JP3189511B2 - 符号化装置 - Google Patents
符号化装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データの情報量圧
縮技術に関する。
縮技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より画像データの符号化方式として
JPEG(Joint Photographic Experts Group)におけ
るカラー静止画符号化の国際標準化方式が知られてい
る。図1は、上記国際標準化方式による画像データの符
号化処理ブロック100を示す図である。入力された画
像データは、8×8ブロック化部101において、8×
8画素マトリクスからなる処理ブロック単位に分割され
る。画像データは、次のDCT部102において処理ブ
ロック単位で2次元直交変換としてDCT変換が実行さ
れる。ここで、上記DCT変換は、処理ブロック内の画
素の値をPx,y(x,y=0,…7)とすると、次の
「数1」で表される。
JPEG(Joint Photographic Experts Group)におけ
るカラー静止画符号化の国際標準化方式が知られてい
る。図1は、上記国際標準化方式による画像データの符
号化処理ブロック100を示す図である。入力された画
像データは、8×8ブロック化部101において、8×
8画素マトリクスからなる処理ブロック単位に分割され
る。画像データは、次のDCT部102において処理ブ
ロック単位で2次元直交変換としてDCT変換が実行さ
れる。ここで、上記DCT変換は、処理ブロック内の画
素の値をPx,y(x,y=0,…7)とすると、次の
「数1」で表される。
【数1】
【0003】DCT変換の結果、64個のDCT係数S
x,yが得られる。係数S0,0は、DC係数と呼ばれ、残
りの63個の係数は、AC係数と呼ばれる。DC係数
は、8×8画素の平均値(直流成分)を示している。画
素値Px,yの精度が8ビットの場合、Lsの値は128で
ある。DCT部102から出力されるDCT係数は、量
子化部103で所定の量子化テーブルで量子化される。
図1に示すように、量子化されたDCT係数のうち、D
C係数は、DPCM部1045に入力され、AC係数
は、ジグザグスキャン部105に入力される。DPCM
部104は、DC係数と、1つ前の処理ブロックのDC
係数の値の差を求める。DPCM部104で求められた
差は、符号化部106で可変長符号化される。ジグザグ
スキャン部105では、図2に矢印で示す順序で低周波
成分を多く含むAC係数から、高周波成分を多く含むA
C係数へとDCT係数Su,vをスキャンし、DCT係数
を1次元配列に並び直す。並び直されたDCT係数は、
符号化部107において、可変長符号化される。符号化
部106及び107で符号化されたDC係数及びAC係
数は、多重化部108で多重化され、符号化画像信号と
して出力される。画像データの複号化には、これと逆の
処理を実行する。
x,yが得られる。係数S0,0は、DC係数と呼ばれ、残
りの63個の係数は、AC係数と呼ばれる。DC係数
は、8×8画素の平均値(直流成分)を示している。画
素値Px,yの精度が8ビットの場合、Lsの値は128で
ある。DCT部102から出力されるDCT係数は、量
子化部103で所定の量子化テーブルで量子化される。
図1に示すように、量子化されたDCT係数のうち、D
C係数は、DPCM部1045に入力され、AC係数
は、ジグザグスキャン部105に入力される。DPCM
部104は、DC係数と、1つ前の処理ブロックのDC
係数の値の差を求める。DPCM部104で求められた
差は、符号化部106で可変長符号化される。ジグザグ
スキャン部105では、図2に矢印で示す順序で低周波
成分を多く含むAC係数から、高周波成分を多く含むA
C係数へとDCT係数Su,vをスキャンし、DCT係数
を1次元配列に並び直す。並び直されたDCT係数は、
符号化部107において、可変長符号化される。符号化
部106及び107で符号化されたDC係数及びAC係
数は、多重化部108で多重化され、符号化画像信号と
して出力される。画像データの複号化には、これと逆の
処理を実行する。
【0004】しかし、上記方式を文字画像、グラビア等
の網点画像、写真画像の混在する画像データに適用した
場合、量子化テーブルが1つしか備えられていないた
め、文字画像の劣化や高周波成分を多く含む網点画像の
圧縮率の低下等が生じ、十分な性能を得ることが困難で
あった。
の網点画像、写真画像の混在する画像データに適用した
場合、量子化テーブルが1つしか備えられていないた
め、文字画像の劣化や高周波成分を多く含む網点画像の
圧縮率の低下等が生じ、十分な性能を得ることが困難で
あった。
【0005】これに対し、より適正な符号化を実行する
ため、符号化の対象とされている画像データが、文字画
像データであるのか、網点画像データであるか、もしく
は写真画像であるのかを判別し、量子化を実行する際に
用いる量子化テーブルを切り換える符号化方式が開示さ
れている(田村和行著「適応的量子化を用いたDCT符
号化法−ディジタルカラー複写機への適応−」画像電子
学会誌第20巻第5号,467(1991)、及び特開
平4−87460号公報)。この場合の符号化処理ブロ
ック200を図3に示す。図示されるように、8×8画
素マトリクスからなる処理ブロック内の画像データをD
CT部202でDCT変換した後、DCT係数を量子化
部204へ出力すると共に、画像判別部203にも出力
する。一般に、網点画像は、図4に斜線で示す(b)〜
(e)の4つの領域の何れかの位置に、AC係数のピー
ク値をもつ。また、文字画像は、低周波成分を多く含む
図4の(a)領域に高い値のAC係数をもつ。画像判別
部203では、網点画像及び文字画像の上記特性に注目
して当該処理ブロック内の画像の種類を判別する。画像
判別部203は、処理ブロック内の各AC係数が上記網
点画像及び文字画像双方の何れでもないと判別した場合
に、上記処理ブロック内の画像を写真画像であると判別
する。画像判別部203は、判別結果信号を量子化部2
04へ出力する。量子化部204では、判別部203か
らの判別信号に対応する量子化テーブルを選択し、より
適正な量子化を実行する。
ため、符号化の対象とされている画像データが、文字画
像データであるのか、網点画像データであるか、もしく
は写真画像であるのかを判別し、量子化を実行する際に
用いる量子化テーブルを切り換える符号化方式が開示さ
れている(田村和行著「適応的量子化を用いたDCT符
号化法−ディジタルカラー複写機への適応−」画像電子
学会誌第20巻第5号,467(1991)、及び特開
平4−87460号公報)。この場合の符号化処理ブロ
ック200を図3に示す。図示されるように、8×8画
素マトリクスからなる処理ブロック内の画像データをD
CT部202でDCT変換した後、DCT係数を量子化
部204へ出力すると共に、画像判別部203にも出力
する。一般に、網点画像は、図4に斜線で示す(b)〜
(e)の4つの領域の何れかの位置に、AC係数のピー
ク値をもつ。また、文字画像は、低周波成分を多く含む
図4の(a)領域に高い値のAC係数をもつ。画像判別
部203では、網点画像及び文字画像の上記特性に注目
して当該処理ブロック内の画像の種類を判別する。画像
判別部203は、処理ブロック内の各AC係数が上記網
点画像及び文字画像双方の何れでもないと判別した場合
に、上記処理ブロック内の画像を写真画像であると判別
する。画像判別部203は、判別結果信号を量子化部2
04へ出力する。量子化部204では、判別部203か
らの判別信号に対応する量子化テーブルを選択し、より
適正な量子化を実行する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、符号化処理ブ
