JP3188803B2 - 車両用発電制御装置 - Google Patents

車両用発電制御装置

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JP3188803B2
JP3188803B2 JP03469294A JP3469294A JP3188803B2 JP 3188803 B2 JP3188803 B2 JP 3188803B2 JP 03469294 A JP03469294 A JP 03469294A JP 3469294 A JP3469294 A JP 3469294A JP 3188803 B2 JP3188803 B2 JP 3188803B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業用の利用分野】この発明は、発電機の過電圧抑制
機能を有しバッテリ端子電圧を一定制御する車両用発電
制御装置に関し、特に過電圧の検出信頼性を向上させる
とともに発電停止制御のハンチング等を防止した車両用
発電制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両用発電制御装置
においては、発電制御手段に異常が発生した際の過電圧
出力による不都合を防止するために、発電機内のステー
タコイルから一相以上の整流出力(通常、14V程度)
を検出し、整流出力が過電圧判定値(たとえば、20V
程度)以上であることを検出したときには、界磁電流を
遮断することにより、通常の発電制御を停止して過電圧
を抑制するようになっている。
【0003】また、界磁電流の遮断制御中に整流出力が
過電圧判定値以下に復帰した場合、ハンチング等を防止
するために、或る所定時間だけ界磁電流遮断制御を継続
させ、その後、通常の発電制御に復帰させている。な
お、従来装置における過電圧判定値は予め設定された一
定値である。
【0004】ところで、過電圧を発生するような発電制
御手段の異常は、主に発電機とバッテリとの接続線の断
線や接触不良によるものであり、バッテリへの供給電力
がバッテリ切り離しによって電気負荷および電子機器に
加わることに起因している。もし、過電圧発生時に発電
を停止させない場合には、バッテリに並列接続された電
気負荷および電子機器に対して数10V(ボルト)以上
の電圧が印加され、電気負荷等の破壊を招くことにな
る。
【0005】したがって、このような不都合を防止する
ため、過電圧発生時には直ちに界磁電流を遮断して確実
に発電を停止させる必要がある。また、過電圧状態から
過電圧以下の状態に復帰した際においても、通常の発電
制御の開始は、或る所定時間経過後に行い、遮断時間に
余裕を持たせることが望ましい。
【0006】図5は一般的な車両用発電制御装置を示す
構成図である。図において、1は車両を走行駆動させる
ためのエンジン、2はエンジン1により駆動される発電
機であり、発電機2は以下の21〜23、D1およびD
2から構成されている。
【0007】21は三相交流を出力するためのステータ
コイル、22はステータコイル21に磁気結合されてエ
ンジン1により駆動されるフィールドコイル、23はス
テータコイル21からの三相交流出力を全波整流して整
流出力OT1にする整流器、D1はフィールドコイル2
2に並列接続されたフライホイールダイオード、D2は
整流器23の1相分の整流出力OT2を検出するための
ダイオードである。ここでは、代表的に1相分の整流出
力OT2を検出する場合を示したが、3相分の整流出力
を導出してもよい。
【0008】3は発電機2の出力ラインに挿入されてエ
ンジン1の始動時に投入されるキースイッチ、4はキー
スイッチ3を介した整流出力OT1により電力供給され
る車載のバッテリ、5はバッテリ4に並列接続されて発
電機2またはバッテリ4から給電される車載の電気負
荷、6は電気負荷5と同様にバッテリ4に並列接続され
た車載の電子機器である。
【0009】8はエンジン1の運転状態Dを検出する各
種センサであり、運転状態Dとして、たとえば、エンジ
ンの回転数、冷却水温、吸気温、車速、始動スイッチ信
号等を検出する。10はバッテリ4の端子電圧VB、整
流出力OT2および運転状態D等に基づいて発電機2を
制御するための制御ユニットであり、以下の11および
12から構成されている。
【0010】11はフィールドコイル22に流れる界磁
電流IFを制御するフィールドスイッチであり、フィー
ルドコイル22にコレクタが接続されたエミッタ接地の
トランジスタからなる。12はフィールドスイッチ11
のベースに対する制御信号C(オンオフ制御信号)を生
成する発電制御手段であり、各種情報VB、OT2およ
びDに基づく演算処理機能(後述する)を備えたマイク
ロコンピュータからなる。
【0011】発電制御手段12は、エンジン1の運転状
