JP3186482U - Led照明灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光色の異なるLEDを1つの定電流電源で駆動することを可能とするLED照明灯を提供する。
【解決手段】正極側母線となる配線パターン60と負極側母線となる配線パターン62の間に互いに並列に接続される複数の発光部であって、少なくとも1つの発光部は他の発光部の発光色と異なる発光色を有する。各発光部は、配線パターン60と配線パターン62の間に配置され互いに直列接続される赤色発光LED50または白色発光LED52を有する。赤色発光LED50を有する発光部のLEDの数は、白色発光LED52を有する発光部のLEDの数と異なる。また、LEDの数を同じにして、発光色によって異なる発光のための最適端子間電圧の相違をツェナーダイオードで補ってもよい。
【選択図】図3
【解決手段】正極側母線となる配線パターン60と負極側母線となる配線パターン62の間に互いに並列に接続される複数の発光部であって、少なくとも1つの発光部は他の発光部の発光色と異なる発光色を有する。各発光部は、配線パターン60と配線パターン62の間に配置され互いに直列接続される赤色発光LED50または白色発光LED52を有する。赤色発光LED50を有する発光部のLEDの数は、白色発光LED52を有する発光部のLEDの数と異なる。また、LEDの数を同じにして、発光色によって異なる発光のための最適端子間電圧の相違をツェナーダイオードで補ってもよい。
【選択図】図3
Description
本考案は、発光素子としてLED(Light Emission Diode)を用いるLED照明灯に係り、特に、発光色の異なるLEDを含むLED照明灯に関する。
特許文献1には、照明用発光ダイオード駆動回路として、従来から、駆動用直流電源からの供給電圧をLEDの最大端子間電圧で除した数以下でLEDを直列駆動することが電源効率を最大とする方法として知られていることが述べられている。そして、LEDの光度はLEDに流す電流に比例し、ある電流以上で飽和になるので、その電流近辺で駆動する定電流方式が用いられるが、そのときのLEDの端子間電圧は、LEDの種類、発光色によって大幅に異なると述べられている。
複数のLEDを並列接続しても各LEDの発光色が同じであれば、それらの最適端子間電圧は同じであるので、これらを1つの定電流源で駆動することができる。しかし、発光色の異なるLEDの最適端子間電圧は発光色毎に異なるので、これらを1つの定電流源で駆動することができない。
本考案の目的は、発光色の異なるLEDを1つの定電流電源で駆動することを可能とするLED照明灯を提供することである。
本考案に係るLED照明灯は、定電流直流電源の正極端子と負極端子にそれぞれ接続される正極側母線と負極側母線と、正極側母線と負極側母線の間に互いに並列に接続される複数の発光部であって、少なくとも1つの発光部は他の発光部の発光色と異なる発光色を有する複数の発光部と、を含み、各発光部は、正極側母線と負極側母線の間に配置され互いに直列接続される複数のLEDを有し、他の発光部の発光色と異なる発光色を有する発光部において正極側母線と負極側母線の間に配置されるLEDの数は、他の発光部において正極側母線と負極側母線の間に配置されるLEDの数と異なることを特徴とする。
本考案に係るLED照明灯において、他の発光部の発光色と異なる発光色を有する発光部について直列接続された複数のLEDの最適端子間電圧の和と、他の発光部について直列接続された複数のLEDの最適端子間電圧の和が同じとなるように、各発光部のLEDの数を設定することが好ましい。
本考案に係るLED照明灯において、長手方向に延びるLED配置基板を有し、各発光部は、LED配置基板の長手方向に沿って一列に順次配置され、各発光部を構成する複数のLEDは、LED配置基板の長手方向に沿って1つずつ一列に順次配置されることが好ましい。
また、本考案に係るLED照明灯は、定電流直流電源の正極端子と負極端子にそれぞれ接続される正極側母線と負極側母線と、正極側母線と負極側母線の間に互いに並列に接続される複数の発光部であって、少なくとも1つの発光部は他の発光部の発光色と異なる発光色を有する複数の発光部と、を含み、各発光部は、正極側母線と負極側母線の間に配置され互いに直列接続される同じ数の複数のLEDを有し、他の発光部の発光色と異なる発光色を有する発光部は、正極側母線と負極側母線の間に互いに直列接続される複数のLEDと直列に非発光性ダイオードが接続されることを特徴とする。