ロック200に示す符号化方式では、処理ブロック周辺
の画素に対する考慮が全くなされていない。このため、
図5に示すような文字画像では、斜線で示す8×8画素
マトリクスからなる処理ブロックが文字画像の一部であ
ることを判別できない。上記符号化方式のように量子化
テーブルを画像の種類によって使い分ける場合、画像の
種類の誤判別は、ブロック歪みや、モスキートノイズの
発生の原因となる。また、これに対して処理ブロックの
サイズを大きくすれば、上記課題を解決できるが、量子
化以降の処理で取り扱うデータの量が膨大な量となり、
処理速度の低下を生じることとなる。本発明の目的は、
迅速かつ正確に画像の種類を判別し、適切な量子化テー
ブルを用いて量子化を実行する符号化装置を提供するこ
とである。
ロック200に示す符号化方式では、処理ブロック周辺
の画素に対する考慮が全くなされていない。このため、
図5に示すような文字画像では、斜線で示す8×8画素
マトリクスからなる処理ブロックが文字画像の一部であ
ることを判別できない。上記符号化方式のように量子化
テーブルを画像の種類によって使い分ける場合、画像の
種類の誤判別は、ブロック歪みや、モスキートノイズの
発生の原因となる。また、これに対して処理ブロックの
サイズを大きくすれば、上記課題を解決できるが、量子
化以降の処理で取り扱うデータの量が膨大な量となり、
処理速度の低下を生じることとなる。本発明の目的は、
迅速かつ正確に画像の種類を判別し、適切な量子化テー
ブルを用いて量子化を実行する符号化装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された符
号化装置は、画像データをm×m画素マトリクスからな
る第1処理ブロックに分割する第1ブロック化手段と、
第1処理ブロックの画素及び第1処理ブロックに隣接す
る画素からなるM×M(但し、M>m)画素マトリクス
からなる第2処理ブロックを形成する第2ブロック化手
段と、第1処理ブロック内の画像データを直交変換し、
第1係数データを出力する第1変換手段と、第2処理ブ
ロック内の画像データを直交変換し、第2係数データを
出力する第2変換手段と、第2係数データに基づいて、
第1処理ブロックの画像が文字画像、網点画像、写真画
像の何れの画像であるのかを判別する判別手段と、複数
の量子化テーブルを備え、上記判別手段による判別結果
に基づいて選択した適当な量子化テーブルで、第1係数
データを量子化し、量子化データを出力する量子化手段
と、量子化データを可変長符号化して出力する符号化手
段とを備える。
号化装置は、画像データをm×m画素マトリクスからな
る第1処理ブロックに分割する第1ブロック化手段と、
第1処理ブロックの画素及び第1処理ブロックに隣接す
る画素からなるM×M(但し、M>m)画素マトリクス
からなる第2処理ブロックを形成する第2ブロック化手
段と、第1処理ブロック内の画像データを直交変換し、
第1係数データを出力する第1変換手段と、第2処理ブ
ロック内の画像データを直交変換し、第2係数データを
出力する第2変換手段と、第2係数データに基づいて、
第1処理ブロックの画像が文字画像、網点画像、写真画
像の何れの画像であるのかを判別する判別手段と、複数
の量子化テーブルを備え、上記判別手段による判別結果
に基づいて選択した適当な量子化テーブルで、第1係数
データを量子化し、量子化データを出力する量子化手段
と、量子化データを可変長符号化して出力する符号化手
段とを備える。
【0008】請求項2に記載された符号化装置は、請求
項1に記載された符号化装置において、第2ブロック化
手段により形成される第2処理ブロックの直交変換を開
始する画素の座標が、第1処理ブロックの直行変換を開
始する画素の座標と同一であることを特徴とする。
項1に記載された符号化装置において、第2ブロック化
手段により形成される第2処理ブロックの直交変換を開
始する画素の座標が、第1処理ブロックの直行変換を開
始する画素の座標と同一であることを特徴とする。
【0009】請求項3に記載された符号化装置は、請求
項1に記載された符号化装置において、第2ブロック化
手段により形成される第2処理ブロックは、第1処理ブ
ロックを中央に有することを特徴とする。
項1に記載された符号化装置において、第2ブロック化
手段により形成される第2処理ブロックは、第1処理ブ
ロックを中央に有することを特徴とする。
【0010】請求項4に記載された符号化装置は、画像
データをm×m画素マトリクスからなる複数の処理ブロ
ックに分割するブロック化手段と、処理ブロック内の画
像データを直交変換し、係数データを出力する変換手段
と、処理ブロック内の符号化用の各成分の係数データ
と、当該処理ブロックに隣接する複数の処理ブロックの
各成分の係数データとに基づいて、画像判別用の各成分
の係数データを形成する隣接データ処理手段と、画像判
別用の各成分の係数データに基いて、処理ブロックの画
像が文字画像、網点画像、写真画像の何れの画像である
のかを判別する判別手段と、複数の量子化テーブルを備
え、上記判別手段による判別結果に基づいて選択した適
当な量子化テーブルで、符号化用の係数データを量子化
し、量子化データを出力する量子化手段と、量子化デー
タを可変長符号化して出力する符号化手段とを備えるこ
とを特徴とする。
データをm×m画素マトリクスからなる複数の処理ブロ
ックに分割するブロック化手段と、処理ブロック内の画
像データを直交変換し、係数データを出力する変換手段
と、処理ブロック内の符号化用の各成分の係数データ
と、当該処理ブロックに隣接する複数の処理ブロックの
各成分の係数データとに基づいて、画像判別用の各成分
の係数データを形成する隣接データ処理手段と、画像判
別用の各成分の係数データに基いて、処理ブロックの画
像が文字画像、網点画像、写真画像の何れの画像である
のかを判別する判別手段と、複数の量子化テーブルを備
え、上記判別手段による判別結果に基づいて選択した適
当な量子化テーブルで、符号化用の係数データを量子化
し、量子化データを出力する量子化手段と、量子化デー
タを可変長符号化して出力する符号化手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1に記載された符号化装置では、第1ブ
ロック化手段で画像データをm×m画素マトリクスから
なる第1処理ブロックに分割し、第2ブロック化手段で
m×m画素マトリクスからなる第1処理ブロックの画素
を全て含むM×M(但し、M>m)画素マトリクスから
なる第2処理ブロックを形成する。判別手段は、第1処
理ブロックの画像が、文字画像/網点画像/写真画像の
何れの画像であるのかを判別する際、第1処理ブロック
周辺の画素の状態を考慮するため、第2処理ブロックの
画像データを直交変換して得られる第2係数データに基
づいて画像の種類を判別する。量子化手段は、複数の量
子化テーブルを備え、判別手段による判別結果に基づい
て選択した量子化テーブルで第1係数データを量子化す
る。符号化手段は、量子化データを可変長符号化する。
ロック化手段で画像データをm×m画素マトリクスから
なる第1処理ブロックに分割し、第2ブロック化手段で
m×m画素マトリクスからなる第1処理ブロックの画素
を全て含むM×M(但し、M>m)画素マトリクスから
なる第2処理ブロックを形成する。判別手段は、第1処
理ブロックの画像が、文字画像/網点画像/写真画像の
何れの画像であるのかを判別する際、第1処理ブロック
周辺の画素の状態を考慮するため、第2処理ブロックの
画像データを直交変換して得られる第2係数データに基
づいて画像の種類を判別する。量子化手段は、複数の量
子化テーブルを備え、判別手段による判別結果に基づい
て選択した量子化テーブルで第1係数データを量子化す
る。符号化手段は、量子化データを可変長符号化する。
【0012】請求項2に記載された符号化装置では、請