態Dを検出してバッテリ4の最適な調整電圧VRを決定
する調整電圧設定手段を含み、通常制御において、バッ
テリ4の端子電圧VBが調整電圧VRと一致するように
制御信号Cを生成する。これにより、フィールドスイッ
チ11をオンオフ制御して界磁電流IFを調整し、発電
機2の発電量を制御するようになっている。
【0012】図6は運転状態D(たとえば、吸気温)に
対するバッテリ調整電圧VRの変化ならびに過電圧判定
値Vmaxを示す特性図であり、調整電圧VRは、吸気
温が低いときに高く且つ吸気温が高いときに低く設定さ
れ、過電圧判定値Vmaxは調整電圧VRに対して余裕
電圧ΔVをもって設定された一定値である。
【0013】図6のように過電圧判定値Vmaxが一定
の場合、調整電圧VRに対する余裕電圧ΔVは、低い吸
気温に対して小さくなるため、過電圧誤判定の可能性が
高くなることが分かる。
【0014】また、発電制御手段12は、調整電圧VR
よりも高い過電圧判定値Vmaxを設定して整流出力O
T2が過電圧判定値Vmax以上の場合に制御ユニット
10等の異常発生を検出する過電圧検出手段と、過電圧
検出時に制御信号Cのオフによりフィールドスイッチ1
1を直ちにオフして発電を停止させる界磁電流遮断手段
とを含んでいる。
【0015】また、発電制御手段12は、発電機2の異
常等により整流出力OT2が得られない場合にも異常を
検出し、界磁電流IFを遮断するとともに警報ランプ
(図示せず)を点灯して運転者に警報するようになって
いる。このような発電機2の異常を検出するために、ま
た、バッテリ4の異常切り離し等を確実に検出するため
に、図5のように発電機2からの整流出力OT2を検出
する意味がある。
【0016】さらに、発電制御手段12は、発電停止制
御中に整流出力OT2が過電圧判定値Vmax以下に復
帰した場合、所定時間が経過するまでは発電停止制御を
継続し、所定時間経過後に通常の発電制御を再開するこ
とにより、ハンチング等を防止するようになっている。
【0017】図7は過電圧発生状態の一例を概略的に示
すブロック図であり、通常の発電制御中にバッテリ4が
切り離された場合の電気負荷5に対する過電圧状態を示
している。図7において、(a)は発電機2がバッテリ
4おいて電気負荷5に給電している正常状態、(b)は
バッテリ4への給電ラインが切り離された異常状態であ
り、i1はバッテリ4への供給電流、i2は電気負荷5
への供給電流である。
【0018】次に、図5〜図7を参照しながら、従来の
車両用発電制御装置の動作について説明する。まず、発
電制御手段12は、各種センサ8からエンジン1の運転
状態Dを読み込むとともに、バッテリ4の端子電圧VB
および整流電圧OT2を読み込み、運転状態Dに基づい
てバッテリ4の調整電圧VRを決定する。
【0019】このとき、調整電圧VRは、図6のよう
に、吸気温が低い場合には高く且つ吸気温が高い場合に
は低く設定される。続いて、調整電圧VRよりも高い過
電圧判定値Vmaxを設定し、過電圧判定値Vmaxと
整流出力OT2とを比較する。
【0020】もし、整流出力OT2が過電圧判定値Vm
ax以上であれば、過電圧発生状態と判定して制御信号
Cをオフにし、フィールドスイッチ11をオフして界磁
電流IFを遮断する。
【0021】たとえば、図7のように、供給ラインの異
常によりバッテリ4が切り離された場合、供給電流i1
およびi2が電気負荷5に流れてしまい、電気負荷5に
過電圧が印加される。もし、i1=i2=20A(アン
ペア)であれば、このような異常時には、通常の2倍の
電流が流れるため、電気負荷5に2倍の電圧(28V程
度)が印加されることになる。しかし、上記の発電停止
制御により、過電圧の印加は防止される。
【0022】また、バッテリ4の切り離し異常が図5内
のA部で発生した場合には、端子電圧VBから異常検出
することも可能であるが、切り離し異常がB部で発生し
た場合には、端子電圧VBから異常検出することはでき
ない。したがって、発電機2からの整流出力OT2によ
り、図7のような切り離し異常を確実に検出することが
できる。
【0023】異常状態が解除されて整流出力OT2が過
電圧判定値Vmax以下になると、所定時間経過後に通
常の発電制御に戻り、バッテリ4の端子電圧VBは、界
磁電流IFの制御により、調整電圧VRに制御される。
なお、界磁電流IFの制御は、たとえば、制御信号Cに
よるPWM制御、すなわち、フィールドスイッチ11を
オンするデューティ比を調整することにより行われる。
【0024】しかしながら、過電圧判定値Vmaxが一
定値であるため、図6から明らかなように、吸気温が低
い場合の余裕電圧ΔVが小さくなり、許容範囲内の整流
出力OT2の変動にもかかわらず、電圧リップル成分等
で過電圧発生状態を検出し、不必要な発電停止制御を行
