JP3189598B2 - 信号合成方法および信号合成装置 - Google Patents

信号合成方法および信号合成装置

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JP3189598B2
JP3189598B2 JP26532494A JP26532494A JP3189598B2 JP 3189598 B2 JP3189598 B2 JP 3189598B2 JP 26532494 A JP26532494 A JP 26532494A JP 26532494 A JP26532494 A JP 26532494A JP 3189598 B2 JP3189598 B2 JP 3189598B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ある周波数帯域に帯域
制限された入力信号を、入力信号の持つ周波数帯域を包
含するような広い周波数帯域を有する広帯域信号に変換
することで高音質な信号を合成する信号合成方法および
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ電話による通信の大部分は、N
TTの管轄する公衆回線網を通して行われているが、回
線の物理的な制約により300Hzから3.4kHzに
帯域制限されており、300Hz以下の低域部分と3.
4kHz以上の高域部分が失われることによる音質劣化
が起こる。そこで回線はそのままで、アナログ電話音声
のみを高品質化する技術が切望されており、最近この問
題に関する研究が最近始まりつつある。
【0003】例えば、Y.Cheng、D.O'Shaughnessy、P.Me
rmelctein:"Statical Recovery ofWide-band Speech f
rom Narrowband Speech",Proc. ICSLP,pp.1577-1580,
(1992).による方法である。この方法は、狭帯域音声
のスペクトルから広帯域な音声スペクトルを直接的に推
定する方法であるが、処理量が多いため実用化は困難で
あると考えられる。
【0004】また、吉田、阿部:“コードブックマッピ
ングによる狭帯域音声から広帯域音声の復元法”,音響
学会講演論文集,1−8−18,pp.179-180,(1993.3).
がある。この方法は狭帯域音声と広帯域音声のコードブ
ックの対応付けを基本にしており、VQして得られた電
話音声のコードに対する広帯域コードを広帯域コードブ
ックから引き出すことで間接的に広帯域スペクトルを求
め、さらにピッチでLPC合成することにより広帯域音
声を得ているため、ベクトル量子化歪による合成音の劣
化が大きく、また処理量も比較的多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、上述
した高品質化技術のうち、前者の方法では、処理量が大
きいため実用化は困難であると考えられる。また、後者
の方法では、ベクトル量子化歪による合成音の劣化が大
きく、また処理量も比較的多い。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するもので、
ある周波数帯域に帯域制限された入力信号を、入力信号
の持つ周波数帯域を包含するような広い周波数帯域を有
する広帯域信号に変換し、合成することにより、通信回
線により帯域制限されたアナログ電話や帯域制限された
携帯電話の帯域を広げ、通話品質を向上させることを可
能にする信号合成方法および装置を提供することを目的
とする。
【0007】また、本発明は、あらかじめ多量の学習用
データから狭帯域スペクトル情報を広帯域スペクトル情
報に変換する写像関数を推定しておき、これにより入力
音声のスペクトル包絡情報を広帯域化スペクトル情報へ
と直接的に変換することにより、高音質な信号が得られ
る、高性能でしかも簡単な構成による信号合成方法およ
び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の信号合成方法は、特定の周波数帯域に帯域
制限された入力信号を、フレーム毎に音響分析すること
により入力スペクトル情報を抽出し、前記入力スペクト
ル情報を基に写像関数によって広帯域化した広帯域化ス
ペクトル情報を算出し、前記広帯域化スペクトル情報か
前記入力信号の周波数帯域を包含する広帯域な周波数
帯域を有する出力信号に変換する信号合成方法であっ
て、あらかじめ多量の学習用データから前記入力信号と
同じ周波数帯域の狭帯域信号を作成し、前記狭帯域信号
を音響分析により狭帯域スペクトル情報を抽出すると共
に、前記多量の学習用データから前記入力信号の周波数
帯域を包含する広い周波数帯域を有する広帯域信号を作
成し、前記広帯域信号を音響分析により理想的なスペク
トル特性を持つ目標広帯域スペクトル情報を抽出し、前
目標広帯域スペクトル情報と、前記狭帯域スペクトル
情報を基に前記写像関数によって算出した広帯域化スペ
クトル情報との二乗誤差を最小とするように、前記写像
関数推定することによって、前記入力スペクトル情報
と前記広帯域化スペクトル情報が一対一に対応している
ことを特徴とするものである。
【0009】また、上記目的を達成するために、本発明
の信号合成装置は、特定の周波数帯域に帯域制限された
入力信号を、入力信号の持つ周波数帯域を包含する広い
周波数帯域を有する出力信号に変換する信号合成装置で
あって、特定の周波数帯域に帯域制限された入力信号
フレーム毎に音響分析することにより入力スペクト
ル情報を抽出する音響分析器と、あらかじめ多量の学習
用データから前記入力信号と同じ周波数帯域の狭帯域ス
ペクトル情報を抽出する狭帯域データ処理器と、前記
量の学習用データから前記入力信号の周波数帯域を包含
する広い周波数帯域を有する広帯域信号を作成し、理想
的なスペクトル特性を持つ目標広帯域スペクトル情報を
抽出する広帯域データ処理器と、前記狭帯域スペクトル
情報と前記目標広帯域スペクトル情報との関係を、一対
一に対応する写像関数として推定する写像関数推定器
と、前記入力信号から抽出した入力スペクトル情報に基
づき、前記写像関数によって広帯域化した広帯域化スペ
クトル情報を算出する広帯域化器と、前記広帯域化スペ
クトル情報を、前記入力信号の周波数帯域を包含する
帯域な周波数帯域を有する出力信号に変換する信号合成
を備え、前記写像関数推定器は、前記目標広帯域ス
ペクトル情報と、前記狭帯域スペクトル情報を基に前記
写像関数によって算出した広帯域化スペクトル情報との
二乗誤差を最小とするように、前記写像関数を推定する
ことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明は、上記した構成により、ある周波数帯
域に帯域制限された入力信号を、入力信号の持つ周波数
帯域を包含する広い周波数帯域を有する広帯域信号に変
換するため、あらかじめ多量の学習用データから狭帯域
スペクトル情報を広帯域スペクトル情報へと変換する写
像関数を推定しておき、これにより入力音声のスペクト
ル包絡情報を広帯域化スペクトル情報へと変換している
ので、高音質な信号が得られ、しかも高性能で簡単な構
成による帯域制限された信号の広帯域化が可能となる。
【0011】
【実施例】携帯電話をはじめとする通信端末の高度化が
進み、その際通話品質の議論が盛んになされている。電
話は多くの人にとって、なくてはならない重要な通信手
段であり、その品質を向上させることは非常に重要な研
