JP3190159B2 - 半導体ウェーハの接着装置 - Google Patents

半導体ウェーハの接着装置

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JP3190159B2
JP3190159B2 JP4915593A JP4915593A JP3190159B2 JP 3190159 B2 JP3190159 B2 JP 3190159B2 JP 4915593 A JP4915593 A JP 4915593A JP 4915593 A JP4915593 A JP 4915593A JP 3190159 B2 JP3190159 B2 JP 3190159B2
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wafer
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和憲 佐伯
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウェーハの研磨
を行うにあたり、研磨装置のキャリアプレートに半導体
ウェーハを接着するための半導体ウェーハの接着装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン単結晶などの半導体ウェーハ
(以下、単にウェーハとも言う)においては、キャリア
プレートにウェーハを接着固定し、このキャリアプレー
トをポリッシングなどの研磨装置に投入することにより
ウェーハの研磨を行っている。
【0003】従来、キャリアプレートにウェーハを接着
固定する場合は、ウェーハの裏面(鏡面研磨する面に対
する裏面)に予めワックスなどの接着剤を塗布してお
き、キャリアプレートの上面に複数のウェーハを配列し
て一次接着を行ったのち、加圧接着装置を用いて二次接
着を施していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ウェーハに
要求される平坦度は益々厳しくなっており、研磨方法の
改善やキャリアプレートの平坦度管理の強化が行われて
いるが、高平坦度のウェーハを得るためには、上述した
ワックスの厚さおよび厚さ分布もきわめて重要な管理項
目である。
【0005】そのため、ウェーハの裏面に塗布されるワ
ックスの厚さは1μm以下に管理され、しかも、この極
薄ワックス層に起因してウェーハとキャリアプレートと
の間に微少な塵埃や気泡が浸入しただけで、研磨後のウ
ェーハにディンプルと呼ばれる欠陥が発生し、ウェーハ
の平坦度を著しく低下させるという問題があった。
【0006】このような問題は、集積度が高まったり、
半導体ウェーハの口径が大きくなればなる程、均一な加
圧が困難となり、しかも塵埃や気泡の浸入確率が増加す
ることから、ウェーハの製造工程にとってきわめて深刻
な問題となっていた。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、複数の半導体ウェーハをキ
ャリアプレートの表面に接着する際に、ワックスを均一
に薄く塗布するとともに塵埃や気泡の混入を防止するこ
とにより、研磨後のディンプルの発生を抑止することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体ウェーハの接着装置は、順次送り込
まれた半導体ウェーハを研磨装置のキャリアプレートの
表面に接着剤を介在させて圧着させる半導体ウェーハの
接着装置において、(A)前記送り込まれた半導体ウェ
ーハのウェーハ搬送手段に対する相対位置を定位置に修
正する位置決め手段と、(B)前記半導体ウェーハの裏
面を吸着して回転させながら前記半導体ウェーハの表面
に洗浄液を噴射するとともに、当該洗浄液の噴射後に前
記半導体ウェーハを高速で回転させて水切りを行う前洗
浄手段と、(C)前記前洗浄手段により水切りされた半
導体ウェーハを加熱板により加熱して、当該半導体ウェ
ーハの表面に残留した水膜を蒸発除去する乾燥手段と、
(D)前記半導体ウェーハの裏面を把持し、当該半導体
ウェーハの表面に接着剤を滴下したのち高速回転させる
ことにより、前記接着剤を当該半導体ウェーハの表面に
拡散させる接着剤塗布手段と、(E)前記接着剤塗布手
段により接着剤が塗布された半導体ウェーハを加熱板に
より加熱して、前記接着剤に含まれた溶剤を蒸発させる
溶剤除去手段と、(F)前記半導体ウェーハに形成され
たオリエンテーションフラット面を検出して、当該オリ
エンテーションフラット面を決められた方向に位置決め
するオリフラ合わせ手段と、(G)前記半導体ウェーハ
をウェーハパッドにより吸着し、前記半導体ウェーハを
張り付けるべきキャリアプレートを順次回転させながら
前記ウェーハパッドを反転させることにより前記キャリ
アプレートに所定間隔で前記半導体ウェーハを張り付け
る張り付け手段と、(H)前記位置決め手段、前洗浄手
段、乾燥手段、接着剤塗布手段、溶剤除去手段、オリフ
ラ合わせ手段の各位置に対応して設けられたウェーハハ
ンドをビームで連結し、当該ビームを搬送方向および上
下方向に移動自在に設けることにより、前記各手段に投
入された半導体ウェーハを一括して次の手段に搬送する
ウェーハ搬送手段とを備え、前記各手段の少なくとも
いずれかは、前記半導体ウェーハを前記ウェーハ搬送手
段との間で移載可能な位置に昇降させるリフタを有する
ことを特徴とする。
【0009】本発明の半導体ウェーハの接着装置は、順
次送り込まれた半導体ウェーハを研磨装置のキャリアプ
レートの表面に接着剤を介在させて圧着させる半導体ウ
ェーハの接着装置において、(A)前記送り込まれた半
導体ウェーハのウェーハ搬送手段に対する相対位置を定
位置に修正する位置決め手段と、(B)前記半導体ウェ
ーハの裏面を吸着して回転させながら前記半導体ウェー
ハの表面に洗浄液を噴射するとともに、当該洗浄液の噴
射後に前記半導体ウェーハを高速で回転させて水切りを
行う前洗浄手段と、(C)前記前洗浄手段により水切り
された半導体ウェーハを加熱板により加熱して、当該半
導体ウェーハの表面に残留した水膜を蒸発除去する乾燥
手段と、(D)前記半導体ウェーハの裏面を吸着して把
持し、当該半導体ウェーハの表面に接着剤を滴下したの
ち高速回転させることにより半導体ウェーハの表面に接
着剤を拡散させる接着剤塗布手段と、(E)前記接着剤
塗布手段により接着剤が塗布された半導体ウェーハを加
熱板により加熱して、前記接着剤に含まれた溶剤を蒸発
させる溶剤除去手段と、(F)前記半導体ウェーハに形
成されたオリエンテーションフラット面を検出して、当
該オリエンテーションフラット面を決められた方向に位
置決めするオリフラ合わせ手段と、(G)前記半導体ウ
ェーハをウェーハパッドにより吸着し、前記半導体ウェ
ーハを張り付けるべきキャリアプレートを順次回転させ
ながら前記ウェーハパッドを反転させることにより前記
キャリアプレートに所定間隔で前記半導体ウェーハを張
り付ける張り付け手段と、(H)前記位置決め手段、前
洗浄手段、乾燥手段、接着剤塗布手段、溶剤除去手段、
オリフラ合わせ手段の各位置に対応して設けられ、前記
半導体ウェーハを載置する一対の載置部材と、これら載
