JP3190095B2 - 燃料集合体 - Google Patents
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、沸騰水型原子炉に装荷
される燃料集合体に関する。
される燃料集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来の沸騰水型原子炉(BW
R)用の燃料集合体を示すもので、この燃料集合体は、
核燃料物質を含む複数の燃料棒2と、1本または複数本
のウォーターロッド3と、この燃料棒2およびウォータ
ーロッド3を一定間隔で保持するスペーサ4と、上部タ
イプレート5と、下部タイプレート6とから構成される
燃料束1を備えており、この燃料束1は、チャンネルボ
ックス7により囲繞されている。このチャンネルボック
ス7の肉厚は、上下、周方向ともに均一であり、このチ
ャンネルボックス7により、燃料集合体はその内部と外
部とが区分されている。
R)用の燃料集合体を示すもので、この燃料集合体は、
核燃料物質を含む複数の燃料棒2と、1本または複数本
のウォーターロッド3と、この燃料棒2およびウォータ
ーロッド3を一定間隔で保持するスペーサ4と、上部タ
イプレート5と、下部タイプレート6とから構成される
燃料束1を備えており、この燃料束1は、チャンネルボ
ックス7により囲繞されている。このチャンネルボック
ス7の肉厚は、上下、周方向ともに均一であり、このチ
ャンネルボックス7により、燃料集合体はその内部と外
部とが区分されている。
【0003】燃料集合体内部では、燃料棒2からの熱伝
達により蒸気ボイドの発生があるが、燃料集合体外部で
は、熱伝達や発熱が少ないため、蒸気ボイドの発生はな
い。特にBWRにおいては、燃料集合体外部の冷却水
は、中性子の減速作用に効果的なように水の密度が高
く、蒸気ボイドのないようにチャンネルボックス7内部
の流れと外部の流れとに特性を設けている。また、図1
6では図示していないが、チャンネルボックス7の外側
に十字形の制御棒を配置し、制御棒がチャンネルボック
ス7の滑らかな外壁を案内として炉心に挿入できる構造
となっている。
達により蒸気ボイドの発生があるが、燃料集合体外部で
は、熱伝達や発熱が少ないため、蒸気ボイドの発生はな
い。特にBWRにおいては、燃料集合体外部の冷却水
は、中性子の減速作用に効果的なように水の密度が高
く、蒸気ボイドのないようにチャンネルボックス7内部
の流れと外部の流れとに特性を設けている。また、図1
6では図示していないが、チャンネルボックス7の外側
に十字形の制御棒を配置し、制御棒がチャンネルボック
ス7の滑らかな外壁を案内として炉心に挿入できる構造
となっている。
【0004】また、炉心で直接蒸気ボイドを発生させる
BWRにおいては、燃料集合体の出力に応じて燃料集合
体の発生ボイド量が異なるため、燃料集合体それぞれに
チャンネルボックス7をつけて冷却材流路を横方向に制
限しないと、二相流の燃料束1間の横流(クロスフロ
ー)が生じ、熱出力の大きい燃料束1の周囲から、熱出
力の小さい燃料束1へ冷却材が逃れ、燃料の冷却能力が
低下する。
BWRにおいては、燃料集合体の出力に応じて燃料集合
体の発生ボイド量が異なるため、燃料集合体それぞれに
チャンネルボックス7をつけて冷却材流路を横方向に制
限しないと、二相流の燃料束1間の横流(クロスフロ
ー)が生じ、熱出力の大きい燃料束1の周囲から、熱出
力の小さい燃料束1へ冷却材が逃れ、燃料の冷却能力が
低下する。
【0005】このような目的で設けられているチャンネ
ルボックス7の内側と外側との間には圧力差が存在し、
内圧の方が高くなっている。この結果、チャンネルボッ
クス7は、熱効果、中性子照射効果等も加わって外側に
膨張することになる。この膨張量を抑制して制御棒の挿
入を滑らかにし、燃料集合体の剛性を確保するため、チ
ャンネルボックス7には、中性子吸収の少ないジルコニ
ウム合金製のある程度の厚板材が使用されている。従
来、こうしたチャンネルボックス7は、2枚の板材を曲
げてコ字状断面の角溝材を形成し、これを2つ組合わせ
て一体に溶接することにより製造されている。
ルボックス7の内側と外側との間には圧力差が存在し、
内圧の方が高くなっている。この結果、チャンネルボッ
クス7は、熱効果、中性子照射効果等も加わって外側に
膨張することになる。この膨張量を抑制して制御棒の挿
入を滑らかにし、燃料集合体の剛性を確保するため、チ
ャンネルボックス7には、中性子吸収の少ないジルコニ
ウム合金製のある程度の厚板材が使用されている。従
来、こうしたチャンネルボックス7は、2枚の板材を曲
げてコ字状断面の角溝材を形成し、これを2つ組合わせ
て一体に溶接することにより製造されている。
【0006】図17は、チャンネルボックス7の下端近
傍位置を示すもので、図中、符号8,9は水膜、符号1
0は水滴、符号11は蒸気ボイドである。
傍位置を示すもので、図中、符号8,9は水膜、符号1
0は水滴、符号11は蒸気ボイドである。
【0007】ところで、この部分は、燃料集合体冷却材
が飽和温度以下から飽和温度まで加熱されている領域で
あり、チャンネルボックス7内部は蒸気は存在せず水が
燃料集合体内部に充満している。チャンネルボックス7
内部の軸方向の大半の領域では、冷却材流は蒸気と水と
の混合物からなり、チャンネルボックス7の内面には、
一層の水膜8が接し、また各燃料棒2の表面にも、一層
の水膜9が接している。そして、軸方向の上方に行くに
従って、燃料棒2表面で発生した蒸気が冷却材流の中で
占める体積が増え、燃料棒2表面に接する水膜9の厚さ
が減少する。
が飽和温度以下から飽和温度まで加熱されている領域で
あり、チャンネルボックス7内部は蒸気は存在せず水が
燃料集合体内部に充満している。チャンネルボックス7
内部の軸方向の大半の領域では、冷却材流は蒸気と水と
の混合物からなり、チャンネルボックス7の内面には、
一層の水膜8が接し、また各燃料棒2の表面にも、一層
の水膜9が接している。そして、軸方向の上方に行くに
従って、燃料棒2表面で発生した蒸気が冷却材流の中で
占める体積が増え、燃料棒2表面に接する水膜9の厚さ
が減少する。
【0008】もし、燃料棒2に接する水膜9の厚さが過
小となり、そこでの燃料棒2の発熱が大きいと、加熱と
熱的不安定が生じる(遷移沸騰、膜沸騰が生じて冷却不
足となる)。
小となり、そこでの燃料棒2の発熱が大きいと、加熱と
熱的不安定が生じる(遷移沸騰、膜沸騰が生じて冷却不
足となる)。
【0009】水はまた、燃料束1を囲むチャンネルボッ
クス7の内面に接する形で水膜8を形成して上方に流れ
る。しかし、燃料棒2と異なり、チャンネルボックス7
が中性子やγ線で加熱される割合がわずかであるため、
チャンネルボックス7内面の水膜8は厚いままで上方に
流れ、燃料束1の出力、燃料束1内への冷却水流量およ
び軸方向高さに比較的無関係である。
クス7の内面に接する形で水膜8を形成して上方に流れ
る。しかし、燃料棒2と異なり、チャンネルボックス7
が中性子やγ線で加熱される割合がわずかであるため、
チャンネルボックス7内面の水膜8は厚いままで上方に
流れ、燃料束1の出力、燃料束1内への冷却水流量およ
