JP3190354U - パンツ型着用物品の包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】少数のパンツ型着用物品であっても、折り畳まれて内包されたパンツ型着用物品を使用時に取り出しやすく、しかもすべてを使いきるまで着用物品の折り畳み形態を安定して維持することができる包装体を提供する。【解決手段】前面1、後面2、左右両側面3、3、底面5、及び該底面5の反対側に配置される天部4を有する包装袋30に、股下側とウエスト側とが対面するよう内在する吸収体とともに折り畳まれたパンツ型着用物品10を3枚以上内包した包装体100であって、前記包装袋30の前面1には内部を透視可能な透明領域9が設けられており、該透明領域9を通して前記パンツ型着用物品10の吸収体が内在する部分が見え、前記パンツ型着用物品10は着色されているパンツ型着用物品の包装体100。【選択図】図1
Description
本考案は、パンツ型使い捨ておむつ等のパンツ型着用物品の包装体に関する。
近年、乳幼児または被介護者がいる家庭ないしは各種施設において使い捨ておむつが必需品となっている。この使い捨ておむつは、複数枚を一体に収納した包装体としてドラッグストアやスーパーマーケット等において、店頭に陳列され、販売されている。
前記包装体としては、使い捨ておむつ等の吸収性物品を多数、例えば数十枚折り畳んだ状態で重ねて、あるいはさらに数段に積み上げて略直方体に集積し、これらを包装袋に収納したものが一般的である。その中には、包装袋にミシン目を付し、これを切り裂いて吸収性物品を取り出す開口部とするものが知られている。
例えば、側方パネルに開口部となるU字状のミシン目を設けた略直方体の可撓性の袋に、該U字状のミシン目に対面するように吸収性物品の正面を向けて充填したものがある(特許文献1)。また、包装袋をなすガゼット状にしたフィルムチューブの側面の長手方向にミシン目を設け、このミシン目が延びる方向と直交する方向に吸収性物品の折り重ね線を向け、多数並列して収納した包装体がある(特許文献2)。
例えば、側方パネルに開口部となるU字状のミシン目を設けた略直方体の可撓性の袋に、該U字状のミシン目に対面するように吸収性物品の正面を向けて充填したものがある(特許文献1)。また、包装袋をなすガゼット状にしたフィルムチューブの側面の長手方向にミシン目を設け、このミシン目が延びる方向と直交する方向に吸収性物品の折り重ね線を向け、多数並列して収納した包装体がある(特許文献2)。
開発された新製品を販売開始前後にトライアル用として店頭に陳列し配布することがあるが、特にトライアル用として、例えば少数のパンツ型使い捨ておむつを小分けにした包装体において特別に工夫されたものは、上述の特許文献にはない。そこで本考案者らは、そのようなパンツ型使い捨ておむつ等のパンツ型着用物品の包装体について、少数であっても中の着用物品を取り出しやすく、しかもすべてを消費するまで着用物品の形態が安定し、取り扱いやすいものとすることを考えた。また、できればパンツ型使い捨ておむつ等の改良点や特徴を視認させ消費者の興味を惹くものが望ましい。このとき、パンツ型使い捨ておむつ等のパンツ型着用物品に特有の構造を考慮し、特に内部の吸収体との関係で使用時の穿き心地等に好適な折り畳み形態において上記の機能を発揮する包装体としたい。
本考案は、上記のような要求に対応することを目的とし、少数のパンツ型着用物品であっても、折り畳まれて内包されたパンツ型着用物品を使用時に取り出しやすく、一部のものが取り出されたときにも残りの着用物品の折り畳み形態を安定して維持することができる包装体の提供を課題とする。
本考案は、前面、後面、左右両側面、底面、及び該底面の反対側に配置される天部を有する包装袋に、股下側とウエスト側とが対面するよう内在する吸収体とともに折り畳まれたパンツ型着用物品を3枚以上内包した包装体であって、前記包装袋の前面には内部を透視可能な透明領域が設けられており、該透明領域を通して前記パンツ型着用物品の吸収体が内在する部分が見え、前記パンツ型着用物品は着色されているパンツ型着用物品の包装体を提供するものである。
