JP3187886B2 - 空燃比制御方法 - Google Patents

空燃比制御方法

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関用の燃料噴射シ
ステムに適用される学習機能付き(以下、単に学習と呼
ぶ)空燃比制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)
及び窒素酸化物(NOx)の放出を最小に抑えるために
は空燃比を精密に制御することが要求される。空燃比が
良好に制御されるためには、空燃比のいかなる誤差も修
正できる、排気ガス酸素(EGO)センサーを使用した
閉ループ形燃料制御システムが使用されてきた。更に、
エンジン動作点が変化すると、あるいは閉ループ形エン
ジン制御となると、エンジン動作点の設定点、即ち理論
空燃比(stoichiometry)を見つけるフィ
ードバック動作に要する時間を低減することにより、よ
り良い空燃比制御となるようにできる各種の適応空燃比
制御方法が使用されてきた。
【0003】適応空燃比制御機能を備えた燃料噴射制御
システムでは、最新の運転条件に基づいて、基本燃料噴
射持続時間に学習制御修正因数kを掛けることにより、
実際の燃料噴射持続時間が求められる。
【0004】適応学習制御では、たとえばアメリカ特許
No. 4,594,985から、学習制御修正因数の値を
ある予め定められたある値に初期設定することにより、
該学習制御修正因数を求めることができることが知られ
ている。学習制御修正因数は、一定増加モード及び一定
低減モードの時の連続したそれぞれ2個の空燃比フィー
ドバック補完因数の最終値の平均値に合わせて調整され
る。該平均値が予め定められた高い限度値(high
limit value)よりも大であれば、学習制御
修正因数の最新の値は予め定められた量だけ増加され
る。該平均値が予め定められた低い限度値(low l
imit value)よりも小であれば、学習制御修
正因数の最新の値は予め定められた量だけ減少される。
平均値が高限度値と低限度値の中間にあれば学習制御修
正因数の最新の値は変更されない。
【0005】連続した2個のフィードバック補完因数の
最大値と最小値の平均値によって前記システムが濃い状
態にあるか薄い状態にあるか決定される。平均値が上限
値(an upper limit)より大であれば、
システムは薄い状態で運転していると考えられ該システ
ムを理論空燃に調整するため学習制御修正因数が増加さ
れる。平均値が下限値(a lower limit)
より小であれば、システムは濃い状態で運転していると
考えられ、該システムを理論空燃比に調整するため学習
制御修正因数が減少される。また学習制御修正因数の増
加量あるいは減少量は予め定められた定数である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなシステムは
欠点を有している。即ち、第一に2個の連続する最終値
の平均値だけを使用して該システムが薄い状態で運転さ
れていること、あるいは濃い状態で運転されていること
をいつも正しく決定できるとは限らない。また、2個の
連続した空燃比の最終値の平均値が理論空燃比からどれ
だけ離れた点で、該システムが動作しているかを説明す
ることができない。さらに、学習制御修正因数を調整す
る増加量あるいは減少量が一定値に固定されているた
め、ある状況の下では調整量が過小であり、他の状況の
下では調整量が過大となりうることがある。
【0007】また、空燃比が、負荷、エンジン速度、エ
ンジン冷却水温度等のエンジン運転条件基づいて予め
作成されたテーブルにより決定される、開ループ形燃料
制御を備えたシステムも知られている。閉ループ形燃料
制御システムによる動作中、薄い状態から濃い状態への
移行が検知されるまでEGOセンサーが薄い状態を示し
ている時、空燃比は連続して減少され、濃いから薄いへ
の移行が検知されるまでEGOセンサーが濃い状態を示
している時、空燃比は連続して増加される。EGOセン
サーが濃い状態から薄い状態への移行を検知する時、シ
ステムに伝達遅延があるために、実際の空燃比は過大に
なっている。空燃比を速やかに理論空燃比に収束させる
ために、EGOセンサーが濃い状態から薄い状態への移
行を示す時、空燃比がある量だけ減少される。同様に、
EGOセンサーが薄い状態から濃い状態への移行を示す
時、空燃比がある量だけ増加される。
【0008】従って、通常の閉ループ形燃料制御動作で
は、交互に(interleaved)薄いサイクルと
濃いサイクルが連続し、閉ループ形燃料制御動作が薄い
サイクルであるか濃いサイクルであるかに関係なく、望
ましい正規化空燃比は理論空燃比の近傍、即ち、1.0
にとどまっていなくてはならない。このように完全な一
揃いの薄いサイクルと濃いサイクルの中での空燃比の平
均値はシステムが濃い状態かあるいは薄い状態かを示す
正しい尺度を与える。該平均値が上限値よりも大であれ
ば、システムは濃い状態にある。下限値よりも小であれ
ば、システムは薄い状態にある。平均値は完全な一揃い
の薄いサイクルと濃いサイクルの区間に亘って計算され
るのであるから、空燃比の最終値各2個の平均値をとる
方法よりも、この方法はより正確である。しかし、この
方法は、前の方法よりも多くの計算を必要とする。即