究課題である。
【0012】本発明の信号合成方法および装置は、回線
特性のため劣化したアナログ電話音声を広帯域化するこ
とによる高音質化のみならず、ビットレートの制限のた
めに帯域制限されたディジタル信号の広帯域化をも実現
する信号合成方法および信号合成装置である。たとえ
ば、携帯電話をはじめとするディジタル無線電話では、
アナログ電話に比較して0.3〜3.4kHzの電話帯域
音声の品質はある程度保持できるものの、ビットレート
の制限のため3.4kHz以上の高域部分は伝達されな
いという原理的な制約がある。本発明は、この帯域制限
された信号をもとの広帯域な信号に戻すための方法と装
置を提供するものである。以下、帯域制限された音声を
広帯域化する本発明の第1の実施例について説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施例の全体構成を
示すブロック構成図である。図1において、101は信
号をフレーム毎に音響分析してスペクトル情報を抽出す
る音響分析器で、例えばフレーム毎にPSE分析して得
られるケプストラム係数を算出する。また、フレーム毎
にケプストラム分析して得られるケプストラム係数や、
或いはフレーム毎にウェーブレット変換して得られる係
数などを用いても、信号の周波数軸上の特性を表現して
いる特徴量であることには代わりないので、使用しても
何等差し支えない。また、これらの係数を求める方法は
すでに公知であり、例えば、PSE分析に関しては、中
島、鈴木:“パワースペクトル包絡(PSE)音声分析
・合成系”,日本音響学会誌,44巻、11号,pp.824-83
2,(1988)に詳しく記載されており、またケプストラム
分析に関しては、L.R.RabinerとR.W.Schaferの共著、鈴
木久喜訳の、”音声のディジタル信号処理(上)
(下)”、コロナ社、に記載されている。ウェーブレッ
ト変換に関しては、河原:“ウェーブレット解析の聴覚
研究への応用”,日本音響学会誌,47巻、6号,pp.424-
429,(1991)、に記載されている。
【0014】102は、あらかじめ多量の学習用データ
からフィルタ処理により狭帯域信号を作成し、音響分析
器101により狭帯域スペクトル情報を抽出する狭帯域
データ処理器である。ここで言うフィルタ処理とは、広
帯域化しようとしている入力音声が何らかの帯域制限を
受けた際の伝送特性やフィルタ等に相当するフィルタ特
性を学習データに与えるための処理のことである。
【0015】103は、学習用データから理想的なスペ
クトル特性を持つ広帯域スペクトル情報を抽出するため
の広帯域データ処理器である。学習用データとしては例
えば、ある標準話者1名の様々に発声した音声を用いて
もよいし、さらに、複数の話者のデータを用いること
で、話者の発声の変動に強い写像関数を作成する時に有
用である。
【0016】104は、狭帯域スペクトル情報と広帯域
スペクトル情報との関係を写像関数として推定する写像
関数推定器であり、推定する写像関数として、本実施例
では線形写像によるスペクトル変換を行う。さらに、線
形写像以外に2次変換や、ニューラルネットワークなど
の非線形変換を用いても、狭帯域スペクトルから広帯域
スペクトルを直接的に変換している点では同じなので何
等差し支えない。2次変換に関しては、F.Class、A.Kal
tenmeier、P.Regel、and K.Trottler:"Fast speaker a
daptation for speech recognition systems",Proc. IE
EE ICASSP,pp.133-136,(Apr.1990)に記載されてお
り、またニューラルネットワークによる変換は、磯、麻
生、吉田、渡辺:”ニューラルネットワークによる話者
適応”、音響学会講演論文集,1−6−16,(1989.3)
に記載されている。
【0017】次に105は、入力信号のスペクトル情報
を音響分析器101により抽出し、このスペクトル情報
を写像関数で直接的に広帯域化して広帯域化スペクトル
情報に変換する広帯域化器であり、さらに106はこの
広帯域化スペクトル情報から入力信号の周波数帯域を包
含する広い周波数帯域を有する広帯域信号を合成する信
号合成器である。
【0018】以下、本発明の第1の実施例について、図
1のブロック構成図を参照しながら詳細に説明する。こ
こでは音響信号として、音声データを用いる。勿論、音
声以外の音響信号、たとえば音楽や画像信号なども使用
できる。まず、音声が電話回線やあるいは帯域制限フィ
ルタなどを通ってから音響分析器101に入力される
と、音響分析器101ではフレームiでのM次のPSE
ケプストラム係数Ci(M)が抽出される。一定の時間間隔
は、ここでは例えばサンプリング周波数を8KHz(帯
域幅4KHz)としたとき、160点(20ms)であ
り、この時間単位をフレームと呼ぶ。一方、広帯域化後
の広帯域信号では、サンプリング周波数を16KHz
(帯域幅8KHz)として、320点(20ms)とす
れば良い。
【0019】一方、狭帯域データ処理器102では、あ
らかじめ用意した多数の学習用音声データをフィルタ処
理して狭帯域信号を作成する。フィルタとしては、たと
えば電話回線の特性を模擬したものや、ディジタル化の
際に使用する低域通過フィルタ等を模擬したものを使用
する。この処理により、入力音声と学習用音声を同じ環
境で得た共通のデータとして扱うことが可能になる。さ
らにこの狭帯域信号から前述の音響分析器101により
狭帯域スペクトル情報を抽出する。また、広帯域データ
処理器103は前述の多数の学習用データをフィルタ処
理しないで、最も理想的な信号すなわち広帯域信号を作
成し、この広帯域信号から音響分析器101により広帯
域スペクトル情報を抽出する部分である。以上の処理手
順を図2に示す。
【0020】次に、写像関数推定器104では、狭帯域
スペクトル情報と広帯域スペクトル情報との関係を写像
関数として推定する。本実施例では写像関数として線形
写像を用い、狭帯域スペクトル情報から広帯域スペクト
ル情報へスペクトル変換を行う。具体的には、写像関数
{A} の推定には、入力されたスペクトル情報xiの変換
後の広帯域化スペクトル情報ziと目標となる広帯域ス
ペクトル情報yiとの間の二乗誤差を最小化することで
推定する。すなわち、全学習データの全フレームにおけ
る(数1)で与えられる目的関数を最小化することで求
められる。
【0021】
【数1】
【0022】ただし、{A} はM×M次元のマトリック
スであり、yiとziはM次元のベクトルである。
【0023】この推定で用いる広帯域スペクトル情報と
狭帯域スペクトル情報は同じ学習音声データから求めて
いるので、フレーム毎に完全に一対一に対応づけするこ
とができ、いわゆる話者適応などで用いられる教師あり
の学習よりもさらに強力な対応付けといえる。
【0024】次に105は、iフレーム目の入力信号の
スペクトル情報xi を音響分析器101により抽出し、
写像関数{A}で広帯域化スペクトル情報zi に変換する
広帯域化器である。具体的には、(数2)により変換を
行う。
【0025】
【数2】
【0026】最後に、音声合成器106において、広帯
域化スペクトル情報から広帯域信号をPSE合成により
音声合成する。
【0027】以上のように、本実施例の構成によれば、
比較的簡単な構成で、帯域制限された入力信号を、広い
周波数帯域を有する広帯域信号に正確に変換することが
できる信号合成装置を提供することができる。
