JP3190238U - 建築用梯子と足場パイプとの連結装置 - Google Patents

Abstract

【課題】番線で括りつける不安全な方法に代替して、堅牢簡易な構造で迅速適確かつ安全に建築用梯子を任意の足場パイプに連結可能にした建築用梯子と建築足場パイプとの連結装置を提供する。
【解決手段】一対の脚柱１０１とその脚柱間に所定幅の踏み桟（ふみせん）１０２渡し、踏み桟に貫通穴１０３を形成した建築用梯子と建築足場パイプＡＰとの連結装置２００において、胴部を踏み桟の貫通穴に挿出入可能にし、後端部にストッパー２２３を形成し先端部に外れ防止用のロックキー２２４を有する貫通穴挿入ロッド２１０と、貫通穴挿入ロッドの胴部とロックキーを挿出入可能にした挿入支持穴２２１を先端に有する一対の支持アーム２２０と、支持アームの後部間を接続し建築足場パイプとのパイプクランプ２３１を保持したクランプ支持アーム２３０と、からなることを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本考案は、建築用梯子と足場パイプとの連結装置に関するものであり、堅牢簡易な構造で迅速適確かつ安全に建築用梯子を任意の足場パイプに連結可能にした愛称「楽々タッチマン」や「ワンタッチマン」で親しむことのできる優れた連結装置を提供する。

例えば建設現場に建造作業では予め足場を構築し、各階に亘るエレベータを資材搬送、作業員搬送用に設置するが、上下の足場間にわたす梯子も作業者の重要なアイテムとして活用されている。

梯子を扱い利用する場合は、梯子を利用する作業者の基本的な訓練と心得は一般公知の使用基準を厳守することが肝要であることは言うまでもない。
例えば、足元の支え状態の確認、梯子の固定状態の確認、梯子の鉛直状態の確認、作業位置の確認、横向き作業の回避、片手作業の回避、工具の肩掛けベルトの使用等々である。

梯子の一般構成は、一対の脚柱、脚柱間に渡した所定幅の踏み桟（ふみせん）、脚柱上下端の保護と滑り止めのための脚端具とからなる。
これ等の構造部は所定の相対関係で形成され且つその構造体形状を崩さないように堅牢強固なものにしてある。
そして梯子の安全基準は（安全対策）としては一般に、梯子の脚柱の固定具の堅牢化、手摺りの設置、踏み外し転落防止用の安全ベルトの使用等である。

従来、梯子を足場に固定するには、番線で括りつけるのが普通である。手摺りは梯子の頂部域の両側にのみ固定設置していた。安全ベルトの使用は、安全ベルトに連結したフックやクリップ、クランプなどの踏み桟連結具を各踏み桟ごとに掛け外ししながら昇降する。休憩箇所の設置は適宜ありあわせの渡し板を足場との間に掛けていた。特に安全ベルトの使用は、繁雑な作業を伴い作業効率を著しく低下させる。

本考案は前記数々の課題の中から梯子を足場に固定するための改善であり、番線で括りつける不安全な方法に代替して、堅牢簡易な構造で迅速適確かつ安全に建築用梯子を任意の足場パイプに連結可能にした建築用梯子と建築足場パイプとの連結装置を提供する。

上記課題を満足させる本考案の基本的な技術構成は、次の（１）の通りである。
（１）、一対の脚柱とその脚柱間に所定幅の踏み桟（ふみせん）渡し、踏み桟に貫通穴を形成した建築用梯子と建築足場パイプとの連結装置において、
胴部を踏み桟の貫通穴に挿出入可能にし後端部にストッパーを形成し先端部に外れ防止用のロックキーを有する貫通穴挿入ロッドと、
貫通穴挿入ロッドの胴部とロックキーを挿出入可能にした挿入支持穴を先端に有する一対のロッド支持アームと、
前記ロッド支持アームの後部間を接続し建築足場パイプとのパイプクランプを保持したクランプ支持アームと、
からなることを特徴とする建築用梯子と建築足場パイプとの連結装置。

本考案の建築用梯子と建築足場パイプとの連結装置により、建築足場パイプの任意のパイプ位置に建築用梯子を連結するには、前記貫通穴挿入ロッドを一対のロッド支持アームの挿入支持穴と梯子の当該踏み桟の貫通穴に通して抜けないようにロックし、これと並行してパイプクランプで当該足場パイプをクランプするワンタッチ式の迅速安全な作業でして完了する。

即ち、前記一対のロッド支持アームは、クランプ支持アームを接続した状態で、その先部を、建築用梯子の当該踏み桟の両端部に配置する。
そのうえで貫通穴挿入ロッドは、先端のロックキーを非ロック状態にして一方のロッド支持アームの挿入支持穴に挿入し、次いで当該踏み桟の貫通穴と他方のロッド支持アームの挿入支持穴を順次経てロックキー部を当該ロッド支持アームの挿入支持穴から挿出する。
この状態で貫通穴挿入ロッドの後端部のストッパーヘッドが一方のロッド支持アームの挿入支持穴の入り口で止まり、ロックキー部はロック状態にする。
これと並行して又は次にクランプ支持アームに設けた単数或いは複数のパイプクランプで当該足場パイプをクランプして建築用梯子と建築足場パイプの当該パイプとの連結を完了するのである。

