JP3187837B2 - 化合物 - Google Patents

化合物

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JP3187837B2
JP3187837B2 JP51287394A JP51287394A JP3187837B2 JP 3187837 B2 JP3187837 B2 JP 3187837B2 JP 51287394 A JP51287394 A JP 51287394A JP 51287394 A JP51287394 A JP 51287394A JP 3187837 B2 JP3187837 B2 JP 3187837B2
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バスフ・アクチェンゲゼルシャフト
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D493/00Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system
    • C07D493/02Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D493/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/77Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D307/78Benzo [b] furans; Hydrogenated benzo [b] furans
    • C07D307/82Benzo [b] furans; Hydrogenated benzo [b] furans with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to carbon atoms of the hetero ring
    • C07D307/83Oxygen atoms

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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ベンゾジフラントリオン類およびそれらの
互変異性体、それらの製造方法、中間体である酸クロリ
ド、ベンゾジフラノン類の製造方法、中間体であるベン
ゾフラノン類、ならびにベンゾフラノン類の製造方法に
関するものである。
本発明の第1観点によれば、式(1)のベンゾジフラ
ントリオン: (式中の: Wは非置換または置換アリールである) が提供される。
Wに適した置換基の例は、アルキル;アルケニル;ア
ルコキシ;アルコキシアルキル;アルコキシアルコキ
シ;アルキルカルボニル;アルコキシカルボニル;アル
コキシカルボニルアルコキシ;アルコキシアルコキシカ
ルボニルアルコキシ;アルキルカルボニルオキシアルコ
キシ;シアノアルキル;シアノアルコキシ;ヒドロキシ
アルキル;ヒドロキシアルコキシ;ハロアルキル、特に
フルオロ−、クロロ−またはブロモアルキル;ハロアル
コキシ、特にフルオロ−、クロロ−またはブロモアルコ
キシ;アルキルチオ;アリールチオ;アリールオキシ;
アルキルスルホニル;アリールスルホニル;ハロ、特に
クロロまたはブロモ;ヒドロキシ;シアノ;ニトロ;ア
ミノ;アルキルアミノ;ジアルキルアミノ;シクロアル
キルアミノ;アルキルカルボニルアミノ;アリールカル
ボニルアミノ;アルキルスルホニルアミノ;アリールス
ルホニルアミノ;シクロアルキル;ならびに−CN、−C
l、−F、−Br、−OH、−COOC1-4−アルキル、−COOC
1-4−アルキルOC1-4−アルキル、−フェニル、−OCOC
1-4−アルキルで置換されたアルキルアミノおよびジア
ルキルアミノ;好ましくは上記の基において、アルキル
またはアルコキシは1−8個の炭素原子、特に1−4個
の炭素原子を含むもの;アルケニルが2−6個の炭素原
子、特に2−4個の炭素原子を含むもの;アリールがフ
ェニルまたはナフチルであるもの;ならびにシクロアル
キルが3−8個の炭素原子、より好ましくは4−6個の
炭素原子、特に6個の炭素原子を含むもの。アルキル、
アルコキシまたはアルケニルは、それぞれ直鎖または分
枝鎖アルキルまたはアルコキシのいずれであってもよ
い。
Wは、好ましくはナフチルまたはフェニル、より好ま
しくは次式の基であり: 式中の: 環Aは置換されていないか、または1−5個の基で置
換されている。
環Aにつき好ましい置換基は、C1-4−アルキル、C1-4
−アルコキシ、ヒドロキシ、C1-4−アルコキシ−C1-4
アルコキシカルボニル−C1-4−アルコキシ、アミノ、C
1-4−アルキルアミノ、および(C1-4−アルキル)
ミノ、ならびにそれらの組み合わせから選ばれる。
環Aは、好ましくは置換されていないか、または1−
3個の基で置換されている。環Aに1個の置換基が存在
する場合、これは好ましくは4位にあり、環Aに2個の
置換基が存在する場合、これらは好ましくは3および4
位にあり、環Aに3個の置換基が存在する場合、これら
は好ましくは3、4および5位にある。
式(1)のベンゾジフラントリオンは多数の互変異性
体の形で、たとえば式(1A)および(1B): により表される形で存在し、式(1)により表される構
造はすべての形の互変異性体を包含するものとする。
本発明の他の観点によれば、式(1)のベンゾジフラ
ントリオンの製造方法であって、式(2)の化合物: を式(3)の化合物: と反応させることによる方法が提供される (式中の: Wは前記に定めたものであり;そして XおよびX1はそれぞれ独立してハロ;−Oアルキル;
−OH;−NH2;−NHアルキルおよび−N(アルキル)
ある)。
XおよびX1により表されるハロ基は、好ましくは−C
l、−Brまたは−I、より好ましくは−Clまたは−Brで
ある。XおよびX1により表される−Oアルキル基は、好
ましくは−OC1-6−アルキル、より好ましくは−OC1-4
アルキル、特に−OCH3または−OC2H5である。XおよびX
1により表される−NHアルキル基は、好ましくはNHC1-6
−アルキル、より好ましくは−NHC1-4−アルキルであ
る。XおよびX1により表される−N(アルキル)
は、好ましくは−N(C1-6アルキル)、より好ましく
は−N(C1-4−アルキル)である。
XおよびX1は、好ましくは−Clまたは−Brである。
式(2)の化合物と式(3)の化合物の反応は、採用
する反応条件に応じて1または2工程で実施しうる。
2工程反応においては、式(2)の化合物をまず式