求項1に記載された符号化装置において、第2ブロック
化手段は、第1処理ブロックの画素を全て含むM×M画
素マトリクスからなり、直交変換を開始する画素の座標
を、第1処理ブロックの直行変換を開始する画素の座標
と同一とする第2処理ブロックを形成する。
求項1に記載された符号化装置において、第2ブロック
化手段は、第1処理ブロックの画素を全て含むM×M画
素マトリクスからなり、直交変換を開始する画素の座標
を、第1処理ブロックの直行変換を開始する画素の座標
と同一とする第2処理ブロックを形成する。
【0013】請求項3に記載された符号化装置は、請求
項1に記載された符号化装置において、第2ブロック化
手段は、第1処理ブロックの画素を全て含み、第1処理
ブロックを中央に有するM×M画素マトリクスからなる
第2処理ブロックを形成する。
項1に記載された符号化装置において、第2ブロック化
手段は、第1処理ブロックの画素を全て含み、第1処理
ブロックを中央に有するM×M画素マトリクスからなる
第2処理ブロックを形成する。
【0014】請求項4に記載された符号化装置は、画像
データをブロック化手段によりm×m画素マトリクスか
らなる複数の処理ブロックに分割する。変換手段は、処
理ブロック内の画像データを直交変換し、係数データを
出力する。隣接データ処理手段は、処理ブロック内の符
号化用の係数データと、処理ブロックに隣接する8個の
処理ブロックの各係数データとに基づいて(図24
(a)及び(b)参照)、画像判別用の係数データを形
成する。判別手段は、画像判別用の係数データに基づい
て、符号化用の処理ブロックの画像が文字画像、網点画
像、写真画像の何れの画像であるのかを判別する。量子
化手段は、複数の量子化テーブルを備え、上記判別手段
による判別結果に基づいて選択した適当な量子化テーブ
ルで、符号化用の係数データを量子化し、量子化データ
を出力する。符号化手段は、量子化データを可変長符号
化して出力する。
データをブロック化手段によりm×m画素マトリクスか
らなる複数の処理ブロックに分割する。変換手段は、処
理ブロック内の画像データを直交変換し、係数データを
出力する。隣接データ処理手段は、処理ブロック内の符
号化用の係数データと、処理ブロックに隣接する8個の
処理ブロックの各係数データとに基づいて(図24
(a)及び(b)参照)、画像判別用の係数データを形
成する。判別手段は、画像判別用の係数データに基づい
て、符号化用の処理ブロックの画像が文字画像、網点画
像、写真画像の何れの画像であるのかを判別する。量子
化手段は、複数の量子化テーブルを備え、上記判別手段
による判別結果に基づいて選択した適当な量子化テーブ
ルで、符号化用の係数データを量子化し、量子化データ
を出力する。符号化手段は、量子化データを可変長符号
化して出力する。
【0015】
【実施例】本発明の符号化装置は、8×8画素マトリク
スからなる処理ブロック(以下、符号化用の処理ブロッ
クという。)内の画像の種類を判別する際、当該処理ブ
ロックを内包し、かつ当該処理ブロックよりも大きな画
素マトリクス(実施例では16×16画素)からなる判
別用の処理ブロックを別に形成し、これのDCT係数に
注目して内包される符号化用の処理ブロックの画像の種
類を判別する。以下、本発明の符号化装置について添付
の図面を用いて説明する。
スからなる処理ブロック(以下、符号化用の処理ブロッ
クという。)内の画像の種類を判別する際、当該処理ブ
ロックを内包し、かつ当該処理ブロックよりも大きな画
素マトリクス(実施例では16×16画素)からなる判
別用の処理ブロックを別に形成し、これのDCT係数に
注目して内包される符号化用の処理ブロックの画像の種
類を判別する。以下、本発明の符号化装置について添付
の図面を用いて説明する。
【0016】(1)符号化装置の概略説明 図6は、本実施例の符号化装置を備えるFAX機能付き
のデジタルカラー複写機の概略構成断面図である。該複
写機は、原稿台ガラス上に載置された原稿画像の画像デ
ータをイメージリーダを用いて読み取り、読み取った画
像データに基づいて、周知の電子写真法により複写紙に
画像を印刷するものである。スキャナ10は、露光ラン
プ12と、ロッドレンズアレー13と、カラーイメージ
センサ14とから構成される。複写動作が開始すると、
スキャナ10は、スキャナ駆動モータ11により駆動さ
れ、原稿台ガラス16上に載置された原稿画像の画像デ
ータを読み取る。スキャナ10で読み取られた原稿画像
の画像データは、信号処理部20で種々の処理が施され
た後、符号化装置30に入力される。符号化装置30
は、画像データをプリントヘッド部31へ出力すると共
に、符号化処理を実行し、符号化した画像データを記憶
する。また、この符号化されたデータをモデム及びネッ
トワーク制御ユニット(NCU)等から構成されるファ
クシミリ通信部40を介して他のファクシミリ装置へ送
信する。
のデジタルカラー複写機の概略構成断面図である。該複
写機は、原稿台ガラス上に載置された原稿画像の画像デ
ータをイメージリーダを用いて読み取り、読み取った画
像データに基づいて、周知の電子写真法により複写紙に
画像を印刷するものである。スキャナ10は、露光ラン
プ12と、ロッドレンズアレー13と、カラーイメージ
センサ14とから構成される。複写動作が開始すると、
スキャナ10は、スキャナ駆動モータ11により駆動さ
れ、原稿台ガラス16上に載置された原稿画像の画像デ
ータを読み取る。スキャナ10で読み取られた原稿画像
の画像データは、信号処理部20で種々の処理が施され
た後、符号化装置30に入力される。符号化装置30
は、画像データをプリントヘッド部31へ出力すると共
に、符号化処理を実行し、符号化した画像データを記憶
する。また、この符号化されたデータをモデム及びネッ
トワーク制御ユニット(NCU)等から構成されるファ
クシミリ通信部40を介して他のファクシミリ装置へ送
信する。
【0017】プリントヘッド部31では符号化装置30
を介して受け取った画像データに基づいて半導体レーザ
ビームを発生し、これを反射鏡37を介して感光体ドラ
ム41表面に照射する。感光体ドラム41は、帯電チャ
ージャ43により所定の電圧に帯電される。所定の値に
帯電された感光体ドラム41には、プリンタヘッド31
から反射鏡37を介して照射されるレーザ光により静電
潜像が形成される。現像器45a〜45dは、感光体ド
ラム41に形成された静電潜像にシアン、マゼンタ、イ
エロー、黒の4色の内の何れか1色のトナーを付着させ
る。給紙トレイ50は、所定の複写紙を転写ドラム51
へ搬送する。搬送されて来た複写紙はチャッキング機構
52によりその先端がチャッキングされる。感光体ドラ
ム41に付着されたトナーは、転写チャージャ46によ
り、転写ドラム51に巻き付けられた複写紙に転写され
る。この後、感光体ドラム41の表面の静電潜像の残像
は、イレーサランプ42により消去される。転写チャー
ジャ51に巻き付けられた複写紙は、シアン、マゼン
タ、イエロー、黒の4色が転写された後、分離つめ47
により転写ドラム51から分離され、定着装置48で定
着をした落ち、排紙トレイ49へ出力される。
を介して受け取った画像データに基づいて半導体レーザ
ビームを発生し、これを反射鏡37を介して感光体ドラ
ム41表面に照射する。感光体ドラム41は、帯電チャ
ージャ43により所定の電圧に帯電される。所定の値に
帯電された感光体ドラム41には、プリンタヘッド31
から反射鏡37を介して照射されるレーザ光により静電
潜像が形成される。現像器45a〜45dは、感光体ド
ラム41に形成された静電潜像にシアン、マゼンタ、イ
エロー、黒の4色の内の何れか1色のトナーを付着させ
る。給紙トレイ50は、所定の複写紙を転写ドラム51
へ搬送する。搬送されて来た複写紙はチャッキング機構
52によりその先端がチャッキングされる。感光体ドラ