このように本考案の建築用梯子と建築足場パイプとの連結装置は、前記構成にした堅牢簡易な構造であり、しかも迅速適確かつ安全に建築用梯子を任意の足場パイプに連結可能にしたものである。

本考案の実施例を示す説明図であり図２の矢視Ｂ−Ｂからの一部断面平面図である。 図１に示す矢視Ａ−Ａからの側面説明図である。 図１に示す矢視Ｃ−Ｃからの一部断面平面図である。

本考案を実施するための形態を実施例により詳細に説明する。

本考案の実施例が対象とする建築用梯子１００は、一対の脚柱１０１とその脚柱間に所定幅の踏み桟（ふみせん）１０２を渡し、踏み桟１０２に貫通穴１０３を形成し、下部には保護と滑り止めのための脚端具１０４を有する。

本考案の建築用梯子と建築足場パイプとの連結装置２００は、貫通穴挿入ロッド２１０と、挿入支持穴２２１を有する一対のロッド支持アーム２２０と、パイプクランプ２３１を保持したクランプ支持アーム２３０とからなる。

貫通穴挿入ロッド２１０は、胴部を踏み桟１０２の貫通穴１０３及びロッド支持アーム２２０の挿入支持穴２２１に挿出入可能にし後端部に引き抜き用のリング２２２を付設したストッパー２２３を形成し先端部に外れ防止用のロックキー２２４を有する。
ストッパー２２３は、ロッド支持アーム２２０の挿入支持穴２２１には挿入不可な半径にしてある。
ロックキー２２４は、長穴２２５を形成してピン２２６で回転可能に貫通穴挿入ロッド２１０の先端部に取り付け、非ロック状態にするには横型にして踏み桟１０２の貫通穴１０３及びロッド支持アーム２２０の挿入支持穴２２１に挿入可能とし、図示のように縦型にして、ロック状態にする。

一対のロッド支持アーム２２０は、各々貫通穴挿入ロッド２１０の胴部と横型にしたロックキー２２４を挿出入可能にした挿入支持穴を先端に有する。

クランプ支持アーム２３０は、前記ロッド支持アーム２２０の後部間を接続し建築足場パイプＡＰとのパイプクランプ２３１を一対を保持している。パイプクランプ２３１はクランプ支持アーム２３０に固定もしくは建築足場パイプＡＰのサイズに応じて交換可能に装着してある。またパイプクランプ２３１は、クランプ支持アーム２３０にスライド可能に装着して位置を調節可能にしてある。
本例のパイプクランプ２３１は、クランプ支持アーム２３０に装着した基部クランプ２３１−１と可動クランプ２３１−２を軸２３１−３で開閉可能に連結し、パイプＡＰへのクランプ保持は基部クランプ２３１−１と可動クランプ２３１−２の各先端部のリブ２３１−６，２３１−７間をボルト２３１−４とナット２３１−５により緊締するタイプである。このボルト２３１−４とナット２３１−５の配置は、連結作業のし易さにより下方配置或いは上方配置など適宜に行うとよい。
このため基部クランプ側を回転可能に装着してこの上下配置を任意に変更可能にしてもよい。

本考案は前記した優れた作用効果を呈するものである。このため、特に各種建設業界等における建築作業や解体作業において建築用梯子と建築足場パイプとを迅速適確連結して従事する作業者の安全対策に貢献すること多大なものがある。

１００：梯子
１０１：脚柱
１０２：踏み桟（ふみせん）
１０３：貫通穴
１０４：脚端具
２００：建築用梯子と建築足場パイプとの連結装置
２１０：貫通穴挿入ロッド
２２０：ロッド支持アーム
２２１：挿入支持穴
２２２：引き抜き用のリング
２２３：ストッパーヘッド
２２４：ロックキー
２２５：長穴
２２６：ピン
２３０：クランプ支持アーム
２３１：パイプクランプ
２３１−１：基部クランプ
２３１−２：可動クランプ
２３１−３：軸
２３１−４：ボルト
２３１−５：ナット
２３１−６，２３１−７：リブ
ＡＰ：建築足場パイプ

Claims (1)

1. 一対の脚柱とその脚柱間に所定幅の踏み桟（ふみせん）渡し、踏み桟に貫通穴を形成した建築用梯子を建築足場パイプとの連結装置において、
   胴部を踏み桟の貫通穴に挿出入可能にし後端部にストッパーを形成し先端部に外れ防止用のロックキーを有する貫通穴挿入ロッドと、
   貫通穴挿入ロッドの胴部とロックキーを挿出入可能にした挿入支持穴を先端に有する一対の支持アームと、
   前記支持アームの後部間を接続し建築足場パイプとのパイプクランプを保持したクランプ支持アームと、
   からなることを特徴とする建築用梯子を建築足場パイプとの連結装置。

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