置部材を連結して前記ビームに固定する棒部材からなる
複数のウェーハハンドと、前記複数のウェーハハンドを
連結しベースの上方に配備されたビームと、前記ベース
の下方に配備され前記ビームを半導体ウェーハの搬送方
向および上下方向に移動させる駆動部とを具備し、前記
ビームを搬送方向および上下方向に移動させることによ
り、前記各手段間での前記半導体ウェーハの移載および
搬送を一括して行うウェーハ搬送手段とを備えたことを
特徴とする。
【0010】好ましくは、前記各手段の少なくともいず
れかは、前記半導体ウェーハを前記ウェーハ搬送手段と
の間で移載可能な位置に昇降させるリフタを有する。
【0011】本発明のウェーハ搬送装置は、半導体ウェ
ーハを研磨装置のキャリアプレートの表面に接着剤を介
在させて圧着させるのに必要な一連の工程を行う複数の
処理装置間における半導体ウェーハの搬送を行うウェー
ハ搬送装置であって、ベースの上方に配備されたビーム
と、前記各処理装置にそれぞれ対応して設けられ、前記
半導体ウェーハを載置する一対の載置部材と、これら載
置部材と前記ビームとを連結する棒部材とからなるウェ
ーハハンドと、前記ベースの下方に配備され、前記ビー
ムを半導体ウェーハの搬送方向および上下方向に移動さ
せる駆動部とを備え、前記ビームの搬送方向および上下
方向への移動動作により、前記各処理装置間での前記半
導体ウェーハの移載および搬送を一括して行う。
【0012】好ましくは、前記ウェーハハンドの載置部
材は、フッ素系樹脂から成形され、前記棒部材は、石英
棒からなる。
【0013】本発明のウェーハ搬送装置は、半導体ウェ
ーハを研磨装置のキャリアプレートの表面に接着剤を介
在させて圧着させるのに必要な一連の工程を行う複数の
処理装置間における半導体ウェーハの搬送を行うウェー
ハ搬送装置であって、前記複数の処理装置の各位置に対
応して設けられたウェーハハンドをビームで連結し、当
該ビームを搬送方向および上下方向に移動自在に設ける
ことにより、前記各処理装置に投入された半導体ウェー
ハを一括して次の処理装置に搬送するウェーハ搬送手段
と、前記各処理装置に設けられ、前記半導体ウェーハを
前記ウェーハ搬送手段との間で移載可能な位置に昇降さ
せるリフタとを有する。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。半導体ウェーハの接着装置の全体構成 図1は本発明の半導体ウェーハの接着装置全体を示す平
面図であり、例えば、厚さ分類装置などによって厚さ別
にバッチ構成された半導体ウェーハにワックスを塗布し
て研磨装置のキャリアプレートに張り付ける装置であ
る。
【0026】「R1 」はウェーハ移載用ロボットであ
り、厚さ分類装置から順次搬送されてきた半導体ウェー
ハWを把持し、本実施例の接着装置に案内する。ロボッ
トR1の下流側には、2つの並列した搬送路1a,1b
が形成されており、これらそれぞれの搬送路1a,1b
に沿って、位置決め装置A、前洗浄装置B、乾燥装置
C、接着剤塗布装置D、溶剤除去装置E、オリフラ合わ
せ装置Fの各装置が設けられている。
【0027】オリフラ合わせ装置Fの下流側には別のロ
ボットR2 が設けられており、上述した2つの搬送路1
a,1bから送られてきた半導体ウェーハWを交互に張
り付け装置Gに移載する。また、2つの搬送路1a,1
bのそれぞれに沿ってウェーハ搬送装置H,Hが設けら
れており、各装置に位置する半導体ウェーハを一括して
1ステージづつ移送する。なお、半導体ウェーハWが張
り付けられたキャリアプレート2は図示しない研磨装置
に送られ、そこで半導体ウェーハの研磨が行われる。
【0028】次に、搬送路に設けられた各装置の構成に
ついて説明する。位置決め装置A 図2(a)は本発明に係る位置決め装置(位置決め手
段)を示す平面図、図2(b)は同じく縦断面図であ
る。同図に示すように、本実施例に係る位置決め装置A
は、ベース3に脚部4を介して取り付けられた位置決め
プレート5と、ベース3に固定されたエアーシリンダ6
などの駆動部によって昇降するリフタ7とを有してお
り、さらに、位置決めプレート5の上面には、半導体ウ
ェーハWの口径に応じて取り付けられた位置決めピン8
a,8bを有している。
【0029】位置決めプレート5の中心には、リフタ7
が昇降する際に通過し得る開口9が開設されており、リ
フタ7はエアーシリンダ6によって上昇してロボットR
1 から半導体ウェーハWを受け取る位置(図2(b)に
二点鎖線で示す)と、下降しながら半導体ウェーハWを
位置決めプレート5上に載置する位置(図2(b)に実
線で示す)との間を上下移動する。
【0030】このリフタ7の下降時において、当該リフ
タ7に載置された半導体ウェーハWは位置決めプレート
5に取り付けられた位置決めピン8aまたは8bに接触
するが、位置決めピン8a,8bの先端にはテーパ状の
呼び込み面10が形成されており、この呼び込み面10
によってリフタ7に載置されたウェーハWの位置が多少
ずれていたとしても位置決めピン8a,8bが取り付け
られた定位置に修正することができる。
【0031】なお、本実施例では半導体ウェーハWを例
えば6インチと8インチの2種類としているため、それ
ぞれの口径に応じた位置決めピン8a,8bを取り付け
ている。すなわち、「8a」が6インチ用の位置決めピ
ンであり、「8b」が8インチ用の位置決めピンであ
る。
【0032】ただし、本発明においては適用される半導
体ウェーハの具体的口径については何ら限定されること
はない。したがって、搬送路に投入される半導体ウェー
ハの口径に応じて位置決めピンの取付位置を変更するこ
とができる。
【0033】なお、図2(b)に示す符号「11」はベ
ース3に取り付けられた光電管であり、リフタ7上のウ
ェーハWの有無を検出することにより、エアーシリンダ
6とのインターロックを行っている。
【0034】前洗浄装置B 図3は本発明に係る前洗浄装置(前洗浄手段)を示す縦
断面図、図4は同じく平面図である。同図に示すよう
に、本実施例の前洗浄装置Bは、上ベース12と下ベー
ス13とに固定されたスリーブ14を有しており、この
スリーブ14内に軸受を介して回転軸15が回転自在に
支持されている。この回転軸15は、タイミングプーリ
16およびタイミングベルト17を介して下ベース13
に固定されたACサーボモータ18により所望の回転速
度で回転する。回転軸15の先端には、半導体ウェーハ
Wを吸着保持するためのウェーハパッド19が取り付け
られており、ウェーハパッド19および回転軸15に穿
設された真空引き用孔20を利用して真空引きを行うこ
とにより半導体ウェーハWはウェーハパッド19に吸着
されることになる。
【0035】また、半導体ウェーハWの受渡しを行うた
めに、下ベース13に固定されたエアーシリンダ21な
どの駆動部により昇降するリフタ22が設けられてお
り、リフタ22の先端は上ベース12を貫通して半導体
ウェーハWを受け取る位置(図3に二点鎖線で示す)
と、この位置から下降して半導体ウェーハWをウェーハ
パッド19に載置する位置(図3に実線で示す)との間
を上下移動するようになっている。本実施例の前洗浄装
置Bでは、かかるリフタ22を3本設ける(図4参照)
ことにより半導体ウェーハWを保持する。
【0036】上ベース12の上面には、半導体ウェーハ
