JP3187911B2 - 家畜肉質改善剤 - Google Patents
家畜肉質改善剤Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、家畜肉質改善剤に関
し、更に詳細には畜肉の脂質を低減し、上質の肉を得る
ことができる家畜肉質改善剤に関する。
し、更に詳細には畜肉の脂質を低減し、上質の肉を得る
ことができる家畜肉質改善剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近の健康に対する関心の高まりととも
に、畜肉においても脂肪分の少ない肉が望まれている。
特にブロイラーの肉は、近年その需要量が増加している
が、生産環境、疾病等の原因によりその生産量が減少し
ており、またブロイラーの肉質においても、脂肪の少な
い肉が要望されている。従来畜肉の脂肪を減少させる方
法としては、特定のアミノ酸の添加、カロリー蛋白比の
調整、ミネラル成分セレン及び亜鉛による脂質代謝改
善、飼料形態の調整、制限給餌法等が種々提案されてい
る。しかしながら、ホルモン投与法以外は、経済性等の
点から実用化が困難である。また該ホルモン投与法で
は、畜肉中に投与したホルモンが残留するという問題が
あり、更には使用投与方法が難しく、我国においてはほ
とんど実用化されていないのが現状である。
に、畜肉においても脂肪分の少ない肉が望まれている。
特にブロイラーの肉は、近年その需要量が増加している
が、生産環境、疾病等の原因によりその生産量が減少し
ており、またブロイラーの肉質においても、脂肪の少な
い肉が要望されている。従来畜肉の脂肪を減少させる方
法としては、特定のアミノ酸の添加、カロリー蛋白比の
調整、ミネラル成分セレン及び亜鉛による脂質代謝改
善、飼料形態の調整、制限給餌法等が種々提案されてい
る。しかしながら、ホルモン投与法以外は、経済性等の
点から実用化が困難である。また該ホルモン投与法で
は、畜肉中に投与したホルモンが残留するという問題が
あり、更には使用投与方法が難しく、我国においてはほ
とんど実用化されていないのが現状である。
【０００３】一方、近年家畜飼料添加用生菌剤は、増体
効果、飼料要求率改善、細菌性下痢予防等の目的によ
り、抗生物質の代替として注目されている。該家畜飼料
添加用生菌剤としては、乳酸桿菌[ラクトバチルス(Lact
obatillus)属]、乳酸球菌［例えばストレプトコッカス
・フェカリス(Streptcoccus faecalis)]、ビフィズス菌
[ビフィドバクテリウム(Bifidobacterim)属]又は酪酸菌
［例えばクロストリジウム・ブチリカム(Clostridium b
utyricum)]を有効成分とする生菌剤が市販されている
［小佐々 学；フィーディング(FEEDING)、第３０巻、
第７号、４１〜６１頁（１９９０）]。また、バチルス
属の生菌剤として、納豆菌(Bacillus natto)ＢＮ株［Ba
cillus nattoは、分類学上Bacillus subtilisに分類さ
れる；バージェーズ・マニュアル・オブ・システマテッ
ク・バクテリオロジー vol.II(1986)]の胞子製剤（商品
名「グローゲン」、エーザイ株式会社製）及びバチルス
・トヨイ(Bacillus toyoi)[Bacillus toyoiは、分類学上
バチルス・セレウス(Bacilluscereus)に分類される]の胞
子製剤(商品名「トヨセリン」、東洋醸造株式会社製)が知
られている。しかしながら、これらの生菌剤はいずれも
増体効果、飼料要求率改善、細菌性下痢予防等を目的と
するものであって、家畜肉質改善用としては知られてい
ない。
効果、飼料要求率改善、細菌性下痢予防等の目的によ
り、抗生物質の代替として注目されている。該家畜飼料
添加用生菌剤としては、乳酸桿菌[ラクトバチルス(Lact