ち、空燃比を積算するための累算器と、完全な一揃いの
濃いサイクルおよび薄いサイクルに亘って、空燃比を読
みとった回数を積算するカウンターとが必要となる。完
全な一揃いの濃いサイクルおよび薄いサイクルが終わる
と、空燃比の平均値を求めるために除算が必要となる。
【0009】空燃比の適応学習制御システムを改善して
上述の欠点を除去することが望まれるであろう。特に、
実施が容易なシステムとする事が望まれるであろう。
【0010】
【問題を解決するための手段】本発明では、完全な一揃
いの(あるいは、より一般的には、同数の連続した)濃
いサイクルおよび薄いサイクルの中で、空燃比が上限値
よりも大きくなっている時間と空燃比が下限値よりも
さくなっている時間との間の時間差によって空燃比シス
テムのリッチとリーン状態が測定される。同数の連続し
た濃いサイクルおよび薄いサイクルの中で、空燃比が上
限値よりも大である時間が、空燃比が下限値よりも小で
ある時間よりも長ければ、システムは濃い状態にある。
逆に、同数の連続した濃いサイクルおよび薄いサイクル
に於いて、空燃比が下限値よりも小である時間が、空燃
比が下限値よりも大である時間よりも長ければ、システ
ムは薄い状態である。また、この時間差はシステムが過
度に濃いか過度に薄いかの程度をも示すことができる。
即ち、時間差が大であればあるほど、システムは理論空
燃比から遠く離れてしまうことになる。本発明によれ
ば、学習制御修正因数の調整量はそれを、時間差に比例
させることにより決定される。
【0011】本発明はシステムが濃い状態で運転してい
るか薄い状態で運転しているかをより正確に決定できる
方法を提供する。また本発明は、システムが理論空燃比
からどれほど離れているかを決めることもできる。それ
故、本発明は適切な調整量を決定することも可能であ
る。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の原理にしたがってエンジン
に供給される混合気にたいして、適応空燃比制御をおこ
なう電子制御ユニットを具備する内燃機関の単純化した
ブロック図である。図1で、空気は、空気清浄器1を通
って空気通路2に入り、空気流メーター及び絞り弁を通
り、吸気マニホールド5を通ってエンジンの燃焼室8に
移る。燃焼室8からの排気は、排気通路6及び触媒7を
通って運ばれる。電子制御ユニット9はエンジンの運転
条件を決定するため燃焼室にはいる空気燃料混合気を点
火するため、各種エンジンセンサーからの入力信号を監
視して、スパークプラグ16に適当な点火パルスを適当
な時期に発生させる。さらに、制御ユニット9は、所望
の空燃比を得るために適当な燃料噴射パルス持続時間を
計算して、それを適当な時期に燃料噴射器17に適用す
る。
【0013】吸入空気温度センサー10は吸気口空気通
路を介して流れる取り入れた空気の温度測定に使用され
る。空気流センサー11はエンジン負荷を表す空気流量
の測定に使用される。また空気流量測定値は吸気マニホ
ールドに入る空気量の決定にも使用される。絞り弁位置
センサーは、開ループ形あるいは閉ループ形燃料制御の
一条件として用いられるスロットル位置を示す。エンジ
ン冷却液温度センサー13はエンジンの温度の測定に使
用される。エンジン回転数センサー14はエンジン速度
を測定する。排気ガス酸素センサー15は、閉ループ形
燃料制御でエンジンが薄い側で運転しているか、あるい
は濃い側で運転しているかを示す排気ガス中の酸素のレ
ベルを監視しており、このレベルに従って電子制御ユニ
ット9により空燃比が調整され得る。
【0014】電子制御ユニット9は、マイクロプロセッ
サー・ユニットMPU20、メモリ・ユニット21、バ
ッファ、A/D変換器等から成る入力インターフェース
回路22、バッファ、ドライバー等から成る出力インタ
ーフェース回路23、割り込みコントローラ25、並び
にこれらの要素を接続する内部バス26により構成され
る。メモリ・ユニット21は、適応空燃比制御ルーチン
及び関連する各種定数を含むエンジン制御プログラムを
格納する読み出し専用メモリ(ROM)27、カウンタ
ー、タイマー、もしくはデータを随時格納するレジスタ
として使用される随時書き込み読み出しメモリ(RA
M)28、学習制御修正因数のために学習した数値を格
納する常時活性メモリ(KAM)29を有する。KAM
29はイグニッションキーがオフになっていても常に電
力が供給される。タイマー24には、ある一定の時間
がセットされ、この時間が連続してカウントダウンされ
る。タイマーがカウントダウンしてゼロになる時、割り
込み信号が発生され、これが割り込みコントローラ25
に送られ、コントローラ25にMPUに対する割り込み
信号を発生させ、特殊のサービスルーチンを動作させ
る。
【0015】理論空燃比に関する正規化空燃比は次の式
により与えられる。
【数1】λ=AM/(14.64*FM) ここに、 AM=lbm/分であらわした空気の質量流量 FM=lbm/分であらわした燃料の質量流量 λ=正規化空燃比
【0016】空気の質量AMを測定し、運転条件に基づ
いた望ましい正規化空燃比λとすることにより、燃料の
質量流量FMは
【数2】FM=AM/(14.64*λ) により求めることができ、燃料噴射パルス持続時間tは
【数3】t=FM*c により求められることができる。ここに、cは変換因数