うおそれがある。特に、発電機2およびバッテリ4の特
性バラツキや、環境温度、ならびに、運転状態Dに応じ
た調整電圧VRおよび過電圧判定値Vmax等の諸条件
の違いによって、過電圧状態を誤検出する可能性は高く
なる場合がある。
【0025】また、一旦、過電圧発生状態と判定して界
磁電流IFの遮断制御に入ると、整流出力OT2が正常
に復帰して過電圧判定値Vmaxを下回っても、所定時
間が経過するまでは界磁電流IFの遮断制御を継続する
ので、所定時間が経過して通常の発電制御を再開する時
点では、バッテリ4の端子電圧VBが調整電圧VRより
も大幅に低下してしまうおそれがある。
【0026】また、このような過放電状態から急激に発
電を再開すると、電圧のオーバーシュートが発生し、さ
らに、オーバーシュートが大きい場合には、再び過電圧
発生状態と判定し、バッテリ4の端子電圧VBのハンチ
ング現象が発生することになる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用発電制御
装置は以上のように、過電圧発生時に界磁電流IFを遮
断するため、発電機2からの整流出力OT2を検出して
いるが、整流出力OT2に対する過電圧判定値Vmax
が一定値であり、また、過電圧判定値Vmaxが正常時
の整流出力OT2よりも数V程度高い値に設定されてい
るにすぎない。したがって、通常の発電制御中において
も、バッテリ4の劣化や温度その他環境、ならびに調整
電圧VRの違い等により、整流出力OT2が過電圧判定
値Vmaxを越えることがあり、過電圧発生状態を誤検
出するおそれがあり、無駄な発電停止制御に入ってしま
うという問題点があった。
【0028】また、過電圧発生状態と判定して界磁電流
IFの遮断制御に入ると、整流出力OT2が過電圧判定
値Vmaxを下回っても所定時間が経過するまでは界磁
電流IFの遮断制御を行うため、その間に端子電圧VB
が調整電圧VRよりも大幅に低下してしまうという問題
点があった。さらに、このとき、急激に発電が再開され
るために、電圧のオーバーシュートが発生して再び過電
圧発生状態と判定してしまい、整流出力OT2および端
子電圧VBのハンチングが発生するという問題点があっ
た。
【0029】この発明の請求項1は、上記のような問題
点を解決するためになされたもので、発電停止制御中に
バッテリの端子電圧が正常判定値以下になった場合に直
ちに通常の発電制御を再開させることにより、過電圧発
生から復帰したときの端子電圧の落ち込み、オーバーシ
ュートおよびハンチング等を防止した車両用発電制御装
置を得ることを目的とする。
【0030】また、この発明の請求項2は、通常発電制
御時のバッテリの劣化、温度その他環境、および調整電
圧等の諸条件のバラツキによる過電圧発生状態の誤検出
を防止することにより、過電圧検出の信頼性をさらに向
上させた車両用発電制御装置を得ることを目的とする。
【0031】また、この発明の請求項3は、調整電圧と
過電圧判定値との間の余裕電圧を大きく保持し、通常発
電制御時のバッテリの劣化、温度その他環境、および調
整電圧等の諸条件の違いによる過電圧遮断制御の作動を
防ぎ、過電圧発生、復帰時の発電制御、および通常の発
電制御を最適にした車両用発電制御装置を得ることを目
的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る車両用発電制御装置は、エンジンにより駆動されるフ
ィールドコイル、フィールドコイルに磁気結合されたス
テータコイルおよびステータコイルの交流出力を整流す
る整流器を有する発電機と、発電機の整流出力により充
電されるバッテリと、発電機またはバッテリから電力供
給を受ける電気負荷と、フィールドコイルに流れる界磁
電流を制御するためのフィールドスイッチと、エンジン
の運転状態を検出する各種センサと、運転状態に応じて
フィールドスイッチを制御し、発電機の整流出力を調整
してバッテリの端子電圧を所定の調整電圧に制御する発
電制御手段とを備え、発電制御手段は、バッテリの端子
電圧を検出するバッテリ電圧検出手段と、エンジンの運
転状態を検出する運転状態検出手段と、運転状態に応じ
てバッテリの調整電圧を設定する調整電圧設定手段と、
整流出力が調整電圧に一致するようにフィールドスイッ
チを制御する界磁電流制御手段と、発電機の整流出力を
検出する整流出力検出手段と、整流出力が過電圧判定値
以上を示すときに過電圧発電状態を検出する過電圧検出
手段と、過電圧発電状態が検出されたときに界磁電流を
遮断する界磁電流遮断手段と、界磁電流の遮断後に整流
出力が過電圧判定値より低くなったときに、界磁電流の
遮断状態を所定時間継続させる遮断継続手段とを含む車
両用発電制御装置において、発電制御手段は、界磁電流
の遮断継続中にバッテリの端子電圧を過電圧判定値より
も低い正常判定値と比較し、バッテリの端子電圧が正常