obatillus)属]、乳酸球菌［例えばストレプトコッカス
・フェカリス(Streptcoccus faecalis)]、ビフィズス菌
[ビフィドバクテリウム(Bifidobacterim)属]又は酪酸菌
［例えばクロストリジウム・ブチリカム(Clostridium b
utyricum)]を有効成分とする生菌剤が市販されている
［小佐々 学；フィーディング(FEEDING)、第３０巻、
第７号、４１〜６１頁（１９９０）]。また、バチルス
属の生菌剤として、納豆菌(Bacillus natto)ＢＮ株［Ba
cillus nattoは、分類学上Bacillus subtilisに分類さ
れる；バージェーズ・マニュアル・オブ・システマテッ
ク・バクテリオロジー vol.II(1986)]の胞子製剤（商品
名「グローゲン」、エーザイ株式会社製）及びバチルス
・トヨイ(Bacillus toyoi)[Bacillus toyoiは、分類学上
バチルス・セレウス(Bacilluscereus)に分類される]の胞
子製剤(商品名「トヨセリン」、東洋醸造株式会社製)が知
られている。しかしながら、これらの生菌剤はいずれも
増体効果、飼料要求率改善、細菌性下痢予防等を目的と
するものであって、家畜肉質改善用としては知られてい
ない。
【０００４】また、バチルス・ズブチリス(Bacillus su
btilis)Ｃ−３１０２の生菌体を有効成分とする家畜用
生菌剤を、哺乳動物、鳥類、魚類等に投与することによ
り、増体効果、飼料要求率改善効果が得られることが知
られている(特開昭６３−２０９５８０号公報）。また
細菌性下痢予防効果が得られることが一部知られてい
る。更に、バチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)
Ｃ−３１０２の生菌体を有効成分とする幼豚用配合飼料
（特開昭６２−２３２３４３号公報）が提案されている
が、いずれも家畜肉質改善用として使用することについ
ては知られていないのが現状である。
btilis)Ｃ−３１０２の生菌体を有効成分とする家畜用
生菌剤を、哺乳動物、鳥類、魚類等に投与することによ
り、増体効果、飼料要求率改善効果が得られることが知
られている(特開昭６３−２０９５８０号公報）。また
細菌性下痢予防効果が得られることが一部知られてい
る。更に、バチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)
Ｃ−３１０２の生菌体を有効成分とする幼豚用配合飼料
（特開昭６２−２３２３４３号公報）が提案されている
が、いずれも家畜肉質改善用として使用することについ
ては知られていないのが現状である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、家畜
肉の脂肪組織含有量を減少させることができ、且つ肉質
を改善することが可能であって、しかも安全性に優れた
家畜肉質改善剤を提供することにある。
肉の脂肪組織含有量を減少させることができ、且つ肉質
を改善することが可能であって、しかも安全性に優れた
家畜肉質改善剤を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、バチル
ス・ズブチリスＣ−３１０２（微工研条寄第１０９６
号）の生菌剤を有効成分として含有する家畜肉質改善剤
が提供される。
ス・ズブチリスＣ−３１０２（微工研条寄第１０９６
号）の生菌剤を有効成分として含有する家畜肉質改善剤
が提供される。
【０００７】以下本発明を更に詳細に説明する。
【０００８】本発明において、必須の有効成分として含
有させる生菌剤は、公知菌であるバチルス・ズブチリス
(Bacillus subtilis)Ｃ−３１０２（微工研条寄第１０