【0028】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図3は本実施例の全体構成を示すブロック構成図
である。本実施例は、第1の実施例よりさらに高性能な
装置例である。本実施例が第1の実施例と大きく異なる
部分、すなわち本実施例において最も重要な部分は、入
力信号のスペクトル情報をいくつかの部分空間に選別
し、それぞれ区分化した複数の部分空間毎に直接的に写
像を行う部分であり、より精密なスペクトル写像が実現
できることにある。ここでも写像関数としては、線形写
像、2時変換、あるいはニューラルネットワークなどの
非線形変換のいずれを用いても差し支えない。また、他
のスペクトルの変換方法として、クラスタリング処理に
よりいくつかのコードに離散化された符号帳を用いて、
狭帯域コードから広帯域コードへと写像する方法があ
り、コードの頻度とスペクトルとの重ね合わせを用いる
ことでより正確なスペクトル変換が可能となる方法も考
えられる。本実施例においては、写像関数として線形写
像を用いることにする。
【0029】以下、本発明の第2の実施例について、図
3のブロック構成図を参照しながら詳細に説明する。図
3において、201は信号をフレーム毎に、例えばPS
E分析等をして得られるスペクトル情報を抽出する音響
分析器である。狭帯域データ処理器202および広帯域
データ処理器203の構成は第1の実施例と同様であ
る。204は、狭帯域データ処理器202で得られた狭
帯域スペクトル情報を類似したスペクトルのグループに
クラスタリングし、各グループを代表的に表現するいく
つかの代表コードを持つ狭帯域符号帳を作成する狭帯域
符号帳作成器である。この代表コードにより、スペクト
ル情報をコード数個の部分空間に区分化する。クラスタ
リング方法としては、代表的なものとしてベクトル量子
化法があり、多量のデータ(母集団)の特徴を少ないデ
ータで効率的に表現することが可能となる。
【0030】以下、本実施例ではクラスタリングのアル
ゴリズムとしてベクトル量子化法を用いることとする。
また符号帳を作成する方法としては、LindeらのL
BGアルゴリズム (Y.Linde, A.buzo and R.M.Gray :"
An algorithm for vector quantizer design",IEEE Tra
ns.Commun.,COM-28,1,pp.84-95(Jan.1980))が代表的な
手法としてある。また別のクラスタリング方法として
は、音声をいくつかの音韻毎にグループ分けして、各音
韻毎のスペクトル情報の平均値と標準偏差を求めてお
き、各音韻に対応する写像関数により広帯域化すること
も可能である。この時グループ分けの際に用いる距離尺
度としては、音韻毎の平均値と標準偏差を用いた統計的
距離、たとえばマハラノビス距離や対数尤度などが有効
である。そして、広帯域化の際には、音韻毎の写像関数
により変換を行うことで、各音韻のスペクトル特徴に基
づいた変換が可能となる。このように、音声データ中の
話者の特徴空間(スペクトル空間)を効率的に表現して
いる方法であれば、いかなる手法を用いても差し支えな
い。
【0031】205は、狭帯域データ処理器202で得
られた狭帯域スペクトル情報が狭帯域符号帳中のどの代
表コードに最も近い距離にあるかを判定し、最も近い距
離にある狭帯域スペクトル情報をその代表コードに対す
る狭帯域スペクトル情報とし、これを全学習用データに
亘って行うことで狭帯域スペクトル情報群を作成する狭
帯域データ蓄積器である。実際に、ベクトル量子化によ
り狭帯域スペクトル情報群を作成する際には、まずjフ
レーム目の狭帯域スペクトル情報xjに対するk番目の
コードVk(コード数L)に対する量子化歪 Djkは、
(数3)で計算される。
【0032】
【数3】
【0033】ただし、xj、VkはM次元のベクトル(M
次元の特徴量)である。そして、この歪が最も小さいコ
ードがjフレーム目の狭帯域スペクトル情報に対するコ
ードになる。この狭帯域スペクトル情報とコードとの対
応関係を全ての学習データについて調べ、各コード毎の
狭帯域スペクトル情報群を作成する。さらに206は、
すでに明かな狭帯域スペクトル情報と広帯域スペクトル
情報との時間対応関係から、この狭帯域スペクトル情報
とコードとの対応関係を全ての学習データについて調
べ、各コード毎の広帯域スペクトル情報群を作成する広
帯域データ蓄積器である。
【0034】207は、この狭帯域スペクトル情報群と
広帯域スペクトル情報群とを用いて写像関数を推定する
写像関数推定器である。図4に、写像関数として線形写
像を用いた場合の、写像関数の推定方法を示す。以下、
その具体的な手順を[ステップ1]〜[ステップ5]に
示す。 [ステップ1]学習用音声データから得られた広帯域信
号と狭帯域信号から、それぞれのスペクトル情報を音響
分析器により抽出する。 [ステップ2]LBGアルゴリズムにより、[ステップ
1]で求めた狭帯域スペクトルから狭帯域符号帳を作成
する。ここでは距離尺度としてユークリッド距離を用い
るが、絶対値距離や他の歪尺度など種々考えられ、入力
信号の特徴量が狭帯域符号帳中のどのコードに対応する
かを決定する意味ではどのような距離尺度を用いても差
し支えない。 [ステップ3]狭帯域スペクトル情報を狭帯域符号帳に
よりベクトル量子化して対応するコードを検索し、各コ
ード(各部分空間の代表点)に対応する狭帯域スペクト
ル情報を蓄積し、部分空間毎の狭帯域スペクトル情報群
(クラスタ)を作成する。 [ステップ4]狭帯域スペクトル情報と広帯域スペクト
ル情報の時間対応をとることにより、各コードに対応す
る広帯域スペクトル情報を蓄積し、広帯域スペクトル情
報群を求める。 [ステップ5]各クラスタ毎(部分空間毎)の広帯域ス
ペクトル情報と狭帯域スペクトル情報との組を教師デー
タとして、写像関数を推定する。
【0035】具体的には、例えばk番目のコードに対応
する写像関数{Ak} の推定は、入力信号のスペクトル情
報の変換後のスペクトル情報、すなわち広帯域化スペク
トル情報ziと目標となる広帯域スペクトル情報yiとの
間の差の二乗誤差を最小化することにより推定される。
具体的には、全学習データの全フレームに関する目的関
数、(数4)により求められる。
【0036】
【数4】
【0037】ただし、{Ak} はM×M次元のマトリック
スであり、{yi}と{zi}はM次元のベクトルである。
【0038】この推定で用いる広帯域スペクトル情報と
狭帯域スペクトル情報は同じ学習音声データから求めて
いるので、フレーム毎に完全に一対一に対応づけするこ
とができる。この推定方法は、いわゆる話者適応などで
用いられる教師ありの学習よりもさらに強力な対応付け
といえる。この(数4)を解くと写像関数{Ak} は(数
5)のように与えられる。
【0039】
【数5】
【0040】ただし、Rのs行t列の小行列をRstとする
と、RstとBmはそれぞれ(数6)、(数7)で与えら
れる。
【0041】
【数6】
【0042】
【数7】
【0043】次に208は、入力信号のスペクトル情報
を音響分析器201により抽出し、このスペクトル情報
が狭帯域符号帳中のどの代表コードに最も近い距離にあ
るかを判定するコード判定器である。具体的な処理は、
狭帯域データ蓄積器205の中で行っている、狭帯域ス
ペクトル情報に最も近い狭帯域符号帳中の代表コードを
判定する手続きと同様である。そして209は、コード
判定器208で得られたコードに対応する写像関数で、
入力信号のスペクトル情報を広帯域化する広帯域化器で
