JP3186553B2 - 電動ホイールモータ - Google Patents

電動ホイールモータ

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JP3186553B2
JP3186553B2 JP29065495A JP29065495A JP3186553B2 JP 3186553 B2 JP3186553 B2 JP 3186553B2 JP 29065495 A JP29065495 A JP 29065495A JP 29065495 A JP29065495 A JP 29065495A JP 3186553 B2 JP3186553 B2 JP 3186553B2
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博夫 菅家
博徳 西江
孝好 杉山
善明 小谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動ホイールモー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電動ホイールモータでは
小型軽量化を図りつつ高出力トルクが要求されており、
この要求に応えるために電動ホイールモータの冷却能力
を高めることが重要であった。例えば、特開平2−11
419号公報、特開平3−155349号公報などには
冷却用オイルを用いた冷却装置が示されている。
【0003】また、特開平1−247218号公報に
は、電動ホイールモータを冷却するために強制空冷方式
を採用することが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合、冷却装置は電動ホイールモータの構造を複雑にし
てしまうので、小型軽量化に向かず、部品点数が増加し
てコストアップとなってしまう。
【0005】また、後者の場合、車両などに使用される
電動ホイールモータは常に塵埃、雨、泥水にさらされた
悪環境で使用されることが多く、また、電動ホイールモ
ータ内部を通風させるためには構造を複雑にしなければ
ならなかった。
【0006】そこで、本発明は、構造を複雑にすること
なく冷却能力を高めることができる電動ホイールモータ
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る電動ホイールモータは、ホ
イールに取り付けられ、固定子の内周側に設けられた回
転子の回転出力を歯車減速機を介して前記ホイールに接
続された出力軸に伝達する電動ホイールモータにおい
て、前記固定子および前記回転子からなる電動機を収容
する第1ケース、前記歯車減速機を収容する第2ケー
ス、および前記第1ケースと第2ケースを仕切る仕切ケ
ースに3分割され、該第1、第2および仕切ケースはア
ルミダイカストにより成形されるハウジングを有し、前
記仕切ケースに前記電動機の固定子および該電動機の制
御回路の放熱部を密接して取り付けると共に、前記第1
ケースおよび前記第2ケースと前記仕切ケースとのそれ
ぞれの接合面に液体パッキングを塗布し、前記第1ケー
スあるいは前記第2ケースの少なくとも一方の外側に被
取付体の取付部を形成したことを特徴とする。
【0008】請求項2に係る電動ホイールモータは、請
求項1に係る電動ホイールモータにおいて車両に設けら
れた前記ホイールの前記車両本体側空間部に前記ハウジ
ングを収容し、前記取付部を前記車両本体側の前記第1
ケースに形成したことを特徴とする。
【0009】請求項3に係る電動ホイールモータは、請
求項1に係る電動ホイールモータにおいて、前記固定子
の取付部を前記第1のケースに向けて膨出するように前
記仕切ケースの前記第1のケースの対向面に形成し、前
記固定子の巻線のそれぞれを相互に接続するバスプレー
トを前記取付部の半径方向内側に配置すると共に、外部
から供給される電力を前記巻線の駆動電力に変換する前
記制御回路の電力制御素子を前記バスプレートに配線
し、この電力制御素子をその放熱面が前記仕切ケースに
密接するように前記バスプレートと前記仕切ケースとの
間に挟持して固定するように構成したことを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の電動ホイールモータの実
施の形態について図を参照しながら説明する。
【0011】図1は実施の形態においてホイールに取り
付けられた電動ホイールモータの構造を示す縦断面図で
ある。図示するように、電動ホイールモータ1は、タイ
ヤ(車輪)2を装着したホイール3の内側に配置された
ハウジング60を備え、ハウジング60内には電動機4
と電動機4の回転出力を減速して出力する歯車減速機5
とが内蔵されている。電動機4の回転出力は歯車減速機