９６号）であって、その菌学的性質は、既に公開されて
いる特開昭６３−２０９５８０号公報及び特開昭６２−
２３２３４３号公報に記載されている。
有させる生菌剤は、公知菌であるバチルス・ズブチリス
(Bacillus subtilis)Ｃ−３１０２（微工研条寄第１０
９６号）であって、その菌学的性質は、既に公開されて
いる特開昭６３−２０９５８０号公報及び特開昭６２−
２３２３４３号公報に記載されている。
【０００９】前記バチルス・ズブチリスＣ−３１０２
（微工研条寄第１０９６号）を培養するには、例えば培
地として、微生物の培養に通常使用される、炭素源、窒
素源、無機物等を含む液体培地又は固体培地等を用いる
ことができる。該炭素源としては、同化可能な炭素源で
あれば良く、例えばグルコース、スクロース、澱粉、糖
蜜等を、また窒素源としては、例えばペプトン、肉エキ
ス、カゼイン酸加水分解物、硫安等を挙げることができ
る。更に必要に応じてリン酸塩、マグネシウム、ナトリ
ウム、カリウム、カルシウム、鉄又はマンガン等の塩
類、ビタミン、アミノ酸、消泡剤、界面活性剤等を添加
することもできる。また培養条件は、好気条件下行なう
のが好ましく、培地の初発ｐＨは５〜９、特に６〜８、
培養温度は２０〜５０℃、特に３５〜４０℃、培養時間
は１２時間〜７日であるのが好適である。
（微工研条寄第１０９６号）を培養するには、例えば培
地として、微生物の培養に通常使用される、炭素源、窒
素源、無機物等を含む液体培地又は固体培地等を用いる
ことができる。該炭素源としては、同化可能な炭素源で
あれば良く、例えばグルコース、スクロース、澱粉、糖
蜜等を、また窒素源としては、例えばペプトン、肉エキ
ス、カゼイン酸加水分解物、硫安等を挙げることができ
る。更に必要に応じてリン酸塩、マグネシウム、ナトリ
ウム、カリウム、カルシウム、鉄又はマンガン等の塩
類、ビタミン、アミノ酸、消泡剤、界面活性剤等を添加
することもできる。また培養条件は、好気条件下行なう
のが好ましく、培地の初発ｐＨは５〜９、特に６〜８、
培養温度は２０〜５０℃、特に３５〜４０℃、培養時間
は１２時間〜７日であるのが好適である。
【００１０】前記培養された培養物は、培養物自体、そ
の濃縮物又はそれから分離した菌体をそのまま有効成分
とすることができる。この際有効成分中には、バチルス
・ズブチリスＣ−３１０２（微工研条寄第１０９６号）
株の生菌体、即ち芽胞及び／又は栄養細胞を１０6〜１
０11個／ｇ含有するのが好ましい。
の濃縮物又はそれから分離した菌体をそのまま有効成分
とすることができる。この際有効成分中には、バチルス
・ズブチリスＣ−３１０２（微工研条寄第１０９６号）
株の生菌体、即ち芽胞及び／又は栄養細胞を１０6〜１
０11個／ｇ含有するのが好ましい。
【００１１】本発明の家畜肉質改善剤を調製するには、
好ましくは例えば前記有効成分をそのまま若しくは必要
に応じて賦形剤等を添加し、乾燥又は製剤化する方法等
により得ることができるが、前記有効成分をそのまま家
畜肉質改善剤とすることもできる。該賦形剤は特に限定
されず、例えば炭酸カルシウム、脱脂米糖、コーングリ
ッツ、コーンフラワー、ふすま、脱脂粉乳等を用いるこ
とができる。
好ましくは例えば前記有効成分をそのまま若しくは必要
に応じて賦形剤等を添加し、乾燥又は製剤化する方法等
により得ることができるが、前記有効成分をそのまま家
畜肉質改善剤とすることもできる。該賦形剤は特に限定
されず、例えば炭酸カルシウム、脱脂米糖、コーングリ
ッツ、コーンフラワー、ふすま、脱脂粉乳等を用いるこ
とができる。
【００１２】本発明の家畜肉質改善剤を摂取する家畜
は、家畜であれば特に限定されず、鳥類、豚、牛、馬、
魚類等に使用することができる。該家畜肉質改善剤の投
与形態は、好適には粉末、特に微粉末等として、公知の