ム41に付着されたトナーは、転写チャージャ46によ
り、転写ドラム51に巻き付けられた複写紙に転写され
る。この後、感光体ドラム41の表面の静電潜像の残像
は、イレーサランプ42により消去される。転写チャー
ジャ51に巻き付けられた複写紙は、シアン、マゼン
タ、イエロー、黒の4色が転写された後、分離つめ47
により転写ドラム51から分離され、定着装置48で定
着をした落ち、排紙トレイ49へ出力される。
【0018】(2)処理ブロックの説明 本実施例の符号化装置を説明する。図7は、符号化装置
30の処理ブロック300を示す。原稿画像の画像デー
タは、8×8ブロック化部301と、16×16ブロッ
ク部306に入力される。8×8ブロック化部301に
入力された画像データは、ここで、8×8画素マトリク
スからなる符号化用の処理ブロックに分割される。8×
8画素マトリクスからなる符号化用の処理ブロック内の
画素データは、DCT部302でDCT変換される。こ
こで、上記DCT変換は、処理ブロック内の画素の値を
Px,y(x,y=0,…7)とすると、次の「数2」で
表される。
30の処理ブロック300を示す。原稿画像の画像デー
タは、8×8ブロック化部301と、16×16ブロッ
ク部306に入力される。8×8ブロック化部301に
入力された画像データは、ここで、8×8画素マトリク
スからなる符号化用の処理ブロックに分割される。8×
8画素マトリクスからなる符号化用の処理ブロック内の
画素データは、DCT部302でDCT変換される。こ
こで、上記DCT変換は、処理ブロック内の画素の値を
Px,y(x,y=0,…7)とすると、次の「数2」で
表される。
【数2】
【0019】DCT変換の結果、64個のDCT係数S
x,yが得られる。係数S0,0は、DC係数と呼ばれ、残り
の63個の係数は、AC係数と呼ばれる。DC係数は、
8×8画素の平均値(直流成分)を示している。画素値
Px,yの精度が8ビットの場合、Lsの値は128であ
る。処理ブロック内の各画素値Px,yからLsを差し引く
ことで、DC係数の期待値を0にする。即ち、処理マト
リクス内の画素値の平均値が128の場合、DC係数は
0になる。図2にDCT係数の配列を示す。AC係数
は、図面の右から左に進むにつれて高周波の水平成分を
多く含み、図面の上から下へと進むにつれて高周波の垂
直周波数成分を多く含む。
x,yが得られる。係数S0,0は、DC係数と呼ばれ、残り
の63個の係数は、AC係数と呼ばれる。DC係数は、
8×8画素の平均値(直流成分)を示している。画素値
Px,yの精度が8ビットの場合、Lsの値は128であ
る。処理ブロック内の各画素値Px,yからLsを差し引く
ことで、DC係数の期待値を0にする。即ち、処理マト
リクス内の画素値の平均値が128の場合、DC係数は
0になる。図2にDCT係数の配列を示す。AC係数
は、図面の右から左に進むにつれて高周波の水平成分を
多く含み、図面の上から下へと進むにつれて高周波の垂
直周波数成分を多く含む。
【0020】16×16ブロック化部306は、図8に
示すように、画像の種類を判別しようとする8×8画素
マトリクスからなる符号化用の処理ブロックと、その
右側に位置する処理ブロック、右下側に位置する処理
ブロック、下側に位置する処理ブロックの各画像デ
ータから16×16画素マトリクスからなる判別用の処
理ブロックを形成して次のDCT部307に出力する。
DCT部307では、入力された16×16画素マトリ
クスからなる判別用の処理ブロックの各画素データをD
CT変換し、変換して得られるDCT係数を次の画像判
別部308に出力する。
示すように、画像の種類を判別しようとする8×8画素
マトリクスからなる符号化用の処理ブロックと、その
右側に位置する処理ブロック、右下側に位置する処理
ブロック、下側に位置する処理ブロックの各画像デ
ータから16×16画素マトリクスからなる判別用の処
理ブロックを形成して次のDCT部307に出力する。
DCT部307では、入力された16×16画素マトリ
クスからなる判別用の処理ブロックの各画素データをD
CT変換し、変換して得られるDCT係数を次の画像判
別部308に出力する。
【0021】一般に、網点画像は、図4に斜線で示す
(b)〜(e)の4つの領域の何れかの位置に、AC係
数のピーク値をもつ。また、文字画像は、低周波成分を
多く含む図4の(a)領域に高い値のAC係数をもつ。
画像判別部308では、網点画像及び文字画像の上記特
性に注目して当該処理ブロック内の画像の種類を判別す
る。なお、後に判別処理の実験データ及び実際の判別方
法について説明する。画像判別部308は、処理ブロッ
ク内の各AC係数が上記網点画像及び文字画像双方の何
れでもないと判別した場合に、上記処理ブロック内の画
像を写真画像であると判別する。画像判別部308は、
量子化テーブルの選択信号を量子化部303へ出力する
と共に、量子化テーブル信号を符号化部311に出力す
る。符号化部311は、量子化テーブル信号を符号化
し、多重化部312に出力する。量子化部303では、
判別部203からの判別信号に対応する量子化テーブル
を選択し、より適正な量子化を実行する。図2に示すよ
うに、量子化されたDCT係数のうち、S0,0で表され
るDC係数は、DPCM部304に入力され、AC係数
は、ジグザグスキャン部305に入力される。DPCM
部304は、DC係数と、1つ前の処理ブロックのDC
係数の値の差を求める。DPCM部304で求められた
差は、符号化部309で可変長符号化される。ジグザグ
スキャン部305では、図2に矢印で示す順序で低周波
成分を多く含むAC係数から、高周波成分を多く含むA
C係数へとDCT係数Su,vをスキャンし、DCT係数
を1次元配列に並び直す。並び直されたDCT係数は、
符号化部310において、可変長符号化される。符号化
部106及び107で符号化されたDC係数及びAC係
数は、量子化テーブル信号と共に多重化部312で多重
化され、符号化画像信号として出力される。
(b)〜(e)の4つの領域の何れかの位置に、AC係
数のピーク値をもつ。また、文字画像は、低周波成分を
多く含む図4の(a)領域に高い値のAC係数をもつ。
画像判別部308では、網点画像及び文字画像の上記特
性に注目して当該処理ブロック内の画像の種類を判別す
る。なお、後に判別処理の実験データ及び実際の判別方
法について説明する。画像判別部308は、処理ブロッ
ク内の各AC係数が上記網点画像及び文字画像双方の何
れでもないと判別した場合に、上記処理ブロック内の画
像を写真画像であると判別する。画像判別部308は、
量子化テーブルの選択信号を量子化部303へ出力する
と共に、量子化テーブル信号を符号化部311に出力す
る。符号化部311は、量子化テーブル信号を符号化
し、多重化部312に出力する。量子化部303では、
判別部203からの判別信号に対応する量子化テーブル
を選択し、より適正な量子化を実行する。図2に示すよ
うに、量子化されたDCT係数のうち、S0,0で表され
るDC係数は、DPCM部304に入力され、AC係数
は、ジグザグスキャン部305に入力される。DPCM
部304は、DC係数と、1つ前の処理ブロックのDC
係数の値の差を求める。DPCM部304で求められた
差は、符号化部309で可変長符号化される。ジグザグ
スキャン部305では、図2に矢印で示す順序で低周波
成分を多く含むAC係数から、高周波成分を多く含むA
C係数へとDCT係数Su,vをスキャンし、DCT係数
を1次元配列に並び直す。並び直されたDCT係数は、
符号化部310において、可変長符号化される。符号化
部106及び107で符号化されたDC係数及びAC係
数は、量子化テーブル信号と共に多重化部312で多重
化され、符号化画像信号として出力される。
【0022】(3)実験データ及び画像判別方法の説明 次に、図8〜図21を用いて、本実施例の画像の種類の