び軸方向高さに比較的無関係である。
【0010】ところで、最近の燃料集合体設計では、最
大熱中性子束と最大局所出力は、チャンネルボックス7
の内壁に隣接する燃料棒2において生じており、またB
WRでは、燃料束1の上部の方が、下部におけるよりも
水の量が少なく蒸気の量が多いのが通例である。この水
の密度の差により、原子炉出力は燃料束1の下部に向か
って最大になる。低温停止状態の原子炉は、燃料束1の
上部で反応度(中性子無限増倍率)が最も高い。これ
は、出力運転中、燃料束1の上部の蒸気が占める体積が
大きい領域では、燃料燃焼度が比較的低く、しかもプル
トニウムの生成量が比較的多いためである。
大熱中性子束と最大局所出力は、チャンネルボックス7
の内壁に隣接する燃料棒2において生じており、またB
WRでは、燃料束1の上部の方が、下部におけるよりも
水の量が少なく蒸気の量が多いのが通例である。この水
の密度の差により、原子炉出力は燃料束1の下部に向か
って最大になる。低温停止状態の原子炉は、燃料束1の
上部で反応度(中性子無限増倍率)が最も高い。これ
は、出力運転中、燃料束1の上部の蒸気が占める体積が
大きい領域では、燃料燃焼度が比較的低く、しかもプル
トニウムの生成量が比較的多いためである。
【0011】従来、このような問題点を解決する方法と
して、例えば特開昭63−261191号公報に示され
ているように、チャンネルボックス7の上部の平均厚さ
を減少させ、燃料束1の上部の水の量を増やして中性子
減速を増し、ボイド反応度係数の低減、軸方向出力分布
の平坦化、炉停止余裕の増大、およびチャンネルボック
ス7の内側面積の増加による二相流圧損の減少を図るよ
うにする方法、およびチャンネルボックス7の内面に、
図18に示すように斜面形の溝を設けてフロートリッパ
13を形成し、チャンネルボックス7内面壁上を上方に
流れる水膜8を、フロートリッパ13のエッジ13aに
より、チャンネルボックス7に隣接する燃料棒2の方に
水滴10として反らし、燃料束1の冷却に有効利用し、
チャンネルボックス7に隣接する燃料棒2の遷移沸騰発
生を抑制し、結果として、燃料束1全体の限界出力(燃
料束1内のどこかで遷移沸騰が生じる始める燃料束1の
最大出力)を向上させるようにする方法が提案されてい
る。
して、例えば特開昭63−261191号公報に示され
ているように、チャンネルボックス7の上部の平均厚さ
を減少させ、燃料束1の上部の水の量を増やして中性子
減速を増し、ボイド反応度係数の低減、軸方向出力分布
の平坦化、炉停止余裕の増大、およびチャンネルボック
ス7の内側面積の増加による二相流圧損の減少を図るよ
うにする方法、およびチャンネルボックス7の内面に、
図18に示すように斜面形の溝を設けてフロートリッパ
13を形成し、チャンネルボックス7内面壁上を上方に
流れる水膜8を、フロートリッパ13のエッジ13aに
より、チャンネルボックス7に隣接する燃料棒2の方に
水滴10として反らし、燃料束1の冷却に有効利用し、
チャンネルボックス7に隣接する燃料棒2の遷移沸騰発
生を抑制し、結果として、燃料束1全体の限界出力(燃
料束1内のどこかで遷移沸騰が生じる始める燃料束1の
最大出力)を向上させるようにする方法が提案されてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、チャンネル
ボックス7上部の平均厚さを減少させる従来の燃料集合
体において、チャンネルボックス7の平均肉厚を低減さ
せること自体は、最近のNC工作機械を用いれば、比較
的容易に自動化でき、製造上はそれほど問題はないが、
燃料集合体の剛性が低下し、地震時の横方向の撓みが増
加するという問題がある。
ボックス7上部の平均厚さを減少させる従来の燃料集合
体において、チャンネルボックス7の平均肉厚を低減さ
せること自体は、最近のNC工作機械を用いれば、比較
的容易に自動化でき、製造上はそれほど問題はないが、
燃料集合体の剛性が低下し、地震時の横方向の撓みが増
加するという問題がある。
【0013】本発明は、このような点を考慮してなされ
たもので、燃料集合体の剛性を低下させることなく、軸
方向出力分布を平坦化でき、ボイド反応度係数の絶対値
を小さくすることができる燃料集合体を提供するにあ
る。
たもので、燃料集合体の剛性を低下させることなく、軸
方向出力分布を平坦化でき、ボイド反応度係数の絶対値
を小さくすることができる燃料集合体を提供するにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
上部タイプレートと、下部タイプレートと、これら両タ
イプレートに上下端部が保持された複数の燃料棒と、こ
れら各燃料棒を所定間隔で保持して燃料を構成する複数
のスペーサとを有する燃料束と、この燃料束を囲繞して
冷却材流路を構成する角筒状のチャンネルボックスとを
具備する燃料集合体において、前記スペーサとして燃料
棒間隔の異なる少なくとも2種類のスペーサを用い、か
つ前記燃料束上部での燃料棒間隔を前記燃料束下部での
燃料棒間隔よりも狭く設定するとともに、前記燃料束上
部に配置する前記スペーサの外枠を構成するスペーササ
イドバンドの上端および下端の一部を燃料束内側へ屈曲
させて前記燃料束を保持し、上端の一部が内側へ屈曲さ
れていない前記スペーササイドバンド上端にスペーササ
イドバンドの斜め上方燃料束内側に曲げて形成されるフ
ロータブを設けたことを特徴とする。
上部タイプレートと、下部タイプレートと、これら両タ
イプレートに上下端部が保持された複数の燃料棒と、こ
れら各燃料棒を所定間隔で保持して燃料を構成する複数
のスペーサとを有する燃料束と、この燃料束を囲繞して
冷却材流路を構成する角筒状のチャンネルボックスとを
具備する燃料集合体において、前記スペーサとして燃料
棒間隔の異なる少なくとも2種類のスペーサを用い、か
つ前記燃料束上部での燃料棒間隔を前記燃料束下部での
燃料棒間隔よりも狭く設定するとともに、前記燃料束上
部に配置する前記スペーサの外枠を構成するスペーササ
イドバンドの上端および下端の一部を燃料束内側へ屈曲
させて前記燃料束を保持し、上端の一部が内側へ屈曲さ
れていない前記スペーササイドバンド上端にスペーササ
イドバンドの斜め上方燃料束内側に曲げて形成されるフ
ロータブを設けたことを特徴とする。
【0015】また、本発明の第2の発明は、チャンネル
ボックスの内壁に、前記チャンネルボックス内壁の水膜
を前記燃料束内側に転向させるフロートリッパを設けた
ことを特徴とする。
ボックスの内壁に、前記チャンネルボックス内壁の水膜
を前記燃料束内側に転向させるフロートリッパを設けた
ことを特徴とする。
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】本発明の第1の発明に係る燃料集合体において
は、燃料束上部においてチャンネルボックスと燃料束の
間の冷却流路を拡大し、燃料束最外周の燃料棒に冷却水
をより多く供給するとともに、チャンネルボックス内壁
の水膜を効果的に燃料束外周部の燃料棒表面に誘引する
ことができる。これにより、燃料束上部において燃料棒
表面の水膜が薄くなり核沸騰からの遷移が発生しやすい