判定値以下であることを示すときに電圧正常状態を検出
する正常状態検出手段と、電圧正常状態が検出されたと
きに界磁電流の遮断を解除する遮断解除手段とを含むも
のである。
【0033】また、この発明の請求項2に係る車両用発
電制御装置は、請求項1において、過電圧検出手段は、
過電圧検出による界磁電流の遮断制御の発生回数をエン
ジン始動後において計数する計数手段と、遮断制御の発
生回数が所定回数以上に達したときに、過電圧判定値を
前回よりも高い電圧に更新する過電圧判定値更新手段と
を含むものである。
【0034】また、この発明の請求項3に係る車両用発
電制御装置は、請求項1または請求項2において、過電
圧検出手段は、調整電圧の増減に応答して過電圧判定値
を設定する過電圧判定値設定手段を含むものである。
【0035】
【作用】この発明の請求項1においては、発電停止制御
中にバッテリの端子電圧が過電圧判定値よりも低い正常
判定値以下になった場合に、直ちに通常の発電制御を再
開させ、過電圧発生から復帰した時点での端子電圧の落
ち込み、オーバーシュート、ハンチング等を防止する。
【0036】また、この発明の請求項2においては、正
常判定値以下の端子電圧が検出された場合に発電制御を
復帰させて、過電圧発生から復帰した時点でのバッテリ
の端子電圧の落ち込み、オーバーシュート、ハンチング
等を防止するとともに、過電圧検出による界磁電流遮断
回数、すなわち、遮断制御してから発電制御に復帰した
繰り返し回数を計数し、所定回数に達したときに過電圧
判定値を大きく設定する。これにより、通常発電制御時
のバッテリの劣化、温度その他環境、および調整電圧等
の諸条件のバラツキに起因した過電圧誤検出による遮断
制御の作動を防止し、過電圧検出信頼性をさらに向上さ
せる。
【0037】また、この発明の請求項3においては、正
常判定値以下の端子電圧が検出された場合に発電制御を
復帰させて、過電圧発生から復帰した時点でのバッテリ
の端子電圧の落ち込み、オーバーシュート、ハンチング
等を防止するとともに、過電圧判定値を調整電圧の増減
に応答して設定する。これにより、調整電圧の増減にか
かわらず、調整電圧と過電圧判定値との間の余裕電圧を
大きく保持し、通常発電制御時のバッテリの劣化、温度
その他環境、および調整電圧等の諸条件の違いによる過
電圧遮断制御の誤作動を防ぎ、過電圧発生、復帰時の発
電制御、および通常の発電制御を最適にする。
【0038】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1(請求項1〜請求
項3に対応)を図について詳細に説明する。図1はこの
発明の実施例1による発電制御手段の構成を示す機能ブ
ロック図であり、12Aは発電制御手段12に対応して
おり、2、4、8および11は前述と同様のものであ
る。また、この発明の実施例1の全体構成は図5に示し
た通りである。
【0039】図1において、30はバッテリ4の端子電
圧VBを検出するバッテリ電圧検出手段、31は各種セ
ンサ8からの運転状態Dを検出する運転状態検出手段、
32は発電機2の整流出力OT2を検出する整流出力検
出手段、33は運転状態Dに応じてバッテリ4の調整電
圧VRを設定する調整電圧設定手段、34はバッテリ4
の端子電圧VBが調整電圧VRに一致するようにフィー
ルドスイッチ11を制御する界磁電流制御手段であり、
これらの機能構成30〜34は、従来の発電制御装置1
2の場合と同様である。
【0040】35は整流出力OT2が過電圧判定値Vm
以上を示すときに過電圧検出信号Eを生成する過電圧検
出手段、36は過電圧検出信号Eに応答して界磁電流I
Fを遮断するための遮断信号Fを生成する界磁電流遮断
手段である。遮断信号Fは界磁電流制御手段34に入力
される。
【0041】37は過電圧検出信号Eに応答して動作す
る過電圧カットタイマ(後述する)を有する遮断継続手
段であり、界磁電流IFの遮断後に整流出力OT2が過
電圧判定値Vmより低くなったときに、界磁電流IFの
遮断状態を所定時間だけ継続させるための継続信号Gを
生成する。遮断継続手段37内の過電圧カットタイマ
は、ダウンカウンタからなり、解除信号(後述する)に
よりリセットされる。また、継続信号Gは界磁電流遮断
手段36に入力される。
【0042】38はバッテリ4の端子電圧VBに応答す
る正常状態検出手段であり、界磁電流IFの遮断継続中
に端子電圧VBを過電圧判定値Vmよりも低い正常判定
値Vn(たとえば、調整電圧VRよりもやや低めの12
V程度)と比較し、端子電圧VBが正常判定値Vn以下
すなわち電圧正常状態を示すときに正常検出信号Mを生
成する。
【0043】39は正常検出信号Mに応答して界磁電流
IFの遮断を解除するための解除信号Pを生成する遮断
解除手段であり、解除信号Pは遮断継続手段37に対す