ある。具体的には、狭帯域スペクトルxi を広帯域スペ
クトルzi へと変換する方法として、スペクトル空間を
M個の部分空間{Ωk} に分割し、各部分空間毎にあらか
じめ推定しておいた変換行列Ak により線形写像を行
い、更にそれらを(数9)のような重み係数wikで補間
した(数8)により広帯域化を行う。
【0044】
【数8】
【0045】
【数9】
【0046】ここで、部分空間{Ωk}はベクトル量子化
符号帳の代表点{Vk} との最小距離で分類され、またp
は内挿の平滑度を制御するパラメータである。また、上
記の説明でスペクトル空間をM個の代表点でファジィ区
分化したと考えれば、内挿パラメータpはファジネスと
(数10)の関係がある。
【0047】
【数10】
【0048】このように、各部分空間毎の線形写像で変
換したスペクトル情報を重み係数で補間すなわち内挿す
ることで、より精密な変換あるいは広帯域化が行える。
ここで、重み係数で補間せずに、入力信号のスペクトル
情報を最も近い部分空間の写像関数で変換してもよい。
さらに部分空間数が1の場合には、第1の実施例の場合
と全く同じになる。
【0049】210は、この広帯域化スペクトル情報を
用いて入力信号の周波数帯域を包含する広い周波数帯域
を有する広帯域信号をPSE合成により合成する音声合
成器である。
【0050】このように、帯域制限された信号のスペク
トル情報(狭帯域スペクトル)から元の信号のスペクト
ル情報(広帯域スペクトル)を推定することを考えると
き、音声ならば音韻や個人差などに相当する個々のスペ
クトルの持つ特徴を踏まえて、いくつかのグループ毎に
スペクトル変換を施せば、誤差の少ない正確な変換が可
能になると考えられる。
【0051】ここで以下に、本方式におけるスペクトル
情報の広帯域化の手順を示す。 [ステップ1]帯域制限された信号(狭帯域信号)を音
響分析し、スペクトル情報を抽出する。 [ステップ2]入力のスペクトル情報を、あらかじめ求
めておいた狭帯域符号帳によりベクトル量子化し、どの
空間に属すスペクトル情報であるか(対応コード)を求
める。 [ステップ3]学習用音声を用いてあらかじめ作成して
おいた写像関数の中で、[ステップ2]で得られた対応
コードに対応する写像関数により入力スペクトル情報を
変換し、広帯域化スペクトル情報を求める。 [ステップ4]広帯域化スペクトル包絡から合成により
広帯域信号を得る。
【0052】以下に、実際に本実施例によりコンピュー
タシミュレーション実験した結果を示す。写像関数とし
ては、線形写像を用いて実験している。音声データは、
東北大−松下音声データベース中の男性10名と女性1
0名が発声した212単語の単語音声であり、同一話者
内の10〜100番目の100単語を推定に用い、それ
以外の101〜130番目の30単語を評価に用いるこ
ととする。収録条件としては、防音室で1インチマイク
ロフォンで収録後、80Hzの遮断周波数を持つハイパ
スフィルタと9kHzの遮断周波数を持つローパスフィ
ルターに通した後、サンプリング周波数24kHzでA
/D変換され、12bitに量子化されている。本実験
では、元の音声データベース(24kHzサンプリン
グ)をフィルタリング処理して狭帯域音声(帯域幅0.
3〜3.4kHz、8kHzサンプリング)および広帯
域音声(帯域幅0.05〜7.4kHz、16kHzサン
プリング)をそれぞれ作成して実験に使用している。ま
た、スペクトル情報としては線形予測分析により得られ
る15次のLPCケプストラム係数を用いた。この係数
は、スペクトルの包絡情報を表現している。音声の分析
条件は1−0.98z-1の固定プリエンファシスを施
し、20msのハミング窓にて10msのフレーム周期
で係数を抽出している。本報告では、分析窓、分析周期
等の条件は狭帯域・広帯域音声とも共通とし、分析次数
等が異なることによる影響をできるだけ排除した。また
入力スペクトル情報が、どの部分空間に属しているかを
判定するために用いる狭帯域符号帳は、LBGアルゴリ
ズムにより求めた。
【0053】最初に、内挿パラメータの値をp=∞、す
なわち内挿を行わないとき(最小距離分類による空間分
割)の部分空間数Mとスペクトル距離との関係を、学習
単語数Nをいろいろ変えて調べた。図5が男性10名の
場合、図6が女性10名の場合の平均スペクトル距離で
あり、それぞれ学習単語数が10、30、50、100
単語の場合を示している。それぞれの図において、横軸
は部分空間数を表し、縦軸は平均スペクトル距離[d
B]を示している。この結果、男女とも同じような傾向
を示しており、部分空間数を増加させるにしたがってス
ペクトル歪は減少し、ある部分空間数において最小値を
取ることが伺える。学習単語数毎の最適な部分空間数
は、N=10、30、50、100のとき、それぞれM
=2、8、8、16となり、本手法の有効性が確認でき
た。結局、N=100、M=16の場合の平均スペクト
ル距離は、男性平均で3.81dB、女性平均で3.59
dBとなり、空間分割しない場合(M=1)と比較して
それぞれ0.62dB、0.47dB向上している。
【0054】次に、学習単語数をN=100として、部
分空間数を固定したときの内挿パラメータの効果を調べ
た。図7は男性10名の、また図8は女性10名の内挿
パラメータと平均スペクトル距離との関係を示したもの
である。それぞれの図において、横軸が内挿パラメータ
の値を、縦軸が平均スペクトル距離を示している。その
結果、各部分空間毎の内挿パラメータの最適値が存在
し、M=2、4、8、16、32のときはそれぞれp=
2.0、2.0、2.0、0.2、0.5となり、内挿しな
い場合(Inf)に比較して約0.1dB程度向上して
いる。結局、N=100、M=16、p=0.2 の場合
に平均スペクトル距離が最小となり、男性平均で3.7
2dB、女性平均で3.49dBとなり、内挿しないと
きと比較してそれぞれ0.09dB、0.10dB向上し
ている。よってスペクトル距離を最小にする条件は、
(N、M、p)=(100、16、0.2) の場合とな
る。
【0055】以上のように、本実施例の構成によれば、
帯域制限された入力信号を広い周波数帯域を有する広帯
域信号に正確に変換することができる信号合成装置を提
供することができる。
【0056】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図9は本実施例の全体構成を示すブロック構成図
である。本実施例には、第1の実施例、第2の実施例と
共通する部分は多いが、本実施例が第1、第2の実施例
と大きく異なる部分は、入力信号のスペクトル情報とし
て、LPC分析(線形予測分析)により得られる情報、
すなわちスペクトル包絡情報と音源情報であり、これら
を別々に広帯域化するところにある。ここでスペクトル
包絡情報としては、例えば線形予測係数、PARCOR
係数、反射係数、LSP係数、LPCケプストラム係
数、LPCメルケプストラム係数等が考えられる。例え
ば線形予測係数、PARCOR係数、反射係数、LPC
ケプストラム係数、LPCメルケプストラム係数などの
特徴量に関しては、L.R.RabinerとR.W.Schaferの共著、
鈴木久喜訳の、”音声のディジタル信号処理(上)
(下)”、コロナ社、に詳しく記載されている。またL
SP係数に関しては、F.K.Soong,B.H.Juang:"Line Spe
ctrum Pair(LSP) and Speech Data Compression",Proc.