燃料束外周部の燃料棒表面に、冷却水を付着させ、核沸
騰からの遷移と過熱を防止することができ、結果とし
て、燃料集合体の限界出力を、従来よりも向上させるこ
とができる。
は、燃料束上部においてチャンネルボックスと燃料束の
間の冷却流路を拡大し、燃料束最外周の燃料棒に冷却水
をより多く供給するとともに、チャンネルボックス内壁
の水膜を効果的に燃料束外周部の燃料棒表面に誘引する
ことができる。これにより、燃料束上部において燃料棒
表面の水膜が薄くなり核沸騰からの遷移が発生しやすい
燃料束外周部の燃料棒表面に、冷却水を付着させ、核沸
騰からの遷移と過熱を防止することができ、結果とし
て、燃料集合体の限界出力を、従来よりも向上させるこ
とができる。
【0019】本発明の第2の発明に係る燃料集合体にお
いては、チャンネルボックスの水膜を転向させるフロー
トリッパをチャンネルボックスの内壁に設置することに
より、フロータブとの相乗効果により、燃料束最外周の
燃料棒への冷却水の付着を増加させることができる。
いては、チャンネルボックスの水膜を転向させるフロー
トリッパをチャンネルボックスの内壁に設置することに
より、フロータブとの相乗効果により、燃料束最外周の
燃料棒への冷却水の付着を増加させることができる。
【0020】
【0021】
【0022】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。図
1は、本発明の第1実施例に係る燃料集合体を示すもの
で、この燃料集合体20は、複数本の細長い燃料棒2
2、所定本数のウォーターロッド23、スペーサ24
a,24b、上端タイプレート25、および下部タイプ
レート26等で構成される燃料束21を備えており、こ
の燃料束21は、角筒状のチャンネルボックス27内に
収容されている。
1は、本発明の第1実施例に係る燃料集合体を示すもの
で、この燃料集合体20は、複数本の細長い燃料棒2
2、所定本数のウォーターロッド23、スペーサ24
a,24b、上端タイプレート25、および下部タイプ
レート26等で構成される燃料束21を備えており、こ
の燃料束21は、角筒状のチャンネルボックス27内に
収容されている。
【0023】各燃料棒22は、上部タイプレート25と
下部タイプレート26との間に支持されているととも
に、複数のスペーサ24a,24bを貫通しており、こ
れら各スペーサ24a,24bは、中間支持手段として
燃料棒22を所定間隔で保持するとともに、それらの水
平方向の振動を抑制している。
下部タイプレート26との間に支持されているととも
に、複数のスペーサ24a,24bを貫通しており、こ
れら各スペーサ24a,24bは、中間支持手段として
燃料棒22を所定間隔で保持するとともに、それらの水
平方向の振動を抑制している。
【0024】また、各燃料棒22は、細長い管内にペレ
ット状の核分裂性燃料を下部端栓28および上部端栓2
9で密封して構成されており、下部端栓28には、下部
タイプレート26に形成した燃料支持枠30の穴に嵌入
支持されるよう、テーパが付けられている。また、上部
端栓29には、延長部が形成され、上部タイプレート2
5に設けた支持穴に嵌入係止されている。
ット状の核分裂性燃料を下部端栓28および上部端栓2
9で密封して構成されており、下部端栓28には、下部
タイプレート26に形成した燃料支持枠30の穴に嵌入
支持されるよう、テーパが付けられている。また、上部
端栓29には、延長部が形成され、上部タイプレート2
5に設けた支持穴に嵌入係止されている。
【0025】また、下部タイプレート26の燃料支持枠
30の穴のいくつか(例えば、周縁にある特定位置の
穴)には、ねじ山が形成されており、このねじ山にはね
じ付き下部端栓を持つ燃料棒22が結合されている。こ
の燃料棒22の上部端栓29の延長部は、上部タイプレ
ート25の支持穴を貫通して上部に突出しており、この
突出部分には、雌ねじ付き保持ナット(図示せず)が結
合されている。
30の穴のいくつか(例えば、周縁にある特定位置の
穴)には、ねじ山が形成されており、このねじ山にはね
じ付き下部端栓を持つ燃料棒22が結合されている。こ
の燃料棒22の上部端栓29の延長部は、上部タイプレ
ート25の支持穴を貫通して上部に突出しており、この
突出部分には、雌ねじ付き保持ナット(図示せず)が結
合されている。
【0026】一方、チャンネルボックス27は、図1な
いし図4に示すように、水平断面がほぼ正方形の薄板四
角筒状をなしており、このチャンネルボックス27は、
両タイプレート25,26およびスペーサ24a,24
bに対し滑りばめ構造となっている。そしてこのチャン
ネルボックス27は、ボルト31により燃料束21に固
定されている。
いし図4に示すように、水平断面がほぼ正方形の薄板四
角筒状をなしており、このチャンネルボックス27は、
両タイプレート25,26およびスペーサ24a,24
bに対し滑りばめ構造となっている。そしてこのチャン
ネルボックス27は、ボルト31により燃料束21に固
定されている。
【0027】下部タイプレート26には、先端片が形成
されており、この先端片は、炉心支持板(図示せず)の
燃料支持金具の開口に挿入されて支持されるようになっ
いる。
されており、この先端片は、炉心支持板(図示せず)の
燃料支持金具の開口に挿入されて支持されるようになっ
いる。
【0028】スペーサ24bは、燃料束21の燃料有効
部(燃料棒22内の燃料ペレットが充填されている部
分)に対し、上部1/4〜1/2の区間に設置されてお
り、その格子ピッチBは、下部のスペーサ24aの格子
ピッチAよりも稍小さな値に設定されている。これによ
り、燃料束21の上部での燃料棒間隔が、燃料束21の
下部での燃料棒間隔より狭く設定され、燃料束21の上
部の最外周燃料棒周囲の冷却水領域が大きくなる。
部(燃料棒22内の燃料ペレットが充填されている部
分)に対し、上部1/4〜1/2の区間に設置されてお
り、その格子ピッチBは、下部のスペーサ24aの格子
ピッチAよりも稍小さな値に設定されている。これによ
り、燃料束21の上部での燃料棒間隔が、燃料束21の
下部での燃料棒間隔より狭く設定され、燃料束21の上
部の最外周燃料棒周囲の冷却水領域が大きくなる。
【0029】図2および図3は、スペーサ24a,24
bとして、フェルールスペーサを用いた例を示すもの
で、このスペーサ24a,24bは、燃料棒22と同数
の円筒スリーブ32a,32bを格子状に配列するとと
もに、その外周を、帯状のサイドバンド33a,33b
で採り囲んだ構造になっている。
bとして、フェルールスペーサを用いた例を示すもの
で、このスペーサ24a,24bは、燃料棒22と同数
の円筒スリーブ32a,32bを格子状に配列するとと
もに、その外周を、帯状のサイドバンド33a,33b
で採り囲んだ構造になっている。
【0030】格子状に配列された円筒スリーブ32a,
32bは、隣接しているもの同志が点溶接により接合さ
れており、その上下端部には、突起34a,34bが2
個づつ設けられている。これら各突起34a,34b
は、円筒スリーブ32a,32bの一部を内側に突出さ
せて構成されている。
32bは、隣接しているもの同志が点溶接により接合さ