るリセット信号となる。
【0044】図2は図1内の過電圧検出手段35の構成
を示す機能ブロック図であり、40は調整電圧VRの増
減に応答して過電圧判定値Vmを設定する過電圧判定値
設定手段、41は整流出力OT2が過電圧判定値Vm以
上のときに過電圧検出信号Eを生成する電圧比較手段で
ある。
【0045】42は運転状態Dおよび過電圧検出信号E
に応答する計数手段であり、過電圧検出による界磁電流
IFの遮断制御の発生回数Nをエンジン1の始動後にお
いて計数する。43は過電圧検出信号Eの発生回数Nに
応答する過電圧判定値更新手段であり、過電圧遮断制御
の発生回数Nが所定回数K以上に達したときに過電圧判
定値Vmを前回よりも高い電圧に更新するための更新信
号Hを生成する。
【0046】図3は調整電圧VRと過電圧判定値Vmと
の関係を示す特性図であり、余裕電圧ΔV(=Vm−V
R)が運転状態D(吸気温)すなわち調整電圧VRの変
動によらず、常に大きく設定されている状態を示す。
【0047】この場合、発電制御手段12Aは、制御ユ
ニット10(図5参照)等に異常が発生し、整流出力O
T2が調整電圧VRに基づいて決定された過電圧判定値
Vmを越えると、直ちにフィールドスイッチ11をオフ
して発電を停止させる。また、整流出力OT2が過電圧
判定値Vm以下に復帰すると、所定時間後に通常の発電
制御を再開する。
【0048】また、遮断制御中の所定時間内に端子電圧
VBが所定の正常判定値Vn(過電圧判定値Vmよりも
低い値)以下になった場合は、直ちに通常の発電制御を
再開させる。さらに、過電圧時の遮断制御がエンジン始
動後に所定回数K以上繰り返し発生した場合は、異常時
での遮断制御ではなく誤検出によるものと見なし、過電
圧判定値Vmを高い値に更新して誤検出されにくくす
る。なぜなら、実際に異常が発生した場合には、過電圧
検出状態が固定されるため、遮断および復帰を繰り返す
ことはないからである。
【0049】次に、図1〜図3、図5とともに、図4の
フローチャートを参照しながら、この発明の実施例1の
動作について詳細に説明する。なお、図4に示す一連の
処理は、発電制御手段12Aにおいて一定周期毎に実行
されるものとする。
【0050】まず、発電制御手段12A内の運転状態検
出手段31は、ステップS201において、エンジン1
の状態を示す運転状態D(回転数、エンジン冷却水温、
吸気温、車速、始動スイッチ信号等)を各種センサ8か
ら読み込む。また、バッテリ電圧検出手段30および整
流出力検出手段32は、ステップS202において、バ
ッテリ4の端子電圧VB、発電機2の整流出力OT2を
読み込む。
【0051】続いて、調整電圧設定手段33は、ステッ
プS203において、運転状態Dに基づいてバッテリ4
に対する調整電圧VRを図3のように決定する。このと
き、調整電圧VRは、前述のように吸気温が低い場合に
は高く且つ吸気温が高い場合には低く設定される。
【0052】次に、界磁電流制御手段34は、通常状態
において、調整電圧VRに基づいてフィールドスイッチ
11に対する制御信号Cを生成し、バッテリ4の端子電
圧VBが調整電圧VRと一致するように、発電機2内の
フィールドコイル22の界磁電流IFを制御する。
【0053】一方、調整電圧VRは過電圧検出手段35
に入力され、過電圧検出手段35内の過電圧判定値設定
手段40は、調整電圧VRに余裕電圧ΔV(数V程度)
を加算して過電圧判定値Vmを決定する。なお、初期状
態において、計数手段42のカウンタ値すなわち過電圧
検出信号Eの発生回数Nは0であり、過電圧判定値更新
手段43からの更新信号Hは生成されていない。
【0054】ここで、過電圧検出手段35内の過電圧判
定値更新手段43は、ステップS204において、過電
圧発生回数Nが所定回数K以上かどうかを比較する。な
お、計数手段42内のカウンタで計数される過電圧発生
回数Nは、運転状態D内の始動スイッチ信号がオンのと
きに0にリセットされる。
【0055】また、過電圧判定値更新手段43内の更新
基準として設定される所定回数Kは、バッテリ4の異常
切り離し状態による過電圧のみを検出できるように、諸
条件および種々の要求条件に応じて設定される。所定回
数Kは、たとえば、通常発電制御中に過電圧誤検出が発
生し易ければ小さい値(数回程度)、発生しにくければ
大きい値(数10回程度)に設定される。
【0056】もし、ステップS204において、過電圧
発生回数Nが所定回数K以下(すなわち、NO)と判定
されたならば、通常のステップS205に進み、過電圧
判定値設定手段40は、図3内の破線のように、調整電
圧VRと余裕電圧ΔVとの和(VR+ΔV)により過電
圧判定値Vmを求める。
【0057】一方、ステップS204において、過電圧
発生回数Nが所定回数K以上(すなわち、YES)と判