ICASSP,84,pp.1.10.1-1.10.4、に記載されている。これ
らは全て音声のスペクトル上の特徴を表現しているの
で、いずれの係数を用いても差し支えない。本実施例で
は、線形予測係数を使用することにする。また音源情報
の表現の方法としては、ピッチやマルチパルス列、音源
符号帳を用いる方法等、種々考えられるが、これらはす
べて音声のLPC分析後に得られる残差波形を非線形表
現したものに相当するので、いずれの情報を用いても差
し支えない。ピッチやマルチパルス列に関しては、古
井:”音響・音声工学”、近代科学社に詳しく記載され
ている。また音源符号帳に関しては、小野:“音声符号
化技術の最近の進展”,日本音響学会誌,48巻、1号,p
p.52-59,(1992)に記載されている。本実施例では以
下、音源情報として音源符号帳を用いる方法を使用する
ことにする。
【0057】以下、本発明の第3の実施例について、図
9のブロック構成図を参照しながら詳細に説明する。図
9において、301は信号をフレーム毎に音声分析して
スペクトル情報として線形予測係数と音源コードを抽出
する音声分析器である。具体的には、伝送路やフィルタ
によって帯域制限された音響信号が入力されると、フレ
ームiにおけるM次の線形予測係数Ai(M)が線形予測分
析により求められる。また音源符号帳は、乱数から発生
させた白色雑音を用いて容易に作成することができる。
【0058】次に、第2の実施例と同様に学習用データ
から音声分析器301を用いて狭帯域スペクトル包絡情
報と狭帯域音源符号帳を抽出し、同様に学習用データか
ら音声分析器301により広帯域スペクトル包絡情報と
広帯域音源符号帳を抽出する。そして、狭帯域スペクト
ル包絡情報から狭帯域包絡符号帳を作成すると同時に、
この狭帯域スペクトル包絡情報と広帯域スペクトル包絡
情報とから包絡写像関数を第2の実施例と同様に推定す
る。本実施例では、狭帯域音源符号帳と広帯域音源符号
帳とから、さらに音源写像関数を推定する。すなわち、
それぞれの符号帳内のコードの時間軸を合わせ込んでお
き、各符号帳内のコードの対応関係をあらかじめ音源写
像関数として求めておくことで、狭帯域音源情報から広
帯域音源情報に変換することが可能になる。
【0059】302は、まず入力信号の音声分析器30
1により得られたスペクトル包絡情報を狭帯域包絡符号
帳でコード化し、どの部分空間に属しているかを判定す
る包絡符号判定器であり、303は、得られたスペクト
ル包絡情報を包絡写像関数を使って広帯域化して広帯域
化スペクトル情報に変換する包絡広帯域化器である。3
02は第2の実施例のコード判定器と、また303は第
2の実施例の広帯域化器と同じ働きをする。
【0060】304は、入力信号の音声分析器301に
より得られた音源情報を狭帯域音源符号帳で符号化する
音源符号判定器であり、305はこのとき得られた狭帯
域音源コードに対応する広帯域音源コードを探索し、こ
のコードから広帯域化音源情報に変換する音源広帯域化
器である。音源コードの探索は、たとえばあらかじめ作
成しておいた狭帯域音源符号帳中の音源コードjと、前
述したM次の線形予測係数を用いて合成したiフレーム
における合成音声をsj(i)とすると、元の音声s(i)
との(数11)のような差の二乗誤差を最小化する音源
コードkを見つけることで、実現できる。
【0061】
【数11】
【0062】そして、この狭帯域音源コードと時間的に
対応する広帯域音源コードを広帯域音源符号帳中から見
つけだすことで、音源の広帯域化が可能になる。
【0063】306は、求めた広帯域化スペクトル包絡
情報と広帯域化音源情報とを用いてLPC合成により、
入力信号の周波数帯域を包含する広い周波数帯域を有す
る広帯域信号を合成する音声合成器である。
【0064】以上のように、本実施例によれば、上記の
構成により帯域制限された入力信号を広い周波数帯域を
有する広帯域信号に正確に変換することができる信号合
成装置を提供することができる。
【0065】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図10は本実施例の全体構成を示すブロック構成
図である。本実施例には、第2の実施例と共通する部分
が多く、共通する部分については、詳しい説明は割愛す
る。本実施例が第2の実施例と大きく異なる部分は、第
2の実施例では線形写像により広帯域化スペクトル情報
を求めていたのに対し、本実施例では広帯域コードの重
みづけ加算により広帯域化スペクトル情報求めている部
分である。具体的には、本実施例では入力信号のスペク
トル情報を狭帯域符号帳を用いてベクトル量子化して狭
帯域コードを求め、このコードに対応する広帯域コード
をあらかじめ作成しておいた頻度テーブルから頻度の大
きい順に検索し、この広帯域コードと頻度との重みづけ
加算を行うことで広帯域化スペクトル包絡情報に変換し
ている。
【0066】以下、本発明の第4の実施例について、図
10のブロック構成図を参照しながら詳細に説明する。
図10において、401は信号をフレーム毎に音響分析
して得られるスペクトル情報を抽出する音声分析器であ
る。402の狭帯域データ処理器および403の広帯域
データ処理器の構成は第2の実施例と同様である。40
4は、狭帯域データ処理器402で得られた狭帯域スペ
クトル情報を類似したスペクトルのグループにクラスタ
リングし、各グループを代表的に表現するいくつかの代
表コードを持つ狭帯域符号帳を作成する狭帯域符号帳作
成器である。
【0067】405は、狭帯域データ処理器402で得
られた狭帯域スペクトル情報が狭帯域符号帳中のどの代
表コードに最も近い距離にあるかを判定し、最も近い距
離にある狭帯域スペクトル情報をその代表コードに対す
る狭帯域スペクトル情報とし、これを全学習用データに
亘って行うことで各コード毎の狭帯域スペクトル情報の
集合すなわち狭帯域スペクトル情報群を作成する狭帯域
データ蓄積器である。さらに406は、この狭帯域スペ
クトル情報とコードとの対応関係を用いて、すでに明か
な狭帯域スペクトル情報と広帯域スペクトル情報との時
間対応関係から、広帯域スペクトル情報とコードとの対
応関係を全ての学習データについて調べ、各コード毎の
広帯域スペクトル情報の集合すなわち広帯域スペクトル
情報群を作成する広帯域データ蓄積器である。いずれ
も、第2の実施例と同様である。
【0068】407は、広帯域スペクトル情報群を用い