(3)の化合物と反応させて、式(4)の化合物: を形成する (式中の: WおよびXは前記に定めたものである)。
この反応の第1工程は、好ましくは触媒の存在下で実
施される。触媒は、好ましくは非求核性塩基、より好ま
しくは第3アミン、特にトリエチルアミン、ピリジン、
2−ジメチルアミノピリジン、4−ジメチルアミノピリ
ジンまたはジメチルホルムアミドである。触媒は好まし
くは式(2)の化合物の0.1−5重量%存在する。
式(4)の化合物を所望により、蒸留(任意に減圧下
で)により反応媒質を除去することによって単離する
か、または反応混合物を後続処理なしに第2工程の反応
に用いることができる。
第2工程においては式(4)の化合物を、非求核性塩
基、好ましくは第三アミン、たとえばトリエチルアミ
ン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジ
イソプロピルエチルアミン、ジアザビシクロオクタンも
しくはピリジン、第四アンモニウム化合物、たとえばN
−エチルピリジン、アルカリ金属炭酸塩、たとえば炭酸
カリウム、スルホキシド、たとえばジメチルスルホキシ
ド、またはアルカリ金属アルコキシド、たとえばカリウ
ムt−ブトキシドの存在下で環化して、式(1)のベン
ゾジフラントリオンとなすことができる。
非求核性塩基と式(4)の化合物の比率は、好ましく
は2:1−10:1、より好ましくは2:1−5:1、特に2:1−3:1
である。
本方法の第2工程に酸結合剤を添加してもよく、適切
な酸結合剤は無機の炭酸塩、重炭酸塩、酸化物およびア
セテート、たとえば炭酸ナトリウム、カリウムもしくは
カルシウム、重炭酸ナトリウムもしくはカリウム、酸化
マグネシウム、カルシウムもしくはビスマス、または酢
酸カリウムである。
1工程反応においては、式(2)の化合物と式(3)
の化合物を非求核性塩基の存在下で、かつ所望により酸
結合剤の存在下で反応させる。適切な非求核性塩基およ
び酸結合剤は前記のものである。1工程反応において非
求核性塩基と式(1)の化合物の比率は、好ましくは1:
1−10:1、より好ましくは1:1−5:1、特に1:1−3:1であ
る。非求核性塩基と組み合わせて酸結合剤を使用する場
合、式(2)の化合物に対して少なくとも合計3モル当
量の結合剤および塩基が必要である。
本発明の1または2工程反応は、液体媒質、好ましく
は不活性液体媒質、より好ましくは乾燥した不活性液体
媒質、特に脂肪族炭化水素、たとえばヘキサン、または
芳香族炭化水素、たとえばベンゼン、トルエンもしくは
キシレン、またはハロゲン化脂肪族炭化水素、たとえば
ジクロロメタン、クロロホルムもしくはジクロロエタ
ン、またはハロゲン化芳香族炭化水素、たとえばクロロ
ベンゼンもしくは1,2−ジクロロベンゼン、またはエー
テル、たとえばジエチレングリコール、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテルもしくはテトラヒドロフラン、ま
たはエステル、たとえば酢酸エチル、またはアミド、た
とえばジメチルホルムアミド、またはケトン、たとえば
アセトン中で、反応体を加熱することによって実施しう
る。
本方法の1または2工程反応は、20−180℃、より好
ましくは30−120℃、特に40−80℃の温度で、簡便には
用いられる液体媒質の還流温度で実施することが好まし
い。
式(1)のベンゾジフラントリオンは、反応混合物を
冷却し、水に注入し、次いで蒸留して液体媒質を除去
し、そしてたとえば濾過により生成物を残りの水性物質
から分離することにより単離しうる。
式(4)の化合物から式(1)のベンゾジフラントリ
オンへの環化は、フリーデル・クラフツ条件下で実施す
ることもでき、その場合、酸クロリドをルイス酸、たと
えば塩化アルミニウム、塩化鉄(III)、塩化亜鉛また
は三フッ化ホウ素の存在下に、乾燥した不活性液体媒
質、好ましくは脂肪族炭化水素、たとえばヘキサン、芳
香族炭化水素、たとえばトルエンもしくはキシレン、ハ
ロゲン化脂肪族炭化水素、たとえばジクロロメタンもし
くはジクロロエタン、またはハロゲン化芳香族炭化水
素、たとえばクロロベンゼンもしくは1,2−ジクロロベ
ンゼン中で加熱する。この環化は20−120℃の温度で、
簡便には用いられる液体媒質の還流温度で実施すること
が好ましい。生成物は、反応混合物を冷却し、水と氷の
混合物に注入し、次いで分離し、そして液体媒質を蒸発
させることにより単離しうる。
式(2)の化合物は、英国特許出願公開第2068402A号
明細書の記載に従って、ヒドロキノン、すなわちジヒド
ロキシベンゼンを、所望により置換されたマンデル酸と
高められた温度で酸触媒の存在下に反応させ、次いで反
応混合物を水に注入し、そして沈殿した生成物を濾過に
より採取することによって製造しうる。
式(4)の化合物は新規であり、従ってこれは本発明
の他の観点をなすものであり、式(4)の化合物: (式中の: WおよびXは前記に定めたものである) が提供される。
本発明の他の観点によれば、式(5)の化合物: の製造方法であって、式(1)のベンゾジフラントリオ
ンを式(6)の化合物: と反応させることによる方法が提供される (式中の: 環Bは基Y以外では置換されていないか、または他の
1個または2個の基で置換されており; Yは電子に富む活性化基であり;そして Wは前記に定めたものである)。
環Bについての置換基の例は、Wに関して前記に述べ
たものである。環Bが他の1個の基で置換されている場
合、これは好ましくは3位、すなわち基Yの隣にあり、
環Bが他の2個の基で置換されている場合、これらは好
ましくは3および5位、すなわち両方とも基Yの隣にあ
る。
Yにより表される、電子に富む活性化基は、好ましく
は−OR、−NRR1、−SR、−NHCOR2および−NHSO2R2であ
り、これらにおいてRおよびR1はそれぞれ独立して−
H、または−アルキル、シクロアルキル、アリールもし
くはアルアルキルであり、それらはそれぞれ所望により
置換されていてもよく、R2は−アルキル、シクロアルキ
ル、アリールもしくはアルアルキルであり、それらはそ
れぞれ所望により置換されていてもよく;またはYが−
NRR1である場合、RとR1はそれらが結合しているN原子
と一緒に複素環式基、たとえばピペリジノもしくはモル
ホリノ基を形成し;またはYが−NRR1である場合、Rお
よびR1のうち一方は、Yが結合している環Bの炭素原子
およびその隣接炭素原子と一緒に、環Bを含む二環式
基、たとえばテトラヒドロキノリニルもしくはインドリ
ル基を形成する。R、R1またはR2により表される基が置
換されている場合、好ましい置換基の例は、ヒドロキ
シ、クロロ、ブロモ、ニトロ、シアノおよびC1-4−アル
コキシである。