Wの洗浄処理を行うためのチャンバ23が形成されてお
り、このチャンバ23には、中央にウェーハWが挿通し
得る開口24を有する飛散防止プレート25が取り付け
られている。
【0037】この飛散防止プレート25は、チャンバ2
3の側縁に沿って設けられた環状プレートであって、ウ
ェーハパッド19に保持された半導体ウェーハWの外周
縁から放射位置に取り付けられており、かつ若干傾斜し
て設けられている。これは、ウェーハパッド19の回転
により半導体ウェーハWの外周縁から放射状に飛散する
洗浄液を受け止め、チャンバ23の底部に貯留させる機
能を有している。したがって、飛散防止プレート25の
傾斜角度は、かかる機能を考慮して形成することが望ま
しい。少なくとも、飛散防止プレート25に飛び散った
洗浄液が再び半導体ウェーハWに飛散して付着しないよ
うな傾斜角度を選択する。
【0038】この飛散防止プレート25によって集約さ
れた洗浄液は、チャンバ23の底部に設けられたドレン
管26から外部に排出され、一方、チャンバ23の底部
に貯留しない微細な水粒や粉塵などは、チャンバ23に
形成された排出口27から吸引されるようになってい
る。
【0039】洗浄液の噴射は、チャンバ23の上部に設
けられたノズル28によって行われる。このノズル28
は、固定プレート29に軸受を介して回転自在に取り付
けられたアーム30の先端に設けられており、例えば超
音波を混入した純水を半導体ウェーハの表面に噴射し、
ウェーハ表面に付着した粉塵などを叩き出す機能を司
る。
【0040】また、本実施例の前洗浄装置Bでは、ノズ
ル28から洗浄液を噴射させるにあたり、半導体ウェー
ハWの表面全体に洗浄液が噴射されるようにノズル28
を旋回させるように構成されている。
【0041】具体的には、固定プレート29に取り付け
られたスピードコントロールモータ31の出力軸の先端
にはカムフォロア32が取り付けられており、このカム
フォロア32はアーム30の基端に固定されたカム33
のカム溝に係合されている。したがって、スピードコン
トロールモータ31の出力軸が回転すると、カムフォロ
ア32も回転し、これによりカム33はアーム30の基
端30aを中心にして揺動することになり、その結果ア
ーム30の先端、すなわちノズル28が揺動することに
なる。このような構成の洗浄液噴射部34は、図4に示
すように2対設けられており、一方の洗浄液噴射部34
aは図4において半導体ウェーハWの中心から上側に揺
動し、他方の洗浄液噴射部34bは中心から下側に揺動
する。
【0042】なお、図3に示す符号「35」は、ウェー
ハパッド19に半導体ウェーハWが吸着されているか否
かを検出するための光電スイッチである。
【0043】このように構成された前洗浄装置Bでは、
まず、2対のノズル28を搬入されてきた半導体ウェー
ハWと干渉しない位置(図4に二点鎖線で示す)まで待
避させておき、エアーシリンダ21を作動させて3本の
リフタ22を上昇させる。そして、このリフタ22上に
後述するウェーハ搬送装置Hによって処理すべき半導体
ウェーハWを載置したのち、当該リフタ22を下降させ
ながらウェーハパッド19に吸着させる。
【0044】ついで、ACサーボモータ18を作動させ
て最初は低速(30〜100rpm)で回転させ、これ
と同時にスピードコントロールモータ31を作動させて
ノズル28を揺動させながら、当該ノズル28から超音
波を混入した純水を半導体ウェーハWの表面に噴射す
る。
【0045】これにより、前工程で付着した粉塵などを
叩き出すことができるが、半導体ウェーハWの外周縁か
ら放射状に飛び散った洗浄液は、飛散防止プレート25
に受け止められてチャンバ23の底部に集約されたの
ち、ドレン管26から排出される。また、チャンバ23
内に充満した洗浄液の水粒は排気口27から外部に排出
される。このように、半導体ウェーハから除去された粉
塵等は再びウェーハに付着することなく適切に除去され
ることになる。
【0046】ある程度の洗浄液の噴射を行ったらノズル
28からの噴射を停止する。そして、今度はACサーボ
モータ18を高速(500〜1000rpm)で回転さ
せることにより、半導体ウェーハWの水切りを行う。こ
の水切りを行う場合にも、半導体ウェーハの外周縁から
放射状に飛散した洗浄液は飛散防止プレート25によっ
てチャンバ23の底部に集約されドレン管26から排出
されることになる。
【0047】高速回転による水切りを終了すると、再び
ノズル28を待避位置に戻し、ウェーハパッド19の真
空引きを停止すると同時に、リフタ22を上昇させて半
導体ウェーハWをウェーハ搬送装置Hの移送位置(図3
に二点鎖線で示す)まで上昇させ、次の乾燥工程に送
る。
【0048】乾燥装置C 図5(a)は本発明に係る乾燥装置(乾燥手段)を示す
平面図、図5(b)は同じく縦断面図である。上述した
前洗浄装置Bにおいて半導体ウェーハを高速回転させる
と、ある程度の水切りは行われる。しかしながら、ウェ
ーハ表面には、遠心力によっては除去され難い水膜が形
成されており、これが残留すると後工程で塗布されるワ
ックスとの相溶性の点から好ましくないので本乾燥装置
Cにて蒸発させて除去するようにしている。
【0049】本乾燥装置Cにおいては、図5に示すよう
に、ベース36に断熱材37を介して加熱板38が固定
されており、この加熱板38には加熱源となる熱電対3
9が挿入されている。また、ベース36に対して固定さ
れた下ベース40にはエアーシリンダ41などの駆動部
が取り付けられており、このエアーシリンダ41のロッ
ド先端にプレート42を介して3本のリフタ43が設け
られている。このリフタ43は、上昇して半導体ウェー
ハWを受け取る位置と下降して加熱板38上に半導体ウ
ェーハWを載置する位置との間を上下移動するようにな
っている。
【0050】なお、図5(b)において符号「44」
は、加熱板38上に半導体ウェーハWが存在するか否か
を検出するための光電スイッチである。
【0051】このように構成された乾燥装置Cでは、ま
ずエアーシリンダ41を作動させることにより3本のリ
フタ43を上昇させ、後述するウェーハ搬送装置Hにて
搬送されてきた半導体ウェーハWを受け取る。そして、
当該リフタ43を下降させることによりリフタ43に載
置された半導体ウェーハWを加熱板38上に移載する。
加熱板38は熱電対39によって約40〜80℃に加温
されているため、半導体ウェーハWに残留した水膜は蒸
発することにより払拭される。乾燥を終えた半導体ウェ
ーハWは、上昇するリフタ43に保持されて、ウェーハ
搬送装置Hによる受渡し位置まで上昇する。
【0052】接着剤塗布装置D 図6は本発明に係る接着剤塗布装置(接着剤塗布手段)
を示す縦断面図、図7は同じく平面図である。前洗浄装
置Bおよび乾燥装置Cにより粉塵等が除去された半導体
ウェーハWは、ウェーハ搬送装置Hによって接着剤塗布
装置Dに搬入される。
【0053】本実施例の接着剤塗布装置Dは、上ベース
45と下ベース46とに固定されたスリーブ47を有し
ており、このスリーブ47内に軸受を介して回転軸48
が回転自在に支持されている。この回転軸48は、タイ
ミングプーリ49およびタイミングベルト50を介して
下ベース46に固定されたACサーボモータ51により