て各コード毎の平均広帯域スペクトル情報を算出して広
帯域符号帳を作成し、さらに特定の狭帯域コードに対応
した広帯域コードの数を頻度として算出し、これを全て
の狭帯域コードに対して行い頻度テーブルを作成する頻
度テーブル作成器である。ここで用いる広帯域スペクト
ル情報と狭帯域スペクトル情報は同じ学習音声データか
ら求めているので、フレーム毎に完全に一対一に対応づ
けすることができる。
【0069】408は、入力信号のスペクトル情報を音
声分析器401により抽出し、このスペクトル情報が狭
帯域符号帳中のどのコードに最も近い距離にあるかを判
定するコード判定器である。具体的な処理は、第2の実
施例の狭帯域データ蓄積器205の中で行っている手続
きと同様である。そして409は、コード判定器408
で得られた狭帯域コードに対応する広帯域コードにより
入力信号のスペクトル情報を広帯域化する広帯域化器で
ある。具体的には、iフレームにおける入力信号のスペ
クトル情報xiを狭帯域符号帳{Xk}でベクトル量子化
したときの狭帯域コード番号をmとすると、コード番号
mに対する各広帯域コード毎の頻度H(m,l)、但し(l
=1〜L)を変換テーブルの中から求め、この頻度と広
帯域符号帳{Yl}中の各広帯域コードとの重み付け加
算を(数12)のように行うことで広帯域化スペクトル
iへと変換する。
【0070】
【数12】
【0071】ここで、(数12)において復元時のコー
ド数を符号帳中の全コード数L以下に制限することによ
って、計算量を削減し、必要以上のスペクトルの平滑化
を防ぐことができる。
【0072】410は、求めた広帯域化スペクトル情報
を用いて入力信号の周波数帯域を包含する広い周波数帯
域を有する広帯域信号を合成する音声合成器である。
【0073】以上のように、本実施例によれば、上記の
構成により帯域制限された入力信号を広い周波数帯域を
有する広帯域信号に正確に変換することができる信号合
成装置を提供することができる。
【0074】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、ある特定の周波数帯域に制限された入力信
号を一定フレーム毎に音響分析することによりスペクト
ル情報を抽出し、あらかじめ多量の学習用データから前
記入力信号と同じ周波数帯域の狭帯域信号を作成し、前
記狭帯域信号を音響分析により狭帯域スペクトル情報を
抽出し、また前記多量の学習用データから前記入力信号
の周波数帯域を包含する広い周波数帯域を有する広帯域
信号を作成し、前記広帯域信号を音響分析により広帯域
スペクトル情報を抽出し、前記狭帯域スペクトル情報と
前記広帯域スペクトル情報との関係を写像関数として推
定しておき、前記入力信号のスペクトル情報を前記写像
関数により広帯域化した広帯域化スペクトル情報を算出
し、前記算出後の広帯域化スペクトル情報から前記入力
信号の周波数帯域を包含する広い周波数帯域を有する広
帯域信号を合成するするように構成しているので、比較
的簡単な構成で、帯域制限された入力信号を入力信号の
持つ周波数帯域を包含するような広い周波数帯域を有す
る広帯域信号に正確に変換することができる信号合成方
法および装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における信号合成装置の
全体構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施例における信号合成装置の
狭帯域データ処理器、広帯域データ処理器による処理手
順を説明するための図
【図3】本発明の第2の実施例における信号合成装置の
全体構成を示すブロック図
【図4】本発明の第2の実施例における信号合成装置の
写像関数として線形写像を用いた場合の写像関数の推定
方法を説明するための図
【図5】本発明の実施例において、内挿を行わないとき
の部分空間数Mとスペクトル距離との関係(男性10
名)を示した図
【図6】本発明の実施例において、内挿を行わないとき
の部分空間数Mとスペクトル距離との関係(女性10
名)を示した図
【図7】本発明の実施例において、学習単語数をN=1
00として、部分空間数を固定したときの内挿パラメー
タと平均スペクトル距離との関係(男性10名)を示し
た図
【図8】本発明の実施例において、学習単語数をN=1
00として、部分空間数を固定したときの内挿パラメー
タと平均スペクトル距離との関係(女性10名)を示し
た図
【図9】本発明の第3の実施例における信号合成装置の
全体構成を示すブロック図
【図10】本発明の第4の実施例における信号合成装置
の全体構成を示すブロック図
【符号の説明】
101 音響分析器 102 狭帯域データ処理器 103 広帯域データ処理器 104 写像関数推定器 105 広帯域化器 106 信号合成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−118995(JP,A) 特開 平8−123495(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 13/00,19/00 H04B 14/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の周波数帯域に帯域制限された入力
    信号を、フレーム毎に音響分析することにより入力スペ
    クトル情報を抽出し、前記入力スペクトル情報を基に写
    像関数によって広帯域化した広帯域化スペクトル情報を
    算出し、前記広帯域化スペクトル情報から前記入力信号
    の周波数帯域を包含する広帯域な周波数帯域を有する
    信号に変換する信号合成方法であって、 あらかじめ多量の学習用データから前記入力信号と同じ
    周波数帯域の狭帯域信号を作成し、前記狭帯域信号を音
    響分析により狭帯域スペクトル情報を抽出すると共に、 前記 多量の学習用データから前記入力信号の周波数帯域
    を包含する広い周波数帯域を有する広帯域信号を作成
    し、前記広帯域信号を音響分析により理想的なスペクト
    ル特性を持つ目標広帯域スペクトル情報を抽出し、 前記目標広帯域スペクトル情報と、前記狭帯域スペクト
    ル情報を基に前記写像関数によって算出した広帯域化ス
    ペクトル情報との二乗誤差を最小とするように、前記
    像関数推定することによって、 前記入力スペクトル情報と前記広帯域化スペクトル情報