飼料に添加・混合して使用することができる。公知の飼
料へ添加混合する際の本発明の家畜肉質改善剤の添加量
は、家畜の種類、日令等により異なるが、飼料へ添加し
た後のバチルス・ズブチリスＣ−３１０２（微工研条寄
第１０９６号）の生菌数が、１０3〜１０9個／ｇ、特に
１０4〜１０8個／ｇとなるように添加・混合するのが好
ましい。
は、家畜であれば特に限定されず、鳥類、豚、牛、馬、
魚類等に使用することができる。該家畜肉質改善剤の投
与形態は、好適には粉末、特に微粉末等として、公知の
飼料に添加・混合して使用することができる。公知の飼
料へ添加混合する際の本発明の家畜肉質改善剤の添加量
は、家畜の種類、日令等により異なるが、飼料へ添加し
た後のバチルス・ズブチリスＣ−３１０２（微工研条寄
第１０９６号）の生菌数が、１０3〜１０9個／ｇ、特に
１０4〜１０8個／ｇとなるように添加・混合するのが好
ましい。
【００１３】また本発明の家畜肉質改善剤の有効摂取量
は、家畜の種類、日令等により異なるが、バチルス・ズ
ブチリスＣ−３１０２（微工研条寄第１０９６号）の生
菌数が、１×１０6個／Ｋｇ・日以上、特に５×１０6〜
１×１０8個／Ｋｇ・日となるように摂取するのが好ま
しい。更に投与時期も、家畜の種類、日令等により異な
るが、連続投与するのが好ましく、特に鳥類等の場合に
は、屠殺前少なくとも４日間以上、好ましくは７日間以
上連続投与することにより優れた効果を得ることができ
る。また豚等の場合には、枝肉の歩留を良好とする際に
は、投与時期を１２０日令以前とすることが望ましく、
脂肪分を減少させ均一に該脂肪分を肉に分散させるに
は、体重により異なるが、屠殺前１５日間以上、特に１
か月以上連続投与するのが好ましい。
は、家畜の種類、日令等により異なるが、バチルス・ズ
ブチリスＣ−３１０２（微工研条寄第１０９６号）の生
菌数が、１×１０6個／Ｋｇ・日以上、特に５×１０6〜
１×１０8個／Ｋｇ・日となるように摂取するのが好ま
しい。更に投与時期も、家畜の種類、日令等により異な
るが、連続投与するのが好ましく、特に鳥類等の場合に
は、屠殺前少なくとも４日間以上、好ましくは７日間以
上連続投与することにより優れた効果を得ることができ
る。また豚等の場合には、枝肉の歩留を良好とする際に
は、投与時期を１２０日令以前とすることが望ましく、
脂肪分を減少させ均一に該脂肪分を肉に分散させるに
は、体重により異なるが、屠殺前１５日間以上、特に１
か月以上連続投与するのが好ましい。
【００１４】
【発明の効果】本発明の家畜肉質改善剤は、有効成分と
してバチルス・ズブチリスＣ−３１０２（微工研条寄第
１０９６号）の生菌剤を含有するので、家畜肉の脂肪組
織含有量を減少させることができ、且つ肉質自体を向上
させ、肉量を増加させることができる。また使用するバ
チルス・ズブチリスＣ−３１０２（微工研条寄第１０９
６号）の生菌剤は、飼料添加剤として知られる公知の菌
であるので、その安全性にも優れている。
してバチルス・ズブチリスＣ−３１０２（微工研条寄第
１０９６号）の生菌剤を含有するので、家畜肉の脂肪組
織含有量を減少させることができ、且つ肉質自体を向上
させ、肉量を増加させることができる。また使用するバ
チルス・ズブチリスＣ−３１０２（微工研条寄第１０９
６号）の生菌剤は、飼料添加剤として知られる公知の菌
であるので、その安全性にも優れている。
【００１５】
【実施例】以下本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【００１６】
【実施例１】水道水１０リットルに、大豆ペプトン２０
０ｇ、リン酸２カリ１０ｇ及び糖蜜２００ｇを溶解させ
て培地を調製し、更に１Ｎ水酸化ナトリウム水溶液を添
加して培地のｐＨを７．５に調整した後、ジャーファー
メンターに仕込み、１２１℃、１５分間滅菌した。次い