れており、その上下端部には、突起34a,34bが2
個づつ設けられている。これら各突起34a,34b
は、円筒スリーブ32a,32bの一部を内側に突出さ
せて構成されている。
【0031】円筒スリーブ32a,32bにはまた、隣
接する2個の円筒スリーブ32a,32bに跨って、連
続ループばね35a,35bが設置されており、この連
続ループばね35a,35bは、高さ方向中央部を外側
に突出させた形状をなしている。
接する2個の円筒スリーブ32a,32bに跨って、連
続ループばね35a,35bが設置されており、この連
続ループばね35a,35bは、高さ方向中央部を外側
に突出させた形状をなしている。
【0032】サイドバンド33a,33bの外側には、
チャンネルボックス27の内壁との距離を保ち、かつス
ペーサ24a,24bとチャンネルボックス27との摺
動部分の役目を果す突起部36a,36bが、スペーサ
24a,24b外周の隅部近傍に、各辺に2個ずつ設け
られている。また、サイドバンド33a,33bの上端
には、燃料束21の内側方向に斜め上方に曲げた複数の
フロータブ37a,37bが一定の間隔を置いて設けら
れている。このフロータブ37a,37bは、サイドバ
ンド33a,33bの上部の一部で燃料束内側方向に突
出させていない個所、すなわちチャンネルボックス27
内壁に近い位置に配置されている。
チャンネルボックス27の内壁との距離を保ち、かつス
ペーサ24a,24bとチャンネルボックス27との摺
動部分の役目を果す突起部36a,36bが、スペーサ
24a,24b外周の隅部近傍に、各辺に2個ずつ設け
られている。また、サイドバンド33a,33bの上端
には、燃料束21の内側方向に斜め上方に曲げた複数の
フロータブ37a,37bが一定の間隔を置いて設けら
れている。このフロータブ37a,37bは、サイドバ
ンド33a,33bの上部の一部で燃料束内側方向に突
出させていない個所、すなわちチャンネルボックス27
内壁に近い位置に配置されている。
【0033】円筒スリーブ32bは、円筒スリーブ32
aよりも稍小さい外径(または薄肉)のものが用いら
れ、かつ格子ピッチの縮小に合わせ、突起34bの突出
量および連続ループばね35bの中央の突出量が稍少な
くなっている。なお、スペーサ24bのサイドバンド3
3bは、サイドバンド33aよりも外寸が小さくなる
が、その分突起部36bの突出量が突起部36aよりも
多くなっており、これにより、チャンネルボックス27
内壁と燃料束21最外周の燃料棒22表面との距離が、
スペーサ24aより大きく保たれるようになっている。
aよりも稍小さい外径(または薄肉)のものが用いら
れ、かつ格子ピッチの縮小に合わせ、突起34bの突出
量および連続ループばね35bの中央の突出量が稍少な
くなっている。なお、スペーサ24bのサイドバンド3
3bは、サイドバンド33aよりも外寸が小さくなる
が、その分突起部36bの突出量が突起部36aよりも
多くなっており、これにより、チャンネルボックス27
内壁と燃料束21最外周の燃料棒22表面との距離が、
スペーサ24aより大きく保たれるようになっている。
【0034】なお、2個のスペーサ24a,24bのみ
では、その間で燃料棒22が撓められて無理な力がかか
るおそれがある場合には、両スペーサ24a,24bの
間に、さらに第3のスペーサを配するようにしてもよ
い。この際、第3のスペーサを別に製作してもよいが、
スペーサ24a,24bの構成部品の寸法検査におい
て、スペーサ24aの場合には寸法が小さめの部品を、
またスペーサ24bの場合には寸法が大き目の部品をそ
れぞれ集め、この部品で第3のスペーサを製作するよう
にしてもよい。これにより、コスト増加を抑えることが
できる。
では、その間で燃料棒22が撓められて無理な力がかか
るおそれがある場合には、両スペーサ24a,24bの
間に、さらに第3のスペーサを配するようにしてもよ
い。この際、第3のスペーサを別に製作してもよいが、
スペーサ24a,24bの構成部品の寸法検査におい
て、スペーサ24aの場合には寸法が小さめの部品を、
またスペーサ24bの場合には寸法が大き目の部品をそ
れぞれ集め、この部品で第3のスペーサを製作するよう
にしてもよい。これにより、コスト増加を抑えることが
できる。
【0035】一方、チャンネルボックス27の内面に
は、図4および図5に示すように、燃料束21(図1参
照)の燃料有効部に対し、上部1/4〜1/2の区間
に、フロートリッパ38が設けられている。このフロー
トリッパ38は、図5に示すように、切削または腐食エ
ッチングにより形成される斜面形の横溝で構成されてお
り、このフロートリッパ38の溝底部には、水膜流が滑
らかに流入できるようテーパが付けられ、かつこのテー
パは、流れの剥離が生じないよう浅い角度となってい
る。
は、図4および図5に示すように、燃料束21(図1参
照)の燃料有効部に対し、上部1/4〜1/2の区間
に、フロートリッパ38が設けられている。このフロー
トリッパ38は、図5に示すように、切削または腐食エ
ッチングにより形成される斜面形の横溝で構成されてお
り、このフロートリッパ38の溝底部には、水膜流が滑
らかに流入できるようテーパが付けられ、かつこのテー
パは、流れの剥離が生じないよう浅い角度となってい
る。
【0036】また、このフロートリッパ38は、図4に
示すように、チャンネルボックス27の溶接部39およ
びスペーサ24a,24bのサイドバンド33a,33
bの突起部36a,36bが摺動する内面部分40には
設けられておらず、この部分は平坦面となっている。
示すように、チャンネルボックス27の溶接部39およ
びスペーサ24a,24bのサイドバンド33a,33
bの突起部36a,36bが摺動する内面部分40には
設けられておらず、この部分は平坦面となっている。
【0037】次に、本実施例の作用について説明する。
原子炉の冷却水は、下部タイプレート26の下部開口か
ら、燃料支持枠30の開口を通ってチャンネルボックス
27内の冷却チャンネルに入る。冷却水は、燃料棒22
からの熱を受けて飽和温度に達し、さらに蒸気ボイドが
発生し、軸方向の昇流に従って蒸気ボイド量が増加す
る。
原子炉の冷却水は、下部タイプレート26の下部開口か
ら、燃料支持枠30の開口を通ってチャンネルボックス
27内の冷却チャンネルに入る。冷却水は、燃料棒22
からの熱を受けて飽和温度に達し、さらに蒸気ボイドが
発生し、軸方向の昇流に従って蒸気ボイド量が増加す
る。
【0038】このような二相流は、燃料棒22表面、チ
ャンネルボックス27内壁およびウォーターロッド23
表面に、薄い冷却水の層を形成するが、その層の厚さ
は、発熱している燃料棒22では、軸方向上方に行くに
従って薄くなる。燃料棒22間の空間では、蒸気流の中
に水滴が混じるような流れとなり、上方に行くに従っ
て、蒸気流中の水滴の量が減少する。
ャンネルボックス27内壁およびウォーターロッド23
表面に、薄い冷却水の層を形成するが、その層の厚さ
は、発熱している燃料棒22では、軸方向上方に行くに
従って薄くなる。燃料棒22間の空間では、蒸気流の中
に水滴が混じるような流れとなり、上方に行くに従っ
