JP3186680U - 伸縮性二層散水ホースの接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用時は注水によりホースが自動的に伸長し、不使用時は放水により自動的に元の状態に収縮し復帰する伸縮性散水ホースの接合構造を提供する。
【解決手段】大径空洞部202Aと小径空洞部202Bと中間雄ネジ部203を有する変形ジョイント202からなる。内部ゴムホース103の端部は先端膨出部から小径空洞部の胴部に嵌入後、先端に向けやや縮小する環状の櫛刃形状のパッドカバー205を膨出部202B−1を越え差し込み小径空洞部の先端膨出部直前の首部202B−2で緊締する。他方、筒状ファスナー部材204を縮小部204Aと拡大部204Bからなる二段とし、保護カバー106の端部は縮小部から拡大部に取り込んだ状態で変形ジョイントの中間雄ネジ部203の螺着により拡大部で環状櫛刃形状のパッドカバー205上に取り込み、内部ゴムホース103の膨張時に小径空洞部先端膨出部から前方への内部ゴムホースの膨張により保護カバー106をファスナー部材の縮小部で拡張させる。
【選択図】図8
【解決手段】大径空洞部202Aと小径空洞部202Bと中間雄ネジ部203を有する変形ジョイント202からなる。内部ゴムホース103の端部は先端膨出部から小径空洞部の胴部に嵌入後、先端に向けやや縮小する環状の櫛刃形状のパッドカバー205を膨出部202B−1を越え差し込み小径空洞部の先端膨出部直前の首部202B−2で緊締する。他方、筒状ファスナー部材204を縮小部204Aと拡大部204Bからなる二段とし、保護カバー106の端部は縮小部から拡大部に取り込んだ状態で変形ジョイントの中間雄ネジ部203の螺着により拡大部で環状櫛刃形状のパッドカバー205上に取り込み、内部ゴムホース103の膨張時に小径空洞部先端膨出部から前方への内部ゴムホースの膨張により保護カバー106をファスナー部材の縮小部で拡張させる。
【選択図】図8
Description
本考案は水道の蛇口などに接続して散水や給水などに使用される伸縮性二層散水ホースの接続構造に関するものである。
散水用又はシャワーへの給水用等に使用される通液ホースは、通常1 層ホースであり、中空で、直線状でフレキシブルであってもほとんど伸縮性がない。したがって、通常、この通液ホースは用途に合わせて任意の長さに切断して使用されている。
しかしながら、従来の通液ホースは水道の蛇口から離れた所に散水或は給水する場合は、長い通液ホースを使用しなければならず、ホースが長くなるとホース自体が絡まったり、他の物にひっかかったりして取扱いが不便であり、水の出も悪くなる場合もある。また、長い通液ホースは不使用時の収納に不便であり、通常巻き取って収納される一方、使用時には、散水或は給水をしながらホースを移動したり、手繰り寄せたりするのに大きな力を必要とし、使い勝手が悪い。他方、浴室のシャワーの通液ホースの場合は、長いとシャワーの散水口を壁面の高い所に係止してもホースが床に接して汚れたり、ホースに足が引っ掛かる等するおそれがあり、危険であった。そこで、短いホースでもある程度離れたところまで散水や給水できる伸縮自在な螺旋形通液ホースが提案されている(特許文献1)。しかしながら、液体が通過可能なホースを伸縮可能なるように螺旋形に成形すると、伸縮動作により、絡まりやすく、螺旋形に保持するのにホースの内部または外部にその螺旋形を保持するための形状保持材を設けることが必要となり、製造コストが高くなる。また、反復使用すると形状保持材を設けても次第に一旦解かれた螺旋形を元の状態に戻すのが困難となる。そこで、使用時には注水により散水ホースが自動的に所望の長さに伸長され、使用停止時には自動的に元の状態に収縮して復帰する散水ホースを提供することが望まれ、内部に水圧により径方向及び長手方向に膨張する水風船のようなゴムホースと、該ゴムホースをカバーし、径方向に膨張しないで内部ゴムホースの径方向の膨張を制限し、ゴムホースの長手方向へ伸長を誘導する蛇腹状をなす保護カバーとからなり、内部ゴムホース内の水圧により自動的に伸長及び収縮可能なホースが提案される。