である。
【0017】修正された燃料パルス持続時間Tcはtに
現在のエンジン動作点に於ける学習制御修正因数Lcを
掛けることにより求められる。即ち、
【数4】Tc=t*Lc
【0018】適応空燃比制御論理の主要な機能は適当な
時点で学習制御修正因数を正しく更新することである。
色々な動作点に於ける学習制御修正因数の値は、運転さ
れていなくても自動車バッテリーから常に電力供給され
る常時活性メモリ(KAM)29の中に、データ配列の
形式で格納されている。KAM29の各メモリ・セル
は、エンジン負荷及びエンジン回転数のようなパラメー
タによって定義されるエンジン動作点によりアドレス指
定される。以下の説明の中では、図で示すために、更新
するメモリ・セルのアドレス指定するために使用される
エンジン運転条件は、取り入れ口空気流により決定され
るエンジン負荷だけで定義されている。
【0019】従って、以下に説明される実施例では、学
習制御修正因数を更新する時、KAM29内の更新すべ
きメモリ・セルが一次関数FN025(VMAF)によ
り決定される。ここにVMAF(Voltage re
presentativeMass Air Flo
w)はボルト(電圧)で表した空気流質量であって、空
気流測定回路からのアナログ量をディジタル量に変換し
て求められる。本機能に対する入力はVMAFであって
出力はKAM29内のセル番号である。配列の大きさを
32にした場合の本機能の一例を図2に示す。配列の大
きさを、たとえば64に増加することによりより高い精
度が得られる。あるVMAFに対するKAM29のセル
番号を決定する手続きは、a)この一次関数を特定する
N025を使用しセル番号の整数及び少数部を一次内挿
処理により決定する。b)ステップa)で得られた結果を丸
め、得られた整数をセル番号として使用する。実際の燃
料パルス持続時間Tcを計算するための学習制御修正因
数Lcを求める時には、セル番号の整数及び少数部を一
次内挿処理により決定するため、FN025および最新
のVMAF値が使用される。学習制御修正因数Lcの値
は、前に求められた整数及び小数によりアドレス指定さ
れたKAMセルの内容を使用して一次内挿処理により高
められる。
【0020】開ループ形燃料制御動作では、エンジン負
荷、エンジン回転数、エンジン冷却水温等のエンジン運
転条件に基づいて予め作成されたテーブルにより所望の
空燃比が決定される。閉ループ形燃料制御動作では、薄
状態から濃い状態への移行が検知されるまでEGOセ
ンサーが薄い状態を示している場合、所望の正規化空燃
比は連続して減少され、EGOセンサーが濃い状態から
薄い状態への移行が検知されるまで濃い状態を示してい
る場合、空燃比は連続して増加される。EGOセンサー
が濃い状態から薄い状態への移行を検知した時、システ
ムに伝達遅延があるため、実際の空燃比は過大になって
いる。
【0021】空燃比を速やかに理論空燃比に収束させる
ために、EGOセンサーが濃い状態から薄い状態への移
行を示す時には、空燃比はある量だけ減少される。従っ
て、通常の閉ループ形燃料制御動作に於いては、交互に
薄いサイクル及び濃いサイクルが連続し、所望の正規化
空燃比は、薄いサイクル内にあるか濃いサイクル内にあ
るか関係なく、理論空燃比の近傍、即ち、1.0にとど
まっているであろう。システムの薄い状態あるいは濃い
状態は、同数の連続した濃いサイクルと薄いサイクルの
区間で、空燃比が上限値よりも大である時間と空燃比が
下限値よりも小である時間との間の時間差により測定さ
れる。同数の連続した濃いサイクルと薄いサイクルの区
間で、空燃比が上限値よりも大である時間が空燃比が下
限値よりも小である時間より長いのであれば、システム
は濃い状態である。逆に、同数の連続した濃いサイクル
と薄いサイクルの区間で、空燃比が下限値よりも小であ
時間が、空燃比が上限値よりも大である時間よりも大
であれば、システムは薄い状態である。またこの時間
はシステムが過度に濃い状態か過度に薄い状態であるか
の程度をも示す。時間差が大であればあるほど、システ
ムは理論空燃比から遠く離れてしまうことになる。この
結果、学習制御因数の調整量は、それを時間差に比例さ
せることによって決定される。
【0022】図3は本発明の原理をグラフで示したもの
である。閉ループ形燃料制御では、濃い状態から薄い
への移行を検知するまでEGOセンサーが濃い状態
示す場合、所望の正規化空燃比(A/F)nは連続して
増加される。そのとき、(A/F)nは、瞬間的に量D
Lだけ減少される。このDLは一つの定数、あるいは、
最新の(A/F)nと、薄い状態から濃い状態への移行
が発生したとき変更された一つ前の(A/F)nとの関
数とすることができる。その後で、EGOセンサーが薄
状態から濃い状態への移行を検知するまで(A/F)
nは連続して減少される。丁度その時、(A/F)nは
瞬間的に量DRだけ増加される。この量DRも一つの定
数あるいは、最新の(A/F)nと、濃い状態から薄い
状態への移行が発生したとき変更された、一つ前の(A
/F)nとの関数とすることができる。このような方法
で、図3に示されるとおり濃いサイクルと薄いサイクル
が交互に発生される。
【0023】図3を参照すると、時刻t1に於いてEG
Oセンサーは濃い状態から薄い状態への移行を示す。