所望の回転速度で回転する。回転軸48の先端には、半
導体ウェーハWを吸着保持するためのウェーハパッド5
2が取り付けられており、ウェーハパッド52および回
転軸48に穿設された真空引き用孔53を利用して真空
引きを行うことにより半導体ウェーハWはウェーハパッ
ド52に吸着される。
【0054】また、半導体ウェーハWの受渡しを行うた
めに、下ベース46に固定されたエアーシリンダ54な
どの駆動部により昇降するリフタ55が設けられてお
り、リフタ55の先端は上ベース45を貫通して半導体
ウェーハWを受け取る位置と、この位置から下降して半
導体ウェーハWをウェーハパッド52に載置する位置と
の間を上下移動するようになっている。本実施例の前洗
浄装置では、かかるリフタ55を3本設けることにより
半導体ウェーハWを保持する。
【0055】上ベース45の上面には、半導体ウェーハ
Wへの塗布処理を行うためのチャンバ56が形成されて
おり、このチャンバ56には中央にウェーハWが挿通し
得る開口57が形成された飛散防止プレート58が取り
付けられている。この飛散防止プレート58は、チャン
バ56の側縁に沿って設けられた環状プレートであっ
て、ウェーハパッド52に保持された半導体ウェーハW
の外周縁から放射位置に取り付けられており、かつ若干
傾斜して設けられている。これは、ウェーハパッド52
の回転により半導体ウェーハWの外周縁から放射状に飛
散する接着剤を受け止め、チャンバ56の底部56aに
滴下させる機能を有している。したがって、飛散防止プ
レート58の傾斜角度は、かかる機能を考慮して形成す
ることが望ましい。少なくとも、飛散防止プレート58
に飛び散った接着剤が再び半導体ウェーハWに飛散して
付着しないような傾斜角度を選択する。
【0056】この飛散防止プレート58によって集約さ
れた接着剤は、チャンバの底部56aに設けられたドレ
ン管59から外部に排出され、また、チャンバの底部5
6aに貯留しない微細な水粒や粉塵などは、チャンバ5
6に形成された排出口60から吸引されるようになって
いる。
【0057】特に本実施例の接着剤塗布装置Dでは、接
着剤をドレン管59から排出するにあたり、接着剤の粘
度を下げて円滑な排出を実現するために、チャンバの底
部56aにはヒータ61が埋設されている。そして、半
導体ウェーハWから飛散した接着剤がある程度チャンバ
56に貯留したら、ヒータ61を作動させて接着剤の粘
度を低下させることにより流動性を高め、ドレン管59
に導く。
【0058】ただし、本実施例では接着剤として常温リ
キッドワックス(常温で液体状の粘性を有するワック
ス)を用いていることに鑑み、常時ヒータ61を作動さ
せて貯留した接着剤を加温すると、処理中の半導体ウェ
ーハWに蒸発した溶剤が付着し、これが処理ムラとなる
ため、半導体ウェーハに接着剤を塗布している間はヒー
タ61を停止しておき、処理すべき半導体ウェーハがチ
ャンバ56内にないときにヒータ61を作動させて接着
剤の排出を行う。
【0059】また、半導体ウェーハ表面に滴下された接
着剤がウェーハの裏面に回り込むのを防止するために、
以下の構成を採用している。すなわち、チャンバ56内
には、ウェーハWがウェーハパッド52に載置された状
態で、当該ウェーハの裏面との間に僅かな隙間Sが形成
されるように環状の隆起部62が形成されており、さら
に、この環状隆起部62の内部から外部に向かってガス
が流れるようにガス導入口63がベース45に穿設され
ている。そして、ガス導入口63から例えば窒素ガスな
どを吹き込むことにより、ウェーハパッド52に載置さ
れた半導体ウェーハWの裏面に沿って、中心から外周に
向かって窒素ガスが流れるようになっている。このガス
により、半導体ウェーハWの表面に滴下された接着剤
は、遠心力によって外周縁から放射状に飛散し、ウェー
ハWの裏面に回り込むことが防止される。
【0060】接着剤の噴射は、チャンバ56の上部に設
けられたワックスディスペンサ64によって行われる。
固定プレート65にはロータリアクチュエータ66が固
定されており、このロータリアクチュエータ66の出力
軸に取り付けられたアーム67の先端にワックスディス
ペンサ64が設けられている。そして、ロータリアクチ
ュエータ66の作動によって、ワックスディスペンサ6
4は、図7に実線で示す塗布位置と、同図に二点鎖線で
示す待避位置との間を回動し得るようになっており、半
導体ウェーハWをチャンバ56内に搬入したり搬出した
りするときには待避位置に回動する。
【0061】また、本実施例の接着剤塗布装置Dでは、
アーム67に2つのワックスディスペンサ64,64を
取り付けており、例えば8インチウェーハのように大口
径のウェーハに対しては2つのワックスディスペンサを
使用して接着剤の塗布を行う。これに対して、6インチ
ウェーハなどのように比較的それより小口径のウェーハ
に対しては1つのワックスディスペンサのみを使用して
接着剤の塗布を行う。
【0062】なお、図6に示す符号「68」は、ウェー
ハパッド52に半導体ウェーハWが吸着されているか否
かを検出するための光電スイッチである。
【0063】このように構成された接着剤塗布装置Dで
は、まず、ワックスディスペンサ64を待避位置(図7
に二点鎖線で示す)に回動させておき、エアーシリンダ
54を作動させて3本のリフタ55を上昇させる。そし
て、このリフタ55上に後述するウェーハ搬送装置Hに
よって処理すべき半導体ウェーハWを載置したのち、リ
フタ55を下降させながらウェーハパッド52に吸着さ
せる。ついで、ロータリアクチュエータ66によりワッ
クスディスペンサ64を塗布位置まで回転させ、ACサ
ーボモータ51を作動させて最初は低速(10〜60r
pm)で回転させながら、ワックスディスペンサ64か
ら接着剤を滴下する。
【0064】これにより、接着剤が半導体ウェーハ表面
にある程度均等に行きわたることになるが、未だ薄膜状
の接着剤層とはなっていないので、次に、ACサーボモ
ータ51を操作して高速(2000〜4500rpm)
で回転させる。半導体ウェーハWの表面にある程度均等
に引き延ばされた接着剤は、遠心力によってさらに引き
延ばされ、余分な接着剤は、半導体ウェーハの外周縁か
ら放射状に飛び散るが、この飛散した接着剤は、飛散防
止プレート58に受け止められてチャンバの底部56a
に集約されることになる。
【0065】高速回転による接着剤の薄膜化を終了する
と、再びワックスディスペンサ64を待避位置まで戻
し、ウェーハパッド52の真空引きを停止すると同時
に、リフタ55を上昇させて半導体ウェーハWをウェー
ハ搬送装置Hの移送位置まで上昇させ、次の溶剤除去工
程に送る。
【0066】溶剤除去装置E 図8(a)は本発明に係る溶剤除去装置(溶剤除去手
段)を示す平面図、図8(b)は同じく縦断面図であ
る。上述した接着剤塗布装置Dによって半導体ウェーハ
表面には薄膜の接着剤層が形成される。しかしながら、
この薄膜接着剤層には、接着剤の流動性を付与するため
の溶剤(揮発成分)が含まれており、この溶剤は、ウェ
ーハをキャリアプレートへ張り付ける際に、加熱される
ことにより接着剤層から蒸発し、その部分に気泡が発生
するという不具合を引き起こす。したがって、キャリア
プレートに張り付ける前に溶剤を除去しておく必要があ
る。