判別方法を用いた実験データ及び画像判別方法の説明を
行う。本実施例では、画像データは、8×8ブロック化
部301及び16×16ブロック化部306に入力され
る。8×8ブロック化部301では、入力された画像デ
ータを8×8画素マトリクスからなる処理ブロックに分
割する。図3に示した従来例では、8×8画素マトリク
スからなる処理ブロックをDCT変換して得られるDC
T係数に基づいて、当該処理ブロックの画像の種類の判
別を実行していた。しかし、本実施例では、図8に示さ
れるように符号化用の処理ブロックを含み、当該処理
ブロックの右側、右下側、下側に位置する処理ブロック
,,によって16×16画素マトリクスからなる
処理ブロックを16×16ブロック化部306で形成す
る。DCT部307は、形成された16×16画素マト
リクスからなる判別用の処理ブロックの各画素データを
DCT変換する。
判別方法を用いた実験データ及び画像判別方法の説明を
行う。本実施例では、画像データは、8×8ブロック化
部301及び16×16ブロック化部306に入力され
る。8×8ブロック化部301では、入力された画像デ
ータを8×8画素マトリクスからなる処理ブロックに分
割する。図3に示した従来例では、8×8画素マトリク
スからなる処理ブロックをDCT変換して得られるDC
T係数に基づいて、当該処理ブロックの画像の種類の判
別を実行していた。しかし、本実施例では、図8に示さ
れるように符号化用の処理ブロックを含み、当該処理
ブロックの右側、右下側、下側に位置する処理ブロック
,,によって16×16画素マトリクスからなる
処理ブロックを16×16ブロック化部306で形成す
る。DCT部307は、形成された16×16画素マト
リクスからなる判別用の処理ブロックの各画素データを
DCT変換する。
【0023】以下に文字画像、網点画像、写真画像の各
々の画像データについて、8×8画素マトリクスからな
る各処理ブロック〜の画像データを別々にDCT変
換した場合と、処理ブロック〜の画像データを16
×16画素マトリクスの処理ブロックとしてDCT変換
した場合のDCT係数を示す。図9は、文字画像のデー
タを8×8画素マトリクスからなる4つの処理ブロック
〜に分割し、分割された各処理ブロック〜の画
像データをDCT変換した場合の各処理ブロックのDC
T係数を示す。また、図10は、上記文字画像のデータ
を16×16画素マトリクスからなる処理ブロックとし
てDCT変換した場合のDCT係数を示す。前に述べた
ように、一般に文字画像は空間周波数スペクトルにおい
て、2本/mm程度の低周波成分に高い絶対値をもつ。
図4の処理ブロック中の(a)で表す領域にある画素の
AC係数が、これに該当する。このような特性に注意し
て図9及び図10を参照すると、次のことが理解され
る。処理ブロックのDCT係数データS2,1の値が2
であったり、S0.1の値が70であったりする。このた
め、この処理ブロックのDCT係数データのみでは画
像が文字であるとを正確に判別できない可能性がある。
一方、図10に示す16×16画素マトリクスからなる
処理ブロックのDCT係数では、一見して低周波成分に
高い絶対値を有することが理解される。
々の画像データについて、8×8画素マトリクスからな
る各処理ブロック〜の画像データを別々にDCT変
換した場合と、処理ブロック〜の画像データを16
×16画素マトリクスの処理ブロックとしてDCT変換
した場合のDCT係数を示す。図9は、文字画像のデー
タを8×8画素マトリクスからなる4つの処理ブロック
〜に分割し、分割された各処理ブロック〜の画
像データをDCT変換した場合の各処理ブロックのDC
T係数を示す。また、図10は、上記文字画像のデータ
を16×16画素マトリクスからなる処理ブロックとし
てDCT変換した場合のDCT係数を示す。前に述べた
ように、一般に文字画像は空間周波数スペクトルにおい
て、2本/mm程度の低周波成分に高い絶対値をもつ。
図4の処理ブロック中の(a)で表す領域にある画素の
AC係数が、これに該当する。このような特性に注意し
て図9及び図10を参照すると、次のことが理解され
る。処理ブロックのDCT係数データS2,1の値が2
であったり、S0.1の値が70であったりする。このた
め、この処理ブロックのDCT係数データのみでは画
像が文字であるとを正確に判別できない可能性がある。
一方、図10に示す16×16画素マトリクスからなる
処理ブロックのDCT係数では、一見して低周波成分に
高い絶対値を有することが理解される。
【0024】図11は、網点画像のデータを8×8画素
マトリクスからなる4つの処理ブロック〜に分割
し、分割された各処理ブロック〜の画像データをD
CT変換した場合の各DCT係数を示す。また、図12
は、上記網点画像のデータを16×16画素マトリクス
からなる処理ブロックとしてDCT変換した場合のDC
T係数を示す。前に述べたように、網点画像は、図4に
示す処理ブロック中の(a)の範囲の係数の絶対値は、
比較的小さく、かつ(b)〜(e)で表す領域にあるA
C係数にピーク値を有する特性をもつ。このような特性
に注意して図10及び図11を参照すると、次のことが
理解される。すなわち、処理ブロック〜の各DCT
係数データは、各々、上記特性に基づくデータ値となっ
ているものの、やはり16×16画素マトリクスからな
る処理ブロックのDCT係数のデータの方がより明確に
網点画像であることを判別できる。また、次の図14及
び図15には、別の網点画像のデータについて、8×8
画素マトリクスに分割してDCT変換したもの、及び1
6×16画素マトリクスでDCT変換した場合の各DC
T係数のデータを示す。当該別の網点画像は、図13に
示すように、処理ブロック及びに白紙部分を有す
る。この場合、図14に示す処理ブロック及びのD
CT係数データには、文字画像としての特性が現れるこ
ととなる。したがって、従来のように8×8画素マトリ
クスからなる処理ブロックのみで当該処理ブロックの画
像の種類を判別することは、誤判別の可能性が大きい。
しかし、図15に示す16×16画素マトリクスでDC
T変換した場合のDCT係数データでは、データ量が多
いため、白紙部分の影響をあまり受けず、網点画像の特
性が現れる。
マトリクスからなる4つの処理ブロック〜に分割
し、分割された各処理ブロック〜の画像データをD
CT変換した場合の各DCT係数を示す。また、図12
は、上記網点画像のデータを16×16画素マトリクス
からなる処理ブロックとしてDCT変換した場合のDC
T係数を示す。前に述べたように、網点画像は、図4に
示す処理ブロック中の(a)の範囲の係数の絶対値は、
比較的小さく、かつ(b)〜(e)で表す領域にあるA
C係数にピーク値を有する特性をもつ。このような特性
に注意して図10及び図11を参照すると、次のことが
理解される。すなわち、処理ブロック〜の各DCT
係数データは、各々、上記特性に基づくデータ値となっ
ているものの、やはり16×16画素マトリクスからな
る処理ブロックのDCT係数のデータの方がより明確に
網点画像であることを判別できる。また、次の図14及
び図15には、別の網点画像のデータについて、8×8
画素マトリクスに分割してDCT変換したもの、及び1
6×16画素マトリクスでDCT変換した場合の各DC
T係数のデータを示す。当該別の網点画像は、図13に
示すように、処理ブロック及びに白紙部分を有す
る。この場合、図14に示す処理ブロック及びのD
CT係数データには、文字画像としての特性が現れるこ
ととなる。したがって、従来のように8×8画素マトリ
クスからなる処理ブロックのみで当該処理ブロックの画
像の種類を判別することは、誤判別の可能性が大きい。
しかし、図15に示す16×16画素マトリクスでDC
T変換した場合のDCT係数データでは、データ量が多
いため、白紙部分の影響をあまり受けず、網点画像の特