5を介してホイール3に伝達され、この伝達された回転
力によってホイール3は回転駆動される。
【0012】ハウジング60は、略椀形の外側ケース6
1(第2ケース)と内側ケース62(第1ケース)との
間に仕切ケース63を介挿した構成からなる。内側ケー
ス62、仕切ケース63および外側ケース61は図示し
ないボルトにより一体的に締結されて固定される。ま
た、外側ケース61、内側ケース62および仕切ケース
63はアルミダイカストによって鋳造される。
【0013】また、ハウジング60は車両本体側(図1
の右方向)のホイール内側空間部に収納されており、そ
の外側ケース61および内側ケース62の外側には電動
ホイールモータ1を被取付体に取り付けるためのねじ孔
61e、62eがそれぞれ形成されている。本実施の形
態では、ねじ孔62eを用いて電動ホイールモータ1は
車両本体に取り付けられる。
【0014】図2は外側ケース61および内側ケース6
2と仕切ケース63との接合箇所を示す縦断面図であ
る。図において、矢印A1、A2、A3は外側ケース6
1と仕切ケース63との接合箇所を示しており、これら
の接合面には熱伝導性に優れた液体パッキングが5μm
程度の厚さに塗布されている。図3は外側ケース61側
から視た仕切ケース63の端面を示す説明図である。図
においてメッシュで示される接合面に液体パッキング6
3dが塗布されている。
【0015】同様に、図2において矢印B1、B2、B
3は仕切ケース61と内側ケース62との接合箇所を示
しており、これらの接合面にも液体パッキングが5μm
程度の厚さに塗布されている。液体パッキングとして、
本実施の形態ではシリコーン接着シール剤(商品名「ス
リーボンド1220シリーズ」、株式会社スリーボン
ド)が用いられている。
【0016】また、外側ケース61の中央には軸挿通孔
61aが形成されると共に、外側ケース61の内側(ハ
ウジング60の内部)には、歯車減速機5から隔離され
た軸方向に対して直角断面が馬蹄形の空間Sを形成する
ための仕切壁部61bが形成されている。内側ケース6
2の側部には、仕切ケース63側から外側の端面に向け
て伸びる3つの孔62aが形成されている。仕切ケース
63の側部には、内側ケース62に向けて膨出する固定
子取付部63aが形成され、固定子取付部63aには仕
切ケース63の厚さ方向に孔62aに連なるように伸び
る3つの孔63bが形成されている。仕切ケース63の
中央部には、回転子本体8bの軸長部を非接触状態で挿
通(貫通)するための貫通孔63cが形成されている。
【0017】電動機4は、内側ケース62内に収納さ
れ、閉スロット鉄心から構成される固定子(ステータ)
7と、この固定子7の内側に回転自在に設けられている
回転子(ロータ)8と、この回転子8の回転出力を歯車
減速機5を介して出力する出力軸9とを有する。
【0018】固定子7は、磁極部鉄心と磁極部鉄心の外
方を囲むように配置されているヨーク部鉄心とを有す
る。磁極部鉄心は、回転子8が挿通されるリング状の連
結部から外方に向けて放射状に伸びる複数の磁極歯形成
用突起が形成されている磁性薄板(電磁鋼板)を多数枚
積層することによって構成されている。各磁極歯は連結
部の周方向に等間隔に配列され、各磁極歯間には連結部
によって閉スロットが形成される。
【0019】各磁極歯には、コイルボビン7cを介して
3相の界磁コイル7dが巻回され、この界磁コイル7d
によって固定子巻線が形成される。
【0020】ヨーク部鉄心は、内周部に複数の切欠が形
成されたリング状の磁性薄板を多数枚積層することによ
って構成されている。この内周部の各切欠は嵌合溝を形
成し、各嵌合溝には対応する磁極部鉄心の磁極歯の先端
が嵌合されている。
【0021】ヨーク部鉄心の外周部は、仕切ケース63
の固定子取付部63aと押さえ板30との間に挟まれ、
ボルト13によって固定子取付部63aに固定されてい
る。
【0022】回転子8は、その軸長全体に亘って回転中
心孔である軸挿通孔8aが設けられている回転子本体8
bを有する。回転子本体8bの外周部には、その周方向
に等間隔に配列されている複数の着磁マグネット8cが
装着されていると共に、回転子8の仕切ケース63側の
側面にはマグネット8cが周方向に等間隔に設けられて
いる。
【0023】回転子本体8bの内周部の軸長は外周部の
軸長よりも長く、その先端部分には、歯車減速機5の第
1歯車5aが形成されている。回転子本体8bの軸長の
短い外周部は、固定子7の内周部に回転自在に対向配置
され、回転子本体8bの内周部の両端に圧入されたボー
ルベアリング等の軸受14a,14bを介して出力軸9
を中心として回転するように構成されている。
【0024】出力軸9の一端部には、出力被伝達部材を
取り付けるためのキー9aおよびねじ孔9bが形成され