定されたならば、過電圧判定値更新手段43は更新信号
Hを生成して、ステップS206に進む。したがって、
過電圧判定値設定手段40は、ステップS206におい
て、調整電圧VRと余裕電圧ΔVとの和にさらに増分電
圧α(たとえば、0.5V程度)を加算し、高い値に更
新した過電圧判定値Vmを求める。
【0058】すなわち、過電圧検出市号Eによる界磁電
流IFの遮断制御の発生回数Nが所定回数K以上に達し
た場合は、諸条件のバラツキに起因して通常の発電制御
中に過電圧を繰り返し検出していることを示しているの
で、過電圧判定値Vmを大きい値に更新することによ
り、以後の過電圧検出信号Eが生成されにくいようにす
る。この結果、無駄な発電停止制御を抑制することがで
きる。
【0059】なお、ステップS205における余裕電圧
ΔVおよびステップS206における増分電圧αの各値
は、システムの諸条件によって異なるが、過電圧状態を
速やかに検出できる程度の小さい値であって、且つ、通
常制御時には過電圧を誤検出しない程度の大きい値に設
定される。これにより、過電圧判定値Vmは、図7
(b)のような断線状態において、電気負荷5に悪影響
を与えないという要求を満足する程度の電圧値に設定さ
れる。
【0060】こうして、ステップS205またはS20
6において過電圧判定値Vmが設定された後、ステップ
S207に進み、電圧比較手段41は、過電圧判定値V
mと整流出力OT2とを比較し、整流出力OT2が過電
圧判定値Vm以上であるか否かを判定する。
【0061】もし、ステップS207の判定結果がVm
≦OT2(すなわち、YES)であれば、電圧比較手段
41は、過電圧状態であると判定して過電圧検出信号E
を生成し、過電圧検出信号Eを界磁電流遮断手段36お
よび遮断継続手段37に入力するとともに計数手段42
にも入力し、ステップS208に進む。
【0062】ステップS208において、計数手段42
は、前回の整流出力OT2が過電圧判定値Vmより小さ
いか否かを判定し、もし、前回がVm<OT2(すなわ
ち、YES)であれば、ステップS209において、過
電圧発生回数(カウンタ値)Nに1を加えてインクリメ
ントする。つまり、正常状態から過電圧状態に移行した
場合の発生回数Nとして計数する。
【0063】続いて、ステップS210において、遮断
継続手段37は、過電圧検出信号Eに応答して過電圧カ
ットタイマTCに所定時間Toを設定することにより、
遮断継続信号Gの生成を継続させ、界磁電流遮断手段3
6の遮断制御を所定時間Toだけ継続させるようにす
る。
【0064】また、ステップS211において、界磁電
流遮断手段36は、過電圧検出信号Eに応答して遮断信
号Fを生成し、界磁電流制御手段34の動作を停止させ
て制御信号Cをオフとし、フィールドスイッチ11をオ
フ状態にする。これにより、界磁電流IFが遮断されて
発電機2は発電停止制御状態となり、制御ユニット10
による図4の処理は終了する。
【0065】一方、ステップS207において、Vm>
OT2(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS
212に進み、正常状態検出手段38は、バッテリ4の
端子電圧VBと正常判定値Vn(たとえば、12V程
度)とを比較し、端子電圧VBが正常判定値Vn以下か
否かを判定する。正常判定値Vnは、システムの諸条件
によって異なるが、通常発電制御に復帰したときの制御
性と界磁電流遮断制御の余裕度とを考慮して、調整電圧
VRよりやや低めの値に設定される。
【0066】もし、ステップS212において、VB≦
Vn(すなわち、YES)と判定されれば、正常状態検
出手段38は正常検出信号Mを生成し、ステップS21
3に進む。ステップS213において、遮断解除手段3
9は解除信号Pを生成し、解除信号Pに応答して、遮断
継続手段37は、過電圧カットタイマTCを0にリセッ
トする。また、ステップS212において、VB>Vn
(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS213
をスキップしてステップS214に進む。
【0067】次に、ステップS214において、遮断継
続手段37は、過電圧カットタイマTCの値が0より大
きいか否かを判定し、もし、TC>0(すなわち、YE
S)であれば、ステップS215において、過電圧カッ
トタイマTCから1を減じてデクリメントした後、ステ
ップS211に進み、界磁電流IFの遮断制御を継続す
る。
【0068】また、ステップS214において、TC=
0(すなわち、NO)と判定されれば、遮断継続手段3
7は、継続信号Gをオフにして、ステップS216に進
み、界磁電流制御手段34が通常の発電制御を行うよう
にする。
【0069】これにより、ステップS213において、
正常検出信号Mに応答して過電圧カットタイマTCが0