て、蒸気流中の水滴の量が減少する。
【0039】ところで、本実施例に係る燃料束21にお
いては、燃料有効部の上部1/4〜1/2の区間におい
て、燃料棒22同志の間隔が、その下方位置における燃
料棒22同志の間隔よりも狭くなっており、その分、チ
ャンネルボックス27内壁と燃料束21最外周の燃料棒
22表面との間隔が大きくなっているので、燃料束21
上部のダンコフ係数(1−C)が低減され、共鳴吸収の
効果が低減して燃料束21上部の反応度(中性子無限増
倍率)が従来よりも増加する。この結果、軸方向出力分
布が平坦化され、ボイド反応度係数も絶対値が小さくな
る。
いては、燃料有効部の上部1/4〜1/2の区間におい
て、燃料棒22同志の間隔が、その下方位置における燃
料棒22同志の間隔よりも狭くなっており、その分、チ
ャンネルボックス27内壁と燃料束21最外周の燃料棒
22表面との間隔が大きくなっているので、燃料束21
上部のダンコフ係数(1−C)が低減され、共鳴吸収の
効果が低減して燃料束21上部の反応度(中性子無限増
倍率)が従来よりも増加する。この結果、軸方向出力分
布が平坦化され、ボイド反応度係数も絶対値が小さくな
る。
【0040】従来の燃料棒周囲の冷却水流路面積の配分
は、燃料束中央部とほぼ同一の流路面積を、燃料束最外
周の燃料棒にも配するという設計が基本である。しか
し、BWRの燃料集合体は、チャンネルボックスの外側
に水ギャップを有し、ここで中性子が効率的に熱化され
るので、燃料束最外周近傍で熱中性子束が大きく、燃料
棒の発熱も、燃料束内部の燃料棒より大きい。
は、燃料束中央部とほぼ同一の流路面積を、燃料束最外
周の燃料棒にも配するという設計が基本である。しか
し、BWRの燃料集合体は、チャンネルボックスの外側
に水ギャップを有し、ここで中性子が効率的に熱化され
るので、燃料束最外周近傍で熱中性子束が大きく、燃料
棒の発熱も、燃料束内部の燃料棒より大きい。
【0041】これに対し本実施例においては、燃料棒2
2の1本当りの冷却材流路は、上部で最外周の燃料棒2
2に対してより大きくなっており、冷却材がより多くの
最外周の燃料棒22に供給される。燃料束21内の冷却
材流は、軸方向上方に行くに従って、蒸気の占める体積
が増加し、燃料棒22表面の水膜が薄くなり、その傾向
が強い燃料束21最外周の燃料棒22に冷却材がより多
く供給されることにより、燃料束21全体の限界出力が
従来より向上する。
2の1本当りの冷却材流路は、上部で最外周の燃料棒2
2に対してより大きくなっており、冷却材がより多くの
最外周の燃料棒22に供給される。燃料束21内の冷却
材流は、軸方向上方に行くに従って、蒸気の占める体積
が増加し、燃料棒22表面の水膜が薄くなり、その傾向
が強い燃料束21最外周の燃料棒22に冷却材がより多
く供給されることにより、燃料束21全体の限界出力が
従来より向上する。
【0042】なお、ここで燃料束21の燃料棒ピッチ
を、下では大きくし、上のみで縮小しているのは、下部
の蒸気ボイドが少ない領域から燃料束21最外周の燃料
棒22とチャンネルボックス27内壁との間隔を大きく
すると、冷却水の流れが燃料束21外周に片寄りすぎ、
逆に燃料束21内部の燃料棒22の冷却不足を防止する
ためである。
を、下では大きくし、上のみで縮小しているのは、下部
の蒸気ボイドが少ない領域から燃料束21最外周の燃料
棒22とチャンネルボックス27内壁との間隔を大きく
すると、冷却水の流れが燃料束21外周に片寄りすぎ、
逆に燃料束21内部の燃料棒22の冷却不足を防止する
ためである。
【0043】一方、チャンネルボックス27の内壁の水
膜は、上部でもあまり変化せず、燃料棒22の冷却に寄
与しない。そこで、燃料束21最外周の燃料棒22の冷
却が悪くなる燃料棒22上部の1/4〜1/2の区間
に、フロートリッパ38を設けるようにしている。加熱
されないチャンネルボックス27内壁に沿って上昇する
膜状水流は、フロートリッパ38内に流入し、フロート
リッパ38の上端部で燃料束21側に転向し、隣合う発
熱燃料棒22に向かう。そして、燃料棒22表面に付着
し、核沸騰からの遷移と燃料棒22の過熱とを防ぐ。
膜は、上部でもあまり変化せず、燃料棒22の冷却に寄
与しない。そこで、燃料束21最外周の燃料棒22の冷
却が悪くなる燃料棒22上部の1/4〜1/2の区間
に、フロートリッパ38を設けるようにしている。加熱
されないチャンネルボックス27内壁に沿って上昇する
膜状水流は、フロートリッパ38内に流入し、フロート
リッパ38の上端部で燃料束21側に転向し、隣合う発
熱燃料棒22に向かう。そして、燃料棒22表面に付着
し、核沸騰からの遷移と燃料棒22の過熱とを防ぐ。
【0044】また、燃料束21を束ねているスペーサ2
4a,24bのサイドバンド33a,33bの上縁に
は、燃料束21内部に冷却水流を誘引するフロータブ3
7a,37bが設けられている。このフロータブ37
a,37bにより、チャンネルボックス27内壁と燃料
束21最外周の燃料棒22との間の冷却水流が最外周の
燃料棒22および外側から2層目の燃料棒22に向けら
れる。このため、スペーサ24a,24bを通過した冷
却水流中の水滴は、燃料棒22の表面に付着し、核沸騰
からの遷移と燃料棒22の過熱とが防止される。
4a,24bのサイドバンド33a,33bの上縁に
は、燃料束21内部に冷却水流を誘引するフロータブ3
7a,37bが設けられている。このフロータブ37
a,37bにより、チャンネルボックス27内壁と燃料
束21最外周の燃料棒22との間の冷却水流が最外周の
燃料棒22および外側から2層目の燃料棒22に向けら
れる。このため、スペーサ24a,24bを通過した冷
却水流中の水滴は、燃料棒22の表面に付着し、核沸騰
からの遷移と燃料棒22の過熱とが防止される。
【0045】特に、本実施例においては、上部のスペー
サ24bの燃料棒ピッチを、下部のスペーサ24aの場
合よりも稍小さくして、燃料束21の上部で最外周部へ
の冷却水の供給を多くし、これをチャンネルボックス2
7内壁のフロートリッパ38とスペーサ24bのフロー
タブ37bとによって、効果的に燃料束21最外周の燃
料棒22および2層目の燃料棒22に水滴を付着させる
ようにしているので、極めて大きな組合わせ効果が得ら
れる。
サ24bの燃料棒ピッチを、下部のスペーサ24aの場
合よりも稍小さくして、燃料束21の上部で最外周部へ
の冷却水の供給を多くし、これをチャンネルボックス2
7内壁のフロートリッパ38とスペーサ24bのフロー
タブ37bとによって、効果的に燃料束21最外周の燃
料棒22および2層目の燃料棒22に水滴を付着させる
ようにしているので、極めて大きな組合わせ効果が得ら
れる。
【0046】また、フロートリッパ38は、チャンネル
ボックス27の溶接部39および突起部36a,36b
が摺動する内面部分40には設けられていない。前述の
ように、角溝材を2個溶接してチャンネルボックス27
を組立てる工程において、溶接部39にフロートリッパ
38が設けられていると、溶接部断面厚さが軸方向に変
化することになるため、溶接入熱の制御が難しくなる。
すなわち、薄い部分では溶接部39が溶け過ぎ、ピット
ができたりして溶接部強度が低下し、また溶接部39の