また、本考案に係るLED照明灯において、他の発光部の発光色と異なる発光色を有する発光部について直列接続された複数のLEDの最適端子間電圧の和と、他の発光部について直列接続された複数のLEDの最適端子間電圧の和との差の電圧に、非発光性ダイオードの電流立上り閾値電圧が設定されることが好ましい。
また、本考案に係るLED照明灯において、長手方向に延びるLED配置基板を有し、各発光部は、LED配置基板の長手方向に沿って一列に順次配置され、各発光部を構成する複数のLEDは、LED配置基板の長手方向に沿って1つずつ一列に順次配置されることが好ましい。
上記構成の少なくとも1つにより、発光色の異なるLEDの最適端子間電圧が発光色毎に異なっても、各発光色の発光部において直列接続されるLEDの数を異ならせる。これにより、発光色の異なるLEDを1つの定電流電源で駆動することが可能となる。
例えば、ある発光色の直列接続された複数のLEDの最適端子間電圧の和と、他の発光色の直列接続された複数のLEDの最適端子間電圧の和が同じとなるように、各発光部のLEDの数を設定することで、各発光色のLEDについて最適端子間電圧とすることができる。
また、上記構成の少なくとも1つにより、発光色の異なるLEDの最適端子間電圧が発光色毎に異なっても、各発光色の発光部において直列接続されるLEDの数を同じとして、他の発光部の発光色と異なる発光色を有する発光部について、直列接続された複数のLEDに非発光性のダイオードを直列に接続する。これにより、発光色の異なるLEDを1つの定電流電源で駆動することが可能となる。
例えば、他の発光部の発光色と異なる発光色を有する発光部について直列接続された複数のLEDの最適端子間電圧の和と、他の発光部について直列接続された複数のLEDの最適端子間電圧の和との差の電圧に、非発光性ダイオードの電流立上り閾値電圧を設定する。これによって、各発光色のLEDについて最適端子間電圧とすることができる。
また、LED照明灯において、LED配置基板を長手方向に延びるものとし、この長手方向に沿ってLEDを1つずつ一列に順次配置するので、細長い照明灯の長手方向に沿って発光色を異ならせることができる。例えば、白色の長発光管の下部または上部を赤く発色し、あるいは青く発光させることができる。これにより注意を引くことができるので、常夜灯や防犯灯等に用いることが考えられる。
以下に図面を用いて本考案に係る実施の形態を詳細に説明する。以下では、発光管として従来の蛍光管のように長手管を述べるが、これは説明のための例示であって、長手管以外の形状を有するものであってもよい。例えば、円環状の発光管であってもよく、バルブ形状の発光管であってもよい。また、発光管として白色発光部、赤色発光部、青色発光部を有するものを述べるが、これは説明のための例示であり、これ以外の発光色の発光部を有するものとしてもよい。また、複数の発光部の配置について、長手管の一方側に1つの発光色を有する発光部、他方側に他の発光色を有する発光部とする例を述べるが、発光色の異なる複数の発光部の配置は、これ以外であってもよい。例えば、長手管の中央部に1つの発光色を有する発光部、その両側に他の発光色を有する発光部を配置するものであってもよい。
以下で述べる形状、寸法、材質等は説明のための一例であって、LED照明灯の仕様に応じて適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、LED照明灯10の全体を示す斜視図である。LED照明灯10は、従来の蛍光管を用いた照明灯と同じように用いることができるように、発光体として複数の発光素子を長手方向に配置したものである。発光素子としては、明るさに対する消費電力が少なく、耐久性のよいLEDが用いられる。
LED照明灯10は、全体の外形を形作る筐体12と、カバー14と、筐体12とカバー14とを一体化するバックル16を有する。筐体12とカバー14とで形成される内部空間には、中板18と、発光管20が収容される。発光管20には、複数のLEDが配列される。発光管20は、1つの赤色発光部13と6つの白色発光部15とを有する。ここで、赤色発光部13は、赤色発光LEDを8個直列接続して構成され、1つの白色発光部15は、白色発光LEDを6個直列接続して構成される。
図2は、LED照明灯10の分解図である。(a)は筐体12の斜視図で、(b)は中板18の斜視図、(c)は発光管20の斜視図、(d)はカバー14の斜視図である。