R、R1またはR2により表されるアルキル基は、好まし
くはC1-6−アルキル、より好ましくはC1-4−アルキルで
あり、R、R1またはR2により表されるアリール基は好ま
しくはフェニルであり、R、R1またはR2により表される
アルアルキル基は、好ましくはアリール−C1-4−アルキ
ル、より好ましくはベンジルである。アルキルはそれぞ
れ直鎖または分枝鎖アルキルのいずれであってもよい。
本方法は、反応体を酸縮合剤の存在下に、所望により
液体媒質中で加熱することにより実施しうる。酸縮合剤
は、好ましくは無機酸、より好ましくは鉱酸、たとえば
硫酸、または有機酸、より好ましくはアルカンカルボン
酸、たとえば酢酸もしくはプロピオン酸、またはアルキ
ル−もしくはアリールスルホン酸、たとえばメタンスル
ホン酸、トルエンスルンホン酸もしくはドデシルベンゼ
ンスルホン酸である。液体媒質は、好ましくは不活性有
機液体、より好ましくは芳香族炭化水素、たとえばトル
エンもしくはキシレン、またはハロゲン化芳香族炭化水
素、たとえばクロロベンゼンもしくは1,2−ジクロロベ
ンゼンであり、あるいは上記の酸縮合剤のいずれかであ
り、あるいは1種もしくは2種以上の上記縮合剤および
/または1種もしくは2種以上の上記液体媒質の組み合
わせである。
本方法は、50−180℃、より好ましくは70−160℃の温
度で、また適切な液体媒質が存在する場合には簡便には
還流温度で実施することが好ましい。
Yが−OHであるか、またはAがヒドロキシを保有する
式(5)の化合物は、さらにたとえばアルキル化剤、ア
シル化剤またはスルホニル化剤と反応させて、それぞれ
Oアルキル、OアシルおよびOスルホニル誘導体となす
ことができる。
本発明の他の観点によれば、式(5)の化合物の製造
方法であって、式(7)のベンゾフラオン: を式(6)の化合物と反応させることによる方法が提供
される [式中の: W、環BおよびYは前記に定めたものであり; R3は−H、−COR2、−SO2R2(R2は前記に定めたもの
である)であり;そして R4は−COOR2(R2は前記に定めたものである);−CON
RR1(RおよびR1は前記に定めたものである);−COOH
またはそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩もしく
はアンモニウム塩;または−COX2(X2はハロである)で
ある]。
R4により表される基が−COOHのアルカリ金属塩である
場合、アルカリ金属は好ましくはリチウム、ナトリウム
またはカリウム、より好ましくはナトリウムまたはカリ
ウムであり、R4が−COOHのアルカリ土類金属塩である場
合、アルカリ土類金属は好ましくはマグネシウムまたは
カルシウムであり、R4が−COOHのアンモニウム塩である
場合、アンモニウムはNH4 1、またはモノ−、ジ−、トリ
−もしくはテトラアルキル置換アンモニウムであり、こ
こでアルキルは1−10個の炭素原子を含む。基−COX2
のX2により表されるハロゲンは、好ましくはブロモまた
はクロロ、より好ましくはクロロである。
本方法は、反応体を所望により酸縮合剤の存在下に、
かつ所望により液体媒質の存在下で加熱することにより
実施しうる。
酸縮合剤は、好ましくは無機酸、より好ましくは鉱
酸、たとえば硫酸、または有機酸、より好ましくはアル
カンカルボン酸、たとえば酢酸もしくはプロピオン酸、
またはアルキル−もしくはアリールスルホン酸、たとえ
ばメタンスルホン酸、トルエンスルホン酸もしくはドデ
シルベンゼンスルホン酸である。液体媒質は、好ましく
は不活性有機液体、より好ましくは芳香族炭化水素、た
とえばトルエンもしくはキシレン、またはハロゲン化芳
香族炭化水素、たとえばクロロベンゼンもしくは1,2−
ジクロロベンゼンであり、あるいは上記の酸縮合剤のい
ずれかであり、あるいは1種もしくは2種以上の上記縮
合剤および/または1種もしくは2種以上の上記液体媒
質の組み合わせである。
本方法は、50−180℃、より好ましくは70−160℃の温
度で、また適切な液体媒質が存在する場合には簡便には
還流温度で実施することが好ましい。
式(5)の化合物はいずれか好都合な手段で、たとえ
ば反応混合物の濾過により反応混合物から単離すること
ができる。式(5)の化合物はいずれか好都合な手段
で、たとえば適切な液体、たとえばメタノールもしくは
水で洗浄することによって、または適切な有機液体、た
とえばアルコール、たとえばメチル、エチル、プロピル
アルコール、2−メトキシエタノール、アミド、たとえ
ばジメチルホルムアミド、またはハロ芳香族化合物、た
とえばクロロ−もしくはジクロロベンゼンから結晶化す
ることによって精製しうる。
本発明の他の観点によれば、式(7)の化合物: が提供される (式中の: W、R3およびR4は前記に定めたものである)。
本発明の他の観点によれば、式(7)の化合物の製造
方法であって、式(1)の化合物をZH(式中のZは−O
H、−OR2、−NRR1またはX2であり、ここでR、R1、R2
よびX2は前記に定めたものである)と反応させることに
よる方法が提供される。
本方法は、反応体を所望により液体媒質の存在下で混
合することにより実施しうる。適切な液体媒質は、水、
または前記の不活性有機液体のいずれであってもよい。
式(1)の化合物と水(すなわちZが−OHである場合)
の反応は、アルカリ溶液中で実施しうる。適切なアルカ
リ溶液には、アルカリ金属水酸化物または水酸化アンモ
ニウム、たとえば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウ
ムの水溶液、アルカリ金属炭酸塩、たとえば炭酸ナトリ
ウムまたは炭酸カリウムの水溶液が含まれる。
本方法は、0−100℃、より好ましくは10−60℃、特
に10−30℃の温度で実施することが好ましい。
式(7)の化合物はいずれか好都合な手段で、たとえ
ば反応混合物の濾過により反応混合物から単離すること
ができる。
式(1)、(4)および(7)の化合物は、各種の有
機化合物を製造するための中間体として、特に染料、農
業用化学薬品および薬剤を製造する際の中間体として有
用である。式(5)の化合物は染料として、特に合成繊
維材料、たとえばポリエステルの着色に使用しうる。
本発明を下記の実施例によりさらに説明する。
実施例1 塩化オキサリル(2.6部)および4−ジメチルアミノ
ピリジン(0.1部)を、5−ヒドロキシ−2−オキソ−
3−フェニル−2,3−ジヒドロベンゾフラン(4.52部)
の、乾燥ジクロロメタン(50部)中における懸濁液に添
加した。混合物を、塩化水素ガスの発生が止むまで約6
時間、撹拌および加熱還流した。混合物を20℃に冷却
し、トリエチルアミン(5部)の、乾燥ジクロロメタン