【0067】このように、予め接着剤層から不要な溶剤
を除去するために、半導体ウェーハWをウェーハ搬送装
置Hによって溶剤除去装置Eに移送し、この溶剤除去装
置Eの加熱板で半導体ウェーハを加熱する。
【0068】本溶剤除去装置Eは、図8に示すように、
ベース69に断熱材70を介して加熱板71が固定され
ており、この加熱板71には加熱源となる熱電対76が
挿入されている。また、ベース69に対して固定された
下ベース72にはエアーシリンダ73などの駆動部が取
り付けられており、このエアーシリンダ73のロッド先
端にプレート74を介して3本のリフタ75が設けられ
ている。
【0069】このリフタ75は、上昇して半導体ウェー
ハWを受け取る位置と、下降して加熱板71上に半導体
ウェーハWを載置する位置(ただし、加熱位置では半導
体ウェーハWと加熱板71との間に1〜2mm程度の僅
かな隙間Sが設定されている)との間を上下移動するよ
うになっている。
【0070】なお、図8(b)に示す符号「77」は、
加熱板71上に半導体ウェーハWが存在するか否かを検
出するための光電スイッチである。
【0071】このように構成された溶剤除去装置Eで
は、まずエアーシリンダ73を作動させることにより3
本のリフタ75を上昇させ、後述するウェーハ搬送装置
Hにて搬送されてきた半導体ウェーハWを受け取る。そ
して、当該リフタ75を下降させることによりリフタ7
5に載置された半導体ウェーハWを加熱板71まで下降
させる。加熱板71は熱電対76によって約40〜80
℃に加温されているため、半導体ウェーハWに形成され
た接着剤層に含まれた溶剤は、蒸発することにより除去
される。
【0072】このとき、半導体ウェーハWを加熱板71
から僅かに持ち上げた状態で加熱処理を行っているた
め、仮に接着剤塗布装置Dによって半導体ウェーハWの
裏面に接着剤が回り込んでいたとしても、その接着剤が
加熱板71によって過熱されて炭化されることはない。
【0073】溶剤の除去を終えた半導体ウェーハWは、
上昇するリフタ75に保持されて、ウェーハ搬送装置H
による受渡し位置まで上昇する。
【0074】オリフラ合わせ装置F 図9は本発明に係るオリフラ合わせ装置(オリフラ合わ
せ手段)を示す縦断面図である。ポリッシングなどの研
磨装置においては、キャリアプレートへのウェーハの配
置が原因で「面だれ」なる不具合が生じることが経験的
に知られている。これは例えば研磨装置の特性によって
キャリアプレートの外側が研磨され易いといった不具合
であるが、本発明の接着装置では、キャリアプレートに
おける半導体ウェーハの配置を考慮することにより極力
面だれ現象を抑制しようとしている。
【0075】具体的には、図13(b)(c)に示すよ
うに、半導体ウェーハのオリエンテーションフラット面
OFをキャリアプレート2の外側に向けて接着する。こ
れにより、全ての半導体ウェーハWはオリエンテーショ
ンフラット面側が研磨され易くなり、その後の品質管理
にとって好ましいものとなる。これと同時に、オリエン
テーションフラット面OFをキャリアプレート2の外側
に向かわせて配置すると、キャリアプレート2の外径が
小さくなるという効果もある。また、一定方向に配置す
ることにより研磨品質の解析を行う上で好都合となる。
【0076】このような事情により、本実施例のオリフ
ラ合わせ装置Fでは、半導体ウェーハのオリエンテーシ
ョンフラット面OFを検出し、これを張り付け装置Gに
搬出するときにウェーハWを一定方向に位置決めするよ
うに構成されている。
【0077】すなわち、上ベース78に固定されたスリ
ーブ79には軸受を介して回転軸80が回転自在に支持
されており、この回転軸80は、タイミングプーリ81
およびタイミングベルト82を介して下ベース83に固
定されたACサーボモータ84により回転する。回転軸
80の先端には、半導体ウェーハWを吸着保持するため
のウェーハパッド85が取り付けられており、ウェーハ
パッド85および回転軸80に穿設された真空引き用孔
86を利用して真空引きを行うことにより半導体ウェー
ハWはウェーハパッド85に吸着される。
【0078】一方、回転軸80の基端には、ロータリエ
ンコーダ87が設けられており、回転軸80の回転角度
を検出する。また、上ベース78に立設されたスタンド
88には2対のレーザセンサ89,90が互いに対向し
て設けられており、内側のレーザセンサ90は、例えば
6インチウェーハ用、外側のレーザセンサ89は、例え
ば8インチウェーハ用としてそれぞれ設けられている。
これらレーザセンサ89,90の取付位置については、
ウェーハパッド85により半導体ウェーハWを吸着し、
これを回転させたときに、オリエンテーションフラット
面OFに対してはレーザ光が通過するが、それ以外の面
に対しては遮光する位置とする。
【0079】このようなオリフラ合わせ装置Fにあって
は、まずウェーハ搬送装置Hによって搬入された半導体
ウェーハWをウェーハパッド85で吸着する。このと
き、回転軸80の中心とウェーハWの中心は一致してい
る。ついで、ACサーボモータ84を作動させ回転軸8
0を定速で1回転させながらレーザセンサ89,90か
らの信号を取り込む。レーザセンサ89,90による検
出信号は、オリエンテーションフラット面OFでは通過
(受光素子に受光)、その他の面では遮光となるため、
オリエンテーションフラット面OFの通過時間t(ロー
タリエンコーダ87による通過角度でもよい)を計測す
る。
【0080】そして、さらに回転軸80を1回転させ、
ロータリエンコーダ87に基づいてオリエンテーション
フラット面OFの端部からt/2時間だけ回転させた位
置で回転軸80を停止する。これにより、ウェーハパッ
ド85に対するオリエンテーションフラット面OFの位
置が定まることになり、次にウェーハ搬送装置Hを用い
て張り付け装置Gに搬出する。
【0081】張り付け装置G 図10は本発明に係る張り付け装置(張り付け手段)を
示す縦断面図、図11(a)は同装置のウェーハパッド
を示す平面図、図11(b)(c)はキャリアプレート
への割り付けの一例を示す平面図であって図11(b)
は6インチウェーハ、図11(c)は8インチウェーハ
を示す。
【0082】上述したオリフラ合わせ装置Fによってオ
リエンテーションフラット面OFが一定方向に位置決め
された半導体ウェーハWは、その状態で研磨装置のキャ
リアプレート2に張り付けられるが、接着剤層が形成さ
れた面はウェーハの表面であるため、キャリアプレート
2に張り付けるにあたってはウェーハWを反転させる必
要がある。また、キャリアプレート2への張り付け位置
精度は研磨品質に影響するため、半導体ウェーハの位置
精度も重要となる。
【0083】そのため、本実施例の張り付け装置Gで
は、位置決めプレート91上に半導体ウェーハWの口径
に応じて固定された位置決めピン92,93を有してお
り、この位置決めピン92,93には半導体ウェーハW
の端縁に接触する呼び込み面94が形成されている。こ
の呼び込み面94によってロボットR2 に載置されたウ
ェーハの位置が多少ずれていたとしても、位置決めピン
の取り付けられた定位置に修正することができる。
【0084】なお、図11(a)に示すように、本実施
例では半導体ウェーハを例えば6インチと8インチの2