性が現れる。
【0025】図16は、写真画像のデータを4つの処理
ブロック〜に分割してDCT変換した場合の各DC
T係数データを示す。また、図17は、上記写真画像の
データを16×16画素マトリクスからる処理ブロック
としてDCT変換した場合のDCT係数データを示す。
各図より理解されるように、写真画像の場合には、各画
像が濃度のグラデーションで表され、その多くは中間調
データであるため、文字画像や網点画像等のように、顕
著な特性をもたない。このため、写真画像の判別処理
は、まず、網点画像、次に文字画像であるか否かについ
ての判別を実行した後、その何れでもないとされた画像
は、写真画像であるとすることで実行される。
ブロック〜に分割してDCT変換した場合の各DC
T係数データを示す。また、図17は、上記写真画像の
データを16×16画素マトリクスからる処理ブロック
としてDCT変換した場合のDCT係数データを示す。
各図より理解されるように、写真画像の場合には、各画
像が濃度のグラデーションで表され、その多くは中間調
データであるため、文字画像や網点画像等のように、顕
著な特性をもたない。このため、写真画像の判別処理
は、まず、網点画像、次に文字画像であるか否かについ
ての判別を実行した後、その何れでもないとされた画像
は、写真画像であるとすることで実行される。
【0026】図18〜図21は、上記文字画像、2つの
網点画像、写真画像のデータの各々16×16個からな
るDCT係数に基づく各行及び列単位のパワー値を表し
たグラフである。ここで、パワー値とは、16×16個
のDCT係数の絶対値の行及び列単位の合計値を16×
16個のDCT係数の絶対値の全ての合計値で割った値
をいう。但し、第1行目及び第1列目のDCT係数の絶
対値の合計値を求める際には、DC係数を除いて計算す
る。各図のグラフには、第n番目(1≦n≦16)の行
及び列に対するパワー値を表し、更に、第n番目の行と
列のパワー値の平均値を表す。
網点画像、写真画像のデータの各々16×16個からな
るDCT係数に基づく各行及び列単位のパワー値を表し
たグラフである。ここで、パワー値とは、16×16個
のDCT係数の絶対値の行及び列単位の合計値を16×
16個のDCT係数の絶対値の全ての合計値で割った値
をいう。但し、第1行目及び第1列目のDCT係数の絶
対値の合計値を求める際には、DC係数を除いて計算す
る。各図のグラフには、第n番目(1≦n≦16)の行
及び列に対するパワー値を表し、更に、第n番目の行と
列のパワー値の平均値を表す。
【0027】図18は、文字画像のデータをDCT変換
した場合の各パワー値を示す。これにより、文字画像が
空間周波数スペクトルにおいて、2本/mm程度の低周
波成分に高い絶対値をもつことが明確に確認される。ま
た、図19及び図20は、網点画像のデータをDCT変
換した場合の各パワー値を示す。これより、網点画像
は、図4に示す処理ブロック中の(a)の範囲のパワー
値が比較的小さく、かつ(b)〜(e)で表す領域にピ
ーク値を有することが明確に確認できる。また図21
は、写真画像のデータをDCT変換した場合の各パワー
値を示す。これより、写真画像のパワー値には、低周波
成分に上記文字画像及び網点画像の特性が見られないこ
とが理解される。
した場合の各パワー値を示す。これにより、文字画像が
空間周波数スペクトルにおいて、2本/mm程度の低周
波成分に高い絶対値をもつことが明確に確認される。ま
た、図19及び図20は、網点画像のデータをDCT変
換した場合の各パワー値を示す。これより、網点画像
は、図4に示す処理ブロック中の(a)の範囲のパワー
値が比較的小さく、かつ(b)〜(e)で表す領域にピ
ーク値を有することが明確に確認できる。また図21
は、写真画像のデータをDCT変換した場合の各パワー
値を示す。これより、写真画像のパワー値には、低周波
成分に上記文字画像及び網点画像の特性が見られないこ
とが理解される。
【0028】上記パワー値の出力特性に基づいて、16
×16画素マトリクスからなる判別用の処理ブロックの
画像を種類する場合、以下のような方法が考えられる。
まず、16×16画素マトリクスからなるDCT係数に
ついて、各行及び各列毎にその絶対値の合計を求める。
ここで、求められた第n番目の行及び列のDCT係数の
絶対値の合計をGn及びRnとする。但し、nは、1〜
16の整数である。次に16×16個全てのDCT係数
の絶対値の合計を求める(以下、Sという)。求められ
たGn及びRnの各値をSで割った商をパワー値とす
る。更に、第n番目の行及び列のパワー値の平均値を求
める。行、列、行及び列の平均のパワー値を調べ、図4
に示す処理ブロック中の(a)の範囲のパワー値が比較
的小さく、かつ(b)〜(e)で表す領域にピーク値を
有するか否かを判別する。判別用処理ブロックの画像が
網点画像でない場合には、次に、文字画像と写真画素の
判別を実行する。本実施例では、行のパワー値と、列の
パワー値との差が大きな場合に文字画像として判別し、
その差が小さい場合に写真画像と判別する。
×16画素マトリクスからなる判別用の処理ブロックの
画像を種類する場合、以下のような方法が考えられる。
まず、16×16画素マトリクスからなるDCT係数に
ついて、各行及び各列毎にその絶対値の合計を求める。
ここで、求められた第n番目の行及び列のDCT係数の
絶対値の合計をGn及びRnとする。但し、nは、1〜
16の整数である。次に16×16個全てのDCT係数
の絶対値の合計を求める(以下、Sという)。求められ
たGn及びRnの各値をSで割った商をパワー値とす
る。更に、第n番目の行及び列のパワー値の平均値を求
める。行、列、行及び列の平均のパワー値を調べ、図4
に示す処理ブロック中の(a)の範囲のパワー値が比較
的小さく、かつ(b)〜(e)で表す領域にピーク値を
有するか否かを判別する。判別用処理ブロックの画像が
網点画像でない場合には、次に、文字画像と写真画素の
判別を実行する。本実施例では、行のパワー値と、列の
パワー値との差が大きな場合に文字画像として判別し、
その差が小さい場合に写真画像と判別する。
【0029】(4)第1変形例 上記実施例では、符号化用処理ブロックと、判別用処理
ブロックとの関係を図8に示す図のようにしたが、本発
明は、これに限定されず、符号化用の処理ブロックと判
別用処理ブロックとの関係を図22に示すよう採っても
良い。判別用処理ブロックを図22(a)に示すように
採ることで、より低周波の成分についても調べることが
できる。また、図22(a)のような判別用処理ブロッ
クの採り方をすると、左斜線の部分には、画像データが
ない。このように、符号化用の処理ブロックが、画面の
周辺に位置する場合、例えば、右斜線で示される部分の
画像データの平均値を左斜線部分のデータとして代入す
ればよい。本変形例の場合の符号化処理ブロックは、図
22(b)に示すようになる。入力された画像データ
は、8×8ブロック化部501と16×16ブロック化
部502更に、平均値計算部503へ入力される。符号
化用の処理ブロックが画面の周辺にある場合には、平均
化計算部503は、入力画像データのうち、図22
(a)の右斜線部分に当たる画像データの平均値を求
め、この平均値を左傾斜部の各画素データとして16×
16ブロック化部502へ出力する。これ以降の処理は
上記実施例と同じである。
ブロックとの関係を図8に示す図のようにしたが、本発
明は、これに限定されず、符号化用の処理ブロックと判
別用処理ブロックとの関係を図22に示すよう採っても
良い。判別用処理ブロックを図22(a)に示すように
採ることで、より低周波の成分についても調べることが
できる。また、図22(a)のような判別用処理ブロッ
クの採り方をすると、左斜線の部分には、画像データが
ない。このように、符号化用の処理ブロックが、画面の
周辺に位置する場合、例えば、右斜線で示される部分の