金属結晶粒の大きさ、相が変化し、耐食性が低下する等
の問題がある。また、燃料束21の上方からチャンネル
ボックス27を被せて燃料集合体20を組立てる際に、
突起部36a,36bがフロートリッパ38に引掛かっ
て、突起部36a,36b等が破損するおそれがある。
ボックス27の溶接部39および突起部36a,36b
が摺動する内面部分40には設けられていない。前述の
ように、角溝材を2個溶接してチャンネルボックス27
を組立てる工程において、溶接部39にフロートリッパ
38が設けられていると、溶接部断面厚さが軸方向に変
化することになるため、溶接入熱の制御が難しくなる。
すなわち、薄い部分では溶接部39が溶け過ぎ、ピット
ができたりして溶接部強度が低下し、また溶接部39の
金属結晶粒の大きさ、相が変化し、耐食性が低下する等
の問題がある。また、燃料束21の上方からチャンネル
ボックス27を被せて燃料集合体20を組立てる際に、
突起部36a,36bがフロートリッパ38に引掛かっ
て、突起部36a,36b等が破損するおそれがある。
【0047】ところが、本実施例においては、溶接部3
9にはフロートリッパ38が設けられてはおらず、また
突起部36a,36bが摺動する内面部分40にも、フ
ロートリッパ38は設けられていないので、従来のよう
な不具合がない。
9にはフロートリッパ38が設けられてはおらず、また
突起部36a,36bが摺動する内面部分40にも、フ
ロートリッパ38は設けられていないので、従来のよう
な不具合がない。
【0048】このように、チャンネルボックス27内壁
と燃料束21最外周の燃料棒22表面との間隔が、燃料
束21上部では、下部よりも大きくなっているので、燃
料束21上部のダンコフ係数(1−C)が低減して共鳴
吸収の効果が低減し、燃料束21上部の反応度(中性子
無限増倍率)を、従来よりも増加させることができる。
このため、軸方向出力分布が平坦化され、ボイド反応度
係数も絶対値を小さくすることができる。また、燃料束
21上部の燃焼がより進むため、炉停止余裕を向上させ
ることができる。さらに、ボイド係数の絶対値を小さく
して、原子炉の圧力上昇過渡特性を緩和することもでき
る。
と燃料束21最外周の燃料棒22表面との間隔が、燃料
束21上部では、下部よりも大きくなっているので、燃
料束21上部のダンコフ係数(1−C)が低減して共鳴
吸収の効果が低減し、燃料束21上部の反応度(中性子
無限増倍率)を、従来よりも増加させることができる。
このため、軸方向出力分布が平坦化され、ボイド反応度
係数も絶対値を小さくすることができる。また、燃料束
21上部の燃焼がより進むため、炉停止余裕を向上させ
ることができる。さらに、ボイド係数の絶対値を小さく
して、原子炉の圧力上昇過渡特性を緩和することもでき
る。
【0049】また、フロートリッパ38により、チャン
ネルボックス27の一部が除去されることになるので、
チャンネルボックス27による中性子吸収が減り、炉心
上部における水対燃料比が高くなり、炉心上部における
燃料の燃焼が促進して炉停止余裕が向上し、またボイド
係数を小さくして原子炉の圧力上昇過渡特性を緩和する
ことができる。
ネルボックス27の一部が除去されることになるので、
チャンネルボックス27による中性子吸収が減り、炉心
上部における水対燃料比が高くなり、炉心上部における
燃料の燃焼が促進して炉停止余裕が向上し、またボイド
係数を小さくして原子炉の圧力上昇過渡特性を緩和する
ことができる。
【0050】また、燃料束21上部の最外周の燃料棒2
2周囲の冷却流路が拡大しているので、冷却水の流れが
誘引され、併せてフロートリッパ38によって、チャン
ネルボックス27内壁に沿って昇流する水膜が、水滴の
形で誘引されるので、燃料束の遷移沸騰開始と過熱とが
防止され、燃料集合体20の限界出力を従来よりも向上
させることができる。
2周囲の冷却流路が拡大しているので、冷却水の流れが
誘引され、併せてフロートリッパ38によって、チャン
ネルボックス27内壁に沿って昇流する水膜が、水滴の
形で誘引されるので、燃料束の遷移沸騰開始と過熱とが
防止され、燃料集合体20の限界出力を従来よりも向上
させることができる。
【0051】さらに、チャンネルボックス27の内壁を
削って燃料束21上部における冷却水流路を拡大する従
来方法では、チャンネルボックス27がジルコニウム合
金であるため、切削加工が難しく、酸化防止を考慮しな
がら切削加工する必要があるにもかかわらず、大面積の
切削加工を要するため、製作コストが嵩むことになる
が、本実施例の場合には、スペーサ24a,24bを複
数タイプ用意するだけでよいので、製作が容易である。
削って燃料束21上部における冷却水流路を拡大する従
来方法では、チャンネルボックス27がジルコニウム合
金であるため、切削加工が難しく、酸化防止を考慮しな
がら切削加工する必要があるにもかかわらず、大面積の
切削加工を要するため、製作コストが嵩むことになる
が、本実施例の場合には、スペーサ24a,24bを複
数タイプ用意するだけでよいので、製作が容易である。
【0052】なお、チャンネルボックス27内壁と燃料
束21との間隔は、燃料束21上部で下部よりもわずか
に1〜3mm大きくするだけで、充分な効果が得られる。
束21との間隔は、燃料束21上部で下部よりもわずか
に1〜3mm大きくするだけで、充分な効果が得られる。
【0053】図6および図7は、本発明の第2実施例を
示すもので、前記実施例におけるサイドバンド33bに
代え、サイドバンド43bを用いるようにしたものであ
る。
示すもので、前記実施例におけるサイドバンド33bに
代え、サイドバンド43bを用いるようにしたものであ
る。
【0054】すなわち、このサイドバンド43bは、円
筒スリーブ32bとの溶接部44が円筒スリーブ32b
側に突出している。特に図7に示すように、サイドバン
ドの上端と下端の一部を燃料束内側方向に突出させるの
が好適である。これにより、第1実施例と比較して突起
部46bを大きくすることなく、チャンネルボックス内
壁と燃料束最外周の燃料棒表面との距離を大きく保つこ
とができる。また、フロータブ47bをスペーサバンド
の上部の一部で燃料束内側方向に突出させていない個
所、つまりチャンネルボックス27内壁に近い位置に配
置する。図8(a)は第2実施例、(b)は第1実施例
のフロータブとチャンネル内壁との位置関係及び作用を
示している。
筒スリーブ32bとの溶接部44が円筒スリーブ32b
側に突出している。特に図7に示すように、サイドバン
ドの上端と下端の一部を燃料束内側方向に突出させるの
が好適である。これにより、第1実施例と比較して突起
部46bを大きくすることなく、チャンネルボックス内
壁と燃料束最外周の燃料棒表面との距離を大きく保つこ
とができる。また、フロータブ47bをスペーサバンド
の上部の一部で燃料束内側方向に突出させていない個
所、つまりチャンネルボックス27内壁に近い位置に配
置する。図8(a)は第2実施例、(b)は第1実施例
のフロータブとチャンネル内壁との位置関係及び作用を
示している。
【0055】すなわち、図8(a)はサイドバンド43
bを示し、また図8(b)は第1実施例のサイドバンド