種類としているため、本実施例の位置決めピン92,9
3は、それぞれの口径に応じた位置に取り付けられてい
る。すなわち、「93」が6インチ用の位置決めピンで
あり、「92」が8インチ用の位置決めピンである。
【0085】この位置決めピン92,93によって定位
置に修正された半導体ウェーハWに対し、このウェーハ
Wを吸着して反転させる反転機構が設けられている。
【0086】この反転機構にあっては、ウェーハWを吸
着するウェーハパッド95が回転軸96を中心に約18
0゜回転し得るアーム97に取り付けられ、さらにエア
ーシリンダ98によってアーム先端に対して相対的に前
後移動可能になっている。アーム97はモータ99によ
り回転するとともに、アーム97の基台100とベース
101との間にはスライドガイド102が介装されてい
る。また、このスライドガイド102およびエアーシリ
ンダ103によって、アームの基台100はベース10
1に対してキャリアプレート2の中心方向に接近離反移
動可能となっている。これは例えば6インチウェーハと
8インチウェーハではキャリアプレート2に張り付ける
位置が相違するからである。
【0087】また、ウェーハパッド95がアーム97に
対して揺動し得るように、ウェーハパッド95とエアー
シリンダ98のロッドとの間には自在軸受104が設け
られており、キャリアプレート2に対してウェーハパッ
ド95が多少傾斜していても、この自在軸受104によ
って修正することができるようになっている。
【0088】一方、研磨装置のキャリアプレート2を回
転させながら張り付けられる半導体ウェーハの位置を割
り付けるために、キャリアプレート2のターンテーブル
105が配備されている。このターンテーブル105
は、ベース106に固定されたスリーブ107に回転軸
108が軸受を介して回転自在に嵌挿されており、さら
にこのスリーブ107にはキャリアプレート2を加温す
るための加熱板109が設けられている。加熱板109
は均熱ヒータによってキャリアプレート2を加熱し、反
転して張り付けられる半導体ウェーハの接着剤を流動化
させる機能を司る。
【0089】また、キャリアプレート2は加熱板109
上に載置されている状態であるが、回転軸108の先端
に係合する孔110が中心に穿設されており、この孔1
10と回転軸108の先端が係合することにより、回転
軸108の上昇/下降および回転に追従することにな
る。
【0090】回転軸108はステッピングモータ111
によって所定の割り付け角だけ順次回転するが、エアー
シリンダ112によって上下移動も可能になっている。
これは、回転軸108によりキャリアプレート2を回転
させる場合、そのまま回転させると加熱板109とキャ
リアプレート2が摩耗するため、キャリアプレート2を
回転させるときはエアーシリンダ112を作動させてキ
ャリアプレート2を若干持ち上げた状態で回転させるよ
うにしている。具体的には、エアーシリンダ112が作
動するとベース106に固定されたリニアブッシュ11
3に沿って回転軸108が上下移動する。
【0091】このように構成された張り付け装置Gで
は、まず図1に示すロボットR2 により半導体ウェーハ
Wが位置決めピン92または93に載置され、この位置
決めピン92,93によって定位置に修正されたのち、
アーム97に取り付けられたエアーシリンダ98を作動
させてウェーハパッド95に半導体ウェーハWを吸着す
る。この状態からアーム97を回転させ、ウェーハパッ
ド95に吸着された半導体ウェーハWをキャリアプレー
ト2の方に向かって反転させる。
【0092】一方、キャリアプレート2は、エアーシリ
ンダ112を作動させることにより加熱板109から若
干持ち上げられ、ステッピングモータ111により選択
された割り付け角度の位置まで回転して待機する。アー
ム97の回転により半導体ウェーハWはキャリアプレー
ト2に接触し圧着されるが、加熱板109の作用によっ
てキャリアプレート2は加熱されているため、半導体ウ
ェーハWに塗布された接着剤は軟化し、キャリアプレー
ト2への接着が円滑に行われることになる。
【0093】なお、仮に半導体ウェーハWとキャリアプ
レート2が相対的に傾斜していても、ウェーハパッド9
5に設けられた自在軸受104によって傾斜が修正さ
れ、その結果、半導体ウェーハWとキャリアプレート2
との間に気泡などが混入することなく円滑に接着され
る。
【0094】半導体ウェーハWをキャリアプレート2に
接着すると、ウェーハパッド95の真空引きを停止して
半導体ウェーハWの保持を解除し、アーム97を原位置
に戻す。一方、エアーシリンダ112により回転軸10
8を下降させ、キャリアプレート2を加熱板109上に
載置する。
【0095】なお、キャリアプレート2上への半導体ウ
ェーハWの張り付けは、例えば、6インチウェーハであ
れば図11(b)、8インチウェーハであれば図11
(c)のようにする。
【0096】ウェーハ搬送装置H 図12(a)は本発明に係るウェーハ搬送装置(ウェー
ハ搬送手段)を示す平面図、図12(b)は同じく縦断
面図、図13(a)は同装置の駆動部を示す平面図、図
13(b)は同じく縦断面図である。以上説明した位置
決め装置A、前洗浄装置B、乾燥装置C、接着剤塗布装
置D、溶剤除去装置Eおよびオリフラ合わせ装置Fの各
装置間の半導体ウェーハWの移送は、図12および図1
3に示すウェーハ搬送装置Hによって行われる。
【0097】このウェーハ搬送装置Hは、複数のウェー
ハハンド114が連結され、ベース115の上方に配備
されたビーム116を有しており、このビーム116は
図1に示す搬送路1a,1bに沿って設けられている。
ウェーハハンド114は、フッ素系樹脂(例えばトリテ
トラフルオロエチレンPTFE)などの材料により成形
されており、図13(b)に示すように、半導体ウェー
ハの底面を抱え込むように対向した一対の載置部材11
7によって構成されている。これら一対のウェーハハン
ド114は、例えば石英棒からなる棒部材118で連結
され、各装置間の距離に応じてビーム116に固定され
ている。したがって、例えば各装置の天井から吹き出さ
れた空調および防塵用エアーはそのまま半導体ウェーハ
に吹き付けられることになる。
【0098】ベース115の下方には、ビーム116を
半導体ウェーハWの搬送方向および上下方向に移動させ
る駆動部が設けられている。すなわち、図13(b)に
示すように、ベース115の裏面に固定されたフレーム
119にはウェーハの搬送方向(搬送路の方向)に沿っ
てリニアガイド120が設けられており、図12(a)
(b)に示すボールネジ121と当該ボールネジ121
を回転させるステッピングモータ122によって、ビー
ム116は搬送方向に移動する。
【0099】一方、リニアガイド120の可動部側には
リニアブッシュ123が設けられており、エアーシリン
ダ124を作動させることによりビーム116が可動部
に対して上下移動するようになっている。
【0100】このように構成されたウェーハ搬送装置H
では、まずビーム116が下降した状態で図1に示す上
方に移動し、半導体ウェーハWを把持する。ついで、そ
のままビーム116を上昇させたのち、図1に示す下方
側の次の装置まで移動する。最後にビーム116を下降