で予め前培養しておいたバチルス・ズブチリスＣ−３１
０２（微工研条寄第１０９６号）の培養液１００ｍｌを
摂取し、３７℃で４０時間振盪培養した。
０ｇ、リン酸２カリ１０ｇ及び糖蜜２００ｇを溶解させ
て培地を調製し、更に１Ｎ水酸化ナトリウム水溶液を添
加して培地のｐＨを７．５に調整した後、ジャーファー
メンターに仕込み、１２１℃、１５分間滅菌した。次い
で予め前培養しておいたバチルス・ズブチリスＣ−３１
０２（微工研条寄第１０９６号）の培養液１００ｍｌを
摂取し、３７℃で４０時間振盪培養した。
【００１７】次に得られた培養液を遠心分離して菌体を
収集し、乾燥させた後、炭酸カルシウム１８０ｇを混合
して家畜肉質改善剤（以下肉質改善剤１と称す）を２０
０ｇ製造した。得られた肉質改善剤１中のバチルス・ズ
ブチリスＣ−３１０２（微工研条寄第１０９６号）の生
菌数は、１×１０10個／ｇであった。
収集し、乾燥させた後、炭酸カルシウム１８０ｇを混合
して家畜肉質改善剤（以下肉質改善剤１と称す）を２０
０ｇ製造した。得られた肉質改善剤１中のバチルス・ズ
ブチリスＣ−３１０２（微工研条寄第１０９６号）の生
菌数は、１×１０10個／ｇであった。
【００１８】次いで、得られた家畜肉質改善剤を用いて
以下に示す試験を行なった。
以下に示す試験を行なった。
【００１９】コブの雛（４５ｇ）を、１坪区画中に１８
羽収容して、対照区、連続区及び仕上げ区の３区画の雛
をそれぞれ飼育した。飼料としては、２１日令まで市販
前期用飼料（Ａ）（商品名「くみあい配合飼料 ハイブ
ロー前期クランブル」、東日本くみあい飼料株式会社
製）を、４１日令まで市販後期用飼料（Ｂ）（商品名
「くみあい配合飼料 ハイブロー後期マッシュ」、東日
本くみあい飼料株式会社製）を、更に５０日令まで市販
仕上げ用飼料（Ｃ）（商品名「くみあい配合飼料ハイブ
ロー後期マッシュ仕上用」、東日本くみあい飼料株式会
社製）を不断給与した。
羽収容して、対照区、連続区及び仕上げ区の３区画の雛
をそれぞれ飼育した。飼料としては、２１日令まで市販
前期用飼料（Ａ）（商品名「くみあい配合飼料 ハイブ
ロー前期クランブル」、東日本くみあい飼料株式会社
製）を、４１日令まで市販後期用飼料（Ｂ）（商品名
「くみあい配合飼料 ハイブロー後期マッシュ」、東日
本くみあい飼料株式会社製）を、更に５０日令まで市販
仕上げ用飼料（Ｃ）（商品名「くみあい配合飼料ハイブ
ロー後期マッシュ仕上用」、東日本くみあい飼料株式会
社製）を不断給与した。
【００２０】この際対照区には、前期市販の飼料をそれ
ぞれそのまま不断給与した。
ぞれそのまま不断給与した。
【００２１】また連続区の雛には、前記市販前期用飼料
（Ａ）をそのまま給与し、次に前記市販後期用飼料
（Ｂ）に、前記肉質改善剤１を飼料中のバチルス・ズブ
チリスＣ−３１０２（微工研条寄第１０９６号）の生菌
数が、３×１０5個／ｇとなるように添加・混合した飼
料及び前記市販仕上げ用飼料（Ｃ）に、前記肉質改善剤
１を飼料中のバチルス・ズブチリスＣ−３１０２（微工
研条寄第１０９６号）の生菌数が、５×１０5個／ｇと
なるように添加・混合した飼料を不断給与した。
（Ａ）をそのまま給与し、次に前記市販後期用飼料
（Ｂ）に、前記肉質改善剤１を飼料中のバチルス・ズブ
チリスＣ−３１０２（微工研条寄第１０９６号）の生菌
数が、３×１０5個／ｇとなるように添加・混合した飼
料及び前記市販仕上げ用飼料（Ｃ）に、前記肉質改善剤
１を飼料中のバチルス・ズブチリスＣ−３１０２（微工
研条寄第１０９６号）の生菌数が、５×１０5個／ｇと
なるように添加・混合した飼料を不断給与した。
【００２２】更に仕上げ区には、市販前期用飼料
（Ａ）、前記市販後期用飼料（Ｂ）をそのまま給与し、
次いで前記市販仕上げ用飼料（Ｃ）に、前記肉質改善剤
１を飼料中のバチルス・ズブチリスＣ−３１０２（微工