しかしながら、かかる伸縮性ホースは内部ゴムホースとそれを覆う保護ホースとから二重構造を形成するため、両者は同時に伸縮する必要があるが、伸縮特性が異なる。すなわち、蛇口又は散水ノズルとのジョイント部分において内部ゴムホースは急激に膨張するに対し外部保護カバーは折り畳まれて徐々に長手方向に伸長可能であるが直径方向に膨張しないため、両者の端部を一体的にかしめて固定する構造が採用されると、伸縮特性の異なる内部ゴムホースの接合部での破損が多いという欠点を招来した。そこで、伸縮性ホースの破損原因を探求すると、内部ゴムホースには膨張による前方向への引張り力が強く作用し、膨張を繰り返すと膨張部と非膨張部との境界におけるかしめ部で外部保護カバーとの接触が激しく、劣化を早める上、かしめ部の強度が一定にならないことと相まって抜け落ちして破損しやすく、破損すると修理が困難であるという欠点があることを見出した。
そこで、本考案は内部ゴムホースとそれを覆う保護ホースとから二重構造からなる伸縮性ホースにおいて、好ましい接合構造を提供することを目的とする。
そこで、本考案は内部ゴムホースとそれを覆う保護ホースとから二重構造からなる伸縮性ホースにおいて、好ましい接合構造を提供することを目的とする。
本考案者は内部ゴムホースとそれを覆う保護ホースとの二重構造からなる伸縮性ホースにおいては、内部ゴムホースは膨張に必要な水圧をかけるため、蛇口側と接続される大径空洞部に対し、水圧を付与するに適切な小径空洞部を備える変形ジョイントを介して接続するのが好ましく、その上、小径空洞部側に接続される内部ゴムホースは膨張時に前方への引張り力がかかるので変形ジョイントの小径空洞部に対し抜け落ちないように緊定して固定する必要があるが、それを覆う保護カバーは内部ゴムホースと一体的に固定するのでなく、内部ゴムホースの膨張に伴って、変形ジョイントに固定されるのが、内部ホースとの組立修理に好都合であることを見出した。そこで、本考案は内部ゴムホースとそれを覆う保護ホースとから二重構造を形成してなる伸縮性ホースにおいて、内部ゴムホースは膨張時の抜け落ちがなく、非膨張部と膨張部の境界に破壊応力がかからないように固定する一方、内部ゴムホースの保護カバーは内部ゴムホースの膨張に伴って伸長させるため、ゴムホースの膨張開始に伴って固定させる接続構造を提供するもので、本考案は、内部に水圧により径方向及び長手方向に膨張するゴムホースと、該ゴムホースをカバーし、径方向に膨張不能で内部ゴムホースの径方向の膨張を制限する一方、長手方向に蛇腹状をなして折り畳まれ、ゴムホースの長手方向に伸縮に伴って伸縮可能であって、ゴムホースの長手方向へ伸長を誘導する保護カバーとからなる二重構造における、内部ゴムホース内の水圧により自動的に伸長及び収縮可能なる伸縮性ホースの蛇口又は散水ノズルとの接合構造であって、
蛇口又は散水ノズルに接続する大径空洞部102A、202Aと、
該大径空洞部と接続し、蛇口又は散水ノズルとは反対側に突出し、伸縮性ホースの内部ゴムホースと接続される、小径空洞部102B、202Bとを有する変形ジョイント102、202を備え、
小径空洞部102B、202Bに内部ゴムホース103の端部は先端から胴部に嵌入させた後、ファスナー部材104、204でパッドカバー105、205を緊締して水圧を受けて膨張時の前方への抜け落ちを防止する一方、保護カバー106の端部は固定せず、内部ゴムホース103の膨張時に内部ゴムホースの膨張で保護カバーをファスナー部材又はパッドカバーに対し係止めさせるようにしたことを特徴とする伸縮性散水ホースの接合構造にある。
蛇口又は散水ノズルに接続する大径空洞部102A、202Aと、
該大径空洞部と接続し、蛇口又は散水ノズルとは反対側に突出し、伸縮性ホースの内部ゴムホースと接続される、小径空洞部102B、202Bとを有する変形ジョイント102、202を備え、