tl1は、tl以降の最初の薄いサイクルで(A/
F)nが下限値より小である持続時間である。一方、t
r1はtl以降の最初の濃いサイクルで(A/F)nが
上限値より大である持続時間である。tr1がtl1よ
りも大であれば第一の薄いサイクルと濃いサイクルの区
間ではシステムが濃いサイクルにある時間のほうが薄い
サイクルにある時間よりも大であるため、システムは濃
い状態で運転されている。逆に、tr1がtl1よりも
小であれば第一の薄いサイクルと濃いサイクルの間では
システムが薄いサイクルにある時間のほうが濃いサイク
ルにある時間よりも大であるため、システムは薄い状態
で運転されている。これら二つの時の差の絶対値、即
ち|tr1−tl1|、は最初の完全な一揃いの濃いサ
イクルおよび薄いサイクルの区間で、システムがどれだ
け理論空燃比から離れているかをも示すことになる。こ
のように学習制御修正因数の調整量はtr1−tl1、
たとえば、k*|(tr1−tl1)|、(ここにkは
尺度因数(scaling factor)である)、
に比例させることができる。この概念はより一般的な場
合に拡張されることができる。即ち、(A/F)nが下
限値より小である時間は、濃いサイクルおよび薄いサイ
クルの同数の交互に連続した空間で説明される。一例と
して、図3に於いて、(tr1+tr2)>(tl1+
tl2)であれば、tlの後の2個の交互に連続した濃
いサイクルおよび薄いサイクルの間ではシステムは濃い
状態で運転される。
【0024】ここで本実施例に関する二つの実施方法に
ついて説明される。第一の実施方法は2個の異なったタ
イマー、即ち濃い状態タイマー(rich time
r)と薄い状態タイマー(lean timer)を使
用する事である。濃い状態タイマーは(A/F)nが上
限値より大であるときの時間の記録に使用され、薄い状
態タイマーは(A/F)nが下限値よりも小であるとき
時間の記録に使用される。濃いサイクルと薄いサイク
ルの同数の連続したサイクルが終わると、システムが当
時間中に濃い状態で運転されているか薄い状態で運転
されているかをこれら2個のタイマー間の差によって決
定する。濃い状態タイマーの内容が薄い状態タイマーの
内容よりも大であれば、システムは濃い状態で運転され
ており、その逆もまた同様である。第二の実施方法はた
だ1個のタイマー、濃い状態・薄い状態の差タイマーを
使用する方法である。この差タイマーは(A/F)nが
その上限値よりも大である場合は増加され、(A/F)
nが下限値よりも小である場合は減少される。同数の連
続した濃いサイクルと薄いサイクルが終わると、当該
中にシステムが濃い状態で運転されているか、薄い状
態で運転されているかを差タイマーの内容が決定する。
差タイマーの内容が正であればシステムは濃い状態で運
転されており、負であればシステムは薄い状態で運転さ
れている。第二の実施方法は第一の実施方法よりも短い
処理時間であると同時に少ないメモリでよい。以下説明
する二つの実施例ではただ1個の差タイマーが使用され
ている。
【0025】図4は、エンジン動作を制御する主ルーチ
ンの一部のフローチャートである。この主ルーチンの中
では、最後のステップの処理が完了すると、処理は最初
のステップに戻される。つまり、この処理はエンジンが
運転されている間繰り返し実行されるのである。図4に
示されるとおり、主ルーチンのこの部分には適応空燃比
制御方式(adaptive air/fuel ra
tio control starategy)の実体
を形成する3個のステップ、即ち、ステップ51、ステ
ップ52およびステップ53が含まれる。ステップ51
では、適応学習エントリールーチンが実行される。適応
学習条件が満足されれば、処理はステップ52に進み、
NOの場合、処理は中断されステップ52およびステッ
プ53の処理は省略される。ステップ52では、濃い状
態・薄い状態の差タイマー更新ルーチンが実行される。
ステップ52が実行された後でステップ53の実行が開
始する。これらの各ステップについて以下詳細に説明さ
れる。
【0026】図5に適応学習エントリールーチン51を
示す。ステップ101で、適応学習条件が満足されるか
否かが決定される。本実施例で、学習条件が満足される
ということは、閉ループ形燃料制御が実行されていて、
加速増量燃料制御方式は動作しておらず、吸入空気温度
(ACT)がAFACT1およびAFACT2の中間の
範囲にあり(即ち、AFACT1<ACT<AFACT
2)、エンジン冷却水温度(ECT)がAFECT1と
AFECT2の中間の範囲にあり(即ち、AFECT1
<ECT<AFECT2)、かつ適応タイマーADPT
MRが予め定められた時間、たとえばADAPTM秒を
超過している場合である。適応タイマーADPTMR
は、エンジン始動中もしくは、ECTが上限値よりも大
であるかあるいは下限値AFECT1よりも小なる場合
はクリアされている。他の場合は、ADPTMRは最大
値となるまで連続して毎秒1づつ増加される。パラメー
ターAFACT1、AFACT2、AFECT1、AF
ECT2及びADAPTMは校正定数(calibra
tion constant)である。
【0027】学習エントリー条件が満足されると、処理
はステップ111に進む。学習エントリー条件が満足さ
れなければ、処理はステップ102に進み、ここで濃い