本考案のパンツ型着用物品の包装体は、少数のパンツ型着用物品であっても折り畳まれて内包されたパンツ型着用物品を使用時に取り出しやすくし、しかも一部のものが取り出されたときにも残りの着用物品の折り畳み形態を安定して維持することが容易となる。さらにまた、本考案の包装体によれば包装袋に透明領域を設け、内部のパンツ型使い捨て着用物品の特徴部分を効果的に視認させることができる。
以下、本考案のパンツ型着用物品の包装体について、その好ましい実施形態に基づき図面を参照して詳細に説明する。
図1は本考案の一実施形態に係るパンツ型使い捨ておむつ10の包装体100を模式的に示した斜視図である。本実施形態の包装袋30は透明領域(窓)9以外透明ではないが、図1では理解の便宜のため内部のおむつ10がみえるよう包装袋30全体を透明のものとして示している。図2は図1に示す包装体100に収容されたパンツ型使い捨ておむつ10及びそこに内在する吸収体20の形状を模式化して示す側面図である。図2においては、図1に示す包装体の右側面視において包装袋30を2点鎖線で示し、収容された3枚のパンツ型使い捨ておむつ10の側面を主に示している。図2中、パンツ型使い捨ておむつ10の1枚(同図左10X)は内在する吸収体20の折り畳み状態を模式化して示し、別の1枚(同図中央10Y)はおむつの折り畳み外形を示し、さらに別の1枚(同図右10Z)はおむつの折り畳み形態を輪郭化して示している。本実施形態に係る包装体100は、包装袋30に3枚のパンツ型使い捨ておむつ10を収納し封緘して形成されている。
図1は本考案の一実施形態に係るパンツ型使い捨ておむつ10の包装体100を模式的に示した斜視図である。本実施形態の包装袋30は透明領域(窓)9以外透明ではないが、図1では理解の便宜のため内部のおむつ10がみえるよう包装袋30全体を透明のものとして示している。図2は図1に示す包装体100に収容されたパンツ型使い捨ておむつ10及びそこに内在する吸収体20の形状を模式化して示す側面図である。図2においては、図1に示す包装体の右側面視において包装袋30を2点鎖線で示し、収容された3枚のパンツ型使い捨ておむつ10の側面を主に示している。図2中、パンツ型使い捨ておむつ10の1枚(同図左10X)は内在する吸収体20の折り畳み状態を模式化して示し、別の1枚(同図中央10Y)はおむつの折り畳み外形を示し、さらに別の1枚(同図右10Z)はおむつの折り畳み形態を輪郭化して示している。本実施形態に係る包装体100は、包装袋30に3枚のパンツ型使い捨ておむつ10を収納し封緘して形成されている。
本実施形態において、包装袋30は、複数のパンツ型使い捨ておむつ10を内包した状態で側面視において、やや細身であるが上に向かって披針形状となる構造を有する。つまり、前面1、後面2、一対の側面3(左側面3l、右側面3r)、底面5の5面において平面形状を有する直方体基調の本体7と、底面5の反対側にはその部分で天部先端45に向け先細りになる天部4とから構成されている(図1参照)。本実施形態において、本体7と天部4とは内在する吸収体との関係で、機能的に補助線t2で区分され、本体7は吸収体20のある部分、天部4はそれよりも上側で吸収体20のない部分とされる(図2参照)。なお、本実施形態においては、特に断らない限り、「前後方向」とは前面1と後面2とを結ぶ方向xを意味し、「左右方向」とは一対の側面3、3同士を結ぶ方向yを意味し、「上下方向」とは天部4と底面5とを結ぶ方向zを意味する。本実施形態において、本体7は、前述のとおり、前面1、後面2、一対の側面3(左側面3l、右側面3r)、底面5の5面からなる。前面1及び後面2は、折り畳まれたパンツ型使い捨ておむつ10を収容したときに、内在する吸収体が面状に広がる「面方向」と平行になる面と定義される。一方、本体7の左右両側面は、吸収体20の側縁部23(図3参照)を臨む方向に向き合う面と定義される。底面は、前面1、後面2、左右両側面3l、3rに直交し、おむつの折り返し部10pが向かう面と定義される。