(25部)中における溶液を、撹拌下に5分間にわたって
滴加した。混合物をさらに3時間還流したのち、冷却
し、水(100部)に注入し、そして2M塩酸(20部)を添
加した。塩化メチレンを蒸留により除去すると、生成物
が水に懸濁した褐色の結晶質固体として残された。生成
物を濾過により採取し、乾燥させて、7−フェニル−7
−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベンゾ[1:2−b,4:5−
b′]ジフラン(5.3部,94.6%)を得た。生成物をアセ
トニトリルからの再結晶により精製した(λmax=552n
m、εmax=35,000、ジメチルホルムアミド中)。
実施例2 実施例1の方法による。
塩化オキサリル(1.3部)および2−ジメチルアミノ
ピリジン(0.05部)を、5−ヒドロキシ−2−オキソ−
3−(4−メトキシフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ
フラン(2.56部)の、ジクロロメタン(25部)中におけ
る懸濁液に添加した。
生成物7−(4−メトキシフェニル)−7−ヒドロ−
2,3,6−トリオキソ−ベンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフ
ラン(3.26部;105%)。ジクロロメタンによる摩砕およ
び洗浄により精製した。λmax552nm、εmax28,680、ジ
メチルホルムアミド中。
実施例3 実施例2の方法による。
5−ヒドロキシ−2−オキソ−3−(4−エトキシフ
ェニル)−2,3−ジヒドロベンゾフラン(2.7部)を反応
させて、生成物7−(4−エトキシフェニル)−7−ヒ
ドロ−2,3,6−トリオキソ−ベンゾ(1:2−b,4:5−
b′)ジフラン(3.25部;100%)を得た。
精製した生成物λmax562nm、εmax31,429、ジメチル
ホルムアミド中。
実施例4 実施例2の方法による。
5−ヒドロキシ−2−オキソ−3−(4−プロポキシ
フェニル)−2,3−ジヒドロベンゾフラン(2.84部)を
反応させて、生成物7−(4−プロポキシフェニル)−
7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベンゾ(1:2−b,4:5
−b′)ジフラン(3.53部;104%)を得た。
精製した生成物λmax562nm、εmax25,623、ジメチル
ホルムアミド中。
実施例5 実施例2の方法による。
塩化オキサリル(3.9部)および2−ジメチルアミノ
ピリジン(0.1部)を、5−ヒドロキシ−2−オキソ−
3−(4−ブトキシフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ
フラン(8.49部)の、ジクロロメタン(75部)中におけ
る懸濁液に添加した。
生成物7−(4−ブトキシフェニル)−7−ヒドロ−
2,3,6−トリオキソ−ベンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフ
ラン(11.35部;107.5%)。
精製した生成物λmax561nm、εmax35,159、ジメチル
ホルムアミド中。分析値C,68.2;H,4.5;C20H16O6論理値
C,68.2;H,4.5%。質量スペクトル分析は構造と一致した
フラグメンテーションと共に352における分子イオンを
示す。
実施例6 実施例2の方法による。
5−ヒドロキシ−2−オキソ−3−(4−イソプロポ
キシフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾフラン(2.84
部)を反応させて、生成物7−(4−イソプロポキシフ
ェニル)−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベンゾ
(1:2−b,4:5−b′)ジフラン(3.72部;110%)を得
た。
精製した生成物λmax561nm、εmax29,583、ジメチル
ホルムアミド中。
実施例7 実施例2の方法による。
塩化オキサリル(0.65部)および2−ジメチルアミノ
ピリジン(0.05部)を、5−ヒドロキシ−2−オキソ−
3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾフ
ラン(1.2部)の、ジクロロメタン(15部)中における
懸濁液に添加した。
生成物7−(4−メチルフェニル)−7−ヒドロ−2,
3,6−トリオキソ−ベンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフラ
ン(1.7部;115%)。
精製した生成物λmax555.6nm、εmax29,208、ジメチ
ルホルムアミド中。質量スペクトル分析は構造と一致し
たフラグメンテーションと共に294における分子イオン
を示す。H1および13Cnmrは両方とも構造と一致する。
実施例8 実施例2の方法による。
5−ヒドロキシ−2−オキソ−3−(3−メチルフェ
ニル)−2,3−ジヒドロベンゾフラン(2.4部)を反応さ
せて、生成物7−(3−メチルフェニル)−7−ピドロ
−2,3,6−トリオキソ−ベンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジ
フラン(2.8部;95%)を得た。
精製した生成物λmax554nm、εmax34,000、ジメチル
ホルムアミド中。質量スペクトル分析は構造と一致した
フラグメンテーションと共に294における分子イオンを
示す。H1および13Cnmrは両方とも構造と一致する。
実施例9 実施例2の方法による。
5−ヒドロキシ−2−オキソ−3−(3,4−ジメトキ
シフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾフラン(2.86部)
を反応させて、生成物7−(3,4−ジメトキシ)−7−
ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベンゾ(1:2−b,4:5−
b′)ジフラン(2.7部;80%)を得た。
精製した生成物は混合物であり、質量スペクトル分析
は構造と一致した340における分子イオンを示す。
実施例10 実施例2の方法による。
臭化オキサリル(3.3部)および2−ジメチルアミノ
ピリジン(0.125部)を、5−ヒドロキシ−2−オキソ
−3−フェニル−2,3−ジヒドロベンゾフラン(5.65
部)の、ジクロロメタン(50部)中における懸濁液に添
加した。
精製後の生成物は実施例1で得たものと一致した。
実施例11 塩化オキサリル(17.5部)およびピリジン(0.5部)
を、ヒドロキシ−2−オキソ−3−フェニル−2,3−ジ
