JP3187010B2 - フェライト埋め込みガラスセラミック複合基板型サーキュレータ - Google Patents

フェライト埋め込みガラスセラミック複合基板型サーキュレータ

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JP3187010B2 JP23742798A JP23742798A JP3187010B2 JP 3187010 B2 JP3187010 B2 JP 3187010B2 JP 23742798 A JP23742798 A JP 23742798A JP 23742798 A JP23742798 A JP 23742798A JP 3187010 B2 JP3187010 B2 JP 3187010B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】マイクロ波およびミリ波通信
用デバイスに用いられるサーキュレータに関し、特にフ
ェライト埋め込みガラスセラミック複合基板型サーキュ
レータに関する。
【0002】
【従来の技術】フェライト基板上にサーキュレータ回路
を形成したオール・フェライト基板型サーキュレータ
が、高周波化、それに伴う装置の小型化の要請に応えて
導波管型サーキュレータに代わって使用されている。さ
らに、フェライトの高周波化に伴う損失の増大に対応し
て例えば特開昭61−288486号公報に示されるよ
うなアルミナ基板あるいはガラス・アルミナ基板にフェ
ライトを埋め込んだ複合基板型サーキュレータが提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の複合基板型サー
キュレータにおいて低損失を実現するための方策につい
て、使用する基板の材料は誘電損失の小さいものが望ま
しい等といわれているが、特願平09−138597号
に示されるように構造面の優劣については殆ど公にされ
ていないのが実状である。
【0004】本発明の目的は、挿入損失の少ない構造寸
法のフェライト埋め込みガラスセラミック複合基板型サ
ーキュレータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のフェライト埋め
込みガラスセラミック複合基板型サーキュレータは、円
板状フェライトが厚さがその円板状フェライトと同じで
表面形状が長方形のガラスセラミックの中央部に埋め込
まれた複合基板の一方の面に接地用導体が形成され、他
方の面にサーキュレータ回路のマイクロ・ストリップ・
ラインと円板状フェライトと略同心円をなすサーキュレ
ータ回路の円形部とが導体で形成された複合基板型サー
キュレータにおいて、円板状フェライトの直径の大きさ
に拘わらず、サーキュレータ回路の円形部の直径が円板
状フェライトの直径より0.2mm以上小さく、円板状
フェライトの直径がガラスセラミック板の短辺の長さよ
り0.5mm以上小さい。
【0006】フェライトがNi−Zn系であてもよく、
Li系であってもよい。
【0007】ガラスセラミックがアルミナにガラスを混
合した材料で形成されていてもよく、アルミナ粉末を使
用して形成された基板であってもよく、ガラスセラミッ
クの表面形状が正方形であってもよい。
【0008】上述の条件でフェライト埋め込みガラスセ
ラミック複合基板型サーキュレータを作成することによ
り、マイクロ波およびミリ波のデバイスを設計および作
製する上で重要な、挿入損失の小さいサーキュレータを
提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態
のフェライト埋め込みガラスセラミック複合基板型サー
キュレータの模式的平面図であり、図2は本発明の実施
の形態のフェライト埋め込みガラスセラミック複合基板
型サーキュレータの図1のX−X切断線による模式的断
面図である。
【0010】本発明の実施の形態のフェライト埋め込み
ガラスセラミック複合基板型サーキュレータ10は、円
板状のフェライト12と、円板状のフェライト12が中
央部に埋め込まれ、厚さが円板状フェライト12と同じ
で表面形状が長方形のガラスセラミック14とで形成さ
れる複合基板11、および複合基板11の一方の面に形
成された接地用導体17、複合基板11の他方の面に導
体で形成されたサーキュレータ回路のマイクロ・ストリ
ップ・ライン(MSL)15a、15b、15cと円板
状フェライト12と略同心円をなすサーキュレータ回路
の円形部13とそれぞれのマイクロ・ストリップ・ライ
ン15a、15b、15cに設けられたスタブ16a、
16b、16cとで構成されている。
【0011】サーキュレータ回路は、図1に示すように
磁性体としてのフェライト12上に円形部13が形成さ
れ、円形部13の周囲から120度の等間隔で3本のマ
イクロ・ストリップ・ライン15a、15b、15cが
基板端部に向かって形成されている。各マイクロ・スト
リップ・ライン15a、15b、15cの途中にインピ
ーダンス整合のためのスタブ16a、16b、16cが
形成され、各マイクロ・ストリップ・ライン15a、1
5b、15cの端部がワイヤ・ボンディング等で不図示
の外部回路に接続される。
【0012】この形状のサーキュレータ10は1本のマ
イクロ・ストリップ・ライン15の端部に終端抵抗を接
続し、他の2本のマイクロ・ストリップ・ライン15を
入出力端にすることでアイソレータとして使用すること
ができる。
【0013】本発明者らは各種寸法の円板状フェライト
直径、サーキュレータ回路の円形部直径および正方形の
ガラスセラミック基板の一辺の長さを組み合わせたサー
キュレータ10を作製し、図1の下側のマイクロ・スト
リップ・ライン15cを終端して左右のマイクロ・スト
リップ・ライン15a、15bを入出力端としたアイソ
レータとして周波数特性を測定し、望ましい組み合わせ
を求めた。その結果、円形部直径(φC)、フェライト
直径(φfe)およびガラスセラミック板の短辺の長さ
(LGC)が次式の関係にある場合、低損失のフェライ
ト埋め込みガラスセラミック複合基板型サーキュレータ
を実現することができた。
【0014】φC≦φfe−0.2mm φfe≦LGC−0.5mm
【0015】以下に実施例に従って本発明を説明する。
本発明に従って作製したサーキュレータの円形部直径φ
C、フェライト直径φfeおよびガラスセラミック基板
の短辺長LGCを表1のNo1〜20に示す。ただし、
複合基板の厚さは0.25mmとし、導体材料は銀とし
た。これらのサーキュレータを下側のマイクロ・ストリ
ップ・ライン15cに終端抵抗(50オーム)を接続
し、アイソレータとしてそれらの周波数特性を測定し
た。アイソレーションの中心周波数fS12および挿入
損失S21を同表に示す。
【0016】同表から明らかなように、サーキュレータ
の円形部直径φCがフェライト直径φfeより0.2m
m以上小さいNo1〜15では挿入損失S21が0.8
(dB)以下と小さい。直径差が0.20〜0.10m
mの場合はS21が1dB程度以下で全く使用できない
サーキュレータではないが、特性のばらつきを考慮する
と直径差は0.2mm以上が望ましい。
【0017】表1の16〜20は本発明の関係式の一つ
のφC≦φfe−0.2mmから外れたサーキュレータ
であり、上記と同様に測定した結果、挿入損失S21が
1.0あるいはそれ以上の大きな値になった。損失が大
きいとサーキュレータおよびアイソレータの配線を含む
周辺の回路を損失が小さくなるように設計しなければな
らず、全体の回路設計の自由度が低下する。また、サー
キュレータおよびアイソレータを組み込んだデバイスを
製造するとき、調整を必要とし製造工程が煩雑になる。
【0018】本発明のもう一つの関係式φfe≦LGC
−0.5mmを外れたサーキュレータは、フェライトと
隣接するガラスセラミックの厚さが薄く、測定作業やデ
バイスの組み立て作業時に割れることが頻繁に起こっ
た。
【0019】従って、円形部直径(φC)、フェライト
直径(φfe)およびガラスセラミック板の一辺(LG
C)の関係を下記式に限定することが望ましい。
【0020】φC≦φfe−0.2mm φfe≦LGC−0.5mm
【0021】
【表1】
【0022】上記の実施例では複合基板材料として、フ
ェライトにはNi−Zn系、ガラスセラミックにはアル
ミナにガラスを混合した材料を使用したが、フェライト
にLi系、アルミナにガラスを混合したガラスセラミッ
クの代わりにアルミナ粉末を使用した基板でも同様の結
果が得られたので、本発明の条件はこれらのフェライト
やガラスセラミックを使用したサーキュレータにも適用
できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
マイクロ波およびミリ波のデバイスを設計および作製す
る上で重要な、挿入損失の小さいサーキュレータを提供
できるという効果が得られた。このことにより周辺の回
路設計が容易になり、工業的価値を高くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のフェライト埋め込みガラ
スセラミック複合基板型サーキュレータの模式的平面図
である。
【図2】本発明の実施の形態のフェライト埋め込みガラ
スセラミック複合基板型サーキュレータの図1のX−X
切断線による模式的断面図である。
【符号の説明】
10 サーキュレータ 11 複合基板 12 円板状フェライト 13 サーキュレータ回路の円形部 14 ガラスセラミック 15a、15b、15c マイクロ・ストリップ・ラ
イン(MSL) 16a、16b、16c スタブ 17 接地用導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 芳嗣 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−173409(JP,A) 特開 昭61−288486(JP,A) 特開 平10−335129(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/387 C04B 35/82