ている。出力軸9の中間部は外側ケース61の軸挿通孔
61aにボールベアリング等の軸受18を介して、ま
た、出力軸9の他端部は内側ケース62の中央凹部にボ
ールベアリング等の軸受19を介してそれぞれ回転自在
に支承されている。出力軸9の中間部と外側ケース61
の軸挿通孔61aとの空隙は、シール部材27によって
シールされている。出力軸9は、回転子8の軸挿通孔8
a内で軸受14a,14bに支承された状態で回転す
る。
【0025】固定子7と回転子8とを主構成要素とする
電動機4は、その軸方向の長さが短いフラット型のブラ
シレス電動機からなり、電動ホイールモータ1全体とし
ての出力軸9方向寸法が短くなるように構成されてい
る。
【0026】歯車減速機5は、複数(本実施の形態では
4個)の歯車5a,5b,5c,5dを備えた2段減速
機からなる。すなわち、第1歯車5aは、上述したよう
に回転子8の他端側(図1において左端側)に同軸状に
一体形成されている。第2および第3歯車5b,5c
は、互いに一体的に回転するように同一の回転軸(支持
軸)20に固定され、第2歯車5bは第1歯車5aに噛
み合されている。
【0027】回転軸20は、出力軸9と偏心して出力軸
9の下方に配置されている。回転軸20の一端部は仕切
ケース63の凹部にボールベアリング等の軸受21を介
して、また、回転軸20の他端部は外側ケース61の凹
部にボールベアリング等の軸受22を介してそれぞれ回
転自在に支承されている。
【0028】第4(最終段)歯車5dは、出力軸9と一
体的に回転するように出力軸9に固定されている。この
第4歯車5dには第3歯車5cが噛み合わされている。
従って、固定子7の回転磁界の作用により回転子8が回
転すると、回転子8に一体形成された第1歯車5aが回
転子8と同一の回転数で回転する。第1歯車5aの回転
出力は、第2および第3歯車5b,5cで減速された後
に第4歯車5dに伝達され、第4歯車5dの減速回転に
伴い出力軸9は第4歯車5dと同一の回転数で回転子8
と同方向に回転する。
【0029】例えば、回転子8が750rpmで正回転
すると、出力軸9は、歯車減速機5により減速されて1
50rpmで正回転し、その減速比は1/5である。
【0030】また、仕切ケース63と外側ケース61の
馬蹄形の仕切壁部61bとで形成される歯車減速機5と
隔離された軸方向に対して直角断面が馬蹄形となる空間
Sには、この馬蹄形に合わせて形成した電動機4を駆動
するための制御回路形成用第1基板23が配置され、図
3に示すようにビス24で仕切ケース63に取り付けら
れている。馬蹄形の第1基板23には、電動機4を駆動
するための制御回路を構成する各種の回路素子(例えば
制御用半導体)が取り付けられている。このように、制
御回路設置用空間をハウジング60内に形成することに
よって、ハウジング外部に制御回路用設置スペースを設
ける必要がなくなり、またこの空間を馬蹄形とすること
によって、限られたハウジング60内の空間において、
制御回路の収容空間を広く採ることが可能になる。
【0031】仕切ケース63と電動機4との間の空間に
は、第1基板23に形成された制御回路からの信号で駆
動され、電動機4に駆動電流を供給する駆動回路形成用
第2基板25が配置されている。図4は各種の回路素子
を搭載する第2基板を平面から視た説明図である。第2
基板25は、外形寸法が内側ケース62の固定子取付部
63aの内径寸法より小さいドーナッツ形状のバスプレ
ートからなり、そのバスプレートはビス25bで仕切ケ
ース63に取り付けられている。ビス25bによる第2
基板25の固定位置は、回転子8の出力軸9方向への投
影範囲に含まれるように設定されている。第1基板23
と第2基板25とは、ケーブルコネクタタ(図示せず)
により配線されて接続されている。
【0032】第2基板25の各面には複数の配線路(図
示せず)およびそれに接続されるスルーホールが形成さ
れている。各スルーホールは第2基板25の外周部の円
周方向に沿って等間隔に配列され、各スルーホールには
対応する界磁コイル7dの端部7eが貫通して接続され
ている。各スルーホールとそれぞれに対応する界磁コイ
ル7dの端部7eとを接続して固定することによって各
界磁コイル7dは相互に接続される。
【0033】第2基板25の仕切ケース63の対向面に
は、界磁コイル7dにその端部7eを介して電流を供給
するための複数のパワートランジスタ(パワーMOSF
ET)25aやその他の回路素子が取り付けられ、各パ
ワートランジスタ25aおよび回路素子は対応する印刷
配線路にはんだ付けによって接続されている。各パワー
トランジスタ25aは、第2基板25の中心(出力軸9
の中心)に対し放射状に配設されると共に、各パワート
ランジスタ25aの放熱面(仕切ケース63に対向する
面)が仕切ケース63の内側ケース62側対向面に放熱