画像データの平均値を左斜線部分のデータとして代入す
ればよい。本変形例の場合の符号化処理ブロックは、図
22(b)に示すようになる。入力された画像データ
は、8×8ブロック化部501と16×16ブロック化
部502更に、平均値計算部503へ入力される。符号
化用の処理ブロックが画面の周辺にある場合には、平均
化計算部503は、入力画像データのうち、図22
(a)の右斜線部分に当たる画像データの平均値を求
め、この平均値を左傾斜部の各画素データとして16×
16ブロック化部502へ出力する。これ以降の処理は
上記実施例と同じである。
【0030】(5)第2変形例 また、図23(a)に示されるように、8×8画素マト
リクスからなる判別用の処理ブロックの画像の種類を判
別するために、隣接する複数の周辺ブロックのDCT係
数を考慮するようにしてもよい。図23(b)に示すよ
うに、まず、判別用の処理ブロックを中央に備え、これ
に隣接する8つの処理ブロックの合計9つの処理ブロッ
クの各成分のDCT係数の合計を算出する(ステップS
200)。例えば、各処理ブロックのDC係数S0,0
の値の合計を算出する。次に、算出した各成分の合計値
を9で割り算する(ステップS201)。この割り算に
より得られる各処理ブロックの値を上記符号化用の処理
ブロックのDCT係数として画像判別部604へ出力す
る(ステップS202)。このような処理を実行するこ
とで符号化用の処理ブロック周辺の処理ブロックの特徴
も考慮した画像の種類の判別が可能となる。図24は、
上記処理を実行する場合の符号化処理ブロック600を
示す。図示されるように、8×8ブロック化部601及
びDCT変換部602により得られる符号化用の処理ブ
ロック内のDCT係数データは、量子化部605及び隣
接ブロック処理部603に入力される。隣接ブロック処
理部603では、図23(b)に示した処理を実行す
る。これ以降の処理は上記実施例と同じである。
リクスからなる判別用の処理ブロックの画像の種類を判
別するために、隣接する複数の周辺ブロックのDCT係
数を考慮するようにしてもよい。図23(b)に示すよ
うに、まず、判別用の処理ブロックを中央に備え、これ
に隣接する8つの処理ブロックの合計9つの処理ブロッ
クの各成分のDCT係数の合計を算出する(ステップS
200)。例えば、各処理ブロックのDC係数S0,0
の値の合計を算出する。次に、算出した各成分の合計値
を9で割り算する(ステップS201)。この割り算に
より得られる各処理ブロックの値を上記符号化用の処理
ブロックのDCT係数として画像判別部604へ出力す
る(ステップS202)。このような処理を実行するこ
とで符号化用の処理ブロック周辺の処理ブロックの特徴
も考慮した画像の種類の判別が可能となる。図24は、
上記処理を実行する場合の符号化処理ブロック600を
示す。図示されるように、8×8ブロック化部601及
びDCT変換部602により得られる符号化用の処理ブ
ロック内のDCT係数データは、量子化部605及び隣
接ブロック処理部603に入力される。隣接ブロック処
理部603では、図23(b)に示した処理を実行す
る。これ以降の処理は上記実施例と同じである。
【0031】
【発明の効果】本発明の符号化装置は、符号化用の処理
ブロックの画像の種類を判別する際、当該符号化用の処
理ブロックに隣接する周辺の画素の状態を考慮に入れて
画像の種類を判別する。これにより、正確な画像の種類
の判別ができ、より適正な量子化テーブルを選択して量
子化を行うことができる。
ブロックの画像の種類を判別する際、当該符号化用の処
理ブロックに隣接する周辺の画素の状態を考慮に入れて
画像の種類を判別する。これにより、正確な画像の種類
の判別ができ、より適正な量子化テーブルを選択して量
子化を行うことができる。
【図1】 JPEGにおけるカラー静止画符号化の国際
標準化方式の符号化処理ブロック100を示す図であ
る。
標準化方式の符号化処理ブロック100を示す図であ
る。
【図2】 8×8画素マトリクスからなる処理ブロック
をDCT変換した際のDCT係数Sx,yと、ジグザグス
キャンのスキャン順序を示す図である。
をDCT変換した際のDCT係数Sx,yと、ジグザグス
キャンのスキャン順序を示す図である。
【図3】 符号化用の処理ブロックの画像の種類を判別
し、量子化テーブルを切り換える従来の符号化処理ブロ
ック200を示す図である。
し、量子化テーブルを切り換える従来の符号化処理ブロ
ック200を示す図である。
【図4】 網点画像及び文字画像のDCT係数に特徴の
現れる領域について示す図である。
現れる領域について示す図である。
【図5】 従来例では、処理ブロックの画像の種類の正
確な判別ができない場合を示す図である。
確な判別ができない場合を示す図である。
【図6】 符号化装置を備えるFAX機能突きのデジタ
ルカラー複写機の概略構成断面図である。
ルカラー複写機の概略構成断面図である。
【図7】 符号化装置30の符号化処理ブロック300
を示す図である。
を示す図である。
【図8】 本実施例での符号化用の処理ブロックと画像
判別用の処理ブロックとの関係を示す図である。
判別用の処理ブロックとの関係を示す図である。
【図9】 文字画像のデータ(データ1)を4つの8×
8画素マトリクスからなる処理ブロックに分けた場合の
各処理ブロックのDCT係数を示す図である。
8画素マトリクスからなる処理ブロックに分けた場合の
各処理ブロックのDCT係数を示す図である。
【図10】 図9に示したデータ1を16×16画素マ
トリクスからなる処理ブロックとした場合のDCT係数
を示す図である。
トリクスからなる処理ブロックとした場合のDCT係数
を示す図である。
【図11】 網点画像のデータ(データ2)を4つの8
×8画素マトリクスからなる処理ブロックに分けた場合
の各処理ブロックのDCT係数を示す図である。
×8画素マトリクスからなる処理ブロックに分けた場合
の各処理ブロックのDCT係数を示す図である。
【図12】 図11に示したデータ2を16×16画素
マトリクスからなる処理ブロックとした場合のDCT係
数を示す図である。
マトリクスからなる処理ブロックとした場合のDCT係
数を示す図である。
【図13】 一部に破棄し部分を備える網点画像(デー
タ3)を示す図である。
タ3)を示す図である。
【図14】 網点画像のデータ(データ3)を4つの8
×8画素マトリクスからなる処理ブロックに分けた場合
の各処理ブロックのDCT係数を示す図である。
×8画素マトリクスからなる処理ブロックに分けた場合
の各処理ブロックのDCT係数を示す図である。
【図15】 図14に示したデータ3を16×16画素
マトリクスからなる処理ブロックとした場合のDCT係
数を示す図である。
マトリクスからなる処理ブロックとした場合のDCT係
数を示す図である。
【図16】 写真画像のデータ(データ4)を4つの8
×8画素マトリクスからなる処理ブロックに分けた場合
の各処理ブロックのDCT係数を示す図である。
×8画素マトリクスからなる処理ブロックに分けた場合
の各処理ブロックのDCT係数を示す図である。
【図17】 図16に示したデータ4を16×16画素
マトリクスからなる処理ブロックとした場合のDCT係
数を示す図である。
マトリクスからなる処理ブロックとした場合のDCT係
数を示す図である。
【図18】 データ1の16×16個からなるDCT係
数に基づく各行及び列単位のパワー値を表したグラフで
ある。
数に基づく各行及び列単位のパワー値を表したグラフで
ある。
【図19】 データ2の16×16個からなるDCT係
数に基づく各行及び列単位のパワー値を表したグラフで
ある。
数に基づく各行及び列単位のパワー値を表したグラフで
ある。
【図20】 データ3の16×16個からなるDCT係
数に基づく各行及び列単位のパワー値を表したグラフで
ある。