状態・薄い状態の差タイマーDIFTMRとEGOスイ
ッチカウンターEGOCNTが0にリセットされる。つ
いでステップ52及びステップ53は省略され学習処理
はすべて中止される。
【0028】ステップ111で、この特定のKAM内の
更新すべきメモリ・セル“N”が、VMAF値並びに関
数FN025により、前述した一次内挿処理を使用して
決定される。ステップ112では、最新メモリ・セル番
号Nと前に記録されていたメモリ・セル番号NLAST
との間の差がチェックされる。自動車が比較的一定の運
転条件のもとで動作中に学習処理が実行されることが保
証されるためにこの運転条件が大きく変化してないこと
を確認するチェックがおこなわれる。校正定数、NDE
LTAが|N−NLAST|>NDELTAであれば、
動作点は学習処理を続けるのに実用的な状態から極端に
かけ離れている。この場合、処理はステップ113に進
み、ここでDIFTMRとEGOCNTは0にセットさ
れ、且つNLASTはNに等しくセットされて、処理は
ルーチン51から出て残りの学習ステップは省略され
る。|N−NLAST|≦NDELTAであれば処理は
ステップ121に進み、ここで排気ガス酸素センサー出
力の状態がチェックされる。前に行われたEGOセンサ
ーのチェック以後にEGOセンサーが薄い状態から濃い
状態への移行あるいは薄い状態から濃い状態への移行を
示すと、処理はステップ122に進み、ここでEGOカ
ウンターEGOCNTが1だけ増加され、ルーチン51
が終了される。EGOセンサーの出力状態が前のチェッ
ク以降変化していなければ、ステップ122は省略され
ルーチン51は終了される。
【0029】図6に濃い状態・薄い状態の差タイマー更
新ルーチン52を示す。ステップ201で、濃い状態・
薄い状態の差タイマーDIFTMRを更新するのに適切
な時であるか否かが決定される。DIFTMRを更新さ
せる条件はEGOCTL≦EGOCNT<EGOCTL
+2*EGOCYCである。通常の閉ループ形燃料制御
動作では、濃いサイクルの後に薄いサイクルが続き、そ
の逆も同様である。従って、上記条件はEGOセンサー
が、濃い状態から薄い状態への移行あるいは薄い状態か
ら濃い状態への移行を示すEGOCTL番号を検知した
直後にDIFTMRの更新が開始されることを意味して
いる。この後で、予め定められた数、EGOCYCと同
数の連続する濃いサイクルと薄いサイクルの間中、DI
FTMRの更新が続けられる。なおEGOCTL及びE
GOCYCは校正定数である。ここで、EGO状態がス
イッチした直後までDIFTMRが更新されず、完全な
一つの濃いサイクルあるいは薄いサイクルに対してDI
FTMRが更新されることを保証するためEGOCTL
は少なくとも1でなければならないことに注意する必要
がある。EGOCTLは適応学習セルの更新周期を部分
的に制御する。最高更新周期はEGOCTL=1の時に
得られる。またEGOCYCは学習頻度の一部を制御す
る。しかしEGOCYCの主要機能は空燃比変更に対す
る適応システムの応答を制御することである。EGOC
YC=1の場合最高の応答が得られることは明かである
けれども、EGOCYCを高い値にすれば、雑音によっ
て予期しないEGO状態の変化が起こることを低減する
事ができる。また処理の平均をとっているため、EGO
CYCの値が高ければ、タイマーの不正確なカウント動
作による誤差を最小にする事ができる。
【0030】ステップ201でDIFTMRを更新する
時ではないと決定されれば、即ち、EGOCNT<EG
OCTLあるいはEGOCNT≦EGOCTL+2*E
GOCYCのいずれかの場合、残りのステップは省略さ
れ、ルーチン52は終了される。YESの場合、処理は
ステップ202に進む。ステップ202で、正規化空燃
比λが上限値(1.0+DELAMB)よりも大である
か否かが決定される。ここに、DELAMBは校正定数
である。YESの場合、濃い状態・薄い状態の差タイマ
ーDIFTMRを1だけ増加するため処理はステップ2
03に進み、ルーチン52は終了される。ステップ20
2で、正規化空燃比λがその上限値より小であるか上限
値に等しいと決定されればステップ211が実行され
る。ステップ211では、λが下限値(1.0−DEL
AMB)より小であるか否かが決定される。YESの場
合、処理はステップ212に進み、ここで濃い状態・薄
い状態の差タイマーDIFTMRが1だけ減少され、ル
ーチン52は終了される。ステップ211で、λが下限
値よりも大であるか下限値に等しいと決定されれば、タ
イマーDIFTMRはそのまま変更されずルーチン52
は終了される。DIFTMRが増加される場合、オーバ
ーフローの問題を回避するためにDIFTMRの値は最
大値DIFMAXにクリップされる。同様に、DIFT
MRが減少される場合、アンダーフローの問題を回避す
るためにDIFTMRの値は最小値DIFMINにクリ
ップされる。
【0031】濃い状態・薄い状態の差タイマー更新期間
の終了時点、即ち、EGOCNT=EGOCTL+2*
EGOCYCの場合、タイマーDIFTMR内に格納さ
れる量はシステムが濃い側あるいは薄い側に偏っていた
か否かを示すだけでなく、DIFTMRの更新中にシス
テムが理論空燃比から離れて運転されていた程度を示
す。このようにして、システムの濃いあるいは薄い状態