ヒドロベンゾフラン(22.6部)の、ジクロロメタン(20
0部)中における懸濁液に添加した。6時間の還流後
に、クロロ−オキソ−酢酸2−オキソ−3−フェニル−
2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルエステルを単離
し、フェノール(9.9部)を添加し、混合物を18時間還
流した。溶剤を除去して、粗生成物シュウ酸(2−オキ
ソ−3−フェニル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−
イル)エステルフェニルエステル(33.3部,98%)を得
た。メタノール中で摩砕処理し、酢酸エチルから再結晶
して、純粋な生成物を得た。分析値C,70.4;H,3.7;C22H
13O6理論値C,70.8;H,3.5%。融点134℃。H1および13Cnm
rは構造と一致するスペクトルを与えた。
次いでジクロロメタン中でトリエチルアミンにより環
化し、精製して、実施例1で得たものと一致する生成物
を得た。
実施例12 実施例11で製造したクロロ−オキソ−酢酸2−オキソ
−3−フェニル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イ
ルエステルをトルエン中で還流下にp−ニトロフェノー
ルと反応させ、精製したのち、シュウ酸(4−ニトロフ
ェニル)エステル(2−オキソ−3−フェニル−2,3−
ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エステル(収率33
%)を得た。分析値C,63.5;H,3.3;N,3.5;C22H13NO8論理
値C,63.0;H,3.1;N,3.3%。質量スペクトル分析は419に
分子イオンを示す。
次いでジクロロメタン中でトリエチルアミンにより環
化し、精製して、実施例1で得た生成物を得た。
実施例13 実施例11で製造したクロロ−オキソ−酢酸2−オキソ
−3−フェニル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イ
ルエステルをトルエン中で還流下に2,6−ジメチルフェ
ノールと反応させ、精製したのち、シュウ酸(2,6−ジ
メチルフェニル)エステル(2−オキソ−3−フェニル
−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エステル
(収率38%)を得た。分析値C,70.6;H,4.1;C24H18O6
論値C,71.8;H,4.2%。質量スペクトル分析は402に分子
イオンを示す。
次いでジクロロメタン中でトリエチルアミンにより環
化し、精製して、実施例1で得た生成物を得た。
実施例14 ジ−(2−オキソ−3−フェニル−2,3−ジヒドロベン
ゾフラン−5−オキシ)オキサレートの製造 方法A: 5−ヒドロキシ−2−オキソ−3−フェニル−2,3−
ジヒドロベンゾフラン(23部)および塩化オキサリル
(65部)を窒素雰囲気下にジクロロメタン(1990部)に
添加した。ジクロロメタン(133部)中のジメチルホル
ムアミド(7.3部)溶液を30分間にわたって滴加した。
溶液を21時間加熱還流し、次いで周囲温度に冷却した。
さらに塩化オキサリル(65部)を添加したのち、さらに
ジクロロメタン(133部)中のジメチルホルムアミド
(7.3部)を添加した。溶液を再度24時間加熱還流し
た。周囲温度に冷却したのち、反応混合物を水(500
部)で洗浄し、真空下に溶剤を蒸留した。褐色のタール
状残渣をメタノールでスラリー化して、ジ−(2−オキ
ソ−3−フェニル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−
オキソ)オキサレート(132部)を灰白色固体として得
た。精製した生成物のH1nmr、13Cnmr、質量スペクトル
および赤外スペクトルは構造と一致した。
方法B: 5−ヒドロキシ−2−オキソ−3−フェニル−2,3−
ジヒドロベンゾフラン(464部)、塩化オキサリル(305
部)、トルエン(347部)および2−ジメチルアミノピ
リジン(7部)を、窒素雰囲気下にジクロロメタン(10
600部)に添加した。この懸濁液を還流温度に2.5時間加
熱した。周囲温度に冷却したのちさらに、トリエチルア
ミン(202部)を含有するジクロロメタン(5300部)中
の5−ヒドロキシ−2−オキソ−3−フェニル−2,3−
ジヒドロベンゾフラン(464部)を1時間にわたって添
加し、紫色溶液を周囲温度で一夜撹拌した。冷水で洗浄
したのち、真空下に溶剤を蒸留して、紫色固体(1120
部)を得た。酢酸エチルから再結晶して、ジ−(2−オ
キソ−3−フェニル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5
−オキシ)オキサレート(559部)を得た。これは方法
Aで製造した試料と一致した。
実施例15 7−フェニル−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベン
ゾ[1:2−b,4:5−b′]ジフランの製造 ジ−(2−オキソ−3−フェニル−2,3−ジヒドロベ
ンゾフラン−5−オキシ)オキサレート(60部)を、ジ
メチルアセトアミド(470部)、トルエン(44部)、ト
リエチルアミン(20部)、およびジクロロメタン中の2
−ジメチルアミノピリジンの1%w:v溶液49部に溶解し
た。この溶液を80℃に2時間加熱した。冷却した反応混
合物にメタン−スルホン酸(19部)を添加し、揮発性物
質を除去した(75℃/1.0mmHg)。得られた暗赤色タール
(107部)をジクロロメタン(1325部)に溶解し、水で
洗浄し、分離し、そして有機相から溶剤を除去して、粗
生成物である油(74部)を得た。酢酸エチルから結晶化
して、暗赤色固体(18部)を得た。これは、方法Aで製
造した7−フェニル−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ
−ベンゾ[1:2−b,4:5−b′]ジフランの試料と一致し
た(ガスおよび液体クロマトグラフィー、ならびにH1nm
rによる)。
実施例16 ジ−(2−オキソ−3−(2,5−ジメチルフェニル)−
2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−オキシ)オキサレー
トの製造 i)5−ヒドロキシ−2−オキソ−3−(2,5−ジメチ
ルフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾフラン 2,5−ジメチルマンデル酸の製造に用いた方法は、リ
ープソマーおよびイルビン(Riebsomer,Irvine)(Org.