用のシリコン材を介して密接するようにかつその仕切ケ
ース63への近接部分の少なくとも一部が回転子8の出
力軸9方向への投影範囲に含まれるように第2基板25
に取り付けられている。
【0034】第1基板23には、外部から制御信号を供
給するための制御線32が接続され、制御線32は仕切
ケース63の固定子取付部63aの孔63bの一つおよ
びそれに連なる内側ケース62の孔62aを介してハウ
ジング60の外部に導かれている。制御線32の孔62
aに位置する部位には、抜け止め部材33が取り付けら
れ、外部から引き抜き力が作用したときにこの力が第1
基板23側へ及ばないように構成されている。
【0035】同様に、第2基板25には、外部から電動
機4の直流駆動電流を供給するための一対の電力線31
が接続され、各電力線31は対応する固定子取付部63
aの孔63bおよびそれに連なる内側ケース62の孔6
2aを介してハウジング60の外部に導かれている。各
電力線31の孔63bに位置する部位には、制御線32
と同様に、抜け止め部材(図示せず)が取り付けられ、
外部から引き抜き力が作用したときにこの力が第2基板
25側へ及ばないように構成されている。
【0036】また、第2基板25には、電動機4の回転
子8の位置を検出するために正転用に3つ、逆転用に3
つの計6つの磁気検出素子が取り付けられている。本実
施の形態では、磁気検出素子としてホール素子26が使
用されている。
【0037】各ホール素子26は、回転子8の側面に取
り付けられたマグネット8dに半径方向に対向するよう
に第2基板25の上に所定角度間隔で配置されており、
回転子8の回転位置は各ホール素子26からの検出信号
に基づいて検出される。ホール素子26は3本のピンを
有し、3本のピンは第2基板25の孔に挿通されてハン
ダ付けされている。
【0038】さらに、仕切ケース63の貫通孔63cに
は、ホール素子26を保持するリング状のセンサホルダ
29が嵌合されており、センサホルダ29は貫通孔63
cの周縁部と第2基板25とで挟持される。また、セン
サホルダ29にはホール素子26および後述するシール
リング28を収容する切り欠き29aが形成されてい
る。シールリング28には、ホール素子26の形状に合
わせて切り欠き孔28aが形成されており、ホール素子
26の頭部がシールリング28の切り欠き孔28aに挿
通されセンサホルダ29の切り欠き29aに収納された
状態で、シールリング28はセンサホルダ29と第2基
板25との間に挟持される。
【0039】第2基板25はビス25bを締め付けるこ
とにより仕切ケース63内側に固定され、同時にセンサ
ホルダ29と第2基板25との間に挟持されていたシー
ルリング28も固定される。また、このとき各パワート
ランジスタ25aはその放熱面を仕切ケース63に密接
した状態で挟持され固定される。
【0040】以上示したように、本実施の形態における
電動ホイールモータでは、仕切ケース63に固定子7を
取り付け、仕切ケース63内側の対向面に第2基板25
のパワートランジスタ25aの放熱面を密接させること
により、ハウジング60の中央部に位置するアルミダイ
カストの仕切ケース63部分で集中的に熱は発生する。
発生した熱は熱伝導性に優れた液体パッキングを通して
同じくアルミダイカストの外側ケース61および内側ケ
ース62へ良好に伝わり、ハウジング外面全体から放熱
する。さらに、ねじ孔62e部で構成される取付部から
ここに密着して締結される車両本体側へも放熱する。し
たがって、冷却装置を用いたりや強制空冷を行わなくて
も、簡単な構造のままで十分に自然冷却できる。
【0041】自然冷却させる場合において、仕切ケース
63両側の接合面(図1のA1、A2、A3、B1、B
2、B3)に厚さ1mmの紙などの繊維質を設けた場合
と、本実施の形態のように液体パッキングを塗布した場
合とで測温した結果、熱源である固定子巻線の温度がそ
れぞれ113°、107°Cとなり、繊維質の代わりに
液体パッキングにしたことで温度を約6°C下げること
ができた。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る電動ホイールモ
ータによれば、仕切ケース部分で集中的に発生する熱は
仕切ケースから液体パッキングを介して第1ケースおよ
び第2ケースに良好に伝達されて、ハウジング外面全体
から放熱され、さらに取付部に取り付けられた被取付体
側へも放熱されるので、冷却装置を用いたりや強制空冷
を行わなくても自然冷却のままで十分に冷却能力を高め
ることができる。
【0043】請求項2に係る電動ホイールモータによれ
ば、車両に設けられた前記ホイールの前記車両本体側空
間部に前記ハウジングを収容し、前記取付部を前記ホイ
ールとは反対側となる前記車両本体側の前記第1ケース