数に基づく各行及び列単位のパワー値を表したグラフで
ある。
【図21】 データ4の16×16個からなるDCT係
数に基づく各行及び列単位のパワー値を表したグラフで
ある。
数に基づく各行及び列単位のパワー値を表したグラフで
ある。
【図22】 (a)は、判別用の処理ブロックの採り方
の第1変形例を示す図であり、(b)は、この場合の符
号化処理ブロックを示す図である。
の第1変形例を示す図であり、(b)は、この場合の符
号化処理ブロックを示す図である。
【図23】 (a)は、判別用の処理ブロックの採り方
の第2変形例を示す図であり、(b)は、この場合の処
理手順を示す。
の第2変形例を示す図であり、(b)は、この場合の処
理手順を示す。
【図24】 第2変形例を実行するための符号化処理部
ろく600を示す図である。
ろく600を示す図である。
30…符号化装置 301,501,600…8×8ブロック化部 302,307,602…DTC変換部 303,605…量子化部 304,606…DPCM 305,607…ジグザグスキャン 306,502…16×16ブロック化部 308,604…画像判別部 309,310,311,608,609,610…符
号化部 312,611…多重化部 503…平均値計算部 603…隣接処理部
号化部 312,611…多重化部 503…平均値計算部 603…隣接処理部
フロントページの続き (72)発明者 中谷 宗弘 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会 社内 (56)参考文献 特開 平2−264585(JP,A) 特開 平4−180356(JP,A) 特開 平5−14737(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 - 1/419 H04N 1/40
Claims (4)
- 【請求項1】 画像データをm×m画素マトリクスから
なる第1処理ブロックに分割する第1ブロック化手段
と、 第1処理ブロックの画素及び第1処理ブロックに隣接す
る画素からなるM×M(但し、M>m)画素マトリクス
からなる第2処理ブロックを形成する第2ブロック化手
段と、 第1処理ブロック内の画像データを直交変換し、第1係
数データを出力する第1変換手段と、 第2処理ブロック内の画像データを直交変換し、第2係
数データを出力する第2変換手段と、 第2係数データに基づいて、第1処理ブロックの画像が
文字画像、網点画像、写真画像の何れの画像であるのか
を判別する判別手段と、 複数の量子化テーブルを備え、上記判別手段による判別
結果に基づいて選択した適当な量子化テーブルで、第1
係数データを量子化し、量子化データを出力する量子化
手段と、 量子化データを可変長符号化して出力する符号化手段と
を備えることを特徴とする符号化装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載された符号化装置におい
て、 第2ブロック化手段により形成される第2処理ブロック
の直交変換を開始する画素の座標が、第1処理ブロック
の直行変換を開始する画素の座標と同一であることを特
徴とする符号化装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載された符号化装置におい
て、 第2ブロック化手段により形成される第2処理ブロック
は、第1処理ブロックを中央に有することを特徴とする
符号化装置。 - 【請求項4】 画像データをm×m画素マトリクスから
なる複数の処理ブロックに分割するブロック化手段と、 処理ブロック内の画像データを直交変換し、係数データ
を出力する変換手段と、 処理ブロック内の符号化用の各成分の係数データと、当
該処理ブロックに隣接する複数の処理ブロックの各成分
の係数データとに基づいて、画像判別用の各成分の係数
データを形成する隣接データ処理手段と、 画像判別用の各成分の係数データに基いて、処理ブロッ
クの画像が文字画像、網点画像、写真画像の何れの画像
であるのかを判別する判別手段と、 複数の量子化テーブルを備え、上記判別手段による判別
結果に基づいて選択した適当な量子化テーブルで、符号
化用の係数データを量子化し、量子化データを出力する
量子化手段と、 量子化データを可変長符号化して出力する符号化手段と
を備えることを特徴とする符号化装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18126893A JP3189511B2 (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 符号化装置 |
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US08/591,712 US5841551A (en) | 1993-06-30 | 1996-01-25 | Data processor |
US08/591,134 US5875041A (en) | 1993-06-30 | 1996-01-25 | Data processor |
US08/591,715 US5995241A (en) | 1993-06-30 | 1996-01-25 | Data processor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18126893A JP3189511B2 (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 符号化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738761A JPH0738761A (ja) | 1995-02-07 |
JP3189511B2 true JP3189511B2 (ja) | 2001-07-16 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18126893A Expired - Fee Related JP3189511B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-07-22 | 符号化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3189511B2 (ja) |
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EP1331824A3 (en) * | 2001-11-27 | 2005-09-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method and apparatus for encoding and decoding key value data of coordinate interpolator |
JP2009136655A (ja) * | 2008-02-21 | 2009-06-25 | Olympus Corp | 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム |
JP5843158B2 (ja) * | 2012-03-21 | 2016-01-13 | ブラザー工業株式会社 | Jpeg圧縮装置、画像読取装置 |
-
1993
- 1993-07-22 JP JP18126893A patent/JP3189511B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0738761A (ja) | 1995-02-07 |
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