をチェックして、理論空燃比となるようにシステムを調
整することが次のステップである。つまり、システムが
濃い状態で運転されていれば、学習制御修正因数Lcを
低減して燃料の流れを小さくすることが望ましい。これ
は動作点に対応するKAMセルの値を減少することによ
って達成される。逆に、システムが薄い状態で運転され
ていれば、動作点に対応するKAMセルの値を増加する
ことによって燃料の流れを大きくすることが望ましい。
タイマーDIFTMRの値はシステムが理論空燃比から
離れている程度を示しているから、適応量、k*|DI
FTMR|、を動作点に対応してKAMセルに格納され
ている値の増加量あるいは減少量として使用することが
最適である。ここに、kは校正定数である。
【0032】図7に適応KAMセル更新ルーチン53を
示す。本ルーチンの目的は動作点に対応してKAMセル
内に格納されている値を変更し、理論空燃比になるよう
にシステムを調整することである。ステップ301で、
KAMセルを更新する時であるか否かが決定される。E
GOCNT>EGOCTL+2*EGOCYCあるいは
EGOCNT=EGOCTL+2*EGOCYCの場
合、DIFTMRの更新処理は中止したのであるからK
AMセルを更新する時であり、処理はステップ302に
進む。ステップ302で、システムが濃い側に偏ってい
たか否かが決定される。YESであってDIFTMRが
上側閾値DIFADPよりも大であり、且つ、動作点に
対応するKAMセル、即ち、KAM(N)の値が下限値
MINADPより大であれば、処理はステップ303に
進み、ここで適応量k*|DIFTMR|がDAM
(N)から減算される。この新しいKAM(N)が最小
値、MINADPにクリップされる。ついで処理はステ
ップ306に進み、ここで濃い状態・薄い状態の差タイ
マーDIFTMRとEGOスイッチカウンターEGOC
NTが0にリセットされ、NLASTがNに等しくセッ
トされルーチン53が終了される。ステップ302でチ
ェックされた条件のどれかが真でなければ、処理はステ
ップ304に進み、ここでシステムが薄い側に偏ってい
たか否かがチェックされる。YESであって、DIFT
MRが下限値閾値、−DIFADP、より小で、且つ、
KAM(N)が上限値MAXADPより小であれば、処
理はステップ305に進み、ここで適応量がKAM
(N)に加算される。新しいKAM(N)は最大値、M
AXADPにクリップされる。上述したパラメーター、
DIFADP、MINADP、およびMAXADPはす
べて計器定数である。DIFTMRが上限値閾値と下限
値閾値の間にあれば、即ち、−DIFADP<DIFT
MR<DIFADPであれば、KAMセルを更新するこ
とは不必要であり、処理はステップ304からステップ
306に進み、DIFTMRとEGOCNTをクリアし
NLASTをNに等しくセットする。
【0033】上述したとおり、この実施例では、濃い状
態・薄い状態の差タイマーを更新する条件が満足された
後、λの値によってバックグラウンド・ループ(主ルー
チン)実行される都度、DIFTMRが1だけ増加あ
るいは減少される。このため、DIFTMRの内容は実
際の時間ではなくバックグラウンド・ループの実行時間
の複数倍である。このバックグラウンド・ループの実行
時間はシステムの運転条件に依存して変化する。この結
果、求められた時間差は常に正確であるとは限らない。
前記時間を測定するもっと正確な方法は、濃い状態・薄
い状態の差タイマーを更新する条件が満足された場合に
独立して設けたタイマーで、DIFTMRを更新するこ
とである。
【0034】これが本発明のもう一つの実施例となる。
図9に示されるとおり、この第二の実施例には、1ミリ
秒毎に動作されるフォアグラウンド(最優先)割り込み
処理ルーチン60が含まれる。図6に示される濃い状態
・薄い状態の差タイマー更新ルーチン52は図8に示さ
れる新しいルーチン62と交替されなければならない。
これに加え、ルーチン51がごくわずか変更されなけれ
ばならない。これは後で説明されるであろう。しかしル
ーチン53は変更されない。従って、第二の実施例で
は、主ルーチンの流れは図4に示される第一の実施例の
主ルーチンと同様である。即ち、わずかに変更された適
応学習エントリルーチンが最初に実行され、ルーチン6
2がこれに続き、ルーチン53がその後に続く。新しい
1ミリセカンド・フォアグラウンド・ルーチン60は主
ルーチンの実行とは独立して1ミリセカンド毎に実行さ
れる。
【0035】図8を参照すると、ステップ401で、D
IFTMRを更新する時であるか否かが調べられる。こ
のステップは図6のステップ201と同一である。DI
FTMRを更新する時であれば、フラグTMRFLGは
ステップ402で1にセットされ、NOの場合、フラグ
TMRFLGはステップ403で0にクリアされ、ルー
チン62は終了される。図9に示されるとおり、1ミリ
セカンド毎に実行されるフォアグラウンド・ルーチン6
0のステップ501でフラグTMRFLGが最初にチェ
ックされる。TMRFLGが0であれば、DIFTMR
を更新する時ではなく、処理はルーチン60から出る。
TMRFLGが1であれば、DIFTMRを更新する時
であり、処理はステップ502に進む。ステップ502
で正規化空燃比λがチェックされる。λが上限値(1.