筐体12は、上側に開口のある細長い皿状の形状を有する。開口の周囲に形成される長方形環状の段差21は、中板18の下側外周縁を支持する支持段差である。皿状の窪み空間に設けられるネジ穴付取付台22は、中板18の底面部を支え、締結用ネジで筐体12に取り付ける台である。皿状の窪み空間に配置されるコード支持部24は、中板18の裏面側に配置される配線コードを束ねる支持枠である。かかる筐体12は、適当な樹脂材料を用いて所定の形状に成形されたものが用いられる。ネジ穴付取付台22とコード支持部24は、筐体12と一体化されて樹脂成形される。ネジ穴付取付台22、コード支持部24を独立の部品として成形し、これを筐体12に取り付け固定してもよい。
筐体12の長手方向の一方端の壁部に設けられる内部コンセント26は、電源線27を介して、筐体12の外側の外部コンセント28に接続される外部電源接続口である。外部コンセント28は、図示されていない外部電源供給口に接続されて、電源線27を介して内部コンセント26に外部電源29からの電力を供給する機能を有する電源供給コンセントである。外部電源29としては、AC100Vの商用電源が用いられる。例えば、家庭やオフィスの電源コンセントに外部コンセント28が挿入され、これによって、電源線27を介して、筐体12の内部コンセント26は、AC100Vの商用電源に接続される。外部電源29としては、AC100Vの商用電源以外であってもよい。例えば、高圧直流電源であってもよく、三相交流電源であってもよい。
中板18は、適当な強度を有する細長い板材である。中板18の外形は、その外周縁が筐体12の長方形環状の段差21に嵌め込むことができるように設定される。中板18の底面に設けられる電源アダプタ30は、AC100VをDC18Vの定電流電源に変換するDC/DCコンバータを内蔵する交直変換装置である。DC18Vは、発光管20に供給される最適電圧に設定され、定電流値は、発光素子であるLEDの発光に最適な値に設定される。したがって、発光管20の仕様によって、18Vの値、定電流値は、適宜変更される。
電源アダプタ30は、入力配線コードと出力配線コードを有する。入力配線コードは、2本で、それぞれの一方端は、筐体12の内部コンセントの2端子にそれぞれ接続される2つの接続部を有し、他方端は、電源アダプタ30のDC/DCコンバータの2つの入力電源端子に接続される。出力配線コードは、+18Vの正極母線と接地電位の負極母線の2本である。正極母線の一方端は、電源アダプタ30のDC/DCコンバータ経由の定電流回路のプラス出力端子に接続され、他方端は、中板18の上面に設けられる発光管コンセント32に接続される。負極母線の一方端はDC/DCコンバータ経由の定電流回路のGND端子に接続され、他方端は、中板18の上面に設けられる発光管コンセント34に接続される。
かかる電源アダプタ30は、AC100VとDC18Vの変換機能と定電流出力機能を有する市販品が用いられる。入力配線コードと出力配線コードは、適当に束ねられ、中板18を筐体12に組付ける際に、図2(a)のコード支持部24によって束ねて支持される。
中板18の上面に設けられる発光管コンセント32,34は、発光管20の長手方向の両端部に設けられる差し込み端子42,44(図2(c)参照)が嵌め込まれる嵌め込み孔を有する2つのコンセントである。発光管コンセント32の嵌め込み孔には導体部が設けられ、その導体部は、電源アダプタ30の出力配線コードの正極母線の他方端に接続される。発光管コンセント34の嵌め込み孔にも導体部が設けられ、その導体部は、電源アダプタ30の出力配線コードの負極母線の他方端に接続される。
中板18は、底面に電源アダプタ30を取り付けるアダプタ取付部を有し、上面に発光管コンセント32,34を取り付けるコンセント取付部を有する。アダプタ取付部としては、適当な取付金具が用いられる。コンセント取付部としては、発光管コンセント32,34をそれぞれ嵌め込むことで固定することができる取付穴が用いられる。かかる中板18は、適当な強度を有する金属平板を所定の形状を有するように板金加工またはプレス抜き加工したものが用いられる。金属平板の材質は、鉄、アルミニウム等を用いることができる。金属平板の表面は、絶縁処理することが好ましい。絶縁処理としては絶縁塗装を用いることができる。
発光管20は、従来の蛍光灯における蛍光管に対応し、長手方向に細長く延びる形状を有する。発光管20は、細長い管部40と、管部40の長手方向の両端部にそれぞれ設けられる差し込み端子42,44と、管部40に配置され長手方向に沿って細長く延びるLED配置基板46と、LED配置基板46に配置される複数の赤色発光LED50と、複数の白色発光LED52を含んで構成される。
管部40は、従来の蛍光管と異なり、半円筒形の細長い部材で、底面が円筒形で、上面は平坦面である。かかる管部40は、適当な樹脂材料を用いて所定の形状に成形されたものが用いられる。
