突出部16と、踵側に設けられた踵突出部17と、爪先側の前方縁部に設けられたピン18とを有する。
爪先突出部15は、図4に示すように、インソール12に接する五本の足指の腹の形状及び位置に応じた形状および位置で並んで設けられ、アウトソール13から下方に突き出している。また、爪先突出部15は、柱状をなし、その下面が足指の腹の表面のように、中央に向かって下方へ膨らむ凸面状となっている。
中央突出部16は板状をなし、アウトソール13に対して、足裏の指と踵を除いた中央部分のうち、さらに土踏まずを除いた形状、位置に配置されている(図3参照)。踵突出部17は、アウトソール13の後ろ側に円板状に形成されている。
爪先突出部15、中央突出部16及び踵突出部17は、弾性を有する素材から形成され、例えば、ウレタンフォーム、連続気泡のラバーフォームなどから形成することができる。
ピン18は、図4に示すように、アウトソール13の前側縁の四箇所に取り付けられている。それぞれのピン18は、先端が尖っており、アウトソール13に固定された柱形の台座18aの中央から下方に突出している。
なお、ピン18はアウトソール13の前側縁に必ずしも取り付ける必要はない。ピン18を取り付けると、使用者が走る際、各ピン18が接地面に食い込み、アウトソール13の爪先部分が接地面に対してより確実に引っかけることが可能となるので、好ましい。
アッパー11は、爪先を覆う爪先部21と、爪先部21に対して後方に設けられる左右の羽根22、22と、左右の羽根22、22の下方に配置されるベロ23と、踵を受ける踵部24とを有する。
爪先部21は、インソール12に対して前側縁から左右の側縁にわたり固定され、インソール12との間で足指が収納可能に湾曲している。爪先部21の後側の左右両側に羽根22が設けられ、爪先部21の後側部の中央にベロ23が取り付けられている。
左右の羽根22、22は、その下端がインソール12の左右の側縁にそれぞれ固定され、その前側部分が爪先部21の後側部分の外側に重なっている。また、左右の羽根22は、図2に示すように、上端部に複数設けられる紐孔25と、後側部に複数設けられる紐状の係止部26とを備えている。
紐孔25は、左右の羽根22の上端部において、前後方向に四箇所並んで設けられている。係止部26は、羽根22の上部の後側部に対して、両端部が上下方向に固定される紐状体で構成され、前後方向に三箇所並んで設けられている。
左右の羽根22の紐孔25に交互に通される靴紐27は、これを締結することで、使用者の足の甲を左右の羽根22により保持することが可能となる。
踵部24は、使用者の踵の周りにインソール12の後側縁から左右の側縁にかけて固定され、左右両側の前側端に設けられる左右のフック28を備える。また、踵部24は、爪先部21及び左右の羽根22に対して、前後方向に間隔をおいて設けられている。
踵部24の左右のフック28は、図6に示すように、その一端が踵部24に対して回動可能に取り付けられ、他端が折り曲げられている。インソール12の後側部を上方に持上げた状態で、左右のフック28が、左右の羽根22の係止部26に係合可能となっている。また、使用者の足の大きさに応じて、前後方向に複数並ぶ係止部26のうち、フック28を係合するものを適宜選択し、フック28の係合位置を前後に調節することができる。
この実施形態のシューズは、以上のように構成される。次に、このシューズの使用方法を図面に基づいて説明する。
まず、使用者はアッパー11のベロ23を持ち上げた状態で、左右の羽根22、22と、踵部24との間から、左右の足を入れる。そして、鼻緒部14の第一紐状体14a及び第二紐状体14bの一端を足指の第一指と第二指との間に位置させる。これにより、第一紐状体14a及び第二紐状体14bとインソール12との間に足指を保持させる。
次に、アッパー11の踵部24内に使用者の踵を入れ、踵部24の左右のフック28を、左右の羽根22の係止部26にそれぞれ引っかける。このとき、前後方向に複数並ぶ係止部26のうち、使用者の踵をアッパー11の踵部24により保持することができるものに、左右のフック28を引っかけて係合する。
この係合により、アッパー11の踵部24が使用者の踵を囲む状態に保持し、使用者の踵の上下動に対して、インソール12、アウトソール13の後側部を追従させることができる。その結果、インソール12と使用者の踵との間が離れることがない。
このようにして、シューズを履く状態で、使用者が走ると、鼻緒部14とインソール12との間で足指が保持されるので、インソール12に対して足指のグリップ力が増して、アウトソール13の爪先部分と接地面との間のグリップ力が確保される。
また、アウトソール13の爪先部分に設けられた爪先突出部15が接地面に対して滑ることなく引っかかり、さらに、ピン18が接地面に食い込むので、アウトソール13の爪先部分と接地面との間のグリップ力が確保される。
このように、アウトソール13の爪先部分と接地面との間のグリップ力が確保されることで、使用者が走る際、使用者の蹴り出し力を接地面に対して効率良く伝えることが可能となる。
10 ソール
11 アッパー
12 インソール
13 アウトソール
14 鼻緒部
14a 第一紐状体
14b 第二紐状体
15 爪先突出部
16 中央突出部
17 踵突出部
18 ピン
18a 台座
21 爪先部
22 羽根
23 ベロ
24 踵部
25 紐孔
26 係止部
27 靴紐
28 フック
11 アッパー
12 インソール
13 アウトソール
14 鼻緒部
14a 第一紐状体
14b 第二紐状体
15 爪先突出部
16 中央突出部
17 踵突出部
18 ピン
18a 台座
21 爪先部
22 羽根
23 ベロ
24 踵部
25 紐孔
26 係止部
27 靴紐
28 フック
Claims (2)
- 接地するアウトソール上に足裏が接するインソールが設けられるソールと、前記インソール上に設けられるアッパーとを備えるシューズにおいて、
前記アッパーは、足指を覆う爪先部と、その爪先部の後側部に設けられ、足の甲を覆う左右の羽根と、その左右の羽根に対して前後方向に間隔をおいて配置される踵部とを有し、その踵部は前記左右の羽根にそれぞれ係合するフックを備え、前記ソールは柔軟性を有し、そのインソールが鼻緒部を有し、前記アウトソールの下面の爪先側に弾性を有する複数の突出部を備え、その突出部は、前記インソールに接する足指の腹の形状および位置に対応して前記アウトソールの下面に設けられたことを特徴とするシューズ。 - 前記アウトソールの爪先部分にピンを備え、そのピンが接地面に対して係止可能であることを特徴とする請求項1に記載のシューズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014000965U JP3190579U (ja) | 2014-02-26 | 2014-02-26 | シューズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014000965U JP3190579U (ja) | 2014-02-26 | 2014-02-26 | シューズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3190579U true JP3190579U (ja) | 2014-05-15 |
Family
ID=78224850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014000965U Expired - Fee Related JP3190579U (ja) | 2014-02-26 | 2014-02-26 | シューズ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3190579U (ja) |
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2014
- 2014-02-26 JP JP2014000965U patent/JP3190579U/ja not_active Expired - Fee Related
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