33bを示す。このように、フロータブ47bをチャン
ネルボックス27内壁に近付けることにより、チャンネ
ルボックス27内壁の水膜を、効果的に燃料束21外周
部の燃料棒22表面に誘引することができる。
bを示し、また図8(b)は第1実施例のサイドバンド
33bを示す。このように、フロータブ47bをチャン
ネルボックス27内壁に近付けることにより、チャンネ
ルボックス27内壁の水膜を、効果的に燃料束21外周
部の燃料棒22表面に誘引することができる。
【0056】図9は、本発明の第3実施例を示すもの
で、前記第1実施例におけるスペーサ24bに代え、ス
ペーサ54bを用いるようにしたものである。
で、前記第1実施例におけるスペーサ24bに代え、ス
ペーサ54bを用いるようにしたものである。
【0057】すなわち、このスペーサ54bは、燃料束
21の外周から数えて2層目から内側の格子ピッチBが
小さくなり、外側の格子ピッチAが大きくなるようにな
っている。そしてそのため、内側は円筒スリーブ32b
が用いられ、外側は円筒スリーブ32aが用いられてい
る。また、寸法の異なる2種類の円筒スリーブ32a,
32bが用いられるため、円筒スリーブ32bの外周部
には、補助バンド55が配されている。
21の外周から数えて2層目から内側の格子ピッチBが
小さくなり、外側の格子ピッチAが大きくなるようにな
っている。そしてそのため、内側は円筒スリーブ32b
が用いられ、外側は円筒スリーブ32aが用いられてい
る。また、寸法の異なる2種類の円筒スリーブ32a,
32bが用いられるため、円筒スリーブ32bの外周部
には、補助バンド55が配されている。
【0058】このように、このスペーサ54bの場合に
は、補助バンド55を要し、また溶接箇所も多くなるの
で、多少コスト高となるが、第1実施例のスペーサ24
bよりも性能を向上させることができる。
は、補助バンド55を要し、また溶接箇所も多くなるの
で、多少コスト高となるが、第1実施例のスペーサ24
bよりも性能を向上させることができる。
【0059】図10および図11は、本発明の第4実施
例を示すもので、前記第1実施例におけるフロートリッ
パ38に代え、フロートリッパ68を設けるようにした
ものである。
例を示すもので、前記第1実施例におけるフロートリッ
パ38に代え、フロートリッパ68を設けるようにした
ものである。
【0060】すなわち、このフロートリッパ68は、水
平方向両端部が局所的に横端部方向に対して斜め上方に
向く溝の形成された斜面形の横溝で構成されており、そ
の水平方向両端部の斜め上方に屈曲する角度は45度以
上に設定されている。
平方向両端部が局所的に横端部方向に対して斜め上方に
向く溝の形成された斜面形の横溝で構成されており、そ
の水平方向両端部の斜め上方に屈曲する角度は45度以
上に設定されている。
【0061】このように、チャンネルボックス27の溶
接部39および突起部36a,36b(図2および図3
参照)が摺動する内面部分40には、フロートリッパ3
8が設けられていないので、その近傍に隣接する燃料棒
22には、チャンネルボックス27内壁からの水膜の剥
ぎ採り及び外周部燃料棒への付着が少ない。ところが、
フロートリッパ68の両端を、斜め上方に屈曲させるこ
とにより、図12に示すように、フロートリッパ68内
の水膜が積極的に両端部に誘導され、剥ぎ取り付着を増
加させることができる。
接部39および突起部36a,36b(図2および図3
参照)が摺動する内面部分40には、フロートリッパ3
8が設けられていないので、その近傍に隣接する燃料棒
22には、チャンネルボックス27内壁からの水膜の剥
ぎ採り及び外周部燃料棒への付着が少ない。ところが、
フロートリッパ68の両端を、斜め上方に屈曲させるこ
とにより、図12に示すように、フロートリッパ68内
の水膜が積極的に両端部に誘導され、剥ぎ取り付着を増
加させることができる。
【0062】図13は、本発明の第5実施例を示すもの
で、前記第1実施例におけるフロートリッパ38に加
え、チャンネルボックス27の内壁隅部にも、フロート
リッパ78を設けるようにしたものである。
で、前記第1実施例におけるフロートリッパ38に加
え、チャンネルボックス27の内壁隅部にも、フロート
リッパ78を設けるようにしたものである。
【0063】このように、フロートリッパ78を追設す
ることにより、燃料束21の最外周隅部の燃料棒22の
遷移沸騰や過熱を防止することができる。
ることにより、燃料束21の最外周隅部の燃料棒22の
遷移沸騰や過熱を防止することができる。
【0064】図14は、本発明の第6実施例を示すもの
で、前記第4実施例におけるフロートリッパ68に加
え、チャンネルボックス27の内壁隅部に、V形状のフ
ロートリッパ88を設けるようにしたものである。
で、前記第4実施例におけるフロートリッパ68に加
え、チャンネルボックス27の内壁隅部に、V形状のフ
ロートリッパ88を設けるようにしたものである。
【0065】このように、このフロートリッパ88を追
設することにより、前記第5実施例と同様の効果が得ら
れるとともに、水膜の剥ぎ取り及び外周部燃料棒への付
着量をより増大させることができる。
設することにより、前記第5実施例と同様の効果が得ら
れるとともに、水膜の剥ぎ取り及び外周部燃料棒への付
着量をより増大させることができる。
【0066】図15は、本発明の第7実施例を示すもの
で、燃料集合体内部に十字形の水ギャップを有する燃料
集合体に適用したものである。
で、燃料集合体内部に十字形の水ギャップを有する燃料
集合体に適用したものである。
【0067】すなわち、この燃料集合体のチャンネルボ
ックス127は、外筒128に冷却チャンネル区画板1
29を設けて、燃料集合体内部に十字形の水ギャップと
してのウォータクロス130を設けた構造をなしてお
り、ウォータクロス130で区分された4つの区画に
は、複数の燃料棒131で構成される小燃料束132が
それぞれ配置されている。
ックス127は、外筒128に冷却チャンネル区画板1
29を設けて、燃料集合体内部に十字形の水ギャップと
してのウォータクロス130を設けた構造をなしてお
り、ウォータクロス130で区分された4つの区画に
は、複数の燃料棒131で構成される小燃料束132が
それぞれ配置されている。
【0068】外筒128の内壁および冷却チャンネル区
画板129の小燃料束132に対向する面には、フロー
トリッパ138がそれぞれ設けられており、また各小燃
料束132の燃料棒131の間隔は、図示しないスペー
サにより、上部が小さく下部が大きくなるように設定さ
れている。なお図15中、符号133は制御棒である。
画板129の小燃料束132に対向する面には、フロー
トリッパ138がそれぞれ設けられており、また各小燃
料束132の燃料棒131の間隔は、図示しないスペー
サにより、上部が小さく下部が大きくなるように設定さ
れている。なお図15中、符号133は制御棒である。
【0069】しかして、このように構成しても、前記第
1実施例と同様の効果が期待できる。
1実施例と同様の効果が期待できる。
【0070】なお、前記各実施例においては、スペーサ