管部40の長手方向の両端部にそれぞれ設けられる差し込み端子42,44は、適当な電源線によって、LED配置基板46の正極側配線と負極側配線にそれぞれ接続される。ここで、差し込み端子42は、中板18の発光管コンセント32を介して電源アダプタ30の出力配線コードの正極母線に接続されるので、LED配置基板46の正極側配線に接続される。また、差し込み端子42は、中板18の発光管コンセント34を介して電源アダプタ30の出力配線コードの負極母線に接続されるので、LED配置基板46の負極側配線に接続される。
LED配置基板46は、複数のLEDが配置される配線パターンを有する回路基板である。LED配置基板46には、その長手方向に沿って、複数のLEDが1つずつ一列に順次配置される。複数のLEDの数は、44個で、そのうちの8個は、1つの赤色発光部13を構成する赤色発光LED50で、36個は、6つの白色発光部15を構成する白色発光LED52である。赤色発光部13を構成する8個の赤色発光LED50は互いに直列接続されて発光管20の差し込み端子42側に配置される。6つの白色発光部15は互いに並列接続され、各白色発光部15は、6個の白色発光LED52が互いに直列接続される。そして、6つの白色発光部15は、赤色発光部13よりは差し込み端子44の側に配置される。複数のLEDが配置されるLED配置基板46の詳細と、その回路構成については図3、図4を用いて後述する。
カバー14は、透明または白色半透明のプラスチック材料で構成され、下側に開口のある細長い皿状の形状を有する。カバー14の底面の長方形環状の縁部は、中板18の上面に突き当てられ、中板18の上面とカバー14とで形成される内部空間が、発光管20の収容空間となる。カバー14は、発光管20を保護する機能と共に、発光管20からの発光を外部に向かって放射させて照明する機能を有する。カバー14は、図1に示すように、バックル16によって筐体12にしっかりと固定される。
次に、図3、図4を用いて、複数のLEDが配置されたLED配置基板46の詳細と、その回路構成について説明する。図3(a)は、8個の赤色発光LED50と、36個の白色発光LED52が配置された状態のLED配置基板46を示す平面図で、図3(b)は赤色発光LED50を示す図、図3(c)は白色発光LED52を示す図である。
LED配置基板46は、細長い配線基板で、正極側母線用の配線パターン60と、負極側母線用の配線パターン62と、配線パターン60と配線パターン62の間に電気的に分離された複数の中間配線パターン64を有する。中間配線パターン64は、配線パターン60と配線パターン62の間に、所定数のLEDを直列接続して配置するために用いられるもので、隣接する配線パターン62の間にそれぞれLEDが1つずつ接続配置される。
図3(a)の場合、8つの赤色発光LED50を、配線パターン60と配線パターン62の間に直列接続するために、7個の中間配線パターン64が用いられる。また、36個の白色発光LED52は、6個の白色発光LED52ずつに分けられて6つの白色発光部15を構成し、この6つの白色発光部15のそれぞれが配線パターン60と配線パターン62の間に、互いに並列接続される。そして、1つの白色発光部15では、6個の白色発光LED52を、配線パターン60と配線パターン62の間に直列接続するために、5個の中間配線パターン64が用いられる。なお、図3(a)では、白色発光LED52のための中間配線パターン64の一部の図示を省略した。かかるLED配置基板46は、絶縁樹脂基板に所定の形状の導体パターンが形成された配線基板が用いられる。
赤色発光LED50は、赤色発光素子70と、赤色発光素子70が搭載される搭載小基板72と、搭載小基板72に設けられる赤色発光素子70の2つの端子部74と、赤色発光素子70の発光面に設けられるレンズ部76を含んで構成される。赤色発光素子70は、赤色発光のための最適端子間電圧がVRの発光LEDチップである。搭載小基板72は、その上面に2つの互いに分離した配線パッドを有し、1つの配線パッドに赤色発光素子70の底面側を電気的に接続しながら機械的に固定して一方側の電極とし、他方の配線パッドに赤色発光素子70の電極パッドから引き出した導体ワイヤを接続して他方側の電極とする基板である。2つの端子部74は、それぞれ搭載小基板72の一方側電極と他方側電極に接続される端子で、LED配置基板46の配線パターンに接続される端子でもある。レンズ部76は、赤色発光素子70を保護する機能と、赤色発光素子70からの発光を外部に放射するレンズの機能を有する。レンズ部76は、透明樹脂を半球状に形成したものが用いられる。