させてウェーハハンド114に把持した半導体ウェーハ
Wを次の装置の定位置に載置する。このようにして半導
体ウェーハWの移送を終了すると、次の移送に備えて原
位置に戻る。
【0101】このように本実施例のウェーハ搬送装置H
では、発塵源となる駆動部をベース115の下部に配備
し、ビーム116およびウェーハハンド114のみをベ
ース115の上部に設けているため、特に防塵が要求さ
れる半導体ウェーハの搬送手段としては好ましいといえ
る。
【0102】次に、接着装置全体の作用を説明する。ポ
リッシングなどの研磨時に生じるディンプルを抑止する
ためには、複数の半導体ウェーハWをキャリアプレート
2の表面に接着する際に、ワックスを均一に薄く塗布
し、かつ塵埃や気泡の混入を防止する必要がある。
【0103】そのため、本実施例に係る半導体ウェーハ
の接着装置では、順次送り込まれた半導体ウェーハWを
研磨装置のキャリアプレート2の表面に接着剤を介在さ
せて圧着させるにあたり、以下の作用を司る。
【0104】まず、ロボットR1 によって半導体ウェー
ハWが位置決め装置Aに送られる。本実施例では、図1
に示すように2つの搬送路1a,1bが設けられている
ため、ロボットR1 は交互に搬送路1a,1bにウェー
ハを送る。この位置決め装置Aにより、ウェーハ搬送装
置Hに対する相対位置が定位置に修正され、これによっ
て、後述する各装置B〜Gへの受渡し位置が一定位置に
定められ、ウェーハの把持ミスや載置ミスが防止され
る。
【0105】次に、位置決め装置Aにより定位置に修正
された半導体ウェーハWは、ウェーハ搬送装置Hによっ
て前洗浄装置Bに移送される。この前洗浄装置Bでは、
半導体ウェーハWの裏面を吸着して回転させながら、半
導体ウェーハの表面に超音波を混入させた純水を洗浄液
として噴射し、ウェーハ表面(研磨面)に付着した塵埃
などを洗い流す。
【0106】そして、この洗浄後に半導体ウェーハWを
さらに高速で回転させることにより水切りを行うが、半
導体ウェーハWの表面には薄い水膜が残留しているた
め、前洗浄装置Bにより水切りされた半導体ウェーハを
ウェーハ搬送装置Hによって乾燥装置Cに移送し、この
乾燥装置Cの加熱板38でウェーハを加熱して、ウェー
ハ表面に残留した水膜を蒸発させる。
【0107】ついで、前洗浄装置Bおよび乾燥装置Cで
塵埃等が除去され清浄になったウェーハをウェーハ搬送
装置Hを用いて接着剤塗布装置Dに移送する。この接着
剤塗布装置Dでは、半導体ウェーハWの裏面を吸着して
把持し、最初は低速で回転させながら半導体ウェーハの
表面に接着剤を滴下する。これによりウェーハ表面にあ
る程度均一に接着剤がゆきわたるが、未だ薄膜状の接着
剤層とはならないため、つぎにウェーハを高速回転させ
ることにより、半導体ウェーハの表面に薄膜状に接着剤
を拡散させる。
【0108】この薄膜で形成された接着剤層には、接着
剤の流動性を付与するための溶剤(揮発成分)が含まれ
ており、この溶剤は、ウェーハWをキャリアプレート2
へ張り付ける際に加熱されることにより接着剤層から蒸
発し、その部分に気泡が発生することになる。
【0109】そこで、予め接着剤層から不要な溶剤を除
去するために、接着剤塗布装置Dにより接着剤が塗布さ
れた半導体ウェーハWをウェーハ搬送装置Hによって溶
剤除去装置Eに移送し、この溶剤除去装置Eの加熱板7
1で半導体ウェーハWを加熱する。このとき、加熱板7
1とウェーハWとの間に隙間を形成しておくことによ
り、ウェーハの裏面にまで回り込んだ接着剤の炭化を防
止することができる。
【0110】溶剤が除去された接着剤層を有する半導体
ウェーハWをウェーハ搬送装置Hによってオリフラ合わ
せ装置Fに移送する。そして、半導体ウェーハWに形成
されたオリエンテーションフラット面OFをレーザセン
サ89,90で検出して、当該オリエンテーションフラ
ット面OFを決められた方向に位置決めする。
【0111】最後に、オリエンテーションフラット面O
Fが位置決めされた半導体ウェーハWをロボットR2
用いて張り付け装置Gの位置決めピン92,93に載置
し、定位置に修正したのち、この半導体ウェーハWをウ
ェーハパッド95で吸着し、キャリアプレート2を順次
回転させながらウェーハパッド95を反転させる。これ
により、ウェーハ搬送装置Hによって順次移送される半
導体ウェーハをキャリアプレート2に所定間隔で張り付
けることができる。
【0112】なお、以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上述した実施例に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0113】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、複数
の半導体ウェーハをキャリアプレートの表面に接着する
際に、ワックスを均一に薄く塗布することができ、しか
も塵埃や気泡の混入を防止することにより、研磨後のデ
ィンプルの発生を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体ウェーハの接着装置全体を示す
平面図である。
【図2】(a)は本発明に係る位置決め装置(位置決め
手段)を示す平面図、(b)は同じく縦断面図である。
【図3】本発明に係る前洗浄装置(前洗浄手段)を示す
縦断面図である。
【図4】本発明に係る前洗浄手段(前洗浄手段)を示す
平面図である。
【図5】(a)は本発明に係る乾燥装置(乾燥手段)を
示す平面図、(b)は同じく縦断面図である。
【図6】本発明に係る接着剤塗布装置(接着剤塗布手
段)を示す縦断面図である。
【図7】本発明に係る接着剤塗布装置(接着剤塗布手
段)を示す平面図である。
【図8】(a)は本発明に係る溶剤除去装置(溶剤除去
手段)を示す平面図、(b)は同じく縦断面図である。
【図9】本発明に係るオリフラ合わせ装置(オリフラ合
わせ手段)を示す縦断面図である。
【図10】本発明に係る張り付け装置(張り付け手段)
を示す縦断面図である。
【図11】(a)は図10と同じ本発明に係る張り付け
装置のウェーハパッドを示す平面図、(b)(c)はキ
ャリアプレートへの割り付けの一例を示す平面図であ
り、(b)は6インチウェーハ、(c)は8インチウェ
ーハを示す。
【図12】(a)は本発明に係るウェーハ搬送装置(ウ
ェーハ搬送手段)を示す平面図、(b)は同じく縦断面
図である。
【図13】(a)は図12と同じ本発明に係るウェーハ
搬送装置の駆動部を示す平面図、(b)は同じく縦断面
図である。
【符号の説明】
A…位置決め手段 B…前洗浄手段 C…乾燥手段 D…接着剤塗布手段 E…溶剤除去手段 F…オリフラ合わせ手段 G…張り付け手段 H…ウェーハ搬送手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−19215(JP,A) 特開 昭63−80888(JP,A) 特開 平1−207164(JP,A) 特開 昭58−40171(JP,A) 特開 平3−34345(JP,A) 実開 昭55−163073(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304 651 B05C 11/08 B05D 1/40 H01L 21/68