Synth.,Coll.Vol.3,p.327)に記載ものと同様であっ
た。従ってp−キシレン(38部)中のオキソマロン酸エ
チル(25部)を、0−5℃で窒素雰囲気下に、無水塩化
第二スズ(46部)を20分間にわたって装入しながら撹拌
した。さらにp−キシレン(43部)を添加することによ
り混合物を流動状態に維持し、周囲温度にまで昇温させ
た。3時間の撹拌後に混合物を氷と10M塩酸の混合物上
で急冷し、ジエチルエーテル中へ抽出した。分離した有
機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過
し、減圧下に溶剤を蒸発させた。次いで粗製の褐色の油
(31部)を真空下に蒸留して、(2,5−ジメチルフェニ
ル)−ヒドロキシマロン酸ジエチル(26部)を得た。H1
nmr、13Cnmrおよび質量スペクトルならびに微量分析は
すべて構造と一致した。
(2,5−ジメチルフェニル)−ヒドロキシマロン酸ジ
エチル(21部)の試料を、水(84部)中の水酸化カリウ
ム(21部)の溶液と98℃で5時間反応させた。周囲温度
に冷却したのち、反応物をジエチルエーテルで洗浄し、
10M塩酸で酸性化した。98℃にさらに2時間加熱したの
ち、冷却した材料をジエチルエーテル中へ抽出した。分
離した有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、
減圧下に溶剤を蒸発させた。粗製の黄褐色の油(15部)
は放置すると固化した。トルエンから再結晶して、2,5
−ジメチルマンデル酸(7部)を得た。H1nmr、13Cnmr
および質量スペクトルはすべて構造と一致した。
英国特許第2068402A号明細書に記載の方法により、2,
5−ジメチルマンデル酸(65部)をヒドロキノン(33
部)および98%硫酸(32部)およびトルエン(440部)
の反応させて、5−ヒドロキシ−2−オキソ−3−(2,
5−ジメチルフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾフラン
(33部)となし、これを結晶化およびクロマトグラフィ
ーにより単離した。精製した生成物のH1nmrスペクトル
は構造と一致した。
ii)ジ−(2−オキソ−3−(2,5−ジメチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−オキシ)オキ
サレート 5−ヒドロキシ−2−オキソ−3−(2,5−ジメチル
フェニル)−2,3−ジヒドロベンゾフラン(2.54部)、
塩化オキサリル(0.64部)、およびジクロロメタン中の
2−ジメチルアミノピリジンの10%w:w溶液0.37部をジ
クロロメタン(53部)に添加した。窒素雰囲気下に懸濁
液を26時間加熱還流した。さらに塩化オキサリル(0.2
部)を装入した。還流温度で62時間後に、溶液を周囲温
度に冷却し、水で洗浄し、溶剤を蒸留により除去して、
粗製のガラス様生成物(3.6部)を得た。酢酸エチルか
ら再結晶して、ジ−(2−オキソ−3−(2,5−ジメチ
ルフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−オキ
シ)オキサレート(1.17部)を得た。H1nmrスペクトル
は構造と一致した。
実施例17 7−(2,5−ジメチルフェニル)−7−ヒドロ−2,3−6
−トリオキソ−ベンゾ[1:2−b,4:5−b′]ジフランの
製造 ジ−(2−オキソ−3−(2,5−ジメチルフェニル)
−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−オキシ)オキサレ
ート(0.8部)およびトリエチルアミン(0.26部)をジ
メチルアセトアミド(18.7部)に添加した。この溶液を
70℃に1時間加熱した。揮発性物質を蒸留により除去し
た(70℃/0.2mmHg)。生成物である油(.96部)をイオ
ンスプレー(IonSpray)1c/msにより陰イオン検出モー
ドで分析し、これにより主成分はm/e=307(=308の分
子量)をもち、フラグメンテーションパターンは7−
(2,5−ジメチルフェニル)−7−ヒドロ−2,3,6−トリ
オキソ−ベンゾ[1:2−b,4:5−b′]ジフランと一致す
ることが示された。
実施例18 7−フェニル−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベ
ンゾ[1:2−b,4:5−b′]ジフラン(2.8部)を、氷酢
酸(45部)および硫酸(1.25部)の混合物に撹拌下に添
加したのち、2−エチルアニリン(1.3部)を添加し、9
0時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、水(100部)
に注入し、沈殿した固体を濾過により採取し、酸を含ま
なくなるまで水で洗浄し、40℃で乾燥させて、3−フェ
ニル−7−(4−アミノ−3−エチルフェニル)−2,6
−ジオキソ−2,6−ジヒドロベンゾ−[1:2−b,4:5−
b′]−ジフラン(35%)を得た。
実施例19 7−フェニル−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベ
ンゾ[1:2−b,4:5−b′]ジフラン(2.8部)を、1,2−
ジクロロベンゼン(20部)、4−トルエンスルホン酸
(1.9部)およびフェノール(1部)の混合物に添加
し、混合物を140−150℃に2 1/2時間加熱したのち、周
囲温度に冷却した。生じた結晶質固体を濾過により採取
し、1,2−ジクロロベンゼン、メタノール、水、そして
再びメタノールで洗浄し、乾燥させて、3−フェニル−
7−(4−ヒドロキシフェニル)−2,6−ジオキソ−2,6
−ジヒドロベンゾ−[1:2−b,4:5−b′]−ジフラン
(69.4%)を得た。
実施例20 7−フェニル−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベ
ンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフラン(2.8部)を、氷酢
酸(47.5部)および硫酸(2.5部)の混合物に撹拌下に
添加したのち、2−エチルアニリン(1.3部)を添加
し、90時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、水(10
0部)に注入し、沈殿した固体を濾過により採取し、酸
を含まなくなるまで水で洗浄し、40℃で乾燥させて、3
−(4−アミノ−3−エチルフェニル)−7−フェニル
−2,6−ジオキソ−2,6−ジヒドロベンゾ(1:2−b,4:5−
b′)ジフラン(3.8部;100%)を得た。精製後のλmax
635nm、εmax38,543、ジメチルホルムアミド中。
実施例21 7−フェニル−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベ
ンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフラン(2.8部)を、o−
ジクロロベンゼン(10部)中のN:N−ジエチルアニリン
(2.25部)と還流下に5時間反応させた。冷却し、メタ
ノールで希釈し、そして濾過により単離したのち、3−
(4−N:N−ジエチルアミノフェニル)−7−フェニル
−2,6−ジオキソ−2,6−ジヒドロベンゾ(1:2−b,4:5−
b′)ジフラン(1.95部;47.5%)を得た。精製後のλ
max672nm、εmax38,559、ジメチルホルムアミド中。分
析値C,74.7;H,5.1;N,3.1;C26H21NO4論理値C,75.9;H,5.