白色発光LED52は、赤色発光LED50と同様の構造で、白色発光素子80と、白色発光素子80が搭載される搭載小基板82と、搭載小基板82に設けられる白色発光素子80の2つの端子部84と、白色発光素子80の発光面に設けられるレンズ部86を含んで構成される。赤色発光素子70との相違点は、白色発光素子80は、白色発光のための最適端子間電圧がVWの発光LEDチップであることである。
赤色発光素子70の赤色発光のために最適端子間電圧VRと、白色発光素子80の白色発光のための最適端子間電圧がVWの関係は、8個×VR=6個×VWである。すなわち、VR:VW=6:8=3:4である。例えば、VW=3Vとすると、VR=2.25Vである。
一般的に、X発光素子のX色発光のための最適端子間電圧をVXとして、これをNX個直列に接続してX色発光部とし、Y色発光素子のY色発光のための最適端子間電圧をVYとして、これをNY個直列に接続してY色発光部とし、X色発光部とY色発光部とを並列に接続して、1つのDC電源で駆動し発光させるには、VX:VY=NY;NXの関係を満たすようにする。これは、DC電源の端子間電圧をVDCとして、VDC=NX×VX=NY×VYの関係となるためである。
図4は、1つの赤色発光部13と6つの白色発光部15が、互いに並列接続されて1つの発光管20を構成するときの回路構成図である。ここでは、電源アダプタ30の正極母線に接続されるLED配置基板46の正極側母線である配線パターン60と、電源アダプタ30の負極母線に接続されるLED配置基板46の負極側母線である配線パターン62との間に、1つの赤色発光部13と6つの白色発光部15が互いに並列接続される。赤色発光部13は、8個の赤色発光LED50が互いに直列接続されて構成される。各白色発光部15は、6個の白色発光LED52が互いに直列接続されて構成される。したがって、電源アダプタ30の正極母線と負極母線の間の母線間電圧が18Vであれば、18V=8×VR=6×VWとなる。ここから、VR:VW=6:8=3:4である。すなわち、VW=18V/6=3V、VR=18V/8=2.25Vとなる。
上記では、他の発光部の発光色と異なる発光色を有する発光部において正極側母線と負極側母線の間に配置されるLEDの数は、他の発光部において正極側母線と負極側母線の間に配置されるLEDの数と異なるものとして説明した。これに代えて、発光色の異なる発光部のそれぞれにおいて、直列接続されるLEDの数を同じとして、発光のための最適端子間電圧が発光色によって異なることにより生じる各発光部の端子間電圧の差をダイオードの端子間電圧で補うものとしてもよい。
図3、図4に関連して説明した一般的な場合について述べると、X色発光素子のX色発光のための最適端子間電圧をVXとして、これをN個直列に接続してX色発光部とし、Y色発光素子のY色発光のための最適端子間電圧をVYとして、これをN個直列に接続してY色発光部とし、X色発光部とY色発光部とを並列に接続すると、X色発光部においてN個のX色発光素子を直列接続したときの端子間電圧はN×VXであり、Y色発光部においてN個のY色発光素子を直列接続したときの端子間電圧はN×VYである。したがって、X色発光部の端子間電圧とY色発光部の端子間電圧の間にはN×(VX−VY)の差がある。これを1つのDC電源で駆動するには、Y色発光部においてN個のY色発光素子を直列接続しさらにN×(VX−VY)の端子間電圧を有するダイオードを直列接続すればよい。なお、ダイオードがLEDであると、図3、図4と同じ例となるので、ここでは、LED以外の非発光性のダイオードを用いる。好ましくは、電流立上り閾値電圧から急峻に電流値が立ち上げるツェナーダイオードを用いることがよい。
上記の例では、VW=3V、VR=2.25Vであるので、N=6とすると、N×(VW−VR)=6×(3−2.25)V=6×0.75=4.5Vの端子間電圧を有するダイオードを6個の赤色発光LED50と共に直列接続すればよい。
図5は、N=6として、4つの赤色発光部13と、4つの青色発光部17とを互いに並列接続して1つのDC電源で駆動し、発光させる例の回路構成図である。ここでは、各青色発光部17は、6つの青色発光LED54が、直列接続されて、LED配置基板46の配線パターン60と配線パターン62の間に配置される。また、各赤色発光部13においては、6つの赤色発光LED50と、ツェナーダイオード56と適当な抵抗値を有する抵抗素子とが、直列接続されて、LED配置基板46の配線パターン60と配線パターン62の間に配置される。