研条寄第１０９６号）の生菌数が、５×１０5個／ｇと
なるように添加・混合した飼料を不断給与した。尚、２
１日令で各区とも平均体重を可能な限り揃えて配置し
た。試験最終日に各区の平均体重に最も近い３羽を選定
し、全重量（生体重）、放血、脱羽の後に内臓、頭及び
足部等を切除した重量（中抜きIII）、腹腔内の脂肪組
織の重量（腹腔内脂肪）及び胸筋肉の重量（胸筋肉）を
測定した。その平均値を表１に示す。また前記各重量よ
り、（腹腔内脂肪）／（中抜きIII）、（胸筋肉）／
（中抜きIII） （腹腔内脂肪）／（生体重）、（胸筋肉）／（生体重）
及び（中抜きIII）／（生体重）をそれぞれ求めた。そ
の結果を表２に示す。
（Ａ）、前記市販後期用飼料（Ｂ）をそのまま給与し、
次いで前記市販仕上げ用飼料（Ｃ）に、前記肉質改善剤
１を飼料中のバチルス・ズブチリスＣ−３１０２（微工
研条寄第１０９６号）の生菌数が、５×１０5個／ｇと
なるように添加・混合した飼料を不断給与した。尚、２
１日令で各区とも平均体重を可能な限り揃えて配置し
た。試験最終日に各区の平均体重に最も近い３羽を選定
し、全重量（生体重）、放血、脱羽の後に内臓、頭及び
足部等を切除した重量（中抜きIII）、腹腔内の脂肪組
織の重量（腹腔内脂肪）及び胸筋肉の重量（胸筋肉）を
測定した。その平均値を表１に示す。また前記各重量よ
り、（腹腔内脂肪）／（中抜きIII）、（胸筋肉）／
（中抜きIII） （腹腔内脂肪）／（生体重）、（胸筋肉）／（生体重）
及び（中抜きIII）／（生体重）をそれぞれ求めた。そ
の結果を表２に示す。
【００２３】
【表１】
【００２４】
【表２】
【００２５】
【実施例２】コブの雛（３８〜３９ｇ）を、３つの鶏舎
に６５００羽（５３羽／坪）収容して、対照区、連続区
及び仕上げ区の３区の雛をそれぞれ飼育した。飼料とし
ては、市販前期用飼料（Ｄ）（商品名「シーアイハイブ
ロエース HS-2」、伊藤忠飼料株式会社製）を１７日
間、市販後期用飼料（Ｅ）（商品名「シーアイブロエー
ス・G2」、伊藤忠飼料株式会社製）を３２日間、更に市
販仕上げ用飼料（Ｆ）（商品名「シーアイブロエース・
F2」、伊藤忠飼料株式会社製）７日間を不断給与した。
に６５００羽（５３羽／坪）収容して、対照区、連続区
及び仕上げ区の３区の雛をそれぞれ飼育した。飼料とし
ては、市販前期用飼料（Ｄ）（商品名「シーアイハイブ
ロエース HS-2」、伊藤忠飼料株式会社製）を１７日
間、市販後期用飼料（Ｅ）（商品名「シーアイブロエー
ス・G2」、伊藤忠飼料株式会社製）を３２日間、更に市
販仕上げ用飼料（Ｆ）（商品名「シーアイブロエース・
F2」、伊藤忠飼料株式会社製）７日間を不断給与した。
【００２６】この際対照区には、前期市販の飼料をそれ
ぞれそのまま不断給与した。
ぞれそのまま不断給与した。
【００２７】また連続区の雛には、前記市販前期用飼料
（Ｄ）をそのまま給与し、次に前記市販後期用飼料
（Ｅ）及び前記市販仕上げ用飼料（Ｆ）に、前記肉質改
善剤１を飼料中のバチルス・ズブチリスＣ−３１０２
（微工研条寄第１０９６号）の生菌数が、３×１０5個
／ｇとなるように添加・混合した飼料を不断給与した。
（Ｄ）をそのまま給与し、次に前記市販後期用飼料
（Ｅ）及び前記市販仕上げ用飼料（Ｆ）に、前記肉質改
善剤１を飼料中のバチルス・ズブチリスＣ−３１０２
（微工研条寄第１０９６号）の生菌数が、３×１０5個
／ｇとなるように添加・混合した飼料を不断給与した。
【００２８】更に仕上げ区には、市販前期用飼料
（Ｄ）、前記市販後期用飼料（Ｅ）をそのまま給与し、
次いで前記市販仕上げ用飼料（Ｆ）に、前記肉質改善剤
１を飼料中のバチルス・ズブチリスＣ−３１０２（微工
研条寄第１０９６号）の生菌数が、５×１０5個／ｇと
なるように添加・混合した飼料を不断給与した。飼育終