1;N,3.4%。質量スペクトル分析は構造と一致したフラ
グメンテーションと共に411における分子イオンを示
す。
実施例22 実施例20の方法による。
7−フェニル−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベ
ンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフラン(2.8部)を2−エ
チル−6−メチルアニリン(1.5部)と反応させて、3
−(3−メチル−4−アミノ−5−エチルフェニル)−
7−フェニル−2,6−ジオキソ−2,6−ジヒドロベンゾ
(1:2−b,4:5−b′)ジフラン(3.45部;87%)を得
た。精製後のλmax640nm、εmax30,462、ジメチルホル
ムアミド中。質量スペクトル分析は構造と一致したフラ
グメンテーションと共に397における分子イオンを示
す。
実施例23 実施例20の方法による。
7−フェニル−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベ
ンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフラン(0.28部)をN−ベ
ンジル−o−トルイジン(0.25部)と反応させて、3−
(3−メチル−4−N−ベンゾイルアミノフェニル)−
7−フェニル−2,6−ジオキソ−2,6−ジヒドロベンゾ
(1:2−b,4:5−b′)ジフラン(0.16部)を得た。精製
後のλmax644.4nm、εmax42,092、ジメチルホルムアミ
ド中、分析値C,77.2;H,4.6;N,3.0;C30H21NO4理論値C,7
8.4;H,4.6N,3.0%。質量スペクトル分析は構造と一致し
たフラグメンテーションと共に459における分子イオン
を示す。
実施例24 実施例20の方法による。
7−フェニル−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベ
ンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフラン(1.4部)をN−エ
チルアニリン(0.74部)と反応させて、3−(4−N−
エチルアミノフェニル)−7−フェニル−2,6−ジオキ
ソ−2,6−ジヒドロベンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフラ
ン(1.45部;76%)を得た。精製後のλmax648nm、λmax
31,365、ジメチルホルムアミド中。
実施例25 実施例20の方法による。
7−フェニル−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベ
ンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフラン(0.28部)をo−ク
レゾール(0.15部)と反応させて、3−(3−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)−7−フェニル−2,6−ジオ
キソ−2,6−ジヒドロベンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフ
ラン(0.27部;73%)を得た。精製後のλmax523.6nm、
εmax39,148、ジメチルホルムアミド中。
実施例26 実施例20の方法による。
7−フェニル−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベ
ンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフラン(0.28部)をp−ク
レゾール(0.15部)と反応させて、3−(2−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)−7−フェニル−2,6−ジオ
キソ−2,6−ジヒドロベンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフ
ラン(0.15部)を得た。λmax441.6nm(幅広いピー
ク)。C,73.6;H,3.8;C23H14O5理論値C,74.6;H,3.8%。
質量スペクトル分析は構造と一致した370における分子
イオンを示す。H1nmrスペクトルは構造と一致した。
実施例27 実施例20の方法による。
7−フェニル−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベ
ンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフラン(2.8部)をメトキ
シベンゼン(1.5部)と反応させて、3−(4−メトキ
シフェニル)−7−フェニル−2,6−ジオキソ−2,6−ジ
ヒドロベンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフラン(1.48部;4
0%)を得た。λmax501、εmax35,530、ジメチルホルム
アミド中。
実施例28 実施例20の方法による。
7−フェニル−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベ
ンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフラン(2.8部)をプロポ
キシベンゼン(1.5部)と反応させて、3−(4−プロ
ポキシフェニル)−7−フェニル−2,6−ジオキソ−2,6
−ジヒドロベンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフラン(1.91
部;48%)を得た。λmax505nm、εmax45,100、ジメチル
ホルムアミド中。C,74.6;H,4.3;C25H18O5理論値C,75.4;
H,4.5%。質量スペクトル分析は構造と一致したフラグ
メンテーションと共に398における分子イオンを示す。
実施例29 3−フェニル−7−(4−ヒドロキシフェニル)−2,6
−ジオキソ−2,6−ジヒドロベンゾ[1:2−b,4:5−
b′]ジフランの製造 i)7−フェニル−7−H−ベンゾジフラン−2,3,6−
トリオン(2.8部)を過剰の希水酸化ナトリウムに溶解
して、濃い黄色の溶液を得た。この溶液を濃塩酸の添加
により酸性化すると、ほぼ無色の固体沈殿が生じ、これ
を濾過により採取し、水で洗浄し、次いで真空中で無水
塩化カルシウムにより乾燥させて、(5−ヒドロキシ−
2−オキソ−3−フェニル−2,3−ジヒドロベンゾフラ
ン−6−イル)−オキソ−酢酸(2.55部)を得た。
ii)(5−ヒドロキシ−2−オキソ−3−フェニル−2,
3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−オキソ−酢酸
(0.75部)を、1,2−ジクロロベンゼン(10部)、p−
トルエンスルホン酸(0.5部)およびフェノール(0.3
部)の混合物に添加し、反応混合物を2時間加熱還流し
たのち、冷却し、試料を基準材料としての表題化合物の
真性試料に対する薄層クロマトグラフィーにより検査し
た。
反応混合物全体をジメチルホルムアミド(100部)に
溶解し、適宜ジメチルホルムアミドで希釈し、528nmに
おける光学濃度を測定した。基準試料の既知の分子吸光
係数と比較することにより、3−フェニル−7−(4−
ヒドロキシフェニル)−2,6−ジオキソ−2,6−ジヒドロ
ベンゾ[1:2−b,4:5−b′]ジフランの収率は67%であ
った。
実施例30 3−(4−ヒドロキシフェニル)−7−(4−プロポ
キシフェニル)−2,6−ジオキソ−2,6−ジヒドロベンゾ
(1:2−b,4:5−b′)ジフランを、7−(4−プロポキ
シフェニル)−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキソ−ベン
ゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフランから出発して、実施例
30と同様な方法で製造した。質量スペクトル分析は414
における分子イオンを示す。
実施例31 3−(4−ヒドロキシフェニル)−7−(イソ−プロ
ポキシフェニル)−2,6−ジオキソ−2,6−ジヒドロベン
ゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフランを、7−(4−イソ−
プロポキシフェニル)−7−ヒドロ−2,3,6−トリオキ
ソ−ベンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジフランから出発し
て、実施例30と同様な方法で製造した。質量スペクトル
分析は414における分子イオンを示す。
実施例32 3−(4−N:N−ジエチルアミノフェニル)−7−フ