天部4は、底面5の反対側つまり本体7の上側に位置する。具体的には、天部4は、本体7の前面1・後面2・左右両側面3l、3rの各面から延長された、天部前面41・天部後面42・左右両天部側面43(43l、43r)からなり、その側面視において天部先端45に向かって先細りにされている(図1、図2参照)。天部前面41及び天部後面42は本体7の前面1及び後面2からその面状態を維持しながら緩やかに湾曲して袋外方にやや膨出するようにされており、他方、左右両天部側面43l、43rにおいては、天部先端45に向かうにつれて内方に入り込む窪みKをなすようにされている(図1参照)。
天部4の上部は前後方向xの中央部分で左右方向yに延びる面状の天部頂部44とされ、天部頂部44には吊り穴Hが形成されている。これにより店頭等において吊り棒などに掛けて陳列しやすく好ましい。天部頂部44は、天部左側面43l及び天部右側面43rが製造時のチューブフィルムにおいてガゼット折りされた部分が、そのまま天部前面41と天部後面42とに挟みこまれて接着され、内折り線m3、m2の側方外方でシールされている。さらに、接合線m1の上方外方をシールし、非接着部4eを残してシールされた天部頂部44をなし、しっかりとこの部分で封止状態にされている。他方、天部4の下方は非接着状態とされ、天部袋状部46をなし、この部分におむつ10のウエスト開口部Wo側を収容する。上記天部頂部44をなす接着方法は特に限定されず、通常この種の包装体の封緘に適用される方法を使用することができ、例えばヒートシール法により接着することができる。
本実施形態の包装袋30においては、本体7の右側面3r及びこれに連なる天部右側面43rには、その前後方向xのほぼ中央部分において、上下方向zに延びる破断誘導線となるミシン目8が形成されている(図1、2参照)。ミシン目8を切り開くことによって、収納したパンツ型使い捨ておむつ10の取出口が形成される。包装袋30の構成材料は、この種の製品に適用される通常のものを用いることができ、特に限定されることはなく、ポリエチレン、ポリプロピレン、PETなどのフィルムを用いることが好ましい。その厚さも特に制限されることはなく、例えば、包装袋30の厚さが20μm以上100μm以下程度のものを使用することが実際的である。
本実施形態において、包装袋30に収納されるパンツ型使い捨ておむつ10は、液透過性の表面シート(肌当接面側)及び液不透過性の裏面シート(肌非当接面側)からなる外装材(図中符号を付してはいない。)、並びに該外装材に内装された液保持性の吸収体20を具備する(図2、図3参照)。本実施形態において、外装材は折り畳んだときにも折り皺の生じにくい伸縮性シートからなる。
本実施形態においては、図2に示すとおり、パンツ型使い捨ておむつ10は、吸収体股下側端縁20tと吸収体ウエスト上側端縁20uとを一致させて折り畳まれ、この状態で吸収体20は重合線21をなす。換言すれば、重合線21を介して吸収体股下側部20rと吸収体ウエスト側部20sとが互いに対面するよう、吸収体20の身丈方向にみて略中央の折り返し部20pで折り畳まれている。そして、この吸収体折り返し部20pないしその位置にあるおむつの折り返し部10pが包装袋30の底面5に向くように配されている。
ここで、本実施形態におけるパンツ型使い捨ておむつ10の折り畳み手順について、図3を参照して説明する。図3に示すパンツ型使い捨ておむつ10は折り畳む行程を説明するために全体的に少し伸張した状態で示している。なお、本考案において、おむつの「身丈方向」とは着用時に着用者が起立したときの身丈方向であり、図中おむつ上方に位置するウエスト開口部Woとおむつ下方に位置する股下部Cとを結ぶ方向vを意味する。おむつ「幅方向」とは、上記身丈方向と直交し2つのレッグ開口部Lo間を結ぶ方向uを意味する。中央側縁部Efは吸収体20の上側外方であり吸収体の配置されていない部分であり、左右側縁部Esは吸収体20の幅方向外方に位置する吸収体の配置されていない部分である。