0+DELAMB)より大であれば、DIFTMRを1
だけ増加するため処理はステップ503に進み、NOの
場合、λが下限値(1.0−DELAMB)より小では
ないかチェックするために処理はステップ511に進
む。λが下限値よりも小であれば、DIFTMRはステ
ップ512で1だけ減少され、NOの場合、フォアグラ
ウンドルーチン60は終了される。ルーチン60は1
秒毎に1回実行されるので、TMRFLGがセットさ
れ、λが上限値より大であるかあるいは下限値よりも小
であれば、DIFTMRは増加あるいは減少されるであ
ろう。適応学習条件が満足されない場合、あるいは|N
−NLAST|>NDELTAの場合、DIFTMRが
誤って更新されないことを保証するために適応学習エン
トリルーチン51のステップ102及びステップ113
はEGOCONTとDIFTMRをリセットする事に加
え、フラグTMRFLGをクリアする動作を含めるよう
変更されなければならない。
【0036】この種の技術に精通した人々にとって、本
発明に関する各種の改造あるいは各種の変更をおこなう
ことができることは疑う余地がないであろう。たとえ
ば、KAMセル番号を決定する方法は本明細書中に述べ
た方法とは違った方法に変形されることができるであろ
う。これらの変形およびあらゆる他の変形は、基本的に
は本発明が開示した新しい技術に依存しているのであっ
て、当然それらはすべて本発明の範囲内にあると思考さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】適応空燃比制御用電子式制御ユニットを有する
内燃機関のブロック図。
【図2】適応常時活性メモリ(KAM)セルのアドレス
指定に使用される関数FN025(VMAF)の一例を
示す図。
【図3】本発明の一実施例による正規化空燃比を示すグ
ラフ図。
【図4】本発明の一実施例による適応空燃比制御用の主
ルーチンの一部のフローチャート図。
【図5】本発明の一実施例による適応学習エントリルー
チンのフローチャート図。
【図6】本発明の一実施例による濃い状態・薄い状態の
差タイマー更新ルーチンのフローチャート図。
【図7】本発明の一実施例による適応KAMセル更新ル
ーチンのフローチャート図。
【図8】本発明の一実施例による濃い状態・薄い状態の
差タイマーフラグ設定ルーチンのフローチャート図。
【図9】本発明の一実施例による図6の濃い状態・薄い
状態の差タイマー更新ルーチンと同様な1ミリセカンド
・フォアグラウンド・ルーチンのフローチャート図。
【符号の説明】
1 空気清浄器 2 空気通路 3 空気流メーター 4 絞り弁 5 吸気マニホールド 6 排気ガス通路 7 触媒 8 燃焼室 9 電子制御ユニット 10 吸入空気温度センサー 11 空気流量センサー 12 絞り弁位置センサー 13 エンジン冷却液温度センサー 14 エンジン回転数センサー 15 排気ガス酸素センサー 16 スパークプラグ 17 燃料噴射器 20 マイクロプロセッサーユニット 21 メモリ・ユニット 22 入力インターフェース回路 23 出力インターフェース回路 24 タイマー 25 割り込みコントローラー 27 読み出し専用メモリ(ROM) 28 随時書き込み読み出し用メモリ(RAM) 29 常時活性メモリ(KAM) 51 適応学習エントリルーチン 52 濃い状態・薄い状態の差タイマー更新ルーチン 53 適応学習KAMセル更新ルーチン 60 1ミリセカンド・フォアグラウンド・ルーチン 62 濃い状態/薄い状態の時間フラグ設定ルーチン 101 適応学習条件が満足されるか否かを決定するス
テップ 102 濃い状態・薄い状態の差タイマー(DIFTM
R)更新ルーチン及びEGOカウンター(EGOCN
T)を0にリセットするステップ 111 KAMセル番号を決定するステップ 112 KAMセル番号NとNLASTを比較するステ
ップ 113 DIFTMR及びEGOCNTを0にセットし
NLASTをNにセットするステップ 121 EGOセンサーがスイッチしたか否かをチェッ
クするステップ 122 EGOCNTを1だけ増加するステップ 201 DIFTMRを更新する時か否かを決定するス
テップ 202 正規化空燃比が上限値よりも大であるか否かを
決定するステップ 203 DIFTMRを1だけ増加するステップ 211 正規化空燃比が下限値よりも小であるか否かを
決定するステップ 212 DIFTMRを1だけ減少するステップ 301 KAMセルを更新する時か否かを決定するステ
ップ 302 システムが濃い側に偏っているか否かを決定す
るステップ 303 KAM(N)から適応量K*|DIFTMR|
を減算するステップ 304 システムが薄い側に偏っているか否かを決定す
るステップ 305 KAM(N)に適応量K*|DIFTMR|を
加算するステップ 306 DIFTMR及びEGOCNTをリセットし、
NLASTにNをセットするステップ 401 DIFTMRを更新する時か否かを決定するス
テップ 402 TMRFLGを1にセットするステップ 403 TMRFLGを0にセットするステップ 501 TMRFLGをチェックするステップ 502 正規化空燃比が上限値よりも大であるか否かを
決定するステップ 503 DIFTMRを1だけ増加するステップ 511 正規化空燃比が下限値よりも小であるか否かを
決定するステップ 512 DIFTMRを1だけ減少するステップ DL 空燃比の減少量 DR 空燃比の増加量 tr1 空燃比が上限値よりも大である時間 tl1 空燃比が下限値よりも小である時間
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/14 F02D 45/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空燃比変更用の学習制御修正因数を使用