にリセットされると、ステップS216において直ちに
通常制御に復帰することになり、バッテリ4の端子電圧
VBが健全なうちに発電制御が再開される。したがっ
て、オーバーシュートやハンチング等が発生することは
ない。
【0070】ステップS216において、界磁電流制御
手段34は、バッテリ端子電圧VBと調整電圧VRとの
偏差を求め、この電圧偏差(VB−VR)に応じてフィ
ールドスイッチ11に対する制御信号Cを生成し、端子
電圧VBが調整電圧VRと一致するように界磁電流IF
を調整する。このとき、界磁電流IFの制御は、たとえ
ば、フィールドスイッチ8をオンするデューティ比を調
整するPWM制御により行われる。こうして、図4の処
理ルーチンを終了し、以下、所定周期で図4の処理ルー
チンが繰り返される。
【0071】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、エンジンにより駆動されるフィールドコイル、フィ
ールドコイルに磁気結合されたステータコイルおよびス
テータコイルの交流出力を整流する整流器を有する発電
機と、発電機の整流出力により充電されるバッテリと、
発電機またはバッテリから電力供給を受ける電気負荷
と、フィールドコイルに流れる界磁電流を制御するため
のフィールドスイッチと、エンジンの運転状態を検出す
る各種センサと、運転状態に応じてフィールドスイッチ
を制御し、発電機の整流出力を調整してバッテリの端子
電圧を所定の調整電圧に制御する発電制御手段とを備
え、発電制御手段は、バッテリの端子電圧を検出するバ
ッテリ電圧検出手段と、エンジンの運転状態を検出する
運転状態検出手段と、運転状態に応じてバッテリの調整
電圧を設定する調整電圧設定手段と、整流出力が調整電
圧に一致するようにフィールドスイッチを制御する界磁
電流制御手段と、発電機の整流出力を検出する整流出力
検出手段と、整流出力が過電圧判定値以上を示すときに
過電圧発電状態を検出する過電圧検出手段と、過電圧発
電状態が検出されたときに界磁電流を遮断する界磁電流
遮断手段と、界磁電流の遮断後に整流出力が過電圧判定
値より低くなったときに、界磁電流の遮断状態を所定時
間継続させる遮断継続手段とを含む車両用発電制御装置
において、発電制御手段は、界磁電流の遮断継続中にバ
ッテリの端子電圧を過電圧判定値よりも低い正常判定値
と比較し、バッテリの端子電圧が正常判定値以下である
ことを示すときに電圧正常状態を検出する正常状態検出
手段と、電圧正常状態が検出されたときに界磁電流の遮
断を解除する遮断解除手段とを含み、発電停止制御中に
端子電圧が正常判定値以下になった場合に直ちに通常発
電制御を再開させるようにしたので、過電圧発生からの
復帰時の発電制御および通常の発電制御を最適にするこ
とができ、過電圧発生から復帰したときの端子電圧の落
ち込み、オーバーシュートおよびハンチング等を防止し
た車両用発電制御装置が得られる効果がある。
【0072】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、過電圧検出手段は、過電圧検出による界
磁電流の遮断制御の発生回数をエンジン始動後において
計数する計数手段と、遮断制御の発生回数が所定回数以
上に達したときに、過電圧判定値を前回よりも高い電圧
に更新する過電圧判定値更新手段とを含み、通常発電制
御時のバッテリの劣化、温度その他環境、および調整電
圧等の諸条件のバラツキに起因した過電圧誤検出による
遮断制御の作動を防止するようにしたので、過電圧検出
の信頼性をさらに向上させた車両用発電制御装置が得ら
れる効果がある。
【0073】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、過電圧検出手段は、調整
電圧の増減に応答して過電圧判定値を設定する過電圧判
定値設定手段を含み、調整電圧の増減にかかわらず、調
整電圧と過電圧判定値との間の余裕電圧を大きく保持す
るようにしたので、通常発電制御時のバッテリの劣化、
温度その他環境、および調整電圧等の諸条件の違いによ
る過電圧遮断制御の誤作動を防ぎ、過電圧発生、復帰時
の発電制御、および通常の発電制御を最適にした車両用
発電制御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における発電制御手段の構
成例を示す機能ブロック図である。
【図2】図1内の過電圧検出手段の構成例を示す機能ブ
ロック図である。
【図3】この発明の実施例1における調整電圧に対する
過電圧判定値の関係を示す特性図である。
【図4】この発明の実施例1による発電制御手段の処理
動作を示すフローチャートである。
【図5】一般的な車両用発電制御装置を示す構成図であ
る。
【図6】従来の車両用発電制御装置における調整電圧に