小径空洞部102B、202Bに内部ゴムホース103の端部は先端から胴部に嵌入させた後、ファスナー部材104、204でパッドカバー105、205を緊締して水圧を受けて膨張時の前方への抜け落ちを防止する一方、保護カバー106の端部は固定せず、内部ゴムホース103の膨張時に内部ゴムホースの膨張で保護カバーをファスナー部材又はパッドカバーに対し係止めさせるようにしたことを特徴とする伸縮性散水ホースの接合構造にある。
本考案においては、散水ホースは、常態では全体に収縮した状態で、蛇腹状に収縮した外部布製ホース2内部に細長い内部ゴムホース1が挿入されている(図1)が、この状態で内部ゴムホースの先端を閉じて後端より注水すると、細長い収縮した内部ゴムホース内に水が充満し、直径方向に膨張するが、外部布製ホースにより直径方向の膨張が制限されるので、外部布ホースに沿って外部布ホースの蛇腹状の収縮を拡張しながら長手方向に伸長し(図2(1) )、最終的に、内部ゴムホースが全長に伸び、外部布製ホースと一体となって棒状になると、通常の1 層中空ホース同様の散水可能状態となる(図3)。この状態で注水を継続しつつ先端ストップ栓3を開放すると、散水ノズル31から散水可能である(図4)。散水が終了すると、先端ストップ栓3を開放したまま注水を停止すると、拡張された内部ゴムホースの収縮圧により内部水を散水ノズル31から放水しつつ外部布製ホース2とともに内部ゴムホースが収縮し(図2(2))、元の状態に復帰する(図1)。したがって、使用時に長いホースを解放して不使用時には巻き戻す作業をすることがないが、二重構造の伸縮性散水ホースの端部は、蛇口又は散水ノズルに接続する大径空洞部102A、202Aと、該大径空洞部と接続し、蛇口又は散水ノズルの反対側に突出し、伸縮性ホースの内部ゴムホースと接続される、小径空洞部102B、202Bとを有する変形ジョイント102、202を備え、小径空洞部202Bに内部ゴムホース103の端部は先端部から小径空洞部102B、202Bの胴部に嵌入させた後、パッドカバー105、205を差し込んで小径空洞部102B、202Bの先端部でパッドカバー105、205およびファスナー部材104、204で取外し可能に緊締される。したがって、内部ゴムホースは膨張時の水圧を受けて前方へ強く引っ張られるが、内部ゴムホース103の小径空洞部102B、202Bからの抜け落ちを有効に防止することができる。他方、内部ゴムホースの膨張時に小径空洞部の先端部から前方への内部ゴムホースの膨張により保護カバー106を拡張させ、パッドカバー105又はファスナー部材204に係止めさせる。好ましくは、変形ジョイントに中間雄ネジ部203を設けて筒状ファスナー部材204を中間雄ネジ部203に捩じ込んでパッドカバー205を介して緊締して水圧を受けて膨張時の前方への抜け落ちを防止する一方、筒状ファスナー部材204を縮小部204aと拡大部204bとからなる二段とし、保護カバー106の端部は縮小部204aから拡大部204bに取り込んだ状態で変形ジョイント202の中間雄ネジ部203への螺着により拡大部204aでパッドカバー205上に取り込み、内部ゴムホース103の膨張時に保護カバー106をファスナー部材204内で拡張させ、保護カバーを係止めさせる(図7及び8)ことにより、伸縮性散水ホースの端部は二重構造の保護カバーの固定が内部ゴムホースの膨張開始により行われるのがよい。したがって、本考案の接続構造によれば、内部ゴムホースと保護カバーとのカシメによる固定と異なり、内部ゴムホースはきっちりと、保護ホースはやや緩めにして組立てることができるので、内部ゴムホースの破損が少なく、破損しても取り外しして修理が容易である
次に図面に基づき本考案の具体的な実施形態に対して詳細に説明する。
本考案で使用する伸縮性二層散水ホースの基本形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。先端11に散水ノズル31付きストップ栓3を有する一方、後端12に水道蛇口5に連結する連結具4を有し、先端を閉じた状態で注水により径方向膨張するとともに長手方向に伸長可能な水風船様弾性ホース1と、該弾性ホース1の径方向膨張を制限する所定直径の円筒形を有し、前記弾性ホースの伸長時の全長に渡る非拡張性布製ホース2とから二層構造を構成してなる。
本考案で使用する伸縮性二層散水ホースの基本形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。先端11に散水ノズル31付きストップ栓3を有する一方、後端12に水道蛇口5に連結する連結具4を有し、先端を閉じた状態で注水により径方向膨張するとともに長手方向に伸長可能な水風船様弾性ホース1と、該弾性ホース1の径方向膨張を制限する所定直径の円筒形を有し、前記弾性ホースの伸長時の全長に渡る非拡張性布製ホース2とから二層構造を構成してなる。
内部ゴムホース1は天然ゴムを主成分とする以下の組成からなり、以下の物性及びその近傍の物性を有する肉厚1〜3mm、内径8〜15mmのゴムチューブで、直径16〜30mmまで非破裂耐性を有し、内部水圧により、径方向2倍程度に口径面積4〜5倍に膨張させ、長手方向に、2〜5倍、好ましくは2〜3倍延伸させることが可能で以下の組成からなる。
組成:全固形分:61.5%以上、乾燥ゴム分:50%以上、非ゴム成分:2.0%以下、全アンモニア含有量:0.60%以上、水相中アンモニア含有量:2.0%以下、ラテックスpH:11.0以下、揮発性脂肪酸数(VFA):0.20以上、機械的安定時間@55%TS(BEC)850以上、マグネシウム含有量:30ppm以下
物性:線密度(LD):1100〜1200[dtex]、1000〜1100[D];断裂力(BF):>90[N];断裂強度:>8.00[cN/dtex],>9.00[g/D],
断裂強度係数(CV):<3.00%、断裂伸長率(EAB):14.0%以上;断裂伸長率係数(CV):8.00%以下;4.0[cN/dtex]時の負荷伸長率5.0以上;熱収縮率(HAS):7.5%以上;含油率(FOY)0.55%以上;IM(intermingling):5[knots/m]
組成:全固形分:61.5%以上、乾燥ゴム分:50%以上、非ゴム成分:2.0%以下、全アンモニア含有量:0.60%以上、水相中アンモニア含有量:2.0%以下、ラテックスpH:11.0以下、揮発性脂肪酸数(VFA):0.20以上、機械的安定時間@55%TS(BEC)850以上、マグネシウム含有量:30ppm以下
物性:線密度(LD):1100〜1200[dtex]、1000〜1100[D];断裂力(BF):>90[N];断裂強度:>8.00[cN/dtex],>9.00[g/D],
断裂強度係数(CV):<3.00%、断裂伸長率(EAB):14.0%以上;断裂伸長率係数(CV):8.00%以下;4.0[cN/dtex]時の負荷伸長率5.0以上;熱収縮率(HAS):7.5%以上;含油率(FOY)0.55%以上;IM(intermingling):5[knots/m]
内部ゴムホースの耐圧性能を向上させるために、上記組成の弾性ホースを内側にし、その外側を高密度ポリマーで被覆するように形成するのが好ましい。
外部保護カバー2は常態では長手方向に内部ゴムホースの膨張許容径16〜30mmを有する円筒形状で、直径方向には非拡張性で、内部ゴムホースの膨張を制限可能である一方、長手方向におよそ3倍伸長可能な蛇腹状のポリエステル繊維布からなるホースである。
本考案の伸縮性二層散水ホースは、常態では蛇腹状に収縮した前記布製ホース1内部に収縮した前記弾性ホース1が挿入されているが、先端を閉じた状態で後端からの注水時には内部ゴムホース1は水風船様に直径方向に膨張するとともに、外側布製ホース2にその直径方向の膨張が制限されて前方への伸長可能で、前記布製ホース2の蛇腹状態を前方に拡張して送進し、内部ゴムホース1の長手方向全長伸長時には内部ゴムホース1と外部布製ホース2とは棒状一体化し、この状態では先端ストップ栓3の開放により散水ノズル31から散水可能である一方、注水を停止するとともに、先端ストップ栓3の開放により拡張された内部ゴムホースの収縮圧により内部水を散水ノズル31から放水しつつ外部布製ホース2とともに内部ゴムホースが収縮する。
したがって、本考案の伸縮性二層散水ホースは、常態では全体に収縮した状態で、蛇腹状に収縮した外部布製ホース2内部に細長い弾性ホース1が挿入され、先端11には散水ノズル31を有するストップ栓3が設けられ、後端12には水道蛇口5に連結する連結具4を有している(図1)が、この状態で内部ゴムホースの先端のストップ栓3を閉じて後端より注水すると、細長い収縮した内部ゴムホース1内に水が充満し、直径方向に膨張するが、外部布製ホースにより直径方向の膨張が制限されるので、外部布ホース2に沿って外部布製ホースの蛇腹状の収縮を拡張しながら長手方向に伸長する(図2(1))。最終的に、内部ゴムホースが全長に伸び、外部布製ホースと一体となって棒状になると、通常の1 層中空ホース同様のストップ栓3の開放により散水ノズル31から散水可能状態となる(図3)。この状態で注水を継続しつつ先端ストップ栓3を開放すると、散水ノズル31から散水される(図4)。散水が終了すると、先端ストップ栓3を開放したまま注水を停止すると、拡張された内部ゴムホースの収縮圧により内部水を散水ノズル31から放水しつつ外部布製ホース2とともに内部ゴムホースが収縮し(図2(2))、元の状態まで復帰するとともにホース内部の水はほとんど放水されるので取り扱いが軽量となる(図1)。
(実施例1)
以下、本考案の具体例に基づいて説明する。図5、図6に示す水道ホースは、ホース体とホース体の両端部に設置した一対の接続部材101Aと101Bを含む。ホース体は内部ゴムホース103と保護カバー106を含む。内部ゴムホース103はゴムホース、エマルジョンホース又はゴムとエマルジョンを混合した材料で構成したホースである。本考案においては、内部ゴムホースは膨張時の破裂を防止するために高密度ポリマー層を外側に形成した二層弾性ホースを用いる。
以下、本考案の具体例に基づいて説明する。図5、図6に示す水道ホースは、ホース体とホース体の両端部に設置した一対の接続部材101Aと101Bを含む。ホース体は内部ゴムホース103と保護カバー106を含む。内部ゴムホース103はゴムホース、エマルジョンホース又はゴムとエマルジョンを混合した材料で構成したホースである。本考案においては、内部ゴムホースは膨張時の破裂を防止するために高密度ポリマー層を外側に形成した二層弾性ホースを用いる。
保護カバー106は内部ゴムホース103をカバーしており、前後2 セットの接続部材の間にあり、その両端は内部ゴムホース103の両端と連接している。保護カバー106の長さは内部ゴムホース103より長い。具体的に、保護カバー106は、その長さが内部ゴムホース103の2〜5倍で、内径が内部ゴムホース103より少し大きいな布保護カバーである。内部ゴムホース103は弾力性があるため、内部に水圧がある場合径方向にも膨張して増大するが、保護カバーの制限により、長手方向に伸長する。すなわち、この時、保護カバー106の役割は、内部ゴムホース103の径方向膨張を防止する内部ゴムホース103を長く伸ばすことを促進することである。内部ゴムホース103を長く伸ばしやすくするために、保護カバー106は内部ゴムホース103の外に均一の折り目を形成し、蛇腹状になっている。
上述の接続部材は変径ジョイント102、螺合部材101A又はB、パッドカバー105及びパッドカバー105の外側に設置したファスナー部材104を含む。一方の螺合部材1 01は漏斗状の変径ジョイント102の大径空洞部102Aと連接し、変径ジョイント102の環状フランジ部121が螺合部材101Aに嵌まり込んで底部から小径空洞部102Bが突出している。さらに具体的に、上述の螺合部材101A又はBは螺合連接方式を採用しているので散水ホース間の接続設置に便利である。
内部ゴムホース103の端部は変径ジョイント102の小径空洞部102Bに嵌め込まれ、即ち、内部ゴムホース103は弾性力で変径ジョイント102の小径空洞部102Bの外壁に緊密に嵌められる。パッドカバー105とファスナー部材104は互いに協同するロック装置であり、共に内部ゴムホース103の外側に嵌められる。ファスナー部材104はパッドカバー105を緊密に固定し、パッドカバー105の内側における内部ゴムホース103と変径ジョイント102の小径空洞部102Bを押え、内部ゴムホース103と変径ジョイント102とが離れるのを防止する。ここのパッドカバー105は具体的にゴムパッドカバーであるのが好ましく、ファスナー部材104は、具体的にパッドカバー105外側を緊密に嵌める金属のロッキングファスナーであるのが好ましい。ファスナー部材104で直接に内部ゴムホースを固定すれば内部ゴムホース103の破れ又は破断を招きやすいので、ゴムパッドカバー105を介してこの欠陥を克服することができ、しかも固定した後にスリップ防止効果に優れ、外れにくくなる。ゴムパッドカバー外端の外壁にロック溝を設けており、ロック溝の位置は、内部ゴムホース103を変径ジョイント102の小径空洞部に嵌める位置にある。ファスナー部材104はロック溝にロックされる。内部ゴムホースの両端部に連接している2つの接続部材のうち、1つの接続部材の螺合部材101にメスネジを設け、もう1つの接続部材の変形ジョイント102の大径空洞部102Aにオスネジを設け、メスネジ付きの螺合部材101Aをオスネジ付きの変形ジョイントの大径空洞部102Aに螺合させることができる。両端の螺合101Aと101Bがそれぞれ雄ネジと雌ネジになっている目的は、全体の水道ホースを独立して使用することができるだけではなく、セクションホースとして何本かを互いに接合して延長して使用することもできるからである。
上述のパッドカバー105と金属ファスナー部材104は内部ゴムホース103のみを固定したが、内部ゴムホース103と保護カバー106の外側をカバーし、保護カバー106の端部は内部ゴムホース103と変形ジョイント102の小径空洞部まで伸ばしてもよい。ファスナー部材104はパッドカバー105をロックし、且つパッドカバー105内の変径ジョイント102、内部ゴムホース103と保護カバー106を押えて固定するようにしてもよい。
(実施例2)
図7及び図8は樹脂にて一体的に形成された変形ジョイント202を使用するものであり、ストッパ栓211を備える螺合部材201と螺合する螺合部を有する大径空洞部202Aと、内部ゴムホースと接続される小径空洞部202Bと、小径空洞部に接続された内部ゴムホース端部を覆うパッドカバー205を緊締する筒状のファスナー部材204と螺合する螺合部を備える。詳しくは螺合部材201は雌ネジを有する一方、大径空洞部202Aの螺合部には雄ネジが設けられて互に螺着されるととに、ファスナー部材205は内部に雌ネジを有する一方、小径空洞部202Bの上部に雄ネジ203が設けられて互いに螺着される。小径空洞部202Bには先端に膨出部と中腹に二重の係合線202B−3を有し、内部ゴムホース103の係合時の抜け落ちを防止し、その弾性ホースの係合部の上から環状櫛刃形状のパッドカバー205を被せ、その上で筒状のファスナー部材204を変径ジョイント202に螺合させて内部ゴムホース103を小径空洞部202Bに緊締するとともに保護カバー106の先端を小径空洞部202Bと内部ゴムホースの上部に取り込むようになっている。その他は、実施例1と同様であるので同一部材には同一番号を付して説明を省略する。したがって、小径空洞部202Bに内部ゴムホース103の端部は先端膨出部から小径空洞部202Bの胴部に嵌入させた後、先端に向けてやや縮小する環状の櫛刃形状のパッドカバー205を後端から膨出部を越えて差し込んで小径空洞部202Bの先端膨出部直前の首部でパッドカバーでその長さにわたって緊締される。したがって、内部ゴムホースは膨張時の水圧を受けて前方へ強く引っ張られるが、先端亀頭状膨出部で前方への引張りが径方向のベクトルに変換されるので内部ゴムホースの小径空洞部からの抜け落ちを有効に防止する一方、筒状ファスナー部材204を縮小部と拡大部とからなる二段とし、保護カバー106の端部は縮小部から拡大部に取り込んだ状態で変形ジョイントの中間雄ネジ部203への螺着により拡大部で環状櫛刃形状のパッドカバー上に取り込み、内部ゴムホースの膨張時に小径空洞部の先端膨出部から前方への内部ゴムホースの膨張により保護カバー106をファスナー部材204の縮小部204aで拡張させ、小径空洞部内側と膨張した内部ゴムホース外側の間に挟持させることになる。したがって、本考案の接続構造によれば、内部ゴムホースと保護カバーとのカシメによる固定と異なり、内部ゴムホースはきっちりと、保護ホースはやや緩めにして組立てることができるので、内部ゴムホースの破損が少なく、破損しても取り外しして修理が容易である
図7及び図8は樹脂にて一体的に形成された変形ジョイント202を使用するものであり、ストッパ栓211を備える螺合部材201と螺合する螺合部を有する大径空洞部202Aと、内部ゴムホースと接続される小径空洞部202Bと、小径空洞部に接続された内部ゴムホース端部を覆うパッドカバー205を緊締する筒状のファスナー部材204と螺合する螺合部を備える。詳しくは螺合部材201は雌ネジを有する一方、大径空洞部202Aの螺合部には雄ネジが設けられて互に螺着されるととに、ファスナー部材205は内部に雌ネジを有する一方、小径空洞部202Bの上部に雄ネジ203が設けられて互いに螺着される。小径空洞部202Bには先端に膨出部と中腹に二重の係合線202B−3を有し、内部ゴムホース103の係合時の抜け落ちを防止し、その弾性ホースの係合部の上から環状櫛刃形状のパッドカバー205を被せ、その上で筒状のファスナー部材204を変径ジョイント202に螺合させて内部ゴムホース103を小径空洞部202Bに緊締するとともに保護カバー106の先端を小径空洞部202Bと内部ゴムホースの上部に取り込むようになっている。その他は、実施例1と同様であるので同一部材には同一番号を付して説明を省略する。したがって、小径空洞部202Bに内部ゴムホース103の端部は先端膨出部から小径空洞部202Bの胴部に嵌入させた後、先端に向けてやや縮小する環状の櫛刃形状のパッドカバー205を後端から膨出部を越えて差し込んで小径空洞部202Bの先端膨出部直前の首部でパッドカバーでその長さにわたって緊締される。したがって、内部ゴムホースは膨張時の水圧を受けて前方へ強く引っ張られるが、先端亀頭状膨出部で前方への引張りが径方向のベクトルに変換されるので内部ゴムホースの小径空洞部からの抜け落ちを有効に防止する一方、筒状ファスナー部材204を縮小部と拡大部とからなる二段とし、保護カバー106の端部は縮小部から拡大部に取り込んだ状態で変形ジョイントの中間雄ネジ部203への螺着により拡大部で環状櫛刃形状のパッドカバー上に取り込み、内部ゴムホースの膨張時に小径空洞部の先端膨出部から前方への内部ゴムホースの膨張により保護カバー106をファスナー部材204の縮小部204aで拡張させ、小径空洞部内側と膨張した内部ゴムホース外側の間に挟持させることになる。したがって、本考案の接続構造によれば、内部ゴムホースと保護カバーとのカシメによる固定と異なり、内部ゴムホースはきっちりと、保護ホースはやや緩めにして組立てることができるので、内部ゴムホースの破損が少なく、破損しても取り外しして修理が容易である
101・・・螺合部材
202・・・変径ジョイント
102A 、202A ・・・大径空洞部
102B 、202B ・・・小径空洞部
1、103・・・内部ゴムホース
204・・・ファスナー部材
205・・・パッドカバー
2、106・・・保護カバー
202・・・変径ジョイント
102A 、202A ・・・大径空洞部
102B 、202B ・・・小径空洞部
1、103・・・内部ゴムホース
204・・・ファスナー部材
205・・・パッドカバー
2、106・・・保護カバー
Claims (4)
- 内部に水圧により径方向及び長手方向に膨張するゴムホース103と、該ゴムホースをカバーし、径方向に膨張不能で内部ゴムホースの径方向の膨張を制限する一方、長手方向に蛇腹状をなして折り畳まれ、ゴムホースの長手方向に伸縮に伴って伸縮可能であって、ゴムホースの長手方向へ伸長を誘導する保護カバー106とからなる二重構造の、内部ゴムホース内の水圧により自動的に伸長及び収縮可能なる伸縮性ホースの蛇口又は散水ノズルとの接合構造であって、
蛇口又は散水ノズルに接続する大径空洞部102A、202Aと、
該大径空洞部と接続し、蛇口又は散水ノズルとは反対側に突出し、伸縮性ホースの内部ゴムホースと接続される、小径空洞部102B、202Bとを有する変形ジョイント102、202を備え、
小径空洞部102B、202Bに内部ゴムホース103の端部は先端から胴部に嵌入させた後、ファスナー部材104、204でパッドカバー105、205を緊締して水圧を受けて膨張時の前方への抜け落ちを防止する一方、保護カバー106の端部は固定せず、内部ゴムホース103の膨張時に内部ゴムホースの膨張で保護カバーをファスナー部材又はパッドカバーに対し係止めさせるようにしたことを特徴とする伸縮性散水ホースの接合構造。 - 請求項1の接合構造において、前記変形ジョイント202は大径空洞部202Aと小径空洞部202Bの間に、保護カバーの端部を小径空洞部202B上に取り込む筒状ファスナー部材と螺合する中間雄ネジ部203を有し、
小径空洞部202Bに内部ゴムホース103の端部は先端から小径空洞部202Bの胴部に嵌入させた後、筒状ファスナー部材を中間雄ネジ部203に捩じ込んでパッドカバー205を介して緊締して水圧を受けて膨張時の前方への抜け落ちを防止する一方、筒状ファスナー部材204を縮小部204aと拡大部204bとからなる二段とし、保護カバー106の端部は縮小部204aから拡大部204bに取り込んだ状態で変形ジョイント202の中間雄ネジ部203への螺着により拡大部204aでパッドカバー205上に取り込み、内部ゴムホース103の膨張時に保護カバー106をファスナー部材204内で拡張させ、保護カバーを係止めさせることを特徴とする伸縮性散水ホースの接合構造。 - 請求項1の接合構造において、前記変形ジョイント202は大径空洞部202Aに蛇口又は散水ノズル201に接続する外周に雄ネジ部202A-1を有し、
該大径空洞部と接続し、蛇口又は散水ノズル201とは反対側に突出し、伸縮性ホースの内部ゴムホースと接続される小径空洞部202Bに先端に先端からやや径を拡張しながら膨出する亀頭状膨出部202B−1を有し、
大径空洞部202Aと小径空洞部202Bの間に、保護カバーの端部を小径空洞部202B上に取り込む筒状ファスナー部材と螺合する中間雄ネジ部203を有し、
小径空洞部202Bに内部ゴムホース103の端部は先端膨出部から小径空洞部202Bの胴部に嵌入させた後、先端に向けてやや縮小する環状の櫛刃形状のパッドカバー205を膨出部202B−1を越えて差し込んで小径空洞部202Bの先端膨出部直前の首部202B−2で緊締して水圧を受けて膨張時の前方への抜け落ちを防止する一方、筒状ファスナー部材204を縮小部204aと拡大部204bとからなる二段とし、保護カバー106の端部は縮小部204aから拡大部204bに取り込んだ状態で変形ジョイント202の中間雄ネジ部203への螺着により拡大部204aで環状櫛刃形状のパッドカバー205上に取り込み、内部ゴムホース103の膨張時に小径空洞部先端膨出部202B−1から前方への内部ゴムホース10の膨張により保護カバー106をファスナー部材204の縮小部204aで拡張させ、小径空洞部内側において内部ゴムホースの膨張で保護カバーを係止めさせることを特徴とする伸縮性散水ホースの接合構造。 - 内部ゴムホースは膨張時の破裂を防止するための高密度ポリマー層を外側に形成した二重弾性ホースである請求項1記載の伸縮性散水ホースの接合構造。
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