に形成したので、場所をとらず空間部分を有効に活用で
き、しかも熱容量の大きい車両本体への取り付けが簡単
となり、取り付け面を大きくとることにより効率よく熱
を逃がすことができる。
【0044】請求項3に係る電動ホイールモータによれ
ば、前記固定子の取付部を前記第1のケースに向けて膨
出するように前記仕切ケースの前記第1のケースの対向
面に形成し、前記固定子の巻線のそれぞれを相互に接続
するバスプレートを前記取付部の半径方向内側に配置す
ると共に、外部から供給される電力を前記巻線の駆動電
力に変換する前記制御回路の電力制御素子を前記バスプ
レートに配線し、この電力制御素子をその放熱面が前記
仕切ケースに密接するように前記バスプレートと前記仕
切ケースとの間に挟持して固定するように構成したの
で、電動機内部に収容される高温発熱部分をユニット的
にまとめて仕切ケースに一体にできることから、内部の
熱管理および対処が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態においてホイールに取り付けられた
電動ホイールモータの構造を示す縦断面図である。
【図2】外側ケース61および内側ケース62と仕切ケ
ース63との接合箇所を示す縦断面図である。
【図3】外側ケース61側から視た仕切ケース63の端
面を示す説明図である。
【図4】各種の回路素子を搭載する第2基板を平面から
視た説明図である。
【符号の説明】
1 電動ホイールモータ 2 車輪 3 ホイール 7 固定子 25a パワートランジスタ 61 外側ケース 61e、62e ねじ孔 62 内側ケース 63 仕切ケース 63d 液体パッキング
フロントページの続き (72)発明者 小谷 善明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平3−155349(JP,A) 特開 平2−11419(JP,A) 特開 平1−247218(JP,A) 特開 平6−156361(JP,A) 特開 平4−185207(JP,A) 特開 平7−75271(JP,A) 特開 昭50−52737(JP,A) 特開 平5−95606(JP,A) 特開 平6−129542(JP,A) 実開 昭64−22531(JP,U) 実開 昭63−17325(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 5/06 H02K 7/116 H02K 9/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイールに取り付けられ、固定子の内周
    側に設けられた回転子の回転出力を歯車減速機を介して
    前記ホイールに接続された出力軸に伝達する電動ホイー
    ルモータにおいて、 前記固定子および前記回転子からなる電動機を収容する
    第1ケース、前記歯車減速機を収容する第2ケース、お
    よび前記第1ケースと第2ケースを仕切る仕切ケースに
    3分割され、該第1、第2および仕切ケースはアルミダ
    イカストにより成形されるハウジングを有し、 前記仕切ケースに前記電動機の固定子および該電動機の
    制御回路の放熱部を密接して取り付けると共に、 前記第1ケースおよび前記第2ケースと前記仕切ケース
    とのそれぞれの接合面に液体パッキングを塗布し、 前記第1ケースあるいは前記第2ケースの少なくとも一
    方の外側に被取付体の取付部を形成したことを特徴とす
    る電動ホイールモータ。
  2. 【請求項2】 車両に設けられた前記ホイールの前記車
    両本体側空間部に前記ハウジングを収容し、 前記取付部を前記車両本体側の前記第1ケースに形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の電動ホイールモー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記固定子の取付部を前記第1のケース
    に向けて膨出するように前記仕切ケースの前記第1のケ
    ースの対向面に形成し、前記固定子の巻線のそれぞれを
    相互に接続するバスプレートを前記取付部の半径方向内
    側に配置すると共に、 外部から供給される電力を前記巻線の駆動電力に変換す
    る前記制御回路の電力制御素子を前記バスプレートに配
    線し、この電力制御素子をその放熱面が前記仕切ケース
    に密接するように前記バスプレートと前記仕切ケースと
    の間に挟持して固定するように構成したことを特徴とす
    る請求項1または2記載の電動ホイールモータ。
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