    が一対一に対応している ことを特徴とする信号合成方
    法。
  2. 【請求項2】 特定の周波数帯域に帯域制限された入力
    信号を、フレーム毎に音響分析することにより入力スペ
    クトル情報を抽出し、前記入力スペクトル情報を基に写
    像関数によって広帯域化した広帯域化スペクトル情報を
    算出し、前記広帯域化スペクトル情報から前記入力信号
    の周波数帯域を包含する広帯域な周波数帯域を有する出
    力信号に変換する信号合成方法であって、 あらかじめ多量の学習用データから前記入力信号と同じ
    周波数帯域の狭帯域信号を作成し、前記狭帯域信号から
    音響分析により抽出した狭帯域スペクトル情報で示され
    るスペクトル空間を、類似したスペクトル毎にクラスタ
    リングにより部分空間に分割して、前記狭帯域スペクト
    ル情報の前記各部分空間を代表的に表現するいくつかの
    代表コードを持つ狭帯域符号帳を作成し、 前記狭帯域スペクトル情報が前記狭帯域符号帳中のどの
    代表コードに最も近い距離にあるかを判定し、最も近い
    距離にある狭帯域スペクトル情報をその代表コードに対
    する狭帯域スペクトル情報とし、これを前記全学習用デ
    ータに亘って行い、狭帯域スペクトル情報群として蓄積
    し、一方、前記多量の学習用データから前記入力信号の周波
    数帯域を包含する広い周波数帯域を有する広帯域信号を
    作成し、前記広帯域信号を音響分析により理想的なスペ
    クトル特性を持つ目標広帯域スペクトル情報を抽出し、 前記 狭帯域スペクトル情報と時間的に対応づけされる
    記目標広帯域スペクトル情報を前記代表コード毎に選別
    し、これを前記全学習用データに亘って行い、広帯域ス
    ペクトル情報群として蓄積し、前記各代表コードによって特定される前記部分空間毎
    に、前記目標広帯域スペクトル情報と、前記狭帯域スペ
    クトル情報を基に前記写像関数によって算出した広帯域
    化スペクトル情報との二乗誤差を最小とするように、前
    記写像関数をそれぞれ推定することによって、前記入力
    スペクトル情報と前記広帯域化スペクトル情報が一対一
    に対応するようにし、 前記入力信号から得られた 入力スペクトル情報が前記狭
    帯域符号帳中のどの代表コードに最も近い距離にあるか
    を判定し、前記写像関数の中から前記代表コードに対応
    する写像関数を用いて、前記入力スペクトル情報を広帯
    域化した広帯域化スペクトル情報を算出することを特徴
    とする信号合成方法。
  3. 【請求項3】 特定の周波数帯域に帯域制限された入力
    信号を、フレーム毎に音響分析することにより入力スペ
    クトル情報を抽出し、前記入力スペクトル情報を基に写
    像関数によって広帯域化した広帯域化スペクトル情報を
    算出し、前記広帯域化スペクトル情報から前記入力信号
    の周波数帯域を包含する広帯域な周波数帯域を有する出
    力信号に変換する信号合成方法であって、 あらかじめ多量の学習用データから前記入力信号と同じ
    周波数帯域の狭帯域信号を作成し、前記狭帯域信号から
    音響分析により抽出した狭帯域スペクトル情報で示され
    るスペクトル空間を、類似したスペクトル毎にクラスタ
    リングにより部分空間に分割して、前記狭帯域スペクト
    ル情報の前記各部分空間を代表的に表現するいくつかの
    代表コードを持つ狭帯域符号帳を作成し、 前記狭帯域スペクトル情報が前記狭帯域符号帳中のどの
    代表コードに最も近い距離にあるかを判定し、最も近い
    距離にある狭帯域スペクトル情報をその代表コードに対
    する狭帯域スペクトル情報とし、これを前記全学習用デ
    ータに亘って行い、狭帯域スペクトル情報群として蓄積
    し、一方、前記多量の学習用データから前記入力信号の周波
    数帯域を包含する広い周波数帯域を有する広帯域信号を
    作成し、前記広帯域信号を音響分析により目標広帯域ス
    ペクトル情報を抽出し、 前記 狭帯域スペクトル情報と時間的に対応づけされる
    記目標広帯域スペクトル情報を前記代表コード毎に選別
    し、これを前記全学習用データに亘って行い、広帯域ス
    ペクトル情報群として蓄積し、前記各代表コードによって特定される前記部分空間毎
    に、前記目標広帯域スペクトル情報と、前記狭帯域スペ
    クトル情報を基に前記写像関数によって算出した広帯域
    化スペクトル情報との二乗誤差を最小とするように、前
    記写像関数をそれぞれ推定することによって、前記入力
    スペクトル情報と前記広帯域化スペクトル情報が一対一
    に対応するようにし、 前記入力スペクトル情報と前記狭帯域符号帳中の各代表
    コードとの重み係数を算出し、前記各部分空間毎の写像
    関数を用いて前記入力スペクトル情報を各部分空間毎の
    広帯域化スペクトル情報に変換し、前記各部分空間毎の
    広帯域化スペクトル情報を前記重み係数で補間すること
    によって、前記広帯域化スペクトル情報を算出すること
    を特徴とする信号合成方法。
  4. 【請求項4】 特定の周波数帯域に帯域制限された入力
    信号を、前記入力信号の持つ周波数帯域を包含する広い
    周波数帯域を有する出力信号に変換する信号合成装置
    あって、 特定の周波数帯域に帯域制限された入力信号をフレー
    ム毎に音響分析することにより入力スペクトル情報を抽
    出する音響分析器と、 あらかじめ多量の学習用データから前記入力信号と同じ
    周波数帯域の狭帯域スペクトル情報を抽出する狭帯域デ
    ータ処理器と、前記 多量の学習用データから前記入力信号の周波数帯域
    を包含する広い周波数帯域を有する広帯域信号を作成
    し、理想的なスペクトル特性を持つ目標広帯域スペクト
    ル情報を抽出する広帯域データ処理器と、 前記狭帯域スペクトル情報と前記目標広帯域スペクトル
    情報との関係を、一対 一に対応する写像関数として推定
    する写像関数推定器と、 前記入力信号から抽出した入力スペクトル情報に基づ
    き、前記写像関数によって広帯域化した広帯域化スペク
    トル情報を算出する広帯域化器と、前記 広帯域化スペクトル情報を、前記入力信号の周波数