対する過電圧判定値の関係を示す特性図である。
【図7】一般的な発電機のバッテリおよび電気負荷に対
する給電状態をバッテリ切り離し異常状態とともに示す
説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 発電機 4 バッテリ 5 電気負荷 8 各種センサ 10 制御ユニット 11 フィールドスイッチ 12A 発電制御手段 21 ステータコイル 22 フィールドコイル 23 整流器 30 バッテリ電圧検出手段 31 運転状態検出手段 33 調整電圧設定手段 34 界磁電流制御手段 32 整流出力検出手段 35 過電圧検出手段 36 界磁電流遮断手段 37 遮断継続手段 38 正常状態検出手段 39 遮断解除手段 40 過電圧判定値設定手段 41 電圧比較手段 42 計数手段 43 過電圧判定値更新手段 C 制御信号 D 運転状態 E 過電圧検出信号 F 遮断信号 G 継続信号 H 更新信号 IF 界磁電流 K 所定回数 M 正常検出信号 N 発生回数 OT1、OT2 整流出力 P 解除信号 To 所定時間 VB バッテリ端子電圧 VR 調整電圧 Vm 過電圧判定値 Vn 正常判定値 S203 調整電圧を設定するステップ S204 過電圧発生回数を所定回数と比較するステッ
プ S205 通常の過電圧判定値を設定するステップ S206 前回よりも高い過電圧判定値を設定するステ
ップ S207 整流出力を過電圧判定値と比較するステップ S208、S209 過電圧発生回数を計数するステッ
プ S210、S214、S215 遮断制御を所定時間継
続するステップ S211 界磁電流を遮断するステップ S212 端子電圧を正常判定値と比較するステップ S213 通常発電制御に復帰させるステップ S216 通常の発電制御を実行するステップ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより駆動されるフィールドコ
    イル、前記フィールドコイルに磁気結合されたステータ
    コイルおよび前記ステータコイルの交流出力を整流する
    整流器を有する発電機と、 前記発電機の整流出力により充電されるバッテリと、 前記発電機または前記バッテリから電力供給を受ける電
    気負荷と、 前記フィールドコイルに流れる界磁電流を制御するため
    のフィールドスイッチと、 前記エンジンの運転状態を検出する各種センサと、 前記運転状態に応じて前記フィールドスイッチを制御
    し、前記発電機の整流出力を調整して前記バッテリの端
    子電圧を所定の調整電圧に制御する発電制御手段とを備
    え、 前記発電制御手段は、 前記バッテリの端子電圧を検出するバッテリ電圧検出手
    段と、 前記エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 前記運転状態に応じて前記バッテリの調整電圧を設定す
    る調整電圧設定手段と、 前記整流出力が前記調整電圧に一致するように前記フィ
    ールドスイッチを制御する界磁電流制御手段と、 前記発電機の整流出力を検出する整流出力検出手段と、 前記整流出力が過電圧判定値以上を示すときに過電圧発
    電状態を検出する過電圧検出手段と、 前記過電圧発電状態が検出されたときに前記界磁電流を
    遮断する界磁電流遮断手段と、 前記界磁電流の遮断後に前記整流出力が前記過電圧判定
    値より低くなったときに、前記界磁電流の遮断状態を所
    定時間継続させる遮断継続手段とを含む車両用発電制御
    装置において、 前記発電制御手段は、 前記界磁電流の遮断継続中に前記バッテリの端子電圧を
    前記過電圧判定値よりも低い正常判定値と比較し、前記
    バッテリの端子電圧が前記正常判定値以下であることを
    示すときに電圧正常状態を検出する正常状態検出手段
    と、 前記電圧正常状態が検出されたときに前記界磁電流の遮
    断を解除する遮断解除手段とを含むことを特徴とする車
    両用発電制御装置。
  2. 【請求項2】 前記過電圧検出手段は、 過電圧検出による前記界磁電流の遮断制御の発生回数を
    エンジン始動後において計数する計数手段と、 前記遮断制御の発生回数が所定回数以上に達したとき
    に、前記過電圧判定値を前回よりも高い電圧に更新する
    過電圧判定値更新手段とを含むことを特徴とする請求項
    1の車両用発電制御装置。
  3. 【請求項3】 前記過電圧検出手段は、前記調整電圧の
    増減に応答して前記過電圧判定値を設定する過電圧判定
    値設定手段を含むことを特徴とする請求項1または請求
    項2の車両用発電制御装置。
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