まず、パンツ型使い捨ておむつ10において、縦方向vに延びる折り目線Qに沿って、左右側縁部Esを腹側面(使用時に腹側に配される面)の中心に向かって谷折りする(図3(a)参照)。次に、縦方向vの中ほど、好ましくは吸収体の身丈方向vの中央で幅方向uに延びる折り目線Rに沿って、股下部Cとウエスト部Wとが対面するように谷折りする(図3(b)参照)。このようにして折り返した折り目線R部分にはおむつ折り返し部10pが形成される(図3(c)参照)。なお、本実施形態では折り目線Rに沿って一回のみ腹側面に中心に向かって谷折りしている。さらに、折り目線Rとは別の位置で2回以上折り返してもよく、あるいは、これに限らずさらに谷折りしたり、反対に背側面へ山折りしたりしてもよい。
本実施形態においては、上記のようにして折り畳まれたパンツ型使い捨ておむつ10を側面視においてウエスト開口部Woを上にして見ると、吸収体を内在する部分においておむつ側縁がなす略U字ないし略J字のシルエットが現れる(図2のおむつ10Z参照)。本実施形態においては折り皺の生じにくい伸縮性シートで外装材を構成したこともあり、おむつ背面側rのおむつ折り返し部10pのあたりは皺の少ないコットンの下着のようなきれいなシート面が現れる。このとき、本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ10においては、折り畳みによって内部の吸収体20は4重に重合した状態となる(図2おむつ10X参照)。この折り返し部10pではその剛性に逆らって折り返したため幾分膨らみをもち、このことも相俟って上記おむつの背側面rの外装材は緩やかに膨出したやわらかな外観を呈する。これに対し、おむつの上端側は実質的に外装材のみからなり、吸収体20を内在しない。そして、このパンツ型使い捨ておむつ10は、折り畳まれて全体的に重心が下がった構造となり、より膨らみのある部分であるおむつ折り返し部10p側を包装袋30の底面5に向け配される。
上記の実施形態において外装材の構成部材として用いられる伸縮性シートは特に限定されない。この伸縮性シートは、シートの最大伸度が50%以上であり、シートないし帯を所定の方向に伸度50%まで伸長させた後に収縮させたときの伸長回復率、すなわち50%伸長時の伸長回復率が、60%以上であるものが好ましい。このような伸長性を面内方向の少なくとも一方向に有すればよい。伸長回復率は、以下の方法によって測定される。
[伸長回復率の測定方法]
長さ50mm、幅25mmのシートのサンプル片を用意し、引っ張り試験機((株)オリエンテック社製「テンシロン」RTC−1150A〔商品名〕)を用いて、チャック間隔K0にサンプル片を固定し、300mm/分の速度で50%伸長時の長さK2(K2=K0×2)まで伸長させた後、引っ張り速度と同様の速度で引っ張り力を開放して、応力が0になったときのサンプル片の長さを伸長回復後の長さK1とする。この測定結果から次式により、50%伸長時の伸長回復率を算出する。
50%伸長時の伸長回復率(%)=〔(K2−K1)/(K2−K0)〕×100
最大伸度が50%以上である方向を複数有する場合は、そのうちのいずれか1方向のみにおいて上記最大伸度及び伸長回復率を示すものも伸縮性シートに含まれる。
[伸長回復率の測定方法]
長さ50mm、幅25mmのシートのサンプル片を用意し、引っ張り試験機((株)オリエンテック社製「テンシロン」RTC−1150A〔商品名〕)を用いて、チャック間隔K0にサンプル片を固定し、300mm/分の速度で50%伸長時の長さK2(K2=K0×2)まで伸長させた後、引っ張り速度と同様の速度で引っ張り力を開放して、応力が0になったときのサンプル片の長さを伸長回復後の長さK1とする。この測定結果から次式により、50%伸長時の伸長回復率を算出する。
50%伸長時の伸長回復率(%)=〔(K2−K1)/(K2−K0)〕×100
最大伸度が50%以上である方向を複数有する場合は、そのうちのいずれか1方向のみにおいて上記最大伸度及び伸長回復率を示すものも伸縮性シートに含まれる。
伸縮性シートとしては伸縮性不織布が挙げられ、例えば、弾性繊維層の両面に、同一の又は異なる、実質的に非弾性の非弾性繊維層が積層されているものがある。このとき弾性繊維層と、非弾性繊維層とは、弾性繊維層の構成繊維が繊維形態を保った状態で、繊維交点の熱融着によって全面で接合されていることが好ましい。この実施態様においては、弾性繊維層と、非弾性繊維層との界面及びその近傍において、弾性繊維層の構成繊維と、非弾性繊維層の構成繊維との交点が熱融着しており、実質的に全面で均一に接合されていることが好ましい。また、2つの非弾性繊維層のうちの少なくとも一方においては、その構成繊維の一部が弾性繊維層に入り込んだ状態及び弾性繊維層の構成繊維の一部が少なくとも一方の非弾性繊維層に入り込んだ状態のいずれか一方の状態または両方の状態になっていることが好ましい。