了後、食鳥処理場のラインから無作為に丸屠体状態で各
区１０羽ずつ取り出し、実施例１と同様に各重量を測定
した。その結果をそれぞれ表３及び表４に示す。
（Ｄ）、前記市販後期用飼料（Ｅ）をそのまま給与し、
次いで前記市販仕上げ用飼料（Ｆ）に、前記肉質改善剤
１を飼料中のバチルス・ズブチリスＣ−３１０２（微工
研条寄第１０９６号）の生菌数が、５×１０5個／ｇと
なるように添加・混合した飼料を不断給与した。飼育終
了後、食鳥処理場のラインから無作為に丸屠体状態で各
区１０羽ずつ取り出し、実施例１と同様に各重量を測定
した。その結果をそれぞれ表３及び表４に示す。
【００２９】
【表３】
【００３０】
【表４】
【００３１】
【実施例３】チャンキーのジュニアを入雛し、２つの鶏
舎に４０００羽（３１羽／坪）収容して、対照区、試験
区の２区の雛をそれぞれ飼育した。飼料としては、市販
前期用飼料（Ｇ）（商品名「ブロイラーゴールド前期ク
ランブル」、四国配合飼料株式会社製）を２１日間、市
販後期用飼料（Ｈ）（商品名「ブロイラーＳ」、四国配
合飼料株式会社製）を２８日間、更に市販仕上げ用飼料
（Ｉ）（商品名「ブロイラー仕上げ」、四国配合飼料株
式会社製）を９日間不断給与した。
舎に４０００羽（３１羽／坪）収容して、対照区、試験
区の２区の雛をそれぞれ飼育した。飼料としては、市販
前期用飼料（Ｇ）（商品名「ブロイラーゴールド前期ク
ランブル」、四国配合飼料株式会社製）を２１日間、市
販後期用飼料（Ｈ）（商品名「ブロイラーＳ」、四国配
合飼料株式会社製）を２８日間、更に市販仕上げ用飼料
（Ｉ）（商品名「ブロイラー仕上げ」、四国配合飼料株
式会社製）を９日間不断給与した。
【００３２】この際対照区には、前記市販の飼料をそれ
ぞれそのまま不断給与した。
ぞれそのまま不断給与した。
【００３３】また試験区の雛には、各前記市販の飼料
に、前記肉質改善剤１を飼料中のバチルス・ズブチリス
Ｃ−３１０２（微工研条寄第１０９６号）の生菌数が、
３×１０5個／ｇとなるように添加・混合して不断給与
した。
に、前記肉質改善剤１を飼料中のバチルス・ズブチリス
Ｃ−３１０２（微工研条寄第１０９６号）の生菌数が、
３×１０5個／ｇとなるように添加・混合して不断給与
した。
【００３４】尚、飼育終了後、食鳥処理場のラインから
無作為に丸屠体状態で、各区雄、雌各１０羽ずつ取り出
し、実施例２と同様に各重量を測定した。雌の結果をそ
れぞれ表５及び表６に、雄の結果をそれぞれ表７及び表
８に示す。
無作為に丸屠体状態で、各区雄、雌各１０羽ずつ取り出
し、実施例２と同様に各重量を測定した。雌の結果をそ
れぞれ表５及び表６に、雄の結果をそれぞれ表７及び表
８に示す。
【００３５】
【表５】
【００３６】
【表６】
【００３７】
【表７】
【００３８】
【表８】
【００３９】
【実施例４】LW・ハイポーの子豚（雄、雌各１１匹）を
対照区及び試験区に分けてそれぞれ飼育し、約２５ｋｇ
時に、資質、性を同一にして、更に可能な限り各区画の
体重を合わせた。飼料としては、対照区の場合、豚の平
均体重が２５〜６０ｋｇの間（６０日間）、子豚期育成
用飼料（Ｊ）（商品名「子豚期育成用特製飼料」、雪印
種苗株式会社製）を、以後出荷のための屠殺時まで（５
６日間）肉豚肥育用飼料（Ｋ）（商品名「肉豚肥育用特
製飼料」、雪印種苗株式会社製）を不断給与した。また
試験区には、前記各市販の飼料に、前記肉質改善剤１を
飼料中のバチルス・ズブチリスＣ−３１０２（微工研条
寄第１０９６号）の生菌数が、１．５×１０5個／ｇと
なるように添加・混合して不断給与した。
対照区及び試験区に分けてそれぞれ飼育し、約２５ｋｇ
時に、資質、性を同一にして、更に可能な限り各区画の
体重を合わせた。飼料としては、対照区の場合、豚の平
均体重が２５〜６０ｋｇの間（６０日間）、子豚期育成
用飼料（Ｊ）（商品名「子豚期育成用特製飼料」、雪印