    して適応学習制御を行う内燃機関の制御システムの空燃
    比を燃料パルス持続時間により制御する方法であって、 前記適応学習制御の適応学習ルーチンに入るのが適当で
    あるか否かを決定するステップであって、内燃機関の運
    転状態に応じて、前記学習制御修正因数をセル番号に対
    応づけて格納してある常時活性メモリから現在のセル番
    号を決定して記録し、該現在のセル番号の前に記録され
    ていたセル番号との差を決定し、該差と所定のセル番号
    変化幅値とを比較し、前記セル番号の差が前記所定のセ
    ル番号変化幅値よりも大であるばあい、前記現在のセル
    番号の前に記録されていたセル番号を現在のセル番号に
    入れ替えて前記適応学習ルーチンに入るのが不適当であ
    ると決定するステップを含む該適当であるか否かを決定
    するステップと、 前記適応学習ルーチンに入るのが適当である場合、前記
    空燃比が濃い運転状態である時間と薄い運転状態である
    時間との差時間を表す差タイマーのを更新する時間で
    あるか否かを決定し、もし該差タイマーの値を更新する
    時間であればタイマーフラグを1にセットし、もし該差
    タイマーの値を更新する時間でなければ該タイマーフラ
    グを0にセットすることにより、タイマーフラグをセッ
    トするステップと、 前記差タイマーの値に応じて前記学習制御修正因数Lc
    を更新し、更新した該因数の値を前記燃料パルス持続時
    間の修正に使用可能とするステップと、 前記タイマーフラグをチェックするための最優先割り込
    みルーチンを周期的に起動するステップとを有し、前記
    最優先割り込みルーチンでは、 前記タイマーフラグが0であれば、前記差タイマーの値
    を更新せず、 前記タイマーフラグが1であれば、前記差タイマーの値
    を更新して、正規化した空燃比λを決定し、 さらに、前記差タイマーの値を更新する場合、 前記正規化空燃比λが所定の上限値よりも大であれば、
    前記差タイマーの値を1だけ増加し、 前記正規化空燃比λが所定の上限値よりも大でなけれ
    ば、該λが所定の下限値よりも小であるかチェックさ
    れ、 該λが所定の下限値よりも小であれば、前記差タイマー
    の値が1だけ減少され、 該λが所定の下限値よりも小でなければ、前記最優先割
    り込みルーチンが終了されることを特徴とする前記方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空燃比制御方法におい
    て、前記適応学習ルーチンに入るのが適当か否かを決定
    するステップ、 適応学習ルーチンを行うのに適したエンジン運転状態で
    あって適応学習制御に入る学習条件が満足されているか
    否かを決定するステップと、 もし前記学習条件が満足されていれば、前記学習制御修
    正因数がセル番号に対応づけて格納された常時活性メモ
    リの現在のセル番号を決定して記録するステップと、 もし前記学習条件が満足されてなければ、前記差タイマ
    の値と、排気ガス酸素センサが空燃比が濃い状態と薄い
    状態との間での状態遷移を検知したことを示す排気ガス
    酸素センサカウンタ(EGOCNT)のカウント値と、
    前記タイマーフラグの値とをそれぞれ0にセットして、
    前記適応学習制御を中止するステップと、 記録されていた前記現在のセル番号と該現在のセル番号
    の前に記録されていたセル番号との差を決定するステッ
    プと、 前記セル番号の差と所定のセル番号変化幅値とを比較す
    るステップと、 前記セル番号の差が前記所定のセル番号変化幅値よりも
    大であるばあい、前記差タイマの値と、前記排気ガス酸
    素センサカウンタのカウント値と、前記タイマーフラグ
    の値とをそれぞれ0にセットし、且つ前記現在のセル番
    号の前に記録されていたセル番号を現在のセル番号にセ
    ットするステップと、 前記セル番号の差が前記所定のセル番号変化幅値よりも
    大でないばあい、前記排気ガス酸素センサが前記状態遷
    移を検知したかどうかを決定するステップと、 もし前記排気ガス酸素センサが前記状態遷移を検知した
    のであれば、前記排気ガス酸素センサカウンタのカウン
    ト値を増加し、前記適応学習制御を行うステップとを有
    することを特徴とする前記方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の空燃比制御方法におい
    て、前記最優先割り込みルーチンは、 所定の時間間隔を設定するステップと、 該所定の時間間隔の期間中に前記タイマーフラッグが1
    か0かをチェックするステップと、 もし、前記タイマーフラッグが0である場合には、前記
    最優先割り込みルーチンを終了するステップともし、前
    記タイマーフラッグが1である場合には、前記最優先割
    り込みルーチンを続けるステップとを含むことを特徴と
    する前記方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の空燃比制御方法におい
    て、前記差タイマーの値に応じて前記常時活性メモリの
    セルに格納された前記学習制御修正因数Lcを更新する
    ステップは、前記学習制御修正因数Lcの値が最大値を
    越えないようにクリップするステップを含んでいること
    を特徴とする前記方法。
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