弾性繊維層の構成繊維としては、例えば熱可塑性エラストマーやゴムなどを原料とする繊維を用いることができる。弾性繊維層は弾性を有する繊維の集合体であるが、伸縮弾性を損なわない限りにおいて非弾性繊維が含まれていてもよい。非弾性繊維層は、伸長性を有するが、実質的に非弾性のものである。ここでいう、伸長性は、構成繊維自体が伸長する場合と、構成繊維自体は伸長しなくても、繊維どうしの交点において熱融着していた両繊維どうしが離れたり、繊維どうしの熱融着等により複数本の繊維で形成された立体構造が構造的に変化したり、構成繊維がちぎれたりして、繊維層全体として伸長する場合のいずれであってもよい。非弾性繊維層を構成する繊維としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル[ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)]、ポリアミド等からなる繊維等が挙げられる。また、芯鞘型又はサイド・バイ・サイドの複合繊維、分割繊維、異形断面繊維、捲縮繊維、熱収縮繊維等を用いることもできる。
上記実施態様の伸縮性不織布は、その面内方向の少なくとも一方向に伸縮性を有するが、面内のすべての方向に伸縮性を有していてもよい。その場合には、方向によって伸縮性の程度が異なることは妨げられない。伸縮する方向に関し伸縮性の程度は50%伸長時の荷重が10cN/25mm以上500cN/25mm以下であることが好ましく、特に20cN/25mm以上100cN/25mm以下であることがより好ましい。また50%伸長状態から収縮させたときの残留歪みが15%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましい。
また、伸縮シートとして特開2007−138374号公報に記載の内容を参照することができ、その製造方法については特開2007−84966号公報、特開2007−22066号公報などを参考にしてもよい。
また、伸縮シートとして特開2007−138374号公報に記載の内容を参照することができ、その製造方法については特開2007−84966号公報、特開2007−22066号公報などを参考にしてもよい。
吸収体の形成材料としては、通常吸収性物品に用いられるものを用いることができる。具体的には例えば、繊維集合体又はこれと高分子吸水ポリマーとを併用させたもの等を用いることができる。繊維集合体を構成する繊維としては、パルプ繊維等の親水性天然繊維や、合成繊維(好ましくは親水化処理を施したもの)等を用いることができる。坪量は特に限定されないが、150g/m2以上500g/m2以下が好ましい。
おむつウエスト部周りの締付け力を呈する上述の弾性材料は、通常この種の物品に適用されるものを広く採用することができる。例えば素材としては、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、エチレンビニル酢酸コポリマー(EVA)、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状ないし紐状(平ゴム等)のもの、もしくはマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いることこができる。