としてフェルール型スペーサを用いる場合について説明
したが、エッグプレート型等他の構造のスペーサも同様
に適用することができ、同様の効果が期待できる。
としてフェルール型スペーサを用いる場合について説明
したが、エッグプレート型等他の構造のスペーサも同様
に適用することができ、同様の効果が期待できる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の発
明は、燃料束上部においてチャンネルボックスと燃料束
の間の冷却流路を拡大し、燃料束最外周の燃料棒に冷却
水をより多く供給するとともに、チャンネルボックス内
壁の水膜を効果的に燃料束外周部の燃料棒表面に誘引す
ることができる。これにより、燃料束上部において燃料
棒表面の水膜が薄くなり核沸騰からの遷移が発生しやす
い燃料束外周部の燃料棒表面に、冷却水を付着させ、核
沸騰からの遷移と過熱を防止することができ、結果とし
て、燃料集合体の限界出力を、従来よりも向上させるこ
とができる。
明は、燃料束上部においてチャンネルボックスと燃料束
の間の冷却流路を拡大し、燃料束最外周の燃料棒に冷却
水をより多く供給するとともに、チャンネルボックス内
壁の水膜を効果的に燃料束外周部の燃料棒表面に誘引す
ることができる。これにより、燃料束上部において燃料
棒表面の水膜が薄くなり核沸騰からの遷移が発生しやす
い燃料束外周部の燃料棒表面に、冷却水を付着させ、核
沸騰からの遷移と過熱を防止することができ、結果とし
て、燃料集合体の限界出力を、従来よりも向上させるこ
とができる。
【0072】本発明の第2の発明は、チャンネルボック
スの水膜を転向させるフロートリッパをチャンネルボッ
クスの内壁に設置することにより、フロータブとの相乗
効果により、燃料束最外周の燃料棒への冷却水の付着を
増加させることができる。
スの水膜を転向させるフロートリッパをチャンネルボッ
クスの内壁に設置することにより、フロータブとの相乗
効果により、燃料束最外周の燃料棒への冷却水の付着を
増加させることができる。
【0073】
【0074】
【図1】本発明の第1実施例に係る燃料集合体を示す断
面図。
面図。
【図2】図1のII−II線拡大断面図。
【図3】図1のIII −III 線拡大断面図。
【図4】図1のチャンネルボックスの斜視図。
【図5】図4の要部拡大図。
【図6】本発明の第2実施例を示す図3相当図。
【図7】図6の要部を拡大して示す斜視図。
【図8】(a)は図7のフロータブを示す説明図、
(b)は図3のフロータブを示す説明図。
(b)は図3のフロータブを示す説明図。
【図9】本発明の第3実施例を示す図3相当図。
【図10】本発明の第4実施例を示す図4相当図。
【図11】図10の要部拡大図。
【図12】図11のフロートリッパの効果を示す説明
図。
図。
【図13】本発明の第5実施例を示す図5相当図。
【図14】本発明の第6実施例を示す図11相当図。
【図15】本発明の第7実施例を示す燃料集合体の水平
断面図。
断面図。
【図16】従来の燃料集合体を示す一部破断斜視図。
【図17】燃料棒表面およびチャンネルボックス内壁に
おける冷却水の状態を示す模式図。
おける冷却水の状態を示す模式図。
【図18】フロートリッパの効果を示す説明図。
20 燃料集合体 21 燃料束 22,131 燃料棒 24a,24b,54 スペーサ 25 上部タイプレート 26 下部タイプレート 27,127 チャンネルボックス 38,68,78,88,138 フロートリッパ 39 溶接部 40 内面部分 A,B 格子ピッチ
Claims (2)
- 【請求項1】上部タイプレートと、下部タイプレート
と、これら両タイプレートに上下端部が保持された複数
の燃料棒と、これら各燃料棒を所定間隔で保持して燃料
を構成する複数のスペーサとを有する燃料束と、この燃
料束を囲繞して冷却材流路を構成する角筒状のチャンネ
ルボックスとを具備する燃料集合体において、前記スペ
ーサとして燃料棒間隔の異なる少なくとも2種類のスペ
ーサを用い、かつ前記燃料束上部での燃料棒間隔を前記
燃料束下部での燃料棒間隔よりも狭く設定するととも
に、前記燃料束上部に配置する前記スペーサの外枠を構
成するスペーササイドバンドの上端および下端の一部を
燃料束内側へ屈曲させて前記燃料束を保持し、上端の一
部が内側へ屈曲されていない前記スペーササイドバンド
上端にスペーササイドバンドの斜め上方燃料束内側に曲
げて形成されるフロータブを設けたことを特徴とする燃
料集合体。 - 【請求項2】前記チャンネルボックスの内壁に、前記チ
ャンネルボックスの内壁水膜を前記燃料束内側に転向さ
せるフロートリッパを設けたことを特徴とする請求項1
記載の燃料集合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05540992A JP3190095B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 燃料集合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05540992A JP3190095B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 燃料集合体 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000377088A Division JP2001194480A (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 燃料スペーサ |
JP2000377080A Division JP3310268B2 (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | チャンネルボックス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05256970A JPH05256970A (ja) | 1993-10-08 |
JP3190095B2 true JP3190095B2 (ja) | 2001-07-16 |
Family
ID=12997761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05540992A Expired - Fee Related JP3190095B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 燃料集合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3190095B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP05540992A patent/JP3190095B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05256970A (ja) | 1993-10-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |