JP3186822B2 - ポリ(エーテルエステルアミド)およびその製造法 - Google Patents

ポリ(エーテルエステルアミド)およびその製造法

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JP3186822B2 JP06038692A JP6038692A JP3186822B2 JP 3186822 B2 JP3186822 B2 JP 3186822B2 JP 06038692 A JP06038692 A JP 06038692A JP 6038692 A JP6038692 A JP 6038692A JP 3186822 B2 JP3186822 B2 JP 3186822B2
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ヘルムート・クニプフ
エデュアード・デ・ヨング
カール−ハインツ・ハペルト
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アトフィナ ドイチュラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/44Polyester-amides

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アミド形成成分として
カプロラクタムまたはアミノカプロン酸、11−アミノ
ウンデカン酸およびヘキサメチレンジアミンとデカンジ
カルボン酸との付加物、ならびにエーテルエステル形成
成分として等モル量のポリエチレングリコールと飽和脂
肪族ジカルボン酸よりなるポリ(エーテルエステルアミ
ド)、およびその製造法に関する。このポリ(エーテル
エステルアミド)はスパンボンドされた不織布の製造に
用いられ、織物など(textiles)のヒートシール用のホッ
トメルト型接着剤として好適である。
【0002】
【従来の技術】DE−C−2949064に、織物など
用のホットメルト型接着剤として用いられるポリ(エー
テルエステルアミド)が知られている。このポリ(エー
テルエステルアミド)はポリアミド部分に少なくとも30
重量%のラウリルラクタムを含んでいる。しかし、この
ポリ(エーテルエステルアミド)は、低い温度でシーリ
ングしたとき洗濯前またはクリーニング前の引裂き強度
(以下、「洗濯前引裂き強度」という)および耐洗濯性
が不充分であり、またその製造を高温高圧で行なわなけ
ればならないという不利な点がある。さらに、このポリ
(エーテルエステルアミド)をスパンボンドされた不織
布とするとき、不織布同士が接合してしまうため、剥離
フィルムを用いずにはリールに巻き取ることができな
い。
【0003】DE−A−3247755に、織物など用
のホットメルト型接着剤として用いられるポリ(エーテ
ルエステルアミド)が知られている。ポリアミドブロッ
クは、カプロラクタムおよび/またはε−アミノカプロ
ン酸、アジピン酸と一級脂肪族および/または脂環式ジ
アミンとの等モル混合物、アジピン酸および/またはセ
バシン酸と一級脂肪族および/または脂環式ジアミンと
の等モル混合物ならびに、デカンジカルボン酸および/
またはブラシル酸と一級脂肪族および/または脂環式ジ
アミンとの等モル混合物である。ポリエステルブロック
は、ポリアルキレンオキサイドジオールおよび飽和脂肪
族直鎖ジカルボン酸から形成される。このポリ(エーテ
ルエステルアミド)も低シール温度のばあい洗濯前引裂
き強度が低く、また耐洗濯性も不充分である。また、ス
パンボンドされた不織布の形でリールに巻き取るばあ
い、互いに接合させないために剥離フィルムを挿入する
必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低い
シール温度においても従来のポリ(エーテルエステルア
ミド)系ホットメルト型接着剤に比して適切な洗濯前引
裂き強度と安定性を有し、それから作製されるスパンボ
ンドされた不織布が、剥離フィルムを用いずともコンベ
アの端部で直ちに取き取りでき、貯蔵でき、船積みでき
るホットメルト型接着剤を見出すことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的は、カプロラ
クタムまたはアミノカプロン酸20〜40重量%、11−ア
ミノウンデカン酸30〜50重量%およびヘキサメチレンジ
アミンとデカンジカルボン酸との付加物20〜40重量%
(ただしこれらのモノマーの合計量は100重量%)より
えられるポリアミドブロック60〜80重量%、および数平
均分子量400〜2000のポリエチレングリコールと炭素数6
〜36の飽和脂肪族ジカルボン酸の1種または数種との等
モル量からえられるポリエーテルジオール/ジカルボン
酸ブロック20〜40重量%よりなるポリ(エーテルエステ
ルアミド)により達成される。
【0006】ポリアミド形成成分であるカプロラクタム
またはアミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸お
よびヘキサメチレンジアミンとデカンジカルボン酸との
付加物の量は、好ましくはそれぞれ30〜40重量%、30〜
40重量%および25〜35重量%であり、特に好ましくはそ
れぞれ33〜37重量%、33〜37重量%および28〜32重量%
である。
【0007】また、ポリ(エーテルエステルアミド)
は、ポリアミドブロックおよびポリエーテルジオール/
ジカルボン酸ブロックがそれぞれ65〜75重量%および25
〜35重量%よりなるのが好ましく、特にそれぞれ68〜72
重量%および32〜28重量%よりなるのが好ましい。
【0008】本発明のポリ(エーテルエステルアミド)
の製法は、カプロラクタムまたはアミノカプロン酸20〜
40重量%、11−アミノウンデカン酸30〜50重量%およ
びヘキサメチレンジアミンとデカンジカルボン酸との付
加物20〜40重量%(ただし、これらのモノマーの合計量
は100 重量%)よりなるポリアミド形成モノマー混合物
60〜80重量%(全反応成分量基準)および数平均分子量
400 〜2000のポリエチレングリコールジオールと炭素数
6〜36の飽和脂肪族ジカルボン酸の1種または数種との
等モル量の混合物20〜40重量%(全反応成分基準)と
を、まずポリアミド形成モノマーと脂肪族ジカルボン酸
とを常法により反応させて末端にカルボキシル基を有す
るポリアミドを形成し、ついで適宜触媒の存在下にこの
反応生成物をポリエチレングリコールジオールと反応さ
せることにより縮重合することを特徴とするものであ
る。
【0009】用いるポリエチレングリコールジオールの
数平均分子量は、好ましくは500 〜1000、特に好ましく
は500 〜800 である。
【0010】ポリエーテルジオール/ジカルボン酸ブロ
ックの飽和脂肪族ジカルボン酸としては、前記刊行物で
知られている炭素数6〜13の直鎖状ジカルボン酸が用い
られ、ブラシル酸および特にデカンジカルボン酸、アジ
ピン酸が好ましい。
【0011】本発明はさらに該ポリ(エーテルエステル
アミド)から作製されるスパンボンドされた不織布に関
する。この不織布はよく知られている方法(たとえば、
ピータ・ズロカ(Peter Sroka) 博士、「ハンドブック・
オブ・テキスタイル・セッテング・インサーツ(Handboo
k of textile setting inserts) 」、ジヌス- フェーラ
ック(Sinus-Verlag)、1980参照)で製造される。この製
造法は以下に詳しく述べる。スパンボンドされた不織布
は織物などのヒートシールに用いられる。
【0012】驚くべきことに、本発明のポリ(エーテル
エステルアミド)は、ドライクリーニングや洗濯のあと
でさえ、また低い接合温度であっても非常に大きな接着
強度をもっていることが確認されたさらに驚くべきこと
は、本発明のポリ(エーテルエステルアミド)から容易
につくられるスパンボンドされた不織布は、通常使用さ
れているシリコーン剥離紙を挿入せずにコンベアベルト
の端部で直ちに抜き取ることができ、貯蔵そして船積み
することができる。このことは、比較例に示すように当
該技術分野で用いられている従来のポリ(エーテルエス
テルアミド)製不織布を重ねると接合してしまうことか
らみて、当業者によって驚くべき格段の技術的進歩とい
えよう。この結果は、前記DE−A−2949064で
はポリアミド形成成分として本発明では不要なラウリル
ラクタムを少なくとも30重量%含んでいなければならな
いのであるから、特に予期できないものである。本発明
のポリ(エーテルエステルアミド)はラウリルラクタム
を含有していないが、前記の改善された性質をもつもの
である。
【0013】本発明のポリ(エーテルエステルアミド)
は90〜130 ℃範囲の温度で溶融する。融点は示唆走査型
熱量測定法(DSC)で測定する。融点は100 〜120 ℃
の範囲にあることが好ましい。低温溶融性のものは、感
熱性の織物などの融着に特に好適である。後述する実施
例は、本発明のポリ(エーテルエステルアミド)は従来
のポリ(エーテルエステルアミド)に比して非常によい
性質、特に感熱性の織物などに好ましい低い接合温度に
おいて非常によい性質を有していることを示している。
特に、低温で接合したのち洗濯やドライクリーニングに
曝されたときの引裂き強度および安定性は、従来のポリ
(エーテルエステルアミド)に比して明らかにより向上
している。
【0014】ポリ(エーテルエステルアミド)は、1.3
〜1.75の比溶液粘度を有していることが勧められる。下
限は約1.45が好ましく、上限は約1.65であることが勧め
られる。比溶液粘度は0.5 %m−クレゾール溶液を20℃
でオストワルド粘度計を用いて測定する。
【0015】またポリ(エーテルエステルアミド)は5
〜40g/10分のメルトインデックス(DIN53735
により21.2N、150 ℃で測定)を有していることが勧め
られる。上限は約30g/10分、下限は約7g/10分であ
ることが勧められる。
【0016】本発明のポリ(エーテルエステルアミド)
は前記のように製造されるが、その製造法はつぎのよう
に行なうことが勧められる。まず最初に、ポリアミド形
成成分と共に炭素数6〜36の飽和脂肪族ジカルボン酸を
反応させて末端にカルボキシル基をもつコポリアミドを
形成する。反応は180 〜300 ℃、好ましくは200 〜260
℃の温度で行なうことが勧められる。反応の間に5〜10
バールの内圧が生じ、この内圧は約2時間維持される。
この前縮合ののち、バルブを開けて圧力をゆっくり大気
圧まで下げ、1〜2時間以内で残った水を留去する。つ
いで、ポリエチレングリコールを、望ましくは従来の触
媒と共に加え、チッ素をゆっくり流しながら20〜60分間
以内で温度を約180 〜300 ℃まで、好ましくは約260 ℃
まで上げる。縮合を減圧(<10ミリバール)下に20〜60
分間、好ましくは30分間続ける。えられた重縮合物を孔
あきダイを通して紡糸して水槽に入れ、ついでペレット
化する。
【0017】この反応で従来知られている触媒を使用で
きる。ジルコン酸ジアルキルが好ましく、該アルキル基
は分岐鎖状または直鎖状の炭素数1〜24のものでありう
る。オルトチタン酸テトラアルキルも使用でき、該アル
キル基は炭素数4のもの、特にn−ブチル基が好まし
い。触媒の量は反応混合物基準で約0.01〜5重量%とい
う公知の範囲内である。好ましくは約1重量%未満の量
である。
【0018】本発明のポリ(エーテルエステルアミド)
により種々の織物などを互いに接合することができる。
織物などの材料としてはは天然および/または合成材
料、たとえばウール、シルク、綿および/またはポリエ
ステル、ポリアミドなどがあげられる。毛皮や皮製品な
ども基材として接合できる。本発明のポリ(エーテルエ
ステルアミド)は、好ましくはスパンボンドされた不織
布の形で接合すべき部分の間に挿入する。このポリ(エ
ーテルエステルアミド)はもちろん、フィルム、糸、短
く切った糸および粉末の形で使用することもできる。ま
た、粉末から常法により分散液とし、これをヒートシー
ルに用いることも可能である。接合は高められた温度と
圧力を用いて行なう。加圧温度は主として基材の感熱性
に依存するが、溶融と接合が生ずるような充分高くなけ
ればならない。室温に下げるとき、糊付けされた基材の
接合部に固化が生ずる。
【0019】粉末は、ポリアミド系ホットメルト型接着
剤で知られている方法で作製される。
【0020】
【実施例】つぎに本発明を実施例、比較例に基づいて説
明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0021】実施例1 撹拌機とカラムを備えたオートクレーブに、カプロラク
タム2.45kg、11−アミノウンデカン酸24.5kg、80%水
溶液としてヘキサメチレンジアミン7.0 gおよびデカン
ジカルボン酸22.1kgを入れる。反応器にチッ素をさっと
流したのち、この閉鎖系を撹拌下に230 ℃まで加熱す
る。その間に内圧は約6バールに上昇し、その状態に約
2時間維持する。この2時間の前縮合反応ののち、バル
ブを開けて圧力を大気圧までゆっくりと下げる。ついで
残りの水を1時間以内で留去する。これにポリエチレン
グリコール(数平均分子量600 )21.9kgとジルコン酸ジ
−n−ブチル0.4kg を加えたのち、チッ素をゆっくり流
しながら温度が30分間以内で260 ℃に達するように加熱
する。ついで縮合を減圧(<10ミルバール)下に30分間
続ける。えられた重縮合物を孔あきダイを通して紡糸し
水槽に入れ、ついでペレット化する。このものの物性を
測定した結果を表1に示す。なお、「非ブロック性」
は、ペレットを通常の市販の実験用押出装置により、マ
ス温度200 ℃で押し出し、厚さ100 μmのフィルムを成
形し、オリフィスを出てから非ブロック性(非粘着性)
となるまでの時間(秒)で表わしている。
【0022】ペレット化した材料を従来の冷間粉砕装置
で粉砕し、えられた粉末を従来の市販のフルイで粒径範
囲別に分ける。粒径80〜200 μmのフラクションをテキ
スタイルに関する性質の試験に用いる。えられた結果を
表2に示す。
【0023】実施例2〜6 表1に示すポリアミドブロック用モノマーとポリエーテ
ルジオール/ジカルボン酸を用いて実施例1と同様にし
てポリ(エーテルエステルアミド)のペレットを製造
し、これを用いて各物性およびテキスタイルに関する性
質を調べた。結果を表1に示す。
【0024】比較例1(DE−C−2949064のク
レーム1による) 実施例1と同様にして、カプロラクタム21.0kg、ラウリ
ルラクタム28.0kg、80%水溶液としてヘキサメチレンジ
アミン7.0kgおよびデカンジカルボン酸22.1kgを秤取
し、290 ℃の温度に加熱した。内圧は25バールに上昇し
た。2時間の前縮合ののち、1時間以内で大気圧まで圧
力を下げた。30分間(必要ならチッ素をわずかに流すか
減圧して)脱水したのち、温度を260 ℃に下げた。その
後、ポリエチレングリコール(数平均分子量600 )21.9
kgとジルコン酸ジ−n−ブチル0.4kg を秤取して加え、
縮合反応を減圧(<10ミルバール)下260 ℃で1時間、
所望の最終粘度になるまで続けた。えられた重縮合物を
実施例1と同様にしてペレット化して物性を調べた。結
果を表1に示す。
【0025】さらに粉砕したものを用いて実施例1と同
様にしてテキスタイル特性を調べた。結果を表2に示
す。
【0026】比較例2(DE−C−2949064の実
施例5による) DE−C−2949064の実施例5の記載に対応する
ポリ(エーテルエステルアミド)を該実施例5に従って
つぎの成分から製造した。
【0027】 ラウリルラクタム 11.52kg カプララクタム 6.40kg 80%水溶液としてヘキサメチレンジアミン 3.40kg ポリテトラヒドロフラン(数平均分子量1000) 5.66kg アジピン酸 5.01kg ジルコン酸ジ−n−ブチル 0.13kg 粉砕され分別された生成物を実施例1と同様にして試験
した。えられた結果を表1および表2に示す。
【0028】表2において、引裂き強度はDIN543
10記載の方法に準じて測定した。すなわち、綿100 %
の芯材とポリエステル/純毛が55/45の混織のシェルか
らなる2枚の被接合基材(幅5cm、長さ10cm)の間に表
2に示す量のホットメルト型接着剤を挟み、同表に示す
温度(基材間のプレート温度)で350 ミルバールで15秒
間加熱シールする。放冷したのち基材を引き剥がす方向
に力を加え、引き裂かれた時点の力(ニュートン)を測
定し、引裂き強度(ニュートン/5cm幅)とする。
【0029】洗濯後の引裂き強度は、通常の洗濯機で通
常の洗剤を用い60℃で5回洗濯したのちの引裂き強度で
あり、ドライクリーニング後の引裂き強度は、通常のド
ライクリーニングを5回行なったのちの引裂き強度であ
る。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】実施例7(スパンボンドされた不織布) 実施例1でえたポリ(エーテルエステルアミド)を、50
個のオリフィスをもつスピニングブロックを備えた通常
の市販の実験用押出装置により、マス温度200℃で押し
出した。オリフィスを出た糸は空気流でわずかに絡み合
いながらコンベアベルト上に堆積され、引張られた。コ
ンベアベルト上には約3分間載っており、えられた不織
材料はコンベアベルトの端部でカードボードチューブの
リールによって巻き取られた。その際、本発明における
不織材料は困難なく巻き取ることができ、また剥離フィ
ルムを挿入することも不要であった。さらに、巻き取っ
たものは直ちに解き出せた。えられた不織材料は乾燥し
たブロッキングのないものであった。
【0033】一方、比較例1および2でえられたポリ
(エーテルエステルアミド)を用いて作製した不織材料
は、剥離フィルムなしでは巻き取れず、また数時間後で
なければ乾燥したブロッキングのないものにはならなか
った。そして、剥離フィルムなしで折り重ねたとき、接
合が生じた。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、低い接合温度において
良好な引裂き強度と耐洗濯性などを有するホットメルト
型接着剤に用いることができる新規なポリ(エーテルエ
ステルアミド)を提供でき、またスパンボンドされた不
織布は直ちに乾いてブロッキングしないので、製造後剥
離紙なしに巻き取り、貯蔵することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エデュアード・デ・ヨング ドイツ連邦共和国、D−5210 トロイス ドルフ−エシュマー、ミラベレンガーテ ン 3 (72)発明者 カール−ハインツ・ハペルト ドイツ連邦共和国、D−5300 ボン 1、イム エリック 67 (56)参考文献 特開 昭56−90875(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 69/00 - 69/50 C09J 177/00 - 177/12 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カプロラタムまたはアミノカプロン酸
    20〜40重量%、11−アミノウンデカン酸30〜50重量%
    およびヘキサメチレンジアミンとデカンジカルボン酸と
    の付加物20〜40重量%(ただし、これらのモノマーの合
    計量は100重量%)よりえられるポリアミドブロック60
    〜80重量%、および数平均分子量400〜2000のポリエチ
    レングリコールと炭素数6〜36の飽和脂肪族ジカルボン
    酸の1種または数種との等モル量からえられるポリエー
    テルジオール/ジカルボン酸ブロック20〜40重量%より
    なるポリ(エーテルエステルアミド)。
  2. 【請求項2】 ポリアミドブロックが、カプロラクタム
    またはアミノカプロン酸30〜40重量%、11−アミノウ
    ンデカン酸30〜40重量%およびヘキサメチレンジアミン
    とデカンジカルボン酸との付加物25〜35重量%(ただ
    し、これらのモノマーの合計量は100 重量%)よりえら
    れる請求項1記載のポリ(エーテルエステルアミド)。
  3. 【請求項3】 ポリアミドブロックが、カプロラクタム
    またはアミノカプロン酸33〜37重量%、11−アミノウ
    ンデカン酸33〜37重量%およびヘキサメチレンジアミン
    とデカンジカルボン酸との付加物28〜32重量%(ただ
    し、これらのモノマーの合計量は100 重量%)よりえら
    れる請求項1記載のポリ(エーテルエステルアミド)。
  4. 【請求項4】 ポリアミドブロック65〜75重量%および
    ポリエーテルジオール/ジカルボン酸ブロック25〜35重
    量%よりなる請求項1記載のポリ(エーテルエステルア
    ミド)。
  5. 【請求項5】 ポリアミドブロック68〜72重量%および
    ポリエーテルジオール/ジカルボン酸ブロック32〜28重
    量%よりなる請求項1記載のポリ(エーテルエステルア
    ミド)。
  6. 【請求項6】 カプロラクタムまたはアミノカプロン酸
    20〜40重量%、11−アミノウンデカン酸30〜50重量%
    およびヘキサメチレンジアミンとデカンジカルボン酸と
    の付加物20〜40重量%(ただし、これらのモノマーの合
    計量は100 重量%)よりなるポリアミド形成モノマー混
    合物60〜80重量%(全反応成分量基準)および数平均分
    子量400 〜2000のポリエチレングリコールジオールと炭
    素数6〜36の飽和脂肪族ジカルボン酸の1種または数種
    との等モル量の混合物20〜40重量%(全反応成分量基
    準)とを、まずポリアミド形成モノマーと脂肪族ジカル
    ボン酸とを常法により反応させて末端にカルボキシル基
    を有するポリアミドを形成し、ついで適宜触媒の存在下
    にこの反応生成物をポリエチレングリコールジオールと
    反応させることにより縮重合することを特徴とするポリ
    (エーテルエステルアミド)の製造法。
  7. 【請求項7】 ポリアミドブロックが、カプロラクタム
    またはアミノカプロン酸30〜40重量%、11−アミノウ
    ンデカン酸30〜40重量%およびヘキサメチレンジアミン
    とデカンジカルボン酸との付加物25〜35重量%から合成
    される請求項6記載の製造法。
  8. 【請求項8】 ポリアミドブロックが、カプロラクタム
    またはアミノカプロン酸33〜37重量%、11−アミノウ
    ンデカン酸33〜37重量%およびヘキサメチレンジアミン
    とデカンジカルボン酸との付加物28〜22重量%から合成
    される請求項6記載の製造法。
  9. 【請求項9】 ポリアミドブロック65〜75重量%および
    ポリエーテルジオール/ジカルボン酸ブロック25〜35重
    量%から形成される請求項6、7または8記載の製造
    法。
  10. 【請求項10】 ポリアミドブロック68〜72重量%およ
    びポリエーテルジオール/ジカルボン酸ブロック32〜28
    重量%から形成される請求項6、7または8記載の製造
    法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜5のいずれかに記載のポリ
    (エーテルエステルアミド)を含む織物用ホットメルト
    型接着剤。
JP06038692A 1991-03-19 1992-03-17 ポリ(エーテルエステルアミド)およびその製造法 Expired - Fee Related JP3186822B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4108874A DE4108874A1 (de) 1991-03-19 1991-03-19 Polyetheresteramide, verfahren zu ihrer herstellung und deren verwendung
DE4108874.3 1991-03-19

Publications (2)

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