種苗株式会社製）を、以後出荷のための屠殺時まで（５
６日間）肉豚肥育用飼料（Ｋ）（商品名「肉豚肥育用特
製飼料」、雪印種苗株式会社製）を不断給与した。また
試験区には、前記各市販の飼料に、前記肉質改善剤１を
飼料中のバチルス・ズブチリスＣ−３１０２（微工研条
寄第１０９６号）の生菌数が、１．５×１０5個／ｇと
なるように添加・混合して不断給与した。
【００４０】得られた豚を茨城県中央食品株式会社に出
荷し、日本食肉格付協会が肉質を判定した。その結果を
表９に示す。
荷し、日本食肉格付協会が肉質を判定した。その結果を
表９に示す。
【００４１】
【表９】
【００４２】表９の結果、対照区も試験区も上物の数に
変化は無いが、豚の場合、上物率を向上させることより
も、価格差の大きい等外品を無くすことが重要であっ
て、得られた肉は、屠体重及び枝肉の歩留がいずれも対
照区に比して２％程度（危険率１％で有意）改善されて
いた。
変化は無いが、豚の場合、上物率を向上させることより
も、価格差の大きい等外品を無くすことが重要であっ
て、得られた肉は、屠体重及び枝肉の歩留がいずれも対
照区に比して２％程度（危険率１％で有意）改善されて
いた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A23K 1/16 304 A23K 1/00 101 C12N 1/20
Claims (1)
- 【請求項１】 バチルス・ズブチリスＣ−３１０２（微
工研条寄第１０９６号）の生菌剤を有効成分として含有
する家畜肉質改善剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02116592A JP3187911B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 家畜肉質改善剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02116592A JP3187911B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 家畜肉質改善剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05219899A JPH05219899A (ja) | 1993-08-31 |
| JP3187911B2 true JP3187911B2 (ja) | 2001-07-16 |
Family
ID=12047304
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02116592A Expired - Lifetime JP3187911B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 家畜肉質改善剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3187911B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5044261B2 (ja) * | 2007-04-09 | 2012-10-10 | 茂 中野 | 動物用飼料 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP02116592A patent/JP3187911B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05219899A (ja) | 1993-08-31 |
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