青色発光LED54の発光のための最適端子間電圧をVBとすると、ツェナーダイオード56の端子間電圧は、N×(VB−VR)に設定される。
図6は、図5の回路構成図に対応するLED配置基板46に赤色発光LED50と、青色発光LED54と、ツェナーダイオード56と抵抗素子58を搭載したときの状態を示す図である。ここでは、ここで、青色発光部17には、図3(a)に示したのと同様な中間配線パターン64が配置されるが、赤色発光部13には、図3(a)に示したのと同様な中間配線パターン64の他に、ツェナーダイオード56と抵抗素子58のための中間配線パターン65が配置される。
なお、青色発光LED54は、赤色発光LED50や白色発光LED52と同様の構造で、青色発光素子90と、青色発光素子90が搭載される搭載小基板92と、搭載小基板92に設けられる青色発光素子90の2つの端子部94と、青色発光素子90の発光面に設けられるレンズ部96を含んで構成される。赤色発光素子70や白色発光素子80との相違点は、青色発光素子90は、青色発光のための最適端子間電圧がVBの発光LEDチップであることである。
10 LED照明灯、12 筐体、13 赤色発光部、14 カバー、15 白色発光部、16 バックル、17 青色発光部、18 中板、20 発光管、21 段差、22 ネジ穴付取付台、24 コード支持部、26 内部コンセント、27 電源線、28 外部コンセント、29 外部電源、30 電源アダプタ、32,34 発光管コンセント、40 管部、42,44 差し込み端子、46 LED配置基板、50 赤色発光LED、52 白色発光LED、54 青色発光LED、56 ツェナーダイオード、58 抵抗素子、60,62 配線パターン、64,65 中間配線パターン、70 赤色発光素子、72,82,92 搭載小基板、74,84,94 端子部、76,86,96 レンズ部、80 白色発光素子、90 青色発光素子。
Claims (6)
- 定電流直流電源の正極端子と負極端子にそれぞれ接続される正極側母線と負極側母線と、
正極側母線と負極側母線の間に互いに並列に接続される複数の発光部であって、少なくとも1つの発光部は他の発光部の発光色と異なる発光色を有する複数の発光部と、
を含み、
各発光部は、正極側母線と負極側母線の間に配置され互いに直列接続される複数のLEDを有し、
他の発光部の発光色と異なる発光色を有する発光部において正極側母線と負極側母線の間に配置されるLEDの数は、他の発光部において正極側母線と負極側母線の間に配置されるLEDの数と異なることを特徴とするLED照明灯。 - 請求項1に記載のLED照明灯において、
他の発光部の発光色と異なる発光色を有する発光部について直列接続された複数のLEDの最適端子間電圧の和と、他の発光部について直列接続された複数のLEDの最適端子間電圧の和が同じとなるように、各発光部のLEDの数を設定することを特徴とするLED照明灯。 - 請求項2に記載のLED照明灯において、
長手方向に延びるLED配置基板を有し、
各発光部は、LED配置基板の長手方向に沿って一列に順次配置され、
各発光部を構成する複数のLEDは、LED配置基板の長手方向に沿って1つずつ一列に順次配置されることを特徴とするLED照明灯。 - 定電流直流電源の正極端子と負極端子にそれぞれ接続される正極側母線と負極側母線と、
正極側母線と負極側母線の間に互いに並列に接続される複数の発光部であって、少なくとも1つの発光部は他の発光部の発光色と異なる発光色を有する複数の発光部と、
を含み、
各発光部は、正極側母線と負極側母線の間に配置され互いに直列接続される同じ数の複数のLEDを有し、
他の発光部の発光色と異なる発光色を有する発光部は、正極側母線と負極側母線の間に互いに直列接続される複数のLEDと直列に非発光性ダイオードが接続されることを特徴とするLED照明灯。 - 請求項4に記載のLED照明灯において、
他の発光部の発光色と異なる発光色を有する発光部について直列接続された複数のLEDの最適端子間電圧の和と、他の発光部について直列接続された複数のLEDの最適端子間電圧の和との差の電圧に、非発光性ダイオードの電流立上り閾値電圧が設定されることを特徴とするLED照明灯。 - 請求項4に記載のLED照明灯において、
長手方向に延びるLED配置基板を有し、
各発光部は、LED配置基板の長手方向に沿って一列に順次配置され、
各発光部を構成する複数のLEDは、LED配置基板の長手方向に沿って1つずつ一列に順次配置されることを特徴とするLED照明灯。
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