    帯域を包含する広帯域な周波数帯域を有する出力信号に
    変換する信号合成器を備え 前記写像関数推定器は、前記目標広帯域スペクトル情報
    と、前記狭帯域スペクトル情報を基に前記写像関数によ
    って算出した広帯域化スペクトル情報との二乗誤差を最
    小とするように、前記写像関数を推定する ことを特徴と
    する信号合成装置。
  5. 【請求項5】 特定の周波数帯域に帯域制限された入力
    信号を、前記入力信号の持つ周波数帯域を包含する広い
    周波数帯域を有する出力信号に変換する信号合成装置で
    あって、 特定の周波数帯域に帯域制限された入力信号を、フレー
    ム毎に音響分析することにより入力スペクトル情報を抽
    出する音響分析器と、 あらかじめ多量の学習用データから前記入力信号と同じ
    周波数帯域の狭帯域スペクトル情報を抽出する狭帯域デ
    ータ処理器と、 前記多量の学習用データから前記入力信号の周波数帯域
    を包含する広い周波数帯域を有する広帯域信号を作成
    し、理想的なスペクトル特性を持つ目標広帯域スペクト
    ル情報を抽出する広帯域データ処理器と、 前記狭帯域スペクトル情報で示されるスペクトル空間
    を、類似したスペクトル毎にクラスタリングにより部分
    空間に分割し、前記狭帯域スペクトル情報の前記各部分
    空間を代表的に表現するいくつかの代表コードを持つ狭
    帯域符号帳を作成する狭帯域符号帳作成器と、 前記狭帯域スペクトル情報が前記狭帯域符号帳中のどの
    代表コードに最も近い距離にあるかを判定し、最も近い
    距離にある狭帯域スペクトル情報をその代表コードに対
    する狭帯域スペクトル情報とし、これを前記全学習用デ
    ータに亘って行い、狭帯域スペクトル情報群として蓄積
    する狭帯域データ蓄積器と、 前記狭帯域スペクトル情報と時間的に対応づけされる目
    標広帯域スペクトル情報を前記代表コード毎に選別し、
    これを前記全学習用データに亘って行い、広帯 域スペク
    トル情報群として蓄積する広帯域データ蓄積器と、 前記各代表コードによって特定される前記部分空間毎
    に、前記狭帯域スペクトル情報群と前記広帯域スペクト
    ル情報群との関係を、一対一に対応する写像関数として
    推定する写像関数推定器と、 前記入力信号から抽出した入力スペクトル情報が、前記
    狭帯域符号帳中のどの代表コードに最も近い距離にある
    かを判定するコード判定器と、 前記入力スペクトル情報を、前記コード判定器で算出さ
    れた代表コードによって特定される部分空間に対応する
    写像関数によって、広帯域化した広帯域化スペクトル情
    報を算出する広帯域化器と、 前記広帯域化スペクトル情報を、前記入力信号の周波数
    帯域を包含する広い周波数帯域を有する出力信号に変換
    する信号合成器とを備え、 前記写像関数推定器は、前記各代表コードによって特定
    される前記部分空間毎に、前記目標広帯域スペクトル情
    報と、前記狭帯域スペクトル情報を基に前記写像関数に
    よって算出した広帯域化スペクトル情報との二乗誤差を
    最小とするように、前記写像関数を推定することを特徴
    とする信号合成装置。
  6. 【請求項6】 特定の周波数帯域に帯域制限された入力
    信号を、前記入力信号の持つ周波数帯域を包含する広い
    周波数帯域を有する広帯域信号に変換する信号合成装置
    であって、 特定の周波数帯域に帯域制限された入力信号を、フレー
    ム毎に音響分析することにより入力スペクトル情報を抽
    出する音響分析器と、 あらかじめ多量の学習用データから前記入力信号と同じ
    周波数帯域の狭帯域スペクトル情報を抽出する狭帯域デ
    ータ処理器と、 前記多量の学習用データから前記入力信号の周波数帯域
    を包含する広い周波数帯域を有する広帯域信号を作成
    し、理想的なスペクトル特性を持つ目標広帯域スペクト
    ル情報を抽出する広帯域データ処理器と、 前記狭帯域スペクトル情報で示されるスペクトル空間
    を、類似したスペクトル毎にクラスタリングにより部分
    空間に分割し、前記狭帯域スペクトル情報の前記各部分
    空間を代表的に表現するいくつかの代表コードを持つ狭
    帯域符号帳を作成する狭帯域符号帳作成器と、 前記狭帯域スペクトル情報が前記狭帯域符号帳中のどの
    代表コードに最も近い距離にあるかを判定し、最も近い
    距離にある狭帯域スペクトル情報をその代表コードに対
    する狭帯域スペクトル情報とし、これを前記全学習用デ
    ータに亘って行い、狭帯域スペクトル情報群として蓄積
    する狭帯域データ蓄積器と、 前記狭帯域スペクトル情報と時間的に対応づけされる目
    標広帯域スペクトル情報を前記代表コード毎に選別し、
    これを前記全学習用データに亘って行い、広帯域スペク
    トル情報群として蓄積する広帯域データ蓄積器と、 前記各代表コードによって特定される前記部分空間毎
    に、前記狭帯域スペクトル情報群と前記広帯域スペクト
    ル情報群との関係を、一対一に対応する写像関数として
    推定する写像関数推定器と、 前記入力信号から抽出した入力スペクトル情報と前記狭
    帯域符号帳中の各代表コードとの重み係数を算出するコ
    ード判定器と、 前記入力スペクトル情報を基に、各部分空間毎の写像関
    数によって各部分空間毎の広帯域化スペクトル情報をそ
    れぞれ算出し、前記各部分空間毎の広帯域化スペクトル
    情報を前記重み係数で補間することによって、広帯域な
    周波数帯域を有する広帯域化スペクトルを算出する広帯
    域化器と、 前記広帯域化スペクトル情報を、前記入力信号の周波数
    帯域を包含する広い周波数帯域を有する出力信号に変換
    する信号合成器とを備え、 前記写像関数推定器は、前記各代表コードによって特定
    される前記部分空間毎に、前記目標広帯域スペクトル情
    報と、前記狭帯域スペクトル情報を基に前記写像関数に
    よって算出した広帯域化スペクトル情報との二乗誤差を
    最小とするように、前記写像関数を推定することを特徴
    とする信号合成装置。
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