本実施形態の包装体100においては、図4に示すように、ミシン目8を切り開いて取り出し口18を形成することができる。この取り出し口18から、これと平行に配された略U字ないし略J字形状のシルエットをなす起立して収納されたパンツ型使い捨ておむつ10をそのまま引っ張って1枚ずつ簡単に取り出すことができる。そして、その1枚目のおむつ10Yを取り出した後は、図5に示すように、その分隙間ができ残されたおむつはやや倒れこむ。これに対し、本実施形態によれば、包装袋30の天部4が側面視においてその天部先端45に向け先細りとなる構造を有し、その天部袋状部46におむつの吸収体がない吸収体非配設部(側縁部Es、Ef)が収容されている。そのため、この部分がおむつの取り出し前にややきつ目に圧力のかかる状態で封緘されていると、おむつの枚数が減少しても、それに応じて天部袋状部46における天部前面41及び天部後面42もやや互いに近づきより細身の先細り状となる。残されたパンツ型使い捨ておむつ10X、10Zの吸収体がなく特に変形しやすい吸収体非配設部において、天部4の先細り構造によりその動きを制限するため、その部分がへたり込まず折り畳まれたおむつの良好な自立姿勢の支えとなる。これによってパンツ型使い捨ておむつ10X、10Zは圧縮状態が解かれ僅かに広がっても、極端に広がったり倒れ込んだりして適切な折り畳み形態を崩してしまうことが防がれる。このような作用は、数十枚といった多数のおむつを収納した包装体においても奏されるが、10枚以下、さらに好ましくは3枚以上5枚以下の小分け包装体において一層効果的である。
上述のように本実施形態によれば、使用途中においてもパンツ型使い捨ておむつ10の取出しが容易で簡単であり、安定的な保管を実現することができる。本実施形態において、天部側面43の先細り構造による上述の作用の観点から、前後方向xの袋の総幅d1(図2参照)と上下方向zの先細りになっていく天部袋状部46の高さhの比は、1:1であることが好ましく、2:3であることがより好ましい。
本実施形態の包装体100において、おむつは折り畳まれて上記のように重心が低くされ、その折り返し部10p側を包装袋30の底面5に向け収容している。このようなおむつの配置とすることで、底面におけるおむつの接地面がより広く確保され、かつ包装体全体としても重心が下がるため、その底面5を下にして店頭や展示台に陳列したときに安定感があり自立姿勢で陳列することができ好ましい。このように予定した向きにおいて自立性が良いことは、包装体100の外面に商品名や特徴説明等の情報を表示したとき、その文字の方向とも矛盾なく陳列しやすく利点となる。
また、上述のように折り皺がなく形状のきれいな折り畳まれたおむつの背側面rが包装袋30の前面1に向いて配置され、そこに透明領域(窓)9を配置することで展示ないし陳列したときに見映えが良い(図1、図2参照)。すなわち、これにより、本実施形態においておむつの改良された特徴部分であるコットン下着のようなきれいなおむつのシート面を見ることができ、例えば大人用であればおむつとしての抵抗感を和らげ、普通の下着を手にするような好印象を与える。このように包装体100は、パンツ型使い捨ておむつ10の商品販売、普及に特に適しており極めて効果的な構造となっている。さらに、透明領域(窓)9の窓枠ないしはその周辺背景の色を透明領域(窓)9から見えるパンツ型使い捨ておむつ10の色と異なる色にする。これにより、上述した内部の製品のシースルー効果が一層高まる。その他の陳列形態として、吊り穴Hを利用して、陳列フックに引っ掛けて陳列することもできる。また、本実施形態においては、例えば、各使い捨ておむつ10の色を変えたり数字を記載したりすることで透明領域(窓)9からその色や記載された数字を認識して、その時点での使用状態(何枚まで使用したかなど)等の情報を得ることができる。
図6及び図7を参照して、包装袋30の天部頂部44の形成過程とその後のパンツ型使い捨ておむつ10の包装袋30への包装手順について説明する。
本実施形態において包装袋30は連続して送られるチューブ状フィルム300を素材として形成される。図6は、そのチューブ状フィルム300から本実施形態の包装袋30の天部頂部44の形成過程を示す説明図である。同図では理解のために図1に示した斜視図と対応する斜視図にして、天部予定部44’のみを示している。しかし実際は、天部予定部44’の先にさらにフィルムが延在し、その部分が次の包装袋の天部予定部となる。チューブ状フィルム300において、チューブ側面を谷折り線m2、m3に沿って内方へ二つ折りしてガゼット部43’が形成される。次に、チューブ状フィルム300の天部先端線45’を含む天部頂部予定部44’おいて、ガゼット折り部43’を挟み込むように天部先端線45’を互いに方向nに接近させ積層させる(図6参照)。その後、上記谷折り線m2、m3、及び接合線m1の外方をヒートシールにより強固に接合し天部頂部44が形成される(図1参照)。さらに本実施形態においては、ガゼット部にミシン目8が形成される。このミシン目付けを、天部頂部44を形成する前のチューブ状フィルム300に施しておくことが製造効率の点で好ましい。
本実施形態において包装袋30は連続して送られるチューブ状フィルム300を素材として形成される。図6は、そのチューブ状フィルム300から本実施形態の包装袋30の天部頂部44の形成過程を示す説明図である。同図では理解のために図1に示した斜視図と対応する斜視図にして、天部予定部44’のみを示している。しかし実際は、天部予定部44’の先にさらにフィルムが延在し、その部分が次の包装袋の天部予定部となる。チューブ状フィルム300において、チューブ側面を谷折り線m2、m3に沿って内方へ二つ折りしてガゼット部43’が形成される。次に、チューブ状フィルム300の天部先端線45’を含む天部頂部予定部44’おいて、ガゼット折り部43’を挟み込むように天部先端線45’を互いに方向nに接近させ積層させる(図6参照)。その後、上記谷折り線m2、m3、及び接合線m1の外方をヒートシールにより強固に接合し天部頂部44が形成される(図1参照)。さらに本実施形態においては、ガゼット部にミシン目8が形成される。このミシン目付けを、天部頂部44を形成する前のチューブ状フィルム300に施しておくことが製造効率の点で好ましい。
本実施形態の包装袋30は、上記のようにして形成した天部頂部44を有する包装袋前駆体30’において、その反対側に位置する開口部(底部予定部5’)を大きく開口させて、そこから3枚のパンツ型使い捨ておむつ10を収納する(図7(a)参照)。このとき、各パンツ型使い捨ておむつ10のウエスト開口部Woを天部頂部44方向に向け、かつおむつの背側面rを包装袋30の前面1に向け、3枚のオムツを積層方向に圧縮して、つまりおむつの腹側と背側とを圧し付ける方向に圧縮して、包装袋前駆体30’の内部に納める。その後、上記の圧縮を解くと多少おむつが膨らみながら内方より包装袋前駆体30’を圧し広げ安定した収容状態が得られる。さらに、包装袋前駆体30’の前面1、後面2、側面3の、各下方端部をなす底面前面51’、底面後面52’、底面側面53’を折り畳んでキャラメル包装状に接着し、包装袋30の底面5が形成される(図1参照)。
本考案においては、前述の実施形態とは別の実施形態として、3枚のパンツ型使い捨ておむつ10のうち、過半数(2枚)は前述の実施形態と同じようにその折り返し部10p側を包装袋30の底面5側に向けて配されている。そして残りの半数未満(1枚)はその折り返し部10p側を包装袋30の天部4側に向けて配されている包装体110(図示せず)であってもよい。包装体110は、その天部4側の天部前面41及び天部後面42を比較的平らにしかつしっかりとした感じを出すことができるので、天部4側に表示した文字や絵が見やすく、またお客様が手に取る際も掴みやすい構造となる。内包されるおむつの枚数が異なっても、前述の作用を奏する観点から、その枚数の過半数が、その折り返し部10p側を底面5側に向けて配されることが好ましい。包装体110においては、3枚のおむつのうち1枚を取り出した際に、そのおむつがどのように配されたものであっても、残り2枚のうち少なくとも1枚は折り返し部10p側が包装袋30の底面5側に位置するから、前述の実施形態と同じおむつの形態安定効果が得られる。なお、この実施形態に関わる包装体110では3枚のおむつが内包された形態に限定されるものではない。また、パンツ型使い捨ておむつ10のうち半数未満が折り返し部10p側を包装袋30の底面5側に向けて配され(配置A)、残り(過半数)がその折り返し部10p側を包装袋30の天部4側に向けて配される(配置B)形態であってもよい。さらに、包装されるおむつの枚数が偶数の場合に、半数が配置A、残り半数が配置Bである形態であってもよい。これらの場合は先に配置Aのおむつがすべて取り出されるような場合には、複数枚の配置Bのおむつが残ることとなる。したがって、過半数が配置Aのおむつ、半数未満が配置Bのおむつとした実施形態が好ましい。
1 前面
2 後面
3 側面
4 天部
5 底面
7 本体
8 ミシン目
9 透明領域(窓)
10 パンツ型使い捨ておむつ
18 取り出し口
20 吸収体
21 吸収体の重合線
23 吸収体の側縁
30 包装袋
44 天部頂部
45 天部先端
46 天部袋状部
100 包装体
300 チューブ状フィルム
2 後面
3 側面
4 天部
5 底面
7 本体
8 ミシン目
9 透明領域(窓)
10 パンツ型使い捨ておむつ
18 取り出し口
20 吸収体
21 吸収体の重合線
23 吸収体の側縁
30 包装袋
44 天部頂部
45 天部先端
46 天部袋状部
100 包装体
300 チューブ状フィルム
Claims (9)
- 前面、後面、左右両側面、底面、及び該底面の反対側に配置される天部を有する包装袋に、股下側とウエスト側とが対面するよう内在する吸収体とともに折り畳まれたパンツ型着用物品を3枚以上内包した包装体であって、
前記包装袋の前面には内部を透視可能な透明領域が設けられており、該透明領域を通して前記パンツ型着用物品の吸収体が内在する部分が見え、
前記パンツ型着用物品は着色されているパンツ型着用物品の包装体。 - 前記透明領域の窓枠ないしはその周辺背景の色が、前記パンツ型着用物品の着色と異なる色である請求項1記載のパンツ型着用物品の包装体。
- 前記パンツ型着用物品の複数枚は、その折り返した部分を前記包装袋の底面に向け、かつ、前記パンツ型着用物品に内在する吸収体の左右の側縁を臨む方向を前記包装袋の左右の側面に向けて配置されており、
前記側面の少なくとも一方には前記包装袋の天部から底面に向かう方向に延びる破断誘導線が設けられ、
前記包装袋の天部がその側面視において先端に向かって先細りにされてなる請求項1又は2に記載のパンツ型着用物品の包装体。 - 前記天部の上部は前後方向の中央部分で左右方向に延びる面状の天部頂部とされ、該天部頂部には吊り穴が形成されている請求項1〜3いずれか1項に記載のパンツ型着用物品の包装体。
- 前記天部の下方は非接着状態とされ、天部袋状部をなし、この部分に前記パンツ型着用物品のウエスト開口部側を収容する請求項1から4のいずれか1項に記載のパンツ型着用物品の包装体。
- 前記天部の下方は非接着状態とされ、天部袋状部をなし、この部分に前記パンツ型着用物品の前記吸収体がない吸収体非配設部が収容されている請求項1から5のいずれか1項に記載のパンツ型着用物品の包装体。
- 前記パンツ型着用物品は前記吸収体を内装する外装材により外形が構成され、前記外装材が伸縮性シートで構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のパンツ型着用物品の包装体。
- 前記透明領域が前記包装袋前面の底面側に設けられている請求項1から7のいずれか1項に記載のパンツ型着用物品の包装体。
- 封緘前において、前記包装袋の天部は、前記包装袋の左右両側面、前面、及び後面がそれぞれ前記天部先端にまで延びた、天部左右側面、天部前面、及び天部後面の四面からなる筒状部であり、
前記天部は、その先端側において、前記天部左右側面を筒状部の内方に折り込みながら前記天部前面及び後面で挟み込み封止され、側面視において前記天部先端に向け先細りにされた請求項1〜8のいずれか1項に記載のパンツ型着用物品の包装体。
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3190354U (ja) |
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- 2014-02-14 JP JP2014000725U patent/JP3190354U/ja not_active Expired - Fee Related
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