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】順次送り込まれた半導体ウェーハを研磨装
    置のキャリアプレートの表面に接着剤を介在させて圧着
    させる半導体ウェーハの接着装置において、 (A)前記送り込まれた半導体ウェーハのウェーハ搬送
    手段に対する相対位置を定位置に修正する位置決め手段
    と、 (B)前記半導体ウェーハの裏面を吸着して回転させな
    がら前記半導体ウェーハの表面に洗浄液を噴射するとと
    もに、当該洗浄液の噴射後に前記半導体ウェーハを高速
    で回転させて水切りを行う前洗浄手段と、 (C)前記前洗浄手段により水切りされた半導体ウェー
    ハを加熱板により加熱して、当該半導体ウェーハの表面
    に残留した水膜を蒸発除去する乾燥手段と、 (D)前記半導体ウェーハの裏面を把持し、当該半導体
    ウェーハの表面に接着剤を滴下したのち高速回転させる
    ことにより、前記接着剤を当該半導体ウェーハの表面に
    拡散させる接着剤塗布手段と、 (E)前記接着剤塗布手段により接着剤が塗布された半
    導体ウェーハを加熱板により加熱して、前記接着剤に含
    まれた溶剤を蒸発させる溶剤除去手段と、 (F)前記半導体ウェーハに形成されたオリエンテーシ
    ョンフラット面を検出して、当該オリエンテーションフ
    ラット面を決められた方向に位置決めするオリフラ合わ
    せ手段と、 (G)前記半導体ウェーハをウェーハパッドにより吸着
    し、前記半導体ウェーハを張り付けるべきキャリアプレ
    ートを順次回転させながら前記ウェーハパッドを反転さ
    せることにより前記キャリアプレートに所定間隔で前記
    半導体ウェーハを張り付ける張り付け手段と、 (H)前記位置決め手段、前洗浄手段、乾燥手段、接着
    剤塗布手段、溶剤除去手段、オリフラ合わせ手段の各位
    置に対応して設けられたウェーハハンドをビームで連結
    し、当該ビームを搬送方向および上下方向に移動自在に
    設けることにより、前記各手段に投入された半導体ウェ
    ーハを一括して次の手段に搬送するウェーハ搬送手段
    と、を備え 前記各手段の少なくともいずれかは、前記半導体ウェー
    ハを前記ウェーハ搬送 手段との間で移載可能な位置に昇
    降させるリフタを有する ことを特徴とする半導体ウェー
    ハの接着装置。
  2. 【請求項2】順次送り込まれた半導体ウェーハを研磨装
    置のキャリアプレートの表面に接着剤を介在させて圧着
    させる半導体ウェーハの接着装置において、 (A)前記送り込まれた半導体ウェーハのウェーハ搬送
    手段に対する相対位置を定位置に修正する位置決め手段
    と、 (B)前記半導体ウェーハの裏面を吸着して回転させな
    がら前記半導体ウェーハの表面に洗浄液を噴射するとと
    もに、当該洗浄液の噴射後に前記半導体ウェーハを高速
    で回転させて水切りを行う前洗浄手段と、 (C)前記前洗浄手段により水切りされた半導体ウェー
    ハを加熱板により加熱して、当該半導体ウェーハの表面
    に残留した水膜を蒸発除去する乾燥手段と、 (D)前記半導体ウェーハの裏面を吸着して把持し、当
    該半導体ウェーハの表面に接着剤を滴下したのち高速回
    転させることにより半導体ウェーハの表面に接着剤を拡
    散させる接着剤塗布手段と、 (E)前記接着剤塗布手段により接着剤が塗布された半
    導体ウェーハを加熱板により加熱して、前記接着剤に含
    まれた溶剤を蒸発させる溶剤除去手段と、 (F)前記半導体ウェーハに形成されたオリエンテーシ
    ョンフラット面を検出して、当該オリエンテーションフ
    ラット面を決められた方向に位置決めするオリフラ合わ
    せ手段と、 (G)前記半導体ウェーハをウェーハパッドにより吸着
    し、前記半導体ウェーハを張り付けるべきキャリアプレ
    ートを順次回転させながら前記ウェーハパッドを反転さ
    せることにより前記キャリアプレートに所定間隔で前記
    半導体ウェーハを張り付ける張り付け手段と、 (H)前記位置決め手段、前洗浄手段、乾燥手段、接着
    剤塗布手段、溶剤除去手段、オリフラ合わせ手段の各位
    置に対応して設けられ、前記半導体ウェーハを載置する
    一対の載置部材と、これら載置部材を連結してビームに
    固定する棒部材からなる複数のウェーハハンドと、前記
    複数のウェーハハンドを連結しベースの上方に配備され
    たビームと、前記ベースの下方に配備され前記ビームを
    半導体ウェーハの搬送方向および上下方向に移動させる
    駆動部とを具備し、前記ビームを搬送方向および上下方
    向に移動させることにより、前記各手段間での前記半導
    体ウェーハの移載および搬送を一括して行うウェーハ搬
    送手段と、 を備えたことを特徴とする半導体ウェーハの接着装置。
  3. 【請求項3】前記各手段の少なくともいずれかは、前記
    半導体ウェーハを前記ウェーハ搬送手段との間で移載可
    能な位置に昇降させるリフタを有する請求項2に記載の
    半導体ウェーハの接着装置。
  4. 【請求項4】半導体ウェーハを研磨装置のキャリアプレ
    ートの表面に接着剤を介在させて圧着させるのに必要な
    一連の工程を行う複数の処理装置間における半導体ウェ
    ーハの搬送を行うウェーハ搬送装置であって、 ベースの上方に配備されたビームと、 前記各処理装置にそれぞれ対応して設けられ、前記半導
    体ウェーハを載置する一対の載置部材と、これら載置部
    材と前記ビームとを連結する棒部材とからなるウェーハ
    ハンドと、 前記ベースの下方に配備され、前記ビームを半導体ウェ
    ーハの搬送方向および上下方向に移動させる駆動部とを
    備え、 前記ビームの搬送方向および上下方向への移動動作によ
    り、前記各処理装置間での前記半導体ウェーハの移載お
    よび搬送を一括して行うウェーハ搬送装置。
  5. 【請求項5】前記ウェーハハンドの載置部材は、フッ素
    系樹脂から成形され、 前記棒部材は、石英棒からなる請求項4に記載のウェー
    ハ搬送装置。
  6. 【請求項6】半導体ウェーハを研磨装置のキャリアプレ
    ートの表面に接着剤を介在させて圧着させるのに必要な
    一連の工程を行う複数の処理装置間における半導体ウェ
    ーハの搬送を行うウェーハ搬送装置であって、 前記複数の処理装置の各位置に対応して設けられたウェ
    ーハハンドをビームで連結し、当該ビームを搬送方向お
    よび上下方向に移動自在に設けることにより、前記各処
    理装置に投入された半導体ウェーハを一括して次の処理
    装置に搬送するウェーハ搬送手段と、 前記各処理装置に設けられ、前記半導体ウェーハを前記
    ウェーハ搬送手段との間で移載可能な位置に昇降させる
    リフタとを有するウェーハ搬送装置。
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