ェニル−2,6−ジオキソ−2,6−ジヒドロベンゾ(1:2−
b,4:5−b′)ジフランを、7−フェニル−7−ヒドロ
−2,3,6−トリオキソ−ベンゾ(1:2−b,4:5−b′)ジ
フランから出発して、実施例30と同様な方法で製造し
た。質量スペクトル分析は411における分子イオンを示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 9301422.3 (32)優先日 平成5年1月25日(1993.1.25) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (72)発明者 ミルナー,デイヴィッド・ジョン イギリス国 マンチェスター エム45 7エルダブリュー,ホワイトフィール ド,エイト・エイカー 18 (72)発明者 ディブース,ガレス・アンドリュー イギリス国 バリー ビーエル0 9ジ ェイイー,ラムズボトム,ボルトン・ス トリート 188,ヘスト・バンク (56)参考文献 特開 昭56−122869(JP,A) 特開 昭60−152567(JP,A) 欧州特許出願公開252406(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 493/04 C07D 307/83 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1)のベンゾジフラントリオン: (式中の: Wは非置換または置換アリールである)。
  2. 【請求項2】Wがナフチルまたは次式の基である、請求
    項1に記載のベンゾジフラントリオン: (式中の: 環Aは置換されていないか、または下記より選ばれる1
    −5個の基で置換されている:アルキル;アルケニル;
    アルコキシ;アルコキシアルキル;アルコキシアルコキ
    シ;アルキルカルボニル;アルコキシカルボニル;アル
    コキシカルボニルアルコキシ;アルコキシアルコキシカ
    ルボニルアルコキシ;アルキルカルボニルオキシアルコ
    キシ;シアノアルキル;シアノアルコキシ;ヒドロキシ
    アルキル;ヒドロキシアルコキシ;ハロアルキル、特に
    フルオロ−、クロロ−またはブロモアルキル;ハロアル
    コキシ、特にフルオロ−、クロロ−またはブロモアルコ
    キシ;アルキルチオ;アリールチオ;アリールオキシ;
    アルキルスルホニル;アリールスルホニル;ハロ、特に
    クロロまたはブロモ;ヒドロキシ;シアノ;ニトロ;ア
    ミノ;アルキルアミノ;ジアルキルアミノ;シクロアル
    キルアミノ;アルキルカルボニルアミノ;アリールカル
    ボニルアミノ;アルキルスルホニルアミノ;アリールス
    ルホニルアミノ;シクロアルキル;ならびに−CN、−C
    l、−F、−Br、−OH、−COOC1-4−アルキル、−COOC
    1-4−アルキルOC1-4−アルキル、−フェニル、−OCOC
    1-4−アルキルで置換されたアルキルアミノおよびジア
    ルキルアミノ; これらにおいて、アルキルまたはアルコキシは1−8個
    の炭素原子を含み;アルケニルは2−6個の炭素原子を
    含み;アリールはフェニルまたはナフチルであり;なら
    びにシクロアルキルは2−6個の炭素原子を含む)。
  3. 【請求項3】環Aが置換されていないか、またはC1-4
    アルキル、C1-4−アルコキシ、ヒドロキシ、C1-4−アル
    コキシ−C1-4−アルコキシカルボニル−C1-4−アルコキ
    シ、アミノ、C1-4−アルキルアミノ、および(C1-4−ア
    ルキル)アミノ、ならびにそれらの組み合わせから選
    ばれる1−5個の基で置換されている、請求項2に記載
    のベンゾジフラントリオン。
  4. 【請求項4】式(1)のベンゾジフラントリオン: の製造方法であって、式(2)の化合物: を式(3)の化合物: と反応させることによる方法 (式中の: Wは非置換または置換アリールであり;そして XおよびX1はそれぞれ独立してハロ;−Oアルキル;−
    OH;−NH2;−NHアルキルおよび−N(アルキル)であ
    る)。
  5. 【請求項5】反応を非求核性塩基の存在下で実施する、
    請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】反応を非求核性塩基および酸結合剤の存在
    下で実施する、請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】式(1)のベンゾジフラントリオン: の製造方法であって、 a)式(2)の化合物: を式(3)の化合物: と反応させて、式(4)の化合物: を形成し、 b)式(4)の化合物を環化して式(1)のベンゾジフ
    ラントリオンを形成する工程を含む方法。
  8. 【請求項8】工程a)を非求核性塩基の存在下で実施す
    る、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】工程a)を非求核性塩基および酸結合剤の
    存在下で実施する、請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】工程b)を非求核性塩基の存在下で、ま
    たはルイス酸の存在下で実施する、請求項7に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】式(4)の化合物: (式中の: Wは非置換または置換アリールであり;そして Xはハロ;−Oアルキル;−OH;−NH2;−NHアルキルお
    よび−N(アルキル)である)。
  12. 【請求項12】式(5)の化合物: の製造方法であって、式(1)のベンゾジフラントリオ
    ン: を式(6)の化合物: と反応させることによる方法 (式中の: Wは非置換または置換アリールであり; 環Bは基Y以外では置換されていないか、または他の1
    個または2個の基で置換されており;そして Yは電子に富む活性化基である)。
  13. 【請求項13】反応を酸縮合剤の存在下で実施する、請
    求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】式(5)の化合物: の製造方法であって、式(7)のベンゾフラノン: を式(6)の化合物: と反応させることによる方法 [式中の: Wは非置換または置換アリールでであり; 環Bは基Y以外では置換されていないか、または他の1
    個または2個の基で置換されており; Yは電子に富む活性化基であり; R3は−H、−COR2、−SO2R2(R2はアルキル、シクロア
    ルキル、アリールまたはアルアルキルである)であり;
    そして R4は−COOR2(R2は前記に定めたものである);−CONRR
    1(RおよびR1はそれぞれ独立して−H、アルキル、シ
    クロアルキル、アリールまたはアルアルキルである);
    −COOHまたはそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩
    もしくはアンモニウム塩;または−COX2(X2はハロであ
    る)である]。
  15. 【請求項15】式(7)の化合物: [式中の: Wは非置換または置換アリールであり; R3は−H、−COR2、−SO2R2(R2はアルキル、シクロア
    ルキル、アリールまたはアルアルキルである)であり;
    そして R4は−COOR2(R2は前記に定めたものである);−CONRR
    1(RおよびR1はそれぞれ独立して−H、アルキル、シ
    クロアルキル、アリールまたはアルアルキルである);
    −COOHまたはそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩
    もしくはアンモニウム塩;または−COX2(X2はハロであ
    る)である]。
  16. 【請求項16】式(7)の化合物: の製造方法であって、式(1)の化合物: をZH(式中のZは−OH、−OR2、−NRR1またはX2であ
    る)と反応させることによる方法 [式中の: RおよびR1はそれぞれ独立して−H、アルキル、シクロ
    アルキル、アリールまたはアルアルキルであり; R2はアルキル、シクロアルキル、アリールまたはアルア
    ルキルであり; X2はハロであり; Wは非置換または置換アリールであり; R3は−H、−COR2、−SO2R2(R2はアルキル、シクロア
    ルキル、アリールまたはアルアルキルである)であり;
    そして R4は−COOR2(R2は前記に定めたものである);−CONRR
    1(RおよびR1は前記に定めたものである)である]。
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