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状フェライトが厚さが該円板状フェ
    ライトと同じで表面形状が長方形のガラスセラミックの
    中央部に埋め込まれた複合基板の一方の面に接地用導体
    が形成され、他方の面にサーキュレータ回路のマイクロ
    ・ストリップ・ラインと前記円板状フェライトと略同心
    円をなすサーキュレータ回路の円形部とが導体で形成さ
    れた複合基板型サーキュレータにおいて、前記円板状フ
    ェライトの直径の大きさに拘わらず、前記サーキュレー
    タ回路の円形部の直径が前記円板状フェライトの直径よ
    り0.2mm以上小さく、前記円板状フェライトの直径
    がガラスセラミック板の短辺の長さより0.5mm以上
    小さいことを特徴とするフェライト埋め込みガラスセラ
    ミック複合基板型サーキュレータ。
  2. 【請求項2】 前記フェライトがNi−Zn系である請
    求項1に記載のフェライト埋め込みガラスセラミック複
    合基板型サーキュレータ。
  3. 【請求項3】 前記フェライトがLi系である請求項1
    に記載のフェライト埋め込みガラスセラミック複合基板
    型サーキュレータ。
  4. 【請求項4】 前記ガラスセラミックがアルミナにガラ
    スを混合した材料で形成されている請求項1に記載のフ
    ェライト埋め込みガラスセラミック複合基板型サーキュ
    レータ。
  5. 【請求項5】 前記ガラスセラミックがアルミナ粉末を
    使用して形成された基板である請求項1に記載のフェラ
    イト埋め込みガラスセラミック複合基板型サーキュレー
    タ。
  6. 【請求項6】 前記ガラスセラミックの表面形状が正方
    形である請求項1に記載のフェライト埋め込みガラスセ
    ラミック複